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東京ハイダウェイ
東京ハイダウェイ
古内一絵/集英社
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総合評価

147件)
4.0
34
74
34
1
1
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    それぞれ生きづらさ、息苦しさを感じている6人を主人公とした連作短編集。サクッと読めるけれど、今を生きる人ならみな登場人物たちの悩みや葛藤、苛立ちや苦しさにどこかしら共感できるのではと思う。 登場人物たちの「隠れ家」となっている場所が、どれも知っているけど行ったことのないところばかりで、行ってみたくなった。 お話としては「眺めの良い部屋」が一番好き。

    0
    投稿日: 2026.01.23
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    短編連作でサラッと読める。驚きや新しさは無いけれど、ちゃんとしたクオリティで、多くの人が抱えているであろう悩みやモヤモヤに寄り添う良い作品だと思った。ちょっと疲れた人の隠れ家になるような本。 自分は彼ら彼女らのように正しく良い人にはなれないけど、恥じないように生きてる人は、見ていて気持ちがいいよ。

    1
    投稿日: 2026.01.11
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    社会に関わり他者と同調することで煩わしさを回避しようとする者、逆に社会とは壁を築き他者を遠ざけて安寧を求めようとする者。左様に彼らは相反した方法で自分を守らうとするが、結局どちらも自ら心を削り傷ついている。誰ひとり同じ境遇になく、抱える悩みは違う。それぞれが自己嫌悪と諦観で孤独の殻に閉じこもるばかりかと思いきや、意外と他者の悩み苦しみにお互い手を差し伸べる。そんな連作の妙に温もりを感じた。桐太くん、地球自体が(惑星というくらいだから)惑っていて、そこに住む俺たちが(惑わず)いられるわけないとは、言うねぇ。

    0
    投稿日: 2026.01.02
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    都会で頑張る人達それぞれのハイダウェイ=隠れ家。不器用だけど頑張るその人達の言葉に共感したり、励まされたりと、私には力になる素晴らしい小説だった。さすが「マカン・マラン」をかいた古内さんの作品だと思った! 中でも「タイギシン」と「惑いの星」が良かった! いじめられていた圭太にとって、清美の守護神ヴァルキリーのような姿は救いの存在となった。「心技体というけれど、本当は体技心。まずは身体を動かす。そこから技術、最後に心。要するに、スポーツは精神論じゃないの。できる、できないは関係ない。とりあえず、やってみるのがスタートってわけ」。深く納得。スポーツに問わず、まず動くことで心がついていく、やる気が出ると、脳科学でよく言っている。 隠れ家は、決して逃げ場所ではない。密かに力を蓄えるためのものだにも共感。いま情報かあふれていろいろな面で生きにくく、心身ともにきつい時代。時には立ち止まって、力を蓄えて、焦らず頑張っていくのか大事と思う。 「惑いの星」 昔見知らぬ男に無理やり車に引きずり込まれそうになった璃子。男性に恐怖を感じるトラウマを持ってしまった。しかし、その底にずっと人に言えなかった気持ちがあった。頑張って生きてきたからこそその璃子の姿を見て励みとし尊敬していた桐人。その桐人に本当の気持ちを言えて心の浄化ができていく。やはり人が人を救うんだな。まじめに生きる人に幸あれと願うばかりだ‼️

    1
    投稿日: 2025.12.28
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    東京の社会で揉まれる人々の話。あらゆる登場人物に共感し、視点が変わるとあれ、と印象が変わったりとまるで知り合いかのように錯覚する。人間って多角的で、見てるのは一面だけで、見せてるのも一面だけなんやろな。揺蕩い、惑い、けれどそれも良いよと肯定されたよう

    7
    投稿日: 2025.12.20
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    2025.12.12 ハイダウェイとは、閑静な場所、隠れ場所という意味。 日々いろんなことが起こる日常から隠れ場所で時々休みながら生活する人たちの話。 完全な人間はいない。 惑星だって、夜空を惑うように位置を変えるから惑星と呼ばれるのに、そこに住んでいる人間が完全で完璧な人間でいられるわけがない。 完璧じゃなくていいんだと思えたら気が楽。

    5
    投稿日: 2025.12.12
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    東京の隠れた素敵な場所にスポットを当てた作品でした。淡々とした文章の中に込められた意思や想いが星空のように散りばめられていました。

    2
    投稿日: 2025.12.11
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    2024年出版。283ページ。「ハイダウェイ」はhideaway で、隠れ家。Eコマース会社の関連人物で物語が繋がっていく...。評価は「4」にしたけど、正直を言えば微妙。この作家さんの作風なのだろうけど、エンディングで持ち上げる為に、設定展開の段階でかなりドロドロと落とす。纏めて読み進める時間が無い時に、落ちた所で中断すると、読んでいる此方までメンタルが辛くなってしまう...。本作は各エピソードでのエンドの持ち上げが大きい気がする。その分だけドロドロもキツイ。「感動的に読めた」人は高く評価するだろうと思う。重いのはもうイイよ...と感じている人には薦めない。

    1
    投稿日: 2025.12.05
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    六話の短編、それぞれの登場人物が少しずつ被っている。 タイギシンが一番好きだったな。自分に自信を持てない少年がボクシングで道を見出す話。パンチを打つ音が聞こえてくるかのような鮮やかさで良かった。 他も、会社なり学校なりで味わう閉塞感をどうにかやり過ごす感じで少し救われたように思う。

    0
    投稿日: 2025.11.19
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    一人一人の物語に引き込まれて一気に読みました。 少し前に母を亡くしたばかりなので、久乃さんの「眺めのよい部屋」は危なかったです。途中「こんなの聞いてないよ〜」と目の奥が熱くなって、久乃さんを囲む周りの人達の優しさにもウルっと来てしまいました。 国立近代美術館にも今度行ってみようと思います。 品川水族館や夢の島の植物園など馴染みのある場所も登場するのでまた立ち寄りたくなりました。

    2
    投稿日: 2025.10.17
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    東京で社会の波に揉まれながらも生きる人達のお話。 世の中って、色々素敵な部分もあるけれど、それと同じくらい苦しくて汚い部分もある。ただ、人って、ついその綺麗な部分にしか目を向けないよな〜と。 ただ、その苦しい部分と一緒に生きようとする人にももっと向き合いたくなるような、少し活力が湧いてくるような気がします。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    『眺めのよい部屋』と『惑いの星』のストーリーがお気に入りです。 やっぱり生きることは簡単ではないけれど、希望を少しもらえた気がしました。

    62
    投稿日: 2025.09.11
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    みんな、色々悩みはあるけど、悩みながらも 頑張って進んで行くお話で面白かった。同僚の嫌な奴の心の中も知りたかったな。なんで自信満々に人を蹴落としていけるのか…バチが当たっても、全然気にせずに復活しているのがびっくりした。

    13
    投稿日: 2025.09.04
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    /_/ 感想 _/_/_/_/_/_/    『東京ハイダウェイ』を読んで、身近な場所がたくさん登場することに驚きました。 みなと科学館は通っている整形外科のすぐ近くにあるし、東京国立近代美術館は普段からその横を走っているのに、これまで足を踏み入れたことはありませんでした。ほんと、新しい発見につながりました。 読後、さっそく夢の島を訪れて第五福竜丸展示館を観てきました。土曜日にもかかわらず、公園は暑さのせいか人が少なく、展示館も植物園も静かで落ち着いた雰囲気でした。「隠れ家」のようにひっそりと佇む場所に、自分だけの時間を持てた気がします。 この作品の中には、思わずドキッとする言葉がいくつもありました。 「自分が生きている世界は、理不尽で、汚くて、惨い。」 「期待すれば裏切られる。頑張れば挫折する。努力すれば損をする。流れに逆らえば孤立する。」 生きていく中で辛いことは避けられません。それでも、今の若い世代は守られていて、恵まれた環境にいると感じることが多いです。けれど、心の中ではそれを「当たり前」と認めることに、どこか抵抗もあります。 そんなとき、ふと戦争のあった時代を思い浮かべます。あの頃に比べれば、私自身も守られている。社会は少しずつ改善され、より生きやすい方向に進んでいるのだと改めて気づかされました。人は楽を求める存在だからこそ、社会もまた「楽な場所」へと形を変えていくのでしょうね。 /_/ あらすじ _/_/_/_/_/ 連作短編集です。 悩みを持った主人公たちが、悩み、もがき、前へ進んでいきます。 それぞれのハイダウェイ 矢作桐人  みなと科学館 プラネタリウム 米川恵理子 ゆめのしま 大森圭太 ボクシングジム 植田久乃  東京国立近代美術館 瀬名光彦  しながわ水族館 神林璃子  上野恩賜公園 /_/ 主な登場人物 _/_/_/     矢作桐人 やはぎきりと 寺嶋直也 桐人同期、できる男 米川恵理子 マネージャー、46歳 米川雅彦 夫 米川優斗 長男、小3 米川健斗 次男、小2 神林璃子 システムチーム、桐人同期 伊藤友花 30代、美人、派遣、退職 植田久乃 恵理子友達、同級生、カフェ店長 大森智子 恵理子友達、同級生 大森圭太 ボクシングジムはじめる、いじめられっこ 小野寺康 いじめっこ、いじめられっこ 堂本清美 ボクシングジムトレーナー 瀬名光彦 恵理子の会社に中途入社、久乃の店の常連

