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絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―
絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―
中山七里/新潮社
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総合評価

64件)
3.6
7
20
30
0
1
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    中山氏の好きな「話題の社会問題に切り込む」系のストーリー。中盤までは面白く読めた。ただ、ネタがネタだけに結末は力技でねじふせたカタチだ。ちょっと無理があるのではとも感じた。それでもいろんなジャンルに挑戦する著者には敬意を表したい。 Kindle unlimited

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    これは抉られた。中盤、とあるインフルエンサーによるルサンチマンが凄まじく、燃え上がる頁を見ながら何度も心を刺された。自分が危ういところに立っていて、実はすぐにでも燃える立場になってもおかしくない。それがSNSという道具、インターネットという道具なのだ。 扇動される時は自分たちが操られているなどとは思わない。自分の意思でこれをやっている、そんな風に思うのだろう。 真相についてはやや衝撃が少ないものの、車に乗ると人格が変わる人物がいるのと同じでネット上になるとおかしくなる人間もいるのだ。

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    面白かった!SNSで拡散されたフェイクニュースが、リアル世界で被害をもたらした時、どういう刑罰の対象になるかがよくわかった。 刑事事件として扱う場合は、名誉毀損や威力業務妨害、偽計業務妨害がそれに当たる。でも罪状は禁錮三年もしくは罰金15万と、実際の被害と照らして軽いことが多いのでは?と思わされる。 その後の民事裁判で損害を補填できるかの話になるなら、一般人は泣き寝入りすることが多くなりそう。。。 犯罪も巧妙で終盤までハラハラした! サイバー犯罪対策課は興味深いけど、実際そこで働いてる人のストレスってかなりきつそう。ネットの無政府状態に毎日触れてたら、ある意味洗脳されるのもわかる。自分の関心がトピックの上位に出るようになってることが多いから、世界の話題と勘違いしやすい。 ラストの犯人は、この人でなくても成立したと思うので少し残念。組織的な貢献度合いが非常に優秀な一般職員てところが、どことなく自分に似てた。残念。

    22
    投稿日: 2025.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『絡新婦の糸』は、SNS時代の人間心理と群衆行動の危うさを表現するミステリー。 物語の中心には、「市民調査室」と名乗る匿名アカウントが存在し、このアカウントは一見、公益のために動いているかのように見えるが、実際には選び抜かれた情報と刺激的な言葉でフォロワーを煽り、特定の人物や組織を糾弾させていく。その結果、老舗高級旅館の支配人と女将が自殺に追い込まれるという痛ましい事件まで発生する。 ネットに氾濫する玉石混交の情報の中で、人は自分が信じたいものだけを選び取り、それを裏付ける情報ばかりに視界を奪われていく。本作は、その思考の偏りがどれほど容易に形成されるか、そしてそれがいかに破壊的な力を持ちうるかを突き付ける。現実への不満や鬱屈を抱えた人々が、縁もゆかりもない相手を炎上の餌にし、驚きや嫌悪を伴うニュースを快楽のように拡散していく様は、現代のSNS炎上事件と重なって見える。 さらに、カルト教団が信者を取り込むために用いる「神秘体験」の手法も巧妙に物語に組み込まれており、一度その糸に触れてしまえば、抵抗する免疫のないまま深く絡め取られていく。「絡新婦」が小蜘蛛を操り、無数の糸を張り巡らせて獲物を逃さないように、本作の情報網もまた、読者をじわじわと追い詰める。 自身もまた誰かの小蜘蛛になっていないか考えさせられる一冊だった。

    4
    投稿日: 2025.08.14
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     “絡新婦”って読めます?というか、京極さんの長編小説にもあるんで、そちらを読まれている方はわかるんでしょうけど、私は読めなかったんです…。“ジョロウグモ”って読むんですね!!  ストーリーは、サーバー犯罪対策課の延藤慧司が、「市民調査室」と名乗るインフルエンサーに立ち向かうものとなっています。閑古鳥の鳴くラーメン店、薬物中毒の俳優、悪評の絶えない大学理事長に留まらず、熱海の老舗旅館や大手製紙会社も「市民調査室」のターゲットになっていく…。老舗旅館の経営者夫婦は風評被害により自殺に追い込まれてしまう。また、「市民調査室」を追う延藤をもターゲットにされてしまうのだが…。  SNSって怖い…。というか、インフルエンサーの影響力って絶大なものなんだと改めて感じました。それでも、やっぱその情報だけを鵜呑みにするのはとっても危険なことなんですよね…。私はSNSあんまり使ってないし、インストールだけしてあとは放置してる感じで全く使いこなせてないんです!まぁ、それはさておき、エンディングにちょっと拍子抜けしてしまった感が否めなかったのが正直な感想です。でも、この作品もシリーズ化されるならぜひ読みたいです。

