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うらはぐさ風土記
うらはぐさ風土記
中島京子/集英社
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総合評価

70件)
4.1
17
39
9
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1
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    うらはぐさの地で、今、住む人たちとの交流。歴史が描かれている。 その土地に住むことは、その土地を知ること、住む人と親しむこと。 それが生活であり、人生なんだな、と思った。

    9
    投稿日: 2026.01.28
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    最初から、何の蔓の植物か わからない主人公 沙希。 沙希は、離婚をしてアメリカから30年ぶりに帰国! 伯父さんが、住んでいた家に住む事になる。 沙希にとって、両親は亡くなっており、母方の姉の夫である伯父の家であり、固定資産税位の家賃で、良いと、従兄の博満に言われている。 恵まれている。 日本に 帰国しても、身内が居て、親身に なってくれている。 仕事も 非常勤講師の口があり、その上、庭の手入れや面倒をみてくれる伯父の友人もいる。 懐かしい東京に戻り、散策! 「うらはぐさ」に関する話が、沢山出てくる。 亀田マサミさんの話。 ウラハグサシティの歴史のプレートまで、あるのだろうか?と…… 梅の木の下に死体があると言う話など、桜の木の下………は、聞いたことがあるけど………… なんて、日常的な話や、尊敬語の使えない女子学生など、たわいない話が、満載。 商店街の移り変わりも…… 最後に、主人公沙希が、この伯父のの家を購入する事を希望することになるのだけど……… やはり、女ひとりが、住居も仕事も、そしてリタイアメントした時の事を考えれば、一番の選択だと、思いながら、本を閉じた。 ちょっと、もう少し、面白いかと期待しすぎた!(笑)

    0
    投稿日: 2025.11.26
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    読んでいくとタイトルの意味がわかってきた。ウラハグサは地域の名前で中身は風土記の要素が濃い。 登場人物がいい人ばかりなのはちょっと妬けるが、ストーリーは温かい。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    ・優しさが詰まった作品。こうやって人は繋がって暮らし、未来が続いていくといいなぁ、と心から思える物語。

    2
    投稿日: 2025.07.15
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    東京の西の方だと思われるうらはぐさ。 アメリカから離婚して帰ってきてうらはぐさの伯父の家に住むことになった沙希。 そこは学生時代にも馴染みのある場所。 そこで様々な人々と出会い、その人々と関わっていくことになる。 その中でうらはぐさの歴史に触れたり、再開発に心を痛めたりしていく。 沙希が出会う人は年齢も、バックグラウンドも多種多様、まさに現在。 うらはぐさに大きな何かが起こるわけではないけど、時代が変わっていくと共にうらはぐさも変わっていく。 何処にでもある都心からちょっと離れた街、そこに暮らす人々の日常、そしてちょっぴり、沙希の海外での生活も顔をのぞかせる。 大学の非常勤講師である沙希と学生との関わりも楽しい。 うらはぐさが良い方向に変わっていくといいなあ。 ついでに、うらはぐさを調べてみた、よく見る草だった、初めて名前を知った。 中島京子さんの作品は面白い、今回も期待を裏切らなかった。

    2
    投稿日: 2025.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    風土記っていうよりか、花木やら野菜やらを通じた歳時記という感じ。胡瓜に山椒に柿に梅、秋葉原さんちの屋上にはゴーヤ、トマト、ナス、オクラ、枝豆も生る。そんな東京郊外にUターンして郷愁にひたる沙希だけど、地域の再開発計画を知る。老朽化した建物が並び、賑わいを失った商店街でも、様変わりとなると湧き上がるノスタルジア。かといって住みやすさを失ったまちに未来はなく、まして防災面を問われると抵抗できないか。巻末は駆け足のまとめになったけど、これだけ前向きに悩む人たちがいれば「いいもんにあれする」ことになるのでしょう。

    11
    投稿日: 2025.05.26
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    (紹介文より) 30年ぶりにアメリカから帰国し、武蔵野の一角・うらはぐさ地区の伯父の家にひとり住むことになった大学教員の沙希。そこで出会ったのは、伯父の友人で庭仕事に詳しい秋葉原さんをはじめとする、一風変わった多様な人々だった。 コロナ下で紡がれる人と人とのゆるやかなつながり、町なかの四季やおいしいごはんを瑞々しく描く物語。 良い本だったなあ。 離婚して日本に帰ってきてからの日々、沙希の心境、読んでいて心が落ち着くような…登場人物も作品のテンポも。 今の自分に合っていたみたいです。

    1
    投稿日: 2025.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと読みたかった本。 といっても、読むまで内容とかも知らず、表紙とタイトルがとにかくかわいくて。 なんだか体験記のような、 よ見始めてからもこれが小説なのかノンフィクションなのか、 なんだろう、 時に詳しすぎてなんの話、みたいな、 とにかく語り手に生活にとても密着していくような、 とても具体的で現実的で、親しみ深い、 これからも追い続けたくなるような、 生活のストーリーでした。

    0
    投稿日: 2025.05.08
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    家族にも勧めたい。 心温まる物語なんだけど、自分が今、荒んでいるせいか、とんとん拍子にうまくいく様子が、なんとも羨ましくて、星四つ。 半年でそんなにたくさん知り合いができるなんていいなあ。 戦争はよくないということを再度再度思った。

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さりげなく社外問題が取り上げられているね、嫌味なく、でもちゃんとリアルに。 それにしても沙希さん、次々と人脈ができていくけどそこはちょっと出来過ぎな感じがした。 もっと孤独を感じるんじゃないかなぁ普通は。

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    いつも思う。中島さんの作品の登場人物たちには過去と未来が実際に存在してるんじゃないか、と。 重ねてきた今までと、作るこれから、を添うようにずっと見ていきたいと思わせられる。

    2
    投稿日: 2025.02.07
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    離婚を機に、30年ぶりにアメリカから日本に帰国した沙希は「うらはぐさ地区」にある伯父の家に住むことに。そこで一風変わった住民たちとゆるやかに交流していく。 さまざまな重いテーマが組み込まれている上、舞台はコロナ禍が少し落ち着いたくらいの設定だけど、淡々とした文章で落ち着いて読めた。移りゆく季節の描写がよかった。 ラストはうらはぐさの花言葉「未来」のとおりに、これからも未来を紡いでいくんだろうなというもの。それにしてもマロイ…よかった。

    1
    投稿日: 2025.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めての中島京子作品 穏やかに時が流れ、時々クスッと笑わされ、その土地の空気が感じられる…素敵な物語だった 美味しそうな食べ物や季節の草花や鳥、街の歴史と未来、個性的だけど自然体の登場人物達 表題と共に各章のタイトルも秀逸でした