    70
    投稿日: 2025.08.31
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    古内さんの本を他のもの読んでみたい! と思い 読ませていただきました。 古内さんのファンになりました。 どの話もわかるーー!となりました笑 見えないところでみんな色々抱えて 戸惑いながら頑張ってる。 私も毎日不安なこともたくさんあるけど がんばろっと思えました。

    3
    投稿日: 2025.08.28
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    電子商取引企業パラウェイを中心にした連作短編 生き方、生きづらさ、不安を抱える人たちが自分の隠れ家=ハイダウェイを見つけて再生されていく物語 眺めの良い部屋が一番好き。

    0
    投稿日: 2025.08.18
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    古内さんは3作目。大衆小説で読みやすい。承認欲求とか、多様性とか、現代らしいテーマだった。 哲学の本でも読んだけど、現代人は孤独を感じやすくて、関わりを持つために承認されたいのかな、って感じた。自分と社会を結びつけたいという欲求。 東京は1人でも楽しい場所っていうのは本当にそうです、大共感。でもきっと心の裡は寂しいのだろう。だから承認欲求モンスターが多いのかもしれない。。

    4
    投稿日: 2025.08.10
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    面白かったープラネタリウム。不完全な人間。惑う星に生きているわたしたち。わたしも、ゲス野郎!って言いたい笑。そう言える自信をつけたい。

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    東京で働く人々が心に抱える問題と向き合いなんだか良い方向に歩き出す… 不思議と共感できることが多く心に効いた。

    20
    投稿日: 2025.08.06
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    装丁の爽やかさに惹かれて読んでみました。 東京を知らない生粋の田舎者の私は、東京という都会には心休まる場所が『隠れて』存在していて、つまりは殆どの場所では心休まらないのかなと疑った解釈をしてしまいました(作者さん及び東京の方ごめんなさい)

    0
    投稿日: 2025.08.03
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    「ハイダウェイ」とはどういう意味だろうと調べたら、隠れ家・秘密の場所ということだった。この本出てくるそれぞれの主人公はハイダウェイを見つけて気持ちをリセットさせていつもの雑踏に紛れた空間へと戻っていく。でもハイダウェイがあるから頑張れる。そして、前向きに次のステップを踏める。とても素敵なお話ばかりでした。

    8
    投稿日: 2025.07.31
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    めっちゃ好きな系統のお話でした。 主人公の異なる6話の連作短編。 40代女性管理職の世間からのラベリングに苦しむ「森の箱舟」 同じく40代女性、あえて1人を選択しているのに都合の良いラベリングに辟易している「眺めのよい部屋」 この二つが特に好きで、この二つに共感している時点で自分も大なり小なりそんなところがあるんでしょう。 あと、ジェリーフィッシュは抗わない、50代の男性がハラスメントに立ち向かうお話も面白かった。 この作品の良いのは最後にちゃんと前に向くところ。 息苦しさに共感すると同時にちゃんと息を吐ける結末が良かったです 2025.7.27 153

    4
    投稿日: 2025.07.27
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    都会で生きづらさを感じながら働く人たちのハイダウェイ"隠れ家"とはどんな所だろう? 優しい色合いの表紙に惹かれ手にしたが、人物が鮮明に描かれているので読みやすかった。 語り手が入れ替わる六つの連作短編の中で良かったのは「森の箱舟」。「眺めのよい部屋」には泣かされてしまった。 中堅イーコマース「パラウェイ」に新卒入社した矢作桐人。倉庫勤務から念願の本社マーケティング部へ異動するが、同期の直也から仕事のやり方を馬鹿にされる。昼休みになると出かける神林璃子の後を追った桐人が見たものは… 「星空のキャッチボール」             二児の母、米川恵理子はマーケティング部のマネージャーになり6年。契約更新の面談で、正社員を希望する伊藤友花から「米川さんはいいですね。なんでも手に入れられた世代で」と言われ…                           「森の箱舟」 一話の中に「非正規雇用」「ハラスメント」「仕事と子育ての両立」など働く女性の問題が次々と出てくる。職場で、家庭で女性に求められる"役割"のなんと多いことか! 二人目を帝王切開で産んだ恵理子に対する義母の言葉「やっぱり高齢出産だったから、普通に産めなかったのかしら」は、あまりに酷い! 夫の雅彦が「あのさ、お母さん」と恵理子を呼ぶ無神経さにもモヤモヤした。 東京夢の島公園の熱帯植物館には行ったことがある。元漁船で、アメリカの水爆実験により被ばくした第五福龍丸を見たことも思い出した。会社を初めてサボった日に大きな船を見上げる恵理子の気持ちになって読むことが出来た。 新型コロナで臨時休校してから2年半。 学校は二学期から通常授業に踏み切る。 先輩からいじめを受ける高一の大森圭太はボクシングを習い始めるが…           「タイギシン」    「眺めのよい部屋」の途中から涙が溢れ止まらなくなった。東京国立近代美術館4階に置かれた椅子に座り、小雨に濡れる東京の街並みをじっと眺める母と娘の姿が見えるようだった。 「ジェリーフィッシュは抗わない」 「惑いの星」で、再び神林璃子と矢作桐人が登場するが、二人のこれからがどうなっていくのか、応援したいと思った。都会の中で知らない者どうしが少しずつ繋がっていく。そんなきっかけになる心の"隠れ家"を私も訪れてみたい。

    24
    投稿日: 2025.07.17
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    虎ノ門にあるイーコマースの会社で働く人たちにつながる人々の物語。短編が6作品だが、全てがどこかつながっている構成です。 この小説を読んで、僕もお昼休みは会社の外の公園など隠れ家的なところでほっと一息入れて、日頃のストレスとバランスをとっていたことを思い出しました。 物語の舞台は実際にあるところです。今度会社帰りに港区立みなと科学館のプラネタリウムに寄って、登場人物たちと同じ空間を体験しようかな。

    1
    投稿日: 2025.07.09
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    人手不足の世の中にであるにも関わらず20代で既婚の女だとなかなか雇われないとか、子育てしながら仕事を頑張っている人に対して「これだからワーママは」なんていうのもよく聞くフレーズではあるけれど、これも一種のセクハラにあたったり読んでて共感できる部分が多かった。 一人一人何に悩んでるかなんて本人じゃないと分からない。

    6
    投稿日: 2025.07.08
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    ままならない世の中を生きる人々。みんなあがいて自分の場所を探している。ハイダウェイとは隠れ場所という意味。東京に住んでいる人の半数は地方出身者。心安らぐところを見つけて自分の機嫌は自分で取らければいけない。実在する場所ばかりのようなので訪れてみたい。

    1
    投稿日: 2025.06.19
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     既に懐かしいコロナ禍。当時のIT企業で働く人々が、それぞれの隠れ家で癒されながら日々奮闘する物語。著者の描き出す世界観がとても好きだが、今作は特別良かった。お昼休みに無料で観れるプラネタリウムなんて私も行きたい。東京はストレスが多く溜まりそうだが、その分癒されスポットも充実していて羨ましい。いじめられている少年がボクシングを始めて心身ともに成長する物語が1番スカッとするが、桐人、米川MG、璃子の章が好み。働いているとどうにもならないことの方が多いが、本書のように息詰まったら少し逃げて隠れ家で癒されるといった息抜きも取り入れたい。

    2
    投稿日: 2025.06.17
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    東京のとある会社を舞台とした連作短編集。ハイダウェイとはhideawayのことで隠れ場所という意味。大都会東京の中、それぞれの隠れ場所。

    0
    投稿日: 2025.06.06
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    コロナ禍を思い出させる物語は今はまだ読むのがしんどくて、こちらもかなり苦しかった。 登場人物それぞれが抱えているものがこれまた今の社会で多くの問題となっている事柄で、重たい。 特に女性管理職の章が辛い。子供に言われたセリフがもう腹が立って仕方がない。これはもう夫に殺意すら湧く。よく許せたよなぁ。

