
総合評価
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再読。 図書室の司書さんであるしおり先生と、多感で繊細で生きづらさを感じている女の子たちが、本を通して繋がる連作短編集。 いじめの描写がほんとうに辛くてなかなか読み進められなかった。 悪口を投げかけられたり、弁当箱に落書きをされたり。 いじめられっ子の三崎がネットのコメントを読んで、逃げることはだめなことなんだと自分を苦しめていく場面にこちらまで胸が締め付けられる。 自分も嫌なことや打ちのめされることがあると「人生詰んだ」「こんな自分が立派な大人になんてなれるわけない」と思ってしまうけど、生きている限り今目の前にあることに必死になるしかなくて、その連続の先に今は想像もできない姿の大人になった自分がいるのかもしれない。 最後は希望のある終わり方で救われた。
18投稿日: 2025.12.18
powered by ブクログ中高生の頃出来事をいろいろと思い出してしまって、身に覚えのある感情に胸が苦しくなり、共感しまくりだった。 なんとか大人になっているよ、だから大丈夫だよと、あの頃の自分に伝えられたらどれだけいいだろうなと思った。 *読了(2024年07月29日)
22投稿日: 2025.11.23
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ここまでではないけれど、中学生の頃自分も同じ目にあっていたので、気持ちがわかります。 特に最後の彼女の話が読んでいて1番つらかったです。 声を上げるということが大事と言っても、勇気と何かいろいろなぐちゃぐちゃになって固まった感情が、それを妨げるし。 こういうひとが近くにいて、ちゃんと実行してくれる大人がいる環境をもっと整えてほしいと感じました。
3投稿日: 2025.05.19
powered by ブクログ中学校の図書室が舞台の連作短編集。今どき図書館じゃなくて“図書室”って言う?とか小説をタイトル順で並べる?とか思ったけれど、それも伏線だったのね……。図書館人としては学校図書館が良い居場所になってるなんて司書冥利に尽きるだろうな、と。
1投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログふと子供の本棚から手に取ってみた。 中学生女子のストーリー。 もう思い出せなくなっていた何十年前のことがなんとなく感覚的に蘇ってきた。
0投稿日: 2025.02.24
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【その背に指を伸ばして】 いるよなぁ…こういう子。 というか、自分もこうだったかもしれない。 常々思うのだけれど、 読書というものが読まない人にとって 崇高なものにされすぎている。 「昨日3時間もゲームしちゃった」は親に怒られるのに 「昨日3時間も本読んじゃった」は赦されるのか。 どちらも娯楽でしかない。 【しおりを滲ませて、めくる先】 しおり先生が赴任してきた話。 どんな中学校なのかわからないけど、 そんな放置された図書館ってあるか…? 【やさしいわたしの綴りかた】 好きだなぁ〜。 外で読んでいたのに危うく泣いてしまうところだった。 「自分の感じた気持ちは自分だけのもの」 まさにブクログを書く理由。 あかねちゃんの書いた読書感想文は 拙くとも、素直な気持ちが綴られたとても素敵なものだろうな。 【花布の咲くころ】 『花布』って初めて知った。 (この本はソフトカバーだからついてないのね) 一つ思うのは、恋をして変わったとしても 相手の好みに合わせている恋は長く続かない気がする。 二次元が好きな自分を好きになってくれる人が きっといつか現れると思う。 【煌めきのしずくをかぶせる】 アイルーだったんかい!笑 キラキラネームって、つけられた側はどう思うんだろう、 というのは時々考えたことがあったから 2人の違いが興味深かった。 藍琉は読めるけど涙子は無理だなぁ…という時点で 2人を同列なキラキラネームにはできない気がするけど。 彼女は裁判所に申し立てて読み仮名を変えてもいいかもしれない。 ただ、名付け親がもう亡くなってしまった人というのは なかなか変えづらいよね…親も罪作り。 【教室に並んだ背表紙】 表題作。 すっかり忘れていたけれど、相沢沙呼先生だった。 また騙された。 (騙されたままの感想があるけれど、戒めとしてそのままにしておく) この子達、学校にスマホ持ってきているし、 なんで中学生の設定になっているのかな、 どっちかといえば高校生っぽいんだけどな… 高校生になると本を読めとかもう言われなくなるからかな?