    2
    投稿日: 2025.01.27
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    うらはぐさという植物が風知草と同じだと この作品のレビューを読んで知った。 わたしは風知草という言葉だけを知っていて、 (亡くなった母が書を習っていて、額縁に入れられたこの風知草という言葉をしょっちゅう見ていた) これがどんな植物であるとか、 花言葉がなんなのか、とかは全く知らなかったけれど、 うらはぐさと風知草がつながった時、 あ、これは読まねば!と感じて手に取った。 それはさておき、ほんわかとした表紙と共に、 中身もびっくりするようなショッキングな出来事は全く起こらず、東京西部の架空の町、うらはぐさに住む人々のコロナ明けの日々のあれこれが描かれたこの作品。 年の初めに読むのにちょうどよい 力の抜けた読み心地と読後感だった。 架空の町とはいえ、日本のどこか、 どこにでもありそうなその雰囲気がなんだか懐かしく、 幼い頃に住んでいた場所を思い出させ、 優しい気持ちになれた。 もう長いことマンション暮らしだけど、 一戸建て、しかもこんな感じの年月を経た家や庭、 いいなぁ〜、と思った。 物語のラストも このうらはぐさの花言葉にふさわしい。

    27
    投稿日: 2025.01.06
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    Kindleで読んだ。 離婚を機にアメリカから帰国し、東京都下でひとり暮らしを始めた沙希が出会ったのは、この地に縁のある一風変わった人々で…。町なかの四季やおいしいごはんを描く長編小説。 テンポのいい会話が、読んでて心地よかった。 自然や食事で四季を感じて、あぁ、日本っていいなぁと思ったよ。 “自分の暮らす場所が、連綿と続く土地の歴史の変遷の果てにあること” 自分が住んでいる場所やゆかりのある地の歴史だったら、自分と繋げて考えられるかもしれないね。

    2
    投稿日: 2024.12.27
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    初読みの作家さん。風土記というくらいだから土地に根差した物語なのかなぁ、よくある田舎暮らしのほっこりものかなと、軽い気持ちで読み始めた。びっくりするくらいにするすると文章が入ってきていつしか自分も武蔵野のうらはぐさの一員になっていた(笑)エナガの巣を検索してみたり、ユニークなニックネームのチョイスに笑ったり、登場人物のキャラ立ちには舌を巻いているうちに、後半は怒涛の展開。序盤からちょいちょいとまかれた伏線がしっかりと回収されて、とっても満足のお話。すっかりファンになりました‼️ もう少し中島さんの作品を極めてみたい。

    17
    投稿日: 2024.12.25
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    実家の庭に風知草の鉢植えがあります。 父のお気に入りで、風に揺らめくのを眺めながら「風を知る草なんて、いい名前だよなぁ」と言っていました。 “うらはぐさ”とは風知草の別名というのを知って、これは読まなくては!と手に取りました。 主人公の沙希は、離婚してアメリカから久しぶりに日本へ帰ってきたアラフィフ女性。施設に入った叔父の家を借りて住むことになったのですが、この家がいい感じに古くて、庭には実をつける植物が色々。初っ端から自生の胡瓜‥‥その名も“しのびよる胡瓜”が玄関脇に生えている、とかもう読んでいてニヤニヤしたり吹き出したりが止まらなくてホント勘弁してほしかった。よくよく考えてみたら、傷心の帰国なわけなのに、沙希の心の声でここまで笑わせてもらえるなんて、やっぱり人生において大切なのってユーモアだよなぁ、とつくづく思ってしまうのです。 でも、表には出さなくても本当は傷ついているのですよね。そんな時、ちょっと先輩のお姉様に話を聞いてもらう沙希。人生の先輩はやはり頼りになります。 うらはぐさの街が大好きなご近所の人たちと一緒に、変わりゆく街について考えていく。 大好物な一冊でした(*´∇`*) こういう読書が好きだー(*≧∀≦*)

    90
    投稿日: 2024.12.07
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    大学を卒業して渡米してから30年後に、パートナーと別れたことをきっかけに日本に帰国し、伯父(認知症を患いグループホームに入居している)の家に住みながら母校で期限付きの教師をすることになった52歳の女性、沙希が主人公。『長いお別れ』という作品もあるし、チャンドラーがお好きなようで、ガタイが大きく苗字が大鹿な故に沙希がマロイ、と呼んでいた学生時代の知人が、映画アイスエイジで本筋と関係なく全編を通してどんぐりを追いかけているリスのごとく、沙希の夢だったり回想に出てくるのが、帰国はしたし仕事も住むところもあるものの未だふわふわとモラトリアム期間を過ごして居るような沙希の過ごし方と調和して不思議なリズムを作っていました。PEANUTS(スヌーピー)に出てくるペパーミント・パティとマーシーのようなスポーツ万能な子と真面目だけれど少し変わっているインドア派の子の大学の教え子たちを、「パティ」「マーシー」と呼び、二人からは「先輩」と呼ばれるようになるのですが、PEANUTSでマーシーがパティのことを先輩呼びしているのをなぞっていて、とてもいい感じでした。PEANUTSの原文では、「SIR」と呼んでいたのを「先輩」と素敵に訳してくださった谷川俊太郎さんの訃報に触れた直後に読んでいたのでしみじみとしてしまいました。マーシーのへんてこで滅茶苦茶な敬語が最初は気持ち悪かったのですが、読み進むうちにじわじわと可笑しみが湧いてきてしまい、最後には楽しくなってしまったのは、してやられた感じです。辛いこと、悲しいこと、人も街も年を取っていくことなど、どうしたら良いやら途方に暮れるようなことも起こるのですが、全体的に明るい雰囲気で、読後感はとても温かくさわやかでした。大変満足して読了。

    8
    投稿日: 2024.11.23
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    しみじみいい話だった。 東京は土地に歴史があっていいよね。 実在のモデルになる地域(や人もかな)があって、リアルだし、読んでて楽しい。 土地に歴史あり。人に歴史あり、て感じ。 小説での食べ物の描写は食傷気味だけど、(おいしそうな描写や、食べ物小説を全面に出されるとまたか、という気になる)梅醤は今度作ってみようと思った。

    3
    投稿日: 2024.11.21
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    武蔵野のうらはぐさ地区で生活をするようになった50代の沙希。 この地区は昔ながらの商店街があり、緑があり鳥が囀る。この土地で出会った個性豊かな人々やこの町の歴史を知れば知るほどこの町を大切に守っていきたいと思うようになる。 ほのぼのとした雰囲気で話が進み、読みやすい。 居心地がいい人々や環境に囲まれて、50代にもなればこういう生き方も悪くないなと感じながら読みました。人と人との良い付き合いが歳を重ねると大切なんだなと思わせてくれる作品でした。

