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疎外感の精神病理
疎外感の精神病理
和田秀樹/集英社
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総合評価

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    「進化した文明と進化しない心」参照。 以下、●:引用、→:感想 ●心理学の世界では、認知的不協和という言葉があります。簡単に言うと、自分のそれまでの認知と不協和を起こす認知を受け入れようとしない心理を指します。  大金をささげたり、苦しい修行に耐えたりして宗教を信じてきた人にとっては、その宗 数かインチキだということになると、それまでの自分や、自分のしてきたことは何だった のかということになるので、その不協和を避けるために、インチキだという外からの言説 を強く否定しようとするのです。 →この心理状態の方が合っている。 ●そして正常範囲で統合失調症的要素の強い人をシゾフレ人間、うつ病的要素の強い人間をメランコ人間と呼ぶことにしました。→自分はメランコ人間、時々シゾフレ人間 ●親友がいなくても、パートナーがいなくても、ひとりっきりでもいいという開き直りができれば、疎外感に苦しむ人がかなり楽になるかもしれません。  

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    投稿日: 2025.02.22
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    図書館で借りた。 和田秀樹先生による、日本人特有の「みんなと同じようにしなくちゃ」から苛まれる心理学を綴った新書だ。 心を豊かにして、人生を楽しむ。それを遮る一つの壁が学校をはじめとする集団行動での難しさ。スクールカーストや引きこもりはもちろん、このコロナ禍における動きまで…、これら社会問題にもなっているものに「疎外感」が共通しているという。精神科医の経験から語られる話は、なるほどなぁと考えさせられた。

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    投稿日: 2024.06.26
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    結局、「一人でいる」ということが「解決/改善すべき問題なのか」というところがよくわからなかったなぁ、というのが正直な感想です。 もちろん、「誰からも相手にされない/誰からも理解されない 自分なんて価値のない存在だ」と自己肯定感を喪失して、他者/社会から疎外されていると感じているのは健康的な精神状態ではありません。 一方で、「みんなと一緒」であることがよい、とする他者/社会の主張に迎合して自分の本心を表に出せないことも筆者は批判していますし、結局のところは「バランス」なのだろうとは思います。 筆者の分析には共感できる部分もいくつかありましたが、納得できなかったり感情的に受け入れられなかったりする主張もありました。筆者自身が高齢者の精神病理を専門とする方であるということもあるのでしょうが、極端な高齢者擁護の言説には共感できない部分もありました。

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    投稿日: 2024.03.06
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    スクールカースト、2軍が一番の悪者と思う。 1軍は、いつの時代にもいる実力者だ。 3軍は、罪のない平凡な生徒だ。 2軍が損得勘定で、1軍に近づき、持ち上げる。 よってスクールカーストをつくるのは、2軍だ。 2軍の生徒が、社会に出れば、輪を乱す人物に なると察する。

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    投稿日: 2023.12.08
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    前半では「ひとりになりたがる」ことを「病気扱い」している一方、後半のまとめ部分では肯定的な記述に変化しているように思え、全体的に一貫性が感じられなかった。

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    投稿日: 2023.12.02