とか いろいろ考えていたのだけれど、ここまできて分かった。 中学生の世界の広さと高校生のそれではだいぶ違いがあるからだ。 中学生には学校か家か、みたいなところがあって、 その世界の狭さが将来を悲観する原因になりかねないのだろう。 大人になった今読むと「いやまだその歳で…」とか 大袈裟すぎる、と思うような心の内も 彼女たちにとっては真剣な悩みなのだろう。 多分誰しもが一度は思ったことがあるのではないかと思う。 その時、しおり先生のような人に出会えるかどうか、 親や同世代の友人ではない、教師とも違う絶妙な立場の大人との接点が その不安から救い出してくれるのかもしれない。 大人になってから読むよりも、 中高生が読むのに向いてるだろうなという一作。 知り合いにいたらプレゼントしたいかも。
0投稿日: 2024.11.19
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その背に指を伸ばして しおり先生 中学の司書の先生。 佐竹あおい 図書委員。二年生。 三崎 一年のとき、あおいと同じクラスだった。 エリ 大谷 図書委員。 間宮 図書委員。二年生。 しおりを滲ませて、めくる先 村井 ゲームクリエイターになりたい。 有川リサ モデルになりたい。 鈴木先生 ハム子先生。 増田先生 図書室の管理をしている。 塚本詩織 司書の先生。 真汐凛奈 図書委員。 加藤公子 二十年前に図書室の本に未来への手紙を入れていた。 やさしいわたしの綴りかた ゴーダ いじわるで最低最悪ハゲデブ野郎。 アイルー 愛琉。 あかね 小沢 間宮 図書委員。 佐野 お調子者。 三崎 あおい 図書委員。 花布の咲くころ 間宮萌香 図書委員。 ユナ 萌香と小学校のときからの友人。 凛堂蓮 二次元。 佐竹 図書委員。 瀬谷陸斗 二年C組。ユナが恋をした相手。 星野まどか 小学生の頃から陸斗に片思い。 あかね アイルー 凛奈 煌めきのしずくをかぶせる 倉田アイル 藍琉。ルイコから左手の絵をもらう。ネイルアーティストになりたい。 ルイコ 田中涙子。ティアラ。放課後の空き教室で倉田に会う。漫画家になりたい。 教室に並んだ背表紙 三崎衿子 早苗 玲奈 佐竹 星野 辻本 真汐凛奈
0投稿日: 2024.10.07
powered by ブクログ読めば読むほどストーリーに深みが出てきて、何度もさかのぼって読みたくなる作品。 司書の先生ってこんなイメージあるよなぁって思いながら読めた。
1投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログーたぶん、きっそう。 あたし、ずっとずっと、さびしかったんだ。ー テーマは6人の少女の「孤独」 彼女たちが抱える孤独はどこか覚えがあるけれど完璧に理解できるわけではない。彼女たちの抱える感情は彼女たちのものと思える絶妙な読者との距離感。 それぞれのお話のどこかが繋がってるのが短編の醍醐味。前の話ででてきた子が主要人物になったりするから読んでて切り替えはスムーズに出来ました。 とある短編だけ繋がらないのも最後には納得できる。 いわゆる日常シーンで使われる「若者言葉」に違和感があったけど、それ以外の日常はリアルに感じました。 どの物語も先が気になる終わり方をします。その先を読むことは出来ないけれどその先は彼女達の物語。そういう終わり方は好き嫌いがありそう。私は苦手じゃない
0投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログはじめ、文体などちょっと入り込めない感じがあって躊躇したけど、次第に慣れた。 短編ならではの、あの子とあの子が繋がってて〜展開が後半ドドドと押し寄せ、後半は結構涙腺ゆるゆるに。
0投稿日: 2024.03.18
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学生時代の、悩みを抱えたときに読みたかった。 図書室ではないけどわたしにも同じような悩みがあって、同じように拠り所を探して得られた場所がある。当時の自分を見ているみたいで胸が痛くなったけど、同じ"孤独"を感じてる人たちに前向きに捉えられる気分転換として良い作品。
0投稿日: 2024.03.01