    73
    投稿日: 2025.08.14
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    サイバー犯罪か… フェイク・ニュースなぁ… もう、一旦、出てしまったら、真実であろうとなかろうと広まって行く〜 どうしたものか… 匿名性に胡座をかいて、ジャンジャンとリツイートとか、ツイートするのは、ええけど、特性されるからね。普通に! なんか、自分の名前を名乗らんから、大丈夫って思ってたら、とんでもない。 今回は、サイバー犯罪専門部署が活躍する。でも、人数少ないし大丈夫なんかな? 今後も含めて。 インフルエンサー「市民調査室」。 はじめは、良心的な情報を配信して、フォロワーを増やす。 そのうち、たまにフェイクニュースを。 そのお陰で、自殺者まで出した! これには、フォロワーも意図してる?してないに拘らず加担した事になる。 追い込んだお前らは、人殺しやからな! 実際に、ナイフとか用意して、グサっと刺すような事は、してないから自覚ないかもしれんけど! キーボードを軽く叩くだけでもな! これからも、こんな犯罪増えていくんかな?実際に、めっちゃ重い罪にはならんようやけど、民事での損害賠償とかを含めると結構、自分の人生詰むからな! もうちょっと自覚せい! 以前ネットは自由空間がなどという評論家がいたが、自由も節度を失くせば無政府状態になる。 いったい、いつからSNSは懲罰意識と薄っぺらい正義の蔓延する空間になってしまったのだろうか。 (本文より)

    89
    投稿日: 2025.08.05
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    芸能人の醜聞、政財界の不祥事など、様々な暴露ネタで、物議を醸すSNSアカウント<市民調査室>を巡る攻防。フェイクニュース、ネットの炎上などまさに今リアルタイムで社会問題になっているテーマに真っ向から切り込んで色々と考えさせられる。小説だけど、現実味がありすぎてなんというか。《言葉でも人は殺せる》ということを、真剣に考えて向き合わなければいけないと思った。

    2
    投稿日: 2025.07.18
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    悪意あるインフルエンサーを盲信するフォロワーたちによる風評被害。一度世に出てしまうとフェイクだろうが広まった噂はなかなか消すことはできない。

    9
    投稿日: 2025.06.14
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    ネット社会になり、便利になった。 知らなかった事や人が、物事について、どのように思っているのか?と、言うことも知り得る事が、簡単になった。 しかし、反対に、それがフェイクであり、人をおとしめる事が、たやすく、拡散されるきっかけを作り、悪用する事態に発展する事も…… 著者 中山七里氏、最近のフェイクニュースの怖さを、この本で、描いている。 最初の老夫婦の飲食店 閑古鳥の鳴く店に、SNSで、美味しいとウワサになり、繁盛して行く事に、違和感無く読み進む。 インフルエンサーなる市民調査室が、次々と、皆を誘導して行く。 それを追う サイバー犯罪対策課の延藤。 熱海の雅楼園が、フェイクニュース拡散で、コロナ禍からやっと持ち直したのに、破産寸前。 そして、このフェイクの為に自殺者を出してしまう。 怖い!!!  頑張って来た人を、ただ、いいね!で、注目を浴びたい人達が、束になり、善良な人を死に至らしめる事に……… それも、フェイクを載せた人は、自分に賛同して欲しいさだけで、相手の事を考えていないし、死者が、出ても、他人事であるとしか受け止めていない。 この市民調査室のインフルエンサーは、「他人の不幸は、蜜の味」的な感覚なのであろうか? これをルサンチマンと言うのか? 事故で亡くなった妻と幼子に残された夫に、誹謗中傷の言葉が、ネットに載った。 未だ学生であり、深く考えずに、遺族に対して死んだら……なんて投稿している。 又、今日は、ニュースで、モンゴルの首相の息子の浪費に フェイクニュースで、デモが起こり、首相が退任している。 何が本当か?わからずに、投稿している人達が、束になり、どこからともなくわからずに、攻撃されるのは、不気味である。 延藤が、殺人犯にされそうになったり、そして、親の所まで非難されるのに、あっという間に展開し、拡散される事に、ネットの恐ろしい部分を感じさせられる。 そして、それは、金儲けの話にも…… ここでは、帝王製紙株になっているけど、空売りと いうやり方で、味をしめたと。 文明が栄える事は、良いことだし、ネットで、何でも、一瞬に調べる事も出来て便利なのだが、反対に、使用の仕方によって、罪を犯す事になると、……警鐘のような本であった。

