
総合評価
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powered by ブクログ母親病と聞いて少しミステリー系かと思ったが他者に認めてもらう、自分という存在を認めてもらうという意味で女性が家事やり男性が外で働くという古い価値観はもう通用しないと改めて読みながら感じた本だった。そして女は、母親と言う存在は恋をしてはならないのか?とも思った。
0投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ母親ってなんなんだろう、と考えさせられた。 「家と身なりを整えて、常に子供の自慢でいること」が母の役割と言っていた母親が、一人の女性として老いと性に向き合う感じがすごかった。
0投稿日: 2024.10.18
powered by ブクログ母親病と聞いて、私が思っているものと違った。 母親病って毒親のことかな?母親と娘との間のトラブルや葛藤かな?って思っていたけれど、違った。 この本に出てくる母である園枝さんの良妻賢母でいようとする気持ちや思いには共感はできなかった。 解説を読んでみて、結婚し、主婦として良妻賢母であろうとも、女性として生きたい、でも行き場がない。誰かに承認されたいということだった。 園枝さんの承認は性欲を通しての承認だった。 性欲以外にも、趣味や仕事、他にも選択肢があるのにと思いつつ、園枝は性欲の道を選んで、女性として生きたい気持ちが何倍も強かったんだろうなと思った。 母親病の娘、息子たちも、そんな母親病の母に育てられると、当然トラブルや葛藤も起こる。娘、息子たちも、またどこかで「承認」を欲する。 園枝さんが亡くなったのは事故か、自殺か、殺人かは本を読んでからのお楽しみ。
0投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログこの著者の作品は登場人物に共感を求めてはいけない。それを分かった上で読んだので、かなりスリリングで面白く、一気に読了。文章はとても柔らかくて美しいのに、それらが描いている世界観が異常なほどの欲深い黒さ。著者の全作品を読んではいないが、これは最高傑作だと思う。
1投稿日: 2024.05.20
powered by ブクログ母親の謎の死を巡る連作集です。正直この60代の母親の気持ちがあまり理解できなかった。共感できる登場人物もいなかった。しかし小説はそこだけが重要な訳ではないし、ミステリー的に読むこともできる作品だと思う。 私個人としては母親にここまでもやもやを感じたことがないけれど、家族だからといって相性が悪い場合もあるだろうしその場合は関係が近い分深刻なことと思う。
8投稿日: 2024.02.24
