
総合評価
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powered by ブクログ言語への情熱とユーモアに溢れ、外国語を学びたくなった。高野さんの文章は読んでいて楽しい。話したいことがあれば話せる、言語にはノリがあるという話が興味深い。どの言語も美しい、という結論がとても素敵だ。
0投稿日: 2026.02.14
powered by ブクログ内容が刺激的だし、文章がうまい! こういう風に冒険を伴った言語学習なら、外国語=英語?がもっと好きになる中高生が増えると思う。 そもそも、カリキュラムは「外国語」であって「英語」では無いのだから、何語であっても良いはずだ。 著者自身が破天荒な学習者だから、教える立場に立ったときの教え方も、ユニーク! あと、言語が持つノリと言う考え方も面白かった。音楽のノリと言語は、やはりとても関係があると思った。話す言葉によって、なんと話者の気性まで変わってしまうのだから。 情報を伝えるための言語と仲良くなるための言語と言うカテゴリー分けも面白い。 だからいくら翻訳機能が発達しても言語学習はなくならないと言う著書の読みもうなずける。
1投稿日: 2026.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
普段読書をしない私でもものすごくハマった作品です。著者のキャラクターが自分にものすごく似ていて、感情移入しやすくペラペラと読むことができました。冒頭らへんの、英単語を野球の打順のように覚えたというところが面白すぎて、笑いが止まりませんでした。彼の本を他にも読んでみたいと思ったので、教えていただけるとありがたいです。
0投稿日: 2026.01.25
powered by ブクログ「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」をポリシーとする筆者・高野秀行は、幻獣ムベンベを追い求めてコンゴへ行き、幻覚剤を求めてコロンビア周辺の南米を旅し、ケレン味たっぷりの野望をもってタイの大学で日本語講師になり、ゴールデントライアングル(タイ、ラオス、ミャンマーの国境にかつて広がっていた麻薬地帯)でケシ栽培をする。目的を達成するためには、現地住民との交流が必要で、そのためになら辺境言語だって学ぶ。相当トリッキーな人間だ。そしてそれらの経験に基づいた、言語習得論もたいへんに面白い。 印象に残ったのは「言語は能だけでなく、目、耳、口、手を駆使する身体的な技術体系」という一文だ。受験でしか英語に触れてこなかった私にとって、言語は勉学だった。しかし、筆者が大学時代にインドで身ぐるみを剥がされて以降、「通じるまでやるしかない」の精神をもって、現地ですべての感覚器官をつかって言語を習得しようとする様子を読んでいると、自分の考えが浅はかであったと言わるを得ない。目的を達成するために、全身全霊で語学を習得しようとしている姿に感銘を受けた(ただし、飽きるのも早そうであるが……)。 タイトルの「語学の天才まで1億光年」とあるように、語学を学ぶにあたり天才かどうかはあまり関係がなく(習得の速さなどはあるとおもうけれど)、伝えたいという熱意と身体全体をつかって学ぶことが重要だと思わされる一冊だった。やるか、言語学習。
0投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ語学意欲と海外に行きたい欲が煽られる!^_^! 語学の話と旅の話で進むのでとても楽しかった。 中でも、コミュニケーションの為の語学と親しくなる為の語学の話や正しい文法より通じればいい楽しさ、テキストより誰でも良いからネイティブの人に現地の話し言葉を学ぶ、と言ったところの話が良かった。 たまたま同時並行で読んでいたオードリータンの本にも、正しい英語は必要ないと書いてあって、文法が正しいか間違っているかばかりに頭をとられるより、間違っていたらいたで、それでも相手に通じると。 そして、この著者も言うように相手も助け舟を出してくれてコミュニケーションが成り立つと。 と、語学能力が残念過ぎる私の感想でしたw だからこそ、奮起させてくれる本でもありました!
2投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログ面白いのなんのって!久しぶりに、読みながら「えー?」と何度か軽く突っ込みを入れながら・・楽しくあっという間に読了。某大学の入試問題に使われていた新聞コラム内で、初めて高野さんのことを知る。半ば必要に迫られて読む事になったわけだが、これが大ヒット。学んだ言語は25以上というどれだけ語学の天才が書かれた本かと思いきや。何ともドタバタストーリーのオンパレード。最初は自分の興味のあるスペイン語のところだけ取り出して読もうかと思ったのだが、これは最初から読み進めて正解。スペイン語にたどり着いた時、まさに目から鱗。「なるほど~」とうなずくこと然り。著者は謙遜されているが、さすが語学の達人。本書を読むことで語学の旅を満喫できる。
12投稿日: 2025.12.18
powered by ブクログずーっと気になってたタイトル、しばらくの積読を経て、気が熟したと思ったタイミングで手に取った。読了まで数ヶ月!けど面白かった! 英・中・韓3カ国語を学んだことがあり(どれも初級〜中級程度)、言語どうしの共通項や法則性を自分で見つけることで得られる衝撃で脳に定着させる、という方法は身をもって実感しているつもり。 点と点が線になるような感覚が原動力、ことばって楽しい。 未知なる言語の荒野を突き進む、そのワクワクやときめきを追体験できるような筆致で、文字通り冒険小説を読み終えた満足感。 次はスペイン語かポルトガル語やってみたい! 話したいことがあれば上達する、そんな欲望私にはあるのか… 以下心に留まったトピック 挨拶語、儀礼語 言語強者と呼ばれる多数が話す言語には多彩にある、キリスト教の布教のため、辺境に踏み入る場面で必要になる ワ語など、少数、隔絶した地域でのみ話される言語、不特定多数に自分が安全であることを示す必要がないから、あいさつが存在しない 目から鱗!とともにめちゃくちゃ腑に落ちた 人の往来が増えたり、ITが普及してきたり、場所的隔たりが解消されていく中で、最近になってから挨拶語が普及してきているとも。歴史とともに変化する、ことばの内情に触れた感覚 世界、を知ることができる環境にあること、恵まれている 標準語、があるから方言が生まれる 本来言語は平等、皆美しい とはいっても著者のハングリー精神、飽くなき関心とそれを掘り下げる執念、すごすぎる!
