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名探偵の有害性
名探偵の有害性
桜庭一樹/東京創元社
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総合評価

57件)
3.1
7
8
22
13
2
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    名探偵の有害性というタイトルがバンバン惹かれて、事件関係者の裏側とかその後とかとても楽しみにしていましたが…んー…思ったような感じではなかった。 年老いたことを何度も何度も言っていて、そこはもういいよってなった。それになんかずっとコミカルで、あと長すぎるかな。 テーマはとてもいいのに…。

    2
    投稿日: 2025.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名探偵の加害性について言及された作品は読んだことあったけど有害性まで切り込むのか!とわくわくしながら読んだんですが、中身は探偵と助手が過去を振り返りながら傷を舐め合うロードムービー的なお話で期待とは異なる作品でした。 名探偵の有害性、と出したのであれば名探偵としての有害性に切り込んで欲しかったし、機械探偵に負けた後、名探偵たちはどこへ行ったのか、今は名探偵はいないのか?とか面白そうなテーマだっただけに残念でした。 あと、白黒はっきりさせていた過去に対し、現在はグレーを受け入れよう、みたいな流れのせいか読んでいてカタルシスが感じられなかったなぁ。 助手が、自分の小説によってかつての被害者を傷つけていたことが分かるシーンで、真っ先に出たのが自分の存在を見てくれる人がいて良かった、で完全に引いた。被害者に向けて言って良い言葉じゃ無いよ……

    2
    投稿日: 2025.10.21
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    桜庭一樹さんの作品、久しぶりに読んだ気がするなぁ(*´-`*)とても楽しい時間だった(*^^*)♪この作品はドラマ化か映画化してほしいわね〜(ノ´∀`*)

    1
    投稿日: 2025.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名探偵とは。 探偵の存在意義について考えさせられる。 確かに、探偵がやってきて事件を解決する。でもその後、それはどうなるの? 探偵は警察じゃない。検事でもないし弁護士でもない。 困っている人を助けるために推理して事件を解決して、それで喜ばれる、で終わりではない、という事実。 名探偵ブームの頃にコンビを組んでいた二人。30年後の再会。 そこから始まるかつての事件の振り返り。あのとき解決した事件の関係者たちはどうしているのか。 自分たちが正しいと思って行っていた探偵業の、その土台のゆるぎ。 色んな人が出てきて、なんだかちょっととっちらかっている感じもする。 結局「名探偵」というものは有害なのかどうなのか。

    2
    投稿日: 2025.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名探偵の黄金期から20年。令和に再会した名探偵・五狐焚風と助手・鳴宮夕暮。YouTubeの人気チャンネルで突如、名探偵の弾劾が始まった。謎の告発者。風と夕暮は過去の推理を検証する旅に出る。 YouTubeでの弾劾とか現代的な感じ…。風と夕暮のキャラが良かったけど、夕暮の夫と愛人・圭が…。とてもイライラした…。

    0
    投稿日: 2025.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かつて名探偵だった五狐焚風と助手の鳴宮夕暮。 YouTubeで風がいきなり告発されてしまい、20年ぶりに再会した2人は過去の推理を検証することになる。 その検証の旅が鳴宮視点で語られる訳ですが、肝心の鳴宮にまったく魅力がなくて語り口にあまり入り込めなかったです。 佳にも夫にも侮られてる感じがするのにそのまま流してるのが嫌でした。後半は佳に言い返すようになったけどあまり効いてないし。 温田さんが言ってたように鳴も名探偵だったのに助手に徹していたのか、そもそも風を告発したBくんは真犯人だったのか(殺人の記憶が本物なのかどうか分からないっというのも分からん)いろいろ靄の中で、こっちもモヤモヤしたまま終わってしまいました。

    4
    投稿日: 2025.09.15
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    これまでの作風と違い過ぎて戸惑う感じ。設定が奇抜すぎてストーリーが入ってこないんですね。ライトノベルSFっていうか?

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    主人公2人と同世代の自分にとってはこれは青春小説だな。そしてボーイミーツガールでバディもの。変人探偵と世話焼きな助手という王道。謎解き推理部分はありきたりであんまりだけど、キャラクターで魅せる。出てくる小道具や背景、流行がいちいち懐かしく、何者かになりたかった若い頃と、妻や母という役割に落ち着いた現在が主人公とリンクしてちょっぴりこそばゆい。十代二十代の子が読んで面白いと感じるかわからないけれど、昭和ブームだしいいかな。

