
総合評価
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powered by ブクログ最初は世界観が分からなかったけど、読み進めていったらオルタネートの内容が分かりました。 基本3人を主軸に順番に話が進んでいって、最後に交差していく構成。 高校生の青春が好きな人にはおすすめです。
25投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ高校生限定のSNSアプリ「オルタネート」を中心として主人公3人のそれぞれの視点で物語が進んでいく。 率直にかなり面白かったです。SNS社会の現代に持ってこいの作品だと思います。 おそらく作者のメッセージとしてはSNSは善にでも悪にでもなる。リアルな人間との交流や経験大事にしようということだと思いました。
1投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログお話としては面白かったけど、登場人物のお名前が凝りすぎてて何か読んでいて、棘のように引っかかって邪魔でした。オルタネートというSNSで相性の良い人を探すという、自分の情報を入れれば入れるほどより相性の良い人が見つかるという、いいような悪いような…。ワンポーションという高校生版の料理の鉄人のような大会があったり、バンドマンの夢を持った人が出てきたり、青春だなと読んでいてさわやかな内容でした。文才もあることが分かり、他の作品も読んでみたいと思いました。
1投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりの加藤シゲアキ。 たしか、かなり売れた本だった記憶。 内容は高校生限定のSNS「オルタネート」を交えながら恋や部活、将来などの青春特有の悩みを持つ様々な男女を描いた物語。 まあ、総合的なSNS風の立ち位置を醸し出しているが現実でいうところのマッチングアプリなので、いずれ現実世界でもリリースされてもおかしくないなと思う。 一つ気になるのは、割と初めましての段階の男女がホイホイ告白して付き合うみたいなところに非現実を感じて、「ああ、作者のおじさんが必死に若者の恋を考えたんだろな」って感じがして力が抜ける。
2投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログSNSへの妄信や懐疑、羨望などを詰め込んだ作品。3人の主人公が、それぞれの青春を歩んでいく。そもそものテンポはいいが、後半はより引き込まれる展開でとても良かった。
1投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログジャニオが書いた本やし舐めてたら普通におもろかった。ええな高校生。あの3年間しかいないのに一生の友達になるって何なん?社会人の3年なんてすぐ終わるのに。 高校生のときは色々挑戦すべき。 と、当時の自分に言いたい。
6投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログ表紙がキレイで購入したけれど、どうしても著者がアイドルというのが先入観としてあって、最初はうまく入り込めなかった(ごめんなさい)。しかし最後まで読むと、その色眼鏡がどれだけ失礼だったかを痛感させられ、裏切られた、あっぱれ!という感情に変わった。 三人の主人公の話が順番に織りなされていき、高校生限定のSNSであるオルタネートとの関係性も三者三様。本題はオルタネートではなく、あくまで高校生のほとばしるエネルギーとその向き先だ。一言で言ってしまえば学園もの、青春ものなんだけれど、三人の主人公の物語が最後には交わって大団円を迎えていく様は読んでいて気持ちがよかった。
0投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校生限定のSNS「オルタネート」が題材。 青春っていいなと改めて思う。 とても読みやすい作品だった。 DNAを用いて、遺伝的に相性のいい人をアプリを用いて見つけるというのは、かなり気になった。 リアルに存在したら、自分はどんな人を勧められるんだろうと想像しながら読み進めた。 今の時代に、オルタネートがあったら、使ってみるかなと思う。 多くの人と繋がることは、大切だと思うし、それによって新たな視野を取り入れたいから__
0投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ純粋に読んでて楽しい、早く文章を頭に入れたいと思える作品だった。 題材がマッチングアプリなだけあり、全体的に若者の解像度が高く、現代的な登場人物が多い。だからこそ、彼らの悩みや葛藤を素直に受け止めることができた。 加藤シゲアキの本は初めてだったが、単語の差し込みが綺麗で文のリズムが良いな、と個人的に羨ましい才を感じた
0投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ高校生限定のSNS「オルタネート」。読み終える前はもう少し「やばい」感じかと思いきゃ…そんなこともなく。蓉パート、尚志パート、凪津パート…それそれぞれが混じり合うかというさほどでもなく…ちょっと感じが辻村深月さんの「この夏の星を見る」のような進み方。メインは料理人の父との確執、料理との向き合い方、恋愛と友情…ってことで蓉。
0投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ3人の高校生がメインとなって進んでいくストーリー。 読み始めた時は、途中で読むのやめてしまうかもと思ったけれど。 気づいたら読破。 登場人物が多くて誰が誰と繋がっているんだったかわからなくなりそうだった。 自分的には料理コンテストのいるるちゃんのストーリーが1番好きだった。
6投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ高校生限定のSNS「オルタネート」。思ったほどSNS中心の話ではなく、青春小説の王道のように感じました。 料理コンテスト「ワンポーション」の話と、それぞれの視点が交差する文化祭当日の展開が面白かった。
