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チェレンコフの眠り(新潮文庫)
チェレンコフの眠り(新潮文庫)
一條次郎/新潮社
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総合評価

14件)
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    環境汚染で汚れた街の話だけど、 この作者の描く世界はどこかポップで色彩豊かに見えてくる不思議 ... スマートフォンから目を離さない女(⁠人間)もかなり問題だと思う。

    0
    投稿日: 2025.12.04
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    一條次郎という感じ…! ヒョーがかわいいなぁ。ラストのすっと寂しくなる感じがとても好き。 世界の構築がうまい。

    0
    投稿日: 2025.11.19
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    マフィアのボスに飼われていた、アザラシの話。突然ボスが襲撃され、1人外の世界をさまよう話。 なんとも言えない、不思議な世界観だった。

    0
    投稿日: 2025.10.30
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    表紙の可愛らしさと帯にある江國香織の「なんでチャーミングな一冊。」という言葉に惹かれて買ってしまったけれど、私にはちょっと…でした。いわゆる玄人受けする作品なんだと思う… 飼い主のマフィアが暗殺されたので暮らしていた屋敷を出てゆくヒョウアザラシのヒョー。街は放射能で汚染され海はゴミだらけ、食べ物も飲み物も今とはまるで違ってしまった世界(三葉虫とか食べるのよ!)をヒョーが流離う不条理小説。 あらすじを説明するだけでも訳がわからないんだけど読んでても訳がわからない。世界の汚染具合、暴力や生物の死の軽さ、ふざけているのか真面目なのかわからない筆致など、とにかく何もかもがしっくりこなくて掻痒感がある。解説を読むとプロの作家さんたちは皆絶賛なのだけれど、私は思い切り素人なので具合が悪くなりそうだった。 ただ一つ言えるのが世界観や作風が唯一無二であるということ。 そして生と死の曖昧さや、食べ物として登場する三葉虫などのグロテスクな喋る生物、暴力の軽々しさ、破壊され尽くした世界のディストピア感など、何が自分の地雷なのかをまざまざと考えさせられた。ここまで面白く読めなかった作品には最近出会ってないので貴重な体験でした…

    0
    投稿日: 2025.04.10
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    表紙のかわいさにひかれて購入したら、なかなかに切れ味鋭い世界観で抉られた。 マフィアのボスのペットだったヒョウアザラシのヒョーは、マフィアが殲滅させられたのを機に、それまでの不自由のない幸福な暮らしから一転、環境破壊が極まり、荒廃した世界を彷徨うことになる。 普段見ないふりをしているが、すぐ近くにある世界からじっと覗き込まれているようでぞっとする。 辛辣な内容ながら、巧みな文章力とヒョーのキャラクターの魅力で、重くなりすぎず読み進めることがき、個性的な世界を堪能した。

    1
    投稿日: 2025.04.02
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    いきなり飼い主を失ってしまってアザラシのヒョーはどうなるんだろうと、続きが気になり一気に読んでしまった。ら 独特の描写も好きだった。 環境問題を提起している。

    2
    投稿日: 2025.03.26
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    2025.2.12 すごく大好きな世界観 ヒョーかわいいなあ 会話がいちいち面白くてクスってなる 色々想像が膨らむ

    2
    投稿日: 2025.02.12
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    マフィアのボスから手厚く庇護され暮らしていたヒョウアザラシが飼い主を失い、環境破壊がとんでもないことになってる街で初めて手を汚したりする。 露悪的なトーンで加害性に触れ、読んでて疲労感もあったりするのに、思い浮かべる絵面はなぜかそう悪くないという。一條さんの不思議な手腕。魅力。 ある程度裕福に暮らせてると手を汚さなくて済むあれこれ。 誰かが代わりに手を汚しているだけで、そちら側に回ると途端に生きること=手を汚すことになることとか、ヒョーと一緒にがっかりしながら再確認する。 ヘンテコさに追い詰められてプラスチックがいっぱい浮いた海辺に座り込んだ。

    1
    投稿日: 2024.12.27
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    文庫になるのを待っていました!冒頭から広がる一條次郎ワールド。相変わらず一條氏のセンスは面白いです。 馴染みやすいポップな切り口でユーモラスに軽快に終末世界を描き、強烈な皮肉とチクチクと刺してくる何かがある一條氏の文章の中に今回は喪失に対する哀愁が濃く見えた。利便性と引き換えに消滅、淘汰される文化は勿論あり、それは大きな時間の中で見れば当たり前に存在してきた流れなのだろうが、その文化に愛着や良さを感じていた人の寂しさみたいなものをヒョーを通して感じていた。発売日を楽しみにしていたCDをわざわざ買いに行き、歌詞カードを眺めながらCDプレイヤーで聴いていた頃を思い出す。今やもっと利便性の高いものに置き換われあの時間は失われつつあるため、ヒョーの気持ちをより身近に受け取れる気がした。 子憎らしさの中に赤子みたいな真っ白で純な感情が見え隠れしどこか憎めないヒョーがとても愛らしく、言葉には表さなくともチェレンコフを慕うヒョーの気持ちに最後の方は胸が締め付けられる。 解説でも言及されている一條氏の「ただ面白いことを書きたいだけ」というスタンスが好きだしそれがこの独特な世界観に繋がっているのだろうな。今作、色々とお気に入りの文章はあったが、チェレンコフの「動物といっしょに暮らすってのは、ひょっとすると虚心にだれかの目をのぞきこむだの口実なのかもしれないとおもうことがあるよ」という文が特に好き。次回作も楽しみだ…!

