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ミスター・チームリーダー
ミスター・チームリーダー
石田夏穂/新潮社
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総合評価

68件)
3.6
9
25
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3
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    ボディビルダー後藤の身体づくりと仕事の責任の狭間で苦悩する物語。 言ってしまったら趣味なんだから仕事を優先するのは当たり前ってなるんだけど、それだけじゃ人生楽しくない。 特に役職が付くと自分の事は後回しにしなくちゃってなってくる。行きたくない飲み会や休日出勤、その辺の上手なバランスの取り方が出来る社会人になるのか。 後藤は自分の身体と会社を連動させて考えているのが面白い。要らない体脂肪、要らない社員。無駄を削ぎ落とすと同じ様にスリムになる。ただの偶然か思い込みなんか、または皮肉の効いた空想か。 ただメタボな人に対しての極端な嫌悪はなんだかな。けどその視野の狭さがこの物語を面白くしているんだけど。 最後コンテストの締め方は意外だったけど、後藤の考えは前向きに思え悪くない。何度でもやり直せるメンタルは素晴らしい。

    19
    投稿日: 2026.02.25
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    係長としてリース屋で働く傍ら、ボディビルの大会に出場している後藤。いつもよりひとつ落とした階級で出場すると決めた後藤は、減量に苦戦する。ある日、組織に悪影響を与える人材を切り捨てると共に、減量が進むことに気づいた後藤の結末とはーーー 笑いながら楽しめた一方で、真剣にボディメイキングに向き合う後藤に納得させられる部分も多くあった。 後藤は自分と他者の体型を比べ、優劣をつけるボディビルにストイックであるが故に、他者の身体がこれでもかと気になってしまう。人の身体を見て体脂肪率を推定し、太った人を体脂肪と称す。そして、デブは動きが遅い上に、動くたびにブヨヨと音を出す為、組織内で円滑に作業するための邪魔となるという。そんなルッキズムの権化のような後藤が、自らの身体のためになんでもやる姿を見せられるとそういった気持ちになってしまうのも仕方ないのかもと思わされる。 特に、作中で現れた後藤の考えである、 「身体づくりを「自分らしさ」の追求だとは思わない。(中略)ほっといたら誰だって「自分らしく」なれる」 「この世に素のままで評価される人はいない。赤の他人に認められるために、誰しも懸命に努力するのだ。人間の価値はいつにしたって「自分らしく」を超えたところにある」 これらの部分には、納得させられる。 自分らしく生きるというのが手を抜くための常套句であるという後藤にとって、ただ何もせず自らの身体に脂肪を蓄える人々のことは全く理解できないのだろう。 中間管理職という立場に立った人の立ち回りの難しさや、組織の為の行動によって左右される後藤の身体の状態を、喜劇的でいてシニカルに描かれる様はスラスラと読めて、とても心地よかった。

    10
    投稿日: 2026.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女性のボディビルを書いた「わが友、スミス」の主人公と、男性のボディビルを書いた本書でこんなに主人公の性格が違うのか!というのが衝撃的だった。 男性ボディビルダーの主人公の他者(デブ)を見る目の辛辣なこと辛辣なこと。 脂肪=無駄なもの、というストイックな考え方が、現実の自分の会社のチームにまで及び、ついには自分の肉体にまで影響を与えていくっていうのはなかなか面白いなと思った。 最後、まぁうまく行かないという結末だろうなとは思ったけど、痩せすぎて失格、しかもそれに対しての主人公の帰結がいろんなやつを(チームに)入れよう、まではよかったけど、そしてそのあとにいらないやつは切ろうって繋がっていったのには思わず笑ってしまった。全然反省してない。というか主人公における反省というのは優秀な奴はちゃんと労わろうっていうところだけで、これは、すごいなんというか、それでいいのだろうか?と思っちゃうような物語だった。 いや、これじ石田夏穂!肉体を書かせたら右に出るものはいないって感じで大好きなんで面白かった。 男性ボディビルは女性ボディビルとは同じところもあるけど全然違うものなんだなぁと思った。 そして、この主人公は私は人間的に好きじゃねぇなって思いました笑 お前はチームリーダー失格だよ!

    0
    投稿日: 2026.01.27
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    筋肉系小説を書かせたら石田さんの右に出る者はいない。 主人公に言わせると太っている職場の人間たちは使えない「脂肪」的な存在。これって描き方を間違えるとすんごく嫌な奴で終わってしまうけど、主人公の真剣すぎるが故の滑稽さや可笑しみを描くことによって見事にエンタメ化していたと思う。 どういうラストになるのか読めなくてどんどんページをめくった。

    1
    投稿日: 2026.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    趣味のボディビルに精を出す主人公の会社生活を主軸に、ボディービルディングにおけるボディメイク(筋肉と体脂肪)と、職場におけるチームメイク(仕事の出来るやつと出来ないやつ)を重ね展開される作品。トレーニングを重ねて体脂肪率を下げていく=怠惰な同僚や気の利かない事務の女性を切ってスリムなチームを目指していくことであり、そこに達成感を覚える主人公の後藤。本番に向けて身体を絞っていく過程で立ちはだかる様々な困難を乗り越えて最終的に臨んだ計量では、逆に階級の下限を下回り失格になるという結末。身体でも組織でも、多少の体脂肪は必要というメタファーか。 帯には「朝井リョウ絶賛」「爆笑と感嘆」の文字が躍り期待させられたが、少なくとも爆笑はなく、主人公の抱える焦燥感にヤキモキ、周囲の怠惰な同僚たちに憤りを覚える、なかなかクセが強く、あまり読後感の良いとは言えない小説だった。 上手いなと思った表現メモ; p.72 (地方勤務で各地を転々としていた頃は日ごとに筋量が減り、大会では予選落ち。毎日決まったものを食べて同じジムでトレーニングをして同じ時間に寝る、生活環境を整えて初めて身体づくりが出来るということについて)ビルダーとは全般に都会の生き物である。前に「野生児」云々と言われたが、ビルダーほど「自然」から遠い人たちを、後藤は他に知らなかった。 p.122 (頼りにしていた部下の菊池が会社を辞めることになりチームメンバーがいなくなるとき)筋肉のメンテを疎かにしちゃ駄目だよ。そうだ、自分は何度もそう言われていたのに。筋肉は脂肪と違って儚い。少しでもメンテを疎かにすると、あっという間にいなくなってしまう。