9投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログオルタネートは無いけれど、それに似たような環境下だと追う。snsに支配されていることを改めて実感。「悲しんだり傷ついた思い出を肯定するのは自分の失敗を認めたくないだけ」はまさしく。友達がこれをちゃんと出来ていて、改めて素敵だと気付けた。
1投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログマッチングアプリとは言うものの、社会人の使用する現実的なマッチングアプリとは異なり、青春に満ちたストーリーでとても爽快でした! そしてブクログの他の方の記載を見ていたところ、加藤シゲアキさんはアイドルグループNEWSの方だと驚きっ! 芸能人と知っていたら手に取らなかった本ですが、本を先に知れたので加藤シゲアキさんが好きになれました笑 この青春を胸におぢさん生活を頑張ります
0投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログずっと読みたいと思っていたのに、この作品がはじめましてになりました。もう作家歴10年を超えているということにも驚き(俳優さんとしても好きです)。3人の主人公たちが、どこかで出会うのだろうなと思っていたら、そういうわけでもなく、それぞれの物語が進んでいき、鮮やかに春を迎えた展開は爽快でした。そして読み応えのある解説は、文庫版ならではですね。 2025/2/19読了
0投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3人を主人公に据えた本作。しかし、それは読者1人に凝縮されているように思える。 SNSより現実に向き合う人 SNSで現実から背く人 SNSと共に夢へ駆ける人 皆、私の葛藤する心のどこかにいて、それぞれが心の中の私に叫び、訴え、呼び起こす。それがどうしようもないくらいに若く、瑞々しい叫びなんだ。 全ては繋がり、未来への糧となる。きっとこの葛藤する複雑な心模様も、いつしか晴れに変わると追い風を吹かす物語。
0投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログ高校生を描く中で作者も当時30代、過去の輝きとして描かれるものかと思ったが全く違った そこに描かれてきたのは今を生きる高校生が放つ輝きそのもの 私がこの作品を最初に読んだ頃は作中同様高校生であったがコロナ禍だったため、制限が多い中で過ごした部分がほとんどだった だからか、作中の高校生が羨ましいとさえ思えた 部活や授業形態が大きく変わった中でこの作品に出会えたことは珍しい高校生活を経験した私にとって夢のようだった
0投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ高校生限定のSNSアプリ「オルタネート」を中心に、3人の高校生がそれぞれの悩みや葛藤を乗り越えながら成長していく物語だ。オルタネートは恋人を探すためのマッチングアプリだが、恋愛だけでなく、友情や将来への不安、家族との関係といった若者特有の問題が交錯する場となっている。 印象的だったのは、主人公の一人・蓉が進路に悩みながらも、自分を支えてくれる人との出会いを通じて未来への希望を見出していくシーンだ。また、SNS上のつながりが現実の人間関係にも影響を与える描写もリアルであり、現代の若者たちが抱える孤独や葛藤が鮮明に描かれている。 オルタネートの存在は、人と人を繋ぐ一方で、誤解やすれ違いをも生む場として、デジタル社会の光と影を象徴している。本作を通して、他者とのつながりを模索しながらも、自分自身の生き方を見つけていくことの大切さを考えさせられた。複雑な現代社会を生きる若者たちの姿を鮮烈に描いた作品だった。
0投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログSNSの話と始まる。おじさん苦手だなー、ついていけるかな、と思っていたが面白い。読める。 気になる相手へのアプローチのツールが変わっただけだ。黒電話からケータイ、SNSへと変化はあっても後書きにもあったが、10代の感性は自分の頃から何も変わってないんじゃないかな。シンプルでドキドキです。 と思いつつも、架空のSNSだし人名が中々珍しく、容、えみく、凪津、タラオカ、等難しいものが並ぶ。本当は異世界とかのSFものなのかとも勘ぐってしまった。初読みの作家さんなので普段からこんなんなのかな。 料理対決では時間に迫られハラハラし、SNS全盛でも気持ちのすれ違いもある。三人の主人公が苦悩にも共感できる。世代は違っても追体験でき楽しめた。 最近、意図せず恋愛ものを読んでいるせいか、受け付けないと思っていた恋愛小説が楽しめるようになってきた。
18投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログシンプルに面白い。 青春のあのなんとも言えない香りを、現代社会の雰囲気を加味して膨らませる素晴らしさ。
0投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
登場人物の名前が特徴的なことと、前半は頁ごとに主人公が変わることもあり正直なかなか読み進めるのが大変だった。 後半から徐々に交わっていき、さくさく読めるように。 ワンポーションの決勝で蓉がりんごの存在に気づくとこ、お母さんが声援送るところにはグッときちゃったな。
0投稿日: 2025.01.04
powered by ブクログ最終的には面白かったけど、登場人物が多くて行ったり来たりな感じが物語に入り込みづらかった。 AIでマッチングのところは興味が湧いた。
0投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ学園もの マッチングアプリって流行りだからさ〜 現実では学生がマッチングアプリはなかなか難しいんかな〜
0投稿日: 2024.12.09
powered by ブクログ続きを読むのが楽しみなくらい面白かった アイドル活動をしながらなのに、こんなにしっかりとしたと物語が書けるのがすごいなと思ったし、時間を作るのが上手いんだなと思った。 マッチングアプリを題材としたお話で、現代にピッタリだと思った
0投稿日: 2024.12.05
