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総合評価

66件)
3.8
12
29
16
4
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    アニコンというイベントで大量殺人を犯した、殺人犯、斉木の小学校の同級生が主人公の安達。斉木は自殺をしてしまい、犯行の動機が分からない。斉木が小学生の頃に苛められていたきっかけを作ってしまった安達が罪の意識に苛まれながら、その理由を探る。始まり方が衝撃的で気になって一気に読み終えるほど面白かったです。 事件で娘を亡くした遺族の厚子さんが主人公への復讐を止めると息子に宣言した後、息子の厚子への容赦ない発言に対して、厚子が、もっと優しい息子が欲しかったな。というシーンが、胸が痛くなった、、厚子は被害者の絶対的な権利の主張や加害者側への想像力の欠如に疑問を持ち、復讐を踏みとどまったのに、想像力のない息子に酷いこと言われてしまい、救いがない、、 被害者の会の集まりで加害者の親を訴えるのに反対してきた、岡崎咲江との出会いが厚子のこれからの救いになってほしい。

    0
    投稿日: 2026.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中飽き気味でナナメ読んだ部分もあったから最後まで読んでよかった 読んでる間中、苦しい、いろんな人の悪意だったり、悪意のない攻撃に不快感が満載 想像力が足りない、人間が十分に進化できてない、ってのは納得感のある考え方、それを分かった上でなんでその選択肢かはわからずじまい、想像力が足りないのかな 総じていい話だった

    0
    投稿日: 2026.01.15
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    犯人の動機は弱かったけど、考えさせられる内容だった。 想像力を働かせること。完璧にできなくとも少しでも相手のその先まで考えることができたら、善の芽になり得るのだろう。

    0
    投稿日: 2026.01.03
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    無差別大量殺傷事件の発生に衝撃を受ける。40人近くを襲い焼身自殺した男が、小学校時代の同級生だったのだ。あの頃、俺はあいつに取り返しのつかない過ちを犯した。そして安達は、凶行の原点を求めて犯人の人生を辿っていく。接点を持つことになった立場の異なったひとたちの行動と心情が巧みに描写されていてのめり込む。SNS、虐め、職業差別、被害者遺族、報道の危うさなど、現代の社会問題を考えさせられる。 あっという間に読んでしまいましたが、動機が今ひとつわかりにくかった。

    0
    投稿日: 2026.01.02
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    読んだ本 悪の芽 貫井徳郎 20251206  嫁さんのお下がり本。  小学生のころの同級生が大量殺人事件を起こす。その同級生を不登校まで追い込んだいじめの原因者が主人公で、自らの責任、自己嫌悪、社会的制裁への怖れとか色んなものを抱えながら犯行の動機を探るってお話。いじめてたことがばれて公表されると社会的に抹殺されるっていうSNS時代のサスペンスを絡めて、結構先がどうなるのか気になって一気に読んじゃいました。  なんだかんだ言って、SNS上の匿名の世間は無慈悲だけど、実在のリアルな関係者たちには情があるというか救いがあるというか、正直ラストはうまく呑み込めなかったんだけど、ホッとした感で終わるのはそれはそれで。  テレビでやってる「良い子悪い子」とシンクロして、どきどきしました。  こういうの、振り返ってみて今更ながら考えさせられるな。

    0
    投稿日: 2025.12.07
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    日本最大のアニメコンベンションで起こった無差別殺人事件。 主人公の安達はニュースを見て、犯人の斉木が小学校時代の同級生だと気付く。 しかも、安達が付けたあだ名で斉木はいじめられていた。 斉木が起こした事件の責任は、過去の自分の行いにあるなではないかと衝撃が走る。 斉木は事件を起こした後、自らも命を絶っており、動機がわからい。 この事件により、安達だけではなく、安達と同じように斉木をいじめていた同級生や斉木の両親、被害者の家族、斉木の事件に遭遇した参加者たちの考えが少しずつ動き出す。 この話は、誰にでも起こりうる可能性があるものかもしれないものかもしれない。 2025.12.3

    10
    投稿日: 2025.12.03
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    今の世相を映したSNSによる誹謗、中傷の怖さを改めて考えさせられた。最終章で「悪の芽」だけでなく「善の芽」もあることに救われる。

    1
    投稿日: 2025.11.25
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    就職氷河期世代を勝ち抜き、大手銀行に就職し、幸せな家庭も手に入れた安達。しかしある日突然起こった無差別テロの犯人が小学校の同級生であることを知る。自分が彼に無分別にもボソッと下の名前が「キン」と読めることをつぶやいてしまってから、イジメの対象になっていた。イジメをしたわけではないが、それがエスカレートして彼が不登校になるまで続き、出てこなくなるとサッパリ忘れていたことも、良心の呵責を大きくした。彼が同級生であることに気づいてから、パニック障害になってしまう。

    11
    投稿日: 2025.11.24
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    相手にとって何気ない発言であったとしても人の言葉には重みがあるし、言われた本人はずっと忘れられないこともある。無関心であることも時には罪になる。 芽は集まると大きな力になる。いろいろ考えさせられる作品でした。