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好みではない。わりと胸糞要素ある。それぞれのごく普通な女子中学生の世界観はうまく表現されてたとは思う。 2章が急に過去編始まって時系列変だったから、しおり先生あたりで叙述トリックあるだろうなとは思ってたけど、あなたがしおり先生だったのね。それはわからなかったし良かった。
1投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ本屋で見かけて、タイトルを見て手に取ってしまった作品。 各連作の主人公たちが、各々の悩みを抱え、苦しみ、向き合っている様に心を動かされました。主人公にならなかった登場人物達も、それぞれに悩みを抱えていたはずで、彼や彼女はどうだったのだろう、と考えさせられる作品です。 自分自身が中学生の頃に感じていた感情を、もう一度振り返ってみたいな、とそんな風にも感じさせられました。 中学生はともかく、高校生以上の方でも、自身の経験と照らし合わせて読める、読みやすい作品だと思います。 自分は、また誰かの感情に触れたくなったときに読みたいなと思います。
1投稿日: 2024.01.25
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しおり先生がとても素敵でした。 ちょっとしたことですれ違っていくこの時期にありがちな人間関係のあれやこれが、切なさと辛さを感じさせて読みごたえがありました。教室の本棚に置いておきたい1冊。 若者言葉についていけない自分に、若干の老いを感じてしまいました汗 微レ存ってなに?!ってか"びれそん"って打ったら変換候補に挙がったのも今びっくりした!笑
16投稿日: 2024.01.20
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しおり先生からしおり先生へ繋がれていく司書さん。未来に希望を持てない少女に今がどんなに辛くても大人になれる。希望を持つように支えていく話が良かった
59投稿日: 2024.01.11
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ムスメが誕生日プレゼントにくれた小説。 読み終えて、今高1のムスメにこそ読んでほしいと思った一冊。 学校司書の「しおり先生」と、6人の中学生の女の子たちの物語。 居心地の悪い学校の中で、図書室だけが息のできる場所。私も似たような経験がある。こんなに教室が辛い子が多いって、学校のシステムどうにかならんのかと余計なことまで思う。 「どんなにつらくて、しんどくても? 今がつらくて、絶対に思い返したくないときでも?」 「信じられないかもしれないけれど、いつか懐かしめるときがくる。つらい思い出だとしても、その時の気持ちをバネにできるときがくるよ」p83 そんな励ましの言葉も、届かない時がある。だって彼女たちは「人生に詰んでしまっ」p233 て、「自分が大人になれるなんて、欠片も考えられない。」「絶対に、うまく生きられないって、知っているから」p72。 そんな少女たちに、しおり先生は物語の力を説く。 「物語から持ち帰れることって、たくさんあるんだよ」p281 「物語は嘘かもしれないけれど、全部は嘘じゃない。物語のように美しい世界を願う人たちはたくさんいる。」p299 ほんとうに。だからしおり先生も、私も、大人になることができた。物語がいつも側にあって現実世界に空いた穴を埋めて、私が立っていられるように支えてくれていたから。 「わたしたちは物語を通して、そこに生きる人たちと出会うことができる。その言葉と優しさは、きっと本物だよ。」p306 たくさんの勇気や優しさに触れて、たくさんの温かい涙を流してきた。今も、しんどい時には頁を捲る。教室から図書室に逃げ込むように、物語の世界に避難する。自分の居場所がそこにある。 世界中の物語と、そこにメッセージを込めて送り出してくれた作者たちに、心から感謝して、2023年の読書納めといたします。 ところで… 作者の相沢沙呼氏だが、可愛らしい名前と既刊書の華やかな表紙の数々から、何の疑いもなく30代女性作家(キレイめ)だと思っていました。しおり先生みたいな人かと。wiki見てびっくりです…
4投稿日: 2023.12.30
powered by ブクログ筆者つながりで文庫化されたこともあり、図書館で借りて読みました。 すでに学生生活のことは、ほとんど忘れてしまっていたけれど、部活引退後は放課後に図書館に通っていたことを思い出しました。 叙述トリックを使っているところも面白く、筆者の作品らしいが、さらに、それが将来への希望につながっているところが素晴らしい!