powered by ブクログ高校生限定のSNSを絡めて描かれた青春群像劇。3人の高校生が主人公となりそれぞれの夢や恋愛、人間関係等が展開されている。前半は細々とした設定が描かれているせいか、頁をめくる手が重かった。けれど、後半は変な力が入らずに青春だなぁと思える展開で一気に読めた。 特に蓉と三浦くんの料理対決の辺りからおもしろくなってきたかな。 SNSの使い方も良し悪しあるけれど、凪津の使い方ってどうなんだろうと思っちゃいました。世代が違うからかな。遺伝子レベルでのマッチングには興味はあるけど、ちょっと怖いな…
11投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログ青春……まさに青春群像劇だった。十代のきらきらをうつす……というよりも、ひりつく焦燥を描き出す感じの。どこかで経験したことのあるような感情も見え隠れする。年代が同じ加藤氏と感覚が近いからなのか、それすらも演出の一つだったのか。 「オルタネート」というSNSについて、冒頭では当たり前のように登場人物に「フロウ」「コネクト」と専門用語を言わせるなど、「技術を知らない我々」に疎外感をあたえる場面があったが、主人公3人のうちの1人、凪津がオルタネートを信奉していることから詳細な説明を独白してくれたことでストンと世界観が腑に落ちていった。外野から一気に内側に引っ張られる。突飛なキャラクター名などに引っ掛かりがあったのに、自然と物語に惹き込まれていて止まらなくなっていった。 上手く言えないささくれの様な引っ掛かりというか……本人にとっては小さな理不尽と感じる点というか……そういう些細な部分がぐさりとくる。ワンポーション前の容と三浦くんとの電話、三浦くん自身は絶対に気づいてないけれど、傲慢さとずるさがあって、だけどその辺を2人そろって自覚してない……というような。そんな小さなモヤッとが重なっていってどうなっていくんだろう、という好奇心が読み進める原動力になっていた。 すべてが収束していく文化祭当日。主人公3人はそれぞれ局面を迎え、三者三様の爆発を見せた。モヤモヤから解放へ。高校生という年代の設定だからこそ、ここまでブチ上げられたような気もする。その後の3人の描写は、それまでと違った軽やかさがある。未来への明るさを感じさせて終わるのは、青春の物語としてとてもふさわしかった。 この一冊を手にしたのは、学生時代の友人が去年くらいから突如NEWS、特に加藤シゲアキ氏に落ちたせい。ずっと音楽好きだったけど、まさかアイドルに行くとは思わなかった、という驚きと、彼女の加藤氏にまつわるプレゼンを聞いててじわじわと興味が高まったので。「何から読むと良い?(ただし文庫化されているものに限る)」と聞いたら「オルタネートが読みやすいかな?」とのことで入手。たのしかったー他の作品も読んでみたいなあ。
12投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
同じ高校生だからこそ共感できるところが多々あり、勢いよく読み進められて物語も楽しめた。 登場人物たちの成長が凄く感じられてここから得られた価値観もいくつかあった。 その中でも「私は私を育てる」という言葉は響いた。 ここからは自分に当てはめての解釈になる。環境も重要ではあり自分だけの力ではどうしようも出来ないという場合もあるかもしれないが、そこだけに文句ばかり言っていても結局なにも変わることは無い。成長を求めるにせよ状況を打破するにせよ一番大事なのは自分自身が変わる事だと思う。小さなことでも行動に移していきそれを続けることは周りにも影響を与えると思う。 変わっていこうと考えさせられた作品でした。
1投稿日: 2024.09.10
powered by ブクログ久しぶりに学校が舞台の青春小説を読んだ。 時代も場所も環境も全く違うのに自分の高校時代が懐かしくなった。 物語の最後には登場人物それぞれが少しずつ成長していて、晴れやかな気分で読み終えた。
1投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログ主人公は三人の若者。 調理部でコンクール出場を目指す女子。 架空の高校生向けSNS「オルタネート」利用して人間関係を広げようとする女子。 子供の時の友人との思い出が忘れられないドラマー志望の高校中退男子。 どの人物も魅力的で、それぞれがすれ違いながら自分の道を見つけようと奮闘する姿がまっすぐでとても清々しい。 SNSをテーマに扱っており序盤は世界観にやや戸惑ったが、SF要素はあまりなく、世界観を理解してからはページをめくる手が止まらなかった。
1投稿日: 2024.05.08
powered by ブクログ青春小説ですね。 長編ですが、色々な登場人物の人生があって、飽きずに読みすすめることができました。 結構面白かったです。
1投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログ濃厚…というより重厚。 …な青春群像劇といった感じ。 こんな青春やってみたかったなぁ…w 遺伝子で相性を良い相手決めるとか『ガンダムSEED DESTINY』のデスティニープラン思い出したw(アニメネタw)
17投稿日: 2024.04.30
powered by ブクログ加藤シゲアキという人がアイドルだということを、巻末の「解説」を読んで初めて知った。そもそも作家としても実は全く知らなかった。本書が書店に山積みにされているのを見て、思わず手に取ってしまったのだ。本屋にはこういう出会いがある。 もうすでに多くの人が読了しておられるだろうが、タイトルの「オルタネート」とは、高校生限定のマッチングアプリ。架空のものです。念のため。現実世界にこんなものがあったなら、生きにくくて仕方なかろう。とはいえ、私がこの世界の高校生だったなら、嫌だなと思いつつ、同調圧力に屈しまくって、何となく使っていることだろう。 このアプリを軸に、本書の登場人物たちの青春が描かれる。それがまた瑞々しくて、純粋に物語世界に没入できた。 意図的なのか、アプリの運営会社のことは作中に詳しく述べられていない。爽やかな青春ものにあって、それがやや不気味である。運命って何というところを、もっと突っ込んで書く余地はあったのではないかなと思う。続編とか予定があるのかな。 二足の草鞋を見事に履きこなす、凄い才能だなと思う。もし事前にタレントとしての加藤さんのことを知っていたら、本書は手に取らなかったかもなと思う。反省。きっと彼はそういう偏見とも闘ってきたのだろう。注目していこう。
