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スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険
スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険
谷川嘉浩/ディスカヴァー・トゥエンティワン
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総合評価

90件)
4.1
28
32
17
3
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    これ自分のために書かれたの?というくらい、読んでて思い当たる節がありまくりました。 注意として、この本は最近ありがちな「現代人はスマホ中毒だからスマホを手放そう」という前向きで安直な内容ではないです。 むしろ微量の毒を含み、読んでいてグサッときます。自己完結して「はいはい、そんな人いるよね〜」と余裕をぶちかましていると横槍がスレスレを通過!みたいな危険度があります。まさにヒヤリハット。 でも危険なだけではくて、著者がしっかり伴走してくれます。中級者向けの登山道を、万全の道具(参考文献)や先輩(著者)を携えて登るイメージ。 スマホが手放せなくなった現実に向き合いつつも、その中で失われつつあるものに目を向けるきっかけを与えてくれる素敵な本です。ある種の現代人のバイブルかも? 内容はぜひご自身の目で!

    1
    投稿日: 2026.03.22
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    上から目線、決めつけ、押しつけ。ピンとこない、イライラする。ジョブスの言葉についての解説なんて、酷すぎる。自分こそが正しいと思っている人の文章

    0
    投稿日: 2026.03.20
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    【1.本を買った理由】 書店で表紙を見て手に取りました。これまで、過去の哲学者のことは触れたことがあっても、現代の哲学者の考えを読むことはありませんでした。「スマホ時代」は、かつての人類が行ってきた営みとは違う日常を送っているだろうということは私もよく分かっているので、そんな時代に必要な哲学を学んでみたいと思い、購入しました。 【2.あらすじ(ネタバレなし)】 まずは、哲学とはどういうものか、解説をされています。過去の偉人たちの言葉を引用しながら、つまりどういうことか、と読者に語りかけています。この本は、森を歩くときに共にいると心強いパークレンジャーのように、哲学という未知の世界を伴走する相棒だと思いながら読んでほしいと書かれています。 【3.読んでみて感じたこと】 読みやすさは〇でもあり△でもあります。哲学の導入として、現代社会に問題提起をしながら読むのはとても面白いと思います。途中でアニメや映画のワンシーンが出てきたり、頻繁に哲学者の引用が出てきたりと、飽きることなく読み進めることができます。しかし、哲学の性質上、1度読んで理解するということは難しいです。何度か目を通していますが、まだまだ飲み込みきれていない部分があります。それが哲学のあり方であると書かれてもいるので、私は正しい読み方ができているのかもしれませんね。 【4.おすすめしたい人】 ・哲学に触れたことがない人 ・大勢と繋がっているのに、寂しいと感じる人 ・哲学と生活を結びつけたい人 【5.まとめ一言】 何度も読むべき一冊になりました。哲学をする上での謙虚さを大切にしていきたいと思います。

    8
    投稿日: 2026.03.13
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    分類すると哲学書でありますが、読みやすい内容で最後までモヤモヤも楽しみながら読むことができました。 本書で恐らく読み終わった後に出てくる代表的な感想になってしまいますが、日常生活のモヤモヤを留めておき、すぐに解決しない考えは印象的でした。 結果的にモヤモヤを孤独を通じた自己対話を通して意見を交わしていくことが、人間としての成長や深みにも繋がると感じることができました。

    1
    投稿日: 2026.02.19
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    第一章 「自分を疑え」「単純で消化しやすいものは満足しやすいが難しくモヤモヤするものが人間を成長させる」みたいなことが書いてあった。非常に納得はできた。見てすぐに理解でき、満足できるものばかり見ていても楽しいだけで自身の成長は感じられない。どこか謎が残る作品を見た方が見た後もその作品のことを考えるから思考が深まるような感覚は確かにある。これは実生活でもそうで、同じ仕事を繰り返すことももちろん立派で素晴らしいことだが、スキルアップはしない。しかし、新たな仕事に挑むことで考え方の選択肢が増えるような気がする。 このように理解はできたが、ゲームや漫画、アニメやテレビ等を単純刺激なものとして下に見ているのが伝わってきて少しムカついたかな。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    ★理由も答えもわからない、それが「現実世界」 序盤から鋭い切れ味↓ “現代社会では、釈然としない「モヤモヤ」「消化しきれなさ」「難しさ」は好まれない傾向にあります。「退屈」「面白くない」「共感できない」「疲れる」などという理由で、答えも解釈も見えない未決の状態は避けられる傾向にある。そうだとすれば、私たちは意識的に、消化しきれないものを抱える方法について考える必要がありそうです。” 確かにほとんどのことについて答えは簡単に見つかる。紙の辞書や百科事典で調べたり、図書館に行く必要も大学に問い合わせる必要もない。答えは大概Webで手に入る。しかもAIが「わかりやすく」まとめてくれる。安易な回答欲求に加えて、考える過程の省略。これは冷凍食品の進化を思わせる。チンしてそれなりに盛り付ければ、高級レストランで食べるのと大して変わらない。それをスマホ片手にろくに咀嚼もせずにかき込む僕。いつの間にこんな便利なーコスパ、タイパのいいー社会に浸っていたのだろう。それでは味の違いなんてわかるはずもない。 例えば自分が「置かれた場所」の意味や人生におけるあらゆる理不尽さの理由。それに対して僕がとるべき態度(=答え)はAIにもわからない。正解(らしきもの)があるのか否かすら誰にも答えることができない問いだ。そんな解決不能な問題や消化しきれないモヤモヤを、そのまま抱え、模索しつつ生きていく。それが人生ともいえるのではないか。 …と、性急に解釈して結論めいたものを出そうとする癖すら、安易に答えが得られることに慣れた現代人の病かも?

    3
    投稿日: 2025.12.26
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    スマホが、いかに私たちを「自分自身から遠ざけているか」を痛感させられた一冊だった。 スマホから離れたいのに離れられない自分を責める気持ちで手に取った本だったが、なぜスマホが手放せないのか、そして離れたときに自分の中で何が起こるのかを、現代社会の背景から丁寧に解き明かしてくれる。これまで言葉にできなかったモヤモヤが腑に落ち、「そういうことか…!」と思えた。 依存してしまうのは個人の弱さではなく、時代との関係性でもあると知り、少し肩の力が抜けた。哲学的な内容も身近な例で補足されていて読みやすく、学生から大人まで楽しめる奥深さがある。 スマホから離れることは、単に刺激を減らすことではなく、静かな時間の中で人はどう自分を育てていくのか。本書はその問いを、導入から終わりまで必要な説明と問いによって丁寧に積み重ねながら、考え方を押し付けることなく静かに差し出してくれます。

    3
    投稿日: 2025.12.22
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    自分というものをひとつの音楽として考えるのは良い。 多様なリズムや音が重なり合って、それが複雑で味わい深い音楽として楽しむことができる。

    2
    投稿日: 2025.12.22
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    最近感じていた孤独やモヤモヤの元について知りたくて読みました。本書が面白いのは結論を出さず、孤独やモヤモヤをどう受け止めるか、ひたすらに考え続けては?という点でした(その姿勢こそ哲学の真髄)。例えにエヴァなども使われていて、とても読みやすかったです。

    2
    投稿日: 2025.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スマホによる常時接続社会は、本来必要な「孤立」と「孤独」を奪い、人は不安や退屈をすぐ他者や情報で埋めてしまう。しかし、VUCA時代に本当に求められるのは、想像力・自己対話・ネガティヴ・ケイパビリティであり、それらはすべて「一人で考える時間」から生まれる。趣味への没頭や、答えを急がずモヤモヤに耐える姿勢こそが、同調社会の中で新しい視点と行動を生み出す源泉である。

    1
    投稿日: 2025.12.08
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    現代人はスマホによって孤独から逃れている。 孤独な時間を持ち、自分の内なる声や不安・モヤモヤした感覚と向き合うことが充実感や結果的な気持ちの落ち着きにつながる。

