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ぼくらは回収しない
ぼくらは回収しない
真門浩平/東京創元社
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総合評価

54件)
3.6
6
17
20
2
0
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    人が死なない日常の謎から、しっかり殺人事件が起きるものまである5篇のミステリ短編集。おもしろかったー!単にトリックだけに力を入れたものではなくて、人間の心の複雑さ、身勝手さ、人間関係から発する痛みなどが描かれていて面白かった。

    3
    投稿日: 2025.11.09
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    独特なダークさが個人的には好き。中でも「街頭インタビュー」という短編の最初から最後の文章に至るまでとても好みだった。これは期待の新人と言われる理由がわかる。ホワイダニットもハウダニットも書ける作家さんは絶対強いだろ 今度はぜひ長編を読んでみたい。キャラクターもいい味出してる!

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【街頭インタビュー】 私には藤原さんも十分怖い人に思えたけどね。 途中でコイツ…って気付いたんだろうし。 それでも真相解明のために利用して、 解決したら相手の罪を暴露して追い詰める。 「前から苦手だった」とまで伝えて。 多方面から考えるという術を得た代わりに 彼はもう前のような観察眼を失うだろう。 それこそが復讐なのかもしれないけど。 【カエル殺し】 人生のピークとはなんなのか。 もしそこが分かったとして、その後どう生きるか。 少し前に流行った『蛙化現象』と重ねた話。 陳腐な感想だけど、 手に入れたものの大切さに気付けないといけないね。 【追想の家】 …いい。 核家族は楽だけど、やっぱりじぃちゃんばあちゃんの知恵とか 親にはない包容力とか、大事なのかもな。 (ただし素敵な祖父母に限る、がつくけど) きっと次は合格するよ。 こういう人にお医者さんになってほしい。 【速水士郎を追いかけて】 エピソード0みたいなストーリー。 この二人のコンビがずっと続いてて、 一ノ瀬くんが刑事になれば完璧シリーズ化可能。 うわー想像したら読みたくなってきた。 【ルナティック・レトリーバー】 これが一番の目玉だったみたいだけど、 個人的な感想では一番好みではなかった。 最後の方の「何か意味があることに思わせたくなるけど、 そんな都合よく回収できないこともある」というのは なるほどそうかも、と思えるんだけど、 肝心の謎解きが何をやってるのかよくわからなかった。 もっと頭のいい人で脳内展開図を起こせる人には なるほどそういうことね!ってなったのかな。 とにもかくにも、速水くんのシリーズ化希望。

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    2025/06/28 読了。 図書館から。 著者作初。 短編五編。 ・街頭インタビュー ・カエル殺し ・追想の家 ・速水士郎を追いかけて ・ルナティック・レトリーバー カエル殺しと速水~がよかった。 今時だなぁ…という題材でした。そして読みやすい。

    0
    投稿日: 2025.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初読みの方。学生たちが中心のミステリー短編集。殺人から些細で身近な事件までバラエティ豊かでとても読みやすかった。個人的に好きだったのは速水士郎を追いかけてかな。繊細で引っ込み思案な子と、友人思いなサッカー少年のバディがとても良かった。それ以外にもギャル探偵とかお笑い芸人とか、あまり探偵役にならなさそうな人たちがメインになっていて個人的には新しくていいなーと思った。

    0
    投稿日: 2025.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第7回ほんタメ文学賞大賞受賞したので読んだ。 「街頭インタビュー」 他人の身なりやちょっとした行動、言動から悪人だと決めつけてしまうことの愚かさに改めて気付かされたのと同時に、それが周りの人にとって無自覚な暴力になっている可能性があることを知った。 自分もこういうところがあるので気をつけたい。 「カエル殺し」 夢を追い続けると現実が見えなくなって、今ある現実のありがたみを感じられなくなる経験は、自分の過去にもあったので共感できた。 「追想の家」 なりたい人物像にどうもがいてもなれない苦しさがあった。 物語の内容を理解するのが少し難しかった。 「速水士郎を追いかけて」 この話は純粋に楽しめた。面白かった。 速水士郎、一ノ瀬仁と友達になりたい。 このシリーズの続編を読んでみたいと思った。 「ルナティック・レトリーバー」 ミステリが好きな人ほどおすすめしたい。 読み終えた後、タイトルの意味に納得した。 人生の伏線を回収しようと躍起になったり、難しく考えすぎる自分の心に刺さる話だった。 全体的にミステリ要素に加えて人間の感情についてぐっと迫る内容だった。

