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母影(新潮文庫)
母影(新潮文庫)
尾崎世界観/新潮社
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総合評価

48件)
3.4
5
18
17
5
2
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    純粋無垢な子供の視点で子供の持つ語彙によって書かれる生々しい現実はとても重く感じた。 大人の汚さが子供の純粋さと対比されることによってより汚く、穢らわしく感じる。 そんな現実の中でも生き抜こうとする母子の姿に終始胸が締め付けられる。

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    尾崎世界観の名前が気になりなんとなく図書館で借りました。なんとなくで読むには重かった… 近くにいるのに遠く感じる母の存在やおじいさんとの徘徊のシーンなど辛かったし、理解が追いつかなかったです。 ただもっと尾崎世界観の作品を読んでみようと思った。

    0
    投稿日: 2025.09.19
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    自分の幼い頃の境遇とはまったく異なるはずなのに、読んでいると不思議と共感や懐かしさが込み上げてきた。なぜそう感じるのかははっきりしないが、未知のものへと向かう関心や興味が、そうした感覚を呼び起こしているのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.09.08
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    初、尾崎世界観の小説! 読んでいくうちに、母娘の置かれている環境や状況が理解できるけど、小学生低学年の娘の文体が読んでいて少し疲れたけど、薄いし読み切れた。 又吉直樹の解説も楽しみにしていて、読むと娘の限られた言葉の中で巧みに描かれていた世界が私の中でようやく形を成した瞬間に感動した!

    0
    投稿日: 2025.09.04
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    子供ならではの視点、あの頃、日常の、今思えばどうでもいい風景がひどく気になり心にずっと留まってた感覚が上手く表現されていた。彼女が大人になり母親についての全てを知る時が、どうか来ませんように。

    0
    投稿日: 2025.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母影に関するある記事で話していた、「『わからない』という感想」を持つ読者になったという感想(?) 小学生目線からのお母さんのマッサージに対する描写、性に対する表現をダイレクトに受けた。 そして尾崎さんの例え方が素晴らしすぎる…。 どんな生き方したらそんな表現ができるんだと思った。 表現というか、言葉遊びというか、クリープと結びつけるの良くないと思うけど、尾崎さんの言葉の扱い方のうまさがまだ良い味を出しているなと個人的には感じた。 ただ私の不得の致すところで、内容面が理解できなかった。 個人的には『転の声』の読者体験が忘れられず期待値を高く見積もってしまい、この評価。 私が悪す。

    0
    投稿日: 2025.05.17
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    子供の視点で物語が進んでいくのに、描かれている内容はそれに相応しくなくて、苦しい気持ちになる。ただ子供の考えや感じたことが純粋で、母を愛していて、それが余計に苦しい。大人はだれも助けてくれない。そんな現実を突きつけてくる。きっとこの世の中もほとんどがそうなのだろうと考えさせられる。

    0
    投稿日: 2025.03.22
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    芥川賞の選評を読み、、、小説っぽさにとどまっているっていうところに納得した。むしろ母を中心に描いて欲しいという選評にも納得した。

    0
    投稿日: 2025.03.05
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    子供ならではの独特な表現が、大人になってからは得られない感性でありとても美しく感じた。 大人とは未知の生物だと感じていた幼少期の気持ちを少し思い出すことが出来た。

    0
    投稿日: 2025.01.10
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    物語に都合のいいことはわかって都合の悪いことはわからない不思議な小学生主人公。白々しくてあまり好みではなかった。

    1
    投稿日: 2024.12.24
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    自分の知らない母親の顔、例えば母は働いているが、職場にいる母は想像しにくいし、満員電車に揺られてる母もイメージできない。子供の頃自分の知らない親の顔があるのが恐かった。 その逆で、授業参観だとでよそ行きの顔をしている自分を親に見られるのも嫌だった。 この小説は自分の子供の頃の思考を忠実に蘇らせてくれた。