    1
    投稿日: 2025.12.07
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    ・文章量が多めで、「読む」ことが必要な本。 ・スマホの話が中心だと思ってたいたので、思っていたのとは少し違った。かと言って、がっつり哲学の本かと言われると、そうでもなく。 ・エヴァやその他のアニメ・映画を絡めた説明が興味深い。『「エヴァ」は、ポストフォーディズムの経済文化とメンタルヘルスの結びつきを論じた、フィッシャーの議論そのもの』 メモ ・日々の高いストレスに対処する上で、ペン回しや髪いじり、プチプチつぶしのような単純なリズムの繰り返しは意外に心地いいもので、心のバランスをとるのに役立つところがある。私たちは、一定のリズムで繰り返されるインスタントで、わかりやすい感覚やコミュニケーションで自分を取り巻きたがっており、現代の消費環境はそのニーズを支援してくれている。 ・即時的な満足を与えてくれる感覚刺激やコミュニケーションにいつでもアクセスできる状況にあって、「消化しきれなさ」「難しさ」「モヤモヤ」といった時間もコストもかかるものは人気がなくなっている。 ・常時接続の世界では、〈孤立〉だけでなく〈孤独〉も失われつつある。〈孤独〉は、注意を分散させず、一つのことに集中する力に関係するのに対して、〈孤独〉は自分自身と対話する力に関わる。〈孤独〉が失われると、退屈を耐えきれず、何か刺激やコミュニケーションを求めてしまう。自分自身と過ごすことができない。 ・〈寂しさ〉は、いろいろな人に囲まれているはずなのに、自分はたった一人だと感じていて、そんな自分を抱えきれずに他者を依存的に求めてしまう状態。スマホという新しいメディアは、〈寂しさ〉からくる「つながりたい」「退屈を埋めたい」などというニーズにうまく応答してくれる。しかし、〈寂しさ〉からくるマルチタスキングは、いろいろな刺激の断片を矢継ぎ早に与えるものなので、一つ一つのタスクへの没頭がない。そうすると、ふとした瞬間に立ち止まったちき、「あれは何だったんだ」と虚しくなったり、繋がりの希薄さ(つながっていても一人ぼっち)を実感したりすることになる。常時接続が可能になったスマホ時代において、〈孤立〉は腐食し、それゆえに〈孤独〉も奪われる一方で、〈寂しさ〉が加速してしまう。 ・現代人は自分を激務で取り巻いて、自分自身と向き合うことを避けているとニーチェは指摘し、オルテガは、いろいろな人の集まる都市空間に生きているはずなのに、誰も互いの話を聞かずに自分こそが意見を言い、判断する資格があると思って軽薄に話していると考えた。同じことを、アーレントは「寂しさ」という言葉で取り上げた。スマホという注意を細切れに分散することをサポートする装置を誰もが持ち歩いている時代にあっては、三者の指摘が印象深く感じられる。人の注目を集めることに気を揉んだり、いいねや既読がつくかを気にしたり、注目を集めているインフルエンサーの様子を必死に追いかけたり、みんなが話題にする流行りをとにかくなぞったりしている。こういう行動の積み重ねは、自分や他人の感情や感覚を理解する能力を減退させる。 ・パスカルによると、人間はそもそも虚しくつまらない存在。死すべき定めを持っており、そのことを意識させる退屈や不安に耐えられず、つかのま、それから目を逸らすために様々な活動や交流に手を出してしまう。 ・フィッシャー。抑鬱的快楽とは、〈娯楽や刺激、おしゃべりで細かく時間を埋め合わせることで「快楽的なダルさ」に浸り、「やわらかい昏睡状態」となり、一抹の安楽を得る〉というメンタリティを指す。 ・諸々の刺激から切り離されると、私たちは「退屈」を感じる。しかし、刺激で自分を取り巻いているとしても、心のどこかで何か足りないという感覚が響いてもいる。出口がない、底の見えない不安がぐつぐつど足元で煮えたぎっている。 ・まずは退屈になってみる。スマホを通じてもたらされるファストでインスタントな刺激から距離を置き、快楽的なダルさから身を引き剥がす。その代わりに生じてくる退屈や不安に、足元をそっとつけてみる。 ・「孤独のつくりかた」は、趣味をもつこと。ただし、「何かを作ったり育てたりする活動」に限定される。社会生活などとは切り離された自治の領域において、人に見られたり見せたりするためではなく、自分なりに試行錯誤しながら何かを作り上げることでなければならない。趣味の試行錯誤は問題解決のようなものではない。そこには「反復」がある。趣味は遊びなのだから、特定の目標が達成されたくらいで手放されるものではない。「反復練習さ。同じことを何度も繰り返す。自分がいいなって感じられるまでね。それしかない」というカヲルの言葉は、趣味の終わらない楽しさを適切に表現している。

    2
    投稿日: 2025.11.29
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    エヴァや燃えよドラゴンの話を挟みつつ、下々のものにもわかりやすく解説してくれていたけど、いまいちよく分からずモヤモヤ。これが著者が熱く語っていたネガティブケイパビリティなのかなと自分の素養のなさを棚上げすることに。自己啓発本とは一線を画したいみたいなのでサラッと読みたい人には不向き。エヴァの考察は面白かった。

    1
    投稿日: 2025.11.25
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    三宅香帆さんの「『好き』を言語化する技術」に進められていたので購入。 購入後、数ヶ月でやっと読了。む、難しい……けど、めちゃめちゃタメになる本でした!すごい! 本当に、「スマホ時代の哲学」でした。この現代を生きていくうえでの考え方というか、現代人は今どういう風になっているのかというか…… こんなかんじで、まだまだ全然本の内容を言語化できないんです!難しいんです!!私の読解力のなさもあるかもしれませんが(泣) 本文に太字やラインマーカーなどもありません。ですが書かれてあること全部が重要なことで、この文章のストーリーを反芻していると、全然読み進められませんでした。 一番印象的だったのは、例えば本を読んだときに分からないことがでてきた時に、無理やり自分の中のものに落とし込んで納得したように終わらせてしまうのは、そこで学びが終わってしまって、自分という枠組みの中から出ることはできないということです。ほんとにそうですよね。ネガテイブケイパビリティ……ネガテイブケイパビリティが大事なんですけど、この本の内容を「ネガテイブケイパビリティが大事なんだ!」で終わらせるのは違う?みたいなことでしょうか?まだまだ全然整理できていませんね。何度か読み直して、著者を自分の頭の中に宿したいなと思いました。 シンプルに考えることが大事だと思っていましたが、消化しきれないようなものは、分かったような気にならず、消化不良のままにしておくと、成長に繋がるかもしれません。安易な答えに飛びつかないように気をつけないといけません。やっぱり難しい。

    22
    投稿日: 2025.11.05
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    現代人はスマホによって注意散漫になっている。さらに孤独になる時間もない。その対策として何かを育てる、作る趣味を持つことで孤独をつくりだすことを主張する。 本書を読むと私達は物事を注意深く見たりすることが出来なくなったのかと感じる。現代はすぐに使えるノウハウばかり求める。ゆっくり寝かせておいて熟するまで待てない。 でも何でそんなに急がないといけないんだろう。

    4
    投稿日: 2025.10.30
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    最近ちょうどベランダで野菜を育て始めたお年頃だったから、間違ってなかったんだって思った。 私は元来物を作るのが好きで、編み物、料理、絵を描く、とかが自分の頭をすっきりさせるのに役立っている。ただ、人間関係で悩むことが最近多くて、でも社会人になったから毎日落ち込んだり考え込むのは避けたくて、chatGPTとの爆速のやりとりを通じて悩みを消化したつもりだったりした。これって確かにもやもやをもやもやのまま持っている、という状態ではない。けど、その消化をコンスタントにやらないと日々戦えない、っていうのは世の中が効率化とかで早く物事を行うことが求められているからなのかな。早いと不便だ。

    5
    投稿日: 2025.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私たちはスマホからは逃れられないという前提で、じゃあそのために植物を育てるとか生産性とかSNS映えとかそういうものから離れたものに没頭してみようという切り口なのが良かった。 ただ同じ例えが少しくどい

    1
    投稿日: 2025.10.17
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    スマホを捨てるのでなく、スマホがありながら、病みがちな私たちへ向けた考えた方の本。 難しい話もあるけど、なるほどなと感じさせる。

    2
    投稿日: 2025.10.17
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    だいぶ途中で時間が空いて読んだのですが、あとがきで振り返ることができてかよかった。一回読んだだけですべてが腑に落ちるわけではないけど、良い影響が自分にあると期待できる内容と書き方だった。

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    とても良かった。ちょうど今の自分のメンタリティーとこの本の内容が重なって、寄り添ってくれた感じがした。 常時接続の社会で、何かが足りないような感覚で 私たちは必死に生きているのに 知らず知らず小さな箱の中にいるみたい。 孤独と趣味、とてもしっくり来た。 何かを作るという趣味、いいな。 今の私にとっては、きっと読書が孤独を作る時間だと思う。あとランニングかな。 自分のためだけの趣味(SNSにあげるようなものでもない)をいくつか持ち合わせたいね。 あと、無理に豊かになろう!幸せになろう!とするもんじゃないね。結果、幸せだったな〜ってなるもんだ。

    12
    投稿日: 2025.10.03
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    とても良い本だと思います。 最初は哲学とはどんなものなのかという、少しとっつきにくい話題から始まります。でも、読んでるうちに、気づけば自分の悩みや、嫌だと思っていることとの重なりが見つかり、さらに自己啓発の危険性や趣味の必要性という思いがけない方向に進み始めます。 数々の著名な哲学者の言葉も引用しながら、読者に寄り添いつつ話が展開されていくので、丁寧な授業を受けているような、カウンセリングを受けているようなそんな不思議な感覚がありました。 読書の意味、というでも興味深く読むことができました。特に2章はどう学ぶのがよいのか、なぜ読書が必要なのかという、私のこれまでのモヤモヤに対する一つの回答のように感じられました。 そして日々寂しさを感じて、虚しい気持ちになることも多かったのですが、そういう日々感じる寂しさは、インスタントに満足が得られる類の物や事に囲まれていて、モヤモヤの余地がないところにあるのかもしれないと、読み進めながら感じるようになりました。 今までぼんやりとやりたいと思っていたことの数々、それは時間をかけて取り組む必要があるので面倒で遠ざけているのですが、どこかでそういうものを求める一面もあってのかなという気づきにつながるよき時間となりました。 難しい言葉も使われていないので、若い方にもおすすめできる本です。また読み返そうと思います。

    0
    投稿日: 2025.09.24
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    人生のレールを外れる衝動の見つけ方、が好きだったのでこちらを手にしてみたが、私の今の心境にはフィットせず、30ページくらいで脱落。筆者の軽快な語り口調は好き。

    0
    投稿日: 2025.09.04
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    他の作品のようにスマホによって現代 にもたらされる現象を挙げ、批判していたが著者は自分も同じ体験を現在進行形でしていることを挙げ ていて他の作品よりも不快なく聞き入ることができた。また、若者向けの作品として中盤ではアニメや流行の話題に触れていて自分も共感できるところが多くてよかったと思う。