0投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログ怪しげな本ばかり書いているイメージで避けていたわけではないけどこれが初めて読んだ高野さんの本になりました。 様々な冒険で使える魔法の道具として「語学」を学んで行った著者ならではの語学エッセイで 冒険的要素も程よく入って面白い! 日本人が日本語だけを母語とするのに対し、コンゴ人の言語感が3階建という説明が目から鱗で、 以前「世界の台所探検」という一般の人に自国を代表する料理を習うエッセイで、イスラエルのような激動の歴史がある国にはいわゆるイスラエルらしい料理がないのに驚いたこととリンクしているように感じた。 日本のように主に単一民族が住んでいて植民地になったことなどがない国の方が珍しいんだろうな。。 個人的にはタイ語を勉強していたのでチェンマイで東京ラブストーリーの漫画で日本語の授業をするエピソードが好きでした。 また、中国語の莫先生のエピソードがかっこよすぎて大ファンになったので、莫先生の話だけで一冊読みたいくらいでした。 以下メモ) 世界にはあいさつの言葉がない国がたくさんある。 タイ語のサワディーカですら1931年のラジオ放送が始まった時に作られた言葉。 日本語の「切る」と「着る」はおなじきるでも否定形にする時は「切らない」と「着ない」のように変わったりする。この変化は法則で説明できない。 「飢え」は極度の主体性を生むP247
1投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ辺境ノンフィクション作家の青春語学体験記。 “辺境ノンフィクション作家”だけあって 挑んだ言葉が???!!! 「リンガラ語」「ボミタバ語」「シャン語」「ワ語」などなど。聞いたこともないような言葉が続々。 もちろん「英語」を始め、メジャーな「フランス語」「イタリア語」「スペイン語」「ポルトガル語」 「中国語」も。 「タイ語」「ビルマ語」も。 「英語」ひとつだけでも 四苦八苦している私にとっては 驚きの連続。 しかし 彼と私の学びの姿勢の違いは 歴然としている。彼には それぞれの言語を話す民族の事を知りたいと思う“必死さ”。どうしてもの“必要性”。 語学には興味あるが、この“必死さ”と“必要性”が足らないのが どうも私の語学の進歩が遅々と進まない原因の一つであることが ハッキリしました。
0投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ高野秀行さんて、「誰も行ったことのないところに行く」とか言ってるし、めちゃくちゃ破天荒な人なんだろうな、と、はじめの頃は思っていたし、実際、到底真似できないことばかりなさっているのでこれから述べる感覚はおかしいかもしれないのだが、読めば読むほど妙に親近感が湧いてくるのだ。これももしかして、異世界の人だと思ってたら案外話していることがわかって嬉しくなる、という「人間みな同じ」経験なのだろうか。同時代に生きる日本人の書いたもので、「驚き」と「共感」の両方がこんなに高いレベルで、一切のストレスなく得られるって、すごいことだ。 『アジア新聞屋台村』と読けて読んだので、“高野さん青春記”をさらに見せてもらった思いであり、そこに常に共にあった、というか切っても切れない「語学学習」を通して語られた言葉はどれも刺激的だった。 色々な言語話者がどんな「言語観」を持っているかを図で説明するところなどとても分かりやすくかつ興味深かったが、「尾張人はこう、三河人はこう」などと言い切る司馬遼太郎みたいだと思った。そして司馬遼太郎といえばもうひとつ。本書で高野さんが中国語を教わった莫先生から「高野は“でも”を使いすぎる」と指摘され、確かに“でも”に限らず接続詞を使わないで、簡潔な文をただ並べたほうがより中国語っぽいノリになると気付くシーンがあった。司馬さんの文章もそんな感じだったなあと思った。 この「言語のノリ」の話は面白く、本書では話し言葉中心に語られたが、書き言葉でも感じられるんじゃないかなと思ったり、国内旅行でも自分のなじみでない地元の言葉に触れるときに感じる新鮮さにだんだん慣れていくときのことや、ひいては言語差などなくても長く接している人について「あの人ってこういう話し方するよなあ」とその人の口調や論理展開が自分に乗り移る感覚などを思い出した。 南米文学のマジック・リアリズムに触れたくなる、「平安京的」とされるスペイン語とスペイン語話者の世界観に興味を持つなど、関心の幅が広がった。
14投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ私は日本語しかまともに話せないので語学の勉強なんてものは学校に通っているときのみ それでも海外旅行に行った時には何となくで言われていることは理解できました ただ、私からは発信することができない 言われていることはわかる、でも伝えられないあのもどかしさ 勉強していれば良かったなぁと何度か思い、思っただけで終了 語学の勉強って、辛い思い出しかなくて それも勉強するという意思に歯止めをかけているのだと思います こんなにも興味を幅広く持ち、忘れたとしても学ぶ姿勢は見習わなければ、とも感じます が、ここまで冒険はしなくてもいいかな笑
7投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ語学をテーマに作者の探検譚を振り返る内容なんだけど、言語学的にも高野作品としてもどっちつかずで、どちらかというと高野作品初心者向けの内容だった。 ワクワク感には欠けるけどナマの語学学習法とかは新鮮でおもろかった。