    0
    投稿日: 2024.12.11
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    ずっと前、子どもの頃 人混みの中で突然心がざわつく感じ、 会話してる相手の声が急に聞こえなくなる感じ、 話の内容よりその人の靴が気になる感じ、 を思い出した

    0
    投稿日: 2024.11.22
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    なんか世界観があるように書いてあるけど、回りくどく省略すれば3ページ程で終わってしまいそうな作品だった。作品に中身がなく、つまらない。

    0
    投稿日: 2024.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何度か親のそういった場面に遭遇したことがありますが、子どもの頃の親の性的な行為って強烈に残る。 子どもが大人になって「あれはこういうことだったのか」が繋がった時のなんとも言えない気持ち悪さ。 性的に大人になって数年経つので忘れてましたが、数年ぶりに思い出させられた作品。 しかも主人公の場合、親の相手は親が愛した人でも何でもなく、自分の担任や政治家、知らない汚い大人たち。これが数年後に理解できるようになってしまったとき、主人公は親のことをどう思うのだろうか。 気持ち悪いと思うならまだ真っ直ぐ生きれてると思うけど、 「うちの親おくれてるから仕方ない」と納得してしまうことが、一番最悪の結果。 けど大きくなるにつれて、親がおくれてること(とまでいわなくても周りと比べて変なこと)、気づいちゃうもんね。おくれてるからって世界に蔑まれていい理由には全くならないのに、この世界に生きてると、そんなクソみたいな理不尽に納得してないと、自分の首を絞めることがあるのが現実。 きっと主人公はこの体験が人生の大きな壁になることでしょう。貞操観念も狂っちゃうんじゃないかな、とか考えたら苦しくて、他の方のクチコミにもありましたが「文学的すぎて子どもを装った大人が書いてる感」を多少感じつつ、気付いたら感情移入?してた事に、読み終えてからの胸糞感で気付きました。 又吉さんの解説で納得した部分もあり、私にとっては又吉さんの解説ありきでこの一冊を自分の中に落とし込めたと思ってますが、主人公の体験を「この時期の大切な経験」だとは思えなかったです。これからこの時期を迎える子どもたちにはできれば誰一人こんな経験せずに生きてほしい。

    0
    投稿日: 2024.11.13
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    尾崎さん好きだけど、ちょっとよくわからなかった たぶん自分が解像度低いだけ、、 母の影と自分の影、時に客の影を主人公の心情を混ぜながら描き練られている

    0
    投稿日: 2024.11.08
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    子ども目線の言葉選びや感じ方がおもしろかった。尾崎さんらしい音へのこだわりっていう又吉さんの解説もなるほどってなった。

    0
    投稿日: 2024.08.22
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    ⭐️3.2 お母さんは何か『変』なことをしている。幼いながらに分かっているが、分かっていない。カーテン越しでのやりとり。近いのに遠いお母さん。こんな所にしか居場所がない『私』が気の毒で仕方なかった。 徘徊してたおじいちゃんとのシーン。 もう誰か止めてくれーっと心の中で叫んだわ泣 又吉の解説で少し心が洗われた。 尾崎世界観さん初読みだったけど、とんでもない人でした(良い意味で)

    12
    投稿日: 2024.07.08
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    知っても苦しい。知らなくてもさみしい。 えも言われぬ母との距離感、自身でも気づいていない孤独。 歪んだ大人の世界。 傍観者として終始変な表情で読んでいたと思います。 切符に対する行動等 子供らしさを際立たせて 少女の立場をより際立たせる一方、 水や母に対する表現が文学的すぎて 「あ、少女の皮をかぶって大人が書いているな」と現実に戻る箇所もちらほら。 このあたりのすみわけは難しそうだから、素人がどうこう言える立場ではないけれど・・ 汚い世界を汚れのない目できれいに表現した作品。 そして何よりも又吉先生の解説が芸術的すぎて、 余韻をすべてかっさらっていた。笑 又吉先生の作品も読んでみたくなってしまった。

