
総合評価
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powered by ブクログ成長幻想批判本なのかな、と思いながら手に取った一冊だが、中年の自分に対する著者ならではの示唆を多く感じて面白かった。 「今の時代のミュージシャン」話を引き合いにして、「ゴールイメージからやるべきことを定義して、そこに高速のトライアンドエラーをかぶせることで…アウトプットを磨いていく」という説明はなるほどな、と感じた。ITのメリットは「何度でも試せること」であり、ゴールイメージを持てるデジタルネイティブはこういうところをさらっとできたりするので、ほんと自分の目の前の仕事のあり方を中年の自分が若い方たちから学んでいるのか、を反省させられた。 「自分が興味を持てることから目の前の仕事のあり方を変えていく」「その過程においてスキルを身につける」でしょ?も隙間時間でなんとなく生成AI講座とか受けちゃってる自分を見透かされてるようだった。 小さなモチベーション、小さな違和感を感じる感覚を鋭敏し、様々な立場で、できることやわかることが増えたら、世の中を面白く感じたり、違和感を持ったりするポイントが増えるのでは、との提言に、仕事に忙殺されているとなかなかこの感覚磨けないよな、と「ちゃんと休む」を改めて実行しようと思った。 本旨からズレた感想になっていると思うが、「最近の若者」がそう考えるに至るようになったのは、自分たち中年の姿の鏡なんだと思う。 ※社会が必要以上に我々に「成長」を促す社会構造について詳述されてるので、その観点でもオススメの一冊。
8投稿日: 2026.02.04
powered by ブクログ大学生就活時代、将来の夢や野心がなかった私はそれでも周りに合わせるよう自己分析を行い、絞り出したキーワードが「成長」であった。では成長とは具体的になに?答えの出ない中右往左往し、面接やエントリーシートに通り一辺倒のそれらしい答えをを披露していた苦い記憶が蘇る。 若い世代にとって将来の見通しが立たない世の中をサバイブするために「成長」を求めていると。その成長の内実はポータブルスキル(いわゆるロジカルシンキングとかコミュ力)と、高収入であると本書は読み解く。勤労者として最適にカスタマイズされた人材となることが本当に成長ですか、という警鐘。 「ジョブ・クラフティング」という発想には親近感を抱く。現在携わっている業務に、自分らしくアレンジを加えようという思考法は仕事への自分事感が増すであろうし、裁量を付加することにもなるので楽しいはず。私も嫌々取り組むのではなく、改善点や自分が楽できる方法を探すのって日常業務のちょっとした刺激になるし、意識しているところではある。 しかし、これも心理的安全性が担保されていることが前提。忙しいのはいいけど、人間関係などでストレス抱えているとそんなポジティブな発想をする余裕ないよね。 時代の潮流に完全には抗えないのもデジタル化社会と同じだと感じる。スマホ依存が害悪であると分かっているけど、断ち切って生活なんてとてもできない。そのような環境圧力があるのだと知ったうえで、違う道も模索してみる、そのような姿勢が大切なんだ。 参照する題材がポップカルチャーもあり読みやすさを提供しながら、現代人が目を背けられないコアなテーマを論考している骨太さもある。これからの社会を見通す指針として、必読ですね。
1投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現在30歳で今の社会に成長を強要される側面を実感している自分にとって、とても味わい深い一冊であった。 ページ数は250ページとそこまで多くないのに、味わい深すぎていつもより読むのに時間がかかってしまった。 本書は、成長することは悪いことではないと位置づけていながらも、「成長=ポータブルスキルや年収と位置付けることや、労働者的な成長に重きが置かれすぎている現代」に対して警鐘を鳴らしている。 個人的に一番印象に残ったのは 「自分にとってできるようになると嬉しいものができるようになること。そういった達成の方が成長という言葉に対してしっくりくる状態ではないか。(中略)自分にしかできない仕事には自分だけの価値基準、もっといえば自分なりの美学が宿る。それを磨いていくことが独自性につながるし、むしろその独自性を作ることこそが成長という言葉の示す意味に近いのではないか。」 この部分。 これは、成長=ポータブルスキルや年収としての成長至上主義に対するアンチテーゼであり、何となく自分が感じていたことを言語化してくれた快感があった。 他にも、感想欄では語れないほどの魅力がたくさん詰まった本だったので悩める優秀なビジネスパーソンの方々にはぜひおすすめしたい。
1投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログSNSで流れてきて、小腹を満たす感覚で手に取った一冊。成長への囚われとポータブルスキルへの憧憬というトレンド。
0投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログコンサルと成長について、さまざまな視点で語られている。この成長の先に、どんな将来が広がるのか。 読み終えた後、そこが一番気になった。
9投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログレジー著のビジネス書。 本書を手に取ったきっかけは、バイト先の後輩である京大生が、理系大学院卒でありながらメーカーではなくコンサルに就職したことだった。 読む前は待遇や勤務地といった条件面が理由だと思っていたが、本書を通じて、コンサルという職業が「安定するためには成長し続けなければならない」という現代社会において、極めて合理的な選択であることが理解できた。 終身雇用が保証されない今、20代でどの会社でも通用するスキルを身につけることが、結果として安定につながるという考え方は説得力がある。また本書は、「何のために成長するのか」という問いを投げかけてくれる点も印象的だった。成長そのものを目的にするのではなく、自分の目指す姿に近づくために成長する。その視点を持つことの大切さを再認識させられる一冊である。