6投稿日: 2025.09.25
powered by ブクログ刺激的。作者は世界中飛び回ってるのだから元気で超明るい人なのかなとおもってたけど、結構人並みに悩んだりしてて人間くさくて好きになれた。
0投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログめちゃくちゃ、めちゃくちゃ面白かった〜!もっと早く読めば良かった〜!旅行記としては刺激的、語学については知的好奇心を満たしてくれ、学ぶとは?体験とは?といった抽象的な問についても、おもしろ可笑しく考察してくれている。語学の勉強法についても学べて、いったいこの本からいくつの刺激を受けたか分からない。そして、経験を笑いに変えられる、著者の心広さ、たくましさに尊敬の念を覚える。もっと、硬派な本かと思っていた。 読書はこういう体験をさせてくれるから止められない。ありがとう、である。
1投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ私も今英語が通じない国への旅行を計画していて、少しでも深く現地を知るために新たな言語を学び始めたところだったので、目的があれば頑張れるというのは私も全く同じだし、目的がなければ頑張れないというのも本当にその通りだ。 作者の勉強法はだれにでも真似できるものではないけれど、ネイティブが書いた文をとにかく読むというのは有効そうだと思った。そして、伝えたいことがあれば語学は上達する。 現代では英語が話せれば最低限旅行はできるけれど、作者のように現地の人々や文化を深く理解したり、英語が全く通じない場所で暮らしていけたりはしない。 情報を伝達するという目的のための語学は今後必要なくなるかもしれないが、人と仲良くなったり、文化を理解したりするためにはまだまだ語学は必要なのだと思った。
11投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ言語にまつわる国民性(民族性?)や社会がよく分かり、世界の広さを感じさせる一冊。 近年、ICTの発展が著しく、中には「語学を学ぶ必要なんてない」という人がいる中で、語学を学ぶ必要性をこの本を読んで改めて感じた。 私はどこか、言語を目的として勉強してしまっているところがあったが、あくまでもコミュニケーション手段であり目的ではないことを思い出させてもらった。 筆者曰く言語には2面性があり「情報を伝える側面」と「親しくなる側面」がある。この本では言語の「親しくなる側面」について、筆者の突拍子もない体験談から学ぶことができた。 言語や人間に興味のある人はぜひ読んでみてほしい。 自分の中の好奇心を奮い立たせたいときにまた読みたい。
1投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ「イラク水滸伝」で高野先生のファンになったので何か別の著書を読んでみたいと、こちらで検索してたどりつきました。星の数の多いもの…くらいのチェックで選んだので旅行記的なものかと思ってたのですが語学に特化したものなんですね。確かにタイトルに「語学」ってついてましたね。でも、とても面白かったです。 本作は先生がいろいろな語学を学ばれる話ですが、読んでいたら自分が大学でイタリア語を学んだ時のことを思い出しました。自分はイタリアが好きでイタリアに行ったらイタリア語で話したい!と当時思ってて、大学の講義にイタリア語があるのを見つけてラッキー!とばかりに履修したところ、授業に出て気づいたのですが先生がネイティブで日本語まったく出来ないという…。英語でイタリア語を教わるという恐怖の1年間を過ごしました。 マンツーマンでもなく寺子屋形式で週に1回、しかも自分以外は英語ができる方達…と、かなり苦行に近かったですが、独学でも勉強して、卒業旅行はイタリアでホームステイしながら1人旅してたので、結果的に高野先生も話されてる学習方法に近かった気がします。先生同様、目的を果たすと速やかに忘れるのですが。。。 翻訳ソフトやAIが進化してる昨今ですが、やはり外国に行ったら少しでもいいから向こうの言葉を使いたいものです。向こうの言葉をしどろもどろでも頑張って話してると相手もそれなりに聞こうとしてくれるし最後はジェスチャーゲームになってしまったとしても通じた時の達成感が半端ないです。日本にいて日本人同士で日本語を話す生活をしていると忘れがちですが、言語は話す方と聞く方の共同作業なんだな…と思います。
25投稿日: 2025.07.01
powered by ブクログ結構前に読んだ。読書メモだけ残してたので、感想として投稿。 まず初っ端に、インドで身ぐるみ剥がされる話。実はマザー・テレサに出会っていたのにただのおばあさんだと思っていた話。十分すぎるツカミなのにほんの序の口だった。それもそのはずで、この本は語学をキーに集められた、一つひとつが濃い内容の辺境旅をギュッと圧縮したものだ。そう言えば、インド英語ってなんか勢いが良くて好き。 著者の語学習得への取り組みは、まずは自宅近くでネイティブを探すことから始まる。彼(or彼女)が先生として優秀かどうかは関係ない。ダメ教師でもとにかく会話を録音して復習しまくる。 たしかにこれは良い。私も自分と先生の会話を録画して後から復習すると、話している最中には聞き取れなかった部分が明瞭に頭に入ってくることがよくあった。 そんな感じで世界の辺境・秘境に旅し、新たな言葉を千切っては捨てしているうちに学習した言語はなんと25を超える! ただ、千切っては「捨てている」ので忘れてしまった言語も数知れず、だそうな。 自身の学習の仕方についての考察もある。文法からではなく、まずは必要そうな会話を先に円覚え。