    1
    投稿日: 2024.05.29
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    小学生ならではの文体 風景とかのふとした日常から感じた小さい頃特有の語彙は、私の過去を思い出させるものがあった なんでお客さんはすぐ死ぬハムスターくれたんだろう って思ってたけど、そういうことだったんだな 解説読んでやっとわかった お金持ちの女の子のお父さんがあの人って普通に読んでて気づけるんかな、聡いね

    0
    投稿日: 2024.04.28
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    表紙の100円とあらすじ どう繋がるのかなと気になって買ったこの本。 想像以上に苦しくなって心折れそうになりましたが、なんとか読み終えました。 女の子の感じるにおい、感触、などがこっちまで伝わるような書き方でした。 子どもって思う以上に大人を見てるよね。 この本を読む間は男という生き物に対して怒りがずっと湧きます…止まらない止まらない。

    0
    投稿日: 2024.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学生の視点で、分かることと分からないことが明確に書き分けられているのがすごいなぁと思った。 お母さんがマッサージ店で働いている間、隣のベッドで待つ主人公。「言っていい?」とか「こわれたところを直す」とか、主人公が性的な施術を分かりきれてないところも、行為の生々しさを際立たせていた。 「変タイマッサージ店」とか杏仁豆腐にハムスターのウンコ乗せられたりとか、あからさまにいじめを受けているのに、傷ついているように見えなかった。ハムスターが死んだときも。お客さんからお母さんに向けられる、蔑む視線以上に禍々しいものはないのかも。 描写を小学生までにとどめることで、突き放しも引き寄せもしてもらえない痒さが、純文学って感じした。 世の中にあるエンタメ、すべて人間関係がテーマになってると思うと不思議だな。その視点で読み解くと、それぞれの癖が見えて面白そう。

    1
    投稿日: 2024.03.03
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    やっぱり幼い子供から見る世界は大人とは全然違う。 カーテン越しで見る親の影の描写はお見事 受験終わりです

    0
    投稿日: 2024.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    簡単に言うと親ガチャに失敗した少女の内面の成長の物語。 幼い少女の目を通して描かれる社会があまりに残酷で、何度も目を背けたくなった。 影のない父親を含めて男たちの人間性がどれもこれも悍ましいのだが、現実世界にも確実にこの手の男は存在するだろうという嫌な説得力がある。 母親の行動や描写に少し引っかかったが、おくれてるという表現で腑に落とされた。 この母の人生も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2024.02.06
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    子供が書くような文章と対照的に内容が重くて、読んでる間ずっと苦しかった。パキパキと表現される、お母さんを変にするそれはなんだったんだろう、、 子供目線から書かれる周りの大人達の苦しみが濃くて、本当に辛くなった。お母さんが男の人と変なことをしてる、この意味が分からないところから段々と知っていく過程、本当に絶妙。 子供の感じる汚さが本能的でゾワゾワするような感じ

    0
    投稿日: 2024.01.19
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    こちらが思っている以上に、子供には感受性があること。しかし、その感受性の中にはやはり幼さがあることを様々な面で書いていて、考えさせられた。