    1
    投稿日: 2025.06.04
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    実際にこんな事件って起こってるんだろうなと思うと恐ろしい。 自分も悪意の一部にならないように注意しなくては。

    1
    投稿日: 2025.05.08
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    実際でも起きてそうなストーリー。 犯人の設定はなくても、SNSで悪気なくデマを拡散したり、誰かを攻撃しているつもりはなくても攻撃していたり、ってあると思う。 この作者さんのメッセージ性がストレートに出ている作品だなぁ、と思う。 SNSは見るが見るだけが基本スタンス。 投稿するのはポジなこと、のみ。 事実かどうかわからないことは鵜呑みにしない。 仕事柄SNSとの付き合い方は弁えてると思うけど、改めて情報の取り扱いには気をつけよう、って思いました、っていう謎の戒めモード笑 2025.3.20 63

    5
    投稿日: 2025.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったです。ネット犯罪を扱うサイバー犯罪対策課に所属する主人公が、市民調査室という、フェイクニュースを流す人物を突き止めようと捜査する話です。市民調査室は何者なのか、目的は何なのか。ネット社会である現代の闇につながる話もあり面白かったです。

    1
    投稿日: 2025.03.20
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    SNSのインフルエンサーに洗脳された浅慮な正義が、フェイクニュースを拡散して無実の人々を追い詰めてしまうお話 フェイクニュースの発起人〈市民調査室〉の正体は途中で勘づきましたが、明日は我が身、戒めとして読み返したい作品でした

    0
    投稿日: 2025.01.25
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    最後は、え?ってなってもういっぺん読み返した。今の時代ならではの話。数十年前ならこんな小説は生まれなかっただろう。サイバー犯罪対策課って、イタチごっこなんだろうなぁ…でも、負けないでほしい。

    0
    投稿日: 2025.01.19
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    現代社会が抱える問題を、実際に起こった事件を交えながら描くのがいつも上手だなぁと思う中山七里先生。今回はSNSが抱える闇や問題について。読んでいてしんどいなー、けど本当にこういうことあるよなー、と思って現実に絶望してしまう。なんとなく結末は想像ついたけど最後まで一気に読めた。

    0
    投稿日: 2025.01.18
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    「市民調査室」と名のるインフルエンサーが引き起こした様々な事件を取り扱う物語だが、現代の世相を反映したもので楽しく読めた.「ラーメンいそべ」の突然の繁盛、大学理事長の噂の広まりなどの対応で、延藤慧司がサイバー犯罪対策課を率いて動き始めるが、熱海の旅館がSNSの噂で経営が難しくなり、経営者夫妻が心中.製紙会社のオーナーの乱脈に絡む問題.延藤は市民調査室のフォロワーを数名取調べるが何もつかめない.さらに延藤自身も行動を晒される事態となる.旅館と製紙会社の件で株価の妙な動きを察知した延藤が次第に核心に辿り着く過程が楽しめた.犯人は意外な所におり、題名のどこにでも存在する「絡新婦」がそれを示していると感じた.

    0
    投稿日: 2024.12.22
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    ネット社会に存ずる情報屋と取り締まる警察のサイバー犯罪対策課のおりなす物語。とうとう死者がでてしまったのだが、犯人は意外な人物。 ネット社会がアナログ人間には難しくもあるけど、ストーリー的にも面白いかな?って感じです。

    1
    投稿日: 2024.12.04
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    女郎蜘蛛ってこんな漢字で書くんだ。 妖怪なんだね。読めなかったから、ずっと絡・新婦で変換してた。 ネット民は中山七里さんの小説では良く登場して騒いでいるけど、こんなに前面に出てきた事はなかったかな。自死に追い込まれる人は少なからずいるんだと思う。現実では救われてない人達が、せめて小説ではささやかな復讐を…って、やっぱり浮かばれない。 後味はあんまりよくない。 魔女狩りの標的にされたら、どっちに転んでも死ぬしかない、みたいの、絶望的な気分になる。

    1
    投稿日: 2024.11.01
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    後味悪い読了感。 ちらほら、知ってる名前も出てきて楽しめるし、実際ありそうなお話。 指先一つで悪さができてしまう。 そして相手を傷つけている自覚のないまま、周りが盛り上がってしまう。 昔でいう村八分?それがネットで大人数で繋がれてしまうから本当のことがわからないのにうわべだけで判断してしまう。 SNS、怖い、、

    1
    投稿日: 2024.10.25
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    本当に身近で起こりそうな、起こってもおかしくないようなテーマ。実際に目にするようなことを掘り下げたら犯罪になった感じの小説で読み出したら止まらないタイプでした。 フェイク写真のところも本当に酷すぎ。一般人なら生活できない次元だよなぁー。