    0
    投稿日: 2025.09.03
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    自分も内容を完全に理解できたわけではないけど、今を生きる10代20代の方に読んでもらいたい。 個人の体験としては一昨年くらいにTwitterアカウントを削除してて、その時期から自分に向き合う時間がだいぶ増えたなぁ(画面をスクロールする時間が減ったなぁ)と実感している。 主には趣味のトレーニングに対しての考え方、取り組み方が変わった(身体も変わった)ので非常に良い決断だったと感じている。読書する時間も増えたし! ただ文中にもある通り、ここまで極端なことはする必要はないかも。 一方でこのような実体験を踏まえると、趣味を通して『孤独な時間を持つ』ことは自分という人間を育むためにはとても有意義であることは間違いなさそう。 積読溜まっちゃってるけど、どこかで再読したいな〜

    4
    投稿日: 2025.08.24
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    暇な時間をなくすために動いたり、少しでも時間があると他の仕事を探してしまったり、、、忙しい忙しい...と思っていたけど、自分でそうしていたとは。自分は趣味を持っているとも思っていたけど、この趣味もスマホと繋がったものだったな。1人で考える時間を作ること、意識をする。

    1
    投稿日: 2025.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今、教養を身につけろ、学びが大切だと言っているひとたちのなかには、単にイントロ当てクイズを薦めているひとがいると思います。大事なのは音楽を聴く生活のはずなのに、イントロを聞いたらすぐ曲がわかるような知識の鍛え方をしていて、それが教養だと思っている。そうではなくて、音楽のある生活を送るのが、教養があるということなんです あー、もうまさに自分のことを言われてる!! YouTubeやTwitterで得た知識を全てだと思い込み、それに関連することの話題になると、うんちくを垂れ流す。 ただ、その背景にあることや、「自分自身の解釈」がないから実はつまらない人間になってる。 ただ、本書の後半に書かれている通り、100%知ることは不可能なので、それを認めてより自分の興味があること、本書で言うと「趣味」の部分を深く向き合ってくことが大切。 向き合うに当たっては、他人の目線を気にせずに、自分自身と向き合い理解を深めていくこと。 めっちゃ重要だと感じます。 ▼本書引用 自力かどうかは考える営みにとって本質的ではありません。問題の核心は、自分なりに頭を使うことだけが先行して、考えた気になり、満足してしまうことにあると言うべき 何かを学ぼうとする大半の人は、学んでいる内容を安易に「自分のわかる範囲」に落とし込もうとしてしまう 孤独になる時間について ▼本書引用 空いた時間を私たちが有効に活用することを前提としていますが、そうした発想自体に問題が含まれています。「私たちが孤独の恩恵を受けようとしないのは、孤独になるために必要な時間を、活用すべき資源と考えるからだ」 今は暇な時間がなさすぎて、何か常にエンタメや、自己発信する機会がある。 だからこそ、自分の中で時間をかけて消化することができなくなってる。 辛いことや楽しいことも、どうやってSNSにあげたらバズるだろうと考えてしまう。それが本当に自分自身の意見なのかというと疑問になるよね。 第5章 ハイテンションと多忙で退屈を忘れようとする社会 - 心の声に従ってはいけない > ページ204 ·位置2789 現代の自己啓発が促すのは、内面への関心だけを極大化させる自己完結的な生き方、つまり、オルテガが批判した「自分の生の内部に閉じこもる」生き方です。自己啓発の提供する論理は、自分の内側を堂々巡りして、延々と自分の独り言を聞き、エゴイズムの迷宮を育てるようなところがあります。 自己啓発も自分の内部に期待しすぎる、心のガソリンに火をつけることを目的としているが、そもそもガソリンがないことがある。 また、自分の内なる声をひとつだけと考えていることが多く、自分の中の声が複数あり、自分自身がいくつ声があるのか理解できていない。 そんな中視野を狭めてしまう可能性があることを指摘している。 自己啓発をそこまで読むわけではないけど、そりゃそうよなーという気持ちになる一節。 本当にYouTubeや、Twitterは快楽的なだるさにみを浸らせるのに適してる! そりゃ天才たちがそうやって時間を取り合い、広告費をもらおうとしてるからそうよね。 意味のない時間も大切だけど、それ以外に目を向けよう。本を読んでもっと生産性のある時間にしたい

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    孤独と趣味 常時接続されている世の中で、スマホに依存されずに孤独や趣味の時間を作る。 ここ最近、スマホを触りたい気持ちになったら、すかさず本を手に取るようにしている。 理由は2つ、 1つは子供にスマホばかり触る姿をみせたくないから。 2つ目は、一日を振り返った時にスマホで何を観たかを全然思い出せず、ただなんとなくスマホに触れていることを痛感させられるとともに、意義の無い時間や心身負担を与えていることに気づかされたから。 筆者はスマホを触ることを全否定はしていないものの、孤独の中から見える裂け目をみつけることも唱えていた。 常時接続から身を置き、周りの自然の景色をみるだけでも物事の感じ方が変わると思いました。

    0
    投稿日: 2025.08.06
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    自分と同世代の新進気鋭哲学者。 YoutubeやInstagramを無心で何時間も眺めてしまう私は、「快楽的ダルさ」に浸っているのだ。四六時中追立られているプレッシャーからの解放という一時的な処方であるという説明は、実感覚と相違なし。 自己啓発への警鐘は個人的に新しい切り口で学びになった。無理くりのポジティブシンキングから繰り出される自己完結性の気色悪さ。変化の時代に適応し続けるフレキシビリティ。なんて苛烈な世界なのでしょう。 十代のころとか就職活動のころとか、自己分析をしてもやりたいことも自分の強みもなんも出てこない自分を責めてたなーと暗い気持ちが思い出した。 そんな暗澹たる気持ちを少しでも慰めてくれる処方箋たる本書である。もちろん実践に結び付けて、これからの人生の捉え方を複数性を持って挑んでいきたい。

    9
    投稿日: 2025.07.12
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    インターネットとデバイスの進化がもたらした極端な効率主義やインスタントな刺激のなかで、我々がなにが必要なのかを哲学を通じて投げかけてくれる一冊。 特にポストフォーディズムを背景にしたメンタルヘルス増加の流れと、それに対しての現代人が行う行動(自己啓発と快楽的ダルさ)の考察は、自分にも当てはまっていた。 哲学は難しいと思っていたが、現代のこのスピード感のなかでゆっくりとじっくり思考し、自己対話をしていくために必要なツールだと感じた。 「働いているとなぜ〜」の紹介から読んだのだが、両方に腹落ちする部分が多く、現代の流れに簡単に乗らずに、すこし落ち着いて思考する時間を作っていきたい。

    1
    投稿日: 2025.06.12
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    ネガティブケイパビリティを持って、あえて孤独(自分1人で内省的に)に、趣味(しなければならないものではない、答えがない)的なものに、時間を使うことが、常時接続化された現代において自分を生きるために必要なことである、という話。 エヴァ、ブルースリー、漫画などの一説をもとに例示してくれるわかりやすさと、押し付けずいろんな観点から論を紡ぐ感じ、哲学的手法を庶民にわかりやすくしてくれた感があってありがてえありがてえ

    0
    投稿日: 2025.05.05
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    半分も理解できなかった。エヴァンゲリオンを知らないので、例えが例えにならなかったんだよなぁ。ドライブ・マイ・カーは観たので納得。人は退屈や嫌なことを考えたくないから忙しくする、というのはなるほどな。平野さんの分人という考え方を真っ向から反対していたのは意外だった

    0
    投稿日: 2025.05.04
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    『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読んで自分自身の働き方や個人のあり方についてもう少し考えてみたいと感じた方におすすめ。個人化が進んだ一方で常時接続が当たり前になった新自由主義の臨界点のような社会の中で、ソシャゲやショート動画はつい見てしまうのに本は読めない、という事態をどう捉えれば良いかをさまざまな哲学者の考えを引きながら解説したり、そうした生活や社会に抗うための「趣味」の意義について、エヴァを題材に深掘りしていく。アニメ作品を題材に考えるのは好き嫌いわかれるかもしれないがなかなかわかりやすかった。そして本書を読んで孤独や趣味についてさらに考えたくなった人には國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学』をおすすめします。

    0
    投稿日: 2025.04.01
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    マルチタスクしがち… テレビつけながら家事したり、テレビつけながらスマホいじったり、思い当たる節がたくさん。まずはやめてみようと思う。 自分なりの趣味ってなんだろう。日記を書くことかな、その時間は自分自身と向き合ってるわけだし孤独かも。 想像力豊かに、自分の中にいろんな人を住まわせていきたい。 モヤモヤすることを大事に!