    0
    投稿日: 2024.01.07
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    尾崎世界観さんの2作目にして、芥川賞候補作に選ばれた作品。 前作『祐介』とは作風も文体も全く違う。そうなるのは主人公が小学生なので必然だが、それを書き切る表現力が凄まじい。 ———あらすじ——— 小学校で独りぼっちの「私」の居場所は、母が勤めるマッサージ店だった。 「ここ、あるんでしょ?」「ありますよ」 電気を消し、隣のベッドで客の探し物を手伝う母。 カーテン越しに揺れる影は、いつも苦し気だ。 母は、ご飯を作る手で、帰り道につなぐ手で、私の体を洗う手で、何か変なことをしている――。 少女の純然たる目で母の秘密と世界の歪(いびつ)を鋭く見つめる、鮮烈な中編。 第164回芥川賞候補作。 行き場のない少女は、カーテン越しに世界に触れる。 デビュー作『祐介』以来、4年半ぶり初の純文学作品。 ———感想——— 小学校低学年の主人公「私」の見る世界と心情を、丁寧に描写する文章が秀逸。主人公の純粋さがダイレクトに伝わってきて、面白くも、心苦しくもあった。 いけないことをしてそう、だとはわかっていても、具体的に何をしているのかはわからない世界を、大人になってこんな解像度で書くのがすごい。僕は小学校低学年当時の感覚や感性なんて忘れてしまっている。

    5
    投稿日: 2024.01.04
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    星5だけど、登場する腐った大人(教師と政治家) が胸糞悪すぎてマイナス1。 も一度。作品自体は星5!

    0
    投稿日: 2023.12.29
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    尾崎世界観の世界観 表現がおもしろい 小学生の女の子の心の中 うまく表現できないけど ふいんき伝わってくる みたいな。 先生…クズすぎるよ… 遅れてるってそういうことよな? 言う?それ。 ということはきっと子供も。 いい大人に出会えますように。

    0
    投稿日: 2023.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    所々のひらがな・子供なりの変換能力があり、子供視点になりやすかった。 小説と映画で、小説にしか出せないものってなんだろうと考えていたが、まさにこの作品だった。 誰も名前が明かされないまま話が進む。 (選挙ポスターのお父さんを除く 異様なまでに会話が少なく、主人公の心情がベース。 拙い表現で、よく汚れを思い浮かべる。

    2
    投稿日: 2023.12.07
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    付箋を貼りたくなるシーン、表現の連続だった。小学生の少女には母がカーテンの向こうでやってることが何かいけない事なんだとわかっている。そんな母に対する感情に折り合いをつけ愛情を求めるようとする少女の健気さが読んでいて辛かった。

    0
    投稿日: 2023.11.29
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    子供の視点から描かれている本。 尾崎さんだからこそ表現できる観音的な表現から何度も読みたいと思える本だ。 幼いながらに母親の事を分かりたいでも分かりたくない。そんな気持ちも繊細に書いている。

    0
    投稿日: 2023.11.21
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    なんだか尾崎さんらしい本でした。 大人の成人男性が小学校低学年の一人称で、描写をしていくところに凄みを感じました。 また、クリープハイプの楽曲で使われそうだなぁと感じる文章なども見られてファンの方は、一層楽しめるかなと。 内容としては、少し重たいが我々が普段の物語で得るような活力や高揚感、幸せとは少し離れていて、普段読書を娯楽としている人たちの真反対に存在する、暗い日常をリアルに書いていました。 少し気持ちは重くなるかもしれませんが、影を知ることで自分の生活がいかに恵まれているか、それを再認識できる本だと感じます

    0
    投稿日: 2023.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (受け取ったメッセージ) 特殊な母娘の特殊な状況。 世界は広いから、想像もできない状況に置かれた人々がこの世にはたくさんいるのだ。 (あらすじ) (本概要)小学校でも友だちをつくれず、居場所のない少女は、母親の勤めるマッサージ店の片隅で息を潜めている。お客さんの「こわれたところを直している」お母さんは、日に日に苦しそうになっていく。カーテンの向こうの母親が見えない。少女は願う。「もうこれ以上お母さんの変がどこにも行かないように」。 小学校の担任も母の客。出てくる大人は全く頼りにならない。少女は何も気づかず、まともな生活が送れてない。救いのない話。 (感想) いいなと思える部分が全然見つからなかった。登場人物のだれにも感情移入できなかった。小学校に通ってるなら、通報されてもおかしくない。出てくる大人、1人たりともまともじゃなさすぎる。 「こわれたところを直している。」小学生の女の子って、そんな説明だけで済む?で、この子もまた、母同様、知的障害があるのだと思えば、まぁ理解できる気もしないでもないが、わからない。かなり特殊な状況。子供がものすごく理不尽な状況に置かれている設定の時点で苦しく、さらに母娘ともに軽度知的障害?そう考えないと話が成立しない時点で、設定がずるいかなと思った。そのような人々に自分が近くにいるからこそ、なおさら感情移入できず、嫌悪感のほうが強くなってしまって、楽しめなかったのかもしれない。 ただ、一度読んだら忘れないとは思った。

