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落語の人、春風亭一之輔
落語の人、春風亭一之輔
中村計/集英社
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総合評価

7件)
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    読み終わった後、久々に寄席に行きたくなった。 春風亭一之輔さんの落語や寄席への愛、ひねくれ者加減が伝わってくる。 一之輔さんがなんでもそつなくこなすからプロフェッショナルの番組では制作側が苦労したって話は面白かった。 初めての方にお勧めできる落語家さんで一之輔さんと柳家喬太郎さんてのにはめちゃくちゃ同意。 落語家の裏側、落語用語の解説や、噺のあらすじの説明も丁寧にされていて、落語初心者でも面白く読める。 2025.0516.09

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    投稿日: 2025.05.16
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    春風亭一之輔さんを新宿三丁目の駅で見かけたことがある。 コロナの直前。翌月行く予定の落語会に一之輔さんが出るから声をかけたいな、と思いつつ、こんなご時世だから(コロナ)と思って控えた。そしたらその落語会が中止になってしまった。その後、配信で落語やったり、笑点に出るようになったりと躍進はめざましい。あのひょうひょうとした感じと、落語の面白さ。もっと掘り下げてみたいと手に取った。 もっと面白くなるはずなのにもったいない。テレビ的な手法も鼻につく。著者の落語観というか知ってるでしょ、オレ感がいや。内容も薄い。ホントもったいない。 こういうのを書くのはむずかしいんだなとしみじみ思う。

    2
    投稿日: 2024.11.30
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    だいたい、一之輔さんの事は比較的落語家の中でも追いかけていた人だし、野田出身であることや川上さんであることも知ってる上で、なぞるように読み進めた。 話の中で、僕が敬愛している喜多八師匠を一之輔さんもリスペクトしていたと知ってシンパシーを感じた。似た空気を感じていたもんなー。 サラッと一之輔さんを知るには良き本。

    0
    投稿日: 2024.10.25
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    一之輔さんの魅力を再発見できた一冊。 著者である中村さんが取材当時を振り返り「毎回、暖簾に腕押し状態」と表現していることからも分かるとおり、一筋縄でいかないところが何とも一之輔さんらしいと思った。 その一筋縄でいかないところが好きだな~ 一之輔さんのキャラクターが分かるだけでなく、落語についての基礎知識も得られる良書。

    1
    投稿日: 2024.10.21
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    笑点で、彼のこと初めて知りました。 最初、顔をハの字にして、緊張している姿が印象的でしたが話が進んでも、顔をハの字にして、緊張しているように見える姿がすっかり、馴染んだ感じがします。 本書でも、取材にこぎつけるまでの紆余曲折や、弟子をとるまでの話など聞いて、この人は多分、出世欲みたいなものがなく、落語が本当に好きな人なのでだなと思いましたが、単に面倒くさがりなのかなとも。 笑点などでは、春風亭昇太をいじくる姿がすっかり板に付いた気がします。 本書に出てくる優雅に働くという言葉が、良かったです。 気を張って働くよりも、肩の力を少し抜く。 気を利かせて、ゴミ袋を常に持つよりも、師匠がごみを捨てたい時に、その場で、ゴミを預かる方が、自然で良いかなと。 なんな、一之輔さんの落語をじっくりみたいなという気になってきました。

    1
    投稿日: 2024.10.12
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    一之輔師匠が、落語に対する深い情熱を持った、基礎を大切にする感覚派であることがよくわかる。一之輔師匠本人、一朝師匠(一之輔師匠の師匠)、親友、お弟子さんのインタビュー内容は貴重。 筆者の落語観がやや鼻につくので、⭐️4評価とした。