    0
    投稿日: 2025.10.22
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    貫井さんの悪の芽 考えさせられる話しだった 悪意なく発言した言葉が発端と思って読み始めたから、過去の発言に悪意が入っているとわかった時、苦しんでいる安達に同情することができなかった 過去のいじめの加害者が安達含め2人出てくるけど、最初は自分たちが被害者みたいな心情になってるのがすごく嫌だった でも丁寧な描写でそれぞれの現在の背景や成長過程など細かく描かれていて良かった プライドは上手く扱わないと傲慢に繋がるんだなと改めて実感した 現在の被害者家族の行動や心情もすごく丁寧に描かれていて、辛かったけどすごく良かった 江成さんが加害者側にならなくて良かったな

    3
    投稿日: 2025.10.11
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    主人公安達のエピローグはあったけど、動画撮影者と被害者の母親は結局曖昧なままで残念でした。どうなったの?あれで終わり?となりました。

    2
    投稿日: 2025.10.05
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    夏のフェア棚に置かれていた本作。 帯が大きく新しくなっていて、 新聞のようなレイアウトのものでした。 ---------------------------------- 無差別大量殺傷事件 隠された犯人の壮絶な半生 殺人鬼を生んだ悪意のひと言。 この事件は、誰の「罪」なのか? ---------------------------------- アニメの大型イベント、アニコン。 そこが突如、無差別殺傷事件の現場になる。 40人近くを襲いその場で焼身自殺した犯人。 ニュースで報じられた犯人の名前、出身学校。 本作の中心人物である安達は、 小学校のかつての同級生だと気づく。 死んでしまっているから本人の口から聞くことができない。 なぜ、事件を起こしたのか? 安達のなかに後ろめたさがあった。 自分も凶行の原因となる一因だったのではないか。 過去を辿る決意をした安達がたどり着く真実とは。 みんな自分に都合が良いように受け取るし、 そうじゃないと自我を保てない。 だけど、そこからこぼれ落ちるように底へ落ちていく。 悲観したのか、憤怒に駆られていたのか、 諦めたのか、嘆いていたのか。 誰の心の中にもあるような、 自尊心、嫉妬、自分を守るために攻撃する気持ち、 それらが注がれ続けて悪の芽が大きく育つ。 一気読みでした。

    12
    投稿日: 2025.10.05
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    貫井徳郎先生の想像力、キャラクターの緻密な設計には毎度感動させられる。 この本を読んでて最初は微笑む人を思い出し、 後半には乱反射を思い出した。 why done itから世間に一石を投じる内容となっており、この本を通して考え方がひとつ増えてくれる人がいればいいなと感じたし、その中に自分が入れていればいいと思う。 今後生きていく上で忘れたくない本。

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    謎にミステリーの気持ちで読み進めていたので、最後にどんでん返しあるんじゃないかという謎の気持ちで読んで、そんなことはなかった。笑 SNSの怖さ 先入観 作られる勝手なイメージ イジメという残酷なこと 勇気を持って止めること 本当に浅はかな奴がいるから止めること 角フェスで見つけてなんとなく買ったやつ!現代社会へのメッセージがビシビシと。 SNSの怖さ、いじめの残酷さ、 偏見や先入観、人間への絶望、 悪の芽は摘んで、善の芽に変えること。 自分の悪の芽に気づいて時に振り返ること。

    1
    投稿日: 2025.09.01
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    最近、時代の早さについていけないと感じる。 気づけばネット上で人を判断、評価してありもしない憶測や正義感で人を傷つける様を嫌でも見るようになった。 なんて愚かなんだろうかと、思う。 私は、心無い言葉や、人の気持ちを阻害する人間の気持ちが心底分からないし気持ち悪いと思う。 「私は人間だ」と高尚な生き物みたいに言葉を並べて物を語ってはいるが、やっていることは人間のしていることとは思えない。 本作「悪の芽」に出てくる斉木の言葉を借りるのであれば、弱肉強食の理屈の間違った使い方をしていると思う。 この作品は、アニメのイベントで無差別大量殺傷事件を犯し、自殺した犯人と犯人の人生を壊した人間、そして犯人と関わった人間たちの物語だ。 一見、そんな事件を起こす犯人の動機を探る物語に見えるが、この物語の本質はそこではない。 物語の主軸となるエリートサラリーマンで斉木の同級生、いじめが始まるきっかけを作った男、安達は自分が上流の人間の中にいることで安心している。 斉木の気持ちなんて考えず、バカみたいなあだ名をつけてそうなったのは斉木のせいだと言った。 斉木の同僚たちは、金欲しさに安達に情報提供をした。女にいれあげたてたとか、キャバ嬢と絡んでたと真実を知りもしないで人を見下した。 斉木に娘を殺された女性は、安達を晒すことで自分の傷ついた心を癒そうとした。女性の息子は母の気持ちをゲームのようにもっとやれと簡単に言った。 斉木の反抗現場を撮影した学生は、一過性の人気と自分の承認欲求のために浅い情報だけで誰かを傷つけようとした。 この、登場人物たちの行動こそが重要だ。 出てくる全ての人たちが、自分本位の行動で誰かが傷つくことを考えていないのだ。 これは、現代と同じではないか? 女だから。アホだから。キャバ嬢だから。 ブスだから。デブだから。頭が悪いから。 そうやって、自分以外の人を見下して、何も考えずに人を傷つけることに歯止めが効かない。 そこのお前だよ。 気をつけろ。 その考えなしの言葉の結果、誰かに火をつけられるぞ。 その時のお前は本当に被害者か? 弱肉強食の世界で自己責任だなんて言わせない。 絶対に言わせない。勝手に人間の放棄をさせない。 この作品はそう訴えているように思える。 この作品が、今年の角川文化夏フェアに選ばれたことに大きな意味があると信じたい。 そんな作品だった。