0投稿日: 2023.12.23
powered by ブクログしおり先生の一言一言が心に刺さる。 最後の方はじーんときたなぁ ちゃんと伏線回収もあって素晴らしい作品でした。
0投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログ巻末の解説でもふれられていたけれど、登場人物たちはみな学校に馴染めていないという点において、過去作『雨の降る日は学校に行かない』と雰囲気が似ているなとおもった。 本作は対象となる読者が明確で、一言でいえば「学校ぎらい」な子どもたち。 本作にはそういった子どもたちへ向けたエールがちりばめられていて、読む人によってはとても印象深い作品になるのだろうなとおもった。 とはいえ、社会人の自分からするとやや子どもっぽい作品のように感じられた。というわけで☆3つ。
0投稿日: 2023.10.30
powered by ブクログ最後の4ページ目だけが推理小説的な一文あり 霊媒探偵の作者が甘酸っぱい中学生日記を書い ていると楽しんでいたら、やられた( ͡° ͜ʖ ͡°)
0投稿日: 2023.10.17
powered by ブクログ教室 中学生 女の子 と聞くと絡んできそうな 恋愛 部活 が出てこないので、同世代の学生はもちろん大人が読んでも抵抗なく、読後感も悪くなかったです。 第一話から出てくるあの子がどうなるのか気になりながら読み進めることになります。 しおり先生がおすすめしてくれた、あのお気に入りの本はどんな内容なのか気になります。実はこの本をイメージしているのかな?
5投稿日: 2023.10.04
powered by ブクログ孤独に寄り添うとはなにか、物語を読んで眩しいと思う感性、そして灰色の青春と、どこか真っ直ぐには生きていけない人たちの、ほんの少しの勇気を分け与えてくれる本だった。 自分が中学か高校生の時に出会いたかった。
0投稿日: 2023.10.02
powered by ブクログまだ2話目までだけど、 中学生とか学生とか、 陰キャで居場所がないとか 読書で現実逃避とか、 あるよねー、わかりみが深い。 やっぱ誰しも 居場所や拠り所になるものって 絶対必要だと思う。 特に思春期で周りからの評価が気になる時ってのは ほんと辛いのよね。 読書でも友達でも先生でも家族でも、 とにかく何かしら頼れるものあてにできるものがあれば、なんとかしのいでいける。 さて中学生におすすめできる 恋愛でも部活でも友情でもない小説、 なにがあるかなーと考えるんだけれど、 なかなか難しいね。 家族ものならいいなら 重松清かな。東野圭吾もいけるかな。 芥川もいいかな
18投稿日: 2023.10.01
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【図書館本】相沢沙呼先生の著作はこれが初読。表紙に引き寄せられるがまま、手に取った。どの編も共感できる場面が多く、ほぼ一気読みであったと思う。「物語は繋がっている」、そう感じさせられる一冊だった。単独で、別個のものとしてあるようで、決してそうではない。きっとどこかに繋がりはある──救いはある。2人の“しおり先生”から贈られる言葉にも勇気づけられる。私は、きっと、ひとりではないのだ。
3投稿日: 2023.09.10
powered by ブクログしおり先生と図書室にまつわる女の子達の心が触れ合う短編集。 図書室にいるような子ってどんな子なのか? イメージ通りな内気で本好きな子も登場しますが、いわゆる、本なんか読んでらんない!読書感想文とかイミフ!ってギャルも登場して「図書室」のイメージが変わるかもしれない作品だと思います。 どの話に登場する子も、しおり先生と言葉を交わしていくうちに、自分の中で何かが変わる。 そんな少女達の繊細な心を、しおり先生が掬いあげる…そんな相沢沙呼先生らしい作品です。 最後まで読んだ人にしかわからない細やかさで仕掛けのあるお話なので、是非、登場人物の名前に注意しながら読んでほしいです! いじめとかの短編もあるので、全体通して明るい話ではないですが、雨上がりの空に虹を見つけたような読了感だと思います