    0
    投稿日: 2025.12.30
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    身体のスリム化と職場の能力とか人員のスリム化。設定として面白いけど、んー…あまりにもその事に注視し過ぎて、偏った物差しやなぁと。 ま、仕事ができない、やろうとしないは頂けないけど。 でも全部切っていったら何も残らなくなりそう。

    7
    投稿日: 2025.10.27
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    自分のいる組織のスリム化と、自分自身の身体のスリム化が連動する、という発想はなかなか面白いと思いました。 けど、会社組織の体脂肪(いわゆる使えない奴)は切って捨ててしまえばいい、という発想は担当レベルの発想で、中間管理職以上の人間の発想としてはいかがなものかと思われます。 また、体育会系の暑苦しい上司というのも個人的にはあまりいただけないなと思いました。

    16
    投稿日: 2025.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最高。面白すぎる。リース会社に勤める主人公・後藤は係長に出世する。彼はボディビルダーの選手でもあり、過酷な減量に取り組んでいる、という話。自分が体型にストイックであるために、肥満体型の同僚や部下がどうしても目につくし気に入らない……という話。減量しているからエネルギーが足りないのに、マッチョだから職場の引越しを手伝わされるのを見て、今の世の中、趣味で絵が上手い人に仕事の絵を描かせたり、趣味でホームページ作ってる人に会社のホームページ作らせたりするのはハラスメントな気がしてくるのに、趣味でムキムキな人には力仕事頼んじゃうよなあと思った。あと、後藤は太っている同僚が仕事中にお菓子を食べることを軽蔑しているけど、後藤も減量のために食事をこまめにとっていて、息抜きのための間食と、崇高なボディビルのためのこまめな食事、どちらも仕事中にほかごとをやっているという意味では同じで、なぜ前者のみ咎められるのかと問われたら確かにぐぬぬとなるなあと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.02
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    ボディビルをしている中間管理職後藤の理想を追求してやまない奮闘記 チームが締まれば己の肉体も仕上がる!?話 後藤は体脂肪率十パーセントのボディビルの選手 大会に向けて減量トレーニングに励むが肥満体型揃いの職場仲間から邪魔される この飽食の職場は締まらなければならないと考え部内の人材の無駄に切り込み始めると、自身の体にも変化が見え始める 組織の代謝を上げると自身の減量もなぜか進む!? ボディビルの選手が顔だけゲッソリしてることに今まで気がつかなった。 増量期と減量期があることも知らず身体のムキムキさだけみてた。 身体と組織をシンクロさせるとか発想が?はてなだったけど読んでみると 分かりやすく切り口が面白い。 後藤を見てみたい。

    43
    投稿日: 2025.09.13
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    薄いのに、中盤からようやくエンジンかかって読み進めた。ボディビルダーの大変さとか体重と環境がリンクするのは面白かったけど、独りよがりすぎな主人公にはなかなか共感も笑いも起きないな〜。 (20250417)

    1
    投稿日: 2025.09.11
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    序盤は薄情な筋トレバカの話かと思ったら、そこそこ深刻な部分に触れていく純文学でした。 ページ数も少ないので、余白が多い部分が、より一人一人の読者に振り返らせるような、一人一人のスピンオフを与えてくれるような物語でした。 無理はよくないよ。筋トレも人間関係も。

    64
    投稿日: 2025.08.23
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    ー 後藤はデブが嫌いだった。自分の身体に対するリスペクトに欠けているから。自分の体型なんて、自分の意思で、どうにもでなることなのに。(P13) ボディ・ビルダーである後藤係長。 脂肪は後藤係長にとって無駄なものの象徴。 筋肉と違って自分の意志で動かすことができない。脂肪は勝手気ままに振る舞ってただ身体にぶら下がっているだけ。 そして、使えない部下は脂肪のごとく無駄な存在。 あたかも脂肪を除去するように係から追い出し、引き締まった筋肉質の組織を作ろうとする。 後藤係長の奮闘の結果やいかに 苦笑いが止まらない小説。 不快に思う方もいるかもだけど、石田さんのこういうシニカルさ、僕は大好き。 早く芥川賞獲ってほしい

    59
    投稿日: 2025.08.22
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    ボディビルの大会に向けて減量中の後藤。仕事で係長に昇進し、部下を持つ身となるが、彼の周りは、彼からすると、体重管理のできない意識の低い人間ばかり。 彼の減量計画はちっとも思うように進まないのだが、その中で、仕事上の部署の減量が、自分の減量に繋がることに気付く。それからの後藤はあらぬ方向に迷走を始める。後藤は体重管理のできない部下を愚かな人間と下に見ているが、そのこと自体がさほど共感を得られるわけではないことに、納得はしなくても気付くと良いかなと思う。いや気付いたのかもしれない。

    7
    投稿日: 2025.08.17
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    大好きな作家さんの一人である。石田夏穂さんはいまでも一般職で働いている方で、その働く中でのあれこれを書いている「9.5時間、戦えますか。」というエッセイが毎回本当に面白い。天才だなぁと思いながら、早く本になってくんねぇかなぁと思っている。 今回の作品も、仕事や趣味でうまくいかない人が、あることをきっかけにそれらがうまく回りだすのだか…という話なので、「ケチる貴方」や「黄金比の縁」が好きな私からするとどんなアプローチなのか楽しみだった。 読んで思うのは、中編が多い作家さんなので、もう少し書いてほしいなと思うときがある。面白いからこそ読んでみたくなってしまう。でもまずはご自身の体を寵愛していただいて、健康に執筆活動を進めてほしいなという思いでいっぱいです。もっと読みたいですね。