    11
    投稿日: 2024.11.08
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    うらはぐさと呼ばれる地区にある叔父の家にアメリカ生活を終え離婚して引っ越してきた女性が周囲の人たちとゆるい接点を持ちながら過ごしていくお話。近所の人たちとの関わりって何でもないように見えて、いざとなれば深く強いものなんだろうなと思った。

    1
    投稿日: 2024.11.01
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    読書中から、今自分が住んでいる場所、土地、風土に愛着が湧いてきた。 都会や便利、お洒落という文脈の中にはない土地「うらはぐさ」。 そこで育まれる人たちの生活が伝わってくる。 少し昔ぽさ、昭和の香りも残しつつ、現在の生活が日々僅かに変化しながら過ぎていく。 『こういうのは、あれだろうか。 「残るものは形を変えて残っていく」、その「形」だろうか。』(p193) 誰かに、何かのきっかけで自分が経験した「大したことない話」をすると驚かれたり、重宝がられたりした経験があると思う。 他人から見ればドラマチックだったりする。 「うらはぐさ風土記」でも度々、ちょっとしたエピソードを読んでいて、へぇーと思ったり驚いたりした。 普通の人との茶飲み話が、1番面白かったりする。 「五 狼男と冬」ではぎゅっと心臓が掴まれた。 普通の人の中に起きていた、唯ならぬこと。 時代が進んだ今だからこそ、理解され消化されるであろうこと。 あ、これが「カタルシス」か、と思った。 (※ webより→カタルシスとは、哲学や心理学における「精神の浄化」のこと。 無意識の内に抑圧されている、過去の苦痛や恐怖、罪悪感をともなう体験、そのときの感情などを、言葉で外に出すことによって、不安や不快感などを浄化することを指します。) 道路拡張計画では、変化をどう受け入れる否かという場面が出てくる。 伝統芸能をみていても思うこと、変化や革新があるからこそ継続されている。 人間は今いる時点、場所が心地よければ変化を嫌う。けれどそれでは自分も社会が進まないということもわかっている。 住んでいる場所の愛着は保ちつつ、ちょっとの変化を受け入れる。 変わることもいいじゃないか、と背中をそっと押してくれる本でもある。 (p202) 「テセウスの船」と呼べると思う?」「全部のパーツが入れ替わっても?」 「すっかり新しいものになってしまっても」 マーシーはしばらく眼鏡を押さえて考えていて、それから大きく息を吐いた。 「感情的には呼べると思います」 「感情的に?」 「はい。みんながそれを「テセウスの船』だと思っていて、テセウスが船に乗ってどんな旅をしたかも語り継がれていて、それを大事にしたいという感情が継承されているなら」「ほほう。なるほど。傾聴すべき意見だな」

    4
    投稿日: 2024.10.31
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    たいしたことは起こらないんだけれど心が暖かくなって ちょっとしたトリビアもあって 自分の住んでいる場所にも歴史があるんだろうなってまわりを見つめたくなる本。 登場人物もキャラがたっていて面白い。 やっぱり中島京子さんの文章は好き!

    3
    投稿日: 2024.10.26
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    中島京子さんの著書は、女性の視点からふんわりと社会問題を捉えているものが多いなぁと思う。 この作品は、街の歴史と今に焦点をあてて、変わりゆく土地を守ろうとする人々の姿が描かれていて、これまたほっこりする。 古い伯父の家に住み、庭の植物を愛でつつ食すという暮らしが、私の大好きな梨木香歩さんの「からくりからくさ」の女子達の暮らしを思い出させて、心地よく読み進めた。 今までの中島京子さんの著書には植物や鳥の描写から情景を思い描かせるという表現があまりなくて、勝手に現実社会に真剣に向き合っているのかな…などと思っていた。 私自身、数年前までは子育てに必死で植物や鳥を愛でる心の余裕は全くなかったから… 社会問題に向き合う中島京子さんも素敵だけれど、自分の住む街、人、動植物を愛して街や人々と共に生きていらっしゃることを書き記している姿もとても素敵。 うらはぐさは、風になびいて葉が裏向きになることが前提で、普通の植物の葉とは裏表が逆。裏がツルツルとして風から身を守り表が起毛のようになって水分の蒸発を防いでいると雑草の本で読んだことがある。 武蔵野の地にはほんとうにうらはぐさがたくさん自生していて、細長い笹の様な葉は我が家の近所でもすぐに会える。ちょっと邪魔なくらい。 裏表が逆だからこそ、風に優雅にたなびかれながら、しっかりと大地に根をはりどんどんと増えていつの間にか主になっているのだ。 そして、寒くなるとすぐに枯れていなくなってしまう。 人生なんて、いつも何が起こるかわからない。 表が裏になり、裏が表になりながらその土地に根を張り、いつの間にか邪魔物扱いされながら、消えていく。 そんな風に生きられたらもうそれで満足だな… などとしみじみと思う、日曜の朝なのでした。

    21
    投稿日: 2024.10.20
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    ホントにありそう。 「布袋」で呑むぞ。 屋上野菜買って。 梅園の時期に野鳥探しながらお散歩。 一軒家で、住む。 して、みたい。 沙希ちゃんとうらはぐさの面々との出逢い方がいいっ。 こーいうトコのこの作家さん。好き。 何より、秋葉原さんとの最初っ。

    3
    投稿日: 2024.10.17
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    久しぶりに読む中島さんの作品。 やはりテンポや感覚が面白くて心地よい。 ただ楽しいだけではなく苦いことも厳しいことも織り交ぜてあるのが更にいい。 離婚を機に30年振りに帰国した沙希は、施設に入居している伯父の家を借り、近くにある母校でもある女子大で教えることになる。 『武蔵野の一角だった』『うらはぐさ』地区で暮らすことになった沙希がちょっと風変わりな人々と交わりながら暮らす日々。 今まで一度も定職に就いたことがなく、三年前に結婚した伯父の友人・秋葉原氏とその妻・刺し子姫(沙希が心の中で名付けた)。 沙希が働く大学の学生でおかしな敬語を使うマーシ―とその友人パティ、同じく大学で働く講師・くるりんとその彼氏さるちゃん。 彼らがどこか浮世離れした存在なのに対して、伯父の家を貸してくれた従兄の博満は現実的。 そして忘れてはいけない、沙希が何かと思い出す友人マロイ。消息不明となったマロイは生きているのかそれとも…。 伯父の庭に生えてきた不思議な植物があったり、伯父の部屋(密かに酒蔵と呼ぶ)で見つけた酒を美味しく飲むために料理を作ったり美味しいものを見つけたり、大学の学祭でマーシ―が発表するのを見守ったり、秋葉原さんが伯父との約束で勝手に庭の手入れをしてくれたり、ゆるくて楽しくて、でもきちんと暮らしている感じがある。 一方で沙希にも秋葉原さんにも刺し子姫にも事情があり、近所の〈あけびの商店街〉の再開発話が再浮上したり。 そして元夫・バートが突然日本へやって来たり。 出来すぎな感じもあるが、多分これからも色んなことがありつつも皆でわちゃわちゃしながら一緒に生きていくのだろうなというのが想像出来て良かった。 そして気になっていたマロイ。読まれてのお楽しみに。

