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桜が散っても
桜が散っても
森沢明夫/幻冬舎
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総合評価

80件)
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    ショックな事があって、失語症になった旦那さんをどうして支えてあげれなかったんやろう。 1人で桜を植え、家族の象徴の花が一面に咲く公園を作り続けてた気持ちを思うと切なかった。

    0
    投稿日: 2026.03.23
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    今年の さくらの開花宣言から、読み出した! 雨の中で、死亡している老人の話から、始まる。 第一章 山川忠彦 趣味の 渓流釣りから,話が始まり、 気に 置けない親友も、出来て、釣りへ行くのが、好きなる。 この村が、第二の故郷に 思う位! 第二章では、主人公の 山川忠彦に、家庭が、出来ており、第二の故郷と思っていた村に、リゾート開発の話が、持ち上がっている事を 知る。 その開発会社が、忠彦の勤務先であって、その話を上司にした事などを、話す為 親友の所に 出掛けるのだが…… 釣りをしながら、……と、思っていた時に、山崩れが、起きる。 それを目の前で見た 忠彦は、余りのショックで、声が 出なくなってしまう。 第三章から、忠彦が、失語症や鬱病になり、会社を 辞める事になり、妻の麻美が、整体師として、生活の糧を得る事になるのだが…… どちらも、精神的に 苦痛が、増すばかりで、離婚する事に なり、忠彦は、家を 出ることに なってしまう。 第四章は、忠彦の娘の里奈が、、ファザコン故の過ちなど…… 第5章は、忠彦の息子健斗、35歳の話に。 20年も会って居なかった父親の訃報を 聞く。 葬儀に出るか?と訊ねられ、家族共に 欠席するのだが、…… 妹の里奈に よって、渋々、同行して、墓参りに 行くことに なる。 余りの 質素な生活と、壁一杯に貼られていた 家族写真、そして、植樹をした さくら・さくら・さくら… その姿に、見とれてしまう。 翌日、母に、一緒に 行って欲しいと、子供二人は、話すのだけど、結局、次の日曜日に、墓参りに 行くことになる。 もう 桜は散って 居るだろうと、思いながらも、その場所へ行ってみると、予想だに しなかった 光景が、現れる。 忠彦と麻美が、最初に 話した、紫花菜が……… 家族の絆として、表している。 時が 過ぎて、忠彦の家族をどんなに大切に 思っていたかを 知り、胸が熱くなる。 忠彦が、失語症も 治り、死ぬまでに、家族に、この光景を見て欲しかったなぁ~と、思いながら、この花の種が、ずっと、家族を 結びつけて くれるだろうと 期待して 本を閉じた。

    0
    投稿日: 2026.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は、家族を優先しなかった忠彦にショックを受けたが、忠彦の状況を考えるとどちらにせよ辛いと思う。家族にも村にも村の人達にも罪悪感がある状態だったと思う。家族は失ったけど、村に対しては死ぬまで貫き通した事が救いだったし、家族への想いもずっとあったし、大事に想ってたのが伝わる最後だった。

    0
    投稿日: 2026.01.28
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    家族にとっては父親は自分たちを捨てたと思ってしまうのも無理はない しかし父親は家族に対してちゃんと大切なものを託していた またその大切なものは家族だけでなく、たくさんの人を笑顔になってしまうようなもので、思わず私も読みながら笑顔で幸せな気持ちになった

    1
    投稿日: 2025.12.23
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    2024年出版。334ページ。設定的にはとても重い。身近で巨大な悪の連なりに、人生を狂わされた男と家族の再生の物語。 正直、3割程度まで読んだ時点でやめようかと思ったほど。しかし、過度に重く湿った描写でなく、止められなかった。読み終えて良かったと思う。 矛盾や葛藤を抱えて、歪んだ生き方を進み続けてしまう人間達。割り切れるものではなく、敢えて割り切る必要も無い、と云う柔らかなメッセージを感じた。

    0
    投稿日: 2025.12.18
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    いつもと違って、人が死んでるところから始まる不穏な出だし。幸せな家族に良くないことが起きるのが目に見える序盤。最後は大団円らしい雰囲気だけど、彼・山川さんはそれで救われたことになるだろうか?檜山さんも救いがなく?どうでしょう。靄っとした読後感ではありますね。

    0
    投稿日: 2025.12.08
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    忠彦さんの気持ちを考えると、つらい話だなと思ったけど、亡くなった後ではあったけど、家族に理解してもらえて本当に良かったと思えた 読後感の良い小説だった

    0
    投稿日: 2025.11.30
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    表紙のイメージとは裏腹に、冒頭の鬱々とした描写から、あれこんな感じのストーリーなのか、と戸惑いながら読み進め、読了。とある事故現場を目撃したことが原因で極度のショックにより失声症を患った忠彦。それにより幸せだったはずの家族は、、、。家族それぞれの視点でストーリーが展開されていきます。忠彦が自らと家族の人生を犠牲にしてでもやり遂げる必要があったこととは。その理由は。そしてその結末をみた家族の反応は。たとえ許されなくても、伝わる想いはある。矛盾と苦しさをはらみながらも、温かさを感じられる。リアルなストーリーだったと思います。

    0
    投稿日: 2025.10.27
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    失語症になったあとの忠彦さんの心境が 知りたかったなと思いました。 事件が起きるまではのほほんとして 良かったけれどそれからは辛いなぁと、、

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    自然豊かな桑畑村を舞台に、リゾート開発に伴う環境破壊が絡む事故に巻き込まれた家族の話。 家庭を守ることを第一に考えた妻、自分の使命を第一にせざるを得なかった夫。どうしても妻の方を持ちたくなるが、やり残したことをやらないという選択肢はなかったのだろう。それは贖罪に近いものだったのかも。 償いのために家族への最後の贈り物はあったにせよ、なんかモヤモヤが残った。ハートフルな話を期待しただけに最後まで不幸感は拭えなかった。

    7
    投稿日: 2025.09.30
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    森沢さんの話は、最近どれも似た感じ?かなぁと思っていたところ、これは時間が20年経った家族の話だったのでスムーズに読めた。最後はお決まりのハッピーエンドだったけれど・・・ま、普通かな。なので2.5~3の間くらい。

    2
    投稿日: 2025.09.18
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    プロローグがこれまで読んできた森沢さんの作品っぽくなくて あれ?森沢さんの本、だよね? と思いながら読み進め… 桜が散っても、って、そういうことか… と胸があったかくなったのはやっぱり森沢さんらしさが見える作品でした こうやって書いているけれど 実は少しだけ物足りなさを感じてしまっています… 森沢さんの作品で物足りなさを感じたのは初めてかもしれない…

    8
    投稿日: 2025.08.17
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    推理小説風のプロローグで、まず、驚く。リゾート開発に対抗して、ゼネコンの反乱分子の戦いが始まるかとおもいきや失語症に終わる。なんだかとおもいつつ読み進んでいくといつもの森沢ワールドの展開が始まる。でも、最初が重すぎないかな?