0投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ本書では、「成長」や「ポータブルスキル」をキーワードに、そもそも成長とは何か、なぜ私たちは成長に囚われるのかを問うています。時代背景やコンサル勤務者へのインタビュー、「ゆるい」職場や「ブラック」職場の実態などを通して、「成長」との向き合い方を問い直すきっかけを与えてくれる本です。 東大生に関わらず、昨今のビジネスパーソンは「成長したい」という思いがあり、それを最短て叶えてくれる業界が「コンサル」だと本書では指摘します。 しかし、人々が言う「成長」という定義をよくよく突き詰めていくと、結局「お金が欲しい」「安定したい」という欲望や不安の裏返しにすぎません。【終身雇用の時代は終身成長の時代へ】というフレーズは、成長に追い立てられるディストピア味のある世界が想像できて印象的でした。 成長するなというのではなく、問題は「どの働き方スタイルも担保されていない」という世の中、私たちが望むと望まざるとに関わらず「成長」という強迫観念に晒されていること。こうした状況のなかで私たちがすべきことは、ただ成長を追い求めるのではなく、『ジョブクラフティング』によって今の仕事を自分なりに作り変えたり、『ライフキャリアレインボー』の視点から人生全体を見渡したりしながら、「人としての本当の成長」や自分にとってのやりがいを見出すことが重要なのだと理解しました。 「労働者」としての狭義の成長に捉われず、趣味やライフステージの変化を楽しみながら自分の役割を捉え直し、その過程そのものを成長として味わっていきたいです。
10投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログKindleにて読了 3.7 タイトルに対してほんまにそう! ってなって購入読破 成長とかに囚われているっていう話 やっぱ大企業で好き勝手やるのがいいと思ってる自分の考えは変わらず ↑せっかくなので言語化すると ベンチャーで大失敗すると金を失う、地位も失う しかし、大企業なら MAXクビやしほとんどは出世ルートから外れるくらいで耐える こんなノーリスクで、豊富なリソース使って好き勝手やれることってないよね
0投稿日: 2025.12.24
powered by ブクログ三宅香帆さんがオススメしていた&オーディブルにあったので聞いてみました。成長教という言葉に耳が痛くなる……。コンサルではないけど、そういう発想そのものに心当たりがありすぎる……。もう少し、なぜ成長したいのかを深堀したい。
0投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログ「東大生は〜」のタイトルは、「なぜ、コンサルがもてはやされるのか」とも置き換えられそうだけど、いろんな事象がよく分析・解説されていてわかりやすい本でした。 20年前、若者だった自分は城さんの「若者はなぜ3年で…」を読んでいたので、時代の流れとともに理解が早かった。そして、成長とは。 考えさせられる。 これは再読確定。
0投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログhttps://x.com/nobushiromasaki/status/1999304583102001417?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
0投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
12月2日読了 社会全体にある、何となく成長しなくてはという考え方に対して、何のために?という本質をついた本だった。 今の時代、働きながら何となく転職を見据えていて、何となく資格などを取って個人のスキルをあげていかないと会社は守ってくれない。 でもなんのスキルがあればいいのか、次はどうしたいいのかは不明瞭。 なんとなくの不安を抱えそれを解消するために成果が見えるもので打ち込む。 ただそれによって目の前の楽しみや幸せに気がつけていない気がする。 私自身も資格などを取ったり、会社は守ってくれないと焦っていたが、未来のことなんかわからかいし、それよりは日々自分の好きなことをする中で何かしら気づきや学びがある方が大切だと見につまされた。 だけれど社会全体としてこういった風潮がある限り、生きていくのは辛いままだと思う。
0投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログ成長に追い立てられてコンサルを目指す、そうしないと不安になる成長教が蔓延している。汎用的なスキルが身につき、洗練されたイメージもあるコンサルになるのは合理的な選択でもあるのだなと思った。ただ、目的なく、コモディティ化した存在になってしまうことのリスクはあるようだ。
2投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログなぜコンサルという職業が人気なのか、という「なぜ」から始まり、その理由に成長したいから、お金を稼ぎたいから、という2つの理由が挙げられる。 成長ってなんなのか、なぜ成長したいと現代人は考えるのかをじっくりと考えることができて、読んでいてとても面白かった。 著者の子育てから得られた家庭人としての側面から見る人生や社会への考えの変化の例は参考にしたい考え方であった。 自分ももちろん成長したいと思うが、自分の中での成長とはつまり自分の考えを深めていく事なのではないかとこの本を読んで思った。 何を大切にしているのか、なぜその行動をするのか、なぜそう考えるのか、自分自身と向き合いそういった自分らしい思考を深めていくことが自分にとって豊かな人生となるような気がしています。
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ自分にとって成長とはなんなのか 今までの自分ができなかったことができるようになり、成果物と組織内のコミュニケーションハブとしても両方の面で貢献すること ゆるブラック環境から脱出してもうすぐ2年だけど、20代女子の新卒3年をあの環境で過ごしたツケはこれから払わないといけないんだろうな 言われたことをやるだけじゃなくて、なぜやるのかプラスそれに自分はどんな工夫ができるのか
1投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幾つかの書籍や、有名人の発現などを取り上げて、成長についての近年の社会の言説を論じられていました。これが批評とうものか、と読み終えてふと気づく。 東大卒、というか、今はコンサルでの仕事が需給ともに高まっている中で、 供給側・就職者としては、 とくに将来にわたってお金を確保するために必要となると重視されているビジネス上のスキルとそれを反映した年収、肩書ということで、これらを兼ね備えたコンサルはとても魅力的。 スキルや年収をあげていくこと、成長続けられることが、何より安定なのだ、という考えは、 2000年代からのキャリア教育や、自立・自己責任論の浸透を通して、不安や恐怖とともに身につけられたもの。 たしかに何したらいいか分からないということでコンサル、というのは若いときはありかもしれないけれど、 将来のために、といろいろと先送りして時期を逃したり健康を害したりしないようにしたいですね。