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    「−–平成時代における名探偵の存在意義をだよ」 インフルエンサーが物申す。 当時のことを詳しく知らないというのに、自分の価値観だけで答えを出すのは少し安易でないか。 「だって、名探偵は特別な人だから」 骨格標本にされていたけど。 どんな経緯で選ばれたのか分からないが、検証が不確かなものということは違法だったのかもな。 「もしかしたら、名探偵に向いてるかもね」 殺せるのは一体だれなのか。 映像を見せながら話しているのなら意味はあるだろうが、音声だけだと不明瞭で意味がないだろ。 「彼は残った。俺は名探偵だから、と言って」 別れをする暇もなく行った。 世間からの意見は様々だろうが、逃げ出していなければ食い荒らされて日々苦痛だっただろうな。 「#名探偵の助手の有害性」 過去を辿る旅は続けるのか。 ドラマや小説には記録しきれないことなど沢山あるのだから、直接話をした方が早かっただろ。 「おばさんに必要なのはブルースだわ!」 読唇術を使わず知っていた。 どうしても気付かれたくないことだったからこそ、分かっていたというのは嫌な現実なのかもな。 「あのころ二人ぼっちだった」 再会する可能性は0なのか。 今回は振り返りをするきっかけがあったから出会ったが、思い出話として残るだけになるかもな。

    0
    投稿日: 2025.07.20
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    謎解きしない名探偵の旅笑 現代と絡めた名探偵の時代っていう設定が絶妙で面白かった! 最後の真相とかミステリー感あって良きでした、、、! 名探偵の有害性か、、、最初よくわからんかったこのタイトルが読み進めるうちにじわじわ真に迫ってきてなんか毒が効いてきた、、、!みたいな感じ笑 いろんな登場人物がいて、むむむ、、、ってなることもあるけど、それを鳴くんが絶妙に癒してくれてる感あった笑

    0
    投稿日: 2025.07.08
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    話のテンポが良くて現在と過去の事件の掛け合いが面白かった ラストがなかなかセンチメンタルで良かった。

    0
    投稿日: 2025.06.07
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    『名探偵コナン』のような、"名探偵”が日常に溶け込んでいる世界線。かつての名探偵と助手が、過去の推理を検証する旅に出る展開。事件が解決して名探偵が去ったあと当事者達はどうなったのか?そもそもあの推理は本当に間違ってなかったか?という、普通のミステリー物ではあまり触れない切り口は面白かった。でも、回想と現実の時間軸がごちゃごちゃしていて読み辛かったな…

    2
    投稿日: 2025.06.05
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    過去に探偵と助手でブームとなった男女が中年になって、とあることがきっかけに過去の事件を振り返り、過去にはわからなかったことがわかって事件の真相が!!?? 的な要素もなくはないけど、どっちかっていうと自分に自信をなくした中年乃ロードムービーストーリー、って感じでした。 で、ロードムービーなのはいいんだけど、で?っていう。その旅を経て何が変わったのかよくわからない。 ので、刺さらなかったんだよなぁ 2025.5.24 107

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    金田一少年も名探偵コナンも大好きで呼んでいたが、事件を解決した後の関わった人たちはどんな生活をおくっているんだろうと読みながら思った。

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    名探偵&女助手コンビが20年前の事をYouTuberに暴露されて昔の事件の足跡を辿るミステリ。平成感全開すぎてヤバい。名探偵が人気すぎてドラマになったとかキャストまで想像できるもん。平成のキャストで見たいなあ。この20年の桜庭一樹の変遷も感じて熱い。

    0
    投稿日: 2025.04.29
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    かつての名探偵と助手が30年前の事件についてネットで叩かれ、過去の事件を洗い直して旅するという物語。 面白い着眼点だと思い期待して読んだけれど、私には少しわかりづらかったような。読解力不足かも。無念。 昔注目を浴びて輝いていた人たちも、人間であり、みんな老いていく。生きているから老けるのだと言い切る(開き直る?)風と夕暮。 なんというか、過去の一時期に華やかだったオバサンの昔話、みたいな印象が強いかも…。そんな話だったかな。うーん、なんの話だったのかな。 小説の中でも、昔の事件がドラマ化されたり、助手自身が書籍化したりしていたけれど、ドラマにしたら面白いのかも?