    2
    投稿日: 2025.08.15
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    出だしは渓流が自然豊かな描写で爽やかに始まる。森沢さんワールドを期待したけど、ゼネコンが出てくるあたりからはドンヨリ。事故後はなんで?な人生。 目次の章タイトルが全て人名でその人目線で書かれている。プロローグ名前はどうして?本題には絡みなしなのに。 全体的に重めで辛い。

    2
    投稿日: 2025.08.11
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    森沢明夫の桜が散ってもを読んだ。 前半は一寸話しに無理があるような気がした。 リゾート開発が反対の友人に言われて、上司に一サラリーマンが工事の中止をお願いするなんてことはまず無いだろう。 土砂崩れに合い心を壊してしまう。 そう云う私も会社に勤めて一ヶ月で8キロ痩せた時がある。 ストレスで食事が喉を通らなく70のパンツもベルトをしないと落ちてしまうくらいだった。 先日昔のベルトが出てきたのだが45年経った今は13キロ太りベルトの端までも届かなかった。^^; 話は戻るが、家族を置いて移住というのも無理があるように思う。 起承転結で最後はタイトルの桜の花が散ってもの意味が分かる内容だった。 この物語の一つのキーになるオオアラセイトウについて調べてみた。 ここでは紫花菜として出てくる。 オオアラセイトウ(大紫羅欄花、学名: Orychophragmus violaceus)は、アブラナ科オオアラセイトウ属の越年草。別名ショカツサイ(諸葛菜)ともいわれ、諸葛孔明が陣を張ったときに真っ先にこの花の種を播いたという伝説からよばれている[3]。もう一つの別名のムラサキハナナ(紫花菜)は「紫色の菜の花」の意であるが、単に菜の花(アブラナ)に形状が似ているというだけではなく、実用面でも野菜としての利用や種から油を採取する点などでもアブラナとの共通点が見られる。このためOrychophragmus属はショカツサイ属、ムラサキハナナ属とも呼ばれる。 ということだった。 映画になりそうな内容だった。

    19
    投稿日: 2025.07.31
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     森沢明夫さんも大好きな小説家。なので、物語の出だしはびっくり。森沢明夫さんの本だよね?と一瞬不安になりました。始まりが不穏過ぎて・・・。  一言で言うと、切なかった。  ある瞬間を目撃し、忠彦が失語症になるほどのショックを受けた。でも、それは彼の責任ではなく、会社の責任。それを忠彦は指摘もしていたんだし。  でも、それが彼には重くのしかかり、うつ病になり、結局は会社を辞める。彼を最初のうちは支えていた妻も、彼のある提案で見限り、離婚を突きつける。そして、2人の子どもと妻と別れて出て行く忠彦。そこがどうしてももどかしくて、納得いかなくて。  そしてある日、息子の建斗に父が亡くなったからお葬式に来て欲しいと、忠彦の親友から電話。でも、母親(忠彦の妻)は、家族を捨てた人だから、と拒否。しかし、その後、建斗は妹の里奈と共に父が別離後過ごした桑畑村へ向かう。そして、そこで父がどのように生きていたか、何をしていたか、何を遺していたかを知る。そして、なんとか母親を連れて行き、そこで見たものは・・・。 ラストの風景に思わずウルッときました。 忠彦は家族と別れた後、幸せだったのかどうか、それは分からない。けれど、心から家族のことを愛していた。ならば、もっと他に方法がなかったのかとも思ってしまう。妻の頑なさは感じるけれど、でも、実際夫が忠彦のように内にこもってしまったら、そうなってしまうのも分かるような気がする。でも、なんとかならなかったのか。 忠彦は正直すぎる人だったんだろうな。正直すぎて、生真面目すぎて、ごまかしたり、何かに蓋をして生きたりしていくことが出来ない人だったのかも。不器用すぎて、悲しいけれど、それもまた一つの生き方。 人生には色んな生き方があって、その生き方が正しいとか正しくないとか、選別するのは違うんだろうな。 人生って、「なんとなかならないのか」、そんなもどかしさがあって、それは誰にでもある。それにどう向き合っていくか。 そんなことを書いていたら、またこの小説を読み返したくなりました。 

    5
    投稿日: 2025.07.29
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    「時を隔ててわかる、愛すること、家族であること」⋯帯に書かれた言葉を実感しながら読了しました。瞼に熱いものがこみ上げるのを抑えることができませんでした。 桑畑村の景色、真澄川の渓流、忠彦さんの終の住処に貼られた“壁のアルバム”、そして、桜が散ったあとの“花の森“に広がる紫花菜⋯美しい光景が、まるで目の前に広がっているような気持ちになりながら、物語に惹き込まれてしまいました。

    16
    投稿日: 2025.07.12
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    「いい話」のはずなのに、登場人物に共感できずあまり感動できなかった。 この作者の本は三冊目だけど、どうも合わない

    3
    投稿日: 2025.07.08
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    津軽百年食堂など心が温まる物語で好きな作家なので同書もどうかと読み始めました。 主人公「山川忠彦」が親友の檜山からのたっての願いで主人公の会社が進める檜山の故郷の大規模開発を止めるべく会社の上司に進言するくだりがありますが、まずこの筋書きが非現実的過ぎますし、主人公が失言症になるくだりもそんなことがあるかと思う展開でした。 会社を辞め、家族を捨て、檜山の故郷にひとりで暮らし始めるのもそこまで主人公が自分に罪悪感を感じるのか納得出来ませんし、無理くりなことを頼んだ檜山からの一言も無く、また、主人公と妻が離婚に至るまでの描き方ももう1筆二筆描けられるのではと感じました。 紫花菜を家族の花、家族の愛の記憶として描き、ラストに繋げたストーリーは主人公の心情を読者に想像させますが、前記に指摘した事柄がしっくりせず、もうひとつの作品ではないかと思いました。

    1
    投稿日: 2025.07.08
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    毎度毎度森沢さんにはじ〜んとさせられます。 子供にとっては父の想い、妻にとっては夫の想い…それぞれが心に亡き父の…亡き夫の想いを秘め、受け取り、それぞれの心に静かに納めていく様が見事に描かれているなぁ。 当たり前だけど夫として捉えた妻、父として捉えた健斗と里奈…抱えた想いはそれぞれで、感じ方も理解も違って当然なのだ。 でもきっと母親的には頭の中では子供にとってはどんなで形であれ父親で、唯一無二の人と分かってはいても心情的には自分と同化してしまっていたんだろうなぁと…。 捉え方が違えば湧いてくる感情も違って、子供達と自分とは「忠彦」の存在が違った感情で心の中にいることにきっと戸惑ったであろう。 夫が残した「花の森」や「壁のアルバム」に麻美が長年抱えた想いをほんの少しでも解放出来ていたらいいな…。 頑なな母の姿は見ていてあまり心地の良いものではないかもしれないけれど、麻美の気持ち…分かるなぁ。 この先少しネタバレ要素あり! それと同時に目の当たりにしてしまった大好きな場所の…大好きな人の惨劇のショックとそれにより起こった失声症、人生観が変わり、始めて抱えた自分の気持ちをうまく家族にも伝えられず追い詰められ家族の側を離れた忠彦の真意にもなんとなく心を寄せてしまう。 ほんと、いつも、森沢さんの小説は心にくるものがあって考えさせられる。 とても良かった! 風鈴…出てこなかったなぁ…

