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嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)
嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)
浅倉秋成、大前粟生、新名智、結城真一郎、佐原ひかり、石田夏穂、杉井光/新潮社
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総合評価

28件)
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    7つの短編集 新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。 わかってるようでちゃんと理解していなかった 「推し活」「VTuber」についての理解が深まりました どの作品も味わい深くオススメできるものばかりですが個人的には 『あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)』が一番心に刺さりました 人を支配するもの、人の幸福を妨げるものはおしなべて暴力よ と語る権藤さんのカッコよさと、少しづつ勇気をもって言葉の暴力に立ち向かう主人公。。 初めて著者・佐原ひかりさんを本作品で知りましたが他作品も追いかけてみます あと石田夏穂さん作品はほぼ全部読んでいますが短編向きなのかも、とも感じました =======本の概要====== 『世界でいちばん透きとおった物語』の杉井光、『六人の噓つきな大学生』の浅倉秋成、『#真相をお話しします』の結城真一郎など、最注目の作家が集結!“今を生きる私たち”をリアルに切り取る7つの物語! 彼らのその後が読める。本書のための書きおろし! 『世界でいちばん透きとおった物語』スピンオフ「君がため春の野に」収録! これが当たり前になった時代で、あなたならどう生きる?  信者に人生を壊されたVTuber、バズって神格化された女子高生、呪いのアプリの謎に迫る調査員、娘に似た女性をマッチングアプリで探す男、学校の机に「推し」の祭壇を作る彼女、上司を騙して残業代を増すOL、未だに動く亡き夫のアカウント。それぞれの物語に隠された、生きていくための秘密と噓。ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフも収録した、新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。 かわうそをかぶる(浅倉秋成) 人気音楽クリエイターが殺された。犯行動機は『VTuberを守るため』。彼と交際の噂があったVTuber雨露ゆゆは失意の中、事務所に言われて釈明配信の準備を進める。身も蓋もない噂だけで人生を壊されたゆゆは、これまでの人生が走馬灯のようにフラッシュバックしてくる。 まぶしさと悪意(大前粟生) 信じられないだろうが、ショート動画を撮りたくてうちに入学してくる子はいる。理由は赤羽海荷がいるから。動画がバズり、カリスマ女子高生として崇められた彼女は、ある日を境に動画を投稿しなくなった。かつて副担任だった私は彼女の様子が気になり、動画を撮らなくなった理由を探ろうとする。 霊感インテグレーション(新名智) 訳あり社員が集まる会社に入社した私は、「幽霊からプッシュ通知が届くらしい」といった報告が多発している通称“呪いのアプリ”の調査に乗り出す。どこにも不具合が見つからない中、ひょんなことから解決の糸口を見つけ出すのだが……。 ヤリモク(結城真一郎) 三十二歳。独身。そう彼女は信じているが、実際は四十二歳。妻子持ち。我ながら罰当たりな男。マッチングアプリでお持ち帰りを企んでいる男は、今回も小柄でショートカットの女性と出会い、いつものテクニックで目的を果たそうとする。 あなたに見合う神さまを(佐原ひかり) 権藤さんの机には、ダンス系ユーチューバーWataruさんのグッズを奉っている祭壇がある。クラスでは浮いた存在の権藤さんだが、ある日、日課の早朝ランニングをしていた私は、推しのダンスを練習している権藤さんを見つける。 タイムシートを吹かせ(石田夏穂) 月末。上司のアカウントにログインをして、今月の食費分だけ残業代をかさましする。それは私と会社を繫ぐためのもの。パソコン音痴でパワハラは当たり前、前時代的な上司、通称“レジェンド”の介護をしている私は、どうにかこうして会社を辞めずに生きている。 君がため春の野に(杉井光) 前作『世界でいちばん透きとおった物語』を書きあげた僕は、「SNSがテーマ」のアンソロジーに短編を依頼される。無事書き上げた僕は打ち上げで、亡き夫のSNSアカウントが未だに動いているという相談を受ける。そこに隠された秘密と噓とは。