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ今をときめく業種の実態は金だけ高い人材派遣。クライアントに仕える下僕に過ぎない職業が、就職したいランキングの上位を埋め尽くす。なぜにそんなに人気があるのか?…終身雇用が崩れ、守ってくれない会社。将来不安を解消するキーワードは”成長”。「成長に囚われろ!」と叫んだのは実業家でもあるサッカー選手。世に蔓延する「成長教」。それさえ目指せば本当に先々安泰なのか?…コンサルの心得「MECE]「結論から先に」「3つあります」。数年経てばお笑いのネタになるかも。社会は常に変わっていく。変化することこそが”成長”である。
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログタイトル以上に働き方、働くことへの向き合い方について様々な角度から切り込んでいた。またポップカルチャーと絡めた展開は筆者ならでは(いい意味でも悪い意味でも今の時代に受けそうな展開ではある)。 「ジョブクラフティング」の考え方は自分も大切にしたい。
1投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ最近新書ばっかり読んじゃうな。物語にどっぷり浸かりたい。ただ新書読みやすくて面白い。社会人になってから読んだらもっと解像度高そうだなと思った。周りにもコンサルを目指す人がいるのでその点では実感を持って読めた。 著者の実地で裏打ちされた「成長」という言葉の罪深さ、現代の社会人が漠として抱えている不安を風刺混じりに書いていて読んでいておもしろかった。 結論も三宅かほさんの「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」ほど読者を突き離さないもので腑に落ちた。ただ、具体例が多く、話の方向性が見えず読んでて少し思うところがあった。ちょっと冗長に感じた。
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ東大生の就職したい会社はほとんどコンサルらしい。理由は「成長出来るから」である。なぜ成長したいかというと、どの業界に行ってもやっていけるポータブルスキルが手っ取り早く身についてお金が稼げるからというふうに考えてるようだ。 さらに東大生がこうした思考になるのは著名人が「成長しろ」と発破をかけていることが大きいと指摘。その代表者は本田圭佑。 著名人が何か言うと啓蒙活動になってしまうんだろう。「本田圭佑が言うんだから、これから自分達は成長しないといけない」と若者が考えるのも無理はない。さらに元コンサルが「成長するならコンサルへ」と言うとなびいてしまう。結局周りに言われたから「成長したい」「コンサル行きたい」になっているのかというのが現状なのかと本書から読みとった。 著名人の発言はなぜこんなに影響があるのだろう。私の考えだと若者の将来に対する漠然とした不安だと思う。何があるかわからないからお金の持っている人から稼ぐ方法を教えてほしいということだろう。お金を稼ぐスキルを成長と言っている。お金が欲しいなら誰よりも働けば良いだけだと思うが・・。「古い」と言われそうだ。
1投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ前作に続き2冊目。今回の著作もとても面白い。こういう文章を書きたい。最近の若者がコンサルにどんどん転職していく。コンサルってなんだかかっこいい。なんでだ?と思っていた時にまさにタイムリーな書名で思わず手に取った。 時勢を見極めてキャッチーなタイトルで売り出すマーケティング力、決して丹念とは言えないが、コンサルという職種に潜んでいる魅力はなんなのか?を時代背景と共に解説するリサーチ力。スポーツ選手やお笑い芸人の言動を交えて世相を切る鋭さ。学者や有識者の様な堅苦しい文章ではなく、さらっと平易に読ませる文章力。あぁこういう文章を書けるようになりたい。 結局成長病にみんな罹っているんだなと。終身雇用が崩壊している現代において、安定して安心してサラリーマンとして暮らすには汎用的な戦闘力=コンサルで鍛えられる能力を身につけるのがベストな選択という事で猫も杓子もコンサルを目指すらしい。でも生成AIがここまで急速に発達するとコンサルの下っ端が行うリサーチ業務はAIに置き換えらる。戦略コンサルで世間一般に得られるデータから高付加価値をつけてクライアントに提供できる人材はコンサルでもほんの一部分だろう。コンサルという職種が陳腐化するのはもうすぐなのかもしれない。 と思って読み進めていくと、コンサルの次はPE(プライベートエクイティ)だそうだ。。。というかもちろん金を稼ぐのは大切だけど、高収入を得られる仕事に就くことが目的になり過ぎている。。。 人生の目的は金を稼ぐ事だけではない筈。自分のやりたいことやって生きるのがいいよね。まぁほとんどの人は大してやりたい事がないから消去法でサラリーマンになるんだろうけど。。
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ少し前に「成長」を渇望して転職をした身としては、なかなか耳の痛い言葉も多かった(自分の転職先はコンサルではないが)。 「成長教」に悩み苦しむのは、自分の世代以上に、もっと若い世代や学生、もっと言えば未就学児達なのであろう。そういう人達が不幸にならないような声掛けやサポート、伴走をしていきたいと思った。
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コンサルが目指される背景をレジーさん視点でまとめ上げられたもの。 ●読書目的 自分自身の無意識な成長願望に対する不安の正体に気づくきっかけを得る ●結果 ある程度明確に。 キャリア選択における内省材料が不足している点と純粋な自己内省不足。 以下個人整理。 「コンサルで生き残れる即ちどこでも活躍できるスキルが獲得できると思い描かれた点」と「時代背景としての組織への依存への恐怖心(終身雇用の崩壊など)」が見事にマッチし、コンサルを目指すのが安心材料となる。 不安起点での仕事における成長への煽りが良くも悪くも若年層にマッチし過ぎている。 文中にもあるが、仕事が目的の方もいるとは思うが、私は仕事は手段として扱いたい。 自分にとっての幸せは何かがすぐには見つからずとも、歳と経験を積み上げてくる中で自分が求めるものを考え続けることが大切。 