    0
    投稿日: 2025.04.18
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    物語の構想は面白いと思ったけど、軽薄な文体と登場人物のキャラクターに全く共感できなかった。 ホントに直木賞作家かと思ってしまった

    2
    投稿日: 2025.04.04
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    文体が好き。 なんというか文体にリズムが合って、読んでいてすごく楽しい。 それでいて内容自体は結構重たいものだったり(昔と今の価値観の殴り合いみたいな)、殴り合っていたと思っていたら一緒にダンスを踊り出したりとか、ワクワクしながら読んでいました。 この作者さんの本ははじめて読むので他にも読んでみたいな……。

    0
    投稿日: 2025.03.31
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    かつての名探偵とその助手が自分たちが解決した事件を振り返っていく話。 過去にしたことが現在の価値観で判断され裁かれていくことについて、きっと自分もいつか向き合うことになるんだろうなぁ。その時、ちゃんと向き合えるんだろうか。

    0
    投稿日: 2025.03.16
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    名探偵が活躍した世界、という微ファンタジー。 他はほぼ現実世界。 警察のしくみや名探偵の位置づけがふわっとしているので、いまいち入り込みづらい。 ジェンダーバイアスの部分には若干感心した。四天王に女は2人いらない、と、男女ペアがいたら助手が女、ってところ。 エンタメ性も低く、なんか言いたいことだけ言って終わる話な印象。

    0
    投稿日: 2025.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人差出ると思うけど、自分は好き。 主人公の夕暮さんと同年代同性だからだとは思うのだが。 名探偵が活躍していた時代があった。 令和の時代になった今、その名探偵の有害性が問われる、という不思議な世界観のお話。 かつて名探偵だった風くんとその助手だった鳴くん 。 今では引退し、喫茶店のマスターの奥さんとなった主人公の夕暮さんが、 かつての名探偵と共に過去の事件を調べに行く。 50才という超同年代の彼女の悩みというかモヤモヤが、他人事とは思えず親近感。 最後が特に好き。 あの頃二人ぼっちだったとふりかえるシーンは、切なくて、でも少し前進した二人の成長?というかなんというかがとても良い! これは、今、彼女達と同年代、同じだけの時間を生きてきた自分だから味わえる感覚だろうなぁと嬉しくなった。 無理に頑張らず、でも悲観的にもならず、これからの50年(人生100年として)自立して生きていこう!っていうね。 夕暮さんが、離婚して旧姓にもどって、過去は懐かしい大切な時間だったけど、令和の今は「楽」かもって言えたのが、すごい共感できた。 その楽さを男性の風くんが微妙にわかんない感じも、だろうなと素直に受け入れられて良かった。 言葉で表現するのむずかしいな。 もう一回ちゃんと読み返したくなる作品。

    0
    投稿日: 2025.02.12
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    ※ ある一時、社会から必要とされ注目を集めた 時代の寵児たち。 時間が経過し社会のニーズが新たなものに 変わる事で必要とされていた存在は廃り、 その有害性が暴き立てられる。 その時々の必要性の裏に隠れて光が当たら なかったものの存在を振り返りながら、 主人公たちの半生で見落としてきたものを辿る。 過ぎたものの懐かしさとこれからの不安、 その両方を消化していくような話。

    7
    投稿日: 2025.02.08
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    かつての名探偵とその助手が20年たった令和の今、Vチューバーに弾劾され、かつて手掛けた事件を再検証する旅に出る。 あらすじはなんとも魅力的で面白そうだったんですけどねえ。どれだけ読み進めても一向におもしろくならない。 名探偵と助手という本格っぽい香りはほとんど感じることなく、どちらかというとかつての「青春小説」みたいな感じでした。あのころは若く突っ走って実は内面ではこんなことを思ってた、でも今の自分は・・・みたいな内省にみちたような。あんまりこういうのは好みじゃないです。辛気臭さを多分に感じてしまった。はじめからそういうお話だと思って読んだならともかく、本格っぽいエンタメやファンタジーを期待して読んだもので・・ あとは元々ミステリ畑の作家さんでもないので、各事件の推理というか真相がかなり薄っぺらい。

    2
    投稿日: 2025.01.30
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    「わたしたちは、何をしたのか。」 名探偵が時代の寵児としてもてはやされ、30年の時がたち、その存在を忘れられていった現在、その有害性を問う動画が公開された。 うーん、ライトな文体ですがドタバタとして読み難く感じた。過去の事件の概要見直しといった感じでミステリ的謎はほぼ無い。後期クイーン問題に言及するかと言えばそうでも無く、タイトルほどのテーマ性は感じられず中途半端な印象を受けた。

    7
    投稿日: 2025.01.26
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    現実とはちょっと違う、過去に探偵が活躍していた時期がある世界線の物語。でも、内容はかなり現実的。きれいごとじゃない、スッキリ割り切れない、ごちゃごちゃでうやむや…な感じ。 読みやすかったけど、主人公のドタバタっぷりがちょっと辛かった。隣の芝生は青いってことかな。