    25
    投稿日: 2025.11.10
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    トリを飾る杉井光さんのほかは皆平成生まれの 若手作家陣によるSNSをテーマにしたアンソロジー。 石田夏穂さんの「タイムシートを吹かせ」が とにかく面白くて、ちょっとほかの内容が記憶から薄らいだ。 今推しの作家さん、新名智さんの「霊感インテグレーション」は 同名の単行本も出ていて、 内容としてもまだまだ膨らみそうな話。 佐原ひかりさんの作品は 少し歪んだ人間関係から 何らかの神髄を引きずり出してくるような物語が読みどころ。 今回は「あなたに見合う神様を」 推しと自分の関係値について。

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    7名の若き作家たちのSNS系など令和の時代のアンソロジー。目玉は杉井さんだろうか。「世界でいちばん~」の続編?のような短編で唯一の書き下ろし。他は小説新潮で特集された作品と結城さんの「#真相を~」から1編。目玉の杉井さんが一番のキャリアというのがうむうむ、というところか。全体的にシニカルな作品が多くやはり令和を切り取ることになるとこういった作風が増えるのだろうか。その中で佐原さんの作品は純粋?な青春もので良かった。 浅倉秋成 かわうそをかぶる Vチューバーを題材にした作品。一番怖かった作品かも。タイトルの良さと2重人格?のような造りがよかった。 大前粟生 まぶしさと悪意 文藝出身ながらエンタメに寄った印象。そうだよなぁ、という読後感が強い。あまり残らず。 新名 智 霊感インテグレーション 明らかに連作短編の1つだろうな、という作品。ホラーとミステリーの掛け合いは相性がいい。ただあまり怖くはない。 結城真一郎 ヤリモク バカ売れした「#真相を~」からの作品。オチはすぐに分かるが何故そうするのか?というホワイダニットが面白い。 佐原ひかり あなたに見合う神さまを もっとも青春らしい1編。佐原さんは奇妙な青春の1ページを切り取るのが上手い。推し活に勤しむ彼女はカッコよくタイプは違うが成瀬みたいな存在。ラストに爽やかな風が吹く。 石田夏穂 タイムシートを吹かせ SFみたいな読み口。企業小説現代バージョンみたいな感じ。この作者は何作か読んだがものすごく硬い印象を受ける。何だがハードボイルドのようだ。 杉井 光 君がため春の野に 恐らく目玉に、と思って書かれた書き下ろし。まあまあな出来上がりかなと思う。実は暗号ミステリーでそれがタイトルにかかってくるのがミソ。但しこの暗号文は分からないぜ。

    6
    投稿日: 2025.07.28
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    SNSにうっすら蔓延る嘘をテーマにしたアンソロ。お気に入りは、炎上したVtuberの浅倉秋成「かわうそをかぶる」と、本当にホラーが起こるアプリの新名智「霊感インテグレーション」。石田夏穂「タイムシートを吹かせ」はらしさが凄い。これ絶対将来的読み直したい。