    0
    投稿日: 2025.08.27
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    自分の過去の過ちをある凄惨な事件をきっかけに見つめ直すという作品。全体的な展開も早くサクサク読める作品であったが、心理的描写や登場人物の思考というものが自分にとってはなかなか理解の難しいものであった。また、真実が語られた後も少し疑問が残り消化不良と感じてしまった。ただ、物語全体を通してみるとある程度の一貫性を感じることができ、繰り返し読みこむことで理解が深まっていきそうな雰囲気を持っていた。

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    久しぶりの貫井さん。 読メの記録を辿ると2015年に「女が死んでいる」を読んで以来。 読メ登録前に何冊か読んでいたから以前読んだ時とは雰囲気が違うと感じた。 今作は薬丸岳さん作品に近いかも。 内容も面白かったけど解説で石井光太さんを採用したのは良かった。

    0
    投稿日: 2025.08.14
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    小市民的な思考回路をつなげて物語を紡いでいく貫井さんの小説はとても読みやすくて面白いと思っている。陰惨で刺激の強い冒頭のエピソードからどのように物語が展開していくのか期待して読み進めたが、結論から言うと、どうにもぼんやりとした消化不良のまま終わってしまった。タイトルの「悪の芽」は過度に誇張された加害者意識にしか思えず、描かれた経緯からは冒頭の惨劇の芽がそこにあったとはどうしても思えなかった。鬱屈した絶望を描くには貫井さんは優しすぎたのかもしれない。この物語でいえば、絶望仲間のキャバ嬢との関係性こそが犯行の直接的なきっかけだったに違いない。でもこの小説が安達のような立場の人の心情を描くことを目的としているのならば、もしかしたらそれには成功しているのかな? ただ、それはそれとして、絶望は蓄積するものだと思うし、今の世の中、その蓄積の量は以前に比べて格段に増えているように感じる。本当に大変な時代ではある。本当は希望だって同じくらいあるはずなんだけどね。

    1
    投稿日: 2025.06.26
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    過去のいじめに対する罪悪感・良心の呵責がテーマの一つで興味深かった。自分の小学生時代も思い出した。 いじめのきっかけを作った安達は主人公だから描写は多いが、いじめ実行者の真壁の話はボリュームが少なくてやや消化不良。 大量殺人の被害者が良心の呵責からむやみにネットによる復讐に走らなかったのは良かった(昨今そういう復讐系が多いだけに)。 斎木の無差別大量殺人の理由がイマイチしっくり来なかった(私の想像力が足りないせいか・・・)。斎木が主役の章も欲しかった。

    9
    投稿日: 2025.06.23
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    人間の想像力のなさ、無関心さ 自分の機嫌は自分で取りましょう。と無神経に過ごし自分の機嫌だけしか取らず、 振り回される人間をコントロール出来ない愚か者だと決めつける。 乏しい想像力。 なんとなく、そんな考えにも結びつけていた。 なんともリアルなものだった。 登場人物が最終的に手を止める、それだけが現実と違うところか。 エピローグの辺りを仕事終わりの電車で読んでいた。割と混み合う電車。 次は〇〇駅です。 私もそうだが、この駅で乗り換える人が多い。 降りるかと思っていたら 「下ろしましょうか?」とハキハキと話す若い男性の声。 ドア付近の少し広くなっている所 上の荷物置きには紙袋 「ありがとうございます」女性は少し驚いた表情、 嘘みたいなタイミングで 優しさが目の前に広がった。 若い男性というか、若いかっこいいにいちゃんだった。 スケボーとかやってそうな、にいちゃん。 多分、この小説を思い出すたびに そのにいちゃんの事も思い出す。 そっと幸せを祈る。 私も昔、よく道に迷ってそうな人とかに勝手に道案内をしていた。 写真を誰かに撮ってもらいたそうな人に 撮りましょうか?と勝手にカメラマンをしていた。 いつの間にか、イヤフォンして 足早に目的地に向かっていた。 忘れてはいけないもの、どこかに忘れてたな。 読んで良かった。 本当に。

    10
    投稿日: 2025.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「自己責任」「自助努力」、そういう言葉が当たり前にある世界で行きていくということ、を考える本でした。心の何処かで「私も貧乏だったし苛められっ子だったし病気持ちだけどちゃんと品行方正に生きてますけど!?」って思ってる自分がいることを突きつけられる本。