    3
    投稿日: 2024.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Twitter民なら心臓にナイフを突きつけられたかのような冷や汗をかくのではないか?SNSインフルエンサーの発信が同好のフォロワー群によるエコーチェンバーによって高められ、自分も参加したうえで何かの真実に触れたかの様な高揚感に達する喜び・・・平凡な人生に瞬間ではあるが虹色がさすのである 良心的で的確な批評で知られた「市民調査室」が恣意的な発信、既に信者と化している十数万人のフォロワーが発信内容の周辺情報を掘り・膨らませ・拡散することで老舗宿は潰れかけ・大企業の株は暴落

    2
    投稿日: 2024.08.28
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    SNSってホントに怖いな。。 どうやって絡新婦見つけるんだろう?と思っていたら…。 最後は怒涛の追い上げ。 犯人探しと言うより、SNSで起こりうる事象の話がメインだったような気がする。 無意識の悪意って、ホント厄介。。。

    2
    投稿日: 2024.08.19
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    SNSに限らずネットに勝手にこういう思考、嗜好だよねだからこれ興味あるよね、と表示されるのにはウンザリする。本の内容は最近本当によくSNSで見かける感じだなと。犯人は違う人が良かったな。

    2
    投稿日: 2024.07.23
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    本作では血が飛び散るような過激なシーンは出てこない。 しかし、心が物体だとしたら、一本一本針で突き刺され、皮を一枚ずつ剥がれていくような苦しさがある。 幸いにも私の過疎ブログは炎上もせず、ここまで10年以上やってきているが、本作での仮想体験はひどく苦しいものだった。 物語は閑古鳥の鳴くラーメン屋から始まる。 ネットの力ってすごい! 他にも、主演作を控えた芸能人の薬物犯罪や某大学の理事長の悪(?)を暴くというネットの良い面(?)が出てくる。 けれども、明るい面があれば暗い面もある。 見えない扇動者は誰だ。 それに、イイね!をし続ける、何の責任も負わない無辜の市民たち。 彼、彼女らは自分の何が悪いのか、他人の苦しみを理解できないし見ようともしない。 道端でアリ踏んじゃった、いや、小石を蹴った……踏んだり蹴ったりしたことすら気づいていないのかもしれない。 とにかくそれが恐ろしい。 でも、もっと怖いのは、それが現実世界をただなぞって書いているだけという点だ。 ウェブは便利だ。 今や欠かせないし、誰かの助けにもなっている。 けれど、そこは鬱憤ばらしの場所でもある。 その情報は真実か? あなたが依存するその人はあなたのことなんて1μmたりとも考えていないのに。 結末は苦い。 動機も苦い。 衣食足りて礼節を知る、か。 人間は愚かでどうしようもない。 せめて自分とその周りの人が、辛い思いをさせる側でもする側にもならないように、願い、学び、教えていきたい。

    11
    投稿日: 2024.07.08
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    SNSのインフルエンサーが載せる話題に、心酔するフォロワーたち 社会的事件から芸能人のスキャンダルまで、幅広く取り上げ話題になってそれが事件に繋がる怖い世界です 私自身もネットに影響されないよう気をつけようと思った次第です

    8
    投稿日: 2024.06.27
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    時代を反映した内容。自分のことを書く分にはいいと思うけど、他人のことをネタにするのはどうなのよ。そう言った意味でリツイートする人もニガテ。

    2
    投稿日: 2024.06.08
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    サイバー対策課の延藤がネットの情報通「市民調査室」を追う話。SNSに踊らされるのは誰か、反面教師として見てしまう。犯人は勿論気になるけど、炎上が起こる様、その先の展開が気になって全く他人事に思えない。ほんとSNS気をつけないとってなる。

    2
    投稿日: 2024.05.30
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    ストーリーは特に驚くものでもなかったのだけど (勝手に期待値あげた自分が悪い) SNSやネットとのかかわりかたを考えされられる作品だっだ 親世代とかにほんとかフェイクかどうやって見分けるのと言われたらうまく説明できないかも ネットに限らず何かを信仰陶酔していくひとはいるわけで それもひとそれぞれの時間の使いかただから別に否定はしないけど 誰かを傷つけたり蔑んで排除して自分の好きなもの信じるものだけを推して生きていくようなことは良くないなと思った ネットリテラシーって死語なのかもとふと思ったけど 用法用量を守って正しく使わないとなー

