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妖精の物理学 ―PHysics PHenomenon PHantom―
妖精の物理学 ―PHysics PHenomenon PHantom―
電磁幽体、necomi/KADOKAWA
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総合評価

8件)
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    【電撃大賞】大賞受賞作の期待を裏切らない、粗削りではあるけれど熱量たっぷりの作者デビュー作!しかし粗削りな理由が「応募原稿そのままの書籍化」であり、改稿したくても作者が亡くなってしまっているというのはあまりにも惜しい…。そして続刊原稿も存在しないことから、作者の想いは全てこの1巻に詰まっています。 幸か不幸か、この1巻だけでも十分に満足できるストーリー展開と結末。タイトルにある通り【物理学】をキーとして展開するメインストーリーやバトルには惹かれる物がありますが、改稿前の文章という事もあり、残念ながらある種の分かりにくさは存在します。けれどそこも含めて良き持ち味の物語。 2015年に完成した原稿ということで、令和のトレンドからは外れた面白さというのも納得です。一昔前のラノベをこよなく愛する人や、最近の流行りはお腹いっぱいという人にぜひ手に取ってほしいです。

    0
    投稿日: 2025.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物理現象を担う妖精が発見された世界で妖精の言葉を聞き取る事ができる唯一の少年と大災害を引き起こした妖精とのボーイミーツガール。 この発想がまず良い。 そして主人公たちのどうにかして未来を掴み取りたいという意志が熱量が物語の全編に溢れていてグッと来る。 それぞれのキャラも立っていて楽しい。 妖精たちの能力に関しては若干後付けやご都合主義的な所があって、もう少し丁寧な伏線を貼っておいた方が良かったとは思う。 でも出版の経緯を考えると仕方ない事だろう。 続きを読みたかったけれどそれはもう叶わないのが悲しい。 電撃小説大賞、大賞受賞作品。

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    投稿日: 2025.06.23
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    https://x.com/apophylite_/status/1925579388571329019?t=Omnpu43oD2VphNeBxpdfzw&s=19

    2
    投稿日: 2025.06.09
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     この世界観、刺さる人めっちゃ多そうだな。科学が高度に発達したかと思いきや1人の物理学者によってファンタジーに染め上げられた近未来。けれども『妖精の物理学』も「逆さまの街・神戸」もびっくりするぐらいそのまんまの意味。これは笑いながら手を叩いて「その発想はなかった!」と叫ばざるを得ない。だって比喩だと思うじゃん。  独自の世界をベースにしながらギャグを挟みつつも王道のボーイミーツガールが繰り広げられる。でも明るさよりも儚さ・美しさという表現の方がしっくりくるかな? 氷が解けるような自然を見守るような感じ?

    0
    投稿日: 2025.06.04
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    物理現象は「現象妖精」を通して発生する。いわゆる妖精さんがやってくれましたを現実とした世界が舞台です。主人公のカナエが、とあるきっかけで助けを求める妖精と出会うことで物語が始まります。 物理学をモチーフにしているため専門用語など難しく感じる内容もありましたが、キャラクターも皆魅力的で、何よりバトルシーンの描写が細かく著者の熱量を感じました。もっとこの作品の先を見たいと心から思いました。 ぜひ、最後の解説文まで読んでいただきたいなと思います。

    0
    投稿日: 2025.06.03
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    表紙とタイトルから ちょいSFボーイミーツガール謎解き学園モノみたいなイメージだったけど、がっつりバトルだった。 というより、設定・ノリ・展開、物語を構成するすべてが 「とある」すぎて、 これが電撃文庫から出てくるというのはちょっとなぁ、という感じ。 終盤ひと段落ついたところで、鎌池さんなら次はこうするだろうなぁ、と思ったらそう展開したし。 エピローグのサブタイトルは元々これだったのかな。 あまり校正はされていない状態での出版ということだったけれど、台詞回しでたまに誰のセリフかわかりにくくなるところ以外は特に違和感なく読めました。

    0
    投稿日: 2025.05.30
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     物理学の根底を覆した「現象妖精」(フェアリー)が出現し、その「現象妖精」によって、大災害が発生した日本。  死傷者も多数で、首謀者らしい人物も行方不明に。  その7年後、天地がひっくり返った街神戸に住んでいる室月カナエと彼と契約する「現象妖精」であるレヴィはなんともない普通の日常を送っていたのだが、「現象妖精」ゆきとの出会いにより、日常は脆くも崩れ去ることに。  本作品は主人公カナエと彼に関わる「現象妖精」が運命をつかむ物語です?  最後、?マークとしたのは、正直、この作品が展開していくのかもわからないですし、展開していくと本当にこういう話なのかわからないので、?マークとしました。  帯に書いていたり、あとがきにもあるのですが、作者様が本作品で電撃文庫大賞を受賞した後に鬼籍に入られたとのことで…  帯にも書いていたので、どういうこと?と思いつつ、はじめによんでみた感じは  「何書いてるかわからないよ?」というのと、「会話文とかキャラも荒くね?」  という感じで、これ、遺作っていうだけで何も手を加えず、なんなら大賞受賞も作者の遺作補正はいってるんじゃないか?が100ページに辿り着くまでの本音(この時は大賞受賞後に鬼籍になったという事実を知らず)  ただ、この読みづらさもあとがきを読んでからわかった話なのですが、あとがきを書かれた有象利路先生が書いていることと同じように思いました。  また、文系だからか、物理の世界すらほぼ知らないということもあり、ところどころ意味不明ということもあります。  上記のことや、結構重たいテーマもあって、そこを軽く扱って良いのかと個人的には思いながらも、読後は面白いし、この話が最後どうなるのかを追いたいなと思うくらいに、本作品の没頭できました。  見どころは、生きるために闘うバトルシーンにあるのではないかと思います。  正直、何書いてるのかわからないくらいに用語がいっぱいあるのですが、テンポが良いのと、展開が心地よいという意味で早くて、読んでいて楽しいという点と、主人公カナエと「現象妖精」との共闘感があって、個人的には好きなバトルシーンだったなと感じています。  本作品のタイトルの横に(1)とあるので、もしかしたら、作者が鬼籍のまま続刊がでるのか?と思いながら、その日を楽しみにしたくなる、そんな遺作であり第1巻だったなと思いました。

    2
    投稿日: 2025.05.20
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    『現象妖精災害』により崩壊した日本、特に重力反転により「逆さまになった神戸」を舞台とするSFにしてボーイミーツガール青春物語。根底にある、全ての物理現象は対応する『現象妖精』が引き起こす。『妖精』が生きるためには甘いもの(糖分)が必須。そして主人公の少年・カナエだけが『妖精』と意思疎通ができる。この三つの設定が作品の展開やギミックに常に関与していて、作中で起こったイベントを思い返すと「ここに効いているのか」と、その使い方の巧さに唸りました。一方で展開の強引さや荒さも感じていましたが、その理由も解説を読んで納得。物語の行く末を知ることができないのは残念でならないほど衝撃を受けた傑作でした。

    0
    投稿日: 2025.05.14