    14
    投稿日: 2025.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    離婚を選び、一人で過ごすこととなってもずっと家族を思い続け、行動してきたことを、桜が散ったあとに知ることができる。素敵な伏線回収だなぁと思いました。人が亡くなる描写もあるのですが、読後感のよい本でした。

    0
    投稿日: 2025.07.02
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    桜と渓流の綺麗な桑畑村に趣味の釣りをきっかけに通うようになった忠彦 現地でできた親友 だが子供もでき足が遠のいている時に久々の親友からの電話に自分が勤めてる会社がリゾート開発を進めていると話を聞かされた そこで親友に頼まれ会社内でそのことを聞こうとしたち消えないかと周りから話を聞きダメだと知り親友に伝える そして久々に行った桑畑村ではリゾート開発が進み土砂崩れが起こりその姿を目の前で見てしまった そのことをきっかけに失語症となり家族とは別れることに 妻が守りたかったもの夫が守りたいと思ったもの そして夫が急死し30を過ぎた子供に連絡が行き亡き夫が大事にしていたものをつなぎ守りたかったものを目にする

    0
    投稿日: 2025.06.20
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    趣味の釣りをきっかけに桑原村で過ごすようになった忠彦は自身が勤める建設会社が桑原村でリゾート開発を進めていることを知り反対したことをきっかけに左遷され、社会の理不尽さにやりきれない思いを抱いていた。その頃、開発が原因で村に災害が起こる。ショックで失語症になった忠彦は仕事も家族も失い、その後、村で20年を過ごす。亡くなった忠彦が残したものは大きいと気づく。

    0
    投稿日: 2025.06.20
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    森沢明夫さん4冊目。 春に読んだ方がいいのかな、と思いながらも読んでみた。 山村の描写は「夏美のホタル」を思い出させてくれた。 だが、その自然の宝庫の山村に 一大事が起きる! プロローグは、一体これから何が起こるのかと思わせる出だしだ。 雨の中に、いたその人は・・・・ 山川忠彦は釣り好き。桑畑村の 真澄川お気に入りのスポットだ。 その村で忠彦は、檜山浩之に出会い仲良くなる。そして、桑畑村に リゾート開発という魔の手が・・・・ 忠彦は、工事中の山の土砂崩れを 目の当たりにしてしまった! ・・・そして、忠彦に異変が起きる! その後の家族の生活が、崩れていく・・・・何故、父さんはそんな行動をとるんだ! 妻、息子、娘の思いがそれぞれの視点で綴られている。切なさ、怒りをどこにぶつければいいんだ'? 花の森、紫花菜(ムラサキハナナ)一面に 咲くと、きっと見事なのだろう。 家族の花だから・・・・    2025、6、20  読了 

    57
    投稿日: 2025.06.20
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    始まりは遺体の発見、あれっ、まさかのミステリーだろうか。 人は贖うことができないのだろうか?自然災害や大きな権力、局所的な視点だと不可能に近いのだろう。宇宙規模、地球規模で考えると因果応報が世の常のように思える。ましてや局所的な時間や場所では・・・。 さて、題名の意味するところはなんだろう。イメージは一時的な栄華は終わっても、またその時期がやってくる、ただ短い間だけれど。といったところだろうかとページを捲る。 主な登場人物は辻村宏樹、山川忠彦、松下麻美、松下里奈、松下健斗、松下春菜。それぞれの視点で描かれている。建設会社の総務部に所属する山川忠彦の葛藤、友人浩之の思いか政治と繋がった企業の思いか。 家族の絆や親友との関係はどうなっていくのかが、この作品の主題であろう。 さて、プロローグの出来事の回収はどうなったのか、これも繋がってくる構成は、さすが森沢明夫さんだと唸らずにはいられなかった。この感想の起で書いた題名に関する予測は全く違っていた。恥ずかしいくらいに。 忠彦の苦悩は家族への思いや自責から、それは時を経て残されていく。離婚の原因は3つに集約されるそうだ。浮気、子ども、お金、そしてお金が理由の時、家族の将来への不安が真因となるのだろう。人の思いはその人の紡がれた人生に寄るところが甚大だと思う。その価値観の重さを重心をどこに置くかによって、すれ違いは起こりやすくなる。家族の花、紫花菜が桜の元で風に揺れる。文章で語らずとも行間に込められた森沢明夫さんの優しさが、わたしの中で顕在化した時、心の奥底から溢れ出す雫を誰が止められようか。 (紫花菜の花言葉を調べてみた。「希望」「永遠の幸せ」。ライカに刻まれたイニシャルと共に。)

    19
    投稿日: 2025.06.06
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    静かに始まるストーリー、けれどその世界に引き込まれいつの間にかその世界から出られなくなる。読み終えた後に、雨が降って虹が空にかかる様に涙する自分の心にも希望の虹がかかる。

    0
    投稿日: 2025.05.26
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    最初はちょっと苦しい展開でモヤってしてしまったけど、最後には気持ちよくさせてくれる…そんな作品でした。 お父さんに対して、寂しさや辛さ、許せない気持ちをそれぞれの目線で描かれているけど、最後には本当にたくさん愛してもらえてたんだって幸せな気持ちになれました。 本当に森沢明夫さんの作品は、優しくて大好きです。

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    久しぶりのほっこり小説。森沢ワールド全開。悲しいすれ違い…善人ばかりが苦しむ。自由気儘に生きた訳ではないだろうが、自分の心に正直に生きた父と翻弄された家族。涙腺緩み放しだったが、最後は救われた。「理不尽な人生の選択だった」かはわからないけど、自分は選ばないだろうな。「人生の価値は手に入れた財産の量ではなく、味わった感情の質と量で決まるはずだ」

    1
    投稿日: 2025.05.24
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    不穏さ漂うプロローグ。 趣味の釣りきっかけで週末を桑畑村で過ごすようになり、現地で同じ歳の浩之と親しくなった忠彦。 数年後に忠彦が勤める建設会社が桑畑村でリゾート開発を進めていることを聞き、浩之に会うため桑畑村へ行った日に彼が見たものは衝撃的な場面で、その日から失声症になる。 それから離婚をし家族とも離れて20年の月日が経つ。 息子の建斗のもとへ父が亡くなったとの連絡が入り、妹の里奈と共に桑畑村へ向かう。 父が遺していたものは、壁のアルバムと桜を植えたことだけではなかった。 どうしても母も連れて行きたいと2人が思った理由は…。 写真のキャプションだけではなく、家の裏庭の紫花菜だけではなく、花の森の桜の散ったあとの斜面にまばゆい薄紫で埋め尽くされた紫花菜だった。 忠彦の不器用ながらもまっすぐに生きた生涯はけっして不幸だけじゃなかったのではと思う。 確かに家族とは離れたけれど彼のメッセージは届いたから。 プロローグの不穏さからは想像できなかった、家族の絆を描いた感動の物語だった。 久々の感涙もので溢れてくる涙をどうすることもできなかった。