    2
    投稿日: 2025.05.08
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    人は誰しも悪の芽を持っている。 ネットが発達し、自分の意見を手軽に発信出来るようになって、悪の芽の育ちやすい環境が整えられているように感じる。 考えさせられる内容でした。

    3
    投稿日: 2025.04.15
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    「悪の芽」は誰でも心のどこかに潜んでいるし、誰でも気付かず水を与えているかもしれない… とても考えさせられる物語でした。 しかも色々な立場の視点で話が進むのも良かったです。 読んでいる間は重く苦しい気持ちになりますが、最後はスッキリして良い終わり方だと思いました。 安達さんはとても良い上司になると思うので、休職の事は気にせず出世すると嬉しいです。 たくさんの人に読んで欲しい本です。

    23
    投稿日: 2025.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間は誰しも悪の芽を持っていて、その成長は「理性」と「想像力」で決まるということか。 最後、熊谷さんの言葉は今の世の中そのものですよね。あんたらのやってること動物やんってかなりくらう言葉だわ。 本を読んでいると、『この本、義務教育の教材にしたらいいのに』と思う事が稀にあるのですが、これもそう。自分の理性と想像力を再確認するのにちょうど良いです。 物語のラストは希望。 (動物をやめた)善の芽を宿す人間が作る社会への期待です。すごく綺麗に終わります。そこは物語だな。

    3
    投稿日: 2025.03.06
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    無差別大量殺人事件の犯人は、主人公のかつての同級生だった。主人公が犯人に犯した過ちとは…。犯人はなぜ凶行に走ったのか。なぜあの場所だったのか。 人間の本質のかなり際どいところまで描いていて居心地の悪さを感じる程。久しぶりに引きずる読了感。

    1
    投稿日: 2025.03.04
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    解説の冒頭に『読者の中に自分はいじめとは完全に無関係だったと言い切れる人、子供の頃に誰かを傷つけた経験は無かったと断言できる人はいるだろうか?』…そんな問題提起がされる。 主人公は41歳のサラリーマン。一応順風満帆に社会を渡ってきた。ある日、アニメの大イベントでの無差別大量殺傷事件のニュースに衝撃を受ける。その後自らに火を付け動機不明のまま死んでいった犯人…この男が、小学校時代の同級生だったという事実。そして自分は過去に犯人をいじめていたことがある…犯人の動機は過去のイジメに端を発し、社会への憎悪を膨らませたのだとしたら、この事件は自分の「罪」なのか…そんなストーリーだ。 各章では別な人物からの視点…大量殺人をスマホ撮影したSNSがバズり人気者になった大学生、犯人が死んだため、大量殺人の原因になったと思われるいじめの加害者の主人公を尾行する、犯人に焼き殺された娘の母親。この事件をまた別の角度から語るのもちょっと面白かったな。 犯人のこれまでの半生を辿ってみると、病弱な子供を抱えるシングルマザーを支えていたということがわかり、さらに苦悩する主人公。もちろん大量殺人の罪は消えないが、どこで絶望して行為に及んだのか…真相は闇だ。 『悪の芽』というタイトルは、すべての人は犯罪の要因に加担してしまう可能性がある、その芽に知らず知らず水をやってしまうかもしれない…そんな恐ろしさを持っているということ。そんなことを思い、改めて姿勢を正した。

    3
    投稿日: 2025.03.04
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    とても考えさせられて読書中はつらいけれど読んでよかったと思える作品だった。 悪の芽は誰の中にもある。物心ついたときから誰かに悪意を向けて、向けられたことは誰しもがきっと経験がある。だから登場人物の何かしらの言動に共感ができる。と同時に、私はあの時あの人を傷つけてしまったんだろうなという言葉を思い出して胸が締め付けられたり、あんなことされたら嫌だってわかってるのにやってしまったなと自分で自分に指差すような罪悪感が湧き出てくる。

    3
    投稿日: 2025.01.25
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    誰もが自分の周りのことしか、自分のことしかわからない。わかろうとしない。それを責めることはできないし、自分も全てのことに人に想像力を持って寄り添ったりなんかできない。だからせめて周りの人たちを大切にしたいし、誰にも大切に思う相手がいるってことを忘れずにいたい。 完全に悪も、完全な善もないんだと思う。それでも孤独や絶望を感じる人が少しでも減りますように。一線越える前に立ち止まらせてくれる存在がありますように。 後悔するのは人間にしかできない辛いけれど大切なことだと思う。

    3
    投稿日: 2025.01.05
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    2024年の締めは久しぶりの貫井徳郎作品! 良作でした。 無意識とか、無自覚とか、慣習とか、そんなつもりなく人を傷つけることって、多々あるんだよな。自分が気づいていないだけはんだよな。と改めて思った。 想像力。 まぁ、自分の楽しいことしてる時に、世界では苦しんでる人もいるんだ!その人のことも考えろ!って無理矢理に押し付けるのは、行き過ぎだとは思う。 でも、あらゆる物事を自分ごととして考えられる人間ではありたい。 そうあるためには豊富な知識や柔軟な発想力、無意識を意識する力が必要だと思う。 養い続けていきたい。