文字の順は忘れたが、、、文法は後から。 これ、12言語を話せると言う人の本にも、この順での学習が良いと書かれていた。 私が以前スペイン語を習った時も、先生からその順がベストだと聞いた。実際にその通りにした。 スペイン語好きとしては、スペイン語界隈の話も興味深かった。コロンビア人や他の南米人・スペイン人は、母語・外国語や、母国人・外国人の区別にあまり頓着しない。まるで同じ国の人のように接してくれるそうだ。 うわ〜、これもスペイン語の先生(日本人)が言ってたなぁ。過ごしやすいよ〜って。 この本には本当にたくさんの国・地域がでてくる。そして、一つひとつが1冊の本になるほどのエピソードがあるので、今まで全く興味を持っていなかった場所にも記憶のフックがかかる。 先日ミャンマーのニュース記事をみた。普段はスルーしてしまう地域だけれど、今回はその写真に写る見たことのない文字を見て「あっ」と思った。これが本に出てきた文字かー。そして、興味をもった自分にもびっくりした。こんなに簡単に興味をもつことができるんだ。 中国語に魅せられた瞬間の話も良かった。日本語のノリで話す中国語ではなく、中国人の発する中国語は全く違う言語であるかのように力強く響いた、という。 私は昔『レッドクリフ(赤壁)』という二部作の映画を見た時のことを思い出した。失礼ながらそれまで中国語に特に興味も関心もなかった。でも映画で曹操(だったかな?)が高らかに漢詩を歌い上げるシーンでは、その中国語の美しい響きに心から感動した。しばらくウットリとした気持ちが続いた。 書き出したらキリがないくらいに面白い本だった。この著者の本はずっと読みたいと思いながら手つかずだった。これからは大いに手をつける!
1投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ興味をそそるタイトルに座布団2枚。 著者、19歳から29歳までの語学をめぐる風雲録。フランス語に始まり、リンガラ語、ボタミア語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語、シャン語、ビルマ語、中国語、ワ語。舞台はインド、コンゴ、ザイール、ブラジル、ペルー、コロンビア、タイ、ミャンマー、中国。 しかし著者にとって、ことばはあくまで探検を成就するための手段。ポリグロットやマルチリンガルになるのが目的ではない。ことばは、現地の人々との間に良好な人間関係を作るため、情報を得て、探検を可能にするためにある。 語学の習得は現地主義。予習が可能なら、ある程度予習して、現地に乗り込む。現地の人とコミュニケーションをするなかで本格的に習得する。しかし、それも探検という目標があってこそ。探検のモチベーションが下がってしまうと、習得のスピードも一気に落ちる。おもしろいのは、新たな言語に夢中になると、既習得の言語がどこかに行ってしまうこと(もちろん、多少のリハビリで、取り戻せはするようだが)。そういうのをビルマの諺では「穴の開いた袋にカエルを拾って集める」と言うそうな。確かに、それだと永遠に語学の天才にはなれない。 大学院を勧められるも、アカデミックなところには進まず。チェンマイ大学の日本語教師になるも(女子学生に囲まれた写真はすごく幸せそうだ)、いやいやこれではいけないと1年で辞めてしまう。安住の誘惑に負けずに、初志を貫徹する。そこが凄い。 (p.s. 著者のような言語習得のスタンスは、いつかどこかで読んだような。そう、文化人類学者の西江雅之の著書。2人は同じような匂いがする(西江先生はまったく風呂に入らなかったが)。2人は高校と大学が同窓。そこも共通している。)
0投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ初めて読んだのがアヘン王国潜入紀。 信じられないくらい面白くて、他の書籍も色々読んだが、様々な辺境にも言語は存在する中で、著者の野性的かつ本質的な言語習得能力はタイトルが謙遜過ぎるくらい。 非母語(外国語)の文章を読んで理解するということは「情景が浮かぶ」ことである。 単語一つひとつの意味がわかってもそれが像を結ばなければ理解したとはいえない。 言語によって階層化され、話者同士で上下関係が無意識に形成されていくのは納得。 コンビニでカタコトの日本語で接客する留学生は私なんかより全然優秀だが、日本人東大生を前にする気後れがないのが言語の受け止め方。
21投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ最初から最後までずっとわくわくしながら読んだ。 世界がまだ広かった時代(スマホやネットのない時代)の冒険譚。 作者の飾らない性格も好ましい。災難に見舞われても、むしろ美味しいと思える不屈の精神。こんなに自分に正直に生きること(好きなことだけしてる人生)のかっこよさ。 個人的に南米や中国のマジックリアリズムについて書かれた箇所が特にわくわくした。 言語を通した文化人類学的な考察もユーモアを混ぜながらわかりやすく、何よりめっちゃ面白く(ウケることへの嗅覚が文章にも反映されてて、時々声出して笑った)でもちゃんと参考文献や註もあり、学術的にも面白いという。また、比較言語学的な視点からの考察も、実地で見てきた説得力がはんぱなく。言語を学ぶことの楽しさが伝わってきて、これから語学をはじめる、また今学習中の人へのエールもあり、奥深い本だった。