    79
    投稿日: 2025.05.19
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    いつもと違う感じだなと思いながら読み進めました。 でも、森沢さんだった。 それも、パワーアップした森沢さん。 題名とおりの 心があたたかくなる後味のいいストーリー。 私の一番好きな作家さん。

    0
    投稿日: 2025.05.13
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    久しぶりの森沢明夫さん。 やはり文体の読みやすさと、脳内混乱を避けてくれる読者への配慮はピカイチ! 『桜が散っても』 森沢文学の真髄!珠玉の家族小説と謳われていますが、私にはそれ以上に、相当重くて辛いお話だった。 理想的な家族が、ある事故をキッカケに、元の関係に戻れなくなってしまう。 誰の目線でこの物語をみればいいんだろう・・・ 忠彦、麻美、建斗、里奈 各章には家族一人一人の想いが詰まっているが、 それぞれの想いが痛い程に伝わって来て、 やり場がなく鬱々とした気持ちが膨らみ辛く切ない。 人生を自らの意志で変えた忠彦の生き方は、他人が、どう評価出来るものでもないのかもしれない。 ただ、ラストに彼が残した家族愛には涙が溢れた。 それでも生きている間に、家族にはもっと別の愛情表現をして欲しかった。遺された3人を思うと、それが悔しくてやり切れないかった。 こんな別れ方はあまりに辛すぎる。 この消化不良は、私を含め特に夫のいる女性が抱くのかも知れない。博学でもこんなに真面目で不器用な生き方をされる位なら、もう少し不真面目でいいから器用に生きていて欲しい。 いつもと異なり多幸感に包まれる読後感では無かったが、物語として割り切れば、紫花菜に彩られてとても素敵なお話だった。

    31
    投稿日: 2025.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    忠彦は大手ゼネコン会社に勤めていた。危険だと指摘されていた第二の故郷と思っていた桑畑村の開発を止めることができなく、事故が起きた現場を見てしまい、ショックで失声症になってしまった。その後離婚し罪滅ぼしのため、村に移り住んだ。質素なうちで家族の写真を飾り、桜、家族の花ムラサキハナナを植えて咲いてる様子が鮮明に浮かび上がってきた。妻の麻美は子供を育てていかなければならなかった。許せなくて当然だ。子供たちが自立してからは送られてくる手紙お金に対してなんらかのアクションを起こしていたら変わっていたか?切なかった。

    2
    投稿日: 2025.04.28
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    なんともまぁ泣かせ上手な作家だろうか。 山川忠彦という不器用にしか生きられなかった男の深い愛情を、最後の最後にこれでもか!と読者に突きつけ涙腺を緩ませるこの物語に打ちのめされた。 読んで満足の一冊だった。

    1
    投稿日: 2025.04.25
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    大好きな作家さん。 不穏なプロローグに「えっ!?」となり、その真相も気になるのですが、読み進めると多幸感と森沢作品を好きな気持ちがじんわりと満ちてきた。 誰もが憧れる幸せで温かな家族。優しい家族思いのお父さん。だけど予期せぬ出来事が起こって…… 突然やってくる不幸に、人ってどれだけ耐えられるんだろう。 お父さんは、ただ、優しくて不器用だっただけ。どこまでも真っ直ぐで、責任感も強かったんだろうな…… 誰も悪くないのに、現実問題は待ってはくれない。いろいろな気持ちがない交ぜになって、身動きが取れない。どうにかしたいのにどうしようもない。 父親、母親、子どもたち。みんながそれぞれに傷を負っていて、やりきれない。 モヤモヤした気持ちや、遠ざけてきた気持ちと向き合うのは、勇気がいる。 思い出すと苦しいけど、かつての家族を振りかえって、あの頃の幸せな気持ちを思い出すと、もうっ、もうっ! 「ぶわーーっ」と一気に気持ちが溢れ出しました。 温もりの涙を流しながらの読了。 お馴染み、他作品とのリンクにもニンマリ。 「紫花菜」のエピソードがとても素敵でした。 ちょうど今の季節、咲いてるのを見て季節が巡ってきたのを感じていたので嬉しい。私のなかで特別な花になりました。 作品を通して、森沢さんに“きらきら眼鏡”をかけさせてもらった気分。 (?となった人は、他作品「きらきら眼鏡」を読んでみて下さい) 『人生の価値は、手に入れた財産ではなく、味わった感情の質と量で決まる』

    8
    投稿日: 2025.04.19
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    こんなに辛い話だったのか。。 忠彦と麻美の決断は仕方ないのかな。他の人には計り知れない葛藤をして下した決断だし、その時はそうしか生きられないって事もある。 「許せないけど、嫌いじゃない…」そう思って終わって良かった。

    8
    投稿日: 2025.04.19
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    紫花菜…とりあえず調べて_φ(・_・ ほわっとめちゃくちゃ幸せな描写から始まる 優しい優しい旦那さんで可愛い子供二人 まさかの20年後(゚-゚*;)(;*゚-゚) お母さん頑張ったんだろうなあ 夫を責め自分を責めて… 捨てられたと思いながら大人になる子供達も辛いし 森沢さんらしいラスト やっぱりその20年間の父親の話で泣かせにきます。゚(゚´Д`゚)゚。 春に相応しい読書でした〜♪

    45
    投稿日: 2025.04.19
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    自分の置かれてる状況や時期によって評価が変わる ミステリーのような始まりから、家族それぞれの心情や人生観が語られていく、一緒の人生があり、それぞれの人生もある、どれも否定できないし肯定もできない、するものでもない ちょっとずつ想像を越えて引き込まれる話で 最後の方は電車で読んではダメだった

    1
    投稿日: 2025.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    公園の桜のはなびらがひらり舞い始めた。 花びらキャッチの季節がやってきた! でもそれ以上に楽しませてくれるのは、目に飛び込んでくる新緑。ああ、階段を上ってきてよかった。 『桜が散っても』にほろりときた。 私は森沢作品のファンだ。でもこの作品は何かもやっとしたものが残る。 声を失うほどのショックを味わったことは理解できる。だからといって事故の責任を負う必要ないし、誠実な忠彦が3人と別れて出ていくのは不自然すぎる。不器用にもほどがある。妻の頑なさもあまり理解できない。 亡くなってからでは遅い。 「許せないけど、嫌いじゃない」複雑な気持ちをこう表現することで物語が軽くなる感じがしてしまう。 私の中では第五章がエピローグ。 エピローグを読んで今西祐行さんの『一つの花』を思い出した。あれはコスモスだったけど。