    48
    投稿日: 2024.10.12
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    アメリカ人の夫の浮気をきっかけに八年半の結婚生活を終えて日本に帰ってきたサキは、認知症で施設にいる伯父の家に一人で住み始める。土地の呼び名「うらはぐさ」は、イネ科の植物の名前で花言葉は「未来」だそうだ。小さな庭の実りに喜び、伯父が置いていったお酒を楽しむ姿は幸せそう。母校である女子大の先生として働き、時々生徒たちが遊びに来る。伯父の囲碁仲間で、今でも庭の手入れに来てくれる老人は三年前に超高齢結婚をしていて、小学校の「野菜の先生」をしてくれるよう校長先生に声をかけられたと嬉しそうに報告する。商店街には再開発などの問題もあるが、若い人々も混ざり合い、あちこちで人と人の繋がりができて、変化しながら柔軟に進んでいく明るい「未来」が見える良い物語だった。

    2
    投稿日: 2024.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    離婚を機に30年ぶりにアメリカから帰国して、武蔵野、うらはぐさ地区の叔父の家に住むことになった大学教員の沙希。 叔父の友人の秋葉原さん、大学の教え子、一風変わった人達に囲まれて、おひとり様生活を満喫している様は率直に羨ましいの一言。何か大きな事が起きるわけではないけど、日常を彩ってくれる様々な、ちょっとした出来事が、ユーモア溢れる筆致で書かれている。 まずは「しのびよるきゅうり」に心を持っていかれ、教え子の1人、通称マーシーの奇天烈な敬語は最初は腹立たしかったのに、そのうちクセになる。認知症の叔父との、微妙に噛み合わないけど、微妙に噛み合っている会話も面白い。 終盤で叔父は亡くなり、別れた元夫が会いにきたり、秋葉原さん夫妻は高齢者施設に入居、商店街がなくなるかも、という日常の延長ではあるけど、心騒ぐ出来事は起きる。 沙希は将来の事を考えつつ、商店街存続のために周りの人達と一歩踏み出すーというところで、物語は幕を閉じる。沙希の、うらはぐさの住人たちの話をもっと読みたい。

    15
    投稿日: 2024.09.15
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    初読みの作者さんでしたが、この人のゆったり流れる文章が心地よくって、感性がキラキラしてて、知的好奇心もくすぐるし良質のギャグにも癒さるしエピソードがてんこ盛りで久しぶりに充実した読後感を味わえました。 8歳年下のアメリカ人と離婚して30年ぶりに帰国した日本。今もなお当時の面影が残る商店街を歩きながら2年前まで叔父が暮らしていた一軒家に引越して出身大学の非常勤講師としての生活が始まる。「うらはぐさ」とうイネ科の固有種が生息した台地に人々の歴史を追う物語、トリビアも秀逸です。 主人公、紗季52歳の周りの人々も個性的。庭木の手入れをしてくれる秋葉原の爺さんは植物や鳥の生態に詳しく野菜作りなど教えてくれる高等ユーミン。大学生のマーシーは敬語のお使い方が駄目駄目の不思議っ娘。弁論大会でうらはぐさシティの歴史を熱く語りだす。 土地に根付いた話は結構好きなんです。食卓には自家製野菜が彩を添え、語られる会話もワクワクします。 寝る前にスティルトンチーズを食べると明晰夢を見るとか、復員兵のPTSDの話で戦後は狼男が結構いたとかも興味深くて、そういった小ネタを投入されるとメラメラきます。 馴染みの居酒屋も代が替わってたり、少しづつ新陳代謝をくり返し未来へとつながっていく「うらはぐさシティ」。パーツを全とっかえしたテセウスの船は、はたしてテセウスの船と呼べるのかとかゆう哲学まで出てきちゃって好奇心ギラギラで、まったり沁みるコミュニケーションに憧れてしまいます。 すごく好感度上がってしまいましたので、中島京子さんの過去の作品も追っかけてみたくなりました。

    97
    投稿日: 2024.09.13
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    大きな出来事は起こりません。 ゆったりとした時間と、くすくすと笑える小さなユーモアでじんわりあたたかな気持ちになるお話しでした。 直前に読んでいた本が、どんどん読み進めたくて止まらなくなるようなタイプの本でした。だから最初はこのゆっくりと流れる時間にチューニングが合わなくて、少々退屈だと感じてしまいました。 でも、読んでいるうちにこのリズムが心地よくなって、読み終わる頃には、個性あふれる登場人物とうらはぐさという土地が好きなっていました。

    3
    投稿日: 2024.09.08
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    タイトルを見てうらはぐさに心当たりがあった。十年前ぐらいだったろうか、良く登っている山の尾根の岩場がイネ科だろうと思われる植物で覆われていた。いかにも気持ちよさそうにふさふさと群生している。どうしてもその青い草の名前が知りたくなった。”うらはぐさ”で別名を”フウチソウ(風知草)”とも呼ばれていた。風にふさふさと揺れているイメージが強かったので、私はフウチソウで覚えていたのだ。(ちなみに花言葉は「未来」)。今回うらはぐさを新たに調べて分布地域に九州が入っていないのに気づいた。更に調べてみて、私がうらはぐさと思い込んでいたのは、うらはぐさに似ているヒメノガリヤス(姫野刈安)だったことが分かった。画像を見ても見分けがつかないほど同じイネ科でそっくりさん。 その岩場に揺れる青い草を想いながら読んだ。 不可解な敬語を話すマーシーの人柄が興味深い。とんちんかんな敬語を使いながらもちゃんと物事の本質を見据えている。親友であるパティが彼女をサポートしていて絶妙なコンビだった。 久々に読んだ中島京子さんだったが、本作から醸し出される雰囲気は、別名フウチソウ(風知草)のように、心地好さを運んでくれた! ♪~♪~♪~♪~♪~♪~ 30年ぶりにアメリカから帰国し、武蔵野の一角・うらはぐさ地区の伯父の家にひとり住むことになった大学教員の沙希。そこで出会ったのは、伯父の友人で庭仕事に詳しい秋葉原さんをはじめとする、一風変わった多様な人々だった。