    13
    投稿日: 2024.12.31
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    読書記録93. #悪の芽 たくさんの人で賑わうアニメイベントで起きた、無差別大量殺人事件 犯人は焼身自殺 その犯人は小学生時代、自分がいじめのきっかけを作り不登校となった同級生だった いじめをきっかけに社会から脱落、大量殺人を起こすような人間になったのは自分が原因? 事件の原因を究明する世論の中、成功した人生を送る自分の身に誹謗中傷が起きたら?との心配から心を病んでいく主人公 どんな人生を送ってきたのか?を探す主人公の心の変化を追う 悪意なき子供の一言 人を見下す態度 ネット社会で正義を振り翳しての誹謗中傷 親の責任、子の親になってわかる罪の意識 哀れみと蔑み 自己責任、人を思いやる社会とは 想像力 誰かの立場に立って考える事の意味を、主人公、事件の目撃者や被害者家族、加害者家族や関係者の目線を通して共に考える作品

    5
    投稿日: 2024.12.30
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    傍観者として読み始めるが後半は当事者になる 弱肉強食、自己責任、努力、格差、 他人を見下すことが皆無であると私は到底言えない ラストに僅かながら希望が見えてようやくまともに呼吸ができた気がする

    5
    投稿日: 2024.12.10
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    この作家さんの伝えたい事は最後のページに全て詰まっていると思う。 文章は読みやすく、あっという間に読み終えた。 でも面白いとは思わなかった。 伝えたいことは分かるし、そうなんだろうとも思うけど、それ以上に感じる事はなかった。 きっと自分みたいな人間ばかりだから、こんな社会で、こういう犯罪が起きるんだなとも。

    2
    投稿日: 2024.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幼少期から勉強も出来、人生“勝ち組”街道のエリート銀行員・安達周(41)。ある日、ニュースで見た無差別大量殺傷事件の犯人が、小学生時代の同級生と知る。それもただの同級生ではなく、安達が何気なく口にした一言からいじめられることになったあの同級生だったのだ。世間を震撼させるほどの大事件を引き起こした犯人の悪の芽は、あの時安達が作り出したのか…? 子供の頃のいじめって本当に残酷。集団対1人の構図が一度でも出来ちゃうと、なかなか元通りの関係には戻れない。 だからっていじめられた方が無差別テロを起こしていいはずはないけど、いじめた側に何のお咎めもなく後の人生“勝ち組”街道っていうのがめちゃくちゃ後味悪い。 パニック障害を患って、それなりに自分の罪とも向き合ったのかもしれないけど、ラスト20頁で達観してスムーズに元通りってところが自分には消化不良でした。うーん…。

    2
    投稿日: 2024.11.11
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    少しづつみんなが善の芽を育てることを信じられれば、今日よりも明日の方が優しくなれる。 絶望のきっかけは些細なことから始まる。決して自助努力では語れない部分。

    1
    投稿日: 2024.10.30
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    特に事前調べ等もなく、ジャケ買いで読了。 面白いテーマだと感じる一方、主人公にイマイチ感情移入できず、かつ物語の展開にも納得しかねた。

    2
    投稿日: 2024.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ものすごく考えさせられる作品だった。 自分の何気ない一言が他者の人生を大きく変えてしまうことがある。大人になった今でも、ましてや幼少期にそこまで想像力を広げるて生きていくことなんてできない。 想像力の欠如こそ人間の弱さ。 まさにその通りであると思う。悪の芽も善の芽も育てるのは人間の想像力だ。

    2
    投稿日: 2024.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった!貫井作品にハズレなし!冒頭、凄惨な事件から幕を開ける。犯人の動機や人間性についての報道がされるが、犯人が事件直後にその場で自死したこともあり、憶測を交えたものとなる。この物語の主人公の安達は小学生の頃、犯人がイジメにあうきっかけを作ってしまった人物で、自分は悪くないんだーっていう理由を探すお話。正直、安達みたいな人は好きになれないな。あと余談ですが、果南がキャバ嬢では!?と思ったりして、つくづく自分はミステリー脳ではないなぁと実感。

    0
    投稿日: 2024.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「大半の人間は、想像力などないのだ。そして、想像力がないことにも気付かずに生きている。」 「人間が作った社会は、本当なら助け合って弱い人も生きていけるようにする仕組みだったはずだ。なのに今更自己責任って言い出すのは、人間であることの放棄だ。」 「人間はなぜ、自分の周囲に向ける分しか優しさを持っていないのだろうか。」 命を賭しての問題提起。善の芽を育てるのも、悪の芽を絶やすのも、人間の想像力。動物であるのをやめた人間の進歩はまだ、始まったばかり。

    1
    投稿日: 2024.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても興味深くて引き込まれました。事件の動機はもちろんですが、ネット社会の危うさや職業差別、弱肉強食の社会、いじめ、復讐など、色々なテーマにしっかり向き合った内容だと思いました。こういう人いそうだなというリアルな人物も沢山登場するし、凄い視点を持って書かれていると感じました。解説の石井光太さんの本も好きで読んだりしているので、そこも含めてとても良かったし考えさせられる内容でした。想像力と勇気の大切さを教わりました。