    2
    投稿日: 2024.05.20
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     フォロワーからの相談に的確なアドバイスを送ったり、グルメレポをきっかけに潰れかけのラーメン屋を復活させたり、どこにも流れていない芸能人の薬物情報などを言い当てたりと、絶大な影響力を誇ってきたインフルエンサー・〈市民調査室〉。しかしこのインフルエンサーはやがて複数の真実の中に細かなウソを混ぜるようになり、やがてそのフェイクニュースに惑わされた複数のフォロワーたちの影響で対象は炎上、ついには自殺する者まで出てしまう。以前から市民調査室の文章に偽善の匂いをぷんぷん感じていた警視庁直轄のサイバー犯罪対策課に所属する延藤慧司(えんどうけいじ)は、上司から捜査の指示を受ける前に〈市民調査室〉を追い始める。  善意の投稿で多数の支持者を得てきたインフルエンサーが突如方向転換した末に行き着く先(目的)については結構早めに思いついてしまったし、作者の作品を読みすぎたのか、もう誰が真犯人なのかも早々に検討がついてしまった(苦笑)。いまどきで、ありがちなことをテーマにしていて、実際にこういう犯罪は起こっているんだろうとリアルな怖さは感じた。他作品とのつながりとしては、市民調査室の反撃により、延藤自身がネットに乗せられて犯人扱いされたことで、桐島班の葛城巡査部長と宮藤が登場。薬物で捕まる俳優の照屋一心(てるやいっしん)は、『スタート!』に出てくる宮藤映一(監督になっている)と六車圭輔脚本の映画の撮影をしている。

    3
    投稿日: 2024.05.18
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    ミステリー仕立てで、SNSのネガティブな部分を描く。 ミステリーとしての評価は分からないけど、SNSあるあるで一気読み。SNSとうまく付き合えるようになるには、あと何年かかるのだろう。何年か後に、この作品が「何書いてんだ?」と読者から思われるといいけど。

    4
    投稿日: 2024.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネットの世界に存在する無関係者達のつながり方のお話。 なんだかすでに時代遅れを感じた一冊。 ネットもTVも紙媒体も全ての情報に対して正誤を確認しながら生きていくのは不可能なので、やたらと参加せず適当に受け流す術を身につけることで穏やかにすごせたらと願う

    1
    投稿日: 2024.05.06
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    ネットの闇、怖すぎでした。 物語の中だけの話と思えないとこが余計に… 犯人は想像してた人でなかったのですが、サイバー犯罪対策課の延藤刑事が事件解決に挑むストーリーは、おもしろいはおもしろいのですが、気分が悪くなると言うか、毒にあてられる感じが読んでいてしんどかったです。 中山七里さんの社会問題テーマを続けて読むのはハードすぎました。少しほんわかした本を読みたくなりました。

    2
    投稿日: 2024.04.22
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    社会派ミステリー。 中盤からは、誰が犯人か、ドキドキしながら読みましたが、読み終わってみると、犯人探しより、ラーメン店の夫婦、アイドルグループの一員、新聞販売店店主、旅館の女将、といった登場人物たちの心情や状況描写がよかったな、と思いました。 ネット利用はほどほどにしたい。

    2
    投稿日: 2024.04.22
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    SNSでのフェイクニュースって本当に怖い。 個人情報も特定されて様々な嫌がらせも止まらないし、自分だったら気が狂いそう…

    7
    投稿日: 2024.04.16
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    なんかなー?先生得意の大どんでん返しが、無かったような?あったような?真犯人登場にセンセーショナルさが無かったような?

    2
    投稿日: 2024.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フェイクニュースで、罪のない人に罪を被せて追い込んでいく。ネット社会の闇の部分の話し。 現実に起こっている、怖い話しだった。

    1
    投稿日: 2024.03.28
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    今どきのミステリ。 特にコロナ禍、リアルよりSNS上の動きが活発でそこでの犯罪を題材にしたもの。 この作家さんはこういうある種不気味な姿が見えにくい犯人を描くのがホント上手。 真犯人が、この流れならこうなるんだろうけど、後味あんまり・・・。

    1
    投稿日: 2024.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作者にありがちな、掴みはいいが後半に失速する一例。 ネットのカルト教祖、株価操作、FXでの借金、身内の犯人など、よくある展開にみえる。

    2
    投稿日: 2024.03.05
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    2024-026 現代の問題をよく捉えていると思う。最近の芸能人の問題もそうだけどインターネットが普及して、誰もが情報を発信することができるようになって、早く情報を大量に得られる時代になった。30年前はテレビが主流だったのに。テレビが全て正しいわけじゃないけど、インターネットの情報を利用するときには、マスメディア以上に情報を正し車扱う必要があると思う。

    1
    投稿日: 2024.02.25
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    本当に怖い。ネットでのことを鵜呑みにしてはいけないなーと思いつつ、最近は新聞も読んでないし、テレビすらあまりみていないので危険だと思いました。迂闊にいいねをしてしまわないよう、よく考えなければ!

