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1日10分の哲学(新潮新書)
1日10分の哲学(新潮新書)
大嶋仁/新潮社
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総合評価

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    大体各章20分ぐらいでサクッと読めた。また大阪人の哲学が気になりすぎて手に取ったが、楽しく読むことができた 食い入るように見る項目もあり、どうしても難しい項目もあり。どちらにしても普段読書してるだけでは動かない頭の箇所が動いてる感覚になった この本から好きな分野を深めていくのもあり

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    投稿日: 2025.12.08
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    章立てにすることで、1日少しずつ読み進める形をとった哲学を今と昔を引き合いに出しながら、わかりやすく世界に連れて行ってくれる。聖徳太子が、「自分自身は聖者である保証はない」として、リーダーシップをとった。すごく謙虚なようで、聖者って言っちゃうのねという微笑ましいような。リーダーって、誰もが自信があって、全てを掌握して、正しい判断を下しているわけではない。むしろ、苦しみながら、涙を流しながら、進んでいることもある。それが聖徳太子なのかもしれないと思うと、世の中捨てたものではない。 ダマシオ氏の「理性とは感情の上にアップグレードされた概念である」というのは、デカルトを完全否定し、理性と感情を分離した2分論に真っ向から反対の立場をとる。もちろん、どうでもいいような気もするが、目くじらを立てるというよりも、デカルトが間違ったとか、間違っていないとかよりも、感情というよくわからない概念を、ただのパルスで片付けてしまうのもなんとも味気ない。哲学とは、突き詰めていくことなのかもしれない。「感情的になるなよ、もっと理性的でははいと」という考え方が間違っている可能性があるというのは面白い。感情をまずは育てよ、その上で理性を組み立てろ、である。 哲学的な思考として、デジタルについて、が面白い。微分は、曲線を直線の細切れの集合体と見立てたもの、つまり近似値であり、本当の曲線にはなり得ない。これと同じく、デジタルは現実足り得ない。あくまでも近似値にはなるが、そのものにはなり得ない。さらに、攻殻機動隊にまで話が及ぶ。霊魂は、記憶であり、義体の中で生き続けている。この精神と身体の分離、そして記憶が霊魂そのものであるというコアな考え方を哲学的に説いて来れている。 すごく大事なのは、AIを使うのもいいけど、自分で考える時間を作るということだ。

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    投稿日: 2025.07.01
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    前半読みやすく、後半の科学〜現代世界の哲学になると急に知らない人ばかりで難しい… 哲学にサラッと関わり、考える機会、深く知りたくなる人物を探すには良き一冊。 わかったような、きっとわかっていない。哲学難しいが大切、以後少しずつ関わり、考えていきたい。 何事も鵜呑みにしないことです。書かれていること、いわれたこと、それを一度自分の頭でフィードバックさせなくてはなりません。 と、薬剤師の若い彼女に言われた… デカルトは「決断したら迷うな」 p. 13 本居宣長は、「歌を詠めなくては人になれない」と 身体的な反応を意識して、感情に交換する、そして人間は感情を持ち、言語に表現している、という。 自分が聖人で相手が愚かだという保証はどこにもない p. 38 世間虚仮こけ/ この世は仮のもの、中身があるかに見えて実は空っぽ ほとけはつねにいませども うつつならぬぞあはれなる ひとの音せぬあかつきに ほのかに夢に 見えたまふ   梁塵秘抄/後白河法皇 朱子学は天とか理とか一定の概念を前提として始まるが、蘭学はなにごとも実験しなくては本当かどうかわからないという科学的精神に基づく。概念の把握が難しく、雲を掴むような理屈だらけな朱子学より、ある意味分かり易い。 p. 49〜 三浦梅園、反観合一はんかんごういつ、 対立させて観ると複雑に、合わせて見ると単一になるこの世界。 哲学とは当たり前のことにたどり着くにもさまざまな可能性を考え、それらを吟味して、ようやくそこに到達する人たちなのである p. 52 特定の宗教を信じる必要はない。ただ毎日を健康に過ごし、隣人と仲良くし、言葉を正して会話を楽しむこと。そうすれば心も整い、自分も周囲も幸せになる / なにわのど真ん中、醤油湯屋息子として育ち江戸随一の天才、富永中基 p. 56 福沢諭吉、若い時にオランダ語を習うも開国後の横浜では英語を使っているのを知り、猛勉強。切り替えの速さ、思い切りの良さ、引きずらないことの素晴らしさ! p. 62 パルメニデス、が言った2つ。 ◯この世界はたった一つの元素から成り立っている ◯存在しないものについては考えるな p. 73 インド人にとって実在するのは観念であって現象ではない。私達が「この花は美しい」という時、インド人は「美がこの花にある」という。小林秀雄は、「美しい花はあるが、花の美というものはない」と。 p. 86 デカルトは自然を超えるものとして神を考え、人間の理性がその神に匹敵するものと思う。 スピノザは自然が神であり、神はそれ以上でもいかでもなかった。人間も動物も生き物すべては自然が生み出したものであり、同時に自然がなる存在として自らを生み出すことができるのだ。その限りにおいて、生き物すべて神なのである。 p. 98 化学哲学者カール・ポパー アドホック/ その場しのぎ ? 反証可能性/ 万人が心に銘記すべきものである。20世紀で最も重要な概念といえるかも?科学は反証される可能性を残していなくては化学ではない。開かれた態度を導く。 会社経営ならドラッカー  p. 132〜 アトミゼーションとは、原子化と訳される言葉で、個人主義化を意味する。集団主義と共同体意識から脱却しろ、個々の人間が自分のために、自分で考えて生きるようになれ、ということ。 p. 146 レヴィナス曰く、他者とは自分とは異なるなら他者。人は誰しも自分と似たものを他者に求める、だがそのような他者は本当の他者ではなく、自分の中に取り込んだ他者であり、取り込んだ時点で、その他者は他者でなく自分にとってなっているのである。他者を他者として切り離した存在として尊重してこそ、本当の関係が気づけるという。 p.183 哲学は一般性を求めるために多様性を犠牲にするので、多様性の哲学は見つけにくい p. 220

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    投稿日: 2024.09.10