その結果、仕事文脈で盲目的な成長は必要ないかもしれないし、逆にコンサルのようなハードワークを求めるという結論になるかもしれない。 確かに市場ではコンサルでのサバイブ経験は評価されるし、年収も得られるだろうが、自分の人生における仕事文脈での成長はどの角度で必要かはよく見極めたい。 ●結論 成長に囚われないためには、自分をいかに理解できるかが肝要。 自分を知り、自分を取り巻く環境を知り、自分にとって最適なものを選び取っていくことが最重要。 その材料が足りなければ新しい経験をする必要があるし、その経験を通してまた自分を知るループを回し続けるしないんだなぁと。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ1.成長に魅せられ、振り回される人たち 2.成長に囚われた時代のカラクリ 3.「成長」と「コンサル」― 東大生はなぜコンサルを目指すのか? 4.コンサルタントたちの本音 5.「成長」文脈で読み解くポップカルチャー 6.成長をめぐる不都合な真実 7.成長に囚われずに、成長と生きる
0投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ当初は、やや論理の飛躍やコンサル讃歌の雰囲気を感じ、また自分の得意分野の事例に疑問を持つところもあったが、終盤のロジックや結論には賛同できた。
0投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ成長が不安定な社会の中で、多くの若者が国が提示する漠然とした「ポータブルスキル」を追いかけ、コンサルティングファームへの転職や成長自体を目的化している全体像が理解できた。 成長はポータブルスキルだけに限定されるものではない点、労働者以外の立場でも必要な成長を個々人が考える重要性には共感した。 例えば、ウェブ開発やアプリケーション開発といった分野に興味があれば、本来の仕事とは異なっていても、スキル開発すべきだし、それを通じて喜びを得られるのであればそれが〔本当の成長〕なんだろうと思う。 結局、「本当の成長に必要なスキル」を各自が見極めていくことが大切。その思考過程の先にコンサルティングファームへの道があるなら、それはそれで良いんだと思う。
1投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ改めて自分は何がやりたくて、やりたくなくて、そのために何を(今やっていることも含め)いつまでやるかを就活以来に再考するタイミングが来たと思った。 そして仕事以外での成長、人間関係について思いを巡らせる時間にできた。もう少しこの時間をとっていく必要があると思う。
0投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログタイトルにひかれて購入。 コンサル業界は金銭的な報酬に加えて、「成長」=「将来転職しやすくなるポータブルスキルの習得」が見込めること、「自分がやりたいこと」=「業界」を決めるタイミングを遅らせることができること、が人気の理由としている。 今まで報酬以外にコンサル業界に転職する理由、および、新卒でコンサルに入社する理由がわからなかったが、本書の考察は合点が行く内容だった。 特に、成長を求める社会的な圧力、については非常に共感した。 本書でも繰り返し述べられているように、ステレオタイプな成長=ポータブルスキルの習得に固執するのではなく、自分にとっての成長を考えていきたい。
1投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログポータブルスキルの取得によって、どんな職場でも活躍できる、収入を得られる人間を目指す。 すなわちそれが「成長」とし、仕事に打ち込む人たちの方が、私自身はそれすらもしない人よりも意欲はあるように感じていいなと思う。 ただ、仕事の能力を上げれば良いとか、そうしない人が「成長」しようとしていないからいけないということではない。 その考え方だとあまりに短絡的すぎるし、体育会系の脳筋であると思う。 この本の最後に書かれていた、ライフキャリアの虹という枠組みで考えると腑に落ちていく。 仕事以外にも生活の中で色々なことで学んだり得られたり、それによって考え方が変わることも、成長であるのではないか。 自分の中で成長とはどういうことか、しっかりと考えられることで自分の軸が持てる。
11投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログコンサルが神格化されてきている、一方揺らいできていると感じる昨今に、どういう事情になっているのかがわかった気がする。 コモディティ化することで、業界は勃興するが、個人を見ると、いわゆる強い人材にならなくなる。 ジレンマだ。
1投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ意味わからん焦燥感に駆られてBIZREACHに登録したら、たくさんのコンサル専門の転職エージェントからスカウトメールが来てマッキンゼーやらアクセンチュアやらあれこれ勧められたなーという経験があったし、なんならその時ちょっと行ってみたいなみたいな気持ちになったことも思い出した。 半身で生きるみたいなことの重要さを改めて考えることになった本で要約で読んだら違う手触りになった気がするので読めてよかった
0投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログコンサルが人気な理由は、取り敢えず偏差値の高い大学に行っておけば安心、という思考回路と同じ流れなのかも。人生の選択肢を狭めない選択をしている。 決断を先延ばしに出来る理由は、長寿化が背景にあるのかもしれない。ただ、生物的、社会的な様々な寿命が不可避であるとするならば、今だけを起点に考えているとゴールとの辻褄が合わず、どこかで破綻しそう。
0投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
成長したいの裏側にあるのは結局安定したいである 終身雇用ではなく終身成長の時代 強制された自発性 プラチナ企業:働きやすさと働きがいの2軸 成長は目的ではなく手段 自分なりの成長の物差し