    0
    投稿日: 2025.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作家7名によるアンソロジー。 カワウソの妖精・雨露ゆゆというVtuberと交際していると噂された音楽プロデューサー「うみの」が殺害された。ゆゆの活動を続けるべきか否か、視聴者の判断を仰ぐべく配信をすることに…浅倉秋成『かわうそをかぶる』。 動画配信アプリで一躍人気者になった女子高生。若手女性教師は彼女が動画を撮らなくなった訳を探ることに…大前粟生『まぶしさと悪意』。 霊能力者と相談者のマッチングアプリで「幽霊からプッシュ通知が届く」という不具合が起きている。案件を任されたアプリ開発会社の新人社員がアプリをインストールしたところ…新名智『霊感インテグレーション』。 年齢を偽り、マッチングアプリで出会った女性をお持ち帰りしようとする男性。彼が感じた違和感とは…結城真一郎『ヤリモク』。 クラスメイトの権藤さんはとあるダンス系ユーチューバーを推している。ランニング中に偶然権藤さんと遭遇して以来、早朝の公園のひとときを共有することに…佐原ひかり『あなたに見合う神さまを』。 3年前、現場一筋だった65歳の上司が本社に赴任して以来、「私」はタイムシートの労働時間を誤魔化している…石田夏穂『タイムシートを吹かせ』。 新人小説家の青年が会食に誘われた先で出会ったのは急逝したミステリ作家の妻。パスワードのわからない亡き夫の個人用SNSアカウントが死後も更新し続けられているというのだが…杉井光『君がため春の野に』。 いずれも少しこのご時世にありそうな話。意味は色々だけど、半分ぐらいはちょっと怖い感じがした。『あなたに見合う神さまを』の権藤さんの強さがしびれる。『君がため春の野に』は最後が少し不思議な話だった。『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフらしいので本編も読んでみたいと思った。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    ◎かわうそをかぶる / 浅倉秋成 いわゆる隠キャオタクがVtuberとして有名になり、リア充を蔑む自分と、恋人がいない現状に苦しむ自分との相反する感情に苦しむ話。 どんなに有名で満たされてても欠けたピースはあるし、それをアイデンティティとしてたらその狭間で苦しむよなあ… イサナはどうなったの?誰か考察求む。 ◎まぶしさと悪意 / 大前粟生 (アオ) 架空のSNSで人気になった女子高生と教師について。 うーん、何エンドになるんだろう。 ◎霊感インテグレーション / 新名智 心霊系アプリの不具合を調査する奇妙な運命の主人公について。 ホラーとも違う世にも奇妙な話のような世界観。後味はよい。 ◎ヤリモク / 結城真一郎 #真相をお話しします に入っていたマッチングアプリの話。見たことあったのでつまんで読んだ。 何段階かのどんでん返しで面白いんだけど、こっちの本の方が刊行が後なのにそれに旧作を入れるか、うーん…というところ。 ◎あなたに見合う神さまを / 佐原ひかり 推しに一直線で浮いているクラスメイトと学校外でだけ仲良くしているけど…な話。 思春期ってそういうのあるよね。 周りの目を気にして友人としても付き合う人選んだり、友達に合わせたり。 ◎タイムシートを吹かせ / 石田夏穂 機械に弱いが経歴のあるレジェンドと、そのレジェンドのアカウントで残業を水増ししている私の話。 これは何というかジャンルだろうか。 ハラハラしながら面白おかしく読めた。 ◎君がため春の野に / 杉井光 世界でいちばん透きとおった物語のスピンオフ。亡くなった小説家のSNSを通した謎。 その本は読んでないからしっかりは楽しめなかったけど、プチミステリーとして。 浅倉秋成さん目当てで、まさかアンソロジーとは知らず。 たまにはミステリー以外を読むのもいいね。 とは思うけど、やはり私はミステリーが好きだ。

    0
    投稿日: 2025.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Vtuber、動画投稿、SNS、アプリなど今どきお題満載。 タイムシートを吹かせ、が面白かった。PCを使えない古稀越えレジェンド上司の相手をする代わりに残業代のデータを細工し、毎月食費だけを、上乗せして怒りを収める女性。 上司ほどではなくても、パソコンをうまく使いこなせるわけではない私は、とっくに時代遅れ。 なので他の作品は十分に理解できず流し読みも。

    0
    投稿日: 2024.12.01
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    CL 2024.11.13-2024.11.14 若手作家によるアンソロジー。 嘘があふれた世界=SNSにあふれるネット社会、ということなのかな。 SNSを肯定的には捉えていない作品が多かった中で「あなたに見合う神さまを」が爽やかでよかった。

    0
    投稿日: 2024.11.14
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    ネット社会がテーマのアンソロジー。 浅倉秋成さんの「かわうそをかぶる」はVtuberの動画をよく見るので、裏側がこんな感じなのかなーとリアルに感じた。 佐原ひかりさんの「あなたに見合う神さまを」も好き。