    0
    投稿日: 2025.05.18
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    インターネット上でショピングモールを運営する会社で働く人々と、その人達に関連がある人々の連作集。 あまり要領が良くない桐人、同期の何事にも要領が良く、上司に取り入るのも上手い直也とは対照的。 昼休みにやはり同期の璃子が会社の近くのプラネタリウムに入っていくのを見かける。 そして桐人も同じようにプラネタリウムで昼休みを過ごすことになる。 二人とも社内ではちょっと孤立しがちだが、淡々と自分の仕事をこなしている。 桐人は亡くなった父とのことで葛藤を抱えているし、璃子も子どもの頃の出来事から精神的に不安定なところがある。 この作品の底には様々なハラスメントが流れている。 ハラスメントに潰される人、ハラスメントの渦巻く社会で上手くかわしながら、自分の役割を演じて渡っていく人、様々だ。 声の小さい者はどうしても不利、声を上げたものがのし上がっていく。 そんな構図は昔も今も変わらないのかもしれない。 桐人と璃子、心の中のわだかまりを一つ乗り越えたのかもしれない。 地味であっても新しい組織に貢献してほしい。 そしてもう一人、私が気になったのは、不登校気味の高校生の圭太。 好きなファンタジーノベルの女戦士ヴァルキリーのような女性を街で見かけて付いて行き、ボクシングを始めることになる。何でもいいけどやる気になった圭太を応援したい。家に籠もってなんかいないで外に出よう!って若者にいいたい。 クラゲの話と惑星の話も面白かった。

    0
    投稿日: 2025.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東京にもいいところがあるかもしれない、 と、私は人が多いところが嫌いだから東京で働くのを避けてきたところがあるけれど、 この本は東京の都心でも、自分の空間を見つけ出して、自分のペースでいられる時間を隠れ家のように見出していた人たちが描かれています。 この本は職場や学校といった社会に焦点が当てられていて、 かなり身近な文脈でありつつ、少し現実の中の逃避を描くファンタジックなところが小説として楽しめる。 各章ではいろいろな社会的、家庭的役割を担う人物に焦点が当てられていて、 みんなどうにかつながっているんだけれど、 他人のことなんて、ほんの少ししか分かっていない、し、 分からない、と思う。 矢作桐人、 米川恵理子、 大森圭太、 植田久乃、 瀬名光彦、 神林凛子。 別に実際にいるわけではないんだけれど、 わたしの中にそれぞれが部分部分で存在しているような、 だからこそ、まったく架空の人物についても真剣に考えてしまったり。 そして多くの人にとってそんな無名の一人ひとりが、東京や他のいろいろな都会で生きて、知らぬ間に関わり合っては離れて、存在しているんだなーと。 仕事でもやり始めるとやり切らずにはいられない矢作桐人の真面目さとか、厳格不機嫌だった父に対する許せなさとか、 たくさんの役割を担う知人を横目に、恋愛感情とも無縁に自分の生き方を生きて「自分はのっぺりとした素顔をさらし続けている」植田久乃が、実は自分は何物にもなれない、と気にしてたり、それで親に強めに当たったりするところとか、 キャリアにおいても粛々と流れに従って今に至る瀬名光彦の、社会の矛盾を知って都合よく知らぬふりをしてきたところとか、 はなんだか自分と重なる部分があり。

    2
    投稿日: 2025.05.08
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    コロナの影響が残る東京で働く人達の6つのハイダウェイ〈隠れ家〉。それぞれの抱える悩みはリアルで厳しいもの。プラネタリウムや近代美術館など、現実を忘れさせる隠れ家の方もリアル。実際に行ってみたい。

    6
    投稿日: 2025.04.29
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    この作者さんの本が好きなので迷わず図書館で予約。ずいぶん待ちましたが読めて良かったと思える連作短編集でした。地球事態が惑ってる、そこに住んでる自分たちが惑っていて当然だと言う言葉が印象的でした。

    8
    投稿日: 2025.04.29
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    この作者は都会で働く人々の葛藤や鬱屈を描くのが本当に上手いと思います。 ストーリーも押し付けがましさがなく、爽やかな読後感で良かった

    2
    投稿日: 2025.04.25
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    色々な事にぶつかりながら生きている人達が、ふと現実から離れて逃げ込める場所がある。 一つの会社を舞台にそこで働く人達や関係する人達の連作。 心の切ない部分に触れられながらも、そこから立ちあがろうとする人達の気持ちが心地よい。 矢作桐人君、良いねぇ〜

    1
    投稿日: 2025.04.25
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    惑いの星に住む人間たちの、まっすぐさ、誠実さ、愚かさ、強さ…どれもが感じられる。まさに人間という生物が抱えるものは不完全であり完全な人間はいない。 初めて古内一絵さんの小説を読んだけど、これは心の抗不安薬だ。 心休まる場所が誰しもには必要であり、それを意識しているかいないかは、わからない。 私も誰かの不安に触れて、共に歩めるような人間になりたいと思えた。

    0
    投稿日: 2025.04.24
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    古内一絵さんの作品って、落ち込んでいる時に手に取りたくなるんですよね。 不思議と、心がふっと軽くなるような感覚があって。 全作は読んでいないのですが、彼女の小説には“生きづらさ”を感じている人がよく登場する気がします。 今回読んだ『東京ハイダウェイ』もまさにそう。 この物語はオムニバス形式で、さまざまな背景をもつ人たちが登場します。 眠れない会社員、他人からは羨ましがられるキャリアウーマン、恋愛に興味がもてない喫茶店の店長、いつも飄々としているホテルのGM、引きこもりがちな高校生、自由に生きているように見える女子社員。 彼らの悩みや孤独は、それぞれ本人にしかわからないもの。 でもその姿を見ていると、「ああ、実はみんな少しずつ生きづらさを抱えているのかもしれない」――そんな気づきが芽生えます。 まさに、隣の芝生は青く見えるんですよね。 特に、心が落ち込んでいる時って、視野が狭くなりがちです。 「なんで自分ばっかり?」とか、「あの人ばっかりズルい」とか、他人と比べては自己嫌悪に陥ってしまう。そんな負のスパイラルに巻き込まれがちです。 でも、この本を読んで改めて思いました。 そういう時こそ、必要なのは「人」なのかもしれません。 どんなに自分がダメだと感じていても、ちゃんと見てくれている誰かがいる。 それは同僚かもしれないし、公園で偶然出会った人かもしれない。 私たちは「一人で生きていける」と錯覚してしまうことがあるけれど、実はそうじゃない。 落ち込んだ自分を支えてくれた人がいたように、自分も誰かを支えているのです。 (たとえ、自分では意識していなかったとしても) そして、凹んでいる時ほど、「人の存在に支えられている」ことのありがたさが、心に染みるのだと思います。 古内さんの描く世界には、どこか希望があるんですよね。 たとえ状況が大きく変わらなかったとしても、登場人物たちはそれぞれ、自分の歩んできた経験を糧にして、また一歩を踏み出す勇気や覚悟を手に入れていく。 「人は一人じゃない」 そんなメッセージがじんわりと心に広がる、あたたかな物語でした。 読み始めた頃はちょっと人間関係に疲れていたのですが、読了後には不思議と心が落ち着いていて。 この本には、癒しの力がある気がします。

    37
    投稿日: 2025.04.17
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    それぞれの隠れ家、コロナ禍の日常の中で、ままならないことが多い私たちには必要なものなんだなーと思う。 劇的に良くなってハッピーエンドではなく、少しずつ前向きになろうとする日常の暖かくなるところがいい。

    13
    投稿日: 2025.04.08
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    東京に行きたくなる。プラネタリウム、公園、水族館…心が回復できる場所って大事。 コロナ明けの東京という最新の舞台。それぞれに抱えた悩みと社会の変化、どれも良くあるテーマだしみんな誰かの悩みには共感できるんだろうけど、全体的に薄い気がした。好みの問題かも知れない。

    0
    投稿日: 2025.04.02
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    ハイダウェイ、隠れ家。いろんな悩みを抱えている人たちのそれぞれの隠れ家。避難所であり休憩所であり大切な場所。一つ一つのお話が丁寧に書かれていて心に響いた。こういう話は説教っぽくなりがちだけどちっともそういうところはなく、そっと心に寄り添ってくれる感じ。