    0
    投稿日: 2025.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。 あっさりめのミステリ。割と淡々と展開が進むからサクサク読める。 「速水士郎を追いかけて」が一番好き。 HSPで敏感だからこそ細かい所に気づくのと、犯人をただ当てるだけじゃない終わりも良い。 「街頭インタビュー」は主人公の特性が良くも悪くも出てるのと終わりが希望有る感じ。 ぼくらが遭遇した〜ってあるから、それぞれの話が繋がってる短編集かと思ってたら違った。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    東大大学院生が書いたという状況に納得するストーリー。単純に帰結するのではなく、一捻りが効いている。 淡々として読みやすいのだが、感情移入できず俯瞰したような立ち位置で読んでいた。書き手のスタンスに同期したか??

    8
    投稿日: 2025.04.20
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    若者達が遭遇した日常の事件や殺人事件を描く、独立したミステリーの短編集。 蛙化現象やHSP等、現代的なテーマやキーワードが盛り込まれている短編も多い。 現代で話題になることが増えてきたテーマをミステリーに組み込んでいるのが印象的で、時代性を感じる面白さがあった。 またどの短編も若者達がメインの登場人物で、若さゆえの未熟さや過信、視野の狭さといった心情が丁寧に描かれていて良かった。そういった意味で、個人的には日常系の謎の物語のほうが楽しめた感覚がある。 一方で、伏線回収が好きな自分はタイトルのインパクトに惹かれたけれど、タイトルは最後の短編にのみ関わっていた印象だったため少し拍子抜けした感じもあったかもしれない。 シリーズ化したら読んでみたいと感じた魅力的な探偵がいる短編があったものの、短編によっては終わりの余韻があまりなく感じたものもあり、その差が自分にはけっこう大きかったように感じた。

    12
    投稿日: 2025.03.30
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    ほんタメで紹介されていたので。 ミステリーとしては普通でしたが、物語として良かったです。さらっと読みやすいので寝る前とか電車で読むのに最適。 1番最初のが好きだったなぁ。

    1
    投稿日: 2025.03.02
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    2022年の「ミステリーズ新人賞」を受賞した作品を含む5つの短編集。 いわゆる日常の謎を解く作品が3つ、殺人事件が2つだけど、前者の方が圧倒的に面白い。2つの殺人事件の犯人の動機は、どちらも狂気じみて後味も悪い。 「街頭インタビュー」は、最後のとひねりが効いているし、「追想の家」は“ゾウの時間、ネズミの時間”を題材にした謎解き。 1番好きなのは、敏感すぎる高校生がその敏感さを生かして謎を解く「速水士郎を追いかけて」。対照的な性格の友達一之瀬が、士郎を理解しようとしていく姿がいい。 この作品集のタイトルが表す意味が明らかになる最後の話は、ミステリとしてはトリックはいまいちだけど、「人生の伏線は必ずしも回収されないと」とか、「忘れた頃に回収される伏線が1番気持ちいい」という言葉に作者のメッセージを感じた。 東大大学院在学中の作者自らのことを言ってるのかしらと思ったり…。

    1
    投稿日: 2025.02.25
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    ここ最近読書できてなくて、時間が無いというより本を読む気力が落ちてる感じ。 そこで、ほんタメ!で読書初心者向けと紹介されてた本作を手にとりました。こういう時はミステリの短編集がちょうどよい。 「ぼくらは回収しない」の表題作が無かったので、各短編が最後に繋がってタイトルを回収するのかなとか思ったら特にそういう仕掛けもなくほんとに回収しないというね。いやしないんかい笑

    7
    投稿日: 2025.02.05
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    ロジックと謎解き後の余韻が冴えわたる青春本格ミステリ短編集。今年はやっぱり、短編集の当たり年だった。 「街頭インタビュー」 観察眼に優れた高校生が、SNS被害に遭ったクラスメートの困り事解決に挑むが…。個人的には本作が一番好き。人の内面を推し量る難しさに唸る。 「カエル殺し」 祝勝会の最中で起きた芸人の殺人事件。タイトルに繋がる動機にゾワつく。逃げていくものは輝いてみえる。でもいざ追いつけば… 相方を想い続けることって大切よね。 「追想の家」 他界した祖父を追想する孫。あの時のあの言葉の意味は…。時間差で和解するダブルミーニングにほっこり。 「速水士郎を追いかけて」 サッカー部で盗難された備品の行方を追う“日常の謎”系青春ミステリ。誰より敏感で心優しい探偵•速水士郎のキャラクターに好感。シリーズ化して欲しい。 「ルナティック•レトリーバー」 男女混合学生寮で起きた事件。物理トリックには笑ってしまったが、そこからの展開は読めなかった。タイトルの意味が最後にジワる。 作者の真門浩平氏は東大大学院在学中とのこと。今後の活躍が楽しみな期待の新人登場だ。 週刊文春ミステリーベスト10 19位 このミステリーがすごい! 19位 本格ミステリ・ベスト10 22位 ミステリーズ!新人賞 受賞(2022年) ほんため文学賞【たくみ部門大賞】 受賞