0投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ入社して1〜5年目くらいの人に読んでほしい!! 書籍名からここまで自分に刺さると思わなかった。 働き始めて2,3年目に感じていたモヤモヤが言語化されていた。仕事始めは周りを見ながら、自分のできることを探して下積みしていた。年月が経つと自分の裁量でできることが増え、意外と自分仕事できるかもと錯覚する。しかし、案件が終わるたびに振り返りをすると、「成長って何だろう?」と疑問に思うことが多かった。「成長≠出来ることが増える」と思っていた為、成長していないなと気分が落ちる方向に行くことが多かった。確かに成長は漠然とした物すぎて、人によって異なる物だと読んで思った。だからこそ、自分の成長軸を持って仕事をするべき。「成長する為に転職する」ことも一時期考えたが、「あなたにとって成長とはなんですか?」と質問されても答えられなかっただろう。現状はホワイトで心理的安全も保たれている為、発言しやすく、アドバイスを貰いやすい職場である。そこで自分がどういうキャリアアップをしていきたいのかを考えながら、今後の業務に取り組んでいこうと思う。今の会社で、どういうキャリアプランを描くかは決められていないが、少なくともこの本を読んだことで、働くことに対してポジティブに捉えることが出来た!! 「成長=仕事に面白みを感じることができる、内面的に変わる」としよう。
0投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ私もいつからか「仕事で成長したい!」と思うようになってたなと、思い当たる部分がいくつもあった。 「そもそも何で成長したかったんだっけ?」と振り返ってみると、社会人になってがむしゃらに頑張って、仕事が出来るようになって人から褒めてもらえた=成長した!になってたかも。 「頑張ればまだまだ成長できるかな?そしたら周りにもっと認めてもらえるかも!」という人からの評価がモチベで、そこに自分なりのやりたいことやオリジナリティはなかった。だから、自分の成長が止まったと思った時、ここでこれ以上成長が見込めないから辞めようかなと考えることもあった。 この本を読んで、成長は周りが決めることじゃないし、そもそも成長は仕事のみから得るものではないと気づいた。 「成長=仕事ができるようになった」しか脳がなかった所を、きちんと休めるようになったこと、趣味に勤しめるようになったこと、大切な人ができたこと、それも全部含めて自分の人生を前に進めている、つまりは成長の一つなのかもしれない。 自分にとっての成長ってなんなのかを改めて考えるきっかけになったし、そんなに「成長したい!しなきゃ!」と思わなくても良いと感じた。
7投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログ2025年 11冊目 出身大学の採用を担当をしているが、コンサル志望者が年々増えているのはまさに痛感しているところである。コンサルに行くこと自体は否定しないし、優秀な方々もいると思うが、ポータブルスキルの向上や年収のためだけにコンサルを選ぶのは避けるべきだと本書を通じて再認識した。
8投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログ現代の若者が取り憑かれている「成長」への欲求とは何なのかを、コンサル本、現役のコンサル社員へのインタビュー、スポーツ、ポップカルチャーなどから多角的に論じた本。 読者である私はコンサル業界を経ずにソフトウェアやスタートアップの世界に入り、大した残業もせず適度に成長しながら楽しく働いている。その立場からすると、コンサルとは違う選択肢としてのソフトウェア業界やスタートアップについても語られていればさらに面白く読めたかもしれない。 とはいえコンサル業界出身の同僚と働くことも多く、彼女ら彼らがどんな世界で戦ってきたのか、その一端を知ることができてよかった。 本書では、世にいわれる「成長」が「ビジネス上のポータブルスキルを身に付ける」というとても狭い意味で使われることが指摘される。本来の「成長」には、目の前の仕事に自分なりの面白みを見つけられるようになることや、生活や子育てを通じて新たな視点を得ることも含まれる。この本で語られる理想像は、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が主張する「半身で働く社会」にも近く、共感した。 狭義の「成長」や不必要なまでの年収アップに囚われている若者に出会ったら、この本を贈りたい。 なおタイトルにある「東大生」というのは本を売るためのワーディングで、東大生固有の話はそこまで出てこなかった。
0投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログここ10〜20年前の話を題材にしていたり、最近の若者向けのエンタメや作品を取り扱ったりしているので、文章がとても読みやすかった。 ‘’成長=安定を求めている‘’という考え方も納得できた。特に20.30代におすすめしたい。
0投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本書は「成長とは何か?」という問いかけを軸に、昨今の転職事情やその中でのコンサルの位置づけの変化などを分析している。コンサルへの転職を志す若者は、今般の終身雇用が担保されていない不確実性の高い社会において、成長を追い求め何処でも通用できるポータブルスキルを身につけることを志向しているが、それはSNSでの煽りや年収の魅力が先行しており、具体的な目的を持たずに漠然とした成長を目指さざるを得ない環境に囚われていることを指摘している。 しかし、本書の分析で深掘りが足りてないと感じているのは、コモディティ化しているコンサルのスキルの危うさである。成長を求めて何処でも通用するスキルを身につけるべくコンサルへの転職を希望する理由は確かに理解できるが、コンサルはあくまでサポーターであり、コンサルだけでは社会は回らない。製造業や飲食、卸業など様々な業界のスペシャリストがいることで社会は成り立っている。ただ、スペシャリストの職業は永遠に安泰では無いし業界横断で汎用的な能力が身につくとは限らない。だから、安定を求めて転職をする場合には、「コンサルしか選べない」という状況が起きているのではないかと推察している。コンサルはスペシャリストの価値を高めることは出来ても代替はできない、要するにスペシャリストを超えることは出来ない。こうしたコンサルが今後益々市場に溢れてしまうことへの問題提起もあってよかったように思う。 本書は、全体を通して、筆者の好み(エンタメや芸能人、スポーツ)によって恣意的にも感じられる有名人の発言や関連本の記載の引用が散見され、時代の流れを象徴する論点がこれで本当に"MECE"になっているかは、甚だ疑問がある。
0投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログビジネスパーソンにとって「成長」が報酬や承認を超えて、目的化している現状への問題提起を行う一冊。ビジネスメディアにハマっていた僕を冷静にして、人生の目標を考えるきっかけをくれました。おすすめです