    8
    投稿日: 2025.01.23
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    謎解きや舞台設定はおもしろかったけど、名探偵の助手だった主人公の心のつぶやきが多く(小さい「ぇ」が多用されている)、さらにその主人公の煮え切らない考えにイライラしちゃって、ずっとそっちが気になってしまいました。

    0
    投稿日: 2025.01.16
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    世代的にはそんなに離れていないはずなのに全く感情が移入できず。帯の書店員さんたちのコメントを読みながら、自分の感性が鈍いのだろうかとしばし自省する。

    0
    投稿日: 2025.01.11
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    平成を賑わせた名探偵・五狐焚風(ごこたい かぜ)と助手の鳴宮夕暮(なるみや ゆうぐれ)。中年になってごく普通の日常を生きる二人は、YouTuberからの告発をきっかけに、過去に解決した事件を振り返り再検証する旅に出る。 主人公らとはほぼ同世代の私。90年代が“マスの時代“(ネットもなく、みんな同じテレビを観て、同じ流行歌を聴いて、同じような服を着て…)で、名探偵みたいな空気を読まない“反マス男”が大衆から必要とされた、という主張はわかる。けれども、“名探偵の有害性”については最後までよくわからなかった。また、現在時制と過去の回想が入り混じる構成で、場面が急に切り替わるので読みにくい。振り返る事件の数々は、突拍子もないドタバタ劇が多く、腑に落ちないまま物語が進むのでリーダビリティは低い。 作者•桜庭一樹氏の作品を読むのは本書が二冊目。以前読んだ「赤朽葉家の伝説」は重厚な物語で非常に面白かった一方で、ライトな語り口の本書は私には合わなかった。 週刊文春ミステリーベスト10 14位 このミステリーがすごい! 13位

    17
    投稿日: 2025.01.03
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    私も生きてきた平成時代と、今現在を生きる令和時代の、特に若者の感覚はすでに大きく違っていることを、著者自身が深く受け止めているように感じる場面が多いです。 『赤朽葉家の伝説』『私の男』と著者の作品を読んできたけれど、この作品は方向性が違う、著者にとっての新たな分野の作品に思えました。 読み進めているときは、時折挫折しそうにもなりましたが、こういう時こそと頑張って読み上げました。そういう読書もありかもと自賛しています。

    2
    投稿日: 2025.01.01
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    昔の事件を振り返る名探偵と助手。名探偵って勝手なことしてるから有害性はわからなくもない。関係ないけど「おいでぃぷす」がいちいち「おいでやす」に見えて困った。

    0
    投稿日: 2024.12.29
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    かつて、ひとたび事件が起きれば、どこからともなくやってきて、さっそうと事件を解決してくれる名探偵の時代があった。だが、20年余り経った令和の今、YouTubeの人気チャンネルで、名探偵を弾劾する動画が始まった。やり玉にあげられた名探偵四天王のひとり五狐焚風(ごこたいかぜ)だった。最後の事件以来連絡も取り合っていなかった助手の鳴くんこと鳴宮夕暮の喫茶店に突然現れた風と共に、過去の事件を再検証する旅が始まった。当時は見えなかった事々や、事件のその後の当事者たちのこと、自分たちの行動のこと、などなど、50歳の自分たちだからこそわかることも多々あり、それでも、それの何を糾弾されねばならないのか、これからどう生きていくのか等、自問自答を繰り返す元名探偵と助手なのである。生きているから人間は変化するのである。一筋縄ではいかない人間関係の物語でもある気がする。