    87
    投稿日: 2025.04.14
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    まあ邦画っぽい(悪口)お約束の感動ものでんなみたいな極めてナメくさった目で読んでたんですが、山場の映像的な大盛り上がりには、これはさすがにベタ中のベタとは言えど作者のすごい技巧を感じる・・・うわもう一山来た! と感心しました。斜め読みの読者にも見事なものだった。

    1
    投稿日: 2025.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    切ないなあ。 離れて20年恨まれて、 亡くなってからわかりあえる…みたいな。 失声症になるほどのことが起こり、家族と別れて。 質素な暮らしをして。 切ないなあ。 でも、花の森、見てみたいわ。

    14
    投稿日: 2025.03.30
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    /_/ 感想 _/_/_/_/_/_/    「えっ、これ誰の作品だっけ?」 と、、、 途中で、「もしかして読む作品間違えた?」と思うほどの衝撃でした。 出だしからズシンと重く、全然笑えない展開、、、 人が亡くなり、次の展開が読めないサスペンス感に引き込まれながら読み進めました。 後半になっても重さは続くものの、少しずつ家族がつながっていく展開にホッとしました。 最後には「よかったね」と思えるけど……やっぱり結婚って大変だなと改めて感じました。 そして何よりも、忠彦の人生って一体なんだったんだろう……と、しみじみ考えさせられました。 /_/ あらすじ _/_/_/_/_/ プロローグ. 辻村宏樹  山川老人の死から始まる。 1.山川忠彦 山川の平凡な日々。 2.山川忠彦 数年後の山川の生活。 事件が起きて終わり。 3.松下麻美 忠彦と別れて数年が経った状態から始まる。 忠彦が変わっていった様子がわかる。 4.松下里奈 娘里奈はデブい男と不倫中。 過去の別れから抜き出せない家族の姿が映し出される。 5.松下健斗 父の生前のことがわかる。 そして、家族がもやもやしたわだかまりを解消していく。 6.松下春菜 最後はサラッと /_/ 主な登場人物 _/_/_/  プロローグ. 辻村宏樹  辻村宏樹 村で雄一の駐在さん 羽生啓介 村の青年 山川忠彦 独居老人 1.山川忠彦 山川忠彦 30歳、釣り好き、帝王建設、総務部 山川麻美 忠彦妻 檜山浩之 30歳、ハンサム 真子 妻 愛乃 娘 2.山川忠彦 山川忠彦  山川麻美 忠彦妻 山川健斗 息子 山川里奈 娘 3.松下麻美  松下麻美 松下レディース整体院、忠彦元妻 松下健斗 息子、35歳 松下里奈 娘、30歳 伊原多佳子 伊原モナ 多佳子姪、女優 4.松下里奈 松下里奈 娘、30歳 松下健斗 息子、35歳 松下麻美  5.松下健斗 松下健斗 息子、35歳 春菜 檜山浩之 65歳 6.松下春菜 松下春菜 松下凛々 りり、3歳、娘

    61
    投稿日: 2025.03.30
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    森沢明夫さん、もっとたくさん書いてほしいところだけど、なかなか出してくれない。ようやくの新作を読んだ。参った。おもしろい。もっと出してくれよ!

    2
    投稿日: 2025.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    その光景に、家族を大切に思って生きていたことは伝わるけれど、あまりにも不器用で独りよがりすぎはしないか。人生を変えてしまった場所に、どんな思いをかかえて住み続けたのだろう。家族を亡くした2人はどうやって生き抜いたのだろう。書かれていない物語も気になるところ。

    2
    投稿日: 2025.03.25
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    趣味の釣りがきっかけで出会った親友、第二の故郷とまで思っている地で、自分の働く会社がリゾート開発事業、そして訪れる地滑り事故… 忠彦や檜山の大きすぎる精神的ダメージ、残された家族のやるせなさ、どちらの気持ちも理解はできるけど辛い。 不器用な忠彦が家族や第二の故郷に残したもの、そして人生の生きる意味とは。 息苦しくなるほどに不器用だけど、読んだあとは前向きな気持ちになるし、ちゃんと家族の絆を感じられて、とっても温かい物語でした。

    9
    投稿日: 2025.03.21
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    辛く悲しい出来事を通してではあるが、父の、家族への大きな愛を感じる物語。父が亡くなってから初めてそれがわかるのがやるせなくて、余計に心に響いてくる。

    1
    投稿日: 2025.03.20
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    桑畑村の青い空、ウグイスの声、真澄川の美しい流れとそこを泳ぐイワナ。 山奥の美しい村、そこに吹く風まで感じられた。 涙を誘うお話ではあったが、忠彦の生き方は今ひとつ納得がいかない感じが残った。

    2
    投稿日: 2025.03.17
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    大切な家族を失っても不器用な生き方しかできなかった人。それでも、最後まで信念を貫き家族を思いながら孤独に生きた人。手放してしまった幸せは大きくて、1人で抱え込むには大きすぎて…花の森に咲く満開の桜と、桜が散った後の景色に忠彦の深い愛情と誠実さを感じた。

    15
    投稿日: 2025.03.15
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    読んだ後もしばらく涙が止まりませんでした。 毎回思いますが、森沢さんの紡ぐ感情表現が逸脱で、終始映画を見ているようでした。 自分には森沢さんの紡ぐ文字が映像になって生き生きと見えて、心がジーンとする素敵な作品でした。 心も体も疲れた時に森沢さんの本を読むと本当に癒されます。 自分にとってのトランキライザーがまさにこの本だし、森沢さんの小説だなあと思いました。

    1
    投稿日: 2025.03.13
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    冒頭の春の嵐の日の出来事は、今から始まる物語の印象を象徴するかのようでした。 山川忠彦という1人の男性の人生に起きたことによって家族にもたらされたことが、それぞれの立場から描かれていました。 翡翠色の川の流れ、自然の美しさ、そして友達との楽しい交流に羨ましさを感じたのはつかの間のことでした。これからが楽しみという家族が、ある出来事で一変しました。 そのショックと、感じなくてもいい責任感で、幸せになるはずの家族が変わっていきました。夫、妻、息子、娘、それぞれの立場から澱のようなものを抱えながらの生活が伺えました。 そんななかで、最後に夫が残したもの、大切にしたものを改めて目にしたときの光景を思い浮かべると、胸に迫るものがありました。家族を思う気持ちを感じました。そして、壮大な美しさを作り上げた努力、それによってもたらされた多くの人の笑顔に、救いのようなものを感じました。紫花菜が、これからも家族の花として繋がっていくことと、それを見る笑顔が増えていくことに、最後はほっとしました。 この本を読んで、何かが起きたときの生きていく気持ちの持ちようや、どうしようもない気持ちの折り合いの付け方を考えたりしました。読後感は、よかったです。 桜が咲いたら、この物語をまた思い出すと思います。