    1
    投稿日: 2024.02.21
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    ネットで「市民調査室」と名乗る人物は、魅力的な投稿により多くの熱狂的なフォロワーに支持されていた。しかしその「市民調査室」の投稿により死者が出たことで、警視庁サイバー犯罪対策課が動くことに。ネット上で軽率な行動を取ることの恐ろしさを戒められるミステリです。 今の時代、ネットと無縁で生きる人などほとんどいないと思えるので、これは誰にとっても心得ておかなければいけない「常識」なのかもしれません。だけどネット上の多種多様な情報の中から真偽を見分けるというのは簡単じゃないし、何よりもとても面倒、だから深く考えることなくあっさり信じてしまう……ということはありがちなことでしょうね。そしてそれが「悪」なのかどうかといえば恐らくそうではない。ただそれを無責任に広めてしまうとどういうことになるのか、そこまで想像しなければいけないんですよね。 今回のこの事件、いちばん恐ろしいのは犯人「たち」に罪の意識があまりに希薄なことでした。そりゃあ明確な悪意があったわけではないんだよな、というのは分かるのですが。それでまかり通ることではありません。さらに主犯である「市民調査室」の罪の意識もまた薄っぺらくて、なんだかやりきれなくなってしまいました。ネットが悪というわけではなく、使う人の意識次第なのは当然ですが。こういう問題は、現実でもありふれてるからなあ。本当に怖い。ネットから距離を置いてしまったあの人の気持ちがわかります。

    1
    投稿日: 2024.02.18
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    SNS時代に一石を投じる、といったような作品。 ミステリ慣れしている人には、犯人は秒で分かると思うけれども、炎上、フェイクニュース、コラ画像などなど、現代のネット社会が抱える問題を盛り込んでいるあたりは良かったなーという感じ。

    11
    投稿日: 2024.02.17
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    面白かった。昨今流行りのSNSでの「炎上」「陰謀論」などが議題。いいねを推しハッシュタグをつけ「石を投げているつもり」はない人達、けれど石は確実に投げられている。何万人がナイフを1mmずつ刺したからと言って、ナイフを刺してない事にはならない。何かを暴いたつもりになって、偽りの全能感正義感にひたる人たちのなんと愚かなことか。けれど現代人はSNSとは無縁ではいられない。誰もが簡単に投げれる石を手元に持っている。SNSが形を変えているかも知れない100年後200年後も人類は同じ事をしているのだろうか。

    1
    投稿日: 2024.02.15
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    謎のインフルエンサー市民調査室によるラーメン屋食レポ、アイドル俳優の薬物使用、大学理事長の使用する高級外車疑惑。市民調査室はまだ捜査機関も発表してない案件をSNSに上げて信仰にも似た支持者を集めていた。 通勤電車で読み始めたが、あっという間に70ページも読んでしまうほど、事件の展開が意外な方向から始まりながらも、流れの良い読みやすい文章は読み手をグイグイ引き込んでいく。 使い方を悪用すると抗う事が難しいネット世界と絡新婦の蜘蛛の巣がダブルミーニングとなり、サイバー犯罪対策課の延藤の苦悩は読者の共感をさらに強くしていった。 面白かった。

    2
    投稿日: 2024.02.10
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    SNSを鵜呑みにする現代人に対する警告。 フェイクニュースに操られ、考える力を失い、ある種のカルト信者のようになってしまうフォロワー。 この小説はこれらの問題を提起しており、一つ一つの小ネタも散りばめながら、深みのあるものとしている。社会派小説として読むべし。

    2
    投稿日: 2024.02.09
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    SNSは使い方ひとつで便利なツールにも凶器にもなる。自己満足でしかない承認欲求や狭量で幼稚な正義感。デマに踊らされ誹謗中傷を繰り返している人たちが、まがい物の正義の仮面をかぶっているからなおさら質が悪い。人ひとりの人生なんていくらでも変えてしまえることを改めて考えなければならないと思う。『市民調査室』というインフルエンサーを追い詰めていくサイバー犯罪対策課。もっと凶悪な何かが存在するのかと思ったけれど、昨今は「そんなことで?」と思う事件が多々 あるしね。

    2
    投稿日: 2024.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    インフルエンサーのフェイクにより老舗高級旅館の老夫婦が自殺。保険金で借金完済。刑事が捜査開始。これまでの投稿を見るとフェイクではなく事実もある。捜査内容が漏れている。 刑事の捜査がフォロワーに近づくと刑事のフェイク画像が投稿。写真が撮られた角度から同僚刑事が怪しい。証拠がない。ツイートした日と株の空売りした日の一致だけ。家宅捜査をすればわかる ので自白。FXで失敗してインフルエンサーになり株価捜査をした