    8
    投稿日: 2025.03.25
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    図書館の本88 東京を取り巻く連鎖集。 実際に身の回りで起こっているような事象に、1つ1つフォーカスをあてているような感覚。その人ごとの悩みや考えが、十人十色あるんだなあ、と改めて実感。そして世間は狭いんだなあ、と感じた。

    5
    投稿日: 2025.03.24
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     昨日の深夜、最後まで読みたくて読み急いでしまった。後悔して今日「惑いの星」を再読。たくさんの言葉が染み込んで来た。時間に追われて読んでは作者さんに失礼だったと反省。  私にとってのハイダウェイは読書の時間なのだから、大切にしていきたい。  自分にはどうにも出来ないことがある中で、惑っている地球で、惑っていいんだと思いながら生きて行こう。

    3
    投稿日: 2025.03.23
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    ハイダウェイ(隠れ家)。 一時的な自分の居場所であり、気力を充電させてくれる空間。そういう存在があるのってとても素敵なことだと思いました。 自分の過去を振り返ってみても、習い事をやっている時のその空間は英気を養う絶好の場所でした。 社会との繋がりも大切だけど、自分が籠れる場所も大切。 ストーリーはどの章も面白かったです。登場人物それぞれが、変わっていく過程がみれたのが良かったです。

    13
    投稿日: 2025.03.20
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    10月最初に図書館で予約して、やっと手元に。 早く返却せねば。 共感した部分 読んでいて色々なことを思い出したり。 私も頑張ろうと読了後思えた。 みんな色々な立場で色々悩みながら、頑張っている。 周りの人がどうとかこうだとかより、自分は!というものを持ちながら、周りのみんなの意見や考えを聞きつつ、同じ目標を目指していきたい。

    42
    投稿日: 2025.03.16
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    一人が一つづつ、自分にしかわからない悩みを解決していく過程に希望がある。ハラスメントもイジメも、加害する方が100%悪いのは当然として、ではどう対峙するのか。その答えは本作の中にはないけど、方向転換は大事ってことだけは分かるよ。

    4
    投稿日: 2025.03.11
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    毎日がちょっとツラいなと感じている6人の連作短編集。【Hideaway】閑静な場所、隠れる場所 毎日の全てが劇的に好転したりはしないけど、隠れ家で休んで少しずつ元気になっていくようなお話。そういった点でリアリティがあり、私も読みながら少し苦しくなりつつも、読了後にはちょっと前向きになっていた。 若くして亡くなった父と上手く付き合えなかった社会人5年目の桐人。周りが見えておらず自分一人が頑張っていると思い込んでいたマネージャーの恵理子。以前は付き合いのあった先輩からイジメられるようになった高校生の圭太。自分を受け入れてもらうことを諦めたカフェ店長の久乃。頑張っても無駄だとクラゲのように漂い、肩書きだけが一人歩きしていく光彦。口数が少なく質素な格好しかしなくなった辛い過去を持つ璃子。 彼らはハイダウェイを見つけ好転していく。 読みながら少し苦しく感じるのは、本書が、自分を見つめ直してみるべきでは問いかけているからだと思う。原因や過去や周囲を一旦ちゃんと受け入れなさいと言われているようだった。そう、彼らのように好転させるためには… 主人公6人の中で、1人だけ何だか異色に感じたのが高校生の圭太だが、彼はボクシングを始めていた。読んでいるうちに、私も清美のボクシングジムに通いたくて仕方がなくなったし、彼女のジムに辿り着いた圭太がとても羨ましい。 春だし、まずは走りにいこうかな。

    9
    投稿日: 2025.03.09
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    表題のように「隠す隠れる」「逃げる」「避難場所隠れ家」などをテーマにした連作短編集だったと思います。短すぎることなく読みやすい内容と感じました。私個人としては少しだけ読み疲れるような、勧善懲悪というか良い話過ぎるように感じて星3つまでとしました。

    3
    投稿日: 2025.03.06
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    eコマース企業で働く人や彼らを取り巻く人たちの日常。 それぞれ何かしら悩みだったり、人には話せないストレスを抱えて日々を送っている。そんな彼らはとっておきの場所「隠れ家」で自分を癒す。 完全じゃなくて当たり前。 私たちは惑いの星に住んでいる。 心強い言葉に勇気づけられた。

    10
    投稿日: 2025.03.03
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    東京に住む人たちの短編小説。 客観的に見ると気づかないが、人それぞれの悩みや感じ方は違う。ただ、人と接することで自分では気づかない新たな気づき、解決策が生まれてくる。 また何かに行き詰まったときに、【自分が逃げる道をみつけるために他の誰かを犠牲にしてたんじゃ、本当はどこにもいけない。】というところでは、自分の中に原因をみつけることで、次のステップにいけると思った。 考えるよりもまずは動く。心は後からついてくるから悩んだときには、まず動いてみようと優しく背中を押してくれる本です。

    4
    投稿日: 2025.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    みんな大変。 生きるのって大変。 つくづくそう思う。 だけど、璃子の言うとおり、だからこそ支え合えることもできるのか。 最後、プラネタリウムの二人の席が縮まり、 おにぎらずも「2つ作ろう」と思った璃子の様子を嬉しく思う。 一番胸が熱くなったのは「眺めのよい部屋」。 久乃とお母さんの心が通いあった 瞬間に涙した。

    6
    投稿日: 2025.02.19
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    背負い込むのと、依存は一緒。 自意識過剰も、承認欲求も。 自分と世界の無関係を認められないことから生まれる。 私たちは皆、惑いの星の住人だ。 完全な人間なんて一人もいない。 職場における働く姿勢や考え方が人によってかなり違っていることは日々仕事する中で感じていたけれど、この本を読むとよりクリアーになった気がする。みんなそれぞれの立場で悩みながら日々を乗り越えているのだと思う。 私はクラゲのように流れに任せるのが最良な気もしている。本に出てくるプラネタリウムや、誰もいないテラスのような自分だけの安全地帯や癒し、夢中になれる何かがあるとなお良いと思う。

    1
    投稿日: 2025.02.17
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    この本を読んでいる時間がハイダウェイでした。 心休まる、自分だけの隠れ家は、とても大切です。 でも、ずっと隠れ家に潜んでいると人恋しくなったりして。 心が疲れた時に行く隠れ家は、いくつか持っていて。 これからも機嫌よく生きていこう。 東京へ行ったら、行ってみよう 「眺めのよい部屋」「国際子ども図書館」

    1
    投稿日: 2025.02.11
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    心にじーんと染み渡るお話が詰まっていました。 自分の胸にある矛盾や生きづらさ、社会や家庭での役割。普段、仕舞い込んでいるけど抱えてる辛さが文章化されていて、とても共感できました。 みんなが最後には道筋を見つけて、前に進めるところに希望があり、良かったです。

    3
    投稿日: 2025.02.04
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    ほっと一息つける場所。 忙しくても嫌なことがあっても、ここに来たら気持ちがスッキリして前向きになれる自分だけの隠れ家的な場所。 私にもあるかなー? 自分の機嫌は自分で。まさにそれ。 1日24時間の中で楽しい時間よりも、大変だったり、忙しかったり、しんどかったり…そんな時間のほうが多い。 少ない時間の中で、どう自分で自分の機嫌を取るのか。 ほっと一息つける場所を見つけられたらいいよね。 まぁ、とりあえず今の私は家でダラダラ韓ドラ観たりしてる時間が至福の時。

    12
    投稿日: 2025.02.04
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    みんな色々あるよね、なお仕事小説でした。みんなの癒しスポットが出てきて、どれも行ってみたいなーと思いました。とともに、自分にも近場に行きつけの癒しスポット探すのがいいかもとマップを起動しました。 ここ10年くらい?で出された本を読むと、結構男性優位社会への辟易が見られるのだけど、幸いなことに私は女性だから経験した嫌なことが多分、かなり少ない…。あまり共感ができない、むしろこんなあからさまな奴いたら会社で立場を失うでしょ…と思ってしまうので、恵まれた会社に勤めているのかもしれない。早くこんな描写がなくなるといいのに。 個人的には技身体の章が好きで、ボクシング習おうかなと短絡的に思いました。 まずは技から。シュッシュっ!