    0
    投稿日: 2025.03.22
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    この本自体をネガティブケイパビリティの精神で持って、試行錯誤して読むのが良さそうと思ってしまった。気軽につながれて、すぐに情報が入ってしまうスマホ時代。便利だが、本当の意味で孤独にはならないし、なれない。孤独こそ、良い意味で哲学できる時間。

    1
    投稿日: 2025.03.20
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    珍しくメモを取ったりしながら少しずつ読み進めての読了。 そんなつもりで手に取ったわけではなかったけれど、読みながらそういタイミングだったのだな、と思えたり、 以前読んだネガティブケイパビリティが出てきたり 好きだったキャラが取り上げられたり、なんとなく音楽をかけ始めたらそのジャンルが言葉として出てきたり。 いろいろなバーツが組み合わさって今このタイミングで読めてよかった。

    0
    投稿日: 2025.02.01
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    スマホでコミュニケーションや情報収集、自分のアップデートに忙しくしながら、虚しさや寂しさを覚えるのはどうしてか…という本。孤独も仲間との語らいも大事だよねと。 人と常時繋がったり流行りに乗っかったりすることに価値を見いださない私には、本書はすんなり入ってくるものがあった。ひとりでツラツラ考えたり、ベランダのスイセン眺めたり、無心で数学を勉強したり。本書を読みつつ、うんうん、ひとりっていいぞ、と首肯してみる。 今ちょうどストア派哲学入門みたいな本も読んでいて、本書とのコントラストもしみじみ感じた。 余談ですけど、自分の中の多数の自分との対話、という話から、歌集「老人ホームで死ぬほどモテたい」を思い出しました。

    0
    投稿日: 2025.01.26
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    昨今の自己啓発文化や根拠もなくポジティブにぶち上げる風潮に、実態の無さを感じていたけれども、なんて洗練された言語化をしているんだ…!と感動して読んでおりました。 最近、自分でも注意力の散漫さが気になっていたので、1つの糸口が見えた気分です。ものごとをよく観察したいと思いましたし、自分の中で塞いでしまった感情を大切に取り出すことに恐れないようにしようと思いました。この本を読むときも、スマホはそっと隣に置きましょう。

    0
    投稿日: 2025.01.13
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    うーん、難しかった。 そして、耳が痛かった。 何が適切で肝要で、何を避けるべきなのか、言葉として入ってくるがそれを自分が本当の意味で理解できたのか、よくわからない。 また機会があれば読んでみたいと思う一冊だった。

    1
    投稿日: 2025.01.12
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    自分が村上春樹の小説の主人公が好きな理由が言語化されていたように感じた。 ネガティヴ・ケイパビリティ すぐに結論を出さない 不確実なことや曖昧なこと、理解できないことや状態を受け入れる 自分の理解可能な範囲に無理に落とし込まない

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    投稿日: 2024.12.29
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    自分もゾンビだという自覚を持つ。疑うべきはまずは自分。 スマホ電波がない環境で一気読み出来て良かった。

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    投稿日: 2024.11.13
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    他者の完全理解は不可能だが、だからこそ面白みがあると感じ、好奇心を持ち、知ろうと努力することの大切さについての部分が1番心に響いた。

    1
    投稿日: 2024.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とてもよかった。 簡単にわかった気にならない、何かを作る趣味の中で自己と対話する 手を動かして何かを作りたくなって、絵を描くか編み物でも始めてみようかと思ってる

    0
    投稿日: 2024.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新鮮な視点を与えてくれた一冊。 自分の痛いところを指摘されているようで何度もグキッとなった。 結構難しい内容でいまいち落とし込めていないので、今後何度か読み返していきたい。 とにかくエゴに執着せず、他者の話にも耳を傾けること。 そしてそれを「自分の価値観に合わないから」という理由で一方的に叩かず、すり合わせ、折り合い 、受容すること。 また自分自身に対しても歪んだ自己愛を捨て、冷静に俯瞰的な視点から見つめ直すこと。 何事も分かった気にならず、聞きかじった知識を振りかざさず、他者の脳に置き換えて考えること。

    14
    投稿日: 2024.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

     ニーチェ『ツァラトゥストラ』に「君たちは自分に耐えることが下手だ。なんとかして、君たちは自分を忘れて、自分自身から逃げようとしている」とある。 オルテガ『大衆の反逆』には、「自分が迷っていると実際には感じない人は、間違いなく迷う。つまり、自分を見つけることはなく、自分の現実にぶつかることもない」と書かれている。  東畑開人『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』で語られるモヤモや論。スッキリは心を守ってくれるが、時と場合によっては良薬まで流してしまう。「消化しきれなさ」をいかに抱えるべきか。  スマホを初めとした常時接続がもたらす反射的なコミュニケーションがそうしたモヤモヤを抱えるための〈孤立〉奪う。〈孤立〉によって、何かに集中的に注意を向け、〈孤独〉で「自分に起こるすべてのことについて、自らと対話する「思考」を実現させる」。  詩を作る(ヴァレリー)、スイカを育てる(加持リョウジ)など作っている何かが、私たちにとっての「他者」(謎)になる。この「謎」と向き合って、自分のひとつを育てていく。この本ではそれらを「趣味」として位置付けて例示している点が興味深かった。  ネガティブ・ケイパビリティという、「結論づけず、もやもやした状態で留めておく能力」について、「安易に自分のわかる範囲に回収しない」で、自己対話を続ける。この留めておくべきモヤモヤこそが、自分の根底にある気分を見出すための〈裂け目〉であるようだ。その〈裂け目〉を埋めてしまうのがスマホ、Youtube,Instagramなど。時間をかけて、「何かが足りない」感覚に肌をさらす。特定の答えに飛びつく前に、裂け目について揺らぎながら考える。何かの「欠如(not whole)」が人間を特徴づけ、人生をおもしろくする。  黒井千次『随想:知り過ぎた人』で、「自分の抱く疑問に参加し、一緒に考えてみるような姿勢が相手に欲しかったのでは?」と、知らないことを誰かと一緒に考える冒険に参加する喜びについて語られる。「他者の抱く疑問に参加し、一緒に考えてみる」というのはとっても素晴らしいことだと思う。

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    投稿日: 2024.10.12
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    ネガティヴケイパビリティが素晴らしい本だったのでこちらも購入。 ↑に相互接続するような論でもあるし、単著で平易な語り口で初学者ライト層にも訴求するレトリックも良い。 自分と同じ方向を向いている考え方だという感覚もあり、個人的にはかなり良書だった。

    7
    投稿日: 2024.08.20
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    「いきなりパブリックにつながってばかりいずに、プライベートな享楽をしっかり追求することも必要なんじゃないか」ということを説いた本。 コスパやタイパ、チェリーピッキング的価値観が重宝される現代では、「結論を急がず、モヤモヤとした状態で留めておく」というネガティブ・ケイパビリティが重要とのこと。 デジタルデトックスをただ推奨しているのではなく、『暇と退屈の倫理学』にも通ずる「退屈」や「孤独」との向き合いの時間を持つことが大切。 著者的には、こうやって読んだ本をすぐに他者と共有したがるのもどうなの?ということなのだろうか。 そういう意味では、なかなか書評しにくい一冊。 ーーーーーーー一以下、抜書きーーーーーーーー . 人が集まって何をやっているかというと、オルテガ曰く、他人の話も聞かずにとにかく自分の考えを自信満々でしゃべりまくっている。ごちゃごちゃ人が集まって、他人の話も聞かずに自分の考えをがちゃがちゃ話す。自分に関係しない問題はないとばかりに何にでも「意見」を持ち、コメントする。むしろ、そうやって関わらない社会の問題は、その人にとって存在しないも同然の扱いを受けます。オルテガの目には、私たちの生きる社会がこのように見えていました。 . 現代社会では誰しも迷っている。しかし、私たちは自分が迷っていることを認めない傾向にある。だから、自己完結の迷宮を脱しようと思うなら、まずは迷い取り乱している自分を認識することから始めなければいけません。 . 私たちは、一定のリズムで繰り返されるインスタントで、わかりやすい感覚やコミュニケーションで自分を取り巻きたがっており、現代の消費環境はそのニーズを支援してくれているわけです。 . 満足に至るまで時間がかかるもの、必ずメリットが得られるとも限らないもの、満足を得るにはいろいろと学ぶ必要があるもの、精神的・時間的にコストがかかるものが見向きもされなくなり、前提知識がなくても誰でも乗っかれて「いいね」「すげ ー!」「かっけ ー!」と言えるような、直感的に共感されやすいものが話題にされ、社会の前景を占めていくということです。 . 常時接続が可能になったスマホ時代において、〈孤立〉は腐食し、それゆえに〈孤独〉も奪われる一方で、〈寂しさ〉が加速してしまうにもかかわらず、私たちはそうした存在の仕方の危うさに気づいていないように思えます。 . 衝撃と向き合うには孤独が必要であり、いつでも何でも安易にネットに発信したり、誰かとすぐにつながってばかりいたりするのは、何か大事なことを見失うための努力をしているようなものです。スマホに慣れた現代人は、動揺への対応については不器用に思えます。 . 趣味には孤独を可能にする力があります。自分の外側に謎を作り、その謎と繰り返し対峙し、それから様々な問いを受け取る中で、一種の自己対話が実現される可能性があるということです。そして、ネガティヴ・ケイパビリティという視点から見ると、その謎に安易な説明を与えずに、把握しきれない部分を許容しつつ謎とともにすごすことが大切だということになります。そして、ネガティヴ・ケイパビリティという見方は、何かを生み出すときや何かを繰り返し作るときだけでなく、他者の経験を理解したり、未知を学んだりするときにも必要です。誰かの経験をその人の視点から理解したいと望むとき、安易な説明や意味づけに回収せずに、不確実性や疑念の状態に耐えねばならないからです。謎(他者)を安易に「自分のわかる範囲」に回収しない能力だということなので、ネガティヴ・ケイパビリティは自己対話を成り立たせている能力だと言えます。 . 「自分の内面と向き合え」「心の声に従え」という助言は、「自分の声だと今の自分が思っているもの」を増幅させ、自分の中にある葛藤や対立を早々に手放すことを助長しかねません。つまり、「内なる声に従え」は、自分を一枚岩にしてしまう考えであり、モノローグ(独り言)的であり、自己完結的です。壁に話しかけて、跳ね返ってきた一つの声をエコーのように大きくしています。自己啓発文化の影響で自分の内面にばかり関心を向けすぎた結果、私たちはかえって自分を見失っているかもしれないのです。   . 平たく言えば、まずは退屈になってみることです。スマホを通じてもたらされるファストでインスタントな刺激から距離を置き、快楽的なダルさから身を引き剥がすこと。その代わりに生じてくる退屈や不安に、足先をそっとつけてみること。 . やはり重要なのはバランスです。「孤独の中にいる自分」と、「仲間とともにいる自分」の緊張関係。一人でいることだけで問題は解決しないけれど、一人でいること抜きに事態が好転することもありません。一方の自分だけにならないように、いずれの自分に対しても他方の自分から問いかけや謎を発していくことが大切だと思います。