    23
    投稿日: 2024.09.07
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    久しぶりの中島京子 やっぱいいですね~、この方の小説は マーシーの敬語が最高 何故かお酒が飲みたくなる(医師に減らせと言われて実行してるけど、誘われて飲んでしまった)

    6
    投稿日: 2024.09.04
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    日本の四季を改めて感じながら読了。読んでるこちらも、うらはぐさ地区に愛着湧く1冊。何より手製キーマカレーがすごく美味しそうだった!! しのび寄る胡瓜を筆頭に、山椒・柿・茗荷・紫蘇など、沙希さんが嬉々として収穫するものが、大人味覚過ぎませんか…?(笑)お正月の黒豆にクリームチーズを合わせるのも気になったし、しれっと料理しちゃうパートが興味深かったです(*´ω`*) 『過去の話ばかりした後で、花言葉がひどく唐突な感じもしたけれど、過去の連なりの果てに現在はあり、未来もあって、それらはうらはぐさという地名でつながっているのだなあと沙希は実感する。』 2024.9

    30
    投稿日: 2024.09.03
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    ゆるゆると街も人も変わる。居場所を見つけるって難しい。街の生業や人々の息遣いや歴史、いろんなことが偶然にもその人の人生の岐路に合わさって決まっていくのかもなどと思いながら、いい感じで読了。

    1
    投稿日: 2024.09.03
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    街の再開発をめぐって、こんな風にできれば、という思いをファンタジックな癒しの物語に仕立てた感じ。悪くない。

    1
    投稿日: 2024.08.31
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    この空気感やっぱり好き。お上品ささえ感じる。沙希さんがあの家にこれからも住み続ける姿を想像すると気持ちよい

    0
    投稿日: 2024.08.22
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    ゆったりと繰り広げられる人びとの出会いと会話が心地よく、全部をかき集めて抱きしめたいほどこの住んだことも訪れたこともないうらはぐさが愛おしい場所になった。 読み終わった後もうらはぐさの今、昔、未来に思いを馳せてじんわりと胸がいっぱいになった。 今年読んだ好きな本の上位に入る作品。

    1
    投稿日: 2024.08.11
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    出てくる人たちがみな可愛らしい。 とくに認知症の叔父さんの言葉が好き。 ところどころクスクス笑いながら読めて ずっとこの世界に浸っていられる感じが良い。

    3
    投稿日: 2024.08.06
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     東京都心にありながら未だ昔の風情が漂う町、うらはぐさ地区。  30年ぶりにアメリカから帰国し、古きよき時代の人情が残るこのうらはぐさの古家で、ひとり暮らしをはじめた熟年女性の日々を描くヒューマンドラマ。           ◇  玄関脇の50㌢四方ほどの土の部分から、蔓性の植物が伸びているのに気がついた。河童の手のひらのような葉を広げ、黄色いつぼみもつけている。  伯父が植えたものか尋ねると、従兄の博満は即座に否定した。伯父は認知症が進み、2年前から施設に入っているからだ。  私の伯父は博満にとっては祖父に当たる。その伯父が住まなくなった家の管理に困っていた博満は、30年ぶりにアメリカから帰国し住まいを探していた私に、格安で貸すことにしたのだった。  家の中の説明から地域のゴミ出しのルールまで細々と語る博満は、記憶の中の伯父にそっくりだ。そんな博満は私より5歳上だからもう還暦が近い。  月日の流れをぼんやり考えているうちに、ひと通りの説明を終えた博満は、家賃の振込口座はメールで知らせる旨を告げ、そそくさと帰っていった。  1人になった私は6畳間にぺたんと座り、ガラス戸の向こうにあるこじんまりした庭を見る。昔からこんなふうだったかなとぼんやり眺めていると、柿の木の葉先からポツンポツンと水滴が落ち始め、すぐにザァーッと激しい雨に変わった。  久しぶりに見る日本の夕立。東京でのひとり暮らしの始まりを私は実感していた。   ( 第1話「しのびよる胡瓜」) ※全9話。            * * * * *  大学卒業後アメリカに渡り、カリフォルニアの大学で職を得た田ノ岡沙希。年下のパートナーと結ばれて幸せな日々を送っていました。  風向きが変わったのが、勤務先の大学で沙希の担当する学部の閉鎖が決まったこと。  夫との間も上手く行かなくなっていた時期でもあり、離婚に踏み切った沙希は、アメリカでの生活にピリオドを打つことにしたのでした。  30年ぶりに帰国した沙希ですが、両親はすでになく当然実家もありません。でも幸運なことに母校の女子大から特任教授として迎えられ、住まいも大学近くで空き家になっていた伯父宅を借りられることになりました。  こうして始まった日本での沙希の生活の様子が淡々と描かれます。  大きな事件が起こるわけでもドラマチックな展開が待っているわけでもないのですが、不思議と読まされる作品です。理由はいくつもあります。  まず1話ごとの分量がちょうどいいこと。読んでいてきれいに頭の中でまとまります。  それに各話のタイトルもなかなかシャレていていい。  「しのびよる胡瓜」。何と素敵なタイトルでしょうか。調べてみたらホントにそんな胡瓜があるので感動しました。 ( メロスリア ペンデュラという種類だそうです。)  次に、登場人物が実に魅力的な好人物揃いであること。  特に伯父の友人で庭の植栽の世話をしてくれている秋葉原さんとその妻の真弓さんは、何となく安らぎを感じさせるような味のある人たちです。  また、教え子学生のマーシーこと亀田マサミもなかなかいい。おかしな敬語を操り行動も少し変なのですが、本人は至って大真面目で一生懸命なところにしみじみ癒されます。  そして何より、中島さんの描写が心にしっくりくること。  大発展を続ける東京都心にあって、取り残されたように昔の姿を保っているうらはぐさ地区。ここで沙希の目にする天気なり植物なり街並みなり料理なりのイメージや風情が、頭の中でふわぁーと広がるのです。    この街で生活することにより、失職や離婚のダメージから少しずつ回復していく沙希の姿が物語の中心ですが、もう1つ物語の核となるのがうらはぐさ地区再開発の話が持ち上がっていることです。  沙希は、うらはぐさが近代的な街に姿を変えることについて、やむを得ないとは思いつつも受け入れ難い気持ちが拭えません。  けれど街の商店街で丸秋足袋店を営む秋葉原さん夫妻や、布袋という3代続く焼き鳥屋の店主である田中さんは、もっと恬淡として受けとめています。  その感覚は、施設に面会に訪れた沙希に伯父が口にしたことば、「いいもんにあれしなさい」によく表れていて、ほのぼのした希望が見えた気がしました。  中島京子さんの作品世界や文章の持つリズムを私がもともと好きなせいもあるのでしょうが、ずっとつかっていたいぬるめのお風呂のような心地よさが堪能できる作品でした。

    76
    投稿日: 2024.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うらはぐさがどこだろうとか考えずに読んだ方がいいだろうと思いながら読む。なんとなくイメージが勝手に浮かんで、いやいやそうじゃないから、と思いながら読み終わる。マロイさんが首くくってなくてよかったよ。

    0
    投稿日: 2024.07.25
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    アメリカ帰りの主人公が、縁のあった地に住み、腰を据えていく感じがとても心地よかったです。 住まいや地域、自然にしっとりと馴染んでいく静の雰囲気と、 主人公の割と元気なキャラと、個性的な登場人物の動の雰囲気が、 よいバランスでした。 「うらはぐさ風土記」。 言い得て妙、よいタイトルですね!