    21
    投稿日: 2024.12.28
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    「街頭インタビュー」言葉の裏を読まれるのって怖い。私も身近な人がそんな人だったら嫌かも。それが描かれているのが面白かった 「ルナティック・レトリーバー」謎解きは置いておいて、「人生の伏線を回収しないでいい」の言葉が印象に残った。思わぬ時に回収されて、ニヤリとなるよね

    0
    投稿日: 2024.11.08
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    一気に読みました。最後の短編「ルナティック・レトリーバー」は、秀逸でした。 お互い推理し合う過程と明かされるトリックが非常に素晴らしくて、圧巻でした。

    1
    投稿日: 2024.10.26
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    読みやすく、ミステリー要素もあって楽しい。 話ごとにメッセージが込められており、それらがとても共感できて自分には刺さった。

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    短編集。なのに読みごたえあり。 そして、読みやすい。 謎が解けそうになってからが面白かった。 印象に残ったのはカエル殺し。主要登場人物3人の心境を思うと頭がぐるぐるする。

    4
    投稿日: 2024.10.18
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    5つの短編集。ミステリー。 どれもひねりが聞いていておもしろい展開だった。すこしイヤミスっぽい、登場人物に心移せない感ありなのが個人的に★減で、ミステリー読みの人には完成度高いと思います。 「街頭インタビュー」 人を観察するのが好きで得意だという評価も得ている僕は、街頭インタビューでSNSに叩かれてしまった藤原さんの姉を救済するために依頼を受け動く。世間の誤解は解けるのか?その後の藤原さんからのぼくの評価は?ことの真相は? 「カエル殺し」 美妃は昔話ネタでトークする井の中のかわズのファンで、知り合いから紹介されメンバーの省吾と親密な仲になり、井の中のかわズもお笑いコンテストを勝ち進み、そして蛙化現象がおきてアッと驚く結末を引く省吾。昔話にもカエルの王様が使われます。 「追想の家」 久しぶりに訪れた祖父の家にある本部屋に感じた収納量などへの違和感。それを今は亡き祖父の言葉や言動から解く。 「速水士郎を追いかけて」 HSPの性質を呈する速水と俺は中学からのつきあい。いろんなことに敏感で人付き合いも苦手だが、頭が異様に回ることを俺は知っている(中学でもある事件で助けられた)。そんな時、サッカー部の部室が荒らされ、部員の俺も巻き込まれるが速水となぞ解きを始めてみた。 「ルナティック・レトリーバー」 今時珍しい男女共通の大学寮で、珍しい部分日食が起こったときに、人が死んだ。死んだのは美しいが性格の評判は悪い人気作家の吉田さん。現場は自殺っぽいが僕は他殺と思って推理を展開する。しかし探偵はほかにもいて・・・。 殺人事件がいくつかあるので、中学佼以上向け。個人的に読ませるなら小学生にアウトではないくらいの内容。

    5
    投稿日: 2024.10.15
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    日常の謎から殺人事件まで幅広く扱いながら、どの話もキャラが活かされたテンポで展開されており面白かった。

    0
    投稿日: 2024.10.13
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    青春のほろ苦さを感じさせる日常の謎5編。伏線を張り巡らせた謎解きではないけれど人間模様に謎解きを掛け合わせた感じが面白かった。回収されなかったものに核心が潜んでいるという評が言い得て妙だと思った。

    1
    投稿日: 2024.10.12
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    5つの話から成る短編小説。 『追想の家』と『ルナティック・レトリーバー』がとくに好きだった。 場面描写とセリフ回しがちょうどよく読みやすかった。 何もかも鮮やかに繋がり回収される出来事なんていうものはないのかもしれない。けれどもふとしたときに、報われる思いもきっとあるんだろうな。