8投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ秘境への冒険物語として、沢木耕太郎の『深夜特急』を読んだ時みたいなワクワク感も味わえるし、言語や世界地理の勉強にもなるし、楽しい本だった。この著者の他の冒険?の本も読んでみたくなる。 最後の、機械翻訳が進化した現在の語学をやる意味についての言及も、考えさせられるものがあった。 著者の、ビルマ語の手書きノートを見たら文字の可愛さに惹かれて、アルファベット以外の文字を使う言語も勉強してみたくなってしまった笑 でも肝心の目的がはっきりしてないから、続かないかなぁ
3投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログ語学を習得することの難しさや楽しさが面白おかしく描かれている良作。 何かしら自分も勉強してみようかな、という気にさせられると共に、高野さんの過去作品が横断的に語られているので、全て読みたくなります。
1投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ面白かった。 言語に限らず、動機のある学びは強い。 一定レベルまで学んでこそついてくる動機もあるため、義務教育の形は否定しない。ただ、もっと自分と向き合う時間みたいなものも、子どもたちに与えたいなあ。能動的になる時間というべきか。 本来それが探究活動なのだろうけれど、探究の時間だからそれをやるのではなく、もっと日常や人生にもその態度を振り向けてほしい。 などと、大きなことを考えながら読んだ。
1投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログ冒険×フィールドワーク語学譚。同じ語学好きだけども私はここまでは冒険できない、ここまで自力で文法を考察できない、と違いを感じながらも、思わずニヤニヤしちゃうくらい普段漠然と感じていた語学に関する気づきや感情を言語化してくれてるような部分がいくつもあって、良い読書体験だった。エピローグがね、好きすぎる。
2投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログおもしろかった。金田一秀穂の話を聞いたときにもAIが出てきた今語学を勉強する必要があるのかという話があった。 仲間に入ろうと思えば自分が習得する必要があるのは間違いないと思う。 ずっと思ってることに日本語以外を話す人で自分とすごく気が合う人がいるんじゃないかということ。その人と出会わずに死ぬのはもったいなさすぎるんじゃないかと思う
1投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ著者の半生記を語学に絡めて書いたもの。語学の話よりも著者のやっていることに関心ある人向きだと思う。 外国語についての考察は半分眉唾だが面白い。 特にアフリカや東南アジアの言語は全然知らなかったので勉強になった。 これを読んでいると自分も語学を勉強して外国に行きたくなる。 良本です。
1投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ面白かった。 できるだけ楽に習得すると言っても、やはり努力、集中力がとんでもなく必要なことが改めてわかる。 目的があってこそというのは、その通りだろう。その目的である数々の体験は本当に面白かった。 「誰もいかないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」 濃い人生でうらやましい。
1投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログ未知の世界を探検するなら地理に限らず、生活や言語まで。 最後のエピローグの言葉にぐっと来た。 翻訳アプリがいくらでもあるけど、それでも自分で言語を学ぶのは人々の仲良くなりたいから、その人たちの文化を学ぶため、自分の言葉でコミュニケーションをするため。 こんな風に現地に入り込んで旅できる人がどれだけいるだろう。 旅をする理由や語学を学ぶ理由がすごくはっきりと言語化されててよかった。 探検記としても言語本としても楽しめる一冊でした。
1投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログ体調崩し、寝込み中の読書。ほぼ一気読み。 挨拶の言葉がない、ほぼ日常で使わない、とか文化的な背景に根ざす違い面白かった。著者が語学を学びながらしていた旅も今のIT社会となっては…どうなのだろう。 2025.2.10
7投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログ最近この手の本は最後までなかなか読み切れないのだけれど、これは面白かった。 特にエピローグがとても良かった。 だって、Google翻訳があればどこにでも行けそうな時代だもんね。 でも、そうじゃないんだよなーーー
2投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログ詳細は、あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノートをご覧ください。 → https://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1903.html 英語から始まってアフリカや中南米、アジアの言語とその言語を使う人々のことが、普通ではできないような体験を元に語られていてすごく面白い。