    23
    投稿日: 2024.07.19
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    沙希さんが庭付きの古屋に気持ちが奪われていく移ろいがわかる。ちなみに我が家にも山椒、茗荷、青紫蘇が青々と茂っている。

    1
    投稿日: 2024.07.18
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    武蔵野の町に離婚して日本に帰ってきた沙希のお話。日々の生活の中でゆったりと物事が進んでくのでまったりと読めた。 とはいえ、戦時中の話や街の道路拡張の話やさらっときちんとした問題が入り込みハッとさせられた。 秋葉原さんと刺し姫の関係が素敵だった。

    16
    投稿日: 2024.07.12
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    武蔵野の歴史の中に、戦争の記述もあった。生きて帰ってきても、PTSDで入院となり最後まで家族と会えなかった人が多く居たそう。A級戦犯の眠る靖国参拝をする自民党には、子供達の未来は託せない。

    61
    投稿日: 2024.07.07
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    大きな出来事が起こるわけでもないし、ちょっと変わった人たちの日常を淡々と語るだけなのだが、なぜだか面白い。 多和田葉子の『白鶴亮翅』に似て、知的な会話が楽しい。 ずっと武蔵野に縁のある中島京子さんのお姿を思い浮かべて読んでしまった。

    5
    投稿日: 2024.06.28
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    長年アメリカで暮らし離婚を機に日本に戻ってきた沙希。 空き家になっている叔父の家に暮らし大学で働きながら風変わりな人たちと知り合う。 その関係性も面白いし、何より沙希さんがそういう面白い人たちを呼び込むのかもしれないなと思いながら読みました。 なんともふんわりと、そしてクスッと笑える楽しい本でした。

    7
    投稿日: 2024.06.24
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    「うらはぐさ」にまつわる自然や歴史、地理とそこに暮らす人々のゆるい風土記 主人公の自然体なところと知り合う人たちとの距離感が好き

    0
    投稿日: 2024.06.23
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    タイトルからエッセー集と勝手に勘違いして読み始めたが、同じ世代の主人公に共感して一気読みした。 久しぶりに日本に帰国してきた主人公、そこは変わったようで、ずっと変わらないものもある居心地の良い場所だった。登場人物がみな個性的でおもしろい。 歳を取ると、確実にモノの見方は変わる。あって当たり前のものがなくなっていく寂しさ、そこにある小さな自然の尊さ、そんなものに気づくようになるのは、歳を取るからこそ。 読後もとてもよかった。

    22
    投稿日: 2024.06.10
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    古い商店街とそこで出会うステキな人々。家は古いが庭には様々な植物が生きていて、収穫し美味しい料理を作って食べて日々を楽しむ。田舎過ぎないスローライフが羨ましい!ぜひぜひ続編をお願いしたい。その後の生活が気になる。

    3
    投稿日: 2024.06.08
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    うらはぐさの伯父の家に住むことになった沙希。彼女と関わる人たちが個性的でおもしろかった。丸秋足袋店の秋葉原さんとの出会い方は、私も驚いた。沙希になついた大学の学生2人とは、楽しそうだった。へんな敬語を使うマーシーは憎めない感じ。友達のパティが、浮きたくないけど浮いてしまっているマーシーのよさをわかっているのがいい。秋葉原さんの妻の真弓さんは、過去に色々なことがあったけれども、今は穏やかな日々。刺し子の一針一針に色々な思いが込められているのかもしれない。「回復に向かっているから話せるんじゃない?」「時が癒すとか、自然に任せるって、そういうことなんじゃない?」と、沙希に言った言葉。歳を重ねたからわかることがあると思った。また、面会に行ったときの伯父の言葉「いいもんにあれしなさい」も、なぜか意味のある言葉のように思えてしかたがなかった。 うらはぐさ地区の歴史を知るにつれて、再開発問題が気にかかっていく。古いままでは、いざというときに困ることもあるし、形を変えて残していくことが必要。秋葉原さんの家の屋上の野菜は、場所を変えて作られていく。伯父さんの家や庭は残していきたい。そうやって色々と折り合いをつけて、人は生きていくと思う。沙希が別れた夫とのことも、離れてから気づくことがあった。ずっとやさしくしていることは、本当に難しいと思う。 そして、最後に沙希が忘れられない大鹿マロイが、出てきた。意外な今がわかり、ほっとすると同時にスッキリした。 うらはぐさの花言葉は未来。この物語を読んで、ぴったりだなと思った。

    16
    投稿日: 2024.06.06
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    主人公・田ノ岡沙希は30年の渡米生活を終えて帰国、伯父が住んでいた一軒家に居を構える。帰国の理由は勤務先であるカリフォルニア州の私立大学の日本語学科が閉鎖されたこと、国際結婚していた夫の不実が発覚、離婚したことだった。 伯父の家は「うらはぐさ」という古い地名で呼ばれる住宅地にあり、彼女は、この地にある母校の大学で2年間、教員を務めることとなる。 物語は、沙希が出会う個性的な登場人物とのユーモラスでほのぼのとした交流とノスタルジー漂う「うらはぐさ」地区のゆるやかで優しい雰囲気をベースに進んでいく。 彼女に関わる人々は本当にユニークだ。唐突に庭の手入れに来る76歳の秋葉原さん、沙希の勤務先の大学生であり、変な敬語を使う「マーシー」こと亀田マサミ、勤務先の同僚の男性「くるりん」こと来栖先生とその「彼氏」である猿渡、秋葉原さんと3年前に結婚し、彼の実家の丸秋足袋店で屋上に菜園を設置した刺し子姫こと真弓さん・・ 内容的にも、マーシーが弁論大会で張り切り過ぎ過呼吸で卒倒したり、秋葉原さんが自分の父親を「狼男」と称したり、奇抜で愉快な場面が幾つも出てくる。 だが、この本は、ユーモラスな日常だけを描いたものではない。 沙希は、丸秋足袋店や焼き鳥屋「布袋」のあるあけび野商店街の雰囲気に心を解きほぐされるが、「うらはぐさ」地区にも道路拡張や駅近くの再開発計画の話が持ち上がっていた。   そして、沙希の身辺にも重大な変化が生じる。  押し寄せる新しい未来への波や受け入れざるを得ない現実に直面し、懐かしい風景をいとおしむ気持ちが募る中、沙希はうらはぐさで暮らしていくことを決断する。 ストーリーの骨格はそのようなものだが、自分としては、さりげなく巧みに様々な社会問題や事象が背景に組み込まれている点を評価したい。 再開発で消え行く運命にある商店街、東京でも10%を越える空き家問題、いまだ戦場での記憶が消えないPTSDに苦しむ元兵士、米軍が日本の木造家屋に対する焼夷弾の威力を試したという史実、同性婚、学校給食の形式、コロナ禍、介護・就活、相続問題などだ。 「うらはぐさ」はイネ科の多年草。「風知草」と呼ばれ、花言葉は「未来」。著者はこれをタイトルとして物語の展開を象徴したかったのだろうか。 マトリョーシカのルーツがロシア人宣教師が持ち帰った日本の箱根の七福神人形だったこと、10倍以上に跳ね上がる「テンバガー」と 呼ばれる株式の話など蘊蓄が盛り込まれているのも興味深かった。