26投稿日: 2024.04.30
powered by ブクログ面白かった。 10代の青春が懐かしくて楽しかった。 料理のアイデアがわんさか出てきてて、それも面白くてどれか挑戦してみたくなった。
1投稿日: 2024.04.08
powered by ブクログ率直に、面白かった!!! 高校生が抱く、言語化できない繊細な無力感や焦燥感を見事に表現し、それを乗り越えていく若く柔軟な強さを描いている。美しく爽快! 後半の文化祭での、音楽を織り交ぜた畳み掛けのシーンは、場面の転換がおもしろく軽快で、躍動感のある映画のラストスパートを観ているような感覚になりました。
4投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログアーティストが片手間で書いた小説 という偏見がずっと頭にこびりついてた。 読み終えて、こんな小さい考え方しかできなかった自分に嫌気。かつ、加藤シゲアキへのリスペクト。 この人は真剣に小説に向き合ってる。 それはあとがきを読んでも分かる。 あらすじは他の読者に任せる。 とにかく躍動感のある小説だった。
1投稿日: 2024.03.25
powered by ブクログ高校生って俗的な面ばかり切り取られがちだけど その瞬間を自分なりにありのまま生きてる 登場人物がみんなまっすぐで正直で愛らしくて 青春の場面ひとつひとつがまぶしい
19投稿日: 2024.03.25
powered by ブクログ青春物語。 オルタネートが出会いのきっかけになる中盤あたりからどんどん楽しくなり、最後の畳み掛けは凄いの一言に尽きる‼︎加藤シゲアキさんの他の作品も読みたいと思いました。
2投稿日: 2024.03.18
powered by ブクログ2024年 鑑賞作品 No.8 《感想》 オルタネートってなんだろう。 それがとにかく気になっていた。 どんな世界になるのか、人々は迷わなくなるのか。 でもやっぱりオルタネートがあっても人は迷うのだろう。 ランダムに出会うからこそ、選択できるからこそ、何が正解かわからないこそ、青春なんじゃないか、、 3人が織りなす青春に胸がギュッと熱くなった。 とにかくページを捲る手が止まらない笑 面白い…!!! あとがきで、読者が面白いと感じる小説を書くことが目的だと知って、まんまとやられたと思った笑笑 最後に、 加藤シゲアキさんが描く「3」の意味に心が動いた。 二足のわらじなんかじゃない… ただ自分の物語を描くこと。 私はその物語を追体験した。させてもらった。 《印象に残ったシーン》 ▼ 尚志が楽器屋でドラムを暴れて演奏するシーン まさに自暴自棄 どうしようもない、何をすればいいかわからない、そんなときってある。。 自分なのに自分じゃない。 手を動かしているのは自分なのに自分のものではない。 そして孤独。 青春の代名詞とでもいうべき自暴自棄を体現したこのシーンは忘れられない。 《MVPキャラクター》 ▼ 容(いるる) 基本に忠実に、まるでガイドブック通りの旅行のような料理を作る、そんな実直で素直で、そんな創作性のない自分に嫌気がさしていながらも、でもとことん料理に本気な姿が好き。 《ぐっときたフレーズ》 「なんとなく。それなりに。そんな心持ちで弾くギターで、一体誰が感動すんねん。ギターに謝れ。こんな心持ちで弾いてもうて、すみませんってちゃんと土下座せえ。」 豊が文化祭のバンドでギターを演奏しているのに対して内心つぶやいていた尚志のセリフ。
2投稿日: 2024.03.14
powered by ブクログ凪津がボッティチェリの『ヴィーナス誕生』を思い浮かべた『ミトコンドリア・イブ』の話、おもしろかった 「コンパニオンプランツ」という概念、考え方、、これ出てきたときとてもぐっときた。これがこの小説のの核心だって思いました “お互い自分らしく咲いてるけど、助け合って共生してる” 文庫作者あとがきでも取り上げているように 私は私を育てる!!って本当に良い言葉ですね
5投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログ加藤シゲアキさんの作品。ピンクとグレーが話題になった時も手に取る機会がなくてこちらが初読み。青春ストーリーがとっても瑞々しくて、そして眩しかったです....! オルタネートっていう新しいアプリを軸に数名の登場人物がそれぞれ青春に翻弄されながら、悩み、立ち上がり、強くなっていく姿が描かれています。 個人的にはいるるちゃんが好みだったかな。 自分の高校生の頃とは全然ちがって芯のある素敵な子でした。きっと高校生の頃に身近にこんな子がいたらかなりいい刺激を受けていたと思います。 恋愛も、友情も自分の夢や希望も全部が不安定でずっと揺れているのも10代ならではというか、私も20代になって忘れかけていた感覚がぶわあって蘇ってきてしんどくもあり、懐かしくもありましたね。 高校生にはもちろんおすすめだし、私と同じで青春時代ならではの感覚を忘れかけている方にもおすすめしたい作品です。
2投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ高校生専用SNSを軸にした青春群像物語 以下、公式の作品紹介 ---------------------- わたしは、わたしを育てる――。 文壇からの高い評価、読者から熱烈な支持。その両者を獲得した新世代の青春小説、待望の文庫化! 吉川英治文学新人賞受賞・高校生直木賞受賞・『ダ・ヴィンチ』BOOK OF THE YEAR 2021 第1位直木賞候補・本屋大賞ノミネート作<あらすじ> 高校生限定のSNSアプリ「オルタネート」が必須の現代。料理コンテストでの失敗に悩む調理部部長の蓉は、再びの挑戦を決断。高校を辞め居場所を探す尚志は、音楽家らのシェアハウスに潜り込む。オルタネートを信奉する凪津は、アプリが導く運命の相手を探す。そして文化祭の初日、三人それぞれに起こる奇跡――。10代の残酷さと煌めきを鮮やかに切り取る、青春小説の新たなマスターピース。(解説・重松清) <加藤シゲアキ氏コメント> 『オルタネート』は、本当に私を遠くまで連れていってくれた。