    1
    投稿日: 2024.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今時のネット社会がテーマの短編集。 七人の若手作家達が書いているのだけど、その中に若手ではないが^^自分の推し作家である杉井さんが入っていたのでそれを目当てに読み出したのだけど他の作家さんのお話も面白かった。 題材的にはVtuber、tiktok、マッチングアプリ、押し活などいかにもなもので、内容的にはミステリあり青春ものありサスペンス調のお話ありとバラエティがあって、なかなか面白かった。 個人的にはtiktok絡みの青春ものが読後感が良くて好き。 杉井さんのお話は「世界でいちばん透き通った物語」の後日談なのだけど改めて霧子さんがホームズで燈真くんがワトソンなのだなと納得した。

    0
    投稿日: 2024.09.04
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    ※ 浅倉秋成 かわうそをかぶる 大前粟生 まぶしさと悪意 新名 智 霊感インテグレーション 結城真一郎 ヤリモク 佐原ひかり あなたに見合う神さまを 石田夏穂 タイムシートを吹かせて 杉井 光 君がため春の野に インターネットやSNSが当たり前の時代に、 画面の向こう側で営まれる様々な種類の嘘。 ゾッとする話や優しい気持ちになる話、 価値観に首を傾げたくなる話など。 あちら界隈の虚像と嘘が織り合わされた物語。 個人的には、杉井光『君がため春の野に』 読後感が好みでした。

    8
    投稿日: 2024.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この現代に潜むゾクゾク感がたまらない! SNSはやっぱり恐くて、でもこんなに温かいものだったなんて、今まで知らなかったなぁ。 特に好きな話は、 自分の娘がパパ活?をしている可能性があり、それを止めるべく取る父の行動に鳥肌が止まらない、結城真一郎「ヤリモク」。 YouTubeの配信に熱を注ぐ変人な同級生を裏で支える主人公。果たして彼女たちの行く末はー。佐原ひかり「あなたに見合う神様を」。 PCを使えない上司の指導係になり、不満を募らせる女性。その女性はその腹いせにその上司の管理下にあるタイムカードの数字をいじり、自分の残業時間をいじるというゲームを行っていた。最後の彼女の言動にに思わず胸を打たれる、石田夏穂「タイムシートを吹かせ」。 現代は、数多の嘘が溢れている。 その嘘に振り回されることもある。 でもその中で救われることがあることも 忘れたくない… 少しずつ人を傷つける嘘や言動が減って、 誰かを温かい思いで包むような SNSの世界で溢れるといいなぁ p.220 暴力は…(あなたに見合う神さまを) 「人を支配するもの、人の幸福を妨げるものはおしなべて暴力よ」 p.238 最強の人(あなたに見合う神さまを) 「すごい。最強じゃん、この人。 神さまの首なんて、 いつでもすげ替え可能ってことでしょ? すげ替えて、自分を磨き続けるってことでしょ? そんなの、もう、一生、幸せじゃん。」

    0
    投稿日: 2024.08.18
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    小説新潮2023年3月号「SNSのある時代」に載っていた短編 +「#真相をお話します」に収録されている「ヤリモク」 +杉井光「君がため春の野に」 が収録されている文庫本。 小説新潮2023年3月号は持っていて、石田夏穂さんと浅倉秋成さんの短編だけ読んでいた。 「#真相をお話します」も読了済み。 杉井光「君がため春の野に」は、書き下ろし。 なので、今回は「君がため春の野に」だけ読んだ。 「世界でいちばん透きとおった物語」のスピンオフ。 主人公と登場人物が少しかぶっているだけで、全然違う話。短編でサクッと読めるミステリだった。 読んだ中では、石田夏穂さんの「タイムシートを吹かせ」が一番好き。 これだけなら星5。 会社で65歳のおじさんのIT介護をさせられてる会社員の話で、文章がめちゃくちゃ面白いし、好き。 仕事のイライラをこうゆう面白い小説にできたら楽しいだろうなと思った。私にはこんな面白い文章書けないけど。

    0
    投稿日: 2024.07.30
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    若々しいアンソロジーだった。「霊感インテグレーション」は連作短編の一つのような設定だったけどどうなんだろう。気になる。

