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メイク・バンカブル! イギリス国際金融浪漫
メイク・バンカブル! イギリス国際金融浪漫
黒木亮/集英社
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総合評価

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    経済小説家、黒木亮の自叙伝。 1980〜90年代のロンドン当時30代前半で邦銀駐在員とに赴任した筆者が、数々の国際協調融資を取りまとめたシーンを描く。 借り手に懐に入り込み融資の内容とリスクを査定、自身のネットワークを駆使して貸し手を募り、融資団を形成し、クロージングまでまとめあげる。その中で生じる中東、アフリカ社会特有の数多のトラブル。 トップレフトとは融資や証券引受における主幹事。その地位を得るには率先して行動をすることが何よりも求められる。 グローバル市場、特に金融を舞台に働く人はぜひ手に取っておきたい一冊。

    0
    投稿日: 2025.07.02
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    著者のロンドン駐在中の日誌。小説のネタ元と言ってもいいかもしれない。作家の観察力、言語化能力というものを強く感じられた。

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    投稿日: 2024.10.13
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    ロンドン駐在の邦銀バンカーだった黒木亮が描くシテイーでの日々。ロレンス金山(または金山商店)と呼ばれながら、中東(特にトルコ)、アフリカ(ジンバブエ他)、東欧、ロシアとロンドンを行ったり来たり。90年頃のフセインのクエート侵攻、旧ソ連崩壊等、激動の時代に翻弄されつつ新しい案件を探し(時に新興国を食い物にする米銀等と鎬を削りつつ)、本当によく働いておられます。当時発生した、IRAのシテイ爆破事件、若手行員が死亡したパンナム墜落事件(これもテロ)等、色々思い出します。最後のところの、外野から声だけの上司、その取り巻きが踊るチャンチキおけさ、との指摘には、耳が痛い。若き日の黒木さんの頑張りに、★四つです。

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    投稿日: 2023.11.05
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    黒木さんのロンドン時代の日記帳だね 流石に古すぎて、ピンとこない部分もあるけど、三和銀行という都銀下位行で中東向けの投資銀行業務を開拓していくのは、なかなか大変だったと思う。

    2
    投稿日: 2023.11.04
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    金融関連の詳しい小説を何冊も出版されている黒木亮氏の国際金融マン(主たるカバー範囲は中近東・アフリカの金融機関向けシンジケート・ローンのアレンジメント業務)としての骨格を作られたロンドン駐在時の回顧録。 筆者がどの様にして経験を積み重ねて来て、作家転向後の作品に細かさ、事実を背景にした臨場感を感じさせる魅力的な内容の素地を積み重ねて来たのか、その一端が分かった。 読んで楽しい作品で、これを踏まえて過去の作品を読み直すとまた踏み込んだ楽しみ方を期待出来そう。

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    投稿日: 2023.09.18
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    小説を探していて この本に当たった 著者の 作品は初めてである 小説と違う 事実を 積み重ねていく 文体。 こんな人生に憧れる。

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    投稿日: 2023.07.30
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    読み進めるのにとっても苦労した一冊。 無論、面白くないわけでは決してない。この本の発売前、黒木氏のファンの集まりに参加させていただけることになり、それに備えるため、主に初期の作品群(青い蜃気楼、赤い三日月、シルクロードの滑走路、トップレフト、トリプルA、獅子のごとく、ザ・コストカッター)を寝る間も惜しんで再読を進めた結果、これらの作品の元となった(と思われる)出来事やキャラクターが随所に登場してきて、まるで私が詠んだ作品群を一挙に同時に読んだような錯覚を覚えたのだ。 途中息継ぎしながら、金山氏が黒木氏になった背景を、じっくりと堪能させていただいた。 黒木氏のように、仕事にだけ没頭するということは、私にはできないけれども、「これ」と決めたものを覚悟をもってやり通すということは、しっかりと貫きたいと思う。

    1
    投稿日: 2023.05.27
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    新作早速読みました。かなりの読みがいがあるボリューム。エキサイティングな国際金融の世界をノンフィクションで、となかなか他では出会えない作品。

    0
    投稿日: 2023.05.09