笑えるくらいドロドロだった。全員何やってるの、と言いたくなるけれど一つ一つの言葉と感情はどうしようもなく感じたことのあるような、思ったことのあるようなものばかりで余計に面白かった。男たちが全員悪くていい。あと、まりもちゃんはとても好き。愛里沙の冷たい眼差しも美しい。

元々ドラマから小説を知りました。 個人的に小説での言葉の選ばれ方が、とても綺麗だと感じました。 ｢上品で下品な恋愛事情｣ 好きな方はハマる作品だと思います。

大人の恋愛小説といえば小手鞠るい。感情移入できるかどうかは人それぞれだろうけど、大人の日常を、ストーリーの起伏よりも心の機微で魅せていき、そして美しい文章。「それが十代の私だった。(中略)淋しいでもなく、寂しいでもなく、さびしいでもなく、さみしい、だった。」あぁ、本当に素晴らしい表現。

ラストはあっけにとられてしまいました… 〜はーとは思ったりしない。というような独特の言い回しと、登場人物誰にも感情移入できない展開で私には合いませんでした。

面白かったです。女のドロドロ大好きですが、これは度が過ぎる。体力が要りますね。気分的にもう少しライトな感じのが読みたかったので、これは再読する事にします。