そしてテーマ同様、私を大きく育ててくれました。 こんなに自著に感謝することはこの先ないかもしれません。 胸を張って、言わせてもらいます。 本作は私、加藤シゲアキの代表作です。 ――加藤シゲアキ ---------------------- 複数の主人公が登場するといった、単なる青春群像劇ではない 私のものすごく曖昧なイメージだけど、純文学よりの作品なのではなかろうか? 高校生の抱える過去の傷、自分の将来への不安や葛藤、理想を求める姿勢と疑念の気持ち 若者らしい苦悩が描かれているなぁ 若者が書いたならとのかく、上の世代になってから書けるというのは凄いと思う 高校生専用SNS オルタネート alternate の意味 (1)交互に起こる、互い違いになる、交互に繰り返す (2)《電気》〈電流が〉交流する (3)代わりのもの、交代要員、代理人、補欠 多分、この作品には全ての意味が込められているのだろうなぁ 3人の主要人物の視点が交互に繰り返されているのと、人との出会いによってもたらされる電撃的な感情の揺れとか 蓉、凪津、尚志のそれぞれの軸となる、料理、音楽、恋 共通のテーマとしては、人と繋がる事についてでしょうか 蓉の料理にかける想いというのは、自分の将来と青春をかける物語をいくつか読んだ身としては感動的な物語に思える 尚志も、音楽の相棒を再び得たいという渇望や、自らの現在の立場の不安定さの中での生き方とか、今となっては眩しく見える 凪津の運命の相手を求める意思に関してはそんなに共感できないかな 運命の人なんてもんは元から存在しないもので 自分が選んだ相手を運命の人にするものだと思っている でもまぁ自分の選球眼を信じられないという気持ちも良く分かる だからこの世の中には古くは占いやら、作中にもあるようなマッチングサービスが広まっているわけでね ただ、遺伝的な分析に関してはちょっと疑問 作中で先生も指摘してたけど、HLA遺伝子の多様性に基づく匂いの好悪との相関については限定亭なものだからね 特に免疫系では意味があるんだろうけど、他の遺伝的要因には影響しているかどうかわからないといったところではなかろうか それこそ、近親交配を避けるためのメカニズムでしかないと思う あと、ミトコンドリアのハプロタイプでグループ分けするやつ あれは母系の繋がりを遡るツールの一つなだけど、ミトコンドリアのタイプで個体の表現形質とどう関係しているかは関係ないんじゃんあいかな? まぁ、様々な遺伝分析の要素の一つとして挙げているだけなのでしょうけど ま、架空のSNSが登場する時点で、遺伝子分析からわかる事というのも現在とは違っているかもしれないわけで この辺は深く突っ込むのは野暮ってやつですね 加藤シゲアキの著作を読むのは「ピンクとグレー」に続いて2冊目 解説にもあったように、アイドルだからとか関係ない作品になってますよね そもそも、他の作家さんにしても大抵は本職を別に持ったままデビューしてる人がほとんどなわけで どんな職業をしているからといって色眼鏡で見る必要はないと思うんですよね 「ピンクとグレー」は著者の経験を元にしていると感じられるエピソードや心情描写があったけど、今作はそれがないし、これまでの他の作品もそうなのだろうと思われるので、他の作品を読むのが楽しみになった 解説で言及されているように、作家としての初期の作品の傑作であって欲しいですね
1投稿日: 2024.02.09
powered by ブクログ高校生専用SNSアプリ「オルタネート」に関わって織りなす3人の若者の話。高校生の熱さ、淡さ、切なさが感じられる青春物語。人物の描き方が上手く、ドラマのような展開の速さだからすっと読める作品です。
0投稿日: 2024.02.02
powered by ブクログ登場人物 高校生料理コンテストでの優勝に拘る蓉(いるる) 高校を中退して目標を見失っている尚志(なおし) AIの導き出す数値や評価を大事にする凪津(なつ) 蓉は料理コンテスト「ワンポーション」に去年出場するものの、審査員からの厳しい評価もあって満足のいく結果が得られず、独創性を求めなければならないという強迫観念を抱えており、後輩にもキツく当たってしまう。 尚志は小学生の頃の、同級生の豊やまさおさんと出会った思い出が忘れられず、もう一度いっしょに音楽をやろうと豊を誘うため、大阪から上京する。 凪津はAIが導き出した、より相性のいい相手を求めて、感覚や周囲のアドバイスを聞き入れることなく、マッチング機能に頼っている。 3人は、それぞれオルタネート(後述)に対して異なる立ち位置を取っており、部活の仲間や同居人やマッチング相手と交流する中で、考え方や価値観が変わっていくことになる。 ストーリー 舞台は小学部から大学部までの一貫校の高等部、高校生の間で「オルタネート」という多機能アプリが流行している。オルタネートの主な機能としては、LINEのような友達登録を相互にしてからチャットをしたり、婚活アプリのように相性の良さを調べたり、マッチングしたりすることができる。 不特定多数と繋がるのが怖くて使わない蓉、高校を中退したために使えない尚志、相性診断の数値だけを信じる凪津、それぞれが人との出会いを通して恋をしていく。 そして、家族との確執や音楽への捨てきれない思いやAIに囚われている自分の考え方を克服するようにそれぞれの過去と向き合うことになる。 そして、バラバラだった話は、それぞれの思いを抱えながら文化祭の1日へと向かっていく…。 読後感 多くの人が通るであろう、学校での青春ものということで、懐かしい気持ちもあって取っつきやすい物語だと思う。 一方で、登場人物の名前がいちいち個性的であったり、オルタネートという架空のアプリが出てきたりするので、序盤で設定を把握するまでに多少の苦労はあり、理解して読み進めるのに時間がかかる。 また、狭い舞台ではあるが3人の主人公が絶妙に混じり合わないため、突飛な行動は取らないが登場人物はなかなか多く、人によっては大変かもしれない。 ただ、終盤の文化祭やワンポーションの本番に向かって物語が加速していく感じは青春っぽさがあり、読んでいて気持ち良かった。 また最後の終わり方も、これからの少し明るい未来に向かって進み始めたような、スッキリとした味わいがあった。 何度か読んでみるのも良さそうだと素直に思えた作品だった。