    36
    投稿日: 2025.03.08
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    なんて不器用な生き方なんだろう。 主人公は趣味の釣りがきっかけで、週末を桑畑村で過ごす山川忠彦。 奇しくも自身が勤める建設会社が桑畑村でリゾート開発を進めている事を知る。 そんな矢先、忠彦の目前で起きた崩落事故により運命の歯車が狂いだす。 自社が関わっていたとはいえ、忠彦個人がそこまで責任を感じて、自分を追い込んでしまう必要があるのだろうか。 ましてや大切な家族を蔑ろにしてまでも。 忠彦の妻と二人の子ども達の気持ちを考えると、やるせなさで胸が詰まった。 最後に家族への想いを知った今でも彼の生き方を肯定する事は出来ない。

    18
    投稿日: 2025.03.05
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    森沢文学は読むとほっこりさせる作品ばかりだと思ってました。 読んでほっこりはした部分もあるけど少し重いですね。 素直にほっこり出来なかったです。 エピローグでフォローしている感じですね。

    14
    投稿日: 2025.03.03
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    今までの森沢さんの作品と比べると、キラキラした幸福感が少なくて、読んでいて少し苦しい物語だった。 家族の誰も悪くないのに、幸せだった家族の形が変わってしまうこと。自分の思いに正直に生きることが家族を苦しめてしまうこと。 世の中、こんなふうにうまくいかないことは、確かにある… 20年後に家族に届いたメッセージは心に響いただろうけど、20年は長いわ。

    44
    投稿日: 2025.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    釣りが趣味で、とあるきっかけで自然豊かな桑畑村で週末を過ごすうちに檜山家と仲良くなり、第二の故郷と思っていた。ある時、自分が勤めるゼネコン会社が大掛かりな事業をすると知る。そんな中、村に滞在中土砂崩れの被害に巻き込まれて失語症になり… 不器用で口下手な忠彦の死から、触れられなかった父との距離が埋まった時、涙が出そうでした。忠彦が背負う必要はなかったけれど、家族にとっては身勝手に映るのがやるせなかったです。せめて生きている時に和解できたらと悔やまれました。 繋がれていく花がとても素敵でした。

    5
    投稿日: 2025.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めた時はミステリーなのかと思ったけど違った。 家族に誰も悪い人はいなかったけど、 家族としては悲しい結末。 でも、個々の人生としては悪くない気がする。 でも、奥さんはなぜ連絡を取らなかったんだろう。 夫婦としては終わってても 友人知人として連絡とれなかったんだろうか。

    1
    投稿日: 2025.02.24
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    夏美のホタルがよかったのでほっこりしたくて借りて正解だった。波瀾万丈な家庭でどうなっていくのだろうとやきもきして気持ちも沈んだりしながら読み進める。父親が生きているうちに和解できていたら父親は幸せだったのだろうがこれから生きていく息子や娘は父親の生前を知り心がほぐれて、そして父親の想いを受け継いでいく。 読むと心が癒されるのか暖かい日に読んでいるからか2冊とも思い返す時に小春日和のような色を思い起こす。

    3
    投稿日: 2025.02.24
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    あなたの守りたいものはなんですか・・・ 正直、想像以上に内容がよく、朝から涙が止まらなかったです。 各章、家族視点(年数が違う)での話の進め方が新鮮でこの小説の世界観がリアルに感じることができた気がします。 こんなに影から家族を思う強さ、そして守りたい場所を守るために自分ができること考えさせられます。 「家族の花」のように家族間での尊重するものがあるのはいいですね。 後半に向けての忠彦の思いを知ると涙が溢れてきます。 朝から爽快な気分でした。

    31
    投稿日: 2025.02.22
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    Amazonの紹介より 趣味の釣りをきっかけに、週末を桑畑村で過ごすようになった忠彦。現地でできた親友の浩之をはじめ、温かな人々や美しい自然に囲まれた桑畑村は、彼にとって「第二の故郷」と呼べるほどの場所だった。しかし、数年後、自身が勤める建設会社が桑畑村でリゾート開発を進めていることを知る。その事実を知った忠彦は浩之に会いに桑畑村へ向かうが、そこで人生を揺るがす出来事に遭遇してしまう。その日を境に、忠彦と家族の運命は大きく変わり出していき……。 不器用ながらも自分の信念を貫いた男と、その家族の絆を描いた感動の物語。 悲劇の出来事をきっかけに歯車がくるっていく家族。それでも信念を貫いた男とその家族の姿にとにかく切なすぎましたし、悲しすぎました。 何よりもびっくりしたのは、冒頭から衝撃の出来事に遭遇します。主人公で死亡したということです。それも老人で、「どういうこと⁉」と驚きました。それがプロローグで、そこから過去を振り返っていく形で、忠彦に何が起きたのかを描いています。 その描写は、穏やかな雰囲気であり、妊娠中の奥様と暮らしていて、仲睦まじさが窺えます。 美しい自然に魅了され、現地での人々も温かかったのですが、リゾート開発をきっかけに不穏な空気へと変えていきます。 驚きの展開で、言葉を失ってしまいましたが、そこはフェードアウト。また現代に戻って、今度は妻の視点で物語は進行します。現在の家族の状況に、また言葉を失いました。母親として、娘として、息子として、それぞれの視点で、過去を振り返ったり、今の状況をどう受け止めていったりするのですが、もう切なすぎました。 悲劇を境に、それぞれがやりきれない思いに駆られながらも、年月が経って、徐々に心の距離感が縮まっていく展開にモヤモヤはありつつ感動しました。 忠彦の方は、残念ながら現代パートでの視点はないのですが、周囲から語られる忠彦の人物像は、信念を貫いているなと思いました。たとえそれが家族に犠牲を払っていたとしても、後悔の念に駆られる精神状態に、やるせない気持ちでいっぱいでした。 ただ、家族としては、たまったものではないと思います。 大人になった娘と息子が、忠彦の死をきっかけに、新たな一歩を踏み出そうとします。忠彦の妻の麻美の心の葛藤とともに、家族として、どう忠彦の死を受け止めていくのか。そこには感動が待ち受けていて、心を揺り動かされました。 その一方で、悲劇がもしもなかったら?、忠彦がもっと家族と向き合っていたら?といった様々な「たられば」を想像すると、キリがないです。そう思うと、複雑な気持ちでモヤモヤ感があったのですが、美しいラストの描写に良い余韻を味わうことができました。

    4
    投稿日: 2025.02.20
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    家族思いで優しい夫、幸せな家庭、ある出来事で崩れてしまった。切ない物語なんだけど、森沢さんの物語は温かい。そしてきれいだった。 他の作品でも出てくる“ミミっち”のキャラクターの描写があってほんわかしました!