0投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログコンサルが注目されている理由について面白い切り口で書かれていると思いました。 「安定したいから成長する」という思考はまさに現代社会では、会社が保証してくれない将来を自分自身で補っていく動きは今後も続くと思います。
0投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログ東大生(というか人々)はどうしてコンサルを求めているのかを、「成長」というキーワードなどを踏まえて捉えた本。全体的に納得できる内容も多く、筆者自身が考えている「一面的な成長を求めることへの警鐘」も非常に納得がいくものであった。今の会社で成長を考えているわけではない自分にとって「成長」について考えさせるという意味で非常に興味深かった。
0投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログ老いも若いも皆が抱えている不安に対して、一定の質問に答えている。自分の仕事、人生に満足し続けることの難しさを感じさせられた。 ジョブクラフティングという言葉は覚えておきたい。
0投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログ「成長」とはなんなのか?を問いかける本ではないかと思う。 筆者と同世代の私が大学生のころ、先生方にはよく新書を読めと言われていた。ChatGPTなんかはもちろんなかったが、C言語やExcel、数量モデルのようなスキルを身に着けろと言われたことはなかった。それらは研究などの過程で身につけて当然のスキルで、本当の意味での「教養」を身につけることが受験を終えた以降の成長なんだというメッセージだったのだろうと思う。 そして当時は大学の外にも知の巨人のような大人たちがたくさんいて憧れだった。文化などにも造詣が深かった。彼らと会話ができるように仕事を始めてからも本を読んだし今も読んでいる。だから三宅香帆さんの話題の本の主張はイマイチピンと来なかった。今になって思えば成長の意味や読書の意味が違うことに起因するのだと思う。 ポータブルなスキルはきっとすぐに陳腐化するだろう。次から次にそれを身につけ続けなければと思っている世代はなんだか可哀想だ。そもそも成長なんて自己内面的なことで、他者と比べることでもなかろう。成長の概念の変化をコンサル人気と紐付けた視点は秀逸だなと思う。
1投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ●2025年7月14日、東京大学・書籍部にあった。2回目のセッションで寄った日。 「新書ベスト5」に入ってた。各部門のベスト5が並んでる本棚に面出しで飾られてた。
0投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。成長とは何かを考え直させられる内容だった。本書で指摘されているように時代背景として「成長」を求められる世の中になっており、成長を目指さない人間はマイナスのイメージを持たれてしまうほど世間的に「成長」することを必要とする風潮があるように感じる。一方で、実際の「成長」の定義は漠然としている。そんな中で、成長のわかりやすい尺度として「年収」も「ポータブルスキル」が使われており、それらの獲得をどちらも実現できる、且つ比較的門戸の開かれた業界であるコンサル業界が若手含めて就職先として人気を博している構造だと理解した。確かに、若手採用の支援などをした際も、終身雇用など念頭もなく「スキルをつけたい」や「若いうちに成長したい」と言う候補者が増えていると感じることはあった。彼らの言う、スキルや成長というのは、そういったポータブルスキルを獲得することや「仕事ができる」を測る1指標としての年収を高めることを指していると感じる。大切なのは、成長をしてどうなりたいかであり、未来図のないままにひたすらに成長を追い求めても意味がないと考えるので、改めて自分を顧みてどのように成長して何を実現していきたいのかをしっかりと検討していきたいと思う。
0投稿日: 2025.07.12
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とりコン=とりあえずコンサルタント業界2就職。 成長したいからコンサル。成長を信じる、というより強いられている。 成長すれば将来安泰。安定を求めるために成長を求める。 漫画『夫は成長教に入信している』成長は宗教と同じ。 高校生の進路指導の中で、すでに成長教への道が敷かれている。 成長したい、は実はお金がほしい、頭が良くなりたい、その結果安定したい、という意味。 フィードバック=ダメ出し。マッキンゼーでは上司とメンバーがフィードバックし合うのが当たり前。フィードバックは成長するから。コンサルは人が商品。フィードバックすると商品がよくなる。 成長できる会社を探し、しかも深くコミットするわけでもない。3年でやめて転職する人たち。 ポータブルスキルの開発は厚労省主導で行われている。 成長のために転職したい。 コンサルファーム経験があるだけで転職は簡単になる。 転職を繰り返すと、成長実感が下がる。 サッカー選手の本とビジネスパーソンが共鳴している。 プロジェクトが大型化すると若手の仕事は歯車になる。 コンサルはファクトとロジックで考える=どのような職種でも通用する。最初の職業として安パイ。 MECE、結論から話せ、3つあります、はコンサルの黄金パターン。 ポータブルスキルとはコモディティ化が早い。 コンサルは、就職上のモラトリアム。 総合商社のほうが年収ベースは高いが、入社後には長い下働きがある。その先に自分の未来があるのか見えない。 ここにいると社外で通用しなくなる、不安から、転職する。ゆるブラック企業。 ロジカルシンキングを信奉するより、その限界を知るほうがよほど成長ではないか。
0投稿日: 2025.07.11
powered by ブクログペンネームがペンネームなんで、そして最高にキャッチーなタイトルの本なので、ちょっと舐めて、そして疑いながら読んでました。 が、結構思想が一緒で、なんと言うか、同い年だからだろうか。不思議な気持ち。第7章の言説は、ほとんど書き留めたくらい、そうだな、と思う。 タイトルで煽るものの、中身は「成長」の捉え方や「成長」への切迫感への警鐘。 東大生とコンサルの関連についてはほぼ書かれていません。 国の政策に意外と流されてんだな。 そして、タワマン文学とコンサル、など、書籍紹介的な章もあり、それも面白い。 コンサルが「やりたいこと地獄へのカウンター」であると言うのも面白い。確かに。 ちょうど借りている『論理的思考とは何か』も出てきて、なるほど、思考一緒なわけやな、とも思う。