5投稿日: 2023.09.10
powered by ブクログ学校の図書館と司書の先生を中心に繰り広げられるお話。 思春期特有の悩みや、不安が繊細に描かれていて胸が詰まった。 学生時代の自分と重ねてしまった部分も多かった。 学生の頃は学校が世界の全てだと思っていたけど大人になれば視野が広がり悩みなんて些細な事だった感じることがいつかくる。 けれどそれを理解するには難しいし友達や大人のサポートは必要。 とても考えさせられる内容だった。 あっと驚く仕掛けもあり、少し読み返した。 学生はもちろん、同じ年頃のお子さんをもつ親御さんにもすすめたい一冊。
16投稿日: 2023.09.07
powered by ブクログ図書館と本屋さんの話はその二つが好きなので、手に取ってしまう。中学生達の短編集だが、私自身も同じような心情をもった事もあって、懐かしいような切ないような気持ちになった。しおり先生のような司書になりたかった。
3投稿日: 2023.09.02
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学校の図書室。どういう利用者を想像されるだろうか。教室に居場所がある人もない人もいる。 こういう話に個人的に弱いので、朝の車両内で涙を堪え。 最後に謎が明かされ小気味良い鳥肌。 読みやすいです。
4投稿日: 2023.08.29
powered by ブクログ未来が考えていたものと違ったとしても その時に抱いていた気持ちは きっと無駄にならない。 そっと栞を挟んで読み返したくなるような 大切な時間になる。
2投稿日: 2023.08.28
powered by ブクログ図書室という共通の舞台で 色々な葛藤や悩みを持った人たちが それらを乗り越えようとするお話です。 学生時代図書室が好きだったことを 思い出しながら読みました。
5投稿日: 2023.08.18
powered by ブクログ凄く素敵、この一言に尽きます。本と出会うこと、物語に出会うことの素晴らしさをしおり先生が様々な人の人生を通じて教えて下さいました。何よりしおり先生の言葉がとても優しい。温かいほわほわした空気に包まれていて、この人が言うんだから何か大丈夫なんだなって思えます。今自分が本を読みたいと思う事、それを読んで感じた想いだったり、偶然入った書店で運命的に出会った本だったり、物語に出会った全ての行動、気持ちに意味があって自分に影響を与えてくれている、そう思うともっともっと本が読みたくなって、しおり先生の言葉にあったように相手の気持ちを考えられる優しい人になれるように、今後も沢山の物語に出会い続けたいと思える素敵な作品でした。
4投稿日: 2023.08.17
powered by ブクログ相沢沙呼さんの真骨頂ともいうべき、青春小説だったと思います。 学校や人間関係に、生きづらさや居場所のなさを抱えた女子中学生たちと、図書館司書の交流を描いた連作短編集です。 スクールカーストやいじめなど、女子中学生のセンシティブなところの描き方が、身につまされました。 本がテーマの話だと、語り手のキャラは元から本好きなイメージがあります。 しかしこの『教室に並んだ背表紙』は、必ずしも本好きな子が主人公というわけでもなく、それが少し意外でした。 小説のなかの友人や部活にめぐまれた主人公に共感できない少女。 クラスのいじめから逃れるため、しかたなく図書室にやってくる少女。 読書感想文をサボろうとして、課題図書の登場人物やあらすじだけを確認しようとする少女。 本に対し、特段いいイメージをもっているわけでもない彼女たちを、図書館司書の先生が優しく寄り添います。 印象的な話としては、最初に収録されている「その背に指を伸ばして」 語り手の図書委員の佐竹は、いわゆる陽キャである三崎に対し苦手意識を持ちます。 その三崎に対し、ひょんなことから佐竹はおすすめの本を紹介する流れとなりますが… 佐竹が自分たちのことを、本に例える箇所があります。ここが心に響きました。 《本は書架から見える背表紙だけでは、内容はわからない。同様に人間も決して、表向きの言葉や態度だけでは、本心は見えない。 書架から本を抜き取ってもらうように、自分たちも自分の中身を、自分の物語をだれかに知ってもらいたいと、望んでいるのかもしれない》 そして、物語は少女たちと図書館司書の先生を介してつながり、最終話の表題作「教室に並んだ背表紙」で三崎の物語に、収束していきます。 収録作品それぞれに少女たちの繊細な心情と、身につまされるイタさがあります。一方で、そのイタさを温かく包んでくれるような、優しさを感じる作品でした。