    0
    投稿日: 2024.10.06
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    5篇を収録した短編集。 ミステリ作品なのに伏線は回収しない、という斬新さ。回収しないというよりも、伏線だと思ったら伏線じゃなかった、と言った方が正しいかもしれない。でもミステリなのできちんと筋を通して解決にたどり着く。伏線回収が当たり前のミステリに対して「あまりにも伏線を回収しようとしすぎていないか?」という疑問を投げかけているようにも感じた。 また事件を解決した先に、現代人へのメッセージが込められているような展開になっていたのもよかった。

    0
    投稿日: 2024.09.23
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    whoやhowに目新しさはなく、恐らくそこではないんだろう。どの回も解決後にwhyが語られ、祖父と仲直りの話と、カエル化現象の話は、印象深い。

    0
    投稿日: 2024.09.15
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    ミステリィ短編集。動機などに、現代人特有の、いや人類共通の、というべきの「物語に取り憑かれる」ことが見てとれた。後味がいいのと、悪いののバランスもよかった。

    68
    投稿日: 2024.09.12
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     推理小説だから、逃さないぞと気合を入れて読んだのに、まさかの伏線を回収しないとは、、、綺麗にやられた感じにむしろ清々しくなる。タイトルを意識していればよかった。新しいタイプで、面白い。

    14
    投稿日: 2024.09.08
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    短編集。 速水士郎を追いかけて、がよかったな。 「ぼくは、守田くんの行為を暴き立てたくてここにきたわけじゃありません。ただ、過ちを咎められないまま切り抜けた経験を持つというのは、とても危険なことだと思うんです。だから守田くんは、ぼくらが知っているからではなく、自分の今後のことだけを考えて、みんなに言うかどうか決断してほしいです。〜」

    2
    投稿日: 2024.09.07
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    大学の寮で、高校の部室で、 亡き祖父の書斎で―― ぼくらが遭遇した五つの謎。 第19回ミステリーズ!新人賞受賞作を収録した鮮烈な作品集! 数十年に一度の日食が起きた日、名門大学の学生寮で女子学生が亡くなった。密室状態の現場から自殺と考えられたが、小説家としても活躍し、才気溢れた彼女が死を選ぶだろうか? 三年間をともに過ごしながら、孤高の存在だった彼女と理解し合えないまま二度と会えなくなったことに思い至った寮生たちは、独自に事件を調べ始める――。第十九回ミステリーズ!新人賞受賞作「ルナティック・レトリーバー」を含む五編を収録。大胆なトリックと繊細な心理描写で注目を集め、新人賞二冠を達成した新鋭による、鮮烈な独立作品集。 ■目次 「街頭インタビュー」 「カエル殺し」 「追想の家」 「速水士郎を追いかけて」 「ルナティック・レトリーバー」 事件が解決してめでたしめでたしってかんじで終わる話ではなかった。なんとうか、犯人や探偵の本質というか、人間の本質というかそういうのを指摘する少し変わった話だったなと思った。 特に「街頭インタビュー」は、今どきのSNSのトラブルで主人公の正体が「うわぁぁぁ」ってなった。そして「今どきだなぁ」とも。私たちは、物事の側面しか見てなくて、その裏側とか内側の本当のところって見てなかったり、見ようとしなかったりしてるのかなぁと。まぁ、あの主人公はクソだったけど。 あと「ルナティック・レトリバー」は、この本のタイトルを回収してる気がした。なかなか面白かったけど、伏線回収しないミステリーってなんだかつまらなくないか?とか思ったり。まぁ、人生は無理に伏線回収しなくてもどこかで勝手に回収されるのかな。 2024.9.5 読了

    2
    投稿日: 2024.09.06
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    ほんタメ文学賞大賞の作品とのことで読みました。 短編集となっており、伏線回収かと思いきやもうひと展開あり、面白かったです。 どの作品も読みやすくて、割と明るめ青春系な舞台なので、ミステリ初心者の方におすすめかなと!

    13
    投稿日: 2024.08.28
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    解決かと思いきや、もうひと転がりある短編集。 思い込んだことが、事実とは限らない。「こういう人は〇〇だ」「こういう場合は〇〇なんだ」こんな考えを巡らせている時、私達はきっと、回収しなくても良い伏線に引っかかっているだけなのかもしれません。

    0
    投稿日: 2024.08.19
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    ぼくらは回収しない。なるほど。 伏線回収でそうなるよね?ってところから またひっくり返される感覚。 短編集だけど長編で読みたい。 短編で終わるキャラとしてはどれももったいない!

