
マンアライヴ
G・K・チェスタトン、南條竹則/東京創元社
作品詳細ページへ戻る
総合評価
(2件)4.0
| 1 | ||
| 0 | ||
| 1 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログチェスタトンはブラウン神父しか知らなかったが、こんな作品もあったのか。 目眩く展開に圧倒されながらもどこか心地よい風が強く吹いている感じで読んだ。風の描写があったから、それがとても目に浮かぶものだったから、嵐の高揚感、黄昏前の開放感、子供っぽさ、そういうものを呼び起こしたせいかもしれない。 久しぶりに引き込まれる文を読んだ。
0投稿日: 2023.05.03
powered by ブクログはじめの50ページ辺りまでは、一体どういう話なのか良く分からずなかなか読み進められなかったが、イノセント・スミスの不可解な行動ー会って間もない女性にプロポーズする、拳銃を撃って危うく人を殺しそうになる、プロポーズした女性を置いて馬車で逃げようとしながらまた戻ってくるなど〜を見て断罪しようとする側と、弁護しようとする側との間に繰り広げられる私設法廷での不思議なやり取り。 チェスタトンならではの哲学的な思いに誘われる作品。中編ではあるが、連作短編のような構成で、スミスの不可解な行動の意味が徐々に解き明かされていく過程が面白い。
3投稿日: 2023.01.31