    14
    投稿日: 2025.08.01
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    石田夏穂さんの作品は初めましてです。 身体を構成する筋肉と脂肪を、職場の組織とシンクロさせているところが斬新でした。 主人公の後藤は会社で係長を務めており、ボディビルの選手でもある。ボディビルの大会に出場するために無駄な脂肪を落とし、筋肉をつけることに執着するために、その考えが職場にも反映されていく。 無駄な脂肪=役に立たない人材を排除していくことで、仕事がスムーズに進むように思えますが、本当に脂肪(ここで言う役に立たない人材を含めて)はいらないものなのか?という問いが突きつけられます。 組織の筋肉(仕事ができる人材)だけが残ると、その人材に負荷がかかり過ぎてしまう。 何事もバランスなんだろうなぁと感じた作品でした。

    19
    投稿日: 2025.07.23
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    「後藤が思うに「自分らしく」は、人が手を抜くときの常套句で、それを口癖のように唱えていたら、人間は最もヘナチョコな状態になってしまう。だって、この世に素のままで評価される人はいない。赤の他人に認められるために、誰しも懸命に努力するものだ。人間の価値はいつだって自分らしくを超えたところにある」 多様性の時代という言葉で自分らしさを簡単に片付けている令和では叩かれる文章かもしれないけど、心のどこかで、そうなんだよねとも思う。 頑張ってる人は自分らしさがどうのいう前に、今日も一生懸命働いている。

    14
    投稿日: 2025.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    体づくりと組織づくりをリンクさせているチームリーダーの話。 組織に貢献しない人材=脂肪、組織に貢献する人材=筋肉として、脂肪を排除することに躍起になるリーダー。 脂肪は落としすぎたらダメっていう結果になった訳だけど、リーダーは脂肪を許せるかな? ケチる貴方と似てるなぁと思いながら読んでて、読み終わった後に同じ作者だと気付いた。 読む前はマッチョで優しいリーダーと仲間たちの話かと思ってたから、ブラックな面が全面に出ているリーダーにびっくりしたけど、否定もしきれずテンポも良くて読みやすく… ストイックな後藤の一喜一憂にこちらも巻き込まれるのが気持ち良い。楽しい読書体験だった。

    3
    投稿日: 2025.07.17
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    読書備忘録931号。 ★★★★★。 繰り返します! この薄さでこの満足!★5つです。 そして石田さんのテッパンネタ。 問題ありません。 マンネリでも大いに楽しめます! 主人公は大手リース会社、株式会社レンタールの社員。後藤。 最近リーダー(係長)になった。 そして彼はボディビルダー!(石田さんテッパン!) JBBCという硬派な協会の大会にエントリしている。 階級は5kg下げた75kg以下級。 大会が近い減量期にも関わらず81kg界隈をウロウロしてしまっている! やばいやばい。 主人公が所属するのは建設資機材課第2係。 建設業界の大手顧客が相手だ。 出社すると、机にちんすこう!とか、サーダーアンダギーが置かれている。 土産か。すッと横の机に動かす。小麦、砂糖、卵、ラード、揚げ、焼き・・・。 これは絶対にダメだ! という感じ。 そして同僚。 課長はデブ。 野田は推定体脂肪率28%のデブ。 大島は推定体脂肪率35%のデブ。 執務のミエちゃん(おばさん)は推定体脂肪率45%のぽっちゃり。 どいつもこいつも使えない。 唯一の救いは菊池。体形はスッキリしており、仕事も出来る! ボディビルという種目は、大会に向けて決まったルーティーンをひたすら繰り返すことが最も重要。イレギュラーを最も嫌う。 かたや、建設業界を顧客にしたリース業務。日々起こるイレギュラー。 使えない部下。自分が肩代わり! 秒で筋繊維が分解される!今プロテインを吸収しないといけないのに!イライラ! 減らない体重! 脂肪が減らない!脂肪が減らない! 仕事を回すために使えないデブの配置転換を提案する後藤。 組織として使えない脂肪が減った。仕事が回る! あら不思議、体重が80kgを切る! 組織を筋肉質に!(良く言われる言葉) 自分の体脂肪が減り体重が減る! 連動している????えええええっ! でもね。 脂肪って必要なんですよ。健康的に過ごすにはね。 疲労していく菊池(組織の筋肉)。 大会時のボディビルダーは体脂肪率5%以下。これって病気と隣り合わせ。 筋肉を作ることが前提なんですが、筋肉が無くても表面の脂肪を無くせばどんな細身の方でも鍛えているように見えるんですよ。 保健室の人形のように筋肉がむき出しになるのでね! そして大会の結果は・・・。 後藤の係はどうなる・・・。 想像の通りです。笑 でも、来年は優勝するぞ!という明るいエンディング! 例によって、ジムの風景はホンマに良いよね。 最近ハック・スクワットをスミスマシンでやっているジジイ、ハック・スクワットのくだりはおおおおっ!ってなった。 面白かった!