    19
    投稿日: 2025.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    真面目すぎる父親はそれゆえに家族を捨てることになる。何もかも捨てる勇気のある人だ。だけどそれに振り回される家族はたまったものじゃない。こう書くと凄くひどい人みたいだけれど、その人生は自分のせいではないことなのに罪滅ぼしに費やしていた。真面目で勇気があって…でも、家族を思い寂しかっただろうな。 最後に家族に「許せないけど、嫌いじゃない」と思ってもらえて救われた気持ちになりました。

    6
    投稿日: 2025.02.18
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    森沢明夫さんはどの小説も自然の描写が逸品 「自由人が死ぬ間際に後悔するくらいなら、一般人は、少しくらい周りに迷惑かけたとしても、自分の心に正直に生きた方が良いかもなって」 母(妻)の気持ちを思うともうたまらない… 後半は電車の中で読まない方がいい

    3
    投稿日: 2025.02.14
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    最後、妻が何度も押し寄せる感情の波に抗っていたとあったが、その気持ちが痛いほどわかった。優しく真面目で不器用な人だったのだとは思う。だけど、子供達のことを考えると、やはりこういう夫では困るなぁ。

    66
    投稿日: 2025.02.11
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    綺麗に終わった。 森沢さんの本はいつもじんわりあったかくて いい時間だったなぁーって思うんだけど この本はなんだかモヤモヤが残った。 うーん。なんだろ。 皆さんのレビューを見て、自分の感情の答え合わせをしようと思う。

    10
    投稿日: 2025.02.09
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    きれいな終わり方ではあるが、奥さん寄りの目線になってしまうからか、なんか、うーんてなる。でも、子ども達の側に立つとハッピーエンドなのかなぁと。

    5
    投稿日: 2025.02.07
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    この作家の作品は、初めて読了しました。 家族ものの小説として、心温まる内容です。 この本が好きな方は、是非読んでいただきたい作品として、辻堂ゆめさんの「山ぎわ少し明かりて」もオススメします。きっと感動できると思います。

    2
    投稿日: 2025.02.06
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    従来「即、掴みはオッケー」の森沢作品には珍しく物語の世界に入り込むのに時間を要しました。いつもと勝手が違うなぁとダラダラ読んでいたのですが、前触れなく突然物語が動き出します。 その後、物語は各章に分かれて家族一人一人のやり場の無い鬱屈した感情を描きながら進行して行きます。気がつけば家族の1人としてモヤモヤ感を共有している状態になってました。 しかしながら、そこは稀代のストーリーテラー!見事に「◯◯」という感情の花を咲かせて一瞬で「溜まった塊」を鮮やかに消し去ってくれます。 終わってみればいつも通り大好きな森沢作品の1つになりました。

    71
    投稿日: 2025.02.02
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    趣味の川釣りのために訪れていた村で、友人もでき家族にも恵まれていた山川忠彦。彼の勤務する建設会社の大規模な開発が原因で、その村に大規模土砂災害が発生。たまたまその現場を目撃してしまった忠彦は、人生の歯車が狂ってしまう。 忠彦は何も悪くないのに真面目な性格ゆえ、大きな責任を感じてしまう。そのことにより家族は大きな負担を抱えてしまう。 私も妻の麻美の立場だったら、同じような行動をしてしまうと思う。やっぱり許せなくなってしまうだろうな。 もうちょっと早くわだかまりが解けていたら、最後、もっとハッピーな終わり方ができたんじゃないかな。 過疎地のリゾート開発についても、いろいろ考えさせられた。

    39
    投稿日: 2025.02.02
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    大好きな森沢明夫の新刊です。男は幸せな家庭があり、親友がいて充実していた生活を送っていたところ、人生を変える災害(人災)により、家庭が崩壊していった。男は家族残し、家を出て行ってしまう。その20年後、家族それぞれの思いを描きながら、物語は進んでいく。男の死により、その男の思い、残した大切なものを家族が知っていく。これを読んでいく中で最後の100ページあたりから涙が止まりませんでした。心が洗われる作品です。

    2
    投稿日: 2025.02.02
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    どんどん 読み進めてしまう本でした。 家族だからこそ 解りづらい そんなこともあるんだな わかろうと思うことの勇気って あるんだなって思いました。

    3
    投稿日: 2025.02.01
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    うーん、奥さんからしたら花を残されても…ってならないのかな?忠彦自身はなにも悪くないのに勝手に罪を感じて村に罪滅ぼしをして…それが家族がバラバラになる原因なのに…?もっと早く和解が出来たらよかったのに。人がそれぞれ守りたいものは違うのは分かるが、20年後にそれが示されても…と思ってしまった。

    2
    投稿日: 2025.01.30
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    春に読みたい家族のお話だった。 とても綺麗な終わり方をする作品だっただけに、お母さんの気持ちを思うとやるせない。 作品のテーマに「他人に多少迷惑をかけたとしても、自分の心に正直に、後悔のない生き方を」というのがあった。 いろんな事情があった中で選択したことが、今につながっているから、このお母さんには自分の選択が間違っていなかったと胸を張って生きてほしい……。 家族の問題として見ると、わだかまりや心に引っかかっていたもやもやが解消されてとても優しい話だった。このお話のお母さんが気になるというこおは、私も母になったということなのだろうな。

    37
    投稿日: 2025.01.30
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    不器用にまっすぐ生きた父親。 残された家族は、長い年数を経て父親からのメッセージを受け取ることに。 みんなそれぞれ傷ついて、望んでないのに大切な人を傷つけてしまう。 タイトルの桜が散っても、そこに見える風景。 それは家族の絆、家族の愛。 すれ違いがあっても、やっぱり家族は家族。 歴史を紡いで行くのだと思った。

    10
    投稿日: 2025.01.28
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    強い意思で自分を貫き通した主人公の生き方が素晴らしいと思います。 また、時間はかかりましたが、お互いにわかり合えた母と子。 そしてそれぞれがよい人生を歩んで行けそうでほっこりしました。

    7
    投稿日: 2025.01.27
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    「不器用ながらも自分の信念を貫いた男と、その家族の絆を描いた感動の物語」という帯文に相違はないけれど、枝葉が多すぎるというか、使い捨てな登場人物が多い気がして勿体なかったかな。

    3
    投稿日: 2025.01.27
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    きれいな話です。ある意味きれいすぎて感情移入できないくらい。みんな良い家族です。おそらく家族の愛を伝えたいのだと思います。

    0
    投稿日: 2025.01.18
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    良い話ではあると思いますが、うーん…何日かに分けて読んでしまったせいなのか、話の持って行き方がなのか、私にはちょっと共感できずモヤモヤが残りました…