    1
    投稿日: 2024.09.13
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    メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1828219425595760927?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

    0
    投稿日: 2024.08.27
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    大好きな貫井徳郎さんのミステリーなのですが、正直な感想としては、「もう一押し、二押し欲しかった~」というところです。コミケの様な大規模なイベントで無差別大量殺人を行った斎木均。犯行後は焼身自殺を図り、事件の真相は闇の中となってしまったが、安達周はこの事件に大きな衝撃を受けた。というのは、斎木と安達は小学校時代の同級生であり、些細な事がきっかけに安達は、斎木が苛めの対象と成ってしまうきっかけを作ってしまった張本人であったからだ。安達は、斎木が行った無差別大量殺人が小学生時代のいじめに端を発しているのかが気になり、事件の真相を追うのだが、その真相とは・・・

    6
    投稿日: 2024.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    解き明かしたような感覚になりながらも、解決していないから達成感や安堵感はない。 主要人物のほとんどに同情しきれない陰りがあるからか、胸を衝くような痛みややるせなさは感じないまま読み終わった。 安達は善でも悪でもないけれど、社会的地位から若干鼻につく感じ。そしてそれを自覚している。 過去の自分が起こしたいじめが原因かもしれないという罪悪感と、そんなことはないと自己弁護する気持ちの交錯。 テーマは想像力。 いじめの加害者、傍観者、事件の傍観者、被害者の遺族…残忍な事件の犯人にまつわるさまざまな人の考えが見て取れる。 犯人家族を訴えたい人、いじめの加害者を逆恨みする人、事件にかこつけて承認欲求を満たしたい人、過去のいじめを半ば美談にする人…それぞれに主張があるし、それぞれに想像力が足りない。 でも、みんなそんなものじゃないかな? 身近な人ならまだしも、関わりのない人や立場が違う人にまで想像を巡らすのは難しいのでは? …と言いたくなるけれど、想像力が足りない故の絶望を味わった人の叫びを聞けば難しいなと。 教訓としては、悪口、第三者に聞かれて困ることは密室で!ファミレスも危険だね…。

    0
    投稿日: 2024.08.18
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    うぅ…考えずにはいられない。 解説者のいう、何らかの原罪を抱える背景と、その贖罪したいと思う心理は誰しも持っていることだろう。 特定の事件との関わりがなければ、それを贖罪しようという意識や行為にならないという人間の業のようなものを感じた。 それにしても、様々な所得層や家庭人の視点に立った心理描写がなぜこれほど上手いのだろうか。

    8
    投稿日: 2024.08.08
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    ストーリーの展開にやや無理があったり、人の心情として理解が難しい部分もあり、書物として少し大雑把な印象も受けるものの、最終的に明かされる(明かされたと解釈をした) メッセージには共感をするところが多かった。 普段の生活でつい考えたり、とってしまう行動は、時に他者への思いやりの欠如が原因であり「人間」としての未熟さであると感じた。

    3
    投稿日: 2024.08.05
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    ネット中傷系を題材にする小説最近増えたなぁっていう印象。過去のいじめとか、職業差別とか、誰もがもってる気持ちで、大事件につながるかどうかは紙一重ってこと

    2
    投稿日: 2024.08.03
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    なぜ同級生は大量無差別殺人を犯したのか。過去にいじめのきっかけを作った自分の責任ではないのか。思い詰めるあまり心を病みながらも動機を探るべく調査を始める安達。 あそこまで必死になって調査を行うのは、斉木のことを理解したいから、と言うよりも自分は大量殺人を起こした一因では無かったと納得したい自己保身のためとしか思えなかった。結末を読んでもその印象は残念ながら変わらず。 登場人物それぞれの展開も、立場の違う他人のために想像力を働かすべきだと訴えているのはわかる。でもエピソードが弱くて響いてこない。 それらを描くなら、いっそのこと斉木がどういう経緯で殺人を犯したのか、彼が社会に対して怒りや絶望を抱くようになっていく人生を、斉木目線で描いてほしかった。 貫井徳郎の文章は読みやすいのですらすら読めたけど、内容のインパクトは薄く、好きな作家だけに期待しすぎたかも。

    2
    投稿日: 2024.06.17
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    友人にプレゼントされて読みました。本人曰く本能で選んだそうなのですが、今後もこの本能を頼りたいと思うくらいメッセージ性のある小説でした。 無差別殺人の真相はなんなのかを探るお話ですが、それぞれの章で登場する人物が事件を受けて心変わりしていく様が良いと感じました。 私は普段ミステリー小説が好きで、殺人のトリックに驚嘆して楽しむのが好きなのですが、この小説のように物語を楽しみみつつも、深く考えさせられる作品はいいなと思いました。

    1
    投稿日: 2024.06.11
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    読む手が止められなくなる事と、読むのが辛くなる事の両方を感じ、感情が揺さぶられとても面白かった。 善意ある行動とは何か、無意識の悪意、他者への想像力など色々考えさせられた。 2024/05/06