    56
    投稿日: 2025.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブランチで紹介されているのを見て面白そうだったので手に取りました。 主人公の彼は係長に昇進したばかりの新米管理職。 趣味で頑張っているボディビルの大会に向けて、2か月で7キロの減量中。筋トレはもちろん、口に入れるものもグラム数を計ってきっちり管理しながら1日6食。涙ぐましい努力を重ねています。 そんな彼のチームは、お菓子ばかり食べているぽっちゃり系使えない人ばかり。デブの彼らにイライラし、次第に彼らを脂肪とみなし排除作戦に出ます。。 自分の体脂肪を減らす過程と、チームの働かないメンバーを脂肪とみなして排除していくことをシンクロさせて描いているのが面白く、自分の意志で動かせる筋肉を賛美し、動かせない脂肪をカットしていく、という考え方はツボ。 見た目に対する批評をしてはいけない時代ではあるけれど、怠惰で自分に甘いからデブになる、だから仕事もできない、という考え方には共感してしまうので、このブラックユーモア的な風刺が効いたストーリー、私は気に入りました。。 でも、読後は、体脂肪は0パーセントにできないし、そもそも必要なものでもあるし、社会にはいろんな人がいるからね、、と主人公に優しく声を掛けてあげたくなりました。

    2
    投稿日: 2025.07.13
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    ボディービルにあまり興味は無いものの、怖いもの見たさなところはあり、その小説は珍しいのではと気になっていた本です。 相容れない事だらけだろうし、耳の痛いセリフが満載だろうし、何なら腹が立つだろうな。 と、わかっていながら読んだので、苦笑いしながら楽しめましたました。 ボディービルダーとお仕事がうまく掛け合わさっていると思います。 「自分らしく」はひとが手を抜く時の常套句。 これには少々ドキッとさせられてしまいました。

    25
    投稿日: 2025.07.06
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    相変わらず淡々とシニカルで面白いが、 “社会生活と自分の身体が連動する”という本筋がケチる貴方と同じやないかーい、と感じてしまった。 ボディビルという題材、上記の展開等、 石田さんの作品がマンネリしているように感じる。 他の側面が見たい。

    1
    投稿日: 2025.06.23
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    面白いです!最初から最後まで常に口元が緩んでしまう作品です面白いです✨ 会社では係長、プライベートではボディビルの選手でもある後藤さんは無駄が嫌い。 社内でも私生活でも効率を求める男です。 そんな彼の迫りくる大会までの日数と係長としての葛藤が面白可笑しく描かれています! 特に後藤さんがストレスを受けると【ブヨヨ】とお肉が揺れる瞬間があります。 この時読者の私にも“あれ?今私のお腹も揺れなかった?!”と感じさせられました(≖ㅂ≖) 物語が体感を持って楽しめる1冊です✨ 石田夏穂さんの作品は初めて読みましたが、これをきっかけに他の作品を読んでみようと思います!

    29
    投稿日: 2025.06.20
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    自分をしっかり律してコントロールできる人は凄いけど、みんなができるわけじゃないんだよな。怠けてるようにしか見えなくても、どうしてもできない事もある。そんな言い訳して自分に甘い自分だけど、気がついてるだけ良しとして。自分の常識を人に押し付けて勝手にイライラしないようにしよ。効率より塩梅。課長が1番大人ね。

    14
    投稿日: 2025.06.07
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    ボディビルと会社の人間関係をうまく関連させて、無駄をなくす、削ぎ落とす、効率化を図ろうとする主人公の行動や発言が歯に衣着せぬもので面白かった。

    1
    投稿日: 2025.06.01
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    薄めの本でさらりと読了。筋肉と脂肪の関係を、職場の人間関係に落とし込む着眼点とオチが秀逸でした…! ストイックに体を追い込み、組織人として仕事もしっかりこなす主人公の姿は尊敬ものですが、人にまでそれを求め過ぎるところは良い反面教師になります。 非常時のエネルギー、衝撃吸収、断熱材としての保温機能など…脂肪にも筋肉と同様にちゃんと役目があると言われますし、身体も職場も、ストイック過ぎず怠け過ぎず、良い塩梅をキープしたいものですね。

    50
    投稿日: 2025.05.27
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    自分がストイックにやってると、他人が手を抜いているように感じたりする。それって勝手に自分を追い込んで勝手にカリカリしてるだけなんだけど、それに気づけるかどうかで大分人間関係が変わってくるよなと。 体型の話がNGの人は読まない方がいい。主人公がボディビルダーである以上は避けられないので。

    2
    投稿日: 2025.05.18
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    主人公の後藤は、ボディビルの大会に出るために、あと二ヶ月弱で七キロ落とさなければならない。 会社では係長に任命され部下を持つ立場になったばかり。 今までは人に頼るより自分でやってしまった方が早いと、何でも一人で仕事をこなしてきたが、これからは部下を育て、動かす立場に。 後藤の脳内は、ボディビルのためのボディメイクと係長の立場がシンクロしてくる。 仕事のできない部下(不必要な脂肪)は削ぎ落とす! 自分にとっての理想の職場環境は、仕上がったボディと同じ。 でも、いらない脂肪にばかり目を向けていた後藤は大事な筋肉を育てることがおろそかになり…… ボディメイクのためのストイックな生活、自分に厳しいがために他人へも厳しくなる目、これらが飄々と描かれ、だからこそ面白おかしく、ある意味コントを見ているような感覚の1冊でした。 後藤さん、これからもボディメイク頑張って!

    98
    投稿日: 2025.05.18
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    ボディビルダー側から見えるカイシャの風景に思わず噴き出しながら読んだ。 しかしなかなか哲学的でもあり思わずうなったフレーズも多い。 P7 ボディビルでは本来順位をつけられない者に順位をつける。そのために必ず隣の選手と比較される。ボディビルも「自分との戦い」とはよく言われるが、後藤は決して、そうは思わなかった。それは、どこまでも、他人との戦いだ。 P21 仕事を断るデブって、何なんだろうな。 P22 なぜ筋肉の上に脂肪が乗って、その逆ではないのか。それは、筋肉は脂肪よりも、価値の高い組織だからだ。 P27 真に自分の身体というのは、自分の意思で動かせる範囲のことだ。筋肉は自分の意志で動かせるが、脂肪はその限りではない。だから太ることは自分を大きくすることとは違って、逆に自分を小さくすることだ。 P65 減量のコツというのは、以下に尽きる。ひたすら同じ生活に徹することだ。今日を昨日のコピーのように生きること。 P69 皮下脂肪はバカの脳味噌のように密度が小さいから、正規の動作に追従できず、タイムラグでブヨヨとなる。【中略】きっといまの自分は体脂肪なのだ。組織の意志に従わないから。 P89 この世に素のままで評価される人間はいない。「自分らしく」では第三者に認められない。人間のやることなすことで審美に値するものは、必ず作為的だと後藤は思う。 P125 そうだ。今回の半生を基に、今度はたくさんの人を集めよう。多少ポンコツだったとしても、弱ったチームをガッチリ、ムッチリさせるやつを。そして減量期(オン)になったらいらないやつから切る。自分の意志で動かせないやつから。あとは、今年は失敗したが、できるやつのメンテは決して怠らない。 「今年は心配マネージャーだったんです」 係の人は「ああそうですか」と言った。