    0
    投稿日: 2024.07.30
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    YouTubeとかVTuberとかアプリとか 流行りのデジタルツールや世相を 織り込んだ物語のアンソロジー。 『透き通った物語』の後日譚が 一番好みでした。

    0
    投稿日: 2024.07.09
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    SNS等をテーマにしたアンソロジー。ネットの世界には嘘があふれ、どれが本当かがわからない。そんな中で上手に自分を使い分け、あるいは使い分けられなくて悩む人たちの物語が多い印象です。適度に使うのは楽しいのですが、しかしそこが生活の基盤となってしまうとしんどくもあるんだよなあ。 お気に入りは浅倉秋成「かわうそをかぶる」。人気が出て居場所を見つけられたVTuberに襲い掛かった突然の悲劇。しかしそれ以上に、彼女が送る日常の切なさにやられました。好き勝手に生きて満ち足りていると感じられた生活の中にある空虚と孤独が痛々しくて、それに気づいてしまってからの彼女の苦悩が悲しくて。なのにこの結末って……怖いと感じてしまいます。 逆にすっきりして良かったと思えるのは佐原ひかり「あなたに見合う神さまを」。権藤さん、本当に素敵です。好きなものは好きを貫き、かといってそれに縛られない。ひどく自由で簡単なことのように見えますが、実は難しいんだろうなあ。

    0
    投稿日: 2024.07.06
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    SNSが題材なだけあって「ありそう…」と怖さとふむふむが混同した読後感。 笑ってよいのか怖がった方がよいのか…。 さまざまな切り口のアンソロジーならではの楽しさもありました。

    0
    投稿日: 2024.06.17
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    浅倉秋成、石田夏穂、大前粟生、佐原ひかり、杉井光、新名智、結城真一郎各氏が紡ぎ出す嘘があふれた世界の物語。ひと昔前には考えられなかったインターネット上の世界で繰り広げられる虚構の世界と、現実世界との折り合い、などなど、実際には遠いようでいて以外に近いところにあるあれこれに、戸惑わされる。心して生きなければならない。

    0
    投稿日: 2024.05.28
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    7人の作家さんのアンソロジー。 どれも読みやすくて楽しめました。 個人的には浅倉さんの作品が面白かったです。

    9
    投稿日: 2024.05.27
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    ------------------------- 画面の 向こうに 隠された 秘密と嘘 ------------------------- 仕事帰りの書店で見つけて購入しました。 「世界でいちばん透きとおった物語」のスピンオフがあるということで。 7作品中、6作品が平成生まれの作家さん。 時代感じます。笑 昭和生まれの私…おののきました。笑 「かわうそをかぶる/朝倉秋成」 人気VTuberへ楽曲を提供していた音楽クリエイターが殺された。 犯人は、VTuberの熱心なファン。 自分はあてがわれた役を演じてるだけなのか。 「まぶしさと悪意/大前粟生」 Tipshotというショート動画SNSでバズって神格化された女子高生。 彼女とのコラボ、動画目当てで入学してくる学生たち。 そんなときに彼女が突然動画投稿をやめた。 教師と彼女とのやり取り。 「霊感インテグレーション/新名智」 呪いのアプリ。幽霊から届くというプッシュ通知。 本当に幽霊は存在するのか。 「ヤリモク/結城真一郎」 アプリで知り合った女性。彼女を持ち帰る。 妻子ある身でありながら、やめられない理由。 「あなたに見合う神様を/佐原ひかり」 少し変わっている、痛いと思われそうな権藤さん。 彼女は、大好きな動画クリエイターwataruのアクスタを持ち歩き、祭壇をつくる。 大好きなwataruを感じたくて、GONチャンネルを始める。 好きなものにまっすぐな権藤さんと、 家族不和で父親から暴力を受ける私。 権藤さんを馬鹿にする教師。 権藤さんと私は学校の外で出会い話すようになる。 「タイムシートを吹かせ/石田夏穂」 私は、パソコンのできないおじさんたちのフォローをしている。色々教えている、サポートをしている。 だから少しだけタイムシートを吹かせる。 「君がため春の野に/杉井光」 未だに動く亡き夫のアカウント。 その謎に隠された秘密と嘘。 どれもこれも「今」って感じで、 じゃあ心に何が残る?と言われると まーまー私も年取ったなあと思わされます。苦笑 転職当時の余裕のないなか、 ただただ面白いという気持ちで読んでました。 好きだったのは、 「まぶしさと悪意」「あなたに見合う神様を」です。 どちらも女子高生が主人公なのですが、 成長していく自分と周囲の環境で、 挫けそうになりながらも進もうとする感じが。 私が高校生のときはまだスマホではなく、 ドコモのiモード主流とかでしたが、 とにかく小さい機械のなかで繋がれる感覚は 今思えば依存していたかもしれないです。 そう考えると今の世代は、どうなんだろう。 スマホのない人生なんて考えられないんだろうな。 青い空に独りぼっち。 上を見上げず、スマホを見下ろす。 読み終わった後に装丁を見ると、 何とも言えない気持ちになります。

