
総合評価
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powered by ブクログ大学時代に国文学科だったにも関わらず、古典作品をほぼ覚えていない…自業自得でありながら、その状態にコンプレックスを感じていた。そんな私にとって、江戸文学を現代のカルチャーと交えて見事に伝える本作は大変救いになった。異種ヤンデレやほんま草生い茂って山、都会コンプレックスなど、作者の秀逸な言葉のチョイスによって難解な古典文学でも驚くほどスムーズにイメージが湧いたし、所々に挟んであるリメイク短編小説も、現代風に書かれており読みやすい。文化が異なる分、今では理解できない話があるものの、昔も今も人々は娯楽が好きで、物語を編むことをやめないのだな、と改めて実感。
1投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ児玉雨子さんによる江戸(近世)文芸の紹介エッセイとリメイク短編小説を収録した本。そういえば江戸(近世)文芸ってあまり話をしている人たちも見ないな…?と思って読んだ。あと単純に児玉雨子さんの『##NAME##』が超よかったので他の著作も読んでみたくて。松尾芭蕉の創作者メンタルや平賀源内の異種ヤンデレ純愛幼馴染ハーレムBL、江戸時代のスラングや遊女たちのシスターフッドなど、そんなこと書いてたの!?と衝撃を受ける作品の数々を紹介しており、そりゃ当時といまの価値観であわないこともあるだろうけどそれと同時に変わらないものもあるんだよな…人間って今も昔も似たようなことで喜んだり悲しんだりしているよな…と当然のことを思ったのだけど、やっぱり今は大河の影響で平安文学ブームなのか江戸(近世)文芸ってなかなか特集されてるのを見ない気がする。俳句なら俳句の括りで小林一茶と松尾芭蕉が一緒に紹介されたりみたいな。だからこういう他の時代の文学を紹介するようなとっつきやすい本があるのはありがたい。とりあえず平賀源内の異種ヤンデレ純愛幼馴染ハーレムBLは読みたいですね…
2投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログ昔、「『舞姫』の主人公がバンカラとアフリカ人にボコボコにされる明治文学の話〜」みたいなタイトルうろ覚えの本があって、へー明治時代って現代と比べたら堅苦しいイメージあったけどこんなにパンクだったんだ、って感じたのを思い出した。 江戸時代、って括ると広いけど、この時代もこんなにポップだったんだ。昔も流行り言葉やイキりやそれをダサいと見る目なんかは今と変わらずあったようで、著者の狙い通り江戸文学がとても身近なものに感じられるようになった。 だいぶライトな作りだったので、もう少し扱っている文学作品一作一作を深く掘り下げてほしいという物足りなさも少しあった。
20投稿日: 2024.01.24
powered by ブクログ意外と面白かったし、新しい言葉も学べた~風来山人の根南志具佐はBL・俳諧はカウンターカルチャーなど近世文化と現代ポップカルチャーには共通点あり~可愛い顔しててプロフィールにアイドルの文字を見つけたのでアイドル活動もしているのかと勘違いしたけど、アイドル向けの30歳の作詞家から教わったのは「糞リアリズム」「ぶざめく」「ミソジニー」「マスキュリン」「草」
0投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログ2024-01-01 思っていた以上に軽い。確かにエッセイと書いてあるので、勝手に期待してたこっちが悪い。 まあ、元旦に読むには相応しかったのではないでしょうか
0投稿日: 2024.01.02
powered by ブクログYouTube’’ゆる言語学ラジオ''で紹介されていて読みました。 東海道中膝栗毛などの江戸時代の物語の解説。 その時代の人々の暮らしや風俗のことが分かりました。現代風に翻訳してくれてるのは分かりやすくて親しみを持てた。 よく言えば一つ一つが短くまとめられてたけど、もう少し深掘りして欲しかったな
1投稿日: 2023.12.30
powered by ブクログ1 異種ヤンデレ純愛幼馴染ハーレムBL―風来山人『根南志具佐』の「やおい」としての再解釈 2 机上のマジカルバナナ―J‐POP作詞家が読む松尾芭蕉 3 天下一言語遊戯会―俳諧史とポピュラー音楽の意外な共通点 4 江戸時代漫画事情―『大悲千禄本』にみる黄表紙とその出版規制まで 5 地獄の沙汰は人間次第―井原西鶴『世間胸算用』にみる銭金事情 6 流行語ほんま草生い茂って山―『金々先生栄花夢』の一部を超現代語訳してみた 7 復讐と恋と少年少女―『敵討義女英』にみる「敵討」と女性表象 8 アンドロギュノスと心中―『比翌紋目黒色揚』と古代ギリシャ神話の、偶然 9 湯の中の世の中(1)―式亭三馬『浮世風呂』にみる他者との距離 10 湯の中の世の中(2)―式亭三馬『浮世風呂』に描かれる女性の多様な姿 11 夕霧太夫の昼の顔―山東京伝『青楼昼之世界錦之裏』で描かれた遊女のリアル? 12 この座敷に花魁は永遠に来ない―十返舎一九『東海道中膝栗毛』と都会コンプレックス
0投稿日: 2023.12.04
powered by ブクログハロプロあたりの作詞家の先生なのね。先生の趣味の世界。どうせなら自作曲解説ももっとしてくれりゃよかったんじゃないだろうか。
0投稿日: 2023.10.14