    0
    投稿日: 2025.05.06
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    あまりにも[デブ]という言葉が繰り出される回数が多くて、クラクラしました。ラストは[そりゃそうだ]と[そうきたか]という2つの感想。面白いし考えさせられるし、なんとも言えない読後感でした。

    0
    投稿日: 2025.05.02
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    かなり昔、太っている方は自分にも甘いと思うと言っていた友人を思い出した。 タバコも同じく、吸っていない人からすれば意思が弱く、酒も同じ構図だと思う。 また、チームについても、目に見えた成果を出さずとも、地味な仕事をする人も大事だし、優秀な人だけだと争い始めたりするので、などなど、ビジネス関係でなく、小説だからこそ突っ込めることが醍醐味だった。

    0
    投稿日: 2025.04.23
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    岸辺露伴は動かない、に出てくる短編のRANに似た傾向の内容だった。RANは、ランニングマシーンに取り憑かれた男で、ミスターチームリーダーはボディビルに取り憑かれた男が主人公。

    0
    投稿日: 2025.04.10
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    体育会系の嫌なリーダーだと思った 自分がストイックになるにはいいけど、 メンバーをいらないとかは、ちょっと違うと思った それぞれ良いところがあるので上手く導いて上げれば良いにと読んで、思った

    26
    投稿日: 2025.04.08
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    おもしろい! ぼくもライトなジム通いしてるのでなんとなーーく気持ちはわかります 自分に厳しくなると他人にもつい厳しくなってしまう。なんで自分は頑張ってるのにあいつはがんばらないのだろうと 本書は筋トレを主軸にそんな考え方をテーマにしていますがこれは筋トレに限らずついつい思ってしまいますね。

    2
    投稿日: 2025.03.25
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    同じ職場の市民ランナーとボディビルダーの会話から、市民ランナーに順位はなく自己ベストタイム、自分と戦い、ボディビルダーは順位をつけられないものに順位をつけるため、隣にいる生身の人間と比較される差を理解しました。ゆえに、ボディビルダー後藤さんは自分の身体を引き合いに部下のもつマイナス要素を脂肪や贅肉と呼び切り捨てながら、仕事が回らないときの自分のことも組織の贅肉に感じてしまう。しかしながら、筋肉や脂肪も組織の大事な構成要素でバランス良く配置が健全な組織の持続力であり、仕事とボディメイクの両立に直結するようです。

    1
    投稿日: 2025.03.15
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    読みながら続きがとにかく気になる、何が起こるかわからない 自分に厳しいから他人に厳しいこんな管理職いやだ… 後藤にもボディビルの事情はあるけど、それと同じように他者にも私的な事情があるところまで気がつけない なにも筋トレに拘らず、全能感は判断を狂わせてしまう怖さがあった ずっと一人称の語りだから菊池が本当はどんな表情でどう思ってたのかあんまりわからないのがみそだよな めっちゃ面白かったけど、行き過ぎてぬるっと現実に戻る、以外のパターンが読みたいかも

    3
    投稿日: 2025.03.08
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    自己管理のあり方を、他人にも押し付けてしまう主人公の思考。幸せな生き方ではないと思いつつも、共感できる部分もあり、複雑な気持ちに。

    1
    投稿日: 2025.03.02
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    ストーリーは面白く、文章量も少ないのであっという間に読み終わった。 組織で働いている人なら誰もが「あるある」と思うような場面や、「いるいる」というようなキャラクターが出てきて面白いのだが、自分にも後藤のような一面や、大島やミエちゃんのような一面があるのかも…と、ブヨヨとさせられる。 以下ハッとさせられた引用。 「後藤はデブが嫌いだった。自分の身体に対するリスペクトに欠けているから。自分の体型なんて、自分の意志で、どうにでもなることなのに。」 「デブは総じて理解が遅い。自分の身体もコントロールできないやつに、ものを人並みのスピードで理解できるわけがないのだ。」

    1
    投稿日: 2025.02.27
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    2025.2.26 読了 大好きな石田夏穂さん。やっぱり面白くて大好きな作品になった! 主人公の後藤のような、自分にも他人にも厳しいこんな人が上司とかほんと嫌だし性格もすごい悪いんだけど、後藤の心の声に怖いと思いつつもクスクスゲラゲラしながら読んでた。(デブのくせにエラソーな口聞くな!って口に出して言っちゃうのは衝撃) ブヨヨが発令するのは怖いよね笑

    3
    投稿日: 2025.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ボディビルの大会出場を目指してウェイトコントロールしている男性が主人公。 この小説がとにかく面白いのは、気持ちいいくらい体型至上主義なところ。 そのため、デブにはかなり厳しい。 「バルルルルン!」とか、「ブヨヨと全身で驚く。」とか、「デブなら動く機会になるからちょうどいい。」とか、コンプラ的には大アウトな文言が並ぶ。が、それが小気味いい。 (私自身全然スリムではないので、後藤の言葉に耳が痛い部分はあったが。) どれだけコンプラに反した言動・思考でも、この本の中の正義は後藤にあるから、デブは悪だし、会社にとって使えない社員はチームにとってただの脂肪なのだ。ここまではっきりしてると本当に気持ちいい。 物語の中では、組織をシャープにするとそれに連動して後藤の体もシャープになっていく。なんて面白い発想。 最終的には、組織を削り過ぎてギリギリ制限体重下回ってしまうというオチ。 ほどよいバランスが大事なんだろうけど、後藤は全然めげてない。むしろチームも自分の体と同じように増量してから絞ろうとしてる。後藤の思考もヤバいけど、後藤が主人公だからしょうがない。 こんな時代にこんなお話を書けるのは石田さんだからだろう。ケチる貴方もおもしろかった。身体にまつわる話を書かれることが多いのかなーと思ってネットのインタビュー記事を読んでみたら、この小説の読み方が深まったのでオススメです。