    1
    投稿日: 2024.12.24
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    わたしたちは、何をしたのか。 名探偵、五狐焚風。助手、わたし、鳴宮夕暮。 20年ぶりの再開を経て、かつての名探偵と助手は、 過去の推理を検証する旅に出る―― 桜庭一樹の新たな代表作、誕生! かつて、名探偵の時代があった。ひとたび難事件が発生すれば、どこからともなく現れて、警察やマスコミの影響を受けることなく、論理的に謎を解いて去っていく正義の人、名探偵。そんな彼らは脚光を浴び、黄金時代を築き上げるに至ったが、平成中期以降は急速に忘れられていった。 ……それから20年あまりの時が過ぎ、令和の世になった今、YouTubeの人気キャンネルで突如、名探偵の弾劾が開始された。その槍玉に挙げられたのは、名探偵四天王の一人、五狐焚風だ。「名探偵に人生を奪われた。私は五狐焚風を絶対に許さない」と語る謎の告発者は誰なのか? かつて名探偵の助手だった鳴宮夕暮——わたしは、かつての名探偵——風とともに、過去の推理を検証する旅に出る。 この物語を読んで、ちょっと思ったことは、「そうか、探偵も助手も歳をとるのか」だった。今まで、読んできたミステリーの探偵や助手は、そのときそのとき輝いて、20年後の姿なんて見たことなかったし、見る機会もなかった気がした。数年後ぐらいの感覚で、対して歳もとってないかんじで出てくることはあったけど、20代を探偵として過ごした2人が、また20年後に再会して、2人で過去を旅するって少し新しいなって思った。 なんの権限も持っていない探偵が、その場の状況やいろんな証言で、犯人を名指しするのは、ミステリーとしての醍醐味だけど、よくよく考えてみると、すごいことなんだなと思う。別の作家の作品で、新たに別の証拠が出てきたら、探偵が語った事実は覆るってあったけど、まさにそれ。その場の雰囲気に呑まれて、やってもないけど、やったって言ってしまうこともあるのかなって。 確かに、警察や裁判所も新たな証拠や当時はなかった技術でもう一回やってみたら、その人は犯人ではなかったってことはある。だけど、それは「権限」を持ってると持ってないの違いなのかなって。「間違ってました、すみませんでした」では、済む話ではないことは両方あるけど、それを何の権限も持っていない探偵がやるのと警察がやるのでは、全く別の話に思える。 そして、それは現代の暴露系YouTuberにも言えることなのかなって。ただ「タレコミがありました」って、暴露して炎上して、すごい再生回数を稼いでいるけど、本当は違っていたってなったとき「いや、タレコミがあっただけど」ですませるYouTuberと「ちゃんとそのとき、調査をして、そのときの状況と証拠を突き合わせるとあの人が犯人だった」と推理する探偵は何が違うんだろう。 2人の探偵と助手は、最初は2人とも探偵みたいなかんじだったのに、探偵ブームで探偵と助手になった。そして、テレビが介入して、ショー的な感じになり、探偵四天王なるものまで出てきて、最後には悲しい事件が起こった。そのときのことが、令和のこの時代にYouTuberによって、動画にされて、さらに大炎上。なんというか、すごい平成と令和を象徴する出来事ってかんじがした。平成時代は、マスコミが最強だったけど、現在はYouTubeとかの動画配信者が最強ってかんじだし。 話の流れ的には、すごく読みやすかったし、事件もなんか個性的で面白かった。ただ、最初の事件の依頼者のその後のことを2人が知らなかったというシーンは、1人から見る探偵と大勢いる中の1人を見ていた探偵ってことなんだろうなって。芸能人とかにもありそうだよね。仕方ないとは言えば、仕方ないのだけど、少し悲しくなるなって思った。 ただのおばさんになってしまった助手の鳴くん。でも、そんな鳴くんの人生を振り返って、なんとなく「そうだよね」って思ってしまうシーンもいくつもあった。何かになりたかったけど、なれなかった。光るものを持っていると思っていた強い女性は、意外に持っていなくて、ただ無いものねだりだったのかなとか。人生って難しい。でも、また鳴くんと風くんはどこかで再会してほしいなと思ったりもした。 2024.12.20 読了

    1
    投稿日: 2024.12.21
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    それなりに面白かったけど、私にはいまいちテンポが悪くて、星は3。入れ子のような構成が凝りすぎてる?気がする。 良かったのはラストの主人公、鳴宮夕暮の言葉。「わたしなりの人生をこれから歩いて行く」 ずっと作られたイメージに合わせて助手の立場に甘んじていたが、自分の能力を自分で正しく評価できる世の中になってきて、離婚しても1人で生きていける、と思えるようになった鳴宮のこれからの物語を読んでみたい。サマンサとの掛け合いが面白かったので、この2人を主人公に続編が出ないかなぁ。とりあえず、おじさんになってしまった風は置いといていいや。

    17
    投稿日: 2024.12.12
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    名探偵と助手の今と過去が行ったり来たりするので、内容は進んでいるのに戻っている感覚に陥りました。テンポは良いのに何故かページを捲るスピードが上がらなかったのが残念でした。

    0
    投稿日: 2024.12.03
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    名探偵モノの小説を好んで読んできたけれど、『名探偵の有害性』を考えたことはなかった。 現在と過去の描写の移り変わりにセンスを感じる。

    0
    投稿日: 2024.12.02
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    一気読み。 YouTuberが出てくるなどまさに今の時代が舞台で、なんとなく背筋がスっと冷えるような場面がいくつかあった。 真実ってなんだろう、どうやって見つけるんだろう と考える力が必要な世の中になったんだなーと小説を読んだのに気が引き締まる思いになった。 桜庭さんの本は初めて読んだけど、休憩で閉じてもついすぐ続きを求めてしまう、魅力的な本でした。