    1
    投稿日: 2025.01.16
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    【自分の信念を貫き、大切な人との絆を築く】 森沢明夫さんの『桜が散っても』 やっぱり、涙があふれる作品でした。毎回、森沢さんの作品には泣かされます。 ほとんどの人が命の終焉を迎えるときに、もっと冒険すればよかったと思っている。そんなことを、何かの本で読んだ記憶があります。自分が生涯を終えるとき、精一杯に生き抜いたと言える人生を歩んでいけると素晴らしいなと思う。 本作品では、自然を愛し、律儀で家族思いの男性が、自分が勤める建設会社のリゾート開発によって引き起こされた出来事によって、人生が大きく変わる。そして、自分の信念を貫こうとして、妻・息子・娘といった家族が哀しみと寂しさで苦しんでいくのだ。 自分が、家族を犠牲にしてまで、自分の信念を貫けるかとなると、難しく思う。しかし男の信念を持った行動が、家族の絆を築き、また次世代へと繋いでいくところに、物語の感動があった。男の家族を想うエピソードに、自分の家族への愛情が重なって涙が溢れて仕方がなかった。 本書を読んで、僕が思ったことは、『人生で何かを残したいな』ということ。それは、歴史に名を残すような大きなことでなくて良い。自分の大切な人の心があたたかく、優しくなれるようなものだと思う。そして、現れる形は異なれども、その想いが次世代へと脈々と続いていくようなものであれば、素晴らしいなと思う。 時々、社会派の一面を覗かせる森沢さんの作品を読むと、自分の人生だけでなく、日本という国が、ちゃんと次世代に大切なものをつなげていける社会であってほしいと思う。そのためには、一人ひとりの気づきと行動も必要なのだろうね。 読書をして、心が震え、涙を流し、新たな感情が芽生える。そしたら、ちょっぴりかもしれないけど、自分の人生の在り方を良いものにしていけると思う。心の中にある自分の信念に意識を向けて、自分の人生を歩んでいくことで、大切な人の笑顔につながるようであろう。

    6
    投稿日: 2025.01.13
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    サラふわスルッ うん、伝わったな 特にわいと志を同じくする森沢明夫さんファンには十二分に伝わったな これ以上は蛇足になってしまうんだが、しょうがない まぁ、いつものやつです いつものやーつです この世界にかならず存在する誰かの「こころ」を肯定してくれる物語です 森沢明夫さんの紡ぐ物語はだいたいそうなんです なので森沢明夫さんの物語を読み続けていれば、いつかあなたの順番が回ってくるのです

    69
    投稿日: 2025.01.13
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    久しぶりの森沢さんの作品です。 家族小説ということで、とても期待して読みました。 物語は プロローグ 辻村宏樹 第一章   山川忠彦 第二章   山川忠彦 第三章   松下麻美 第四章   松下里奈 第五章   松下建斗 エピローグ 松下春菜 と、登場人物での構成になっています。 各章の主人公は、各章の名前の人物です。 そして、もう一人主要人物が、 檜山浩之 山川忠彦の親友で釣り仲間になります。 全体的な物語の雰囲気はとても好きでした。 自然あふれる情景がとても豊かに描かれていて、文章を読むだけで心が癒されるように感じました。 山川忠彦と松下麻美は夫婦でした。 子供は建斗と里奈の二人。 忠彦は、ある出来事、事件をきっかけに失声症になり鬱病を患います。 そんな家族の苦悩や家族への想いが描かれた作品でした。 読みながら「イラッ」としたり「うん?」と思うところもありましたが、それぞれの立場での想いがわかりやすく読みやすかったです。 桜が散っても その後も 家族への想い溢れる情景は、切なくも心温まり、静かで優しい気持ちになりました。 家族への色んな愛の形をみることが出来る素敵な作品でした。

    39
    投稿日: 2025.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    森沢明夫さんの新刊! 桜が散っても   購入しても読まないでいて  新年はこの本から! と思い 読む事を我慢していました。 気持ちを フラットにしたかったのに 期待値MAX! 読み進めていく中 何か 安壇美緒さんのラプカの ような色彩の物語に戸惑いながらの時間でした、、、、 物語は 家族の絆を描いた感動の物語。 と 本の帯にかいてあります、、、、 確かに そういうお話でした、、、、 でも 何か そういう表現はちょっと 嫌かも、、 山川忠彦さんは 凄く優しくて 凄く家族思いで 仕事も充実 新しい家族もふえて 大切な友人もいて 物知りで 勇気もある そんな人だから 家族や友人も忠彦さんを 愛して 信頼して 心から楽しい時間を共有できる。 どうか 幸せが 消えてなくなりませんように と祈りながらの時間でした。 でも  事故がおきてしまいます。 懸念していた事が、、 大切な友人や大好きな場所が 、、、、、。 忠彦さんは これからどうするか どうしたら良かったかを沢山考えての歩み 失声症や鬱病になった夫への 麻美さんの支え 子供達や 将来への不安、、、 こんな これ以上ないような家族でも 気持ちはすれ違い 心が折れてしまいました。 大好きだった夫が変わってしまった 大好きだったパパが 家族を捨てた 大好きで  1番大切なのは家族なのに 小さく会釈して 背を向けた 沢山の時間が流れて 互いに思いながら 必死に生きて行く中での 忠彦さんの訃報。 お葬式に行くべきか  お墓参りに行くべきか 家族の葛藤を経ての桑畑村へのそれぞれの想い そして 満開の 花の森の美しい景色と 集まった人達の晴れやかな笑顔 麻美さん 里奈さん 健斗さんの 忠彦さんへの愛情は それは 無限の両思いで 許すとか 許されるとかの  そういう事ではないんだろうなぁと思います。 パパの生き方を 家族のそれぞれの歩みを 紫花菜が 新緑の山々やウグイスが 色褪せる事なく 見守ってくれると信じています。 桜の花びらが、 ひらり。 ひらり。 やわらかな春風を感じたときに きっとこの物語を思います。 優しくて それ以上に強くて 私が生きていく中での 大切な物語です。

    249
    投稿日: 2025.01.05
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    地元の本屋3軒まわってようやく購入。何でこんなに仕入れが少ないの。当方大分田舎ではあるのだけど。 導入からいきなり重たいスタート、大丈夫かなと読み進めていくと逆にしばらく平穏過ぎて面白味がないなあって思っていたら急転直下、また突き落された。 立場と感情の狭間に立たされ思い悩む忠彦、このポジションは辛いな。しかし自分らの利権の為に自然を破壊しリゾート化を図る天下りの連中には怒りしかない。全く政治家という奴等は。現実にもこんなんばかりなんだろう。 もう戻れない家族の再生がもどかしいが、麻美、建斗、里奈が少しずつ寄り添っていく様が良い。徐々にトゲトゲしさが和らいでいくのに安心する。 不器用過ぎた忠彦の想いが長い、長過ぎる時間を超えて伝わった時暖かい気持ちになれた。遅すぎたかもしれないが忠彦の真っ直ぐな気持ちだった。 同時にそれがタイトル回収にも繋がったんだ。 家族の花いいな。この家族にしかわからないが確かな絆だ。そして引き継がれていく。

    17
    投稿日: 2024.12.28