    0
    投稿日: 2024.12.20
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    表紙のアザラシがかわいいと思い買ったが、思いのほかハードボイルドな感じの話だった。アザラシはかわいいが。荒廃した世界の中邪悪な資本主義に翻弄されるアザラシ。環境問題などに対する風刺などがかなり直接的に盛り込まれているが独特のワードセンスやオフビートなノリで説教臭さはそこまで感じない。この世界そのものがアザラシの彷徨う不条理な街とそう変わりはないのではないかと思わされる。アザラシはとにかくかわいい。

    0
    投稿日: 2024.12.15
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    この著者の名前は知らなかったけど評者の名を見てひさしぶりに書店でジャケ買い。 マフィアのペットとして可愛がられていたヒョウアザラシの〈ヒョー〉は、飼い主であったチェレンコフの亡霊に促されて、外の世界に足を踏み出すことに。オウムガイを屠殺する奴隷労働や、音楽も絵もすべてをカネに換算する資本家たちの手から逃げ出し、マイクロプラスチックのために死体すら海に沈むことのない荒廃しきった世界を彷徨いながら、ヒョーはしだいに、自分こそがすべての死の原因ではないのかという思いに囚われていく。だが剥製にされたチーターの〈ヒョー〉に海の向こうにある故郷に誘われても、動物園で生まれたアザラシの〈ヒョー〉には帰るべき自然はないのだ。できることといえば欲と放射能にまみれたこの世界をぶざまに這い転げまわることだけ。死体だけが耳を傾ける歌をうたいながら… 終末観あふれる物語ながら語り口は一貫して童話のようでさらりと読める。もっともすでに北野勇作のようなSF作家もいるのだから個人的にはもっと毒があってもいいような気もしましたが。 それにしても解説を読んでうんざりさせられたのは小説が社会問題を扱うことに対する文壇の自己検閲だ。山本賞選考委員の今野敏が環境問題への意識が鼻につくと述べてたり、解説の大森望がいやあくまで環境問題は背景でみたいな擁護を述べたりとか、ほんとに馬鹿げてる。世界がここまで壊れてるというのに、「箱入り娘」のお坊ちゃんアザラシはどっちかしらね。

    0
    投稿日: 2024.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    相変わらず、意味不明なことが次から次へと起こり、想像を超えるなんて言葉ではとても表せられない。 この意味不明さが、なんとも言えず、大好物なのだが、この本においては、胸に突き刺さるような考えさせられるような気分にさせられるのもこの本の良さなんて思ってしまう。

    1
    投稿日: 2024.12.01
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    なんというか、斜めの角度からの環境汚染に対する問題提起の話しって感じだった。 途中の表現がキモくてキモくて…

    0
    投稿日: 2024.11.12
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    〈「映画なんてどうでもいいさ。百年後だって見れるんだからな。その気になればいつでもだ。人類が滅亡してものこってるんじゃないのか。あんなのはただの人工的な光の明滅だ。わざわざ見る気もせんよ。だが、おまえは世界だ。人間たちは世界を見ずにスクリーンばかり見てるがな。真の世界が映ってるとでもおもわされてるんだろうな」〉  悪名高きマフィアのボス、シベリアーリョ・ヘヘヘノヴィチ・チェレンコフは殺された。武装警官隊の銃弾を全身に浴びて。オウムガイの密漁が原因だ。生き延びたペット、アザラシのヒョーはチェレンコフの亡霊(?)の言葉に従うように、誕生日にボスから貰ったアザラシ専用座席のあるゴルフカートに乗り、レストランを目指す。  ……というなんだか不思議な導入ではじまる本作は、アザラシが世界と対峙する作品です。強烈なブラックバイト、聞こえるオウムガイの呪詛、生き別れの兄弟、迫りくる世界の変容。枠組みから逸れたようにはじまる物語は、枠組みの中に入ることなく、どんどん枠組みから遠くへ離れていく。この物語は、この世界は、私をどこへ連れて行ってくれるのだろう、とわくわくしてしまう物語です。不条理な会話はコミカルなのに、なんだか心を抉ってくる。そんな素敵な作品です。

    0
    投稿日: 2024.10.31