
総合評価
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powered by ブクログもしかして?国内の何処かにある図書館? あるなら、絶対に行ってみたい。この本との出会いに感激です。大好きな本。
0投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ近未来図書館もの、という一風変わった物語の内容の面白さと、本に触れるさまざまな人々のちいさな物語への親近感が胸にじわ、と広がる良作でした。本がとても高価になり、貴重となったこの時代背景において。珍しい私立図書館。そこでしか味わえない、どこか、アナログな。本との、出会い。図書館で本を借りて読む面白さがギュッと詰まっていました。特にわたしは一話目の上緒さんの物語に、自身の近しい体験を投影して、とても懐かしい気持ちになりました。「本って、どうやったら、こんなにたくさん読めますか?本を読む時の、コツってありますか?」わたしも、小学生、中学生時代、同じことを思いながら何度も読書を挑戦したっけな、と思い出しました。 短編集なので、一話ごとに物語の主役が違っていて。素敵な図書館の司書ワルツさんと、誰かの、本の物語がとにかく沁みる。深いヒューマンドラマがあるわけではないのに、誰かの、本にまつわる人生を覗き見るような感じでとても面白いです。 再生と癒し、のような方向性とは、また違う。したたかな優しさを感じるのは、優しく温かなワルツさんが、時に強情で傲慢な姿を見せてくれるからかもしれません。全編面白い短編集でしたが、一番、読み返してしまうのは、やっぱり古籐さんと、上緒さんのエピソードで。上緒さんを読み返したいな、と文字を読み始めると、巻末のあとがきまでじっくり読んでいる。そんな、本でした。
3投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ紙の本が希少なものとなった時代。 ワルツさんという司書さんが、私財を貸し出す形で「サエズリ図書館」を開くという話。 表紙からは想像出来なかった、シリアスな背景が少しずつ解き明かされていくのが、面白かった。 読み終えて、次の巻も読みたくなった。 私は、電子書籍が流通していく過程に生きていて、随分と電子書籍が読みやすく、便利になった世界で、それでも紙の本にも良さを感じている。 けれど、紙はモノであって、朽ちるものだ。 それを、丁寧に管理する人や場所がなければ、どんどん失われてしまう。 本そのものが、図書館にしかない世界。 失われたモノと、創られた人の中で、見えない結びつきを追っていくような、そんな物語だった。
9投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログ近未来での図書館の日々を描いたSF小説。 その未来ではメディアのデジタル化が進み、紙自体が廃れていき、本は道楽者しか手に入らない貴重品となっていた。 そんな貴重品となった紙の本を無料で貸し出しする稀有な存在「図書館」。 その図書館で起きる様々な出来事と、図書館の責任者であり司書であるワルツさんの活躍を描く。 今、現在でも紙の本は減りつつある中で、電子化されたメディアには代替できない紙の本だけの価値とは何かを考えさせられる。 この本に出てきたように、そこには質量があり人の手から人の手に渡ってきた歴史が刻まれていくというのは納得した。 また、図書館だけののんびりした話で終わるかと思えば、凄惨な近未来の世界も垣間見える壮大さにも引き込まれた。 予想外に良い本でした。
1投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館の本はすべてワルツさんのもの。だから貸すだけをモットーとしている。本はワルツさんにとって何より大切な、大切なもので、思い出も気持ちもなにもかも詰まっているから。 それぞれの話は切なかったり未来を考えさせられたり。ありえない未来ではないから余計に響きます。
2投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログ世界観が好きでした。でてくる人みんなが、愛おしくて。ワルツさんの言葉は素敵です。 ―魂だけでは、抱きしめられないから。 ―よい読書を。
1投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログ紙の本が希少となった世界で本に初めて触れる登場人物達。 自分も電子書籍より紙の本が好きな為、近未来的なフィクションでありながらもイメージし易い展開で、ジワジワと面白い物語でした。
1投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログ電子書籍の普及により、紙の本が貴重な文化財になった、近未来のお話… と思ったら。 人口も激減、平均寿命も60歳を割り、 「都市部」と呼ばれる元の中心地は、荒れ果てている世界。 多分原爆が落とされた世界の話。 そんな中で、郊外で私設の図書館を守る、ワルツさんと言う、ひたすら本が好きで本を愛する、素敵な司書さんのお話し。 著者「文庫版あとがき」に はじめてワルツさんに出会ったのは、強い不安、そして深い悲しみの中だったような気がします… と有り、2012年刊行なので、東北大震災の翌年になります。 この本も、あの大震災が書かせた小説なのかもしれません。