0投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初、登場人物の名前が風変わりなことに違和感を覚えたし、主人公が3人いる必要性が分からなかったが、解説に「いろんな価値観を出さないと、オルタネートというものが見えてこない」「オルタネートに対する距離感で3人の人格を作っていきました。やりたくない人、めっちゃやりたい人、やりたくてもやれない人、ですね」とあり、読み終わった今確かにそうだよなと思いました。そして、登場人物全員がこれで終わりではなくこの先の未来があるんだなと物語の続きを読んでみたくなりました。
2投稿日: 2024.01.13
powered by ブクログ「なれのはて」が直木賞にノミネートされている今。 ハードカバーは通勤に持ち歩きにくく、 最初の加藤さんは本書になりました。 ------------------------- わたしは、わたしを育てる―― 10代3人の恋、友情、そして未来のゆくえ。 ------------------------- どうしても著者の加藤シゲアキさんとほぼ同年代のため、 アイドルとしての印象が強くて、読めるか不安でした。 第一の感想は、 「顔良くてアイドルで文章が書けるって…!」と 羨望と嫉妬と感心ととにかく一言でした。笑 天は二物を与えないんじゃないのか!笑 というのと、 普通の青春送ってないんだろうと思っていたけれど、 どうしてこんなに青春小説描けるんだろう、でした。 高校生限定のFacebookのような「オルタネート」を主軸に三人の高校生(ひとりは中退ですが)を描いています。 料理コンテスト、文化祭、バンド、オルタネートでの出会い、とにかく盛沢山です。 登場人物が多すぎて名前が覚えられず挫けそうになりましたが、メインは数名なので他のクラスメイト達はなんとなくで大丈夫です。苦笑 途中、ちょっと胸キュンな場面もあり、 そこはやっぱりアイドル思い出して ちょっとニヤニヤしちゃいました。苦笑 あっちが動いて、こっちも動いて、 合流するのかと思いきやすれ違って、 最後はちゃんと着地する。 結構ボリュームありましたが、 途中からはハイペースで読み終えました。 ご飯がおいしそうです。
10投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログ直木賞にノミネートされていたこちらの作品。思っていた以上に、面白かった…! 舞台は、近未来なのかあるいはパラレルワールドの現代なのか、、なににせよ「オルタネート」という高校生限定のSNS兼マッチングアプリが爆発的に流行っていて、世の中の高校生はほぼ全員がそれをやっている、という設定。そんな中でも「あえてオルタネートをやっていない子」「オルタネートを信奉していてのめり込んでいる子」「高校を中退したため、強制的にオルタネートを退会させられた子」の3人を基軸に、それぞれの人間関係とか困難が描かれていて、興味深かった。 「オルタネートをやっていない子」である、料理部部長の話が特に好きだったなあ。
0投稿日: 2024.01.06
powered by ブクログちょっとヒリヒリする感じ。高校生の頃のあんなことやこんなことをなぜか思い出し、それってこの小説の力なんだろうな、と思い呑み込まれるのがちょっと怖くて、少し時間を置いてから再び手に取って一気読み。大人になってしまってから経験したのでは遅いような、そんな物語。 素敵な読書時間をもらいました。
0投稿日: 2024.01.02
powered by ブクログ高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。 全国配信の料理コンテストで巻き起こったへ悲劇の後遺症に思い悩む蓉、 母との軋轢により、絶対真実の愛を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。高校を中退し、亡霊の街から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と繋がるとは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、3人を待ち受ける未来とは一体。 3人の登場人物視点が入れ替わりながら進んでいく物語。読みやすいし、話も展開があってよい。オルタネートというタイトルだが、オルタネートのアプリが中心ではなく、きちんと人間模様を描いた作品。
0投稿日: 2023.12.06
powered by ブクログ青春を謳歌している登場人物たちがキラキラしてて眩しかった。何かに熱中できる人はやはりかっこいいし羨ましい。読みやすくて学生にもオススメ。 3つのお話が同時並行で進み、オルタネートを通じて1つに繋がっていくストーリー。文章が読みやすくて最初から世界観に引き摺り込まれました。まるで彼、彼女らの高校生活を擬似体験していたかの様。 オルタネートは今で言うインスタとマッチングアプリを合わせたようなイメージかな。実際、プライバシー筒抜けなのは怖いけどちょっと面白そうだな。
19投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ「オルタネート」に対して違う思いを持つ3人の高校生のエピソードがそれぞれ分かれて進んでいたけど、少しずつ誰かと誰かが関わりあって 同じ日同じ時間にそれぞれ生まれ変わるような体験と行動が起こる「祝祭」の章のラストがめちゃくちゃ鳥肌だった、、、 えみくちゃんのキャラクターがとっても好き! シゲアキさんの書く高校生、きっと誰かが誰かに共感するような等身大の子ばかりでどの人も魅力的でした。
2投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログとても読みやすい。 各主人公達が成長していく様が良かったです。 息子世代(高校生)の子に勧めたい。
16投稿日: 2023.10.25
powered by ブクログ加藤シゲアキさんの本初読み。 まず、文体がすごくスッキリしていてさらさらと読めました。 登場人物3人を軸にそれぞれの話が展開されてゆく流れがとてもきれいで、まさに青春物。
1投稿日: 2023.10.24