    1
    投稿日: 2024.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    貫井徳郎って、こういう世の問題を投げかけるような物語が多い。嫌いじゃないし、結構いつも考えさせられる。 問題解決にはならないんだけど、この本の読者が少しでも問題行動を認識して自身を振り返ることができればいいな。 過去は取り戻せない、でもこういった問題提起をすることがまず必要だよね。

    4
    投稿日: 2024.04.19
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    アニコン会場で突如起きた無差別大量殺人。ニュースを見たエリートサラリーマンの主人公は、犯人が小学生の時いじめた同級生と知るが。。 その事実の重さに心を病み、主人公はその動機を探る。主人公の他、この犯人、事件に関わる様々な人間の描写を通じて、人の心に宿る悪の芽を炙り出していく。この悪意の精緻な描写は貫井さんの真骨頂。一気に読めたが、結局最後の結論というか動機の部分だけはイマイチはまらなかった。

    3
    投稿日: 2024.04.04
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    2024/2/25 大量殺人を犯したのは、昔自分がいじめた相手だった。 一気読みした割に、読み終わってからなかなか感想をまとめられなかった。 「昔いじめられた」ていう人はいても「昔いじめしてた」て言う人はいないよね。 わたしも後者。 そんな人がこれからできることって何があるんだろう。

    1
    投稿日: 2024.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    殺害動機についてなぜアニコンだったのかは個人的にはそこまでしっくり来なかったが、そこに至るまでの各登場人物の心情に共感する部分があった。

    1
    投稿日: 2024.03.28
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    プロローグで語られる、アニコンでの無差別殺人事件。 その犯人斎木と同級生だった、安達の視点で語られる。安達は小学校時代に斎木へのいじめのきっかけを作った人物だった。 それが遠因となって、このような事件を起こしたのではないかと悩み苦しみ、パニック障害から勤め先を休職せざるを得なくなる。その打開のため、斎木の履歴を知ろうと関係者の間を訪ね歩く。 安達の視点だけの単眼的でではなく、事件会場で動画を撮影しネットに流した大学生亀谷、同じく斎木をいじめた同級生の真壁、被害者の遺族である江成厚子らの視点を絡ませ、多層的な構成となって小説に膨らみを持たせている。 ネット社会の光と闇を交え、現代社会の課題にも言及する。 何気なく発した言葉や行動が他者の心に影を落とす。 「人は原罪を抱えて生きていくもの」との文言に納得せざるを得なくなるが、、最後に救いがあり、満足な読後感となっている。

    13
    投稿日: 2024.03.28
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    斎木の言葉、人間は動物からの進化の途中って言葉ハッとさせられた。 人間は社会を作る理性的な生き物だけど、完璧にできているわけじゃなくて感情や本能のままに仲間を傷つけたりするんだと。よくない事と分かりつつ、集団だからとか、出来心だったとか、何かと人間らしい理由をつけているけれどね。それはただの表向きの理由ってだけで、自分の中の動物的欲求を我慢できなかったという事ですよね。 多かれ少なかれ加害者になったり、被害者になったりして社会は続いて行くんだと思います。そのバランスは人間が画一的ではない限り、偏りができるのは自然だと思います。 本当は、加害者にも被害者にもなりたくないですが。

    19
    投稿日: 2024.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学生の時のたった一言。その一言が生まれるまでの経緯や、その一言からパニック障害になるまでの描写、心情がとてもリアルで、貫井さんの文章はやっぱり面白いなぁと、どんどん読むのが止まらなかった。後半は、とんとん拍子に進んで終わってしまったのが少し残念。もっと読みたいと思った。

    1
    投稿日: 2024.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    凶悪大量殺人犯の犯行目撃者、同級生、支援を受けた人、被害者家族… それぞれがそれぞれの思惑の元行動する そんなお話です それぞれが考える犯行動機も様々で、 幼少期のいじめに対する復讐、社会的弱者としての社会への恨み… やがて1人の人物が真実へ辿り着くのですが、 その過程の人物による考えの違いが面白いです ああ立場によってこんなにも違うものなのか、と 話のベースには近年あった放火殺人事件があるようで、 ストーリー中にその事件と類似する点がところどころにあります

    1
    投稿日: 2024.03.05
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    貫井さんらしい小説でした。 大量殺人の理由についてはちょっとなぁ、という感じでしたけど、全体を通じて面白かった。

    1
    投稿日: 2024.03.05
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    人の闇と絶望をリアルに書いてあり考えさせられた。犯人の犯行動機は少し弱い感じした。無理矢理感がありそこまでするかって感じた。ただ犯人の動機を調べる過程は面白い。どうなっていくのか想像したが意表をつかれた。

    0
    投稿日: 2024.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学校5年生の時に自分がいじめた相手がそれにより人生を踏み外しのちに重大事件を起こす犯人となってしまったら…。何とも怖い物語だった。そんな恐ろしい事の原因を作るなんて子供の頃の幼さでは想像もしていないだろうに…。想像力の無さがこんなに悲惨な結果を生むのか。犯人の絶望もわかるけどアニコンでただ自殺するという方法もあったはずで、どんな理由があっても無関係の人を巻き添えにしたのは許されない。犯人の母親の「どのボタンをかけ違えてしまったのかわからない」という苦悩が痛い。弱肉強食の動物世界でなく、手を取り合うのが人間社会。昨今、やまゆり園の事件でも社会に有益じゃない人はいらないという考え方に恐怖を感じたがどんなに文明が栄えても人を思いやる精神的な能力が高くなっていかない社会なのが悲しい。もっと想像力をもちたいと思った。