22投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログこの本はこれからの時代、電子機器が増え、紙が貴重になっている設定のお話。 この本にあるとおり、いずれそゆ時代が来て、電子機器が当たり前になると思う。それについて、この本を読む前と後で変わったものは、その時代に''怖さ''を感じたこと。今の時代はまだ紙に触れること、紙で本を読むことは当たり前だからこそ、日常生活に紙がないというのは不安だと。 ただ、それと同時に、ちゃんと未来に進まなければとも思った。紙のない時代が来るのはもうわかっていること。であれば、私たちが今ある時代に、紙の本の大切さ、紙の感触、匂い、それがどう大切であるのか、それを伝え、何かを残すことをし、進むことも大事だと思った。
6投稿日: 2024.03.13
powered by ブクログもうだいぶ前になるが東京創元社からのメルマガの『本と人の奇跡を描いた伝説のシリーズ第1弾、待望の文庫化』という惹句を見てずっと「読みたい」に入れていた。手にした本は、表紙のイラストも感じ良く。 世界情勢の変化と電子書籍の普及により、紙の本が貴重な文化財となった近未来。そんな時代に本を利用者に無料で貸し出すサエズリ図書館。その代表を務めるワルツさんと図書館を訪れる人たちのお話。 第三話まではややつかみどころかない話が続く。わざわざこういった設定だし、紀元前の昔に貴重な文書とともに焼け落ちたとされているアレクサンドリア図書館への言及など、きっと紙の本推しの話なのだろうと思う(単行本版あとがきにも『電書ですか?本ですか?』という問いかけがあった)が、あまりそういうことを感じることもなく、どちらかと言えば、本と無縁の生活を送っていた会社員カミオさんや娘との距離を感じる小学校教師コトウさんのキャラが目立つ「サエズリ図書館のおかしな常連さんたち」といった体。 まあ、それはそれで楽しく読めるのだが、ちょっとした引っ掛かりが説明されているようないないような、しっかり読んでいたら分かるでしょうということか、ちょっと微妙な違和感もあり。 第四話になってようやくこの近未来の世界が描かれ、物語の背景やワルツさんの出自が知れてくると、『わたしが死んでも、本は残る』というワルツさんの養父の言葉に、本という『古い過去から。つながる命から。贈り物がある』というテーマがしっかり腑に落ちてくる。 そこから、ネットワークから遮断された図書館の中で子どもたちが本の質量を感じていく番外編へのつながりがなかなか良く出来た話になった。 最初から出来あがっていた話ではなく、書いている内にどんどんと肉付けされていったという印象。そう思うと、続巻が楽しみ。
63投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ本好きにはたまらない! 「そうそう!」と縦に振る首が止まらない。 短い間隔で刻まれる句読点が、サエズリ図書館の静かで穏やかな空気を表現している。 図書館司書のワルツさんの名前のように、ワルツのゆったりとしたテンポで読ませる文章。 そして、電子書籍が一般的になり、紙の本が希少で高価なものになった世界においても、紙の本を好きでいつづける人たちの存在。 こんなに勇気のもらえるお話が、復刊された事実にも、また勇気づけられる。 これからこの本を読まれる皆さまへ。 どうぞ、よい読書を。
12投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本が貴重な時代の図書館のお話。 人間が死んでも、本は死なない。 本が好きな人がいる限り本は死なない。 デジタル化された日常生活の中で紙の本を馬鹿にする人たちもいる。 どんな事情があっても、どんな人が相手でも本を愛する姿勢のワルツさんをかっこよく美しい人だと思った。 電子書籍よりも紙の本が大好きなので、紙の本が貴重になる時代が来るとしてもずっとずっと遠い日であって欲しい。 素敵なお話だった。
0投稿日: 2024.01.18
powered by ブクログ紙の本が貴重になった時代に、無料で閲覧可能な私立図書館が舞台のお話。 私は漫画は電子書籍でもいけるのですが、小説はやっぱどうしても疲れてしまって紙の本の方が好きです。なのでこの時代だと辛いなぁと思いながら読んでました。 でも本の値段も上がってて中々高級になってきましたよね…。今後こういった未来がもしかしたら来るのかも…。本は癒しなのになぁ。
4投稿日: 2023.11.30
powered by ブクログ電子図書の普及で、紙の本は貴重になった時代の紙の図書館が舞台。本を求めてやってくる利用者たちと、責任者で司書であるワルツさんとのエピソード。 ちょっと思っていたのと違ったかなぁ?
