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総合評価

9件)
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    初版は文鎮本というほどのボリュームだそうだが、文庫でも合計700ページ余り。一気読みはできないがグイグイと引き込まれた。ジェンダー視点から知った本書であるが、伊藤野枝と平塚らいてふとの関係や、明治大正のジェンダー問題がフィクションではあるがリアルに感じられる。本書は伊藤野枝伝ではあるが、大杉栄をはじめ、彼らを取り巻く人物像の視点より多角的に描かれており、またその周囲の人たちも生き生きと描き切っており、その上で彼らとの関係もリアルに感じられる。大杉栄はアナーキストということで一歩引いてみていたが、フィクションではあるもののある程度史実に沿った流れでもあり、この時代の活動家の生き方を学べた。時代は変わっても現代に生きる視点もあると感じた。

    1
    投稿日: 2025.01.19
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    男尊女卑と言論統制の世を生きる伊藤野枝だが自由恋愛と子棄てには嫌気がさしました。主義主張が違うからと言っても人殺しは絶対ダメだ。

    6
    投稿日: 2024.10.28
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    最後で涙が出そうになりました。 自然と村の共同体から無政府主義の理想形を学んでいた伊藤野枝。彼女の人生は関東大震災での流言蜚語によって無惨にも終わらせられてしまいます。プロローグの前に書かれていた「声が、出ない」という語りと最後が繋がって、胸が押し潰されたように苦しくなりました。

    2
    投稿日: 2024.09.30
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    【2024年172冊目】 大杉栄と伊藤野枝。二人は夫婦であり、友人であり、同志であり、共に国を変えんと闘う革命家だった。関東大震災からスタートする物語は、終焉をを迎えるまで野枝の幼少期から順番に語られる。彼らは如何様に生きていたのか、ノンフィクション小説。 上巻は結構停滞しながら読んでましたが、下巻でどんどん引き込まれていきました。甘粕事件は名称を覚えていたものの、詳細は全く覚えておらず(習っただろうか)あまりの理不尽さに日本の暗い歴史を見たような心地に。 しかし、大杉も野枝も本当に不自由な時代ておいて、あんなに自由に生きていたのかと。咎められる所業もないわけではないのですが、村山さんの手腕で二人も周りの人たちもかなり魅力的に描かれているのがずるい。 歴史の授業ではきっとさらっと触れられてしまう事柄ですが、本書を通じて未来永劫語られていくのだろうと思いました。

    1
    投稿日: 2024.09.06
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    P306 〈人は死ぬ〉 P307 〈どのみち死ぬのなら、それまでにやれるだけのことはやってやる〉 大杉栄の言葉。 なぜそれほどまでに強く生きることができたのだろう。 読めば読むほどわからなくなってくる。 それが正直な気持ち。 野枝に呼ばれ用事を済ませる見張り役の巡査のほうがわかりやすい。 関東大震災で起きた悲劇。 いま、それに関連する著書を読んでいる。 そのとき何が起こったのか。 知るきっかけを村山由佳さんに作ってもらった。

    0
    投稿日: 2023.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私と伊藤野枝を出会わせてくれたこの原作本に感謝。 最期に見たのか見てないのかわからないけど、井戸の中からの風景が描かれているのがなんとも印象的です。

    0
    投稿日: 2023.10.19
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    野枝が生きた時代が行間に溢れ、息苦しさを覚えながら読み進む。 それだけ野枝が生き生きと描かれていることの証左でもあるだろう。 己の信じる道をがむしゃらに生きる野枝。それゆえに非業の死を迎えなければならなかった。 彼女は、大杉栄に同志的結合を見出し、共に生きる道を選ぶ。しかし、三角関係どころか五角関係にさえなろうという自由恋愛について、滔々とまくし立てる彼に無政府主義者の面影は無く、ただのすけこまし(失礼笑)にしか見えない。後半に子煩悩な面が描かれ、少し救いになる。

    7
    投稿日: 2023.08.09
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    彼女らの思想を受け入れられない人がいるのはしょうがないと思う。考え方を強制するものでは無いと思うから。嫌いな人がいるのもしょうがない。万人に好かれる人などいるわけがない。でも命を奪うのは違う。話せばわかる、とは言い切れない面があるとは思うけれど、やっぱり命を奪ってはいけないと思う。

    2
    投稿日: 2023.07.16
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    伊藤野枝、大杉栄、その他の二人に関わる登場人物が、まるで目の前に迫ってくるように、生き生きと描かれていた。映像で迫ってくる感じがした。 「自由恋愛」が描かれている場面は、信じられない気持ちになった。 野枝が虐殺されるときの描写は、身に迫るものがあった。 作者の力量、ハンパない!

    1
    投稿日: 2023.07.15