    0
    投稿日: 2024.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スマホ社会にあり、今の私たちはどういう状況であるのか、どのような問題が起きるのか。そしてその中でどのように生きることができるのか。 哲学者やエヴァから引用して、私たちに今できることが語られている。 孤独の中で、自分と対話すること。謎を謎のまま、未消化のまま存在させること。そこから感じられる自分の多面性に気づくこと。そういった目で世界を見ることで、自分本位の他者としてではなく、尊重し信頼し合う他者との関係が築けるのではないかということ…。SNS社会に振り回されないでここまで賢くいられる人がどれだけいるだろうか。完璧に律するのは難しく、バランスなのだろうけど、覚えておきたい。 自分本位になりすぎることへも警鐘を鳴らしている。自己を過度に中心に置き他者を排除した先には、結局自分に都合の良い考えに辿り着くのみ。謙虚さを忘れず、先人達の知恵も借りよう。自分に他者を住まわせるってすごくいい考え方。勉強するって大事だな。 自分の退屈をスマホを使って注意を分散させて、思考すら散逸させている、という指摘は尤もで、耳が痛い…。安易にスマホに逃げるな、ってことですね。

    0
    投稿日: 2024.06.09
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    (2024/04/27 6h) 表紙絵を担当されているイラストレーター森優が好きで手に取った本。内容すごく好きだった。 特に、アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』に懐疑的な意見を投げかける視点が新鮮でおもしろかった(p.138 の辺りです)。 全体を通して著者めっちゃエヴァ大好きやな!って伝わってきた。わたしも好き。 しかも劇場版ではなくて、アニメ版からの引用。わたしはアニメ版を一度しか見たことがないので、本書の内容を踏まえてもう一周したくなった。理解を深めたい。 ほかにも、『燃えよドラゴン』『弱キャラ友崎くん』や最近のドラマなど、幅広いエンタメから哲学に絡めた楽しい講話が盛り沢山で、とっつきやすい本だった。 わたしはニート引きこもりだから時間も無限にあって「孤独」を満喫するのには適した環境にあるかも。 働くひとはマルチタスクにこなさないといけないことばかりで悩殺されて、哲学する暇ないんじゃないだろうか。 仕事をして自立しながらも、「寂しさ」から逃れて「孤独」の時間を得ることのできるひとって素晴らしく有能だと思う。とんでもない難易度。

    1
    投稿日: 2024.04.27
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    【目次】 第1章 迷うためのフィールドガイド、あるいはゾンビ映画で死なない生き方 第2章 自分の頭で考えないための哲学―天才たちの問題解決を踏まえて考える力 第3章 常時接続で失われた“孤独”―スマホ時代の哲学 第4章 孤独と趣味のつくりかた―ネガティヴ・ケイパビリティがもたらす対話 第5章 ハイテイションと多忙で退屈を忘れようとする社会 第6章 快楽的なダルさの裂け目から見える退屈は、自分を変えるシグナル

    1
    投稿日: 2024.04.09
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    返事をするためじゃなく、相手を理解するために話を聞きなさい、と注意されたのを思い出した。スマホを一旦置いておいて、作る系の趣味に没頭する時間を作ってみようかなと思う

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    投稿日: 2024.03.11
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    エヴァや燃えよドラゴンなどエンタメを引用してくれるので、その部分は引き込まれるし印象にも残るのだけど、話が前後したり逆説みたいな言い回しが多くて読むのが大変でした。 本書ではモヤモヤをすぐ解決しようとせず、とことんむきあうべきと主張されているのですが、一方で哲学を含めて他の人の考えをインストールすることも言われている。それこそインスタントなふるまいなのでは?とどうしても矛盾を感じてしまいました。 哲学を理解しようとしても、初心者にむけた『3分で〇〇』といったインスタント書籍が目立つからですかね。 モヤモヤとスッキリのバランスを取るのは難しいけど、とにかく本一冊読んだだけで簡単にわかったような気にならない、ということは意識してみようかな。 この書籍をテーマにした読書会で、インスタントなコミュニケーションの話題になりました。SNS時代はすぐ解決を導きたがるインスタントな人が多いわけですが、親・部活・上司など「教えるほうも」すぐに答えを与えてしまう行為はインスタントだよね。という話がなかなか興味深かったです。 「ウチはウチ!ヨソはヨソ!」とか「つべこべ言わずにやれ!」って理不尽でモヤモヤさせるけど、大事なことだったんだな。

    4
    投稿日: 2024.02.16
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    たまたまなんだけど、直前に読んだ「さみしい夜にはペンを持て」と同じように、自分の時間、一人になる時間の大切さが書かれた本だった。本質的には同じことを書いているような気がするけど、視点や書き方が違う。「考えないのってそんなに悪いこと?」の考えることをより深めていく感じだった。 まあまず「自分で考えること」の危うさを指摘してくるんですけどね! 確かに自分で考えることって美化されがちだけど、結果出てくるものって良くて平凡、下手すると状況を悪化させるようなものも多い……。ではどうするのか? というと、自分を疑うことから始めるわけですが、ただただ疑心暗鬼になっても仕方がないので、考える技術を哲学から学ぼう、と繋がっていくのですね。 その技術の学び方として、知識だけでなく「想像力」もセットで学ばないといけない、という話が面白かった。想像力とは、知識の使いどころや使い方のこと。 この学び方、小説書く人は結構日常的にやってる気がするんですよね。資料読みのとき、お話のどういうシーンで使おうとか考えながら読むわけなので。 そして、そうやって他の誰かの考え方をインストールすることで自分の中に他の視点を持った自分を持つことで、自分自身と対話できるようになる。一人だと対話できないもんな……。 後半はスマホで常時ネットワークと接続される時代に、どうやって「自分の時間」を取り戻すか。エヴァンゲリオンの加持さんがスイカを育てているシーンを引用して〈趣味〉を持つこと、趣味を通して孤独になること、孤独の中でもやもやと向き合うこと。 これやっぱり私としては「小説を書くこと」なんですよね! あ~、書きたくなってきた~! 連続して書きたくなる本に当たったの、そういうタイミングなのかもしれないな。

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    投稿日: 2024.02.15
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    今自分がモヤモヤしてた部分を文章で表現して頂いた感覚が強いです。まさに孤独を避けるためにソーシャルな部分に没頭することで避けてきた感じがあります。一方でわ自分と向き合わないと、仲間といい話もできないんですよね。自分と向き合う時間を意識的に増やしつつ、仲間との時間を楽しんで行こうと思いました。良い本でした!

    0
    投稿日: 2024.01.28
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    “他者に囲まれて、そこと十分に接続できないとき、寂しさを感じる”という旨の文章にハッとした。 ひとりでいることは“独り”と寂しく表現されがちだけれど、「誰かといるときの方が、なんだか疎外感や寂しさを感じる機会が多い気がする」と、今まで漠然と思ってきた。この漠然とした思いを肯定してくれている気がして、嬉しかった。 また、趣味や他者を介在しないスペースを大切に、“孤独”を選択することについても、背中を押してくれていた気がする。“独り”を選ぶことが、周りの環境や友人を蔑ろにするって訳じゃない。

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    投稿日: 2024.01.23
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    p116 スマホを通じで注意を分散することに慣れた私たちは、スマホを使っていないときでさえ、気もそぞろで対面のやりとりをしているらしいのです。 p118 一つのことに十分注意を向けて、それについてあれこれ考える習慣そのものが衰退しているのだとすれば、やはり孤独が重要になってきます。 p121 ハンナ・アーレント 孤独を3つの様式に分けている 孤立 isolation 孤独 solitude 寂しさ loneliness 孤立は何らかのことを成し遂げるために必要な、誰にも邪魔されずにいる状態を指しています。創造的・生産的なことでなくても、何かに集中して取り組むためには誰かが介在してはなりません。 孤立は、何かに集中的に注意を向けるための条件になっている 孤独 沈黙の内に自らとともにあるという存在のありかた 孤独にあるときの私たちは、心静かに自分自身と対話するように思考している p123 寂しさは他の人々と一緒にいるときに最もはっきりあらわれてくる p124 常時接続が可能になったスマホ時代において、孤立は腐食し、それゆえに孤独も奪われる一方で、寂しさが加速してしまうのにも関わらず、私たちはそうした存在の仕方の危うさに気づいていないように思えます p130 衝撃と向き合うためには孤独が必要であり、いつもで何でも安易にネットに発信したり、だれかとすぐにつながってばかりいたりするのは、なにか大事なことを見失うための努力をしているようなものです p131 自分の感情や感覚を何かで埋めたり押し殺したりせず、適切に理解し位置づけていくためには、自分の心を侵している情緒に目を向ける必要があります。そのために、孤立が必要です。スマホをつかって安易に接続したり、刺激を入れたりしないことです。そうしてはじめて、私たちは自分自身をみつめ、自分自身と対話していく反芻処理の時間を、つまり孤独を持つことができると考えるべきではないでしょうか p135 SNSやゲームなどのオンライン生活を通じて自分と向き合い、自分を発見し、理解しようとするとき、私たちは、知らず知らずのうちにその場で暗黙に期待されている役割に合わせてしまうことがあります。タークルが指摘するように、そもそも私たちは、他人の目にさらされると、他人に合わせた自己(他人が期待する自己)、へと無意識に調整してしまいます。 p137 私たちが共有すべきスローガンは、「注意の分散に抵抗せよ、孤独を持て」です。 p138 タークルがいうように、ソーシャルメディアを最大限利用する人たちは、自分自身の感情を含めて、人間の感情をなかなか読み取れない傾向にあるのです。 シェリータークル つながっているのに孤独