    2
    投稿日: 2024.11.26
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    実家の喫茶店を継いでいた鳴宮夕暮の許を約30年振りに訪れた元相棒の名探偵五狐焚風。 Youtuberから過去の名推理に疑問を投げかけられそうになったことから、2人は過去の各事件現場を裁縫する。 事件も推理もそれ以外の展開もドタバタだが、50歳間際の中年となった主人公たちの自嘲が一連の出来事を経て前向きに変わる、自分を取り戻す物語。 中年になった作者が自らの衰えと名探偵という存在(現実に存在したことはないが)の凋落を重ね合わせたということか。

    1
    投稿日: 2024.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    二人の関係性をどう収めるか、夕暮の変化については、確かに今の時代ならではで、二人が活躍した頃には無かった着地だなと。

    0
    投稿日: 2024.11.22
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    かつて名探偵の助手であった鳴宮夕暮。名探偵と共に活躍し、脚光を浴びていたときから20年が経ち、親の残した喫茶店で働く日々。そんなある日YouTubeで名探偵の弾刻が始まる。それをきっかけに夕暮はかつての名探偵とともに過去に関わった事件の推理を検証する旅に出る。 うーん。なんというか目の付け所は面白いんだけど、登場人物の名前が特徴的だったり、過去と現在を行ったり来たりして、あんまり頭に入ってこなかった。

    8
    投稿日: 2024.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    過去に解決した事件について告発された名探偵。名探偵の有害はあるか?じつは犯人と思われていた人が犯人ではなかったのかそれを調べる旅という新しい展開でおもしろかった

    57
    投稿日: 2024.11.17
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    過去と現代がちょいちょい転換するので多少読みにくさがありましたが、中年を迎えた主人公が振り返る過去に懐かしさを感じたり、現状への気持ちに共感したりして読んだ。体調のこととか、人との関わりとか、これからどうしたらとか他人事ではない感じ。参考(?)になったというか自分もちょうど環境が変わるタイミングなので、少し気持ちが軽くなったというか不安が軽減された気はします。

    0
    投稿日: 2024.11.09
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    かつての名探偵を弾劾する動画が出回り、20数年ぶりに再会した助手と共に過去の推理を検証する旅に出る、ロードムービー風小説でミステリ要素は少ない。過去の2人のままで、中年過ぎの男女のリアル感がないのが残念。当時の社会、流行が映し出されててそこは懐かしかった。

    12
    投稿日: 2024.11.05
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    平成の初期、名探偵が脚光を浴びた。令和になり名探偵の有害性を弾劾する動画がUPされる。名探偵と助手が再開し、過去の事件の推理をする検証の旅に出る。時代が変われば価値観も変わる。主人公二人に50代としての落ち着きというかそういうものが感じられず、話に入っていくのに時間がかかる。

    1
    投稿日: 2024.11.04
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    想像とは違う話だったけど、面白かった。昭和(平成初期)から令和へ。 歳を取るのも、悪くはないかもね、名探偵。

    0
    投稿日: 2024.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初読。図書館。若かりし頃にエンタメとしての名探偵と助手として消費された二人が中年になって再会し、昔の事件を振り返る物語。設定が秀逸。名探偵の解決した事件の後も、事件関係者の人生は続いており、そこに名探偵は存在しない。虚構のような現実のような探偵と助手の不安定な関係を今更ながら回顧することで、見えてきた新しい関係がある。「わたしって鈍いおばさんなの?鈍いおばさんのふりをしてたら、自分でも本当の自分がわからなくなってきちゃった人なの?」って身につまされるな。

    0
    投稿日: 2024.10.30
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    圧倒的につまらない。リアリティのかけらもない謎解きは、まあ意図的かとも思えるが、人生を振り返るみたいな展開も全く響かずに、ただ苦痛だった。

    0
    投稿日: 2024.10.21
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    薄暗い仄暗い印象の桜庭先生だったので、ある意味ほのぼのとした話に驚き。この作品の名探偵と助手って何とも言えない関係性で、お互いしかわからないことが多すぎて、肉体関係なくともこんな相手が自分の配偶者にいたら不倫よりも嫌だなあなんて思ってしまった。

    15
    投稿日: 2024.10.20
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    あぁ。こういう桜庭一樹が読みたかったんだよ〜!!って感じ。やはり、桜庭さんと東京創元社は相性が良いのかも。 ミステリに対する、新しい試み·企みを感じられて、◯