    0
    投稿日: 2023.10.15
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    少女の乏しい語彙からつむぎだされる表現は、どこか拙いようだが、どこか真理として突き刺さる。無邪気さがあるからこそ、より重い。

    0
    投稿日: 2023.10.15
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    読んでいて苦しい。最後まで苦しい気持ちで読んでいた。 皆さんのレビューに解説まで読むように書いてあったので解説を読んだら、少し立ち直った。 本編で苦しくて溺れているところで又吉さんに救い上げてもらった感じ。

    0
    投稿日: 2023.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    想像できなかった内容だった 文章がもう尾崎世界観すぎた 芥川賞候補作品 10年振りくらいに、又吉の火花を読んだ時の感覚を思い出していたら、最後の解説で又吉直樹、ってでてきて、ぶわあやっぱそっちの感じなのかってなった 自分の視野を広げるきっかけになったが、再読はしんどくて難しそうで、誰かにすすめるには重すぎる 純文学、、すごい、、

    0
    投稿日: 2023.10.08
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    物語自体も面白かったけど、一文一文が好きだった。 「白いアイスがなくなって、次に手に持ってる味のないところをかんだ。味はつまらなかったけど、かむたびに鳴る音がおもしろかった。かんでるうちに中からのこりのアイスが出てきて、白い線が私の指にたれた。それを見て、泣くなソフトクリームって、心の中でまた変な声が出た。」 単にアイス食べて、溶けてきたアイスが垂れただけなんだけど、子どもらしさとか、自分では感じない表現が好きだなあと思った。

    0
    投稿日: 2023.09.26
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    幼い女の子目線で描かれた小説。そのため、語彙が敢えて乏しくされている。女の子からみた性を上手く表現しているようにも感じたが、個人的には刺さらなかった。 どうしても単調なものだと感じた。 表現の仕方は尾崎世界観さんらしいなとは思った。

    0
    投稿日: 2023.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学生の主人公はシングルマザーと仲良く暮らしていますが、母親が働いているお店で"恥ずかしいこと"をしていると知っています。 ⚪︎ 全体を通して主人公の目線を通した世界を描いていて、なんだかんだ母親のことが好きなんだということが伝わってきます。 母親も、改札機に通した切符に穴が空いたことを驚いた主人公に一緒だよと笑いかけて教えてあげたりそれこそ"いい母親"なのです。 が、一方で母親のお店に主人公の同級生の父親が通っていたり、そのせいで母親たちは声を上げにくかったり、その子供たちは主人公に"変タイ"というワードを投げかけてきたりします。 さらに教員も事態を把握はしているのですが母親に"遅れている"と指摘してくるなどもう少しやり方はあるんじゃない、、?と思ってしまいます。 ⚪︎ 主人公が大人になるにつれ"恥ずかしいこと"とかお店の営業形態がおそらく違法であることとか、全てわかる時がもうすぐそこまで迫っているようです。 そうなれば母親に対してどう思うのか、反抗期も相まって今と同じ態度で接することができるのか、かと言って母親が今すぐ他の職に就くことはできるのかなどどのみちこのままではいられず、問題が残りそうで辛かったです。 主人公はちょうど見たものを自分の中の感情に落とし込むことができる年頃と物事の判別がつく年頃の間です。 なので余計に純粋な世界を切り取っているこの小説内の瞬間が貴重に感じました。 ⚪︎ 余談です! 私、教員は女性だと思ってたんです! 母親を諭した後(?)にマッサージを受けてるので、not違法バージョンだと思ってたんです! でももしかして教員が男性の可能性ありますか?! もちろん現代は男女で分けられることもないですがもしこれ教員が男性で違法バージョンマッサージ受けてたとしたら胸糞にもほどがありますね! ワーオ

