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無垢なる花たちのためのユートピア
無垢なる花たちのためのユートピア
川野芽生/東京創元社
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総合評価

11件)
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    うつくしい幻想小説。 決してディストピアではない、生命に溢れた作品集だと思った。 夜の世界に訪れた希望と絶望とを描く「いつか明ける夜に」が最高に好み!

    0
    投稿日: 2025.12.28
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    自分が読みたかった世界観が読めたと、久しぶりに思った 繋がっているようで、繋がっていない幻想的なユートピア6編 『卒業の終わり』は本当に素晴らしかった

    0
    投稿日: 2025.12.28
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    短編6話からなる、ディストピアの中にある微かなユートピアをテーマとした本書。 幻想小説は初めて読みましたが、連なる言葉たちがとにかく繊細で美しかったです。そんな美しい言葉で織りなすグロテスクな表現のギャップが好みでした。 読み進めるのが難しいお話もありましたが、全編通してファンタジックな世界観が作り込まれており読み応えがありました。 戦争が蔓延る世界で飛行艇に乗って楽園を目指す「無垢なる花たちのためのユートピア」、大戦後に異なるかたちをした男女が出会う「最果ての実り」、表題作の対になると題されていた、壁に囲まれた女学園で18歳まで育ち、卒業を向かえると外の世界へ飛び出す「卒業の終わり」、この3作が私には特に面白かったです。 いずれも大手を振ってハッピーエンド!というものはありませんでしたが、それでもわずかに希望を持たせる終わりもあって、それも相まってか読了後は切ない気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2025.12.11
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    テーマが素直に表現され過ぎているという人もいるだろうけれど、作者の社会に対する問題意識と制作における美意識が噛み合っているように感じられた「卒業の終わり」が一番気に入った。幻想的なSF「最果ての実り」も植物の描写が印象的。

    1
    投稿日: 2025.11.16
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    詩的で幻想的、美しくありながらも、ストーリーとしてのエンタメ性のある凄い作品。言葉が綺麗。それでいて文章に負けない世界観の作り方や雰囲気が素晴らしく、また読みたいなと思いました。ただしなんだかカロリーが高い!生クリームみたいだ。

    0
    投稿日: 2025.09.19
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    詩的な文章でとても美しい世界を描いていて、どこか悲しく残酷な感じがする。 特に印象に残ったのは3つで表題作、最果ての実り、卒業の終わりだった。ディストピア小説ともいえるかもしれない。 幻想的な世界のなかでどこか現実感がある。どうしようもない現実に抗って生きている人たちの話だった。

    0
    投稿日: 2025.07.10
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    6編からなる短編集。 面白かったです。 著者のネーミングセンスがとても素敵。登場人物に綺麗な名前を付ける人だなと思った。 『いつか明ける夜を』は自分には難しく感じた。

    1
    投稿日: 2025.03.15
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    幻想的でどこか退廃的な世界が、美しい文章で表現されており、この小説は著者にしか書けないと感じさせるような作品だった。 最終話「卒業の終わり」の読後感がとても良かった。

    1
    投稿日: 2025.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題作は、楽園を目指して飛ぶ船に乗り込んだ無垢なる少年たちと、彼らを導く先生たちの安らかなる旅路……という体裁の、残酷で醜悪なシステムに支配された、牢獄のように閉じた世界のお話。 どこまでも静かな語り口のままするすると暴かれていく地獄の有様に、密かに興奮してしまった。 反乱は成った。けれど、実は、頭がすげ替わっただけで状況は変わっていないのでは?どれほどみずみずしい花もいつかは必ず枯れて落ちるのだから。 そんな残酷な予感に悲しみを覚えつつ、その悲しみに奇妙な親しみを感じつつ本を閉じた。 ↓その後全編読了。 「無垢なる花たちのためのユートピア」読了。 いつか墜落する(であろう)偽物のユートピアの話に始まり、本物のディストピアに細い光が差し込む話に終わる。綺麗な構成だった。 終わっていく話、とても好きだけど、始まりの土の匂いみたいなのもいいものだね。

    2
    投稿日: 2024.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アロマンティックの話があるってきいて読んだけど予想以上に悲しい話だった…植物の少女が自分は恋をしていないのに目を合わせると周囲が恋をして弾けて死んでいって深い孤独に苛むのが… 他にもフェミニズム小説の「卒業の終わり」はすごく良かった…ただ読み終わった後にタイトルを読むと希望はまだあるって感じる。

    1
    投稿日: 2024.10.21
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     短篇小説集。初の小説集でもあるらしい。六篇収録されていて、全てディストピア小説。どれもほろ苦く、美しい。男性たちの生活に潤いを与えるためにのみ存在し、若いうちに死んでいく人生しか女性に認められていない世界を描いた『卒業の終わり』と、荒れ果てた地上から楽園が存在するという天空に向かって船で旅を続ける先生たちと少年たち、という、ヘッセと萩尾望都とノアの方舟と宮崎駿その他が入り混じったような表題作がよかった。

    4
    投稿日: 2024.10.15