2投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログ社会人になる子供の状況を理解するために買ったが、まあまあ良かった。まだ考察が甘そうな所ははあるが、基本的な問題意識がちゃんとしているので好感が持てた。成長に追われて転職するというのは本末転倒。成長とは今までできなかったことが問題なくできるようになることであり、それと食っていくための能力があることとは別。この2つが混同されていることが本書を読んでまとまった。
0投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログ文芸評論家の三宅さんの紹介で気になり読んでみました。 現代の若者は成長という圧倒的正しさとキャッチーな語感を併せ持つ最強の言葉に精神が引っ張られ、自分がなぜ成長したいのか、成長とはなんなのかを熟考することなく、焦りから周りが目指している資格やコンサルへの就職を目指す。 若者やビジネスパーソンが口を揃えて言う成長は主に経済的な文脈でしか図られない。 その背景には、ITの出現やDX化により、人間の労働が奪われることを危惧した国の推進するポータブルスキルの促進や、ゆるく働いていこうと言う風潮の中で、どう自分が抜きんでるかを考えたときに、他人と比較して努力することが、無意識に習慣、化された状況などがある。 コンサル業界はキラキラしたイメージがあったが、具体的に知ることができ、特にポータブルスキルや実力ベースの職場と現在の若者の成長欲求が重なっているとわかった。
0投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログ「安定したい、成長したい。」そのために"潰し"が効くコンサルに行く。 成長という言葉が強迫観念のように学生や若手の中にあるのは、先が見えづらい世の中になったり、成長している・しているように見せている人の声にいろいろな媒体を通して嫌でも目に入ってきたりすることからの焦燥感や選択肢を増やしておきたい気持ちがあったりするのだと思う。国としてもリスキリングの推進やポータブルスキルというものを打ち出して、図らずも「会社に頼るな」というメッセージが伝わってしまったりもするそう。会社側が長時間労働を強いる空気感はなくなってきたものの、「強制的な自発性」と言う言葉であるように、自分自身でそれを内面化する人も増えているようだ。 そして、肝心の「成長とは何か」という自分としての答えを持っておかないと、成長"させられている"状態に取り込まれてしまう。タイトルよりは「成長論」のような印象の内容で、本書を通したテーマはそのあたりにあるのかなと感じた。ただ、インタビューはもう少し読んでみたかった。 サッカー選手の例が興味深かった。 科学的に進歩するデータ型のスポーツに適応するために、三苫選手や遠藤選手が「言語化」や「アップデート」という言葉が何度も出てくる著書の中で語られる思考プロセスが培われたのではという話。「サッカーバカになりたくない」「メンタルを鍛える」など、サッカーという今競技の変化に対応するような様々な系譜が見て取れるのだな。 自分ならではの「成長」について、「たとえばわたしはパトロールを好きでやっているが、警察官になりたいとは思っていない。会社員になったとしても、パトロールはできるだろう。だからわたしが何になるかは未定だが、地域に貢献したいとか、人の役に立ちたいとは思っている」と、『成瀬は信じた道をいく』の成瀬の言葉が出てくる。小さなモチベーションや小さな違和感に目を向ける感覚を鋭く持つ。 新しく何かがわかるという純粋な喜びが「成長」のとなりにあるべきで、仕事術を身に着けるという範囲に「成長」を閉じ込めてしまうのは違うという意見に個人的には同意している。それと、『チ。』での真理の探究、先日読んだ『さみしくてごめん』で述べられていた「わたしはいつまでも驚いていたい」という考え方あたりをまとめたものが現在の自分自身が考える「成長」だと思っている。 働く前の年代の人たちは、「やりたいことはなんですか?」「どのように付加価値をつけていって生きていくべきか?」とYouTubeなり様々な媒体で日々さらされる量が、一昔前よりも圧倒的に増えていて、同世代のできる人が可視化されやすくなったことによる焦燥感などが増えているように思う。「成長教」と著者は表現していたけれども、何をもって成長と言えるのかという意見や答えを他者に依存しないで、自分が考える成長の軸を持っておかないとどんどん疲れていきそうな時代なのが恐ろしい。
0投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログ最近よく「成長したい」と口にするものの、実際には何を成し遂げたいのか曖昧なままのことが多い気がする。この本では、成長がまるでお守りのように扱われ、誰もがそれを身につけようとする現代の風潮に疑問を投げかけている。 特に、「ライフキャリアの虹」という概念が興味深かった。仕事だけが自分の成長の場ではなく、趣味や地域とのつながりも含めた多様な側面で自分を見つめ直すことができると知り、視野が広がったように思う! ただ漠然と成長を追い求めるのではなく、自分のやりたいこと、大切にしたいことに焦点を当てていきたい。
0投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ安定化したいがため成長に囚われるパラドクス。 成長という手段が目的化することで永遠の成長を 求められるといのが、一般社会の理なのであろう。 その点を改めて感じさせられた。 営業であれば、前年度の20%アップなどの売上が普通にたてられ、0-4%の低成長の中、永遠の成長などは土台無理な話なのであろう。 (通常20%アップといったら、前年度-20%の売上減を想定して、+40%位のアップを想定しておかないと到底無理な話だ。理由は市場環境が日々流動化、変化するため、求められる変化の質が日々変わるためである) 現状維持は停滞と言われる所以や会社の上層部から成長を(あたかも)自発的に促されるのも、成長=企業の規模拡大が前提となるからである。 前提条件をややこしくするのが、働き方改革の観点、労働時間の制約から、労働時間を増やすことが難しい点である。Input時間が少ないなかで、Outputを最大化、かつ毎年度結果を出さなければならない。 翻ってコンサル業界。 現場からコンサルタントに反発が大きいのは、業務を変えることの抵抗というより、変化する市場に合わせて「あんたの考えていることは既に考えているし、現場でトライ&エラーしている」という感覚である。 