2投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログめくるめく語学の習得と現地の探検内容が書かれたもの。探検に行った目的とその成果が気になったら、より深掘りされた別書を読んでみてねってお勧めしてくれる流れがあって、初めて読んだ著作がこちらで正解だったように感じました。 マイナーな地元言語を話せると、現地の人はどんな反応をしてくるか。地域に違いもあって面白かった。 『どの言語社会も近代化や経済発展、情報革命などに伴い、不特定多数の人やよそ者と接する機会が増える。その時、自分に敵意がないことを相手に知らせたり、親しみをもってもらったりするために、TPOにあまり関係なく、誰にでも使える挨拶語や儀礼語を使うようになる。-第5章 世界で最も不思議な国の言語(中国・ワ州)-』 「こんにちは」も「ありがとう」も存在しない言語圏があり、挨拶一覧で世界の言語はまとめられないと気がついた。日本との違いも、各章お国柄の違いも読めて、世界の広さに圧倒されますΣ(・∀・;) 2025.1
35投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ初読みの作家さん タイトルだけ見て語学の勉強法とかの本だったと思っていましたが、まさかの冒険記! 25を超える言語を使ってきた著者が 出会った海外の人との交流や探検の話が 実にイキイキと語られている描写は 自分も若かったら一緒に行ってみたいと 思わせてくれる内容で読んでて楽しかったです 阿片栽培は中毒が怖いのでパスw 紹介された言語としてはスペイン語に興味を持ちました。今年の目標としてスペイン語習得目指そうかな
2投稿日: 2025.01.01
powered by ブクログ語学勉強に対する見方が変わった。何のために勉強するのか、目標が明確であることはとても重要であると再認識した。
1投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ・発音を覚えるためにはネイティヴの吹き込んだ録音を聞いて何度もくり返すのがベスト(193) ・言語(外国語)は「話したいことがあると話せる」(204) ・言語を話すときの「ノリ」(234) どの言語にもその言語特有のノリとか癖とか何らかの傾向などがあることがわかる。それが語学で決定的に重要だということに気づかざるをえない。
0投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログエキサイティングに言語学と出会える。誰も行ったことのないような所に、行きたくなる。胸が熱くなる1冊です。
1投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ若い頃から、コンゴやビルマなどの秘境に興味を持った著者の言語習得のエッセイ 圧倒的な興味と習得に向けた熱量により、どの言語も根性で身につけていく様が面白かった。 また、いくつかの言語習得方法が記載されている。 ・ネイティブスピーカーの例文を復唱暗唱する。シャドーイングかな? これが著者曰く身につきやすいとのこと。 これからITなどが発展し、情報を伝えるための習得は必要性が低くなるが、親しくなるための言語習得はそれでは賄えないというのが筆者の意見であり、同意する。 文化理解や文化の伝承・発展を考慮すると、話し手のキャラクターや村の風習なども大事であり、これらが組み合わさって言語が生成・消滅されていくだろう。
0投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログ様々な国を旅し、多数の言語を学習してきた筆者の遍歴がざっくばらんに語られる。 インド、コンゴ、南米、タイ、中国、ミャンマー…。 色々な言語の共通点と相違点。 外国語学習や言語学に興味がある人は面白く読めそう。
0投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ30数年にわたり、世界各地で25以上の言語を学んだ著者による半生記 辺境を旅する物語的な面白さもありながら、様々な言語の特徴や、言語の習得方法、言葉と文化の関係といった真面目で実用的な要素もあり、他には類をみない記録。 親しくなるための言語、ブリコラージュ学習法など、独自の考察も非常に興味深い。
0投稿日: 2024.09.13
powered by ブクログすごく楽しい本。読んでたらいろいろな言語が簡単にできそうな気になりますが…ここには現れないご苦労もあるんだろうなぁ。
0投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログ筆者が、やりたいことを成し遂げる為の武器として、言語を学習をし、いろんな国へ突っ込んでいった体験記。 言語学習についてや、日本では考えられないような異国での体験。 なかなかぶっ飛んだ唯一無二の人生経験を、本書で追体験できるのは、本書の魅力の1つだと思う。 聞いて話して語学はより身につく。 どこかで聞いたことはあるが、テキストもないような言語を習得し、その他にも複数言語を話せる筆者が語ると重みが違う。 日常会話でその言語を使ってる人とのやり取りとなるとリスニングはとても重要で、リスニングそっちのけでひたすら単語や例文の丸暗記に勤しむ英語学習に取り組んでいた学生時代の自分を思うと「結局使えないね」と残念な気持ちになった。 また、言語学習をするなら完璧ではなくてはという日本教育による思い込みが自分にもあることは、本書を見るまで気づかなかった。 国によっての母国語以外の言語の捉え方の違いというのは、今まで意識したことがなかったので、面白さを感じた。