    0
    投稿日: 2024.06.05
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    駅前にタワマンが出来て、そのおかげで安くて美味い焼鳥屋がなくなってしまう。 個性のなくなった街がどんどん出来てくる裏側で、この本のような物語があるんですね。

    5
    投稿日: 2024.05.28
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    まったりとした植物時間が全編に漂っていて、東京にもこんな場所があるのかと思った。アメリカから帰った主人公が暫くぶりの日本で新しく始めた生活の小さな驚きや気づきに読みながら癒されていくような読書感。とても好きです。

    1
    投稿日: 2024.05.27
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    すごく良かった~ 中島京子さんの本で、『ちいさいおうち』『かたづの』以来かもってくらい、 好き。 沙希はアメリカ人の夫と離婚し、母校の女子大で教壇に立つことになった。 住まいは、伯父の古い家を借りている。 小さいながら庭付き戸建てでの暮らしは、沙希の生活に彩りを与え・・・ 商店街の住人、大学の学生、教員、 沙希の暮らしは広がっていくのだが・・・という、お話。 何が良いって、 時折、土地にまつわる戦争の歴史がおりこまれるのが 良い。 作中の「うらはぐさ」は、おそらく武蔵のエリア。 確かに戦争の記憶もある街だ。 やっぱり、1度きちんと街歩きをしなくては・・・と 思いつつ、本を閉じる。 この幸せ感♫

    9
    投稿日: 2024.05.25
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    クスッと笑えて、ほっこりできて、じわっと心にもしみる、ご褒美的な物語でした 懐かしいさと新しさの間でしなやかに生きる主人公が魅力的でした。あんな風に生きたいなぁ

    36
    投稿日: 2024.05.23
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    大きな騒動は起こらない、とてもゆったりした物語でした。 人と人との縁やつながりを大切にして、季節のうつろいを感じながら暮らす。 素敵な、気持ちのいい作品でした。

    1
    投稿日: 2024.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の沙希は、離婚を機にアメリカから日本へ戻り、大学時代住んでいた地域(うらはぐさ)にある伯父の家に移り住むことになる。 伯父は認知症が進んでおり、施設に入っていて、空き家にしない代わりに沙希が住むことになったのだ。 伯父が住んでいた家をそのままにしたいという主人公の思い、秋葉原さんをはじめ、うらはぐさに暮らす人々との出会いから、身の回りの環境にも美しさがあることを思い出させてくれる。 バートさんに沙希が伝えた「もとには戻れないけど、どっちにしても、あなたはわたしの人生の一部だよ」という言葉。主人公は辛い思いをしてきたけれど、その過去も現在を作っている大切な一部であり、過去を肯定しているような何かあたたかい言葉であると感じた。 マーシーちゃんの変な敬語も可愛くてクスッとした。 空き家問題や、「テセウスの舟」を通した「変わっていかなければいけないが残していくべきもの」の葛藤、戦争に行った方のPTSDの問題など、さまざまな社会問題も考えさせられる作品であった。

    4
    投稿日: 2024.05.19
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    東京のうらはぐさ地区、武蔵野あきる野市あたりが舞台。古い町や商店街、主人公は築52年の伯父の家に住んだ帰国子女。消えそうな近隣の関わりや若い世代の思いもよらない生き方など、リアルではあるがそこかしこに古き良き時代の描写がある。登場人物が全員とても魅力的で、キャンバスでも居酒屋でもお話しをしたいと切実に思った。

    14
    投稿日: 2024.05.18
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    日々を大切に過ごす事がどれほど贅沢なことなのか、気付かされる。 この小説の舞台だけではなくて、日本のあちこち、よく調べれば何かしらあるのだろう。 時々混ざる戦争の描写に胸が苦しくなり、一方で学生との会話や飲み屋での風景にほっこりする。 魅力的な登場人物が多くて、深刻にならずに読める。 過去の話、未来の話、もちろん現在の話。 普段は時間に追われ時間を消費している私でも、この小説を読んでいる間は1日とか1時間じゃない、もっと長いスパンに身を委ねられたと思う。 うまく感想を書けないのがもどかしい。 クスッと微笑ましい終わり方だっのにな。

    1
    投稿日: 2024.05.11
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    ゆるーく始まるのだが、そこは中島京子。 ゆるいだけで終わるはずがない。 ゆるい中にも、山椒のようにピリッと現代社会に鋭く斬り込み、こんな社会で、こんな人生もアリだよね、と読者に囁く。思い切り頷いてしまいました笑  サッと読めちゃうのだが、いい小説! 中島京子、好きだわ。

