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あの夏の日が、消えたとしても
あの夏の日が、消えたとしても
櫻いいよ、ふすい/集英社
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総合評価

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    「その月が忘れても」 降られたはずが。 事情を知らないままの状態で、こんな風に誤解されるような言動を取られたら誰だって困惑して怒りたくなるだろ。 「この光は忘れない」 自由を手に入れ。 親権を手放してまで出て行ったというのに、帰ってきた途端に自分の想いを押し付けてくるのは迷惑でしかないな。 「その海に忘れていく」 覚えていない夏。 もしも連絡先を交換していて、記憶を失った後も変わらずに話をしていたら変わりゆく姿を違う目で見れたかもな。

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    投稿日: 2025.07.30
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    最近の高校生は、すごくオトナよね。 この歳になって、高校生の青春小説めっちゃ好きだけど、本当にみんな大人だなって感じる。 あー、あたしも大人な高校生活をしてみたい〜

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    投稿日: 2024.09.17
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    ほうほう、こうきたか! 最終頁までいって、再度冒頭に戻る。 ほうほう、なるほどね! そしてあとがきまでが物語の一部であるような、そんな一冊です。 櫻井いいよの青春物語が大好物の人も、そうじゃない人も、もうお腹いっぱいと思ってるかもしれない人も、ぜひ読んでみてほしい。 彼女はいつも自分自身を更新している。 これが書き続けるってことなんだなーとしみじみ。 夏の日は儚くてだからこそ思い出になりやすくて、でもあえて「覚えていない夏の日」を描く彼女のセンスがだいすきです。 千鶴も律も華美も危うくて拗らせまくっているけれど、自分なりに噛み砕いて答えを出す姿は頼もしくいとおしかったです。 痛みをシェアすることだけが信頼ではないし特別の証ではない。 いろいろと大人も考えさせられる一冊でした。しみじみ。

    3
    投稿日: 2024.06.22