    1
    投稿日: 2025.02.21
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    シニカルなお仕事小説。ボディビルの大会に出る係長の後藤。太っている部下や上司の描写が半端ない…。部下を脂肪のように不要だと切り捨てると、後藤の体重も減るんだけど、最後はまさかの結末でした。

    1
    投稿日: 2025.02.18
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    後藤はレンタル会社に勤めるボディビルダー。 近々行われる大会に参加するために減量に取り組んでいる。 そんな後藤の同僚は誰も彼も肥満体型ばかりで、ストイックな減量中の後藤の神経を逆撫でする行動ばかりとる。 そんな後藤は自分の体重を落とすのと同じように同僚達を排除しようと目論む。 いつの間にか自分の体重を落とすのと会社の組織のスリム化を図るのが同じレベルで進んでいく。 ちょっと怖いけど、淘汰される同僚は仕方ないかなあ、と後藤と同じ目線で見ている自分がいる。 太っていることに対する後藤の極端なまでの嫌悪感には怖さを感じると共に、自分に言われているようでもあり、食べるのを控えてしまった。 でも、私は自然な、人間本来の身体の持ち主が好き、男性でも女性でも。

    1
    投稿日: 2025.02.17
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    こんなチームリーダーは嫌だ。しかし物語としてだと超面白い。まさに作者の真骨頂ともいえる、マッスルお仕事小説だ。主人公の後藤はボディビルダー。ボディメイクに人生をかける男。職場では係長に昇進するが、デブぞろいの部署の人間たちに嫌気がさし次々と彼らを排除しようと画策する。この理屈っぽい文章、それでいて滅茶苦茶な論理、デブに辛辣すぎる視点。見事にマッチしていて切れ味抜群。私も毎日体重と体脂肪はチェックしており、それなりに自己管理しているつもりだが後藤のような思考回路になったらアウトだと反面教師になった。

    1
    投稿日: 2025.02.16
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    重要じゃないから切り捨てて良いということではない。 組織も、身体もバランス。 組織は効率重視で切り捨て過ぎるのもよくないが、気にかけて必要があればメンテナンスすることも必要だろう。 身体も全て多かれ少なかれ全ての部位やホルモン等含め、役割があって構成されている。 組織のリアルな面も共感しながら、笑える作品。

    3
    投稿日: 2025.02.08
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    主人公はボディビルダーの会社員。 大会のために減量しなくてはいけないが、思うように体重が減らず悩んでいる。しかし、所属チームの不要メンバーを部署から追い出すとなぜか体重が減っていた── 仕事ができて会社にとって有用な人間を筋肉、仕事ができない不要な人間を脂肪となぞらえ、不要な人間を排除すると主人公の体重がそれと連動し出すという発想が面白い。 不要な人員を削除し過ぎると、必要な人員までいなくなったり、かえって仕事がうまく回らなくなる…という寓話のようなお話だった。 主人公は筋肉至上主義というか、ストイックすぎるが故にコンプライアンス無視のパワハラ発言を連発するのだが、石田さんらしいユーモアたっぷりな描き方のせいか、無性に応援したくなってくる。 「デブは総じて理解が遅い」とか、デブへの罵倒語がキレキレでむしろ清々しい。

    4
    投稿日: 2025.01.30
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    主人公辛辣すぎて笑笑 酷すぎる〜とそうだよね〜が同時に湧き起こる。 仕事と減量が同期して面白い。こんなに身体に負担かけてればメンタルにもくるし仕事のストレスが身体にも関わってくるよね。 ストイックが故に仕事ぶりと体型がお粗末な周りの人間に嫌悪感とイライラ。そうだよね。 短い内容だったのにパンチのある作品だった。最後は辞めてやれ〜と思ったけど全く気にすることなく自分と組織をコントロールしようとしてて「こりゃすごい」と思った。

    3
    投稿日: 2025.01.28
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    いや〜おもろかったな〜 体感ではコンビニ人間くらい、構えずに読めた 自身もトレーニングしてるから後藤の気持ちはよくわかる笑

    3
    投稿日: 2025.01.22
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    ボディビルディングに取り組む主人公が、自身のボディメイクと自組織のメイキングに取り組み、そのシンクロ具合がとてもシニカルに描かれていて、想像していたより面白かった。

    3
    投稿日: 2025.01.21
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    ボディビルダーに全てをかける主人公。そして仕事と減量がシンクロする状況がわけがわからないなりに面白く、変わったお仕事小説。

    3
    投稿日: 2025.01.19
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    一気読み。筋トレと仕事の話。筋肉トレーニーってすごいです。感化されダイエットアプリ始めました笑 ただ、こんな上司は絶対に嫌ですね。

    1
    投稿日: 2025.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テンポよく読了。 筋肉・ボディビルと会社組織のチームをリンクするところ、関係ないようで意外に相関がありそう(笑) そうやりすぎるとそうなるんだなぁ、って本人は分からないから永遠の迷宮だ。

    12
    投稿日: 2025.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後藤の心の声が辛辣で、不謹慎だけどかなり笑えた。知らなかったボディビルダーの生活を知ることができて、面白かった。自分以外のものと自分の体がリンクするのは、「ケチる貴方」に似ていたけど、こちらの方が分かりやすかった。課長の「効率というより塩梅だから」に作者の言いたいことが表れてるのかな?後藤が病気になったり歳をとったりして、自分の体が自分の意志ではどうしようもなくなったら、考えが変わるのかな〜◇笑える本って少ないので、これからも石田さんの活躍に期待してます