    23
    投稿日: 2024.08.16
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    おおー!これ面白い。ざっくり言えば青春ミステリーにカテゴライズされる短編集だが、なかなか凝っている。トリックや謎解き部分も悪くないけれどそれ以外の部分が冴えわたる。トピックスをうまくストーリーにしているところが良いし、何よりどこか風刺が効いた作風がある意味どんでん返し的驚きをもたらしてくれた。お気に入りは『街頭インタビュー』→動画の炎上を鎮めよう。謎解きはささやかながらもサプライズはバッチリ。『カエル殺し』→まさか蛙化現象を取り上げるとは。動機に呆然だがお笑い好きには楽しめた。これはバッチリ回収してる!

    4
    投稿日: 2024.08.09
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    ほんタメ文学賞候補作となったことで読了。 現代だからこそのテーマがふんだんに使われた5つのミステリー。 ただどのお話もスッと入ってきたのはなぜだろう。 同世代で同じ時代を生きる作者さんの 日常にありそうでなさそうなシチュエーションのストーリーであり、 それに、それぞれにメッセージ性もあったこと。 だからかすごく読み応えを感じた1冊となった。

    2
    投稿日: 2024.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    姉のインタビュー動画が、悪い方にバズって批判されまくった女の子に頼まれて事実を観測する。質問と回答内容を編集されていた。探偵が批判に加担してたこともわかり、気まずくなる。 漫才コンビ、苦節の果てにM1優勝するが、バラエティで苦戦。中良い先輩芸人もR1優勝。祝賀会で殺人。タバコは吸わなくてもネタ用にマッチを持っている。R1優勝の今が最高で、この後バラエティで苦戦するから、いいところで終わらせた。 死んだ祖父の家の遺品整理。昔見た本だらけの部屋。ふと、それから15年経ってるのに、変わらず本だらけなのに疑問。別の部屋に移動してた。今際の際の祖父が発した、こないだ伊集院先生から聞いた、はこないだは2年前。 生徒は入れないプールサイドにゴミが散乱。不良女がタバコを投げ捨てたのを誤魔化すために蒔いた。 日食の時に密室自殺。倉庫で目張りで連単自殺。倉庫の外側の小さな部屋で、毒ガスを撒いたと言い襲うと倉庫に逃げて毒ガスの侵入を防ぐために目張り。倉庫内の一酸化炭素で中毒死。人生の伏線を無理に回収した。人生の伏線は、長い目で見て回収されることもある。漫画家になる夢を諦めて建築事務所に就職したが、就活生用に漫画を描いて勧誘したりする。 作者が若いので、若い発想や言葉がふんだんに出てくる。2年前をこないだと言うのは老人じゃなくてもアラフォーもそうだな…とか。

    1
    投稿日: 2024.08.04
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    ほんタメ文学賞 ノミネート作品チャレンジ② ミステリー短編  炎上や蛙化現象等の現在の素材からの作品 トリックだけでなく心理描写も細やかで心地良く読了しました まだ大学院生の作者さん この先が楽しみな作家さんとの出会いでした

    1
    投稿日: 2024.07.29
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    【収録作品】 街頭インタビュー カエル殺し 追想の家 速水士郎を追いかけて ルナティック・レトリーバー 「街頭インタビュー」 探偵気取りの中学生がイタイ。そういう黒歴史がある面々が頭に浮かぶが、彼らよりも普通なのに自意識が高く、SNSでの発言のイタさが辛い。 「追想の家」「速水士郎を追いかけて」 語り手の気づきが気づきだということにびっくり。著者の若さに納得。 「カエル殺し」「ルナティック・レトリーバー」 犯人の自己中心的で観念的な動機の幼さが恐ろしい。

    6
    投稿日: 2024.07.26
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    色々なミステリの入ってる短編集。 日常の謎、殺人、イヤミス… 1話目の炎上のやつはイマドキのやつだな…怖っ!と感じた。1番好きだったのは速水くんの話でした。

    8
    投稿日: 2024.07.25
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    「カエル殺し」が面白かった。 全て悪くないのだが物足りなさも感じた。 自分は、ミステリーや謎解きものは長編でじっくりと読みたい派だと気がついた。

    0
    投稿日: 2024.07.20
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    割と雑多な印象の短編集。一応ミステリではあるけども。日常の謎だったり殺人事件だったり。さわやかな話だったりイヤミスよりだったり。 なんというか、話が薄いというか軽いというか・・あんまり好みではないかな。とにかくいろんなタイプの話があるんですが「この作家さんのこんな感じの話をもっと読みたい」とまではならなかったかな。いろんな話が書けますよというサンプル見本みたいな一冊でした。 しかし、自分を害そうとする人物から逃げて粘着テープで目張りって・・・悠長すぎませんかね。その間に犯人がボケっとまってる情景が思い浮かんでちょっと笑ってしまいました。