powered by ブクログ登場人物はみな珍しい名前で、それぞれ家庭の悩みを抱えている 関係が複雑な小説なので、一気読みがおすすめです 高校生の勢いを感じ、昔はそうだったなと懐かしく振り返ることのできる作品 文章も若々しく、清々しさを感じました
4投稿日: 2023.10.19
powered by ブクログ架空のSNSの存在を中心にそれを使う高校生3人の日常を描いた小説。 オルタネートと呼ばれる高校生限定のSNSがシェアを持つ世界。情報収集はある程度、そのサービスで済ませられる中、そのSNSの活用方法を軸に登場人物の青春の陰影が描かれる。 高校時代はうん十年前、という中年だが、青春のほろ苦さに共感。この頃の苦悩は、それすらが宝物であると今なら思うのだが、当時は小説の登場人物同様に悩んだりしたな、とうわやましさや懐かしさを味わえた。 青春小説の傑作である。
0投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
料理に情熱をかける高校生。音楽に情熱をかける高校生。相性が最高の恋人を探している高校生。の青春群像。 中盤までは盛り上がりに欠ける展開だったんですが、オルタネートを通じて凪津と桂田が実際に会ったところぐらいから急展開。その後は疾走感・緊張感のあるストーリーが良かったです。 「オルタネート」っていうのは、高校生しか使えないSNSアプリ。マッチング機能もある。この「オルタネート」が引き起こす事件、みたいなのを想像していたのですが、違っていました(笑)。 スマホやSNS、マッチングアプリは出てくるし、同性愛とかストーカーとか、現代的な描写もチラホラありました。が、普遍的な青春物語だなぁ、と思いました。 料理の人気配信番組の「ワンポーション」の決勝と、文化祭の軽音楽部のステージを乗っ取るほどの音楽・バンド活動への熱。 高校生の若い情熱が、文化祭の盛り上げて。物語はクライマックスへ。 その文化祭のクライマックスの盛り上がりと新学期の新しく始まるスタートの静けさの対比も良かった。 スマホなどのテクノロジーの出現・進化で人の行動や考え方が変わったところもありましたが、高校生の青春や情熱や恋愛なんかは変わっていないんだなぁ、と思いました。 現在、高校生とか若い方はもちろん、それこそ私のように高校時代が遙かな昔っていうオッチャン・オバチャンも楽しめる作品だと思います。 初読みの作家先生でしたが、面白かったです。ジャニーズだから、とかで敬遠して読まないのはもったいない。 別の作品も読んでみようと思いました。
8投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ若さには普遍性があって、10代の心の動きには共通するものがある、とあとがきに書いてあった。彼らとは時代もツールも違うけど、「分かる〜」「そんなことあったな〜」と思うし、この気持ちはきっと40代50代になってもきっと感じるんだと思う。(わたしらが高校生の頃はmixiというサイトがあってだな…) 小説を読むことは他者の人生の追体験、わかる、その表現好きだな。
1投稿日: 2023.09.29
powered by ブクログ素直に面白かった! 瑞々しい青春小説。 作者のことを色眼鏡で見るのはよくないとわかりつつ、やはりよぎってしまうジャニーズ。 普通の青春なんて送ってないはずなのに、 どうしてこんなに書けるんだろう? 高校時代を追体験している気分になった。 特に調理部まわりの話が面白い。 ひとつひとつの豊かな料理のシーンに感動。 加藤シゲアキってこんなに引き出しのある人だったのか…
1投稿日: 2023.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オルタネートという高校生限定のアプリがあるというスマホ世代を象徴するような世界観だけど、いつの時代も変わらない高校生であるがゆえの悩みや葛藤があって、自分の学生時代を思い出して懐かしくなった。 文章の描き方の面で、素敵な表現がたくさんあったり、舞台装置が効果的に使われて、物語を彩っているのが印象的で、映像的というか世界観が鮮明に伝わってくるような文章だった。 「祝祭」のシーンは特に、蓉と凪津と尚志の3人の物語が収束するのではなく、それぞれ独立してクライマックスを迎える感じが良かった。
1投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログあまりにも長いこと本屋のオススメコーナーにあるので、そんなにいいのかな。と、思って。内容もおもしろく、エンタメの世界観がある人が書いただけあって、他の著者とはまた一味違った面白い内容でした。
1投稿日: 2023.09.05
powered by ブクログアイドルだからと言って侮れない。ちゃんと面白く、当然最後まで読み切れるし、高校生直木賞等でも評価されている作品なわけだから、面白くないわけがなかった。 3つのパートに分かれているが、登場人物が交わることもあり、何をおいても最後のライブと料理バトル、互いの気持ちのぶつかり合いが重なったラストシーンはカタルシスがスゴい。 加藤シゲアキが最も盛り上がるシーンを「はい、ここです!」と示してくれている。 余韻まで感じられ、エンタメとして素晴しい物語だった。
2投稿日: 2023.09.05
powered by ブクログ作中の『ワンポーション』の話が個人的に好き。読み進めるたびに胸が熱くなる。 オルタネートを軸として、高校生たちの喜怒哀楽や絆を感じられる、爽やかな青春小説だと感じました。 自分が高校生のときにオルタネートがあったら、なんの疑いもなくやってたかも笑
11投稿日: 2023.08.29
powered by ブクログ本屋大賞ノミネートされていたときから気になっていた作品で、文庫化されたことで購入!序盤は「SNSアプリ」「高校生」というテーマから幼さを感じてしまって没入できなかったが、段々と作中の高校生達みんなに感情移入してしまいスルスルと読めてしまった。変化と安定を求める矛盾。選択することの残酷さ。共生する尊さ。自分自身もこの時期ならではの悩みを通ってきたなー。あとがきも素敵でした。生という種、経験という土壌、他者という水、そしてそれを選ぶ自分自身。『私は私を育てる』
2投稿日: 2023.08.14
powered by ブクログすごいね、舐めてた。 文章の表現、比喩がとっても好き。情景が湧くし、でもうるさくない。 文化祭の日、曲に合わせてテンポよく話が進んでいくところしびれたなー。 いるるの話が一番好きだった。最後のところ。