    12
    投稿日: 2024.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ⚫︎感想 エンタメの短編集。全体を通して面白かった。 石田夏穂さんの作品全部読みたい!という動機で読んだため、最初に読んだのは石田さんの「タイムシートを吹かせ」。石田ワールド全開、しかもちょっといい話で終わっていて良かった。レジェンドはレジェンドたる歴史を持っていた。 「かわうそをかぶる」浅倉秋成さん。「六人の嘘つきな大学生」以来。若者を描くのが上手いんだな〜と思ったし、今作は女の子のVtuberが主人公なので器用さを感じた。本音と建前と本当の自分ってどこ?…怖くて、でも、こんな世界もあるのかなぁと思える、漫画みたいに画像が浮かんでくる作品だった。 「まぶしさと悪意」大前粟生さん。TikTokと思われる動画が有名になる女子高生の話。若さという眩しさが光る。 「霊感インテグレーション」新名智さん。二つのアプリを巡る今どきなお話。短い中にスリリングな要素があり、一気に読めた。 「ヤリモク」結城真一郎さん。あー、なるほど!そういう展開。 「あなたに見合う神さまを」佐原ひかりさん。権藤さん最高。おもしろかった。青春もの。 「君がため春の野に」杉井光さん。ミステリー仕立てのお話。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 『世界でいちばん透きとおった物語』の杉井光、『六人の噓つきな大学生』の浅倉秋成、『#真相をお話しします』の結城真一郎など、最注目の作家が集結!“今を生きる私たち”をリアルに切り取る7つの物語! 彼らのその後が読める。本書のための書きおろし! 『世界でいちばん透きとおった物語』スピンオフ「君がため春の野に」収録! これが当たり前になった時代で、あなたならどう生きる?  信者に人生を壊されたVTuber、バズって神格化された女子高生、呪いのアプリの謎に迫る調査員、娘に似た女性をマッチングアプリで探す男、学校の机に「推し」の祭壇を作る彼女、上司を騙して残業代を増すOL、未だに動く亡き夫のアカウント。それぞれの物語に隠された、生きていくための秘密と噓。ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフも収録した、新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。 かわうそをかぶる(浅倉秋成) 人気音楽クリエイターが殺された。犯行動機は『VTuberを守るため』。彼と交際の噂があったVTuber雨露ゆゆは失意の中、事務所に言われて釈明配信の準備を進める。身も蓋もない噂だけで人生を壊されたゆゆは、これまでの人生が走馬灯のようにフラッシュバックしてくる。 まぶしさと悪意(大前粟生) 信じられないだろうが、ショート動画を撮りたくてうちに入学してくる子はいる。理由は赤羽海荷がいるから。動画がバズり、カリスマ女子高生として崇められた彼女は、ある日を境に動画を投稿しなくなった。かつて副担任だった私は彼女の様子が気になり、動画を撮らなくなった理由を探ろうとする。 霊感インテグレーション(新名智) 訳あり社員が集まる会社に入社した私は、「幽霊からプッシュ通知が届くらしい」といった報告が多発している通称“呪いのアプリ”の調査に乗り出す。どこにも不具合が見つからない中、ひょんなことから解決の糸口を見つけ出すのだが……。 ヤリモク(結城真一郎) 三十二歳。独身。そう彼女は信じているが、実際は四十二歳。妻子持ち。我ながら罰当たりな男。マッチングアプリでお持ち帰りを企んでいる男は、今回も小柄でショートカットの女性と出会い、いつものテクニックで目的を果たそうとする。 あなたに見合う神さまを(佐原ひかり) 権藤さんの机には、ダンス系ユーチューバーWataruさんのグッズを奉っている祭壇がある。クラスでは浮いた存在の権藤さんだが、ある日、日課の早朝ランニングをしていた私は、推しのダンスを練習している権藤さんを見つける。 タイムシートを吹かせ(石田夏穂) 月末。上司のアカウントにログインをして、今月の食費分だけ残業代をかさましする。それは私と会社を繫ぐためのもの。パソコン音痴でパワハラは当たり前、前時代的な上司、通称“レジェンド”の介護をしている私は、どうにかこうして会社を辞めずに生きている。 君がため春の野に(杉井光) 前作『世界でいちばん透きとおった物語』を書きあげた僕は、「SNSがテーマ」のアンソロジーに短編を依頼される。無事書き上げた僕は打ち上げで、亡き夫のSNSアカウントが未だに動いているという相談を受ける。そこに隠された秘密と噓とは。