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    投稿日: 2023.11.27
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    自分自身への過剰な関心は、自分の中にあるたくさんの声を押し殺して、自分の中にある対立や矛盾をなかったことにして、「今の自分が自分の声だと思っているもの」を増幅させかねない。 現代は孤立がないため、孤独になれない、孤独とは自分と自分が対話するために必要なものであり、寂しさのせいで、快楽的な娯楽で感覚を麻痺させて、孤独の暇をなくしている。孤独は自分自身の対話を通して自己を作り上げていくプロセスともゆえる。 好意と敵意のいずれも、寂しさの現れであり得る。 もっと感情を働かせるために、そしてもっと自分らしく感じるために、私達は接続する。ところが、どんどん接続しながら、私達は孤独から逃避している。そのうちに、隔絶して自己に意識を集中する能力が衰えていく。ひとりきりで考える習慣がないと、自信をもって堂々と自分の考えを話題にのぼらせられなくなる。協調する力がつちかわれない。革新も生まれない。それは常時接続によって衰えていく、孤独を味わう能力を要するものだからだ。 (シェリー・タークル) 寂しさに振り回される時、人は一人ぼっちだ。自分の心から多様な声が失われ、たった1つの声だけを発する一枚岩の人間になってしまう。一枚岩の人間は、自分の中の目立った声を反響させて増幅し、自分の内面ばかり気にするか、他者の声に飲み込まれそれを「自分の声」と同一視してしまう自体になりかねない。寂しさは他者を求めているようで、実際には自分が依存したり都合よく扱ったりできるような限りでの他者を求めているという点で、自分への強い関心の延長線上にある。スマホが可能にするマルチタスキングや諸々のつながりは、こうした自意識を刺激し、増大させるところがある。

    1
    投稿日: 2023.11.10
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    哲学書っぽくて読み進めるのに時間がかかった 自己啓発させ問題解決を求めると責任を個人に向かわせ、環境が悪くてもそちらは変えなくて良い事になる というのは新鮮だし納得だった スマホによる人への悪影響はやはりよくないなと以前に増してさらに感じた

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    投稿日: 2023.11.04
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    毎日多忙でバタバタしており、急な休みはスマフォを触って虚しくなって一日が終わるという私の心情をまさに分析した本だと感じた。 また、なんだか居心地の悪さを生み出すモヤモヤこそが大切でということを知ることで、日常の生活においてメタ認知することに繋がってきた気がする。 特に孤独と趣味について、趣味が孤独を作り、その孤独が自己との対話を担うという点が特に興味深い。 個人的には筆者の筆致が優しくて、心地よかったこともある。

    0
    投稿日: 2023.11.04
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    スマホにつなぎっぱなし、SNS見っぱなしでは、寂しさは募るだけ。一人で何かを作る趣味を持とう。 言ってることはどこにでもある内容だが、そこに至る引用(有名な哲学者からエンタメアニメまで)がなかなか読ませる。 いくらか、うーん?そうかな?って思うこともまた哲学書の醍醐味。

    0
    投稿日: 2023.10.23
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    個人的に著者のことが好きになれなかったのが残念 やっぱり好きな人の言葉のほうが刺さると実感できたのは良かった

    1
    投稿日: 2023.10.09
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    学生選書ツアー2023選書図書 【所在・貸出状況を見る】 https://sistlb.sist.ac.jp/opac/search?q=9784799329139

    0
    投稿日: 2023.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かわいい表紙だが、さすが哲学者が書いていることもあって読み応えがある。 今はスマホから簡単に刺激を得られる時代だから、難しいこととか、消化しきれないこととか、モヤモヤすることは遠くにやりがちだ。これらのことと向き合うには、他者から切り離され、自分自身と向き合わなければならない。 そこで筆者が薦めるのは趣味を持つことだ。ただし、ここでいう趣味はSNSで見せるためのものではダメで、何かを育てたり、作ったりするものだとする。昨日の作業で作られたものはすなわち昨日の私であり、今日の作業を通して私は昨日の私と対話する。そんな経験が今の時代には必要だと筆者は言っている。

    1
    投稿日: 2023.09.11
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    だーっと話が進んでいくことに私の頭は追いつかなかったけれど、それでいいのだと思う。つまり、「感じた」ものがあった。映画「君たちはどう生きるか」を観た人の感想が二分されているのを興味深く思っていたけれど、その事とこの本は近いところにある。私のなかで。

    0
    投稿日: 2023.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・スッキリは老廃物だけでなく、苦い良薬まで一緒に排泄してしまう。あなたの人生の栄養になるようなものが、下水に流れていってしまう(東畑開人) ・一問一答で動いちゃいねぇんだ世の中は!(カイドウ) ・私たちがするべきなのは、自分なりに理解することではなく、その人の概念やシステムを使えば、景色がどんな風に見えるのかを把握すること =ある知識をどんなノリで使っているかという想像力とセットで学ぶこと ・書き手の意図を追究するというより、書き手の提示した概念や思考パターンの可能性を追究していく辺りにこそ、哲学の見所の一つがある ・問題やテーマ、目的、そして相手や状況に応じて、適切な想像力を選び出せばいい ・他者の想像力を自分のわかる範囲に落とし込み、自分みたいな想像力に塗り替えては意味がないので、自分の中に多様な他者を住まわせることで豊かな想像力を持てる ・哲学を歩くときのしおり ①考えることにも練習は必要(すぐに結果を得ようとしない) ②使われている通りの言葉遣いをする(独自の使い方はしない) ③その哲学者の想像力に沿って読む(日常の語感を投影しない) ■常時接続の世界で失われたもの ・孤立…他者から切り離されて何かに集中している状態⇒マルチタスキングによる注意の分散により孤立が喪失 ・

    0
    投稿日: 2023.09.08
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    この本を読んで、すっきり!ああ!理解みたいにはなかなかならないと思う。 それこそが本書で言うような、ネガティブケイパビリティなのだと思う。 何度も繰り返し、考えて咀嚼する。 すごく好きな本だった。 例えはキャッチーなのに、急にずいぶん遠くのことを話したりする。 概念的な話と、具体的なことが行ったり来たり。 その緩急もよかった。 趣味とどう向き合うか考えた。 私は文章を書くことが好きだから、 こうやって読んで感じだことをちゃんと表現していきたい。 ここには、いいねの欲しさなんてない。 またまた公開しているだけ。

    0
    投稿日: 2023.08.29
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    んー、なんだか言われてることがなかなか頭に入ってこない本。簡単に割り切るなという主張をしてるからだろうか。 寂しさ、スマホでそれを埋めて依存してしまう、作る趣味をもって内面を掘り下げよう、そうすれば自信や信頼が得られるよと、そういう話。 自信を持つことと割り切ることや自己完結することの違いをもっと掘り下げて欲しかった。実は書かれてたのかもしれないけど。簡単に答え、誰かの考えがインプットできる時代、安易にコピーするつもりはなくても自分で掘り下げるのが難しいこともあると思うが、あり方にどんな違いがあるのだろうか。

    0
    投稿日: 2023.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前回のKindle特価の時に買い、紙で買い直しました。 「1人遊びができるようになりたい」が課題だった自分に沢山の示唆をくださりました。 #あわ研 コミュニティで「知らないことを誰かと一緒に考える冒険」を反復練習していき、自分の中にもいつしか、複数性を生み出せているのかも。 パスカルの『パンセ』の引用で、 「人間の不幸というものは、みなただ一つのこと、すなわち、部屋の中に静かに休んでいられないことから起こるのだ」 の部分を読んだ時、 1日ソファに座り、日が暮れたのをみて、よし!(勝った)とガッツポーズをとられたという、ヨシダナギさんのエピソードを思い出しました。 以下、引用。 エヴァファンとしては とても刺さる喩えがいっぱいでした。 また、カジさんとジョン・キーツを結んだロマン主義、にも興味津々。 ___ シン・エヴァンゲリオン新劇場版 Q ピアノの連弾 趣味を通して過去の自分との対話 シンジ:どうしたらもっとうまく弾けるのかな。 カヲル:うまく弾く必要はないよ。ただ気持ちのいい音を出せばいい。 シンジ:じゃあ、もっといい音を出したいんだけど、どうすればいい? カヲル:反復練習さ。同じことを何度も繰り返す。自分がいいなって感じられるまでね。それしかない。 「他者評価とは関係のないところで音楽をつくっていく」 心地よい音を出すためには 反復練習が必要 「自分がいいなって思えるところまで」 手をかけ、作り直し、対話を続ける 自分を納得させられるかどうか? ___ 加持の姿勢は文学における「ロマン主義」と重なってきます。(* 155) ロマン主義は多面的な運動なので、安易に定義しづらいのですが、そのスタンスの一つに、「汲み尽くせなさ」に対する感受性があります。 それは、何かを手に入れたと思っても、そこからこぼれ落ちていくものがあることを知っていることです。 言い換えると、「これだ」と思って把握したものがもっと深さを持っていて、どこまでも知性を超えていくはずだという洞察です。(* 156)