    3
    投稿日: 2025.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    トレーニーじゃないと理解できない内容だと思った 自分のチームメンバーをまるで脂肪を切り捨てるように仕事ができる人だけに絞っていく そして、良い人材もいなくなってしまう 減量過剰にて大会も失格となってしまった ボディビルは、どこまでも他人との戦いだ。自分だけでは完結しない、未知の他人との戦いだ。 真に自分の身体というのは、自分の意志で動かせる範囲のこと 筋肉は自分の意志で動かせるが、脂肪はその限りではない。 太ることは自分を大きくすることとは違って、逆に自分を小さくすること  太る(脂肪がのる)と自分の身体に占める意志の割合が小さくなる 俺のチームがシュッとすると、俺の身体もそうなる 人の体型を気にしないのは、自分の体型を気にしないことと同じ 人のことにシビアになれなければ、自分のことにもシビアになれない 筋肉は脂肪と違って儚い。少しでもメンテを疎かにすると、あっという間にいなくなってしまう 今年は新米マネージャーだった 自分のチームなんて、自分の意志で、どうにでもなることだから

    3
    投稿日: 2025.01.07
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    しばらく20%を割っていた体脂肪率も、今日の測定で23.4%に。およそボディビルダーなんて目指してないものの、毎日運動していてこれだもんなぁ。この歳でいまだ旺盛な食欲と、節操なしの飲酒量からして当然か。意のままにならない(筋肉のように自分の意思で稼働させられない)脂肪が体重の四分の一を占めるなんざ絶望的だと後藤くんはいう。なるほど。それは受け入れて励むとして、後藤くんは職場でも不要と思しき仲間を脂肪のごとく排除し、組織の体脂肪率をゼロにしてしまった。その弊害を省みず、リーダーとして履き違えた自信がやばい。

    3
    投稿日: 2025.01.06
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    筋トレは、生理学的見地?からも、ポジティブマインドに関するホルモンが出るとか、周囲にも実際そういう人もチラホラいて、ビジュアル的にも悪くないと肯定的だったけど、つきつめるとこういうことなのかと。。。 ルッキズムと同じ根をもっているのかもしれない。 そして、その考え方は私の中にも流れているのではないだろうか? 私には必要な本だった気がする。 いま、気づけて良かった。

    3
    投稿日: 2025.01.02
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    個人と仕事の相互関係。体をストイックに鍛えあげた時、職場に起こることとは。 ミスター・チームリーダー爆誕の瞬間に刮目せよ。 それにしても、石田さんの目の付け所、発想力は今作も素晴らしい。 2025年初読書、良い作品読ませていたきました。皆様、本年も良い作品に出会えますように。 推しは、新庄と落合。 ★4.0

    161
    投稿日: 2025.01.01
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    石田さん初読みでした! 帯の朝井リョウさんの推薦文が的確すぎて本当に全てを表しているので私ごときがなんとも表現しにくい笑 まさかの身体の脂肪やら筋肉やらが会社の組織というか人材とリンクする世界線を読むだなんて読書人生なかなか面白いなと。たしかに人間の迷宮と言われればカラダもヒトもそうかもしれないなぁ笑 このまま突き進む彼の未来を見てみたいと思ってしまった。本当にシュールで面白い!

    6
    投稿日: 2024.12.31
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    痛快で面白いお仕事&筋肉小説。 会社のチームリーダーでボディビル選手でもある後藤が、大会に備えて減量していく過程で、体のシェイプアップが組織(チーム)のシェイプアップとリンクしていくというナンセンスだけど面白い設定。 後藤が心の中で(時に口に出して)毒付く言葉は、自分がどっち側のタイプの人間かで受け取り方は正反対だろうけど、私的には全面的に賛同。 組織を人間の身体と考え、働きの悪い部下を脂肪に喩えて排除していこうとする姿は滑稽でありながらどこか痛快でもあり、ユーモラスなのに後藤自身が大真面目なところが笑える。 彼や彼の上司の発言はコンプライアンス的にアウトとされるものばかりなんだけど、だからこそちょっとスカッとするのは私もコンプラ違反気質だからだろうね。 最後に辞めていく部下と、次の手を考える後藤の考え方は対照的で、組織の中で交わらない二つの立場の象徴でもあり、この噛み合わなさは永遠に続くのではと思わせる。 どちらにとっても住みづらい世の中かも。

    6
    投稿日: 2024.12.26
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    ほんとに面白い、仕事×筋肉 小説。 チームリーダーの心の声(たまに口から漏れてる)は、今の世間的にはNGとされることなのだろうけど、なんというか、本人の信条にブレがなくて清々しかった。

    3
    投稿日: 2024.12.21
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    ボディービルダー後藤は肉体管理と、リース会社係長としてのチーム管理に悩む。 減量期の後藤は自らを削ぎ落とし大会へと体重を調整しているが、係長としての社内は無駄で怠慢な部下にメンタルを削がれていた。 仕事とビルダーの関係が面白い。 石田夏穂作にはボディービルの興味深い視点と、会社の社内ヒエラルキーの妙がシニカルに描かれるのが魅力であり、今作も後藤の葛藤に次第に共感してゆく。 過ぎたるは及ばざるが如し的な結末は、苦いものの後藤の前向きな姿勢が大きな救いになっていた。

    4
    投稿日: 2024.12.21
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    元ボクサーの知り合いから減量の辛さを聞いたことがあるけれど… 働きながら競技をすること自体が想像以上に大変なのだと知る。 ボディビルダーだけでなく、あまりメジャーではないスポーツは周囲の理解を得ることも大変そう… それにしても、後藤が勤める会社のようにお菓子を食べてばかりだったり上司の指示に従わないことが許される職場は多いのだろうか? 私にはちょっと考えられない職場環境… 後藤が痺れを切らして改革したくなるのも無理もない。 けれども、ボディメイクに全集中するあまり、仕事ができない人や健康管理ができない人すべてをダメ人間だと思ってしまうのも、残念だなと思う。 仕事ができないように見える人のよい所を引き出して上手く部署を回すことができたら、後藤の競技人生も大きな変化が訪れそうな気がする。