    14
    投稿日: 2024.05.06
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    24/05/05読了 今年30作め どれも読みやすく面白かった。佐原ひかり『あなたに見合う神さまを』、新名智『霊感インテグレーション』は登場人物の書き方も好みで、他も読んでみる。石田夏穂もよかったです。

    0
    投稿日: 2024.05.05
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    「かわうそをかぶる/浅倉秋成」 「まぶしさと悪意/大前粟生」 「霊感インテグレーション/新名智」 「ヤリモク/結城真一郎」 「あなたに見合う神さまを/佐原ひかり」 「タイムシートを吹かせ/石田夏穂」 「君がため春の野に/杉井光」 嘘をテーマに描いた7話収録の短編集。 杉井光さん以外は皆さん平成生まれという事もあってか、VTuberや動画配信、マッチングアプリ、ユーチューバーなど今時のコンテンツが目白押しで、文章に勢いを感じた。 どの短編も個性的で楽しめたが、お気に入りは浅倉秋成さんの「かわうそをかぶる」。 痛快で愉快で強烈。

    5
    投稿日: 2024.04.16
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    7人の作家のアンソロジー小説。 VTuber、TikTok、位置情報を利用したアプリ、マッチングアプリ、YouTuber、Teams、故人のSNSアカウント・仮想通貨口座を題材にしており、令和の時代を感じる。