0投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログまさしく語学青春記。 好きなもののために様々な語学の沼へ突き進む著者が実に清々しい。 語学習得のコツは物真似とノリというのも妙に納得できる。
0投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログ高野さんの本を複数読んでいるが、高野さんの旅を語学の面で切り取った本。 語学に関する蘊蓄の部分は少し自分には不要だと感じたが、中国語を学ぶ過程、フランス語を学ぶ過程は独特で非常に面白かった。
0投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログおもしろかった〜〜!!20代までの語学学習の軌跡を追うと同時に、それまでの旅の総集編という側面が高野さん節を色濃く出していて、飽きずに軽快に読み進められる。 新参者の高野さんファンなので、まだ読めていない作品の概要が多々書かれていて、読みたくて仕方なくなった。(読みたい本が多すぎて追いついていない...) また、語学好きとしては、多数の言語を学んだからこそわかる言語学的分析が非常に興味深かった。 いろいろな言語に触れられていたけど、私は"平安京言語"スペイン語を学ぼうと決めた!そして南米に行ってスペイン語で話したい。
0投稿日: 2024.07.10
powered by ブクログ非常におもしろかった 何かを学ぶときにつねに自分1人で・書籍で学ぼうとする癖があるのでそんな方法があるのか!と思った 現代のツールでコミュニケーションはできるが、ノリをAIから学ぶのは難しいだろうなと思った 現地に飛び込みたくなる本
0投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログ語学は最強の武器になる。 現地の人と共に何か野望を叶えるためには、語学という魔法の剣が頼りになる。 これだけ翻訳機能が充実した現代において、語学力は必要なのか?情報を得るだけであれば、Google翻訳を使いこなせる能力さえあれば問題はない。ただ、現地人と親しくなるためには共感=語学が必要不可欠。IT化が進んだ現代だからこそ、語学は大切であり、語学を学ぶ過程の楽しさを教えてくれる一冊。
17投稿日: 2024.06.18
powered by ブクログ大好きな高野秀行氏の語学探究本? 辞書も本もないような珍しい言語を学習する氏がどうやって習得してきたかということがよく書かれている。 わたしも語学熱が再発しそうだ。
0投稿日: 2024.06.12
powered by ブクログ高野秀行さんの本を初めて読みました。 何故、そんなにあらゆる言語を習得し、話せるようになったのか、本人のキャラクターと熱意を交えて面白おかしく読めました。 ワ語って何!?という感じですが、現地の人と打ち解けるために言語を覚えてコミュニティに入っていくそのエネルギーと感性に脱帽でした。 今、英語を勉強中ですが、言語は手段であって、やはり言語で何を得たいのかが大事なんだなぁと改めて思いました。 以下、感心した文章を記しておきます。 ↓↓ 自分があまりに無力であり、存在意義がないという絶望感である。 後から考えれば、「アイデンティティ・クライシス」の一種だったのだろう。 アイデンティティを獲得したメンバーを見ると、尋常じゃない焦りが生じた。早く自分も「××ができる俺」にならなければいけない。 ↑↑ 引用終了。 メモ 何でもかんでも言語を覚えようとするのは、アイデンティティを手に入れるため。
0投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログ語学に興味あってもなくても、著者がすごくエネルギッシュで面白く読める。人生をとことん楽しんでいて羨ましい。いろんなエピソードがあって笑った。
0投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ言語を冒険で便利に使える"魔法のツール"と称して世界中を冒険しつつ言語を習得してきた著者の語学冒険譚。 私も趣味でインドネシア語や英語、中国語を少しながら学んでいるので著者の「魔法のツール」という感覚がとてもわかる(そして学ばなくなると穴の空いた器の如く知識が漏れ出ていく感覚も)。一方、ここまで色々な言語を文字通りテキストもない中での独学をする中で得られた語学のコツや落とし穴、語学と民族性の関係の話などとても為になった。使う言語を切り替える時なんとなく話者の人格を切り替えるという話は身に覚えがあるしその理由の解説がとても参考になった。
12投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログさすが高野さん、語学学習法という観点でも体験談という観点でも非常に面白かった。 最初の衝撃的なエピソードにはじまり、新しい言語への出会い方、学び方など、どれ一つとっても面白い。 言語のノリ、ムベンベの正体やえつとue の関係、中国の日本族など、現地語を少し話せるだけでこれほど見える世界が変わるのかと非常に言語学習への意欲が高まった。 民族を聞くのはタブーなのにどんな言語を話すかは喜んで教えてくれる フランス語の成績が悪すぎてフランス文学専修送り ザイコランガランガのニッポンバンザイ うっかりコカイン工場に出くわしてしまうコロンビア、あらゆる文明の発達段階と階級をつなげるスペイン語 中国の日本族 ロシアも同じ感じだったな アメリカもミャンマーも知らないワ人 前近代の言語にはあいさつがない 友達も文明語
0投稿日: 2024.04.28