    1
    投稿日: 2024.10.17
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    かつての名探偵、五狐焚風とその助手、鳴宮夕暮 20年ぶりの再開を経て、過去の推理を検証する旅に出る― タイトルから想像して、お、久しぶりのミステリか!?と期待してたものとはちょっと違ったけど、等身大の、ライトなテイストなの深い、桜庭さんらしい作品の気がして嬉しい。

    0
    投稿日: 2024.10.17
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    おじさん・おばさんになったライトノベル版回顧録!? 装丁がかわいすぎるので、50歳の物語には思えない(笑) 年齢と時代のギャップをベースに、流れは探偵回顧録なんだけど、ありそうでなさそうなテーマということでいえば新しい。 就職氷河期の年代には響くものがあるんだろうな。 あいにくちょっと世代が違う・・・ とはいえ、昔と今のギャップをうまく最後はまとめた感じですかね。

    9
    投稿日: 2024.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ロードムービーでありちょっとしたミステリーであった本作。 なかなか面白かった。 四天王と呼ばれてたわりには事件の謎が、ちょっと弱い気がしたけどそれはそれで面白かった。 鳴くんの旦那の不倫相手がとにかく気持ち悪いかった。なぜか後半やたら出てきてうっとーしいことこの上ない。 今と当時政治的背景も道徳も違うに、今の価値観だけで当時のことを知りもしないで批判するるのは確かに暴力的だよなぁ。

    10
    投稿日: 2024.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【目次】 第一章 「――平成時代における名探偵の存在意義をだよ」 第二章 「だって、名探偵は特別な人だから」 第三章 「もしかしたら、名探偵に向いてるかもね」 第四章 「彼は残った。俺は名探偵だから、と言って」 第五章 #名探偵の助手の有害性 第六章 「おばさんに必要なのはブルースだわ!」 第七章 あのころ二人ぼっちだった 若かりし頃の「名探偵」としての活動をネットで告発され、炎上した元名探偵の五狐焚風と元助手の鳴宮夕暮は、過去の事件を振り返る旅に出る。 次から次へと出てくる登場人物。みんな濃いからにぎやかなことこの上ない。読むのもパワーがいる。 同年代?の二人にミステリ浸りの人生を重ね、彼らのつぶやきが刺さる刺さる。これは、若いときに読んでもわからなかっただろうな。わかるのも辛いのだけれども。 でも、年を取ったことで楽になったこともある。若さもきつい。

    5
    投稿日: 2024.10.02
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    Amazonの紹介より かつて、名探偵の時代があった。ひとたび難事件が発生すれば、どこからともなく現れて、警察やマスコミの影響を受けることなく、論理的に謎を解いて去っていく正義の人、名探偵。そんな彼らは脚光を浴び、黄金時代を築き上げるに至ったが、平成中期以降は急速に忘れられていった。 ……それから20年あまりの時が過ぎ、令和の世になった今、YouTubeの人気キャンネルで突如、名探偵の弾劾が開始された。その槍玉に挙げられたのは、名探偵四天王の一人、五狐焚風だ。「名探偵に人生を奪われた。私は五狐焚風を絶対に許さない」と語る謎の告発者は誰なのか? かつて名探偵の助手だった鳴宮夕暮——わたしは、かつての名探偵——風とともに、過去の推理を検証する旅に出る。 意外な所から攻めてきたなと思いました。普通ならば、名探偵の全盛期を中心にして、ミステリーを楽しむのですが、この作品は名探偵の時代から20年の物語。それも活躍は衰退し、助手は今、「普通の人」として生活していました。 そんな時に突如として現れたSNSによる告発動画。 久しぶりに再会した探偵とともに、あの日、あの時何があったのか?どこか間違っていたのか? 聖地巡礼ではないですが、今迄解き明かした現場へと検証していきます。 過去を振り返る形で、時折事件の模様が描かれていますが、全体的にコミカルに描かれている印象でした。 名探偵といっても、スタイリッシュにかっこよく解決したというよりは、冷静に解いているけれども、周りの影響で勢いのままに名探偵になったという印象で、助手とのコンビネーションは面白かったです。 どの事件も、ちょっと難しい難易度なんですが、コミカルさもあって、そんなにシリアスな雰囲気はなく、サラッと振り返っているので、ミステリーらしいミステリーではないように感じました。 むしろ、2人の軌跡物語かなと思いました。 過去の事件だけでなく、その後関係者がどうなったかも描かれています。 約20年という年月は、時に残酷なもので、色んなものが変化されています。風貌や記憶などミステリー小説にはない一面が垣間見れます。 一番印象的だったのは、記憶です。一つ一つの事件を着目すると、それぞれの関係者にとっては忘れられない事件です。名探偵にしてみれば、単なる一つに過ぎません。 その後のストーリーなんて、知るはずもありません。 関係者から見た名探偵の印象に、感慨深く思ってしまいました。 全ての事件を振り返って見えてくる告発者の存在は、ちょっと薄く思ってしまいました。 あらすじを読む限りは、重要度が高いかと期待していたのですが、思ったよりは微妙かなと思いました。 たしかに後半になるにつれて、意外な真実が待ち受けているのですが、それまでの流れが淡々としていた分、あまり盛り上がることなく、「へぇーそうだったんだ」ぐらいに留まってしまった印象がありました。 名探偵が活躍する一方で、助手の存在意義が強調されていましたが、助手の「名探偵」時代と退いた後の「普通」時代の比較に切なさがこみ上げてきました。 過去を振り返っている時は、青春が甦って、生き生きしていたものの、現実になると、一気に現実味が増して、時間の恐ろしさを感じてしまいました。 ただ、過去を再検証することでわかってきた驚きの真実や長い時間が経ったことによる心の変化がなんとも残酷でもあり、切なく感じたのが印象的で、ミステリーとしてはちょっと変わった志向で楽しめました。 昔とは違い、SNSの普及やAIなど、どんどん進化する一方で、アナログといいましょうか、人間だけで推理をしていくのが衰退していくのは、やはり寂しくも感じました。 また、2人の活躍を観てみたいです。