    0
    投稿日: 2024.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    浅倉秋成さん  かわうそをかぶる 人気音楽クリエイターが殺された。その犯行動機は『VTuberを守るため』だった。主人公の女性に共感できる部分も沢山あり親近感が湧いた。  最後の展開に驚き、見返す面白さがあった。 大前栗生さん  まぶしさと悪魔  動画がバズり、カリスマとなった女子高生の海荷は神と呼ばれ学校外からも人気があった。 しかしそんな海荷がいきなり動画を撮るのをやめてしまった。やめた理由を問うために教師が動いた。動画の中のキャラづくりや誹謗中傷に疲れたためであった。しかしその原因を作った人が意外な人であった。 新名智さん   霊感インテグレーション 「幽霊からプッシュ通知が届く」その1文から始まった物語で仕組みがしっかりしていた。仕組みが分かった時にそういうことかと納得感が大きかった。そして自分が使ってるアプリとかがそんな仕組みになってたら怖いなって思った。 結城真一郎さん ヤリモク マッチングアプリで年齢を偽り、娘に似た女性に会う男性がいた。なんで娘に似た女性ばかり会っているのかな?と読んでいる最中に疑問だった。しかし最後まで読むとどんでん返しを受けた気分になった。面白かった。 佐原ひかりさん あなたに見合う神さまを 好んでいるYouTuberを「推し」ではなく「好き」と言ってる権藤さんの性格がかっこいいなと思った。推し活が流行っている中で、権藤さんは好きな人の真似をなどをすることで近づこうとしている姿がかっこよかった。またその友達?として手伝っている女の子も人間味あって共感できるところが多くあった。 最後はあれ?とびっくりする部分があって読んでいて面白かった。 石田夏穂さん  タイムシートを吹かせ これからの時代増えてきそうなIT介護を題材にしたお話であった。疎い人にIT系のことを伝える大変さが身にしみて分かり共感が大きかった。ログインする際のパスワード、IDなどは老人などは覚えられない、打てないのはあるあるでそこを利用した話であった。 杉井光さん   君がため春の野に 亡くなった夫のアカウントが未だに動いており不思議に感じていた。予約投稿などでもなく未だに投稿されており不思議であった。 位置情報も様々なところからされていることや、投稿内容もその人らしい投稿をしているため原因がわからなかった。 パスワード変更を試みるもうまくいかない状態であった。 その原因は、よくある詐欺の1つであった。 どのお話も最後はえっ!となる作品ばかりで読んでいて楽しかった

    0
    投稿日: 2024.03.23
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    注目作家のアンソロジー作品 SNS、Vtuber、SNSによるバズり、マッチングアプリ、若手社員と再雇用者のネットリテラシーの差異 今の自分達にとっては馴染み深いテーマでとても読みやすい作品だった もちろんアンソロジー作品なので好き嫌いは多少なりとも出てしまった。 かわうそをかぶる  どうしてこれほど心が壊れた少女を描けるのか読んでいて不思議な気持ちになる  物語の展開がとても綺麗で短編と思えない読み応えがある  ラストで伏線回収があるのもなんとも秋山先生らしい ヤリモク  40代男性のマッチングアプリ事情  妻子持ちの彼がやっている理由とは…  こちらも伏線回収ものだが、一番個人的にはなってほしくない形の結末迎えてしまった  後味は悪いが面白く一気に読むことができた  一度結城先生の他の作品も読んでみたくなった 君がため春の野に  亡くなったSNSのアカウントが動き続けると言う現実も起こり得るような題材のお話  気に入った作品の中では唯一心温まる内容の作品  1月7日の投稿主の詮索をするのは…ヤボってもんですよね…

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    投稿日: 2024.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    嘘がテーマのアンソロジーであり、各作品で何が嘘に当たるのか?を考えながら面白く読めた。1つ目の『カワウソをかぶる』がインパクト強すぎる。あーこっちの人やったんかい!ただのASD(解離はあるかも?)かと思わせといて自分が気持ち良くなるためならどんな事でもやっちゃうサイコパス人格の居る解離性障害やったんかい!が痛快で(書き方が上手くてミスリードさせるからズルい!)、思わず最後の数ページを何度も読み返した。途中何度もあれ?って思わせつつ上手く気付かせないようにするのが作者の狙い通りやとすると凄いなと。その次の話がなんか面白くなくて途中やめそうになったけど、『ヤリモク』が途中早めにネタバレしたけど面白かったから最後まで行けた感じ。最後の『君がため春の野に』も題名の意味が最初全然分からんかったの最後にちゃんと回収出来るようになってて『世界でいちばん透きとおった物語』の続編として楽しめたりしたし、軽ーい読み物としてオススメできる本。

    1
    投稿日: 2024.03.17
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    初めてのアンソロジー。豪華なメンツですよね! 石田夏穂さん、佐原ひかりさんの作品が好みだった。 特に石田夏穂さんの作品は面白くて、くすくす笑いながら読んだ。ベテラン社員のことをレジェンドと密かに呼んでいる時点でツボ。あと、IT介護スタッフとかね笑 やはり石田夏穂さん大好きだ!

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    投稿日: 2024.03.11