    0
    投稿日: 2023.09.12
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    何者なんだ、、尾崎世界観、、、、。 あとがきまでがこの本の作品。 私には解読しきれなかったことをあとがきでしっかり説明してくれてる。

    0
    投稿日: 2023.09.08
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    作家、尾崎世界観さんを初めて読みました。 訴えかけられるものもあるのですが、この物語私は嫌いでした。 経験がその人の人生の糧になり、いつかは花を咲かせると信じていたいので、親としてはなるべく希望を持たせたい。 尾崎世界観の名前を知っていただけに、興味本位でこの本を手に取り読む若者は多いと思います。 果たしてこの物語が若者層にどう響くのか未知数ではありますが…

    8
    投稿日: 2023.09.03
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    久しぶりの純文学。芥川賞候補になった時から気になったタイトル。想像していた話よりも結構跳んでいたので、驚いた。最近の小説はタイトルが良いので少し困りものだ。

    0
    投稿日: 2023.09.02
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    子供ながら母の性の部分を分かってるようでわかってない、そんな場面を作詞家ならではの言葉で表現しており、自分もそんなことを思いながら母の女性の一面を恥ずかしながら憎らしながら寝たふりをしていたあの日が鮮明に蘇ってきました。

    0
    投稿日: 2023.08.23
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    ああ、居心地が悪い でもここにしか居場所がない 小学生の時って分かってないけど分かってる事っていっぱいあったなぁ 椎名林檎が、釣り人が釣った川魚を水筒に入れてるのを見て「棺桶みたい」って言ってるのを見た時その感性が羨ましくてゾワッとしたけど、 それと同じゾワッが続く本だった

    1
    投稿日: 2023.08.19
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    お母さんがいるからこわれるのに、お母さんがいるから直った 私の反たいがわにはいつもお母さんがいて、お母さんの反たいがわにはいつも私がいます

    1
    投稿日: 2023.08.14
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    うまいなあ カーテン越しの音でしか母を知ることができない 子供の限られた語彙で伝える惨状 よくわからないことは救いなのかどうか

    2
    投稿日: 2023.08.09
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    あらすじからもうストーリーはなんとなく分かるし嫌な予感しかしないのにそれが尾崎世界観さんによってどう表現されるのか気になって読んでしまった。 最悪な状況を純粋でまだ表現できる言語や世界が限られた小さな子供の目線で一生懸命に感じたままに描写されているところに胸が苦しくなるが、暗いテーマを暗いままに表現しないのがこの作者の上手なところなのだろう。 唯一の味方であり支えである母親の仕事が何か汚い仕事だと感じながらも母親の温もりや愛情を欲し母親も精一杯に娘を愛する姿に、こんな家庭環境の全ての人達にどうか幸せになって欲しいと心から願うことしかできない。 まともな大人が一人も出てこない本作だからこそ、あとがきの又吉さんの文章と自分の感覚を擦り合わせて安心感を得られた。 この本を読んだ人には、全く同じテーマと環境が描かれた美しい映像の映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』もぜひ観て欲しい。

    4
    投稿日: 2023.08.04
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    小学生の目線で書かれたお話 タイトルの意味は最後まで読むと理解できる。 貧困やシングルマザー、性感マッサージ… カーテン越しで行われている母親の行為。 「イク」「行く」の聞き違いなど、大人になって理解できることが読んでいて苦しくなりました。 又吉さんの解説も読みごたえあります。

    2
    投稿日: 2023.08.02