    0
    投稿日: 2024.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5つの独立作品集。 なぜそんな事をしたのかという真相の部分が、なかなかにゾワッとして面白かったです。「カエル殺し」と「ルナティック・レトリーバー」が特に良かったです。キャラクターとしては「速水士郎を追いかけて」の速水くんが良いですね。こういった気質だからこその探偵ものも良さそうです。 最後まで読んでからのタイトル見るとなるほどなぁ。

    1
    投稿日: 2024.07.08
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    純粋なミステリ愛のみで作られた作品が並ぶ短編集。ミス研の機関紙に掲載されていそうな作品ばかりだけど、なかなかのハイレベル。 小説としての旨みは少なめな分、溢れんばかりの稚気に頬が緩む。シンプルに密室トリックに感心したのは久しぶり。今後はぜひ長編も。

    0
    投稿日: 2024.07.06
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    「カエル殺し」の犯人の動機に共感できてしまった…。 「ルナティック・レトリーバー」作中の、人生はミステリー小説じゃないんだから伏線回収されると思うな、みたいなセリフが刺さった。 人生とは…。

    1
    投稿日: 2024.06.29
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    正確に書くと☆3.5といったところ。 街頭インタビューの炎上、密室的状況での殺人、亡くなった祖父の部屋の謎、部室から消えた備品、日食の日に起きた不審死。 様々なテーマ、切り口でのミステリー短編5編。 どれも面白かったが、個人的に好きだったのは『カエル殺し』『速水士郎を追いかけて』『ルナティック・レトリーバー』の3編。 トリックそのものも面白かったが、動機の点が興味深かった。 人がどのようなことで追い詰められていくのか。第三者から見ればそれでそこまで、と疑問に感じるかも知れないことであってもその時その環境で、その人であればそうなってしまうのかも知れないというのが感じられて納得できた。 タイトルである『ぼくらは回収しない』という言葉が直接的に出てくるのは最終話の『ルナティック・レトリーバー』。 ミステリーとしての面白さとドラマとしてのリアリズムとのバランスを考えられた話だった。 作家さんの今後の作品にも期待。

    44
    投稿日: 2024.06.26
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    初読みの作家さん。 どの話も気の効いた捻りがあっておもしろかったけど、さらにもう一歩を期待せずにはいられない。

    0
    投稿日: 2024.06.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『ぼくらは回収しない』というタイトル回収が素晴らしかった。 どの短編も謎の先にあるものがしっかり描かれていて心をつかまれた。『街頭インタビュー』と『ルナティック・レトリーバー』が特に好き。 『ルナティック・レトリーバー』伏線回収はミステリ好きなら憧れるが、それを逆手に取った展開が鮮やか。さらにドラマに繋がるのがとても良かった。 これまでの人生、これまで自分がやってきたことの延長線上に今がある。誰しもそう思いたい。人生に迷うのは何も就活前の若者だけではない。どんなことがあっても、たとえ挫折や涙を呑むようなことがあっても、大橋さんのセリフを思い出したい。 著者の他の作品もぜひ読んでみたい。

    0
    投稿日: 2024.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編5作品あるが、『ぼくらは回収しない』というタイトルのものはない。5番目の『ルナティック・レトリーバー』がその内容に当てはまる。伏線回収といえば、ミステリーなどであとになって腑に落ちてスッキリするものだが、長い人生で経験したことの中には回収できるものもできないものもある。今までの努力を無駄にしたくないという気持ちになりがちだが、そんなに思い詰めるな、もっと楽に生きろと語りかけている。

    1
    投稿日: 2024.05.22
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    さまざまな読み口のミステリ短編集。殺人事件あり、日常の謎あり、いろんなことを考えさせられながら読むのが楽しい一冊です。タイトルはこれだけれど、ミステリ読みは絶対に伏線を回収したくなってしまうのが性ですよね。と思うとなかなかに切ない読み心地でもありました。 お気に入りは「追想の家」。仲違いしたままに祖父に死なれてしまった主人公の葛藤を、祖父の家の書斎の違和感から導き出す本作の謎は一見とても単純です。しかし案外気づかないことだし、そして真相を知らされてとんでもなく納得してしまいました。実に見事! 「カエル殺し」はストーリーの流れから、犯人はわかりやすいと思いました。が、何故殺したのかのホワイダニットが見事です。切ないというか恐ろしいというか……。