    1
    投稿日: 2024.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昨今問題となっているSNSを巡る事件。 インフルエンサーはもとより、便乗する人たちの気が知れない。自分や他人を盲信できる人、盲信したい人の狂気にゾッとする。理由があれば他人に石をぶつけてもいいと思えることにも同意しがたい。当事者ですらないのに。(当事者ならいいとも思わないけれども、まだ理解はできる。) 別シリーズだが、某弁護士には彼らのような人たちへの損害賠償請求を頑張ってもらいたい。 途中、宮藤刑事や葛城刑事の名前もチラ見えして、ちょっとにやける。

    8
    投稿日: 2024.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SNSによってデマを拡散され、自殺に追い込まれた高級旅館の夫婦。ほんの些細な気持ちでフェイクニュースを拡散するモラルの低さにゾッとしました。 罪の意識なんて殆どなくて、それを正義だと言う。誰もがなりうるその手軽に広めてしまうネットのあり方が怖かったです。

    4
    投稿日: 2024.01.25
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    七里さんの作品は大好きだけど、リアリティがありすぎて憂鬱になることがある。 “そんなつもりじゃなかった”なんて一番聞きたくないもんな。 もはや「誰が犯人か」よりも「どう収集をつけるのか」の方が気になって一気に読んだ。 盲目的な正義ってホント怖い。

    4
    投稿日: 2024.01.23
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    SL 2024.1.20-2024.1-22 インフルエンサーの発した情報で人生を潰される人たち。サイバー犯罪対策課の刑事が主人公。 現代の闇とも言うべきSNSによる無責任で無自覚な犯罪。犯人はけっこう早い段階でわかってしまったし、現実的とはいえなんか暗澹たる気持ちにさせられる内容だった。

    1
    投稿日: 2024.01.22
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    結局天空橋の殺人犯も市民調査室と同じ人?なんか芸能人の薬物のタレコミとか結局誰が?なんのために?とハッキリしないことがあってスッキリせずに終わりました。こういう犯罪は今たくさんあるんだろうなあ。

    2
    投稿日: 2024.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    又月1出版に挑戦しているのだろうか異常に早い出版、それに絡新婦なんて字読めないよ、更に今回は難読文字の出現がおびただしい。今回はサイバー犯罪という新しいジャンルの物語ではあるが結末はありきたりで何じゃそらという感じ、最近はちょっと粗製乱造が酷いんじゃないの、これじゃ中山七里の限界が感じ始められた気がする。株価操作なんて言うのもちょっと陳腐だったし、新登場した延藤刑事にもあまり魅力は感じなかった、本作は単品として終わってしまいそうだ、もう少しじっくりと作品作りをしてほしい。

    3
    投稿日: 2024.01.20
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    身近なテーマと読みやすい文章でページをめくる手が止まらずあっという間に読了。 AIが進化し、フェイクニュースもどんどん巧妙になっていくから、迂闊に拡散などしないようにしなければ。主人公の融通のきかなさに逆に好感がもてた。

    15
    投稿日: 2024.01.16
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    本作品は警視庁サイバー関係に特化した部署のお話。私の記憶によれば、これまでのシリーズものではないものと思われる。今までの作品と同様に、「警視庁サイバー犯罪対策課」は実在のもので、2011年に「ハイテク犯罪対策総合センター」から格上げされた。しかし、ハイテクって言葉を久々に聞いたな。 サイバー関係のテレビドラマだと、ビルの一室に多数のコンピュータと大型マルチディスプレイ、警察関係の秘密事項をハッカーのごとく不正入手、大物政治家の出世の道具など、既にサイバーのイメージが出来上がっている。本作品もその流れをひいているが、その規模はちょっとショボい、ショボすぎる。これでは捕まるべき犯人も逃してしまう。実際、老舗旅館の夫婦も風評被害で自殺する羽目になった。サイバー関係部署の刑事がコンピュータの知識が部下任せというのもちょっとひと昔の話。ただ、従来スタイルの刑事がいるからこそ話は面白く、自然に作品に引き込まれていくのだろう。本作品でも都合の良い部下が主人公の延藤刑事をサポートしてくれる、ふふふ。 最初、(乃木坂で)インフルエンサーという言葉を聞いた時、インフルエンザの間違いじゃないと思ったが半分当たっていた。実際に、私もインフルエンサーからインフルエンザを貰って、それが至近距離だったので一発で死にそうになった。内容にも依るが、それだけインフルエンサー「市民調査室」の影響は強力だ。私の場合は、綽名や意識的な誤変換を多用することで一般人の検索から逃れている。記事の貼り付け方や安易なりポストは危険で直接網に引っかかってしまいやすいので避けるべき。この様な対策を怠るといいね・リポストが跳ね上がり一気に人の知れることになってしまう。ネット知識の無いフォロワーは実際に問題を起こしており、告発される人も最近では多くなってきた。本作品はこの様な社会現象に一石を投じることを念頭に置いて書かれたと思うが、何度も言うけど題材・操作方法がショボい、ショボすぎる。 さて、恒例の中山七里との(犯人当て)勝負だが、今回も勝ちました。どんでん返しを最後の最後まで、引き延ばせば引き延ばすほど、犯人の確信度が上がっていった。結構前の段階で伏線が散らばっていたのも珍しい。 「市民調査室」の最後の獲物である帝王製紙。これは実在する大王製紙のこと。社長が子会社から莫大なお金を違法に集めて、ラスベガスのカジノでバカラ賭博によりお金を溶かしたのは実話。社長の名前を変えただけのコピペ案件で、甘利にも生情報過ぎるのが残念だった。