0投稿日: 2023.09.26
powered by ブクログよくあるビブリオミステリかと思いきや近未来SFライブラリアンの話でした。電子書籍の台頭は止められないけれど子どもに紙の本を触れさせたいってのはわかるなぁ。文庫化は最近ですがお話自体は10年も前に書かれたものだそう。素敵な表紙に惹かれて手に取りましたが知れてよかったです。地の文で大人は名前にさん付けだったのは何か意味があるのかな?読みはじめは少し違和感がありました。
0投稿日: 2023.08.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館、古本屋の物語って同じような雰囲気を感じる。 この本も、纏う雰囲気が紙。 本当に紙の本が貴重になったなら、 こんな落ち着いた雰囲気にはならない気もするな、なんて思ったりもした 出てくる人たちが仲良くなっていくのは物語的で凄く好き。 2巻も気になっている。
3投稿日: 2023.08.02
powered by ブクログいろいろな事情が少しずつわかってくるにつれて行動の意味が腑に落ちてくる。 本当に悪い人が出てこないところも良い。
1投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログ電子書籍が主流になった近未来、本を無料で貸出する図書館があった。サエズリ図書館のワルツさんと、本と、利用者のつながりを描いたお話。本を愛おしく思う気持ちが伝わる。本に興味がない人にもぜひ読んでほしい。
1投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて紙の本を読む人、書物を活用する人、書痴に振り回された人、書物に執着する人……色々。近未来の私設図書館を舞台に、司書のワルツさんと交流しながら書物と向き合い、人との関係を見つめなおす連作短編集。架空の戦争を経て電子書籍が常識となり、紙製というだけで稀覯な社会は、自室で本棚に囲まれながら読むと妙な気分になる。ディストピアの片鱗がちらつく中、図書館がひとときの癒しと希望の空間に感じられた。
1投稿日: 2023.07.21
powered by ブクログ戦争によって世界が壊滅的なダメージを受けた近未来。電子化が進み紙の「本」が貴重な文化財となった時代で、本を無料で貸し出す「サエズリ図書館」の“特別保護司書官”のワルツさんと事情を抱えた利用者たちがふれ合う連作短編集。本を読んだことがないもの、本を愛するもの、憎むもの、嫌いなもの。そんな彼ら彼女らが「本」を手にすることで違う自分と出会う。やはり本はひとのあり方に大きく影響すると言えるでしょう。電子書籍も便利ですが、自分はやはり形のある「本」が好き。そのことに改めて気付かされた作品でした。第2巻も楽しみです。
1投稿日: 2023.07.07
powered by ブクログ☆4 紙の本が貴重な文化財となった近未来を描いた物語。 そんな世界を舞台に「サエズリ図書館」の特別保護司書官を務めるワルツさんと、図書館を訪れる利用者の人達の奇跡を描いた連作短編集。 電子書籍は便利だと思うのですが…やっぱり紙の本が大好きなので、本作を読んで紙の本に更に愛着が湧きました。 そして何の不自由もなく、好きなだけ本が読める現代がとっても幸せなことなんだと改めて気付かされました。 近々、シリーズの2巻が発売されるとのことなので、今から楽しみにしていたいと思います❁⃘*.゚
25投稿日: 2023.06.16
powered by ブクログ図書館に勤めているため、近未来の図書館という設定が気になって読んだ。今の公共図書館ではできないような接客も、近未来の私立図書館なら許されるのかなあと思いながら読んだ。 「良い読書を」という決め台詞が良い。
2投稿日: 2023.06.13
powered by ブクログ番外編の真夜中のこどもたちが良かった。図書館に泊まれるって凄く羨ましい!紅玉いづきさんの小説は私の心をくすぐる作品が多くて嬉しいです!続編の2巻も買う予定です!