    3
    投稿日: 2024.05.15
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    「ルナティック・レトリーバー」秀逸。学生寮殺人事件。罠(穴熊囲)は誤算で複雑に。人生の伏線回収,動機は理解難。タイトル(回収しない)はここから。 「カエル殺し」芸人殺害事件,蛙化現象

    17
    投稿日: 2024.05.11
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    5編のミステリ短編集。 面白かったのは、「カエル殺し」「速水士郎を追いかけて」「ルナティック・レトリーバー」。 SNSの炎上や蛙化現象、HSPなど、今の時代ならではのテーマが散りばめられている。プロフィールを見てびっくりしたけど、作者の方はまだ大学院生なんですね。 一番好きなのは最後に収録された「ルナティック・レトリーバー」かな。ついミステリファンとしては、作中に出てきた伏線を全て使って真相を組み立てようとしがちだけど、そこをサラリと否定して現実はミステリとは違うのだと述べたところが良かった。作者の、ミステリと現実との距離の取り方が好きです。 賢いギャル、大橋さんのキャラも良かった。

    3
    投稿日: 2024.05.11
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    日食の日、学生寮で起きた事件の謎… 爽やかで厚みのある謎解きミステリー短編集 #ぼくらは回収しない ■きっと読みたくなるレビュー ミステリーズ!新人賞、真門浩平先生の短編集です。バラエティーの富んだミステリーを五編を収録。こういう話かなーと思いきや、実は手が込んだ仕掛けがあって油断ならない。 構成や文章はもちろん、特に伏線を忍ばせたりセリフまわしも上手なんで、倒叙ミステリーとか得意なんじゃないかしら。期待してますので、ぜひぜひお願いします! ●街頭インタビュー 友人の姉が街頭インタビューをうけた結果、SNSが炎上してしまった。桐人が解決に挑むが… 九マイルは遠すぎのオマージュからの…思いもよらないヒネリに唸った。やりおる。現代ならではの青春小説でもあり、どす黒い感じも好き。 ●カエル殺し 売れるのを夢見る芸人とお笑い芸人と憧れる女性の物語。パーティーで事件が発生してしまい… 蛙化現象をうまくもじったストーリーで座布団一枚!若者たちの夢と危うさが読んでいて切なくなる一作。 ●追想の家 入院している祖父の家財を調べるために、実家に訪れた一家の物語。孫である主人公は、二年半前に祖父と喧嘩してしまったのが心残りであった… 家族の温かみを感じる素敵な作品。祖父、父、主人公、妹の四人と、実家のイメージが目の前に見えてくるほど、場面切り取りとセリフが上手。 ●速水士郎を追いかけて サッカー部の部室で盗難事件が発生。主人公は繊細な性格の友人、速水と共に調査を開始するのだが… シンプルかつ清々しい作品で、自分の学生時代を思い出す。友達との距離感、人間関係の気づきがよく描かれており、ど真ん中の青春学園ミステリーでした。 ●ルナティック・レトリーバー【おすすめ】 大学の寮での出来事、その日は皆既日食で寮内の学生たちもにぎわっていた。ひとりの女学生が倉庫で見つかってしまう。倉庫内では隙間はテープで目張りがしてあり、七輪が置かれていた。一見すると自殺のように見えるのだが… 短編にもかかわらず、ストーリー、舞台背景、キャラ、そして謎解きの厚みがしっかりしていて素晴らしい。イチ推しキャラは大橋さん、見た目と行動はギャルだけど実は切れ者って感じで惚れる。謎解きや展開も手が込んでて好き。 ■ぜっさん推しポイント この本から現代の若者たちの叫びを感じ取ることができる。年齢を重ねた人ほど、読んで欲しい作品です。 私からのZ世代へのメッセージとして、言いたいことはひとつだけ。君たちの未来は明るい、生きていれば楽しいことがいっぱいある。だから前向きに胸を張って歩いてほしい。

    90
    投稿日: 2024.05.04
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    「街頭インタビュー」 「カエル殺し」 「追想の家」 「速水士郎を追いかけて」 「ルナティック・レトリーバー」 5話収録の独立短編集。 前作の『バイバイ、サンタクロース 麻坂家の双子探偵』より更に面白くなっていた。 1999年生まれ、東京大学大学院在中のまだ若い作家さんだが、1話読み終えるごとに上手さに唸ってしまう。 真相に辿り着いたかと思えば鮮やかな反転、注意深く読み進めていても、裏をかくその手腕にやられっぱなし。 第十九回ミステリーズ!新人賞受賞作に輝いた最終話も良いが、全話秀逸で文句なしの面白さ。 今後に期待しかない。