    2
    投稿日: 2024.01.15
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    SNSの恐ろしさを再認識する。 アカウント名は『市民調査室』。 その発言は多くの人に影響を与え彼を教祖の様に崇める輩が続出。 正論の中にフェイクを交え、ネットの海を巧みに泳ぐさまに胡散臭さしか感じない。 デマはフォロワーが拡散する事で事実にすり替わり、何の罪もない人達が追い詰められていく。 サイバー犯罪対策課の延藤と共に、なかなかボロを出さない『市民調査室』なる人物を追い続けた。 匿名性を盾にしたSNSの誹謗中傷の数々。 言葉は使い方次第で凶器へ変わる。 顔が見えなくても向こう側に同じ人間が存在する事を忘れてはいけない。

    7
    投稿日: 2024.01.14
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    見ず知らずの匿名の他人によるSNSでのバッシングや風評被害で自ら死を選ばなければならなくなるなんて、悔しくて、悔しくて、死んでも死に切れないだろうな…。 身近で、便利なネットだけど、本当に怖いよ。

    6
    投稿日: 2024.01.08
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    中山七里の新作ということで、いつもどおり、すらすらサクサク読めました。オチがちょっと物足らない気もしましたが、そこに至るまでの展開は十分な読み応えで通勤電車のお供にはぴったりです(時間を忘れさせる、という意味で)。 ネットの中傷が人命を奪った、というと芸能人の事例を連想してしまいますが、そういったものにもヒントを得ているんだろうなあと思わせました。

    1
    投稿日: 2024.01.05
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    まさに自分の身の回りに起きている出来事を見ているよう。怖い。そしてリアル。 さすがの中山七里さん。期待に応えるだけの内容だった。犯人がちょっと意外というより、あっけない感じ。 二件の殺人事件は、殆ど小説の内容と関係ないから、何故描かれたのかイマイチよく分からない。 続編に期待します。

    2
    投稿日: 2024.01.03
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    影響力のあるインフルエンサーのSNS「市民調査室」と善良だが愚かなネット民が人々を不幸へと追いやる...。自分たちが人生の敗者であることを忘れるために他人を叩く人々を利用する「市民調査室」のねらいとは。最後まで犯人が絞れず疑心暗鬼に。それにしてもSNSに蔓延る悪意には辟易する。

    1
    投稿日: 2023.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    警視庁サイバー犯罪対策課の延藤の活躍を描くミステリー。 最近の新キャラにしては割とクセが強くないほうだと思います。 警視庁ということで常連の葛城刑事や宮藤刑事が出てきましたが、ほぼ延藤の独擅場でした。 犯人もほぼ目星がついたので、ミステリーとしてはあまりひねりがないと思いました。 今後もシリーズ化されるか、警視庁物のゲストで登場されるかすると思います。

    1
    投稿日: 2023.12.23
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    ネット社会の新しい宗教ともいえる歪んだ正義を訴えるインフルエンサーの犯罪を描くことで、現代社会の問題点を抉る。犯人探しとしては今一つだったが、描いている題材は面白かった。

    1
    投稿日: 2023.12.20
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    今回は、ギリギリで犯人が分かりました! いつも通り、面白かったです。 中山七里さんの次の作品が楽しみです。

    2
    投稿日: 2023.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人がわかるまではめちゃくちゃ面白かった。 今回はどんでん返しよりも、ネット社会への思いを 書くことを主眼に置かれたのでしょうか。

    1
    投稿日: 2023.12.13