
総合評価
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powered by ブクログざっくり掻い摘まむと、行動経済学に反証可能性はある、保有効果や損失回避性やフレーミング効果など主要な概念は再現したりしなかったりするので前提条件があるようだ、という内容でした。 100%どんな時でも適用可能と主張すると逆に疑わしくなると思っているので、妥当な結果だと安心しました。 今後の研究に期待しつつ、分かっている成果は使っていきましょう。
0投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ効用関数をもとに合理的選択を仮定する従来の経済学を拡張し,心理学における実験の手法を駆使して人の非合理的な行動を理論化したものが行動経済学だと思っていたが,本書では行動経済学を価値関数を所与とした合理的選択理論だとみなしている点が特徴的だ. 行動経済学を科学と呼べるかという問題からの始まる.予想が反証可能であるから科学であると結論付けるのだが,基準がすこし緩すぎるだろう.効用関数を人の行動にあうように拡張したものが価値関数で,批判者の言い分はそんなに自由に拡張したらたいていの現象に後付でフィットできるだろうというものであり,「こんな結果があったらフィット不可能(反証になる)だから科学です」という返しはあんまりだ.後付ではなく価値関数とやらを合理的な基準で与えることができて初めて科学的理論と呼べるはずだ. 2章以降は,参照点依存性,保有効果,損失回避性,フレーミングという行動経済学の4つの主要な概念について,最近の実験研究などを紹介しつつ検証していく.結論としては,いずれも場合によっては否定的な結果がでたりとはっきりしない状況のようだ.また,筆者は保有効果やフレーミング効果が損失回避性で説明されている研究に否定的なようで,そのへんの損失回避性がなくても説明できるから損失回避性は関係ないと決めつける議論が少し強引であることが気になった. 紹介されている元々の論文の問題かもしれないが,必要条件,十分条件,あるいは確率といった論理構造に関わる重要な部分が曖昧に扱われているように感じる.たとえば,小学生にアンケートを取ったら国語が得意と回答した人が算数が得意の回答した人より有意に多かったので,「小学生ならば国語が得意」という命題が証明されましたみたいないい加減な論理展開が散在している気がして好きになれない.
0投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログデータに基づいた各種行動経済学理論の再検討ということで、中身としては専門家の考究にあたってのリファレンスのような扱いに感じられ、 ふむふむなるほど読み進める類の本とはいえない。 行動経済学を称える流行りの書籍で触れられるような耳目を集める判然とした答えが正否いずれも出るような形ではなく、実験手法の微妙な差異などの取り組みを見るにつけ、ひとまず手放しで行動経済学的な理論を掲げようとすることには、ネットビジネスで見るような一過性のはやりの演出への一定の距離感のようなものも必要だと思わされる。
0投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ行動経済学は科学として正しいか。 その可能性と限定性が理解できる。 平易に書かれているが平易すぎて逆に混乱もする。 あらためて、数理心理学として考えてみたい。
4投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
プロスペクト理論は参照点次第でどんなことでも説明できるか=反証可能ではないか=価値関数の形状を変えないまま参照点をずらすと、すべてが説明できるか。=そうではないというのが結論。 キャブドライバーは稼げるはずの雨の日のほうが、稼働時間は短い。早々に参照点に達するから。 保有効果は、市場取引の経験が豊富な人ほど、なくなる。 サッカーは、勝ちのときの勝ち点は2、引き分けが1、負けが0だった。勝ちのときを3に増やしたのは、引き分けを減らそうとしたから。実際は理論通りには減っていない。 高齢者ほど損失回避性が高まる。対価が多いほど損失回避性は高まる。小さい金額なら損失を回避せず、冒険する。現状維持バイアスともいえる。 フレーミング効果=表現の違いで判断が変わること。プロスペクト理論によれば、表現の違いによって参照点が変わる、ことを意味する。 早期登録の得よりも、遅いと損、という表現のほうが効果が高い。
0投稿日: 2025.02.05