    11
    投稿日: 2025.02.04
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    大都会、東京を舞台にそこで暮らすたちの、各々の環境の中で人間との関わり方、自身の生き方に悩みながら、それぞれがそこからの脱却、好転を描く。 色々な年齢、男女が登場するが、それぞれが「ハイダウェイ(隠れ家)」を見つけ、そこで癒され、隠れ家から新たな一歩を踏み出していく姿が描かれる。この作品が描かれたのはまさに、コロナ禍の頃で人々がそれぞれに自分に関わる人間関係や環境を見つめていた頃ではないだろうか。 コロナを抜きにしても、都会で生きていく人間はそれぞれに孤独と人間関係に少なからず、悩みを持っていると感じる。 それを癒してくれる作品だ。

    2
    投稿日: 2025.02.02
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    人間誰しもどんな立場でも悩みがあって、それとうまく共存して生きている。そんな悩みすらも忘れられる場所があるといいな、、

    1
    投稿日: 2025.02.01
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    インターネットショッピングモールを運営するIT企業に勤める人々を通じて人生の希望を描く連作短編集。 鬱屈した思いを抱える登場人物がそれぞれ遭遇する出来事をきっかけに自分の人生を振り返り、自分を肯定し、希望を見出していくさまに読む側の気持ちも明るくなる。 お握らないや美術館、プラネタリウムなど自らを解放するものや場所を持つ人生はそれだけで、セクハラ騒動で居場所を失いながらもスタイルを変えずにビデオ配信を続ける彼よりも、豊かなのではないだろうか。 終盤に登場人物たちが協力して会社を変えていこうとする姿には、マーベルや戦隊ヒーロー物にも似た味わいもある。

    2
    投稿日: 2025.01.24
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    久しぶりに読む古内一絵、いいな。 主人公がそれぞれネット販売の中堅企業に勤める4人と、そのうちの1人の同級生2人の関係者。6人のそれぞれの物語り。そのうち5人は話の中でも絡んでいく。3編目だけは全く違う話かと思いきや、関係者の子供の話であった。 人がそれぞれ東京のどこかで心を休める場所を持ち、癒されていく。行ってみたいところも。

    2
    投稿日: 2025.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大好きだった「マカン・マラン」シリーズと同じ作者さん。ハイダウェイってなんだろう?と思って調べたら、隠れ家。なるほど。 ある企業のマーケティング部に勤める矢作桐人を軸に、様々な屈託を抱える6人の、それぞれの"隠れ家"と、心の前向きな変化を描いた短編集。 各話の主人公達が向き合う、理不尽で不公平な社会には、ため息しか出ない。 私が個人的にいちばん「こいつめ!」と思ったのは、桐人の上司である恵理子の義母。と、ダンナ。義母は、2人目の子供を帝王切開で産んだ恵理子の事を、「楽をしてサボった」と言ったのだ。しかも、その帝王切開で生まれた次男の前で。収入の面で恵理子に頼っているダンナも、義母の言葉に追随する。この2人を正座させて、説教したいと思った。ダンナは自分の過ちに気付いて(恵理子がキレた後だけど)謝ってきたけど、義母とは絶縁でいいんじゃないか。 他にも腹の立つ奴が次々に出てきて、そいつらが最終的に「ギャフン!」と言うなら溜飲が下がるのだけど、必ずしもそうではないので、読んでてちょっとモヤモヤはする。でも、各話の主人公達は、自分を苦しめる相手をやっつけたいとは思わず、隠れ家で傷を癒して、自分自身を成長させる道を選ぶ。そこが、この話の醍醐味かなと思う。 恵理子の友人の、高校生の息子の話がいちばん好き。上級生からいじめられている圭太は、ひょんな事からボクシングを始める。最初は、エクササイズを目的とした、中高年しかいないクラス。でも、自分が少しは強くなったのでは、と思っていた矢先、いつもの上級生のカツアゲにあい、何も出来なかった圭太は落ち込む。励ましてくれたのは、インストラクターの清美。そもそも圭太がボクシングを始めたのは、好きなゲームの登場人物にそっくりな清美を見かけたのがきっかけだった。清美から提案されて圭太は、本格的なボクシングを始める事にする。厳しい練習になんとかくらいついていたある日、いじめっ子の上級生と遭遇。でも、何もされなかった。圭太は、自分自身の雰囲気が変わったせいでは、と考える。清美が言っていた、「心技体じゃない。体技心だ。まず、動け!」は、圭太だけじゃなく、私の心にも、グッときた。まず、動け。大事かも。 いちばん「ギャフン」と言って欲しかった、桐人の同期である直也のモヤモヤで、星一個減。 でも、素晴らしい物語だった。

    15
    投稿日: 2025.01.12
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    六つの短編から構成されている。それぞれの主人公は仕事や友人関係、心身の健康などで悩み苦しんでいる。そこからハイダウェイ(隠れる場所)を見つけ癒され、回復して前を向いていくストーリーを期待していたのだが…… 腹立たしい登場人物が多すぎる!みんな好き勝手ばかり言って、謝って済まされる問題じゃないわ!!(特に二本目森の箱舟の旦那。一本目の父親も苦手だし、直也は最初から最後までひたすら気に障る。最初は気に入っていた璃子のキャラクターも、最後の璃子が視点の話を読んでドン引きしてしまった…) 等々、いらいらが募ってそれが解消されることのなかった読後感であった。

    4
    投稿日: 2025.01.07
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    東京に住む、ある6人の短編集。それぞれが自分を癒せる場所やものをもっていて、東京にこんなスポットがあるんだ、とどこも行ってみたくなった。最後の章で桐人が地球は惑いの星、まともでいられる方がおかしい、と言った言葉が印象的だった。そうか、地球って惑いの星なんだな、とこれから心にそっと置いておきたい言葉になった。 とても心がほっこり、生きることが少し楽になる1冊だった。

    4
    投稿日: 2025.01.04
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    『マカン・マラン』シリーズ以来、著者の作品を読むようになった。都市の隠れ家に絡むストーリーは、切なくとも温かかった。

    1
    投稿日: 2024.12.22
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    悩みを抱える人が都心の隠れ家を訪れて、心の安寧を得て前に進む連作短編集。どの作品も共感し、思わず「大丈夫だよ。」と応援してしまう。 隠れ家はメモしたので、いつか訪れよう。

    3
    投稿日: 2024.12.21
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    爽やかで、心にあかりが灯るような優しい読後感。良かったです。 マーケティングの桐人と、彼の周りにいる人たちのモヤモヤした気持ちや息苦しさが描かれていました。 6人の登場人物の視点に次々と変化しながら物語は進んでいきます。 見える景色がどんどん変わっていくーー。 パワハラ、セクハラ、カスハラ、いじめ、社会に押しつけられる役割……どんな対応でも、頑張り続けるのは苦しくて、しんどいなぁ。 共有シーンがあちこちにあった。 お気に入りは、 *「星空のキャッチボール」 *「惑いの星」 しんどい毎日だからこそ、ちょっとひと息、束の間でも安らげる空間や時間が欲しい。 じゃないと気持ちが持たないと思う…。 登場人物たちが気持ちを新たに、前を向いていく姿がいい。 作中、思い入れのある場所や行ってみたい場所がたくさんで気分が上がりました。

    10
    投稿日: 2024.12.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作者さん本当に好きだな。 どの主人公にもわかるーって思うところがあって、考え方次第で人生を少しだけ好転してる。 嫌な奴が最後まで嫌な奴だったのが、私は残念だったなって思った。 この人の話も出てくるかなって楽しみにしてたので。 概ね楽しく読めました。

    2
    投稿日: 2024.12.08
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    この本に出てくる6人は、みんな心に傷があり悩み苦しみながら、日々を過ごしている人達で。 どれだけ時代が変わっても、悩みがない人なんていないですよね…自分が置かれている状況の中で、どうやってその中から抜け出すのか。それは人との出会いだったり癒しの場所だったり…。 6人とも、それぞれ一歩前に進んでいけたので、私も救われた気持ちになりました。

    26
    投稿日: 2024.12.08
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    どのお話も共感できる部分があり、 善悪つけるのは悪いことじゃないけどねって ことがあるよね。人それぞれだけど… 技心体精神大事! 何か一つでも自分の癒しになる見つけたい! おひるねプラネタリウムが近所に欲しい…

    1
    投稿日: 2024.12.05
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    昔は昔で大変だったろうけど、 今の時代は何と生きづらいんだろう。 読む本、読む本、皆が苦しんでる。 でも、ラストに希望があるから、 自分も頑張ろうと思えるのかなあ。

    2
    投稿日: 2024.12.05
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    みんな悩んでるよねぇ。上司からのパワハラっていうかイジメに悩んでて、グサッと刺さった。昨日の忘年会での態度もつらかったー。仕事辞めたい。