    9
    投稿日: 2024.09.06
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    前説 2020年の春『絶滅危惧職、講談師を生きる』〈神田松之丞 著・新潮文庫〉を読み了えた際、次にこの手の本が上梓されるとすれば、春風亭一之輔を置いてないと見当をつけていた。4年経ちその見立て通りに。ただ一之輔が『笑点』メンバーに名を連ねるとは想像だにしなかったけど。 それと表紙を見てオッと驚いたのは著者が中村計さん。これまで『甲子園が割れた日 』『勝ち過ぎた監督』『言い訳〜関東芸人はなぜM-1で勝てないのか〜』『笑い神 』を読了。高校野球に明るいスポーツライターと思いきや、最近は笑芸を題材とした作品も多く、新著を楽しみにしてるノンフィクションライターだけに、読む前から浮き立つ気持ちムクムク。 はたして今作は… 機嫌がよくても眉毛が「八の字」の愛想の無さが今やトレードマークになっている春風亭一之輔に挑む。20時間以上に及んだインタービューの果てに浮かんだものとは…。一之輔の情熱大陸改め『平熱大陸』の始まり〜始まり〜。 内容 先ずもって触れなきゃいけないのは、30頁を費やした〈長い言い訳〉と副題のついた『はじめに』。これがあたかも落語のまくらの様で、中々読ませる。 内容は出版に漕ぎ着けるまでの紆余曲折譚をドキュメンタルに綴る。著者は大の落語好き。最近贔屓にしているのが春風亭一之輔。好きが高じて一之輔本の出版企画に関わることになった著者。一之輔にプレゼン時に持参する好物をリサーチ。さて、手渡すも当の本人は右から左に受け流し、思いは中々伝わらず。その様子はいじらしく、片思いそのもの。 著者は坦懐する。 〈一之輔はどんな質問にも答えてはくれるが、その答えがどこかツルッとしていて手触りが乏しく、取材を重ねども重ねどもようとして『得体』を掴めず〉懊悩する著者。 読者は冒頭に取材の難航ぶりを先に知らされることで、はたして著者は春風亭一之輔という巨碧にどうハーケンを打ち込み踏破するのか…否が応にも期待は高まり、次章からの『一之輔落語』が出来上がるまでの道程に視線を向けていく。 2章からは、そもそも落語とは?に始まり、寄席と独演会の違い、数多いる落語家からなぜ春風亭一朝に弟子入りをしたのか?談志落語から距離を置いた理由、修行の大切さ、落語で飯を食っていくには?落語が腹に入るとは?等、一之輔流落語論を開陳。 通読すると、それらは単なる技術論ではなく、春風亭一之輔の人物伝にもなっており、膨らみのある内容になっていて興味深く読み込んだ。 著者は語る。 〈一之輔は極度の照れ屋で、感情の配線はスキーのモーグル競技のシュプールのように激しくかつ複雑に屈曲している。ところが、落語への愛を表明する時だけは別だった。一之輔はいつだって拍子抜けするほどに直滑降で滑り落ちてくる。そこに照れはなく、ストレートに落語愛を語る〉と。 感想 一之輔の落語論に耳を傾け、改めて実感したのは、落語(古典落語)は『伝統芸』であるってこと。江戸落語なら、江戸の言葉を自由に操れるかどうか。 僕の好きな古今亭志ん朝の落語を聴いてると『口跡の良さ』に陶然とする。使う言葉・単語の選択・言い回し・声の高低、強弱、緩急・テンポ・語尾の柔らかさ。とにかく語り口が美しい。 要するに落語はローカル噺。ゆえに、地場で日頃語られている言葉の行き交いがあってこそ与太郎も熊五郎もイキイキとしてくる。 おそらく、そうそうめったに人を褒めないことで有名な人間国宝 柳家小三治が、一之輔落語を『久々の本物』と言ったのは、そこに江戸落語の伝統芸の担い手としての確かな技術と落語が腹に入り込み、逸脱が逸脱を生んだ革新性を見出したからこそなんでしょうな。 …ということで、志ん朝落語ライブラリーに新たに一之輔が加わり、出勤途中の脳内に〈行灯が灯ったり、焼き魚の煙が漂ってきたり〉、すっかり江戸風情が渦巻いております。

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    投稿日: 2024.08.27