3投稿日: 2023.06.09
powered by ブクログ正直に言って近未来の世界の設定がピンとこない。失われた『先進時代』というのも意味がわからなかった。データ化(電子書籍化)が進み紙の本に取って代わった世界。紙の本は過去の文化財となり、そもそも本を読んだことすらない人々が多い世界。それにもかかわらず、世界的なインターネットワークは破壊され自治体単位で辛うじて存在している世界。よくわからない。 そんな世界の小さな町に存在する私設図書館、管理責任者・代表であり特別保護司書官であるワルツさん。そもそも〝特別保護司書官〟ってなんなんだ!? 作品中に〝特別保護司書官〟についての説明がでてはくるがピンとこない。 図書館の名称や登場人物がカタカナで表記されている意図(漢字表記も出てくるのだが)が気になるもののわからない。気になって仕方がない。 その図書館を訪れた人々が本に触れ、ワルツさんと交流する中で訪れる奇跡。図書館を舞台とした利用者と図書館司書や図書館職員などとの触れ合いや本との出会いをとおして綴られる物語という設定は他にも何冊か読んだことがあるが、それらの作品とは微妙に異なっている。妙に違和感を感じながら読み進めることになってしまった。 ネタバレとなるので詳しくは書かないが第四話まで読みすすめてきて、それらの違和感に対する答えが少しずつ見えてきた。 『アレクサンドリアを忘れるな。』それが、ワルツさんの父親(養父)であるワルツ博士の口癖だった。アレクサンドリア図書館とは古代エジプトに存在した、遥か昔に焼け落ちたという世界最古の図書館のことだ。ワルツ博士は「本はデータのように永遠でないのだと、だからこそ素晴らしく、大切に扱っていかなければならないのだと、そして愛する価値があるのだと」「この時代に、これからの時代に。本が博物館ではなく、図書館で貸し出されることに意味があるのだと」語っていたという。 第四話はこのように締めくくられている。「世界がどれほど変わっても。人がどれほど変わっても。たとえ文明が大きく折り返したとしても。 本は死なない。 愛する人が、いる限り。」 読み終えて正直な感想を述べると、面白い作品だと思った。特に本好きな読書家には堪えられないシリーズだと。 「単行本版あとがき」「文庫版あとがき」まで読むと、作者がこの作品に込めた思いが改めてわかった。作者もやはり『本』が好きなんだなと。 私も本が好きです。と言っても最近は電子書籍ばかり読んでいますが。書架にはこれまで読んだ本達が隙間なく並んでいて静かに眠っています。整理しろと家族に言われてもほとんど捨てていません。一方で利便性やスペースを取らない点では電子書籍に勝るものはないと思います。どちらも私にとっては大切な本です。
21投稿日: 2023.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近気持ちが疲れていたところへ、かわいいイラストの表紙を見て購入。近い未来の私設図書館司書さんを巡る話。 この未来も戦後の状況。ただ思っていた戦後でなく話もSF的な方向へ。 本は文化財的な貴重品になり、電子書籍が殆どになっている。特に批判している訳でもないが、紙の本の良さをワルツさんが伝えてくれる。 自分も紙派だけど、特に拘っていた訳では無いが、「質量」と言うところになるほど共感できた。 優しく接するワルツさんも魅力的ではあるが、サイコな一面も。次巻で謎解きしてくれるのかな?楽しみ。
8投稿日: 2023.05.31