    6
    投稿日: 2024.05.04
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     第1篇目で日常の謎系?のミステリーかと思いきや、2篇目は人が死ぬミステリーと、作者のミステリー短編集。  ミステリーの謎解き部分も面白いのですが、タイトルの通り、各短編それぞれに「回収されない」ものがあるように思われ、その部分もまた凄いなと思う作品です。  そして、謎解きとしてもタイトルの「ぼくらは回収しない」の意味でも凄いなと思ったのは、やはり1番最後の「ルナティック・レトリバー」ですね。  最後の最後で身構えていたら、そういうこと!?と思わずなってしまいました。  ネタバレできないなぁと思いながらも、最終章のことはわかるわぁと今になって思います。  作者が1999年生まれ?東大大学院在中とはいえそんなことを書けるの?その年で?と思いました。  ミステリーで謎解きだけではなく、結構社会的にも人間的にもそこを表現しちゃうんですか?と思ってしまう本作品。  「ぼくらは回収しない」  のその意味を、是非味わっていただきたい。  そんな作品です。

    5
    投稿日: 2024.05.01
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    五篇の短編が並ぶが、1話目の「街頭インタビュー」が推理物として面白かった。 「大っ嫌いになるかどうか…」の締めの台詞も面白い。 最終話の「ルナティック・レトリーバー」の、誰もが人生の伏線を回収できる訳では無いという落とし所に納得の一編だった。 軽い探偵ものから殺人事件まで取り揃えたお手頃推理本でした。

    9
    投稿日: 2024.04.23
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    Amazonの紹介より 数十年に一度の日食が起きた日、名門大学の学生寮で女子学生が亡くなった。密室状態の現場から自殺と考えられたが、小説家としても活躍し、才気溢れた彼女が死を選ぶだろうか? 三年間をともに過ごしながら、孤高の存在だった彼女と理解し合えないまま二度と会えなくなったことに思い至った寮生たちは、独自に事件を調べ始める――。第十九回ミステリーズ!新人賞受賞作「ルナティック・レトリーバー」を含む五編を収録。大胆なトリックと繊細な心理描写で注目を集め、新人賞二冠を達成した新鋭による、鮮烈な独立作品集。 第19回ミステリーズ!新人賞受賞作品。 連作短編集ではなく、単独の5つのエピソードを集めた短編集になっています。 殺人や盗難まで色々なミステリーを楽しめるのですが、一味違っています。 普通ならば、推理してズバリ解決ですが、この作品では解決したとしても、その後に続く隠された真実が注目どころになっています。 他にも、「え?この人が推理をするの⁉︎」と思ってしまうような意外な人がしたりとちょっと変わったテイストになっていました。 ただ事件を解決するだけでなく、事件によって揺り動かされる登場人物達の心理描写が、ビターだけれども核心をついていて、ミステリーとしての新たな味わい方がありました。 どのエピソードも魅力的でした。 「街頭インタビュー」では、テレビのインタビュー画像から見えてくる視聴者の印象や印象操作が面白く、その後の真実も面白かったです。 「カエル殺し」では、先輩芸人が殺害され、その容疑者が同じ芸人という展開。なぜ殺されたのか?なぜ殺したのか?犯人の犯行動機から見えてくる現実に、ジーンときてしまいました。 「追想の家」では、亡くなった祖父の家の秘密を、浪人生の孫が解き明かすのですが、祖父と孫との関係性にじんわりとしてしまいました。 「速水士郎を追いかけて」では、学校内の部室での盗難事件を一見頼りない優等生が解き明かしていきます。消去法で見えてくる犯人と登場人物達の言えない現状が面白かったです。 新人賞を受賞した短編「ルナティック・レトリーバー」は密室事件の謎だけでなく、犯行動機に隠されたそれぞれの主張が何とも切なさを滲み出していました。 ミステリーだけでなく、登場人物それぞれの心理描写を紐解くことで見えてくる真実も魅力的な作品になっていて、異彩を放っていました。

    7
    投稿日: 2024.04.14
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    発売前から購入を決めていた一冊。凄く好みの一冊でした! 五篇からなる短編集ですがどれも良かった!その中でも新人賞受賞作の「ルナティック・レトリーバー」は唸りましたね。五篇全て読み終え、本を閉じて再び目にするタイトルに「なるほど、回収しない…か」とまた声が漏れる。

    2
    投稿日: 2024.04.12