4投稿日: 2023.08.08
powered by ブクログナツイチの診断で出てきた本。 舞台は、中学校の図書室。 一人が好きな子 顔色を伺って、本音を話さない子 家族からもクラスメイトからも名前を弄られる子 2次元から3次元に乗り換えた子 そんな子たちと、学年の女王様による 実在しそうなお話
2投稿日: 2023.08.06
powered by ブクログ色んな女子生徒のもやもやした気持ちが共感ばかりだった。 自分の好きな作品を好きになってもらえるかもしれない嬉しさ、「相手がどんな存在であれ、誰かを好きな気持ちは、きっと生き続けて、いつか他の誰かを大切にしてあげられる」てところがすき
1投稿日: 2023.07.30
powered by ブクログ色んな理由から孤独になった本を読むことに馴染みのない学生が、図書室を逃げ場にやって来る。 知り合った司書にけしかけられて、本を読んでみる事にするのだか、それは彼らの助けになるのか。
2投稿日: 2023.07.26
powered by ブクログ「わかりみが深い」「つらみが深すぎる」 本作『教室に並んだ背表紙』は青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』の優しさと、武田綾乃さんの『その日、朱音は空を飛んだ』の辛さを併せ持ったような、中学生の女の子達の自分と他人の距離感に悩む姿が6編入った連作短編集でした。 著者が『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』の相沢沙呼さんなのでミステリ作品かと思ったのですが、スクールカーストに悩まされながら生きる青春を描いた作品でした。 本作では学校図書室の司書として「しおり先生」が中学生の女の子達の支えになる存在として描かれていますが、最後の短編にして表題の『教室に並んだ背表紙』で、しおり先生が「しおり」先生である由来を知った時、あそこが伏線だったのねと少しだけミステリっぽい気持ちに浸れました。 作中で印象的だった言葉に、 「助けてって声をあげることを怖がらないようにした。そうしたら、変わり始めたの」p298 とあり、ちょっぴりウルッときました。 私にも『あの時』は沢山ありました。声をあげることは容易ではなく、不安に打ち勝つ勇気を充電するのに多くの時間が掛かりました。『あの時』の自分は救えなかったけれど、これから同じ想いをした子に巡り会った時は、「助けて」の声に応えてあげられる大人でありたいです。
63投稿日: 2023.07.23
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登場人物は女の子や女性が多いのに男性がかかれてる本だと途中から知りました。最初は女性がかかれた物だと思い込んで読んでいました。そのくらい学生生活のキラキラした物や苦しいものも描かれていてこの本では色々な立場の子どもたちの視点で考えさせられるな…と思った本です。かなり女の子たちは性格が曲がっていてもっと素直でいたらいいじゃん!と思ってしまったけれど家庭環境や、学校生活での苦しさがそうさせてしまったのかなと思った。 「優しい私の綴り方」では明るく陽気な感じだと捉えられる主人公も、いじめられている子を目の前にすると違和感を感じてしまったところがリアルだなと思った。 本の内容はは最終的に納得するものと、納得しないものがある。最後の文章の問いかけや、納得しない文章を自分の想像でこうじゃないか…?と創り上げていく事が本の楽しさの一つであり、このお話も最終的に私の想像に任されているような気がした。 感想はなんでも良いことに気づいた。なんでも良いというか、自分に合わないとか余り面白くなかったでもその人の感想になる。