    6
    投稿日: 2024.12.01
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    六つの話。 主人公はそれぞれ違うけど、全ての人物が繋がっている。 見た目ではわからないが、それぞれが悩みや問題を抱えている。 そんな時、かけられた一言やさりげない気遣いに心が温まる。 タイギシンが時に良かった。 心技体ではなく体技心 できる、できないは関係ない。 とりあえず、やってみる! まさにそのとおり。 私も心に留めておこう。

    19
    投稿日: 2024.12.01
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    短編集。各話で主人公が入れ替わり、視点が変わる。 特にいじめられっ子がボクシングと出会う「タイギシン」が一番印象に残った。 親兄弟を含め他人との距離感が掴めない登場人物たちの心情の変化がよく表現されています。 通勤電車の中で何度か目頭が熱くなり、必死に隠しながら読みました。

    14
    投稿日: 2024.11.24
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    色々とあるしんどさが和らいだ後の展開よりも、しんどい最中の状況が長くてそっちに引っ張られがちな読書感となり、スッキリとかホンワカな読後感とはならず。 心休まる場所に辿り着いた後の展開を覗いてみたい。

    22
    投稿日: 2024.11.16
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    登場人物たちは皆それぞれ、人間関係なり自分の仕事観なりに悩みを抱えながら生活している。 他人から見ればどんなに完璧に見える人であってもそうである。 本の中に出てくる例えを引用すると、地球のような惑星は、恒星の周りを不規則な軌道のもと、文字通りあたかも惑うように移動している。 その星に住む人間も皆不完全で、絶対的な正解が存在しない世の中で日々迷い、選択しながら生きている。 それでも、なににおいても自分が腹落ちして納得できるかどうかという基準は一番大事にしていきたいと思った。

    8
    投稿日: 2024.11.11
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    東京ハイウェイ 古内一絵 短いのにやっと読み切れた。 みんな色々ある。 人生しんどいこと色々ある。 疲弊しながらも頑張って生きる大人たちの短編集。 色んな人生がぎゅっと詰まってて読み応えあった。 古内さんの本好きだなぁ。

    5
    投稿日: 2024.11.10
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    完全な人などいないのに 完全を目指してしまう不完全な人間 そんな人達が周りの人に振り回されて 傷ついて、色々割り切れない事がたくさんあっても、やっぱり人によって前向きになれるんだと感じる小説でした。

    1
    投稿日: 2024.11.02
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    ホッと一息つきたいあなたに届ける、都会に生きる人々が抱える心の傷と再生を描いた、6つの癒しの物語。毎日いろいろな思いを抱えて忙しく生きている人に読んで欲しい、ほっと心温まる連作短編集でした。どのお話も良いのですが、個人的には「眺めのよい部屋」がお気に入り。ウルッとしてしまいました。

    8
    投稿日: 2024.11.02
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    初めて読む作家さんでした。 オムニバスかと思い、一章の終わりに寂しい気持ちになりましたが、前章の登場人物が次々と主役になり、それぞれ丁寧に描かれてて楽しく読み切りました。 違う作品も読みます!

    3
    投稿日: 2024.11.01
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    コロナ禍での環境や社会の変化を、リアルに描いている作品で、グッと胸に来るものがあった。 よく耳にする『多様性』『メンタルケア』『女の幸せ』を、それぞれの目線で描かれていて、共感する部分が多かった。 ひさびさに、古内さんの作品を読んで、改めて好きだなぁ〜と感じた。出会いは「マカン・マラン」シリーズ。 まるでバトンを渡すように、物語がリレーしていき、見えない部分を描いてくれる古内さんが、大好きです!

    4
    投稿日: 2024.10.30
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    なんだかオシャレなタイトルと表紙の絵に、おばちゃんは少々戸惑いながら読み始めたけど、とてもとても良かった!! 誰もが完全でなく、不完全だからこそ家族や他人との誤解や軋轢が生まれ、後悔と鬱憤から逃げ出したい時がある。そんな時に必要な隠れ家は、ただ身を隠してくれる場所だけでは足りない。そこにはやっぱり煩わしくても寄り添ってくれる人がいないと心の底から温まらない。 それぞれの世代やその人によって辛さは違うけど、身を隠しつつも踏ん張っているといつか前を向ける日が来ると信じさせてくれるような気がした。 それぞれの主人公がすべて重なり合っている6編からなる短編集。 「眺めのよい部屋」は涙が溢れて来た。 これまで自分がしんどくなって、もうダメだと思った時に、手を差し伸べてくれたり,寄り添ってくれた人の顔を思い出して、ありがたい気持ちでいっぱいになった。

    28
    投稿日: 2024.10.29
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    出てくる場所が印象的 それぞれの章がちょっとすっきり終わりきらないような感じがあった気がしたけど最終的には気にならなかった

    5
    投稿日: 2024.10.27
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     東京の中心地にある中堅eコマース会社を中心に繰り広げられる連作短編ヒューマンドラマ。各話で主人公が異なる、群像劇の体裁で描かれる。           ◇  アラームの鋭い電子音で矢作桐人は目が覚めた。アラームをとめても頭はまだぼんやりしている。それでも自分が汗まみれであることに気がつき、桐人はシャワーを浴びようとふらふら立ち上がった。睡眠不足なのは明らかだ。  梅雨明けから連日の猛暑日と熱帯夜が続いている。熱中症予防のため、夜中もエアコンの使用が推奨されているが、桐人はどうしてもつけっぱなしにしておけない。  桐人が育った家は裕福でなかったことと、極度の倹約家だった父親の影響で、エアコンにかかる電気代が勿体なく思えてしまうからだ。  「どの道、たいして寝られないんだしな」  シャワーを浴びながら桐人は、半ば自棄のように独りごちた。  桐人はひどく寝つきが悪い。ベッドに入っても数時間は眠れず、寝られても1時間ごとに眼が覚めたりする。  学生時代から続く睡眠障害。その原因がどこにあるのかわからない。ありていに言えばストレスだろうが、ストレスのない人間なんてこの世にはいないだろう。  そんなことをとりとめもなく考えつつ身支度を調えた桐人は、いつものゼリー飲料を胃の中に流し込み、マスクをして部屋を出た。  虎ノ門ヒルズ駅まで1度の乗り継ぎを含み電車で約40分。そこに桐人が勤務する中堅電子商取引企業パラウェイはある。 ( 第1話「星空のキャッチボール」) ※全6話。       * * * * *  「eコマース」とは「電子商取引」のことで、インターネット上で行われる物やサービスの取り引きのことです。  桐人が勤めるパラウェイは、電子商取引を前提にネット上で総合ショッピングモールを運営するeコマース企業です。  こういった先進的な業務形態の会社は、さぞ風通しがよくて個人の裁量も認められているのだろうと思ったのですが、どうも見当違いでした。  やはりつまらぬハラスメントやライバル潰しがあり、快適な職場とは言い難い。採用する側はもっと人間性を見ないと!と憤慨しながら読みました。  全6話中4つの話の主人公がこのパラウェイの社員です。この作品の秀逸なところは、その4人を異なるタイプで設定している点にあると思います。  具体的に言うと、第1話の桐人と最終話の神林璃子は ( 処理能力に違いはあるものの ) 不器用な若者で、こういう弱肉強食的な世界での居心地の悪さは想像に難くありません。  でも、第2話の米川恵理子や第5話の瀬名光彦は相手や物事に柔軟に対応する器用さを持つミドルエイジで、どこでもうまくやれそうな人間に見えます。なのに閉塞感に押し潰されそうになっているのです。  残りの2話の主人公は、恵理子の学生時代の友人2人が絡みます。  第3話は大森智子という友人で、その息子の圭太が主人公です。圭太は、ひどいイジメに遭い、不登校になりかかっています。  第4話は、チェーンカフェの店長をしている植田久乃という友人です。  母子家庭で育った久乃は長崎に母を残して東京の大学に進学。そのまま東京で就職しました。  40歳を過ぎても独身で故郷にも帰ってこない久乃に、母からはいい相手を見つけて結婚しろ、孫の顔を見せてくれと矢の催促。  けれど、久乃には誰にも言えない事情があったのです。  職場であれ学校であれ家庭であれ、屈託を抱えたまま過ごすのはつらい。日常を象徴する場所では、日常生活で生まれた屈託から逃れることができないからです。  「ハイダウェイ」とは「隠れ家」とか「身を潜めることができる場所」という意味だそうです。それは日常を離れられる、言わば非日常を感じる場所を意味します。  ハイダウェイこそが、ささくれだった心を癒やし、気持ちを切り替えることのできる場所なのです。  その場所さえ見つけられれば、たとえ屈託の原因がすぐに根本から解決しなくても、明日を生きようという気持ちになれるのだと思いました。 ( 6人の中では、高校生の圭太が手に入れたハイダウェイが、もっともはやく困りごとから圭太を救ってくれそうなのもよかった。)  主人公たちはそれぞれ異なるタイプだと先述しましたが、共通点もあります。  それは6人とも善良であるという点です。  そんな人たちの抱える困難がなかなか重くて、各話前半は読むのが正直しんどかったのですが、後半でホッとひと息つける展開が何か却ってクセになりそうな作品でした。 ( こんな感想は変かな )  心や健康に余裕のある時にお読みになるのがいいと思います。