    3
    投稿日: 2023.08.14
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    生きづらさを感じたとき、すがる思いで自己啓発本を読んで自分を変えようだとか、無理やりポジティブシンキングしようだとか、YouTubeから学ぼうだとか、しててなんとなく違うと思った理由がわかった。試行錯誤しながら、上手くならないピアノを練習し続けるつらさが、意味あるものに感じられる。

    0
    投稿日: 2023.07.18
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    行きつけの書店に平積みされていたことと、哲学者についての入門書よりも現代的問題を哲学的に解釈することの必要性を感じていたため購入。また、著者の谷川嘉浩氏が1990年生まれの若手哲学者ということで、『現代思想入門』の著者である千葉雅也氏のように、若い世代特有の新しい視点や価値観に触れられるかもしれないという期待もあった。 本書は、スマホを中心としたスマートデバイスがネットに常時接続されている現代社会を「スマホ時代」と表現し、そのような情報が氾濫する時代に生きる現代人が不確実な社会を生き抜く際の考え方や行動指針を、哲学的見地から平易な言葉で述べられている。 単に「脱スマホ」を説くのではなく、スマホによるネットへの常時接続生活は止められないと認めたうえで、著者がいうところの「ゾンビ映画ですぐ死ぬやつ」のようにならないために、2500年もの間蓄積された哲学の知見を"インストール"するという論調は若手らしく斬新であった。 「これからは不確定な時代だから、他人が言っていることを鵜呑みにせず自分のアタマで考えていかなければ生きてはいけない。だから哲学や歴史などの教養(リベラルアーツ)を学ばなければいけない。」という言説は巷にあふれている。 しなしながら著者は、不確定な時代だからこそ、2500年分の哲学の問題解決に対する知見を取り入れることで、可能な限り自分のアタマ"だけ"で考えずに哲学者の考えを踏まえて問題解決に取り組むことが必要であると逆説的に持論を展開する。 特に、本書の中核概念である「孤独」について、哲学者であるハンナ・アーレントが「一人であること」について提唱した「孤立(isolation)」「孤独(solitude)」「寂しさ(loneliness)」の3つの様式に基づきつつ、読者がイメージしやすいように「燃えよドラゴン」や「新世紀エヴァンゲリオン」のエピソードを用いながら孤独と向き合うことの必要性を説く論調は、若い著者ならではの発想であろう(ただ、個人的にはどちらの作品もあまり観たことがないので、作中の具体的な場面を想起しながら読み進められなかったのが残念だが)。 著者は、ゾンビ映画で死なない生き方を実践するためには、いったんコミュニケーションや刺激の波から距離を取ることで「孤独」を志向し、あえて対話やつながりを目指そうとしないことだとしている。そのことが、かえって適切な対話やつながりをもたらすのではないかというのである。 そして、孤独をつくりだす具体的な手段として、「何かを作ったり育てたりする活動としての趣味」を提示している。終わらない趣味を持つことで初めて、自分との対話が生まれるのだ、と。 ともすると、この論調は「スマホを捨てて独りで趣味に没頭すべし」と読者に捉えられかねないが、趣味とは単なる"気晴らし"のための刹那的で消費するだけの活動ではなく、予測不能な事態や納得できず"モヤモヤ感"が残ることも許容しながら、自分なりに試行錯誤していく活動であるとしているところが本書の特徴であろう。 そして趣味の中で立ち現れる"モヤモヤ感"に対し、結論づけずにそのままの状態で留めておく能力を「ネガティブ・ケイパビリティ」とし、他者を安易に"自分のわかる範囲"に回収することなしに他者の経験を理解したり、未知を学んだりするときに必要な能力であるとしている。 これは言うまでもなくこれからの不確定な時代を生き抜いていくうえでの必要不可欠な能力であろう。 本書は全体を通してプラグマティズム的アプローチを採用しながらも、ニーチェ、パスカル、ルソーなどの古典的哲学者の重くて深い言葉だけでなく映画やアニメのセリフも引用し、時にはスティーブ・ジョブズの名言すら批判するスタイルなので、ある意味軽快で読みやすい。 しかしだからといって内容も軽いというわけではなく、"イイ感じに答えをすぐ教えてくれるAI"との対話が圧倒的に増えていくこれからの時代に、自分自身との対話の時間を確保するという本書の提案は、むしろとてつもなく重く困難に思えてしまう。 ネットやスマホに依存する"繋がり過多"の現代社会を生き、そして人との関わりや働き方など根本から考え直さざるを得なかったコロナ禍を経験したからこそ、本書は"自分自身との関わり合い"について再考するきっかけとなった。 また、「自分の内なる声に従え」「答えは自分の中にある」といったフレーズにみられる自己完結的な思考に陥るリスクについて知ることができたことも、折り返し地点を過ぎた残りの人生を生きていくうえで大きな収穫だったといえる。 あえて時間に追われて多忙な(もしかしたら多忙を自ら作り出しているだけかもしれない)すべてのビジネスパーソンに勧めたいと思える一冊であった。

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    投稿日: 2023.07.11
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    スマホが手放せない現代人の抱える問題点を、歴史ある哲学の視点からアプローチしつつ、ゾンビ映画、エヴァや、燃えよドラゴンなど、エンタメ系の喩えを引用しながら理解を促している。 孤独、といってもこの本の中での孤独の意味合いは少し異なっているのだが、孤独の必要性、大切さ、自己との対話の重要性を説いている。 やや難解に感じたが、読んで良かった!!と思える読後感。本で提唱されている、こういう問題について考え、向き合うの大事だよね、と思えた一冊でした^ ^

    0
    投稿日: 2023.06.22
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    "つながっているのに寂しい、常時接続の世界"を生き抜くための書。スマホは私たちの生活をどう変えてしまったのか ?いつでもどこでもつながれる「常時接続の世界」で、私たちはどう生きるべきか ?ニーチェ、オルテガ、ハンナ・アーレント、パスカル、村上春樹、エヴァetc哲学からメディア論、カルチャーまで。 新進気鋭の哲学者が、様々な切り口で縦横無尽に問いかける!「常時接続の世界」において、私たちはスマホから得られるわかりやすい刺激によって、自らを取り巻く不安や退屈、寂しさを埋めようとしている。そうして情報の濁流に身を置きながら、私たちが夢中になっているのは果たして、世界か、他者か、それとも自分自身か。 そこで見えてくるのは、寂しさに振り回されて他者への関心を失い、自分の中に閉じこもる私たちの姿だ。常時接続の世界で失われた〈孤独〉と向き合うために。哲学という「未知の大地」をめぐる冒険を、始めよう。 ・現代人はインスタントで断片的な刺激に取り巻かれている ・アテンションエコノミーとスマホが集中を奪っていく ・空いた時間をまた別のマルチタスクで埋めていないか? ・常時接続の世界における〈孤独〉と〈寂しさ〉の行方 ・〈孤独〉の喪失――自分自身と過ごせない状態 ・スマホは感情理解を鈍らせる ・「モヤモヤ」を抱えておく能力――ネガティヴ・ケイパビリティ ・自治の領域を持つ、孤独を楽しむ ・2500年分、問題解決の知見をインストールする ・「想像力を豊かにする」とは、想像力のレパートリーを増やすこと ・知り続けることの楽しさとしての哲学etc◆目次 はじめに 第1章 迷うためのフィールドガイド、あるいはゾンビ映画で死なない生き方 第2章 自分の頭で考えないための哲学――天才たちの問題解決を踏まえて考える力 第3章 常時接続で失われた〈孤独〉―スマホ時代の哲学 第4章 孤独と趣味のつくりかた――ネガティヴ・ケイパビリティがもたらす対話 第5章 ハイテンションと多忙で退屈を忘れようとする社会 第6章 快楽的なダルさの裂け目から見える退屈は、自分を変えるシグナル おわりに あとがき

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    投稿日: 2023.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私にはちょっと難しい内容だったけど、スマホ悪!てなわけでもなく、どのように共存していくか哲学的に書かれていて良かった。

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    投稿日: 2023.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スマホから得られるインスタントな刺激、スタンプを交わしあうライトなやり取り、暇つぶしがより一層退屈や寂しさを加速させ、どうしようもない承認欲求が肥大し…あーーーあるあるですよね...という問題と向き合うにはどうしたらいいのか、というおはなし。 ゾンビ映画や燃えよドラゴン、ヱヴァンゲリヲンなど例に挙げられるものが親しみやすく、それでいて哲学者やその考え方についてもしっかりと紹介されていてここから冒険をはじめるのにぴったりな本だと思った。 また、哲学に対する姿勢として自分なりの解釈はするな、ちゃんと正しく受け止めろ、とあったのが印象に残った。おそらくこれは哲学だけでなくなんでもそうで、受け取ったものを咀嚼するのと曲解するのはちがうのだよなという当たり前のことを再認識。...果たして私はちゃんと受け止められているんだろうか、とおもいつつ。