9投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログ爽やかなイメージを想像していましたが、 なかなかに辛いストーリー 特に最終話は、希望の終わり方でなかったですが、 それが小説の醍醐味なのかも。
5投稿日: 2023.07.15
powered by ブクログ教室や青春での過ごし方が人生の全てを決めるわけではない まさにその通りで、学校で悩んでいる人に是非読んでもらいたい。
4投稿日: 2023.07.09
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【単行本既読】 相沢先生の描く物語は、全てが綺麗という訳ではなく、人間のちょっと汚い部分も見えて、とてもリアルな心情描写が多く、中でも悩みや不安、葛藤がとても共感できるので自然と感情移入してしまう。この小説も心に沁みる言葉が多く大好きな作品です。 アニメやドラマを観ているとどうしたってキラキラとした青春、輝いて見える学生たち、何か秀でている部分のあるキャラが主人公の物語が多いけれど、皆がみんな日向の人間ではないので、それでもいいと言ってくれる物語はとても支えになります。 少しの勇気、ほんのちょっと前を向こうと思える心を与えてくれる物語です。ひとりじゃないし、好きな事を隠す必要はないのだと思えた作品です。 相沢先生の作品でたまにある、別の作品の世界観がリンクするのも個人的には大好きな要素です。物語であっても、キャラクターが生きている!って感じがして、そこの隠しに気づいたら嬉しくなる。
3投稿日: 2023.07.04
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予想に反して、本を読まない子達が 主人公の話が多くてビックリ 本を読まない中高生向けでしょうか? 活字中毒に近い自分とは、遠い人達… ※もちろん年齢的にも。 「小説の神様」や「medium〜」が好きなので、 少しハードルが上がり過ぎてました。 2つ目だけが、 繋がりがないように見えたけどそういう事ね。
6投稿日: 2023.07.03
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中高生に読んでほしい本。 長編小説が好みなので、読み始めは短編だったか…と退屈さを覚え少し残念に思ったが3話目ほどで繋がってるお話だと気づいた。 途中まで1人の先生と女子生徒の話だと思っていたがラストで翻された。 それぞれに悩みを持つ女子中学生。 登場人物の気持ちに共感する部分があって読んでいて少し心がチクチクした。だからこそ「学校で過ごした時間ですべてが決まってしまうことなんてない。」というしおり先生の言葉に救われた気がした。 決して自慢できるようなキラキラした中高生活じゃなかったけど、灰色の青春でもこれから色んな本と出会って色んな想いを経験して成長していけたらいいなと思えた。
5投稿日: 2023.06.29
powered by ブクログ「ティアラ」という名前、実際に遭遇したことがあります。友達との旅先で遭った小さい子でしたけど。漢字で書くのかカタカナなのかも知りませんが、どんな人生をおくるのかは、自身のキャラクターにもよるのでしょう。
4投稿日: 2023.06.26
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【単行本既読】悩みを抱えた女子中学生たちに焦点を当てた、六編の小品からなる連作短編集。文庫で再読です。やはりサコモコ文学は心に沁みるな…。人の人生を一冊の本に例えるなら、教室に並んだ子供たちの背中はさながら本棚に並んだ”背表紙”のよう。だからこそ、手に取って文章に触れたとき共感してずっと読んでいたいと思うこともあるし、相容れなくて本棚に戻すこともある。改めて、美しく心に深く突き刺さる標題であるとしみじみ感じました。
2投稿日: 2023.06.20