3投稿日: 2023.08.11
powered by ブクログこういう形の群像劇もいいかも。大きく3人のメインキャラがいて、それぞれを取り巻く物語。3人はほぼ交わらないけど、取り巻く人々が共通だからこそ、立体感のある話になっている気がする。 学生時代って付き合う人で大きく人生が変わる可能性のある、ある意味で不安定な時期だなと思う。自分自身を振り返っても、あのときあの人たちと近しい関係になってなかったら、結構人生変わってたかも、という感覚はある。 スマホもなかった自分の学生時代と違いすぎて、共感はあまりない。SNSでつながって、という感覚はたぶん完全には理解できない。それでも、苦しい気持ちを吐き出す場所とか、恋愛の苦しさとか、夢の厳しさとか、替わらないものもあるなと思う。 この話は、高校生専用SNSを通じた都会の高校生の話だったけど、地方に焦点を当てるともっと違う世界もありそう。
1投稿日: 2023.08.01
powered by ブクログ著者が有名人だと、それを意識して読んでしまいそうだけど、そう思わせない程真っ当な青春小説だった。 やっぱりワンポーションを構成する描き方はリアリティがあった。
1投稿日: 2023.07.30
powered by ブクログ高校生限定のマッチングアプリ、オルタネートが必須となった時代。 オルタネートをやりたくない蓉、のめり込んでしまっている凪津、やりたくてもやれない尚志を中心に物語は進んでいく……面白くって一気読みだった。 以前BURNを読んだ時も同じことを思ったけど、アイドルだからと色眼鏡で見てごめんなさい!と言いたい。 オルタネートのシステムも面白いと思ったし(高校を退学してしまうと同時にログイン出来なくなったり)、実際運用されたら流行りそう。 ワンポーションという高校生の料理対決もかなり面白かった。実際にあったら流行りそう!(2回目) はー!相当頭が良いんだろうなぁ!と頭の悪い感想を抱く。 やっぱり私は蓉達の章が好き!大切な人と食べるウィークエンドシトロン、炭火で焼いた焼きたまご、食べてみたいな。 逆に読んでいてイラッとする部分が多かった凪津の章。 凪津と武生の輝いて見えるものへの強い憧れや、自信の無さ、虚栄心などの鬱屈とした部分がとても高校生らしいな、と思った。 武生の、所謂「裏アカ」の所は私もこんな時あったなぁと苦々しく思ったり。 友情、部活、恋、バンド、文化祭…青春がぎゅぎゅっと詰め込まれた一冊。 大人でも楽しめました。最後の疾走感はもう、夢中になって一気読み!面白かった。 いやぁ、青春眩しいなぁ。
1投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログ高校生しか利用できず、多くの高校生が利用しているSNSオルタネート。自分の情報を与えるほどマッチングの正確さが上がり、ついには遺伝情報までも?という流れは今の世界に近いと思う。そうして「オルタネートを育てていく」のが一般的である一方、オルタネート信者の凪津が最終的には「私が私を育てる」と言って、オルタネートのバグでマッチングした桂田に啖呵を切る場面が印象的だった。全体としては凪津の話と、調理部の蓉が料理番組にチャレンジしていく話と、高校を中退した尚志がドラムを続けて仲間と居場所を見つけていく話、の3本線。にしても、個人の恋愛とかをすっぱ抜くあたり料理番組意地悪すぎんか。あと、オルタネートで同性愛のカップルがマッチングして、って話もいいなと思った。
1投稿日: 2023.07.19
powered by ブクログ3人の高校生が表題の高校生限定SNSを主軸に構成された青春物語。読み易く、終盤は勢いを感じました。 三者三様の悩みを抱え、そしてそれぞれが緩やかに繋がるのは面白かったです。 若い人は特に合うかもしれません。 オルタネートが特に関係してたのは1年生でしたので、もう少し表題と絡めるても良さそうでした。 全体的にスラスラ読めますし、説明があるので年輩の方でも分かり易いと思います。作者が今後も執筆されるなら、読んでみたいと思わせてくれる1冊です。
1投稿日: 2023.07.14
powered by ブクログ感動してウルッと。。。 文学賞はジャ○ーズに忖度しないだろうと、文庫化を機に手に取った。 『オルタネート』とは近未来アプリの名。 高校生限定のSNSで、本名・生徒手帳の登録も義務化。退学や卒業同時に退会する仕組み。マッチングを目的として利用している子も多い。 オルタネートを敢えてやらない子・崇拝者・やりたくても出来なくなった子と三者視点で描かれて、オルタネートに翻弄されている。 ン10年前に通ってきた時代が、甘く切なく、懐かしく胸に甦る。作者を色眼鏡で見てはいけなかった、みずみずしく素晴らしい
16投稿日: 2023.07.10
powered by ブクログSNS時代の青春小説。 大人も、登場人物と同世代の人も染みる作品。 3人の主人公それぞれがSNS『オルタネート』を「信仰してる」「やらなくても良い」「やりたいのに出来ない」状況から経験・成長していく姿を描く。 SNSが普及している今、ぜひとも世代ドンピシャの若い人たちに勧めたい! 部活・人間関係・恋愛…悩みの種は尽きないし、学生生活も山あり谷あり。 だけど、いつか光は見えると背中を押してくれるのが本作だと思います。 上の世代は青春を追体験するようで面白いかもしれない。 若い頃の不器用さに痛みを感じるけれど、客観的に学生時代を見ているようで。。 「自分もちょっとは大人になったのかな〜」と思う(笑) 解説で重松清さんが引用されていた加藤氏のインタビュー。 「読む手が止まらない、という読書の楽しさを感じてもらえれば…」 しっかり感じ取りました。
18投稿日: 2023.07.08
powered by ブクログ高校生の瑞々しい青春小説という感じで、爽やかではあるものの、3人の登場人物についての群像劇だったので、視点がコロコロ変わって個人的には少し読みにくかったように感じました。 テーマが高校生限定のマッチングアプリが広まった世界ということで、恋愛メインなのかなと思ってましたが、料理コンテストとか文化祭のバンドとか割と青春詰め込みパック的な感じでした。
19投稿日: 2023.06.24