上場企業は、様々な数値の可視化が行われており、現場レベルでの数値の改善の試みは行われている。 コンサルタントの回答に対する不満はよくいわれていた。 輪をかけて生成系AIの精度向上により、プロセスの一般化も行われている。 プロセスも現場データを入れれば、ジュニアコンサルタントを委託する時給以下で、同等の回答を得られる。 とすると求められるのは、カウンターパートに対して「気に入ってもらえる」ようなベタなコミュニケーション能力くらいしかないのかもしれない。 (次回は生成系AIの論点をいれてほしいとも思う。生成系AIの精度は1年目のコンサルは不要なくらいにはなっているとも言われている。生成AIの進展はコミュニケーション能力もカスタマイズされてしまい、生成AIの方でいいですという世界線もありうる。) その意味でも、デモシカコンサル、腰かけコンサルの需要は今以上に膨らみ、モラトリアム期間は短くなると思われる。またテーマから外れるため外したと思われるが成長から降りるコンサルも増えるものと予測する。 書籍でも言われている通り、給与が高いことは重要である。給与が維持できるか、5年後も学生・社会人に選ばれる業界になるのか興味深くはある。
0投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログSNSなどでインフルエンサーをみて憧れ、成長に魅せられ憧れることはあるだろう。私も大学の頃は本をよく読んでいたが、哲学=言語化に憧れ半分義務的になっていた。ただそれでも継続することで読書が習慣になっていった。やりたいことは見つけようとして見つかるものではない。まずはいろいろ触れてみて、時間はかかっても継続できるものを見つけるのがいいなと改めて感じた。
2投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログ本書に掲載のあるコンサルに7年間勤めた身としての感想を書きます。 筆者の問題意識はとても的を射るテーマだと思いますが、コンサルはユートピアでは決してありません。 やはりメーカーや金融など非コンサルからの転職者は多いですが、そんな彼らも半数以上は音もなく消え去ります(音もないのでどこに転職したかは知らない)。また、希望するプロジェクトへのアサインが叶わず腐っていく人たちも大勢います。(筆者もこの現実は認識されていると思いますが) かくいう私も20代後半に一番下の役職で転職し、今では何とかマネージャーの役職に就いている(運の要素が大きかった)ので、一応のサバイブはできているかもしれませんが、そんな状況でもポータブルスキルの不足に日々悩まされています(本書にあてれば、悩んでいると思わせられている?)。 コンサルで働こうが、投資銀行で働こうが、大企業で働こうが、目的意識のない曖昧なゴール設定(例えば「安定したい」など)を掲げている限りは、結局このラットレースから抜けられないんだなと思いました。 ポータブルスキルを身につけるより、目の前の仕事に自分なりの面白みを見つけてそれを掘り下げるマインドを持つことの方がよっぽど輝くビジネスマンになり得ると思いました。
4投稿日: 2025.06.18
powered by ブクログ中盤まではあるあるの連続でワクワクしながら読んでたけれど、正直あまり新しい視点は得られなかった。 今まで何度も考えてきたトピックだからかもしれないが、最後のアドバイスについても、まぁ結局そういう方法になるよね、といった感想止まりで物足りない印象 純粋に成長を追い求めている人や就活生向けの本といったように感じた
1投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ安定したい、成長したいの先にあるコンサル。 就職人気ランキングにたくさん入っているので、気になって読んでみた。先が見えず、何を仕事にするか、就職した先が安泰なのかは誰も保証してくれない。 そんなときどこでも通用して、つぶしがきくようなスキルを身につけたい…成長とは?と聞かれて答えられない部分にハッとした。 漠然とした不安が残るが、本書にもあるように、今していることから充実感を得ることも大切と感じた。
0投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログ目新しい情報はなかったかも 前半は年配の方向けに若者の就活事情の説明 後半はTwitterやってる人が好きそうな話題だった
0投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログ昨今の成長主義とも言える社会風潮を掘り下げた本。なるほどと思う部分もあった。このテーマは面白いので、もう少し社会学とか学術的な洞察があると面白そうだなと思った。
0投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ前作が良かったから、新作も期待していた著者。タイトルだけだと『え?』って思ったんだけど、テーマは前作と通底する部分が多く、なるほどと感じ入ったのでした。自分とかにはそもそも全くピンとこないんだけど、コンサルって、そんな旬な仕事だったんですね、っていうところから入る。読んでいるうちになるほどと腑に落ちるんだけど、手に職っていう昔からの概念と、転職が当たり前っていう昨今の風潮を掛け合わせると、コンサルっていう選択肢が大きく浮かび上がってくるわけですな。
0投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ仕事だけに捉われず、自分にとっての成長を探していこう。 「ファスト教養」が面白かったレジー氏の新作。VUCAの時代に、東大生に限らずつぶしが効くようにするためコンサルを選ぶ人が増えてる現状について、背景等を整理していく。 それを踏まえて、じゃあ我々はどうすれば良いかという最後の章で述べられていることが、大事と思う。ポータブルスキルは大事と思うが、成長はゴールではないし、仕事以外のところでも活動して自分なりの成長を見出すのは、成長を求められる社会で自分らしく生きていく上で、大切と感じる。
0投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ新卒の面接でも、成長したい、はよく聞く。 だいたいそれを言う人に中身はない。 なぜ成長したいのか、成長してどうなりたいのか。 本書の答えは、 成長して安定したいのだそうな。 そうなのかなあ。。。 しょうじき、よくわからない。 ヒットしたビジネス書をつぎつぎとつぎはぎした論調であり、インタビューも三人、しかも特定業界経験者にしかしていない。 適当にもほどがあるのでは。。。
1投稿日: 2025.05.18