    76
    投稿日: 2024.10.27
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    しんどい話ばっかりで、読んでると元気がなくなってきた。 上野の美術館や、こども図書館など施設の描写はよかったけど、登場人物に深みがないというか…。

    6
    投稿日: 2024.10.25
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    予備知識ゼロで読み始め、纏まりのないこの物語はなんなんだろうと。ふとした拍子にみた表紙で全てが腑におち、東京のとある場所についての連作短編だったのかと。ハイダウェイとは隠れ家と知って更に思考が深まってきて。喧騒が文面からもたちのぼってきて、様々に葛藤している登場人物たちの心に静かに寄り添い続けているハイダウェイがとても愛おしくなった。読めば読むほどに心の深いところにあかりが灯るお話だった。

    6
    投稿日: 2024.10.21
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     主にあるIT企業で働く従業員達のそれぞれの悩みを描いた6編からなる短編集。  1編1編に悩みながらも東京で生活する登場人物達が出会うハイダウェイ(隠れ家)。  立ち向かわなくても良い、逃げても良いということはこういうことなのか?と思わせられる本作品。  惑いながらも隠れ家に逃げ込んでも生きていればきっと何か転機が来るかもしれないし、何かに気がつくかもしれない。  そして、自分が変わればまわりは変わる、まわりが変われば自分も変わる。  そんなことが優しさと苦さをもって語られる作品だなと思います。  本作品は300ページにも満たない作品ですが、1編1編があっさりしているようで奥深い。  どの章も登場人物の悩みや背景も違うし気づきも違うはずなのですが、どれも自分自身に刺さるなと思いました。  人間一般を語るわけではないですが、私自身、登場人物達と同じです。  承認欲求もあるけれども目立たずに生きていたい。  人を傷つけたくないのに、自分を守るためなら誰かを犠牲にしても良いかもしれないと思っている。  人とは違う特別でいたいのに、人とは違うと仲間探しをしたくなる。  などなど、矛盾をもっています。  そして、毎日が楽しいわけでもなく、寧ろ苦しいことのほうが強調されがちで、逃げたい!とすら思うこともあります。  そういう時の隠れ家になっているものはなんだろうか。  私ならお酒に逃げていることが多いし、競馬やパチンコだってハイダウェイ(隠れ家)になっていることだってあるだろうし、スポーツ、筋トレ、なんでもありだと思います。  本作品のハイダウェイは、東京にある、  それ本当に隠れ家?  と思うようなもので、こういう隠れ家もありだな、周りにもこういうところはないかな?とか思うほどに思いがけない素敵な隠れ家が出てきます。  そして、隠れ家に逃げるだけでは意味がなく、隠れ家で休むからこそ嫌な現実とも戦える、もしくは戦うアイデアや気づきを得られるという隠れ家にも逃げるだけじゃないという役割があるんだなと思えることが面白かったなと思ってます。  まさに東京ハイダウェイな作品。  惑いながらこれからも生きていく私たちにはきっと優しく迎え入れてくれるハイダウェイ(隠れ家)が必要なんだなと思いました。

    7
    投稿日: 2024.10.16
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    何もかもが上手くいくわけないのは わかっているけれど、 あれもこれも行き詰まって出口がなくて もうやだーーー!!ってなったときに 逃げ込める場所は絶対に必要。 見るからに不器用に生きている人と、 器用に生きてる様に見えて実はそうじゃない人と 登場人物たちの心と一緒に、読んている私の心も切なくなってくる。 日常の小さな戦いに傷ついて、 でも隠れ家でじっと心を癒すと またままならない日常に戻っていく人たち。 なんて愛おしいのだろう。 実は私の心の隠れ家が、物語の中に登場し びっくりぽんでした。 あの場所、本当に素敵ですよ! おすすめです(どこだよ)

    8
    投稿日: 2024.10.14
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    人にはそれぞれその人にしかわからないこまったことがあるんだなぁ(うろ覚え) ヨシタケシンスケさんの「おしっこちょっぴりもれたろう」の一節を思い出した。みんな何かに困っていて、それを誰かにわかってもらえると少し救われる。 東京はガチャガチャしていて、買い物するしかやることないと思っていたけど(失礼)、落ち着いた色々な場所があると知れて良かった。プラネタリウムいいな、近所にほしい。

    2
    投稿日: 2024.10.11
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    都会に生きる人たちが、見つけた「隠れ家(ハイダウェイ)」 何かに悩んでいたり、傷付いたり、誰がを傷付けてしまったり、諦めたり迷ったり。そういう時に、逃げ込める場所、自分を再生できる場所があれば、また前に進んでいける。同じ失敗を繰り返したとしても、恐れることはない。 みんななにかしら、そういう場所やモノ?を、持っているのだと思う。 最初の話に出てくるプラネタリウムはとくにうらやましい。こんな場所が職場の徒歩圏内にあったら昼休みはぜったいここに行くのになぁ…

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    投稿日: 2024.10.07
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    安定の古内さん。 知りたかった物語の「その後」がわかるのも連作短編のよいところ。登場人物のその後に驚いたり安堵したり、最後まで楽しめました。 じんわりときた「眺めのよい部屋」が一番好み。 2020年代の今のままならさ、生きづらさが古内らしい優しくそれでいて鋭い視点で描かれている。いい本だった。

    5
    投稿日: 2024.10.06
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    「パラダイスゲートウェイ」で働く同僚繋がりで、都会に生きる人々が抱える心の傷と再生を描いた6つの物語で紡ぐ連作短編集。ハイダウェイとは”隠れ家”のことで、彼らが持っている”隠れ家”が紹介されている。桐人と璃子はオフィス街の路地裏に建つ科学館のプラネタリウム、恵理子には都立夢の島公園の第五福竜丸展示館や熱帯植物館、圭太にはボクシング、久乃には最上階にある「眺めのいい部屋」、光彦にはジェリーフィッシュが泳ぐ水族館etc・・・。 作者の思いが最終章の『惑いの星』に終結しているのだろう。桐人は精神疾患を気にしている璃子に弱弱しい笑みを浮かべて話す。「自意識過剰も承認欲求も、世界が自分とあまりに無関係なことを認められなくて、悲しくて悔しくて腹立だしくて生まれて来る感情だろう。俺も初めて気づいたんだが、背負い込むのは依存しているのと同じなのだ、きっと」。背負い込むのは依存しているのと同列なのかと気づかされた。自分だけが苦しむような被害者意識を押し出し損していると落ち込む時もある。桐人の言葉が私を貫く。自意識過剰も承認欲求も、自分と世界の無関係を認められないことから生まれていたとは! 桐人は更に続ける。「仕方ないよ、だって俺たち、惑いの星で生きているんだもの」。惑いの星って何だろう?「星座を形作るのは自ら発光し、ほとんど位置を変えない恒星だ。けれど、我々は恒星である太陽の重力を受けて周囲を回る惑星、地球に住んでいる。”恒星の周りを回る天体である惑星は、夜空を惑うように位置を変えるため「惑星」と呼ばれる”という一文があったんだ。惑星という言葉はずっと知っていたけどそんな意味があるなんて思ってもみなかったよ」「地球全体が惑っているんだ。そこに住んでいる俺たちがまともでいられるわけがないよ」 読んだ本に『自転しながら公転する』というタイトルがあったのを思い出した。流離ってるのではなく、惑いながらもじりじりと歩みを続けているのだろう。 2章の「森の箱舟」にある第五福竜丸だってそうなのだ。水爆実験に巻き込まれた第五福龍丸は大学の練習船「はやぶさ丸」へと生まれ変わって十年間の航海を続けた後、老朽化のために配船処分となり”夢の島”へ打ち捨てられてあったが、「被曝の証人である船を保存しよう」という声が上がり展示館が建てられ警鐘を鳴らし続けている。 地球という惑星に住む私たちは大いに惑っていいのだ。一度しかない航海は座礁もあるだろう。しかし思い惑うのを背負い込むのは絶対に避けなければならない。 年嵩の光彦が娘や恵理子、桐人らに刺激を受けて、再び生き方を見直していったのも展望が開ける結末で良かった。 追加(10月19日) 圭太にボクシングを教えた女性が”心技体”を否定し「まずは、身体を動かす。そこから技術、最後に心」で”体技心”と説くのに激しく賛同。