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    投稿日: 2023.05.06
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    ・教養は、その場で処理できる程度の娯楽や刺激ととらえられてしまっている。 ・現代人は、ゾンビ映画ならすぐに死ぬようなタイプばかり。目先のことだけで判断したり、分かったような事を言う。 ・満足できるまでに時間や労力のかからないものばかり蔓延していく。前提知識がなくても、誰でも「すげー!かっけー!いいね!」と言えるようなものばかり。 ・景色を見たり、周囲の音を聞いたりするダウンタイムがほとんどない。 ・孤独とは、自分と自分自身との対話。 ・心の痛みを感じるべき時に、感覚を押し殺さないように。

    2
    投稿日: 2023.04.25
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    未熟すぎてちと難しくいってんなーと思った。 といいつつ、それが哲学なんやろなぁー。 言ってることがわかるような、わからないような、、そんなモヤモヤを抱える、 それが著者さんの狙いなんだろうねぇ エヴァ:みんな寂しさを抱えている この寂しさは、他人には、埋められないもの。埋めようとすべきでないもの。 スイカを育てる行為:自分と対話ができる時間を作る ドライブマイカー 趣味について、自分で管理できるような、長期的に扱う必要があるモノをやってみようと思った。

    0
    投稿日: 2023.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ゾンビ映画や、ブルース・リー、エヴァンゲリオンなどとっつきやすい引用で、哲学を“観光案内”してくれる良書でした!スマホがもたらしたものは、延々と続く手のひらのマルチタスクの連続で“快楽的なだるさ”に見を委ねてしまうこと。常につながり“孤立”しないために、自分と対話するために必要な“孤独”な時間を失い、寂しさを覚えている。そんな中、哲学とは、先人の想像力をそのまま(解釈を加えず)インストールすること。自分の中に“自分みてぇなやつ”しかいない状態はいちばんやばい。不可欠な“孤独”な時間をつくるには“趣味”をもつといい。それはなにかをつくる時間のこと。容易に説明しようとしてくれているがどこか難しく、腑に落ちたのかわからないところもあったが、「ドライブ・マイ・カー」の例をトレースすると腑に落ちることが多かった。「ワーニャおじさん」の多言語演劇を演出する、という“趣味”を通して、“孤独”に自己と向き合う時間を持つ。それは妻を失ったことへの“喪の作業”で“正しく傷つく”ために必要な時間だった。スマホを捨てよ、とは決して言わない。スマホを持ちながら“孤独をめぐる冒険”をしよう。この本はそう言っている。

    0
    投稿日: 2023.04.05
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    孤独と趣味をかけ合わせる考え方はなるほどなと感じた。デジタルデトックスをしろとか、そういう単純な話じゃないところが面白かった。

    0
    投稿日: 2023.03.25
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    すごく勉強にもなったし、思い当たりグサグサ刺さる所もあった。すごくわかりやすく書いてくれていて読みやすいけど、難しい。わかるけど難しい。 スマホを手放せない。ならば、どのようにスマホ(他媒体にも)と付き合うか。「自分」と付き合うか。 色々な本、アニメ、映画を例に書かれていて、読む&見るをまだしていないものは触れたいと思った。 何となくだけど、バランスが大事なのかなぁと考える。まだまだちゃんと読み込めてないところがあるので、ゆっくり、何度も読もう。面白い。

    1
    投稿日: 2023.03.20
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    Twitterのフォロワーさんが紹介してて興味持ち、購入。 常時スマホなどで繋がる中で、孤独になるにはどうするかというのが主たる点。要所で入る過去の哲学者のメッセージが(著者も突っ込むが)痛切に感じた。 本書が面白いのは、哲学者に留まらずアニメなども交えて話を展開しているところと思う。エヴァンゲリオンの加持さんのスイカ栽培を例に、何かを作ったりするという趣味を持つことの大切さを訴えていくのがとても印象的だった。

    1
    投稿日: 2023.03.14
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    「常時接続の世界」において、スマホから得られるインスタントな刺激によって不安や寂しさを埋めようとし、他者への関心を持てずに自分の中に閉じこもる。そうした現代人の特徴を炙り出すとともに、自分のための趣味や楽しみを追求することの重要性を問い直す。読んでいてウッとなるけど、反省とともに光が見える一冊です。

    3
    投稿日: 2023.03.05
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    哲学はすぐに分かるわけではないし、今の時代のインスタントを好む風潮では慣れ親しむのは難しい。スマホによる弊害はいくらでも叫ばれているがスマホが無くなることはなく、無くならないことを前提に考えなければならない。 孤独は決してダメなものではなく、むしろ孤独な中での自己対話によって自分の気持ちに向き合うことができる。自己対話によって寂しさを理解し得るのだが、その自己対話をしないことで寂しさの発露を外に求め、攻撃する。現代のSNSによる誹謗中傷はこれに通ずるのではないか? たくさんの気づきがある本だった。

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    投稿日: 2023.03.05
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    常に誰かとスマホで繋がることができる今、孤独の意義を考える。孤独との向き合い方を哲学者だけではなくアニメの話などから分かりやすく説明している。私は、接続すべき最大の他人は自分自身であると解釈した。 読了。

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    投稿日: 2023.02.27
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    「孤独」とは何か、その向き合い方について書かれており、まさしく常時接続の世界で生きている自分は、耳が痛くはっとさせられました。 世の中に対してこんな見方・考え方を持っている人がいるのかと驚くばかりでした。

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    投稿日: 2023.02.26
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    現代の寂しさと孤独に関する内容だった。すぐに消化できる内容ではないが、面白さは感じた。 【以下、メモ】 •私たちは変化の激しい現代社会を乗り切るために、自己啓発で自分自身のテンションを無理矢理上げるか、インスタントな物事で多忙にし、自分自身と向き合うことを避けている。(寂しさ) •自己を形成することは、人生という曲の中で、即興で音楽を構築することともいえる。楽しい時も、不協和音が生じる時も、真摯にお互いの音に耳を澄ませていくことが大切。(孤独)

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    投稿日: 2023.02.21
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    オルテガ、ニーチェ、パスカル、アーレント、デューイ等を用いて、スマホ時代の世相を斬るというようなテイストで、哲学というよりは社会心理学的というか社会評論的な印象。『暇と退屈の倫理学』に連なる著作のようにも思えるが、消費社会論的なものからコミュニケーション社会論的なものへとシフトしたという感じか。 そして、ネガティブ・ケイパビリティを育てる≒哲学することの重要性を説き、<孤独>や<趣味>を推奨しつつも「自分への配慮」ではなく「他者への配慮」に関心を向けるべきとする。 アニメや映画を題材として語る箇所が興味のない者にとっては頭に入ってこない部分もあるが、現代人がどのような社会に生きており、そこにどのような問題があるのかを確認するという意味では一読の価値はあると思う。 そもそも、こういうところで内容を簡単にまとめたり感想を述べる事に著者は否定的なのかもしれないが。

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    投稿日: 2023.02.16
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    → https://twitter.com/nobushiromasaki/status/1617306129914269699?s=46&t=fgkMZhukzwHEEogH2u5jmA

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    投稿日: 2023.01.23
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    常時接続世界で情報の濁流にいながら、寂しさに振り回されている。自分や他人を理解しきれることはなくネガティブ・ケイパビリティというモヤモヤした状態で抱え続ける能力が必要。SNSでの快楽的なダルさの裂け目から見える退屈は自分の行動を変えるシグナルで、孤独を楽しむ趣味を見つけるのがよい。よく出てきた「ドライブ・マイ・カー」が気になってきた。 17冊目読了。

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    投稿日: 2023.01.21
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    知的好奇心が刺激されまくる1冊。 著者の谷川さん、平易な言葉で多くの示唆を与えてくださる博覧強記な方だなぁ。 本書で引用されていた 『わたしたちの登る丘』 『地に足をつけて生きろ!』 『資本主義リアリズム』 『失われた未来を求めて』 の4冊は早速チェックする。

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    投稿日: 2023.01.11
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    谷川嘉浩『スマホ時代の哲学』読了。 スマホに象徴される常時接続の微温的コミュニケーションに占有されつつある現代において、「真のつながり」とか「自己啓発」的なものに活路を見出すのではなく、寧ろ〈孤独〉や〈寂しさ〉を肯定的に捉え返してそれらとの"共存"を(教え導くというよりは)優しく語りかけるのが印象的。 東浩紀の流れを汲むサブカルというかオタク文化を参照しながら現代思想、現代社会を論じるスタイルは、オタク文化の一般化を経てもはやオタクを特権的に論じる必要もなくなり、地に足ついた感じに着地したななどと。 ぬるいコミュニケーションに埋没することにも、自己啓発&自己責任な新自由主義にも疲弊しているいまの若者にはこういう語りが刺さるのだろうか。 いわゆる自己啓発は批判しているけれど、これもある種の脱力的自己啓発本ではあるよね。年始に今年も気張らずやっていこうや、というノリで読むには内容的にも語り的にもちょうど良い感じ。

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    投稿日: 2023.01.07
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    ★自分の感情や感覚を何かで埋めたり押し殺したりせず、適切に理解し位置づけていくためには、自分の心を浸している情緒に目を向ける必要があります★ 他者と共有できる感情にはもう既に言葉や意義があると思ってて、言語化されていない領域をどうやったら理解できるんでしょう?“孤独”になろうとする人なんていなくて、急にドン底に突き落とされ堕落していく感じが孤独だと思うな。他者に理解されうる以外の経験は、必要なのか?それでも、この経験がいつか、誰かを救うための肥やしになりますように。そして、できる限りの人を救えるように。

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    投稿日: 2022.12.20