    21
    投稿日: 2024.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブヨヨ 私も中間管理職かつ最近筋トレにハマっているので、共感するところがあるかな、自分のモチベーション上がるといいなと思って読み進めた。 タイトルから、筋トレノウハウでマッチョマン的にチームをまとめあげていく、爽快な物語かと思ったが、違った。 思い通りにならない部下たちを、自分の脂肪になぞらえて、心の中で罵り、思いやりもなく切っていこうとする話。 毒づきの表現がおもしろいので、最初の方はニヤッやとしちゃうが、デブとか、見た目いじり、繰り返されると途中からいたたまれなくなる。 上司にも心で文句いいつつも、組織の脂肪になりたくないので、指示は最終的に背かない。 オン(減量期)でイライラしている時期は人はこうなるということをみせたかったのかな?菊池もそうなりかけたが、後藤のようにはなりたくないとか、ミエかわいそうとか、そういうところで最後やめていったのかも。 今回は新米マネージャで、次はうまくやれる、という終わり方が、後藤が根本的に変わらないことを示していて、これも人間だなと思いました。 私がこのやり方をやったなら、部下も、特に私自身も幸せになれないな。組織のマッチョ化は色んなものを犠牲にして、寂しい。気持ちを尊重するところのバランスをとりたい。 ブヨヨ

    4
    投稿日: 2024.12.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    石田さん×ビルダーの相性の良いことと言ったら。面白くて好き。 本作では、後藤という男性ビルダーが、大会で上位を目指すため懸命に減量しているところを会社の部下や上司、取引先にまで阻まれるという何とも歯がゆい話。 後藤、頑張れ!飲み会なんか断っちまえ!と思うも、社会人だもの、そうはいかないよね。散々自分(の筋肉)を犠牲にして働く後藤が、ついにミエちゃん(派遣の部下)にブチ切れるところが小気味良かった。世間的には、外見をディスるなんてひどい!となるのだろうけれど、そんなの関係ねぇ。ミエちゃんも野田も皆デブデブしてて、何だか使えない感満載だ。そもそもデブは自分の体重すら管理出来ないのだから、仕事も出来る訳がないと私も常々思っている。(反論は認める。) そんなこんなで後藤の思想に共感し、後藤を応援しながら読んでいたら痛いしっぺ返しを食らった。 組織で生きていくって、そんなに単純じゃないんだな。どんどん使えない奴を切り捨てていったって、全部自分にツケが回ってくる。 真にできるチームリーダーとは、どんな人間でも動かすことのできる人なんだと改めて実感。そしてデブ=無能という思想に陥っていた自分を反省した。

    6
    投稿日: 2024.12.12
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    感想 人に無駄な部分はあるのか、無駄な人はいるのか。人によって答えは違う。働きアリの法則。無駄を排除してもどこからか湧く。チームの極意。

    4
    投稿日: 2024.12.10
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    係長に昇進したばかりの後藤が主人公。入社9年目の彼はボディビルダーで、共に働く体重を管理できない人達を内心で見下している。このあたりの後藤目線での描写はかなりひどいもので、ショックを受ける方もいるかもしれない。 ボディビル大会を2ヶ月後に控え、減量に励む後藤だが、思ったように体重は落ちてくれない。そんなとき、彼はある発見をする……。 会社にいる社員の誰もが有能で必要とされているわけではない。その無駄を脂肪と捉え、必要な人員を筋肉と考える。まさに脳筋野郎の発想だが、なるほどと思った。

    9
    投稿日: 2024.12.08
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    自分にも他人にも厳しい、というよりは自分に厳しくしているという自負によって自分を甘やかしている後藤、周囲の人間を見下し放題! マッスルを尊び、デブを唾棄し、追い込まれるほどにそのスタンスが研ぎ澄まされていく。 目がどんどん据わってく様を描くのが相変わらず上手くて...。 大会に向けて減量期真っ只中のサラリーマン・ボディービルダー。 ボディービルダーの傍からは矛盾して見えるおもしろ生態の話から始まり、コミカルに嫌なことがどんどん。 外からの圧にぎゅうぎゅう押されてどんどん無理が生じる感じ、きちー。 最後の目つきとかきっと尋常じゃなくパキッてる。 消えた人達のその後とかいろいろ思いの馳せどころもあり...。 あらすじ的に1作目と2作目を想起したけど、読んでみたら3作目と4作目の要素も色濃く感じられて、これ石田さんの集大成みたいな作品だ!

    4
    投稿日: 2024.12.08
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    何かが足りない、多分筋肉じゃない。 朝井りょうさんがオビを書かれていたので ジャケ買い。ページ数も120程度と一瞬で読める分量でした。 もっと笑わせてくれると期待したしまいました 、、、、

    3
    投稿日: 2024.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    石田作品は初めて。きっかけは朝井リョウのX投稿で見かけたので。 係長になったばかりの後藤は、ボディビル大会に向けて絶賛減量中。今回はなかなか苦戦している。 勤務先の課は気づけば…デブばかり。仕事ぶりも甘い。目に余ったので一人を別部署への異動を画策すると、自分の体重も下がり始めた! 組織にメスを入れると自分の身体にも連動する…? ん~、イマイチ面白さが伝わらなくて残念だった。もっとページ数あったらよかったのかな。 (ハードカバーで125Pは物足りない)

    4
    投稿日: 2024.12.01
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    ハァ〜〜おもしろすぎ... ブヨヨの効果音と、ブヨヨが迫って来たり走ったりする時に2回繰り返されている、かつ、2回目にびっくりマークがつけられているのがめちゃくちゃ好き。迫り来るブヨヨの圧を感じられる。

    3
    投稿日: 2024.11.29