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    投稿日: 2024.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一番印象的だったのは、それぞれの物語の中に出てくる場所。 プラネタリウムや、喫茶店、美術館、水族館などなど。 もともと拓けた景色を見るのが好きなこともあり、情景が想像できてとても心地よかった。 それぞれの場所が登場人物たちのハイダウェイ=隠れ家になっていて、みんなそれぞれ背負ってるものをその場所でおろす様子が描かれている。それと一緒に自分もふっとひと息つけるような気がして、読み終わったころにはなんだかスッキリとした気持ちになった。 描かれているひとつひとつのお話は軽くはなく、みんなそれぞれストレスにまみれて生きてるなぁ、人間だなぁ、と感じられる。 ただ、それぞれがそれぞれの場所で、それぞれの方法で心穏やかになる瞬間があり、ちょっと救われる気持ちになった。 全部、実際にある場所なのかな? いつか、お話に出てくるそれぞれの隠れ家を巡ってみたいなぁと思った。

    2
    投稿日: 2024.10.05
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    「眺めの良い部屋」と「タイギシン」が印象に残った。 ボクシングを教える先生みたいなかっこいい大人になれているだろうか。 子供の世界は大人以上に逃げる場所が無くて大変だったな。自分の子供だったら…と思ってしまった。 眺めの良い部屋みたいな場所に東京に住んでいるうちに行ってみたかった。 お母さんもちゃんと理解してくれて救われる。 「マランカラン」もこの本も人の機微が凄く良く書かれていて、共感するし、ほっこりしていて繁忙期に癒やされた

    2
    投稿日: 2024.10.04
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    それぞれの物語が他の物語と繋がっていて、自分好みな作品だった。 特に「眺めの良い部屋」が胸にグッときた。 「完全な人間なんて、一人もいない」 ついつい完璧を求めてしまうけど、何事にもそういう考えを持っておけばゆとりをもった生き方ができるかも。

    4
    投稿日: 2024.10.02
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    連作短編。不完全でもいいじゃない。自分の好きなように行動して何が悪い。他人にあれこれ干渉されたくない。きっとみんなそうなんだろう。

    4
    投稿日: 2024.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024/06/10予約 39 とても読後感が良く楽しい時間を過ごせた。 パラウェイという通販会社で働く若い男性サラリーマン桐人をスタートとし、女性管理職、引きこもり高校生、独身アラフォー女性、転職した元映画プロデューサー、最初の男性サラリーマンと同期の若手女子社員、璃子。それぞれが自分の隠れ家(=ハイダウェイ)とともに日々の生活をつつがなく送れるようがんばってる。 言葉にできないモヤモヤする感情を丁寧に書き記してある。 「森の箱舟」の恵理子。どこでどの役割をこなしているときも、モヤモヤしたりカチンときたり、バカにされたり、どれも経験のあることばかり。何でもハラスメント、という世の流れ。 仕事をする女性の夫が『家事を手伝う』ってなに?と思っていた。二人で築く家庭のことはどっちが主でもうひとりが従ではないのに。過去、同じことで悩んでいた時期を思い出し辛くなった。 「眺めのよい部屋」ひとりで生きる久乃は、たまらなく素敵。用事があって長崎から東京に出向いた口うるさい母親。話自体は想像どおりだが、心理描写が細かくて上手いので、心の底からえぐられる。東京ルール、言い得て妙。 読む人、読むタイミングによって、好きな登場人物が変わりそうな本。

    3
    投稿日: 2024.09.26
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    働くということに求める意義は、各々違う。 役に立ちたい。 出世したい。 お金をたくさん稼ぎたい。 お金をぼちぼち稼ぎたい。 同じ会社の中でも、それぞれだからそこには衝突も生まれる。 ただこの年齢になって思うのは、上司に恵まれるというのは、本当にラッキーなこと。それですべてが救われることもあるから、、、。

    21
    投稿日: 2024.09.23
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    完全な人間はいない。孤独、いろいろな不満、疲れ 自分の道を進むのは自分には生き辛い道だけど、生きていくには仕方がない。でも必ず幸せが待っている。その時まで心が少しでも休まる場所があると自分にとって少しは楽になる。

    2
    投稿日: 2024.09.23
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    Amazonの紹介より ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。 東京・虎ノ門の企業に勤める桐人は、念願のマーケティング部に配属されるも、同期の直也と仕事への向き合い方で対立し、息苦しい日々を送っていた。 直也に「真面目な働き方」を馬鹿にされた日の昼休み、普段は無口な同僚の璃子が軽快に歩いているのを見かけた桐人は、彼女の後ろ姿を追いかける。 たどり着いた先には、美しい星空が描かれたポスターがあり――「星空のキャッチボール」 桐人と直也の上司にあたるマネージャー職として、中途で採用された恵理子。 しかし、人事のトラブルに翻弄され続けた彼女は、ある日会社へ向かう途中の乗換駅で列車を降りることをやめ、出社せずにそのまま終着駅へと向かう。 駅を降りて当てもなく歩くこと数分、見知らぬとんがり屋根の建物を見つけ、ガラスの扉をくぐると――「森の箱舟」 ……ほか、ホッと一息つきたいあなたに届ける、都会に生きる人々が抱える心の傷と再生を描いた、6つの癒しの物語。 誰しも、社会に出ると、色んなストレスを抱えるかと思います。そんな時、心を癒すため、様々な行動をとるかと思います。この小説は、「場所」に特化し、その場所を通じて、心のONOFFを切り替えることで、より良い仕事や人生へと繋ごうとする人達を描いています。 短編集ではあるものの、バラバラな関係性ではなく、米川恵理子を中心にその関係者がそれぞれ主人公となって、あらゆる心休まる場所を紹介しています。 プラネタリウムや植物園、美術館など登場人物によって、休まる場所は様々です。 個人的にプラネタリウムは心休まる場所なので、その想いは共感するところもありました。夜空や星といった異空間で味わう光景は、日頃のストレスを忘れさせてくれます。昔は、デパートの屋上にあったのですが、そこは無くなってしまって、めっきり見る機会が減ったのですが、これを機に行ってみようかなと思いました。 内用を深掘りすると、色んな働き方が描かれています。正社員と契約社員、経験年数や仕事のポジションの違いなど様々な視点から見る仕事でのトラブルを垣間見るのですが、どの職場も大変だなと思ってしまいます。 その中で、自分だったらどう切り抜けるのか? 色んなパターンがあったのですが、個人的に好きだったのは、「タイギシン」という話です。もちろん、プラネタリウムの話も好きだったのですが、こちらはボクシングジムが舞台となっています。 こちらは、あるいじめられっ子の学生が主人公で、ひょんなことから、ボクシングを習うことになります。 始めは心が弱かったのですが、一歩一歩習得していくことで垣間見る学生の姿が印象的で清々しかったです。 この学生が、どう米川恵理子と関係するのか?この章では、関係ある?と思ったのですが、次の章で明らかになったとき、なるほどそう繋ぐのかと思ってしまいました。 色んな心休まる場所を紹介していましたが、そういった場所があるだけで、心のONOFFができますし、大切だなと思いました。 一つに限らず、様々な場所を探すのも良いかなと前向きに検討してみたくなりました。

    6
    投稿日: 2024.09.09
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    自分の機嫌がとれること、自分を取り戻せる場所を持つこと。 抱える問題が根本的に解決することは難しくてもこの2つのことが自分を掬い上げる御守りになってくれると勇気付けられる連作短編集です。

    0
    投稿日: 2024.09.03
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    ECサイトを展開する企業に関係する人々が主人公の六話連作お仕事小説です。 それぞれの主人公が東京という荒波の中で必死に息継ぎをしている様を、企業の中での立ち位置や立ち振る舞いとして一話一話丁寧に描かれてます。 ひと昔前の「白か黒か」という時代からグレーになり、いまでは多様性という言葉の通り何色もある現代の中で湧き起こる「微妙に調色された問題」を間接的にかつ等身大の大きさに浮き彫にして表現する手法はかなりのものです。 はたして、急激に変化していく世の中で現在の「調色された問題」 は10年後にこの小説を再読した時には何色になっているのだろうか?

    71
    投稿日: 2024.09.01