    0
    投稿日: 2024.02.22
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    正に現代日本の問題を象徴するかのような社会派作品でありホワイダニットに重きを置いた推理小説 ただ推理小説として読むよりは問題提起の小説と捉えた方が良さそう 大きく登場人物は四人に分かれるがうち二人は登場して割とすぐに出てこなくなる また犯人の動機としても首を傾げる部分もあり自分としてはあまり好きになれなかった作品 ただラストの前向きな様子は好感持てた

    2
    投稿日: 2024.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昔いじめてた同級生が起こした殺人事件の動機をいじめのきっかけを作った主人公が追いかけ続ける話。 主人公の心情、他の登場人物(いじめの主犯格、被害者家族、現場撮影者)へも事件は波及して、それぞれ心情の変化を描写している。 自分と向き合う大事さ、を教えてくれる本でした。物語の締めまでの流れもきれいで、分量は少し多めなものの、すくすく読めました。

    0
    投稿日: 2024.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    その先に何が生じるか、考えること、想像することで変えられたかもしれない連鎖。 流れは、一度加速すると止められない。 目に見えない、「何となくの」嫌な流れ。 (いじめ、募金活動。自分で考えての行動ではなく、周りがそうするから、悪い噂が流れてるから、相手にも非があるから、巻き込まれたくない等々) 小学校の時にいじめた元生徒二人。 事件と関わった人たちの心の変化。 被害者と加害者。 被害者同士、家族でもさまざまな考えがあって、ここにも想像力が欠如しそうな場面が出てくる。厚子も怒り、憤る中で、暴走しそうになるが、ある一人の被害者遺族の考えで思いとどまる。 絶望で死を選んだものと、それでも生き続けるもの。 すぐには無理でも、人は変われる、勇気を少しでももてれば、想像力をもてればと、ラストは安達の行動、優しさで終わる。

    0
    投稿日: 2024.02.18
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    ぞっとしました。 いろいろな人の立場で物事を想像しなければ、取り返すことのできない方向に進んでしまう怖さを感じました。 悔しさや悲しさをどういうふうに受け止めて行動していくのか、 また自分の言葉や行動に責任を持っていきたいと思いました。

    2
    投稿日: 2024.02.12
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    面白かった! 「想像する」という事が色んな方向に関係してる。 想像できれば防げた事、想像できなくて起こってしまった事、想像して欲しくて起こしてしまった事。 考えさせられる内容だった。

    3
    投稿日: 2024.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと気になっていた貫井徳郎をはじめて読んだ。よかった、その一言に尽きる。 ひとは、自分がとる何気ない行動が、取り返しのつかないほどのダメージを他者に与えていることに気づいていない。ちょっと想像してみたらわかることなのに、それをしないから。 この小説は、ある男が無差別殺人を引き起こしたことから始まる。男をここまで追い詰めたものはなにかを探るなかで浮かび上がるのが、「人々の想像力の欠如」。 人々の何気ない行動から取り返しのつかないダメージを受け、社会の底辺に追いやられた登場人物が語る絶望はとてつもなく重い。一方で小説の最後には、一縷の希望も垣間見れる。 社会は、人々の心がけ次第で、良い方向にも悪い方向にも動かすことができる。 将来子どもに読んでほしいと思った一冊。

    1
    投稿日: 2024.02.10
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    貫井徳郎『悪の芽』角川文庫。 少し変わった構成の小説だ。問題となる無差別大量殺傷事件という痛ましい事件は冒頭に描かれ、その後はこれ以上の事件は起きない。主人公はこの事件の犯人が、小学校時代の同級生であることを知り、自らの贖罪のために犯人の同級生の動機を探ろうとするのだ。 アニメコンベンション会場である男が火炎瓶で次々と来場者を無差別に襲うという事件が起きる。この男の突然の襲撃により40人近くが犠牲となり、直後に男は自身にも火を放ち、自殺する。 大手銀行に勤める41歳の安達周は、アニメコンベンション会場で起きた無差別大量殺傷事件のニュースを見て、衝撃を受ける。犯人の男が、小学校時代の同級生の斎木均だったのだ。 小学校時代、安達は斎木が虐めに合う切っ掛けを作っていたことを思い出し、もしかしたら斎木が犯行におよんだのは小学校時代の虐めによる躓きだったのではないかと不安になる。 極度の不安から安達はパニック障害に陥り、出社出来なくなってしまう。安達は贖罪のために斎木の凶行の原点を見出そうと斎木の関係者にあたり、彼の苦難に満ちた人生の跡を辿る。 安達が辿り着いた斎木の思いとは…… 本体価格860円 ★★★★

    86
    投稿日: 2024.01.29