    32
    投稿日: 2024.05.09
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    田ノ岡沙希(たのおか さき)52歳。 アメリカでの結婚生活に終止符を打ち、30年ぶりに日本に住む事になった。 学生時代を過ごし、武蔵野の面影が残る「うらはぐさ」地区にある、伯父の家を借りて住む。 一間半四方の庭がついた、築四十年を越えた家。 土の庭は四季があるのが良い。 鳥も来る。 食べられるものが実ればなお良い。 定職に就いたことがないという秋葉原さんの生き方 沙希の研究室に遊びに来る、マーシーのぶっ飛んだ敬語 ゲイカップルのくるりんとさるちゃん みな、一見浮世離れしているように感じるが、その実きちんと自分の考えを持っている。 それに対して、伯父の家を貸してくれた従兄の博満(ひろみつ)は完全に浮世の人である。 浮世の規則に従うことだけを旨としている。悪い人ではないのだが。 沙希もこの土地に根を下ろして、うらはぐさと一緒に風に吹かれている、そんな風景を思い浮かべている。 住んでいる土地を愛せるのは幸せな事である。 その土地の過去に思いを馳せ、未来を考えて日常を生きる。 もちろん、その過去の中には戦争の歴史があったり、これからは再開発で街が変わってしまうのではという恐れがあったり。 何も変わらないというものは無いのである。 まあ、「いいもんにあれして」行くのがいい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 衝撃的なフレーズがあった ・10年後には世界で八億の人が職を失う、人間そろそろ働かないで暮らすことを考えた方がいい。 という秋葉原さんの弁。 ・第二次世界大戦で死んだ日本兵の6割は餓死。軍上層部は「補給」という概念を持っていなかった。

    9
    投稿日: 2024.05.07
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    読みやすく負担にならない。 それぞれの変わらないでもらいたいもの上手く残せると良いです。叔父さんの、こちらに考えさせる切り返し…いいなあ。

    1
    投稿日: 2024.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中島京子さんの小説を、読むのははやさしい猫についでニ冊目です。新聞の書評か本の広告で引っかかったのか図書館から借りてきました。電車の中でほぼ1日で読み終わりました。 アメリカ帰りの50過ぎのバツイチの大学教員がひょんなことから借り住まいすることになった東京郊外の庭のある一戸建て。その町うらはぐさで主人公が出会う様々な人々。それは古い一戸建ての様な懐かしい人間関係を築ける人たちでした。家の庭をボランティアで手入れしてくれる秋葉原さん、その連れ合いの刺し子手芸の真弓さん、そして今時の学生とは違う一風変わった学生たち、そして小学校の屋上に菜園を作ろうとする校長先生。 個性的な面々が令和の功利的な社会に抗してオーガニックな人間的な自然や土の匂いの感じる街を作ることになんとなく目覚めていくという小説でした。

    2
    投稿日: 2024.04.24
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    離婚を機に、30年ぶりに帰国した沙希が出会ったのは、うらはぐさ地区の一風変わった人たち。 店舗の屋上で野菜を育てる秋葉原さんや秋葉原さんと高齢結婚をした刺し子姫。 独特な敬語を使う女子大生マーシーとその友だちのパティ。 沙希の気さくな雰囲気は、真似できないなぁと感じたわけで… ゆるい感じがしたり、しなかったりのこの微妙な繋がりはなんとも表現し難いと思った。

    62
    投稿日: 2024.04.20
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    過去にどんなことがあったかはさておいて… 淡々と、日々を丁寧に暮らしている感じがする主人公が、とても愛おしく感じました。 変な言葉遣いの女子大生とか、働いたことがないけど、ちゃんと生活しているおじいちゃんみたいな人とか、そのおじいちゃんとまあまあ最近結婚した奥様とか。 ゲイの同僚とか。 みんなみんな愛おしい❤️

    26
    投稿日: 2024.04.18
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    沙希をはじめ、個性的なメンツが粒揃い。 その中でも、秋葉原さんや従兄弟の距離感がなんとも羨ましい。 こんな緩い町で、ゆるーく生活してみたい。 本のタイトルや装丁から、著者のやエッセイ?と思ったら小説だったけれど、なんだかエッセイのような四季の移ろいも感じられ、両得感(小説のようなエッセイのような)も味わえますね

    14
    投稿日: 2024.04.18
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    離婚を機にアメリカから帰国し、東京の西部・うらはぐさ地区の空き家だった伯父の家に住まうことになった沙希。そこで出会ったちょっと癖のある人々。武蔵野の自然とそこに暮らす人々の日常を描く群像劇。 なかでも、満月になると吠える父親を狼男だ信じていたという秋葉原さんの話「狼男と冬の庭」は響いた。まだPTSDなる言葉もなかった時代、苦しんだ人たちの姿を想像すると切なくなる。 商店街の再開発問題や個人的に抱えている問題など、決して軽いものではないんだけど、どこかユーモラスでほんわかとした雰囲気が漂うのが中島さんの作品らしい。 一人が苦手な秋葉原さんや変な敬語を使う女子大生、音信不通の大鹿マロイなど個性的な人々と、エナガの巣作り、テコンドーの本質、美味しそうな料理の数々など読んでいて楽しくなる要素が満載。 少々出来過ぎているようなエンディングさえ、テンバガーのエピソードがここに来て意味を持つのか!と納得。マロイの消息も含めて、裏葉草の花言葉ピッタリの“未来”ある物語の締めくくりでした。

    4
    投稿日: 2024.04.14
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    うらはぐさ=風知草。花言葉は未来。武蔵野の風情が残るMUFGパークにて満開の桜眺め、物語の舞台に意識飛ばしながら読了。残すこと大事なのに千川上水、玉川上水沿いの木たくさん伐られている、残念。せめて伐採あとには苗木植えてほしい…

    1
    投稿日: 2024.04.08
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    中島さんらしい雰囲気の作品です。スカッと抜けてるわけでは無く、どちらかと言えばドヨンとしているのだけど重くはない。多分、独特のユーモアのせいでしょうね。なんだか可笑しいのだけど、なぜ可笑しいのか良く分からない。 30年ぶりにアメリカから帰国した大学教員の沙希が主人公で、舞台は武蔵野の一角・うらはぐさ地区とそこにある昔からの商店街。 社会的な事件・事象を主題にする物語とすれば絶妙に焦点を外しています。描いているのは、これから動き出す商店街の再生活動の前段階だし、主人公もそこに住むちょっと不思議な秋葉原さんの方がふさわしい気もします。でも著者が描こうとしたのはちょっとノスタルジックな商店街や地区に残る自然、そしてそこに根差したようなごく普通の食べ物や、そこに住む人々の群像劇です。 気になるのは無茶苦茶な敬語を使う女子大生。変な敬語で嘘っぽ過ぎます。余りに嘘っぽ過ぎて、現実に中島さんがそんな女の子に会った事があるのかと考えてしまいます。 肩ひじ張って主義主張を述べる訳でもなく、ごく自然に好きだからそういう暮らしを続ける人々。そうしたものが大切にされるような気持ちの良いエンディングでした。

    10
    投稿日: 2024.04.03
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    まさに風土記である。ただちょっと気になったのは主人公の仕事の忙しさの記述が無いのはどうだろう?ただ一人暮らしでぶらぶらしている訳ではないはず。しかし面白かった。街はこれからどうなるか刻々と変化するのが街というものだ。

    3
    投稿日: 2024.03.28