
総合評価
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powered by ブクログ宮脇さんの『終着駅へ行ってきます』は2010年に、百閒先生の『第一阿房列車』を2013年に、それぞれ初めて読み二人のファンになった。内田・宮脇両氏の鉄道紀行文について、これほど愛と尊敬を込めた解説本はないだろう。私も尊敬する二人のことを深く知ることができて良かった。日本の鉄道の黎明期を知る百閒先生。鉄道の隆盛から、赤字ローカル線の廃止や昭和62年の国鉄分割民営化を経て衰退していく姿を経験した宮脇さん。それでも鉄道旅は楽しいし、文化としての鉄道が存続することを願う。2025年最初の読了。
3投稿日: 2025.01.01
powered by ブクログ読み応えありました! いちばん意外だったのが著者が鉄道好きとは。 百閒先生は大ファン、ヒマラヤ山系さんの話題も出てきて、なんだかうれしい。 宮脇氏は知らなかったので、著書を紐解いてみたいと思って新たな楽しみも。 題名の通り、鉄道と人生とはかくもリンクしている。 この先の鉄道事情も憂いながらも、鉄道と人のロマンを感じる本です。 文庫本の解説、梯久美子氏も秀悦、サウダージ。
4投稿日: 2024.03.25
powered by ブクログ2大鉄道紀行家とされる内田百聞と宮脇俊三。この両巨頭を同時に語るのは凄いことである。「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行ってこようと思う」という内田百閒の代表作『阿房列車』や宮脇俊三のヒット作『時刻表2万キロ』を読み解きながら、読者を鉄道旅行へと誘ってくれる。東海道本線ではなくなった御殿場線の悲哀などは読んで面白かった。宮脇親子が終戦の玉音放送を米坂線の今泉駅前で聴いたというエピソードを読んで、今泉駅が米坂線の終着駅にならないことを祈りたい、そんな読後感であった。
0投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログ百閒先生と宮脇さんの 鉄道に関する著作を並行に語って それぞれの時代背景や 思い入れの部分の違いを楽しみ 鉄道紀行を味わう本…かな。 百閒先生自身の書いた鉄文も大好き。 でも、こうして他の人のチョイスで 取り上げられた文を読んでも なんだかとても愛しさを感じるのです。 文庫化されたので、再読。 手元に置いておけるようになって嬉しい。 文庫本のあとがきで著者が書いているように 戦争も、震災も、コロナ禍もある中を 鉄道は走り続けてくれている。 感謝の気持ちを乗って表しにいこうっと。
2投稿日: 2024.02.28
powered by ブクログ鉄に非ぬ者だが百閒本と聞いて。 浅学にして宮脇俊三は初めて知ったくらい。 だがこれはすでに人生折り返した者のための本でもあった。 百閒を知った四半世紀前に読んでも届かなかっただろう。 「曾遊、その喜びと悲しみ」にて極まる、ペーソス。 一言で言い換えれば「時は変改す」。 @ 「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」と『特別阿房列車』に書いた、内田百閒。「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」と『時刻表2万キロ』に書いた、宮脇俊三。鉄道に乗るという行為を文学に昇華させ、鉄道紀行の世界を拓いた2人は、時代とともに変わり続ける車窓風景に、人生と日本とを見た。2人へ憧憬の念を抱く鉄道好きの著者が、それぞれの著書を読み解いて描いた、渾身の評伝。 目次 鉄道紀行誕生の背景は? 生まれた時から「鉄」だった 人生鉄路のスタート地点 それぞれの新橋駅、それぞれの鉄道唱歌 「鉄道は兵器だ!」の時代へ 東京大空襲を生き延びて 敗戦の日の鉄道 新たなスタート 鉄道好きの観光嫌い 御殿場線の運命 抗い難いトンネルの魅力 鉄道の音楽性 酒という相棒 女と鉄道 誕生鉄と葬式鉄 曾遊、その喜びと悲しみ 旅を書く・内田百閒編 旅を書く・宮脇俊三編 子供の心、大人の視線 「時は変改す」 ◇あとがき ◇文庫版 あとがき ◇解説 梯久美子
8投稿日: 2024.02.19
powered by ブクログ鉄道本で有名な内田百閒と宮脇俊三についてのエッセイ。 筆者の本が好きなので読んでみた。金閣寺にまつわる二人のことを書いた本とも同じで、常体で書かれている。 私は特に鉄道には興味はないんだけど、旅行には憧れがあるし、状況さえ許せば電車に乗ってじっくり本読みたいと思う。だから、鉄道に真剣に乗ってた二人の姿は「そういう楽しみもあるのね〜」という感じ。二人の著作を読んでみようかな、という気持ちになったのは収穫。そして、コロナ禍の本としてこのあと取っときたい本に認定。
0投稿日: 2024.02.10
powered by ブクログ鉄道文學界の二大巨匠内田百けんと宮脇俊三の生涯を幼少期から晩年まで二人の作品から「鉄道好きの観光嫌い」、「トンネル」、「戦争」、「酒」などの共通するテーマを掬い上げて評伝に仕立てている。鉄道好きの物書きとしての偉大な先達二人への敬愛が素直に伝わり気持ちが良い読書ができた。
1投稿日: 2024.02.02