    10
    投稿日: 2024.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    紅だ!もそうなんだけど、コメディっぽい、かつ「っ」の多い一人称と喋り方にどうしてもついていけず……と思ったけど、終盤に近づくと「いわゆるおばさん」風になっていて、わざとなのかなもしかして……とも思った。でもどうしても、桜庭さんは大好きだけどどうしてもついていけない……… でもそれはそれとして、これはミステリというより、生きていれば持ってしまう存在の有害性と(たぶん放つ光の強さと比例して強い)それでも生きている人間のいのちとかの話なんだなあと思えました。終盤がやっぱり面白かったな。 ぎりぎりだけど平成生まれの人間としては、昭和の、わたしたち結構辛いことも堪えてきたんですよ、堂々と言うようなはしたないことはしませんけど、でも労ってほしいみたいな姿勢が甘え(苛々するんだけど、時に仕方ないなあと謎の母性を年下に発揮させる)に見えることがあって、なんなら佳さんのことがもし詳しくそれはある日体の調子を崩した時や定年後とかに爆発したり溢れ出したりするのを周囲でも見てきているので、そんなことになるなら早めに素直に苦しいと言いなよ、苦しいと言わないならそんなの自己責任じゃん、とか思ってしまう。でもそういうひとたちの苦しさやそれでも歩んで積み重ねていた層の上にわたしたちがいるんだろうなあ。それらがあったからこそなんだろうなあ。なんかそういう哀愁の、気配も感じました。 気配を感じ取る、ということはできたし面白かったんだけど、それくらい冷静にはなってしまって、取り込まれるくらいの熱量ではハマれなかったので、大好きな桜庭一樹さんのご本としては低めの星3つです。ころんちゃんや佳さんのことが気になったりしていた。

    1
    投稿日: 2024.09.19
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    時代の変化と名探偵の功罪を絡ませた人生小説 しかし、名探偵っぷりを描写する際の謎解きがあまりにもチープ過ぎて、本格ミステリの名探偵っぽさが皆無なところが個人的には気になった。 メインは謎解きではないし、現実に存在するような名探偵を描くならこんな感じになるのはしょうがないのかな。 「名探偵」という存在が、この小説と自分が思っているものと乖離していたために楽しくは読めないところがあったけど、人生小説としては楽しく読めた。

    1
    投稿日: 2024.09.16
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    両親の遺した喫茶店を夫と営む50歳の鳴宮夕暮のもとにかつて助手として支えた元・名探偵の五狐焚風(ごこたいかぜ)が現れる。夕暮と風は20代の頃に一世を風靡したコンビだったが流行は廃れ忘れ去られていたのに20年も経って当時の出来事が炎上、2人は振り返る旅に出る…。売れる素材として大人達に担ぎ上げられ、自身も少し勘違いしちゃったりして20代を全速力で駆け抜けた彼等の青春時代を追い掛ける物語。主人公の夕暮視点の一人称が懐かしさを感じさせる。希望が持てるラストだったけど夫の不倫相手が終始鬱陶しかった。

    2
    投稿日: 2024.09.14
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    感想 事実を暴かずにはいられない。だけど。暴かれた人の気持ちはどうなるんだろうか。だから名探偵は解決の仕方にこだわる。みんなの心を救う義務。

    0
    投稿日: 2024.08.31