powered by ブクログ高野さんの今までの言語学習についてまとめてられている 高野さんの他の本は行きたい場所があるから語学を学んだくらいの記載だったけど、どうやって学んだのかについて詳しく書かれている 言語学習という真面目なテーマだけど、他の作品と同じように面白く書かれていて楽しく読める ネイティブのノリを習得する話は実際に外国語使う中で感覚として知ってた気がするけど、意識したことなかった。
0投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログ非常に面白かった。 ムシャシノの話なんて、声を出して笑った。 著者が今まで国内、国外で学んだ言語について、独自の観点で分析している内容と、その言語を習得しようとした経緯が事細かに面白く書かれている。 ひと言で言ってしまえば、著者が外国語を学んだ理由というのは、現地の人とコミュニケーションを取るためだ。単にコミュニケーションを取るというより、より親密になるための手段としての言語習得である。 現地の人の言葉を学んでいるうちに、数珠繋ぎのように他の言語を学んでいく。そして、それらの共通点を鋭く分析し、独自の言語習得法を確立していく。 著者の言う「言語内序列の法則」は、「言語にはうまく話せる人の方が優位に立てるという理不尽な法則」(p87)なのだが、これには納得。確かに日本語を話す外国人には親近感が湧くと同時に、それが片言であれば無意識のうちにこちらが少し優位に立ち、対等な関係ではなくなるように思う。 あとがきで著者が「この本の想定される読者は、語学に興味がある人と、外国の知らない国の話が読みたい人」と書いている。私は前者である。 本書は、両方の読者を満足させ得る内容であるけれど、私としてはもっと語学について詳細に著者の経験を知りたいと思った。著者には、もっと語学に焦点を当てた内容の本も書いてほしいと思う。 彼の語学に関する独自の視点や独特の学習法は、外国語を勉強している人に役立つだろうと思う。 私自身もこれからの英語学習に「物真似学習法」を取り入れてみたいと思う。 そして、これを機に著者の既刊の作品も読んでみたいと思う。(アマゾンで見たら軒並み評価が高く期待大だ)
2投稿日: 2024.04.03
powered by ブクログ著者が、読みやすく書いた、というだけあって読みやすく面白い。ただなぜか時間かかった… 辺境すぎてついていけなかったのか? 世間一般が知らない言語すぎて興味深いところと、引いてみているところが両立して複雑な気分。 ボミタバ語、シャン語、ワ語、初めて聞いた… 好奇心旺盛な著者らしく、大学の探検部時代から赴くままに生きている。 その勢いのまま言語も学び習得する姿はすごいとしか言いようがない。探検の道具であり、探検の対象にもなる言語。新しい探検テーマを見つけるとそのテーマと同じくその場で話される言語にもワクワクするそうだ。 リンガラ語を学んだ時は東アフリカのスワヒリ語より文法がシンプルで、アフリカのリズムを感じたそうだ。アメリカの遺伝子調査でもアフリカ系アメリカ人の大半がコンゴ民主共和国(旧ザイール)とそのとなりのアンゴラに由来することがわかったそうだ。 もしそうなら、リンガラ語の元になったコンゴ、ザイールのバントゥ諸国のリズムが奴隷貿易でアメリカに渡り、ジャズやロック、ヒップホップになったのではないか。 p. 52 興味深い… ザイール人はエネルギッシュでハチャメチャ。 コンゴ人はそれに圧倒され、大人しい印象… 語学の勉強法は、ネイティブの懐に入り教えてもらう。生きた言語しかいらない、と言いつつもルールを探し自分なりの解釈で、リアルな言語を習得していく。誰もができる方法ではない。ネイティブに読み上げてもらった文章を繰り返す、シャドー法。 各地の話や作者の行動力、コミュ力にはあっぱれ。 福建省、客家はっか、土楼とぅろう 円形、たまに四角形の伝統的な巨大集合住宅のこと。 客家語を使用。
7投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログ辺境ノンフィクション作家高野秀行さんの語学体験記。 英語、フランス語、中国語などポピュラーな言語から探検・取材に合わせてリンガラ語、ボミタバ語、シャン語、ワ語など学んだ言語は25以上とのこと! 語学体験に伴う各地の辺境体験は最高におもしろくて、以前高野さんの『西南シルクロードは密林に消える』を読んだ時のものすごい衝撃を思い出しました。 やっぱり高野さん、すごい!! たとえマスターしきれなくても、現地の人と現地の言語で交流するのは語学の一番の喜び。 聞いたこともないような言語、その高野さんらしい体当たり学習法はなかなか上達しない中国語学習中の私にはおおいに刺激になりました。 中国語学習のところは私も「あるある」「そうそう」と共感することばかり。 ・現地の人っぽく話す物真似学習法 ・ネイティヴの音声を繰り返し聴く 「さまざまな言語を学んでいくと、どの言語にもその言語特有のノリとか癖とか何らかの傾向などがあることがわかる。それが語学で決定的に重要だと気づかざるをえない。」 学習法だけでなく、他民族国家と日本の言語観の違い、国のあり方などについて改めて考えたり気づかされたりしました。
4投稿日: 2024.03.22
powered by ブクログ著者が好奇心旺盛。 普通の人が行かないところややらないことをどんどんやるところが面白い。 この本を読むと、語学を学習して現地で使ってみたくなる。
10投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログ日本語以外全くわからないし興味もなかったけどおもしろくてどんどん読めた スペイン語が覚えやすいという話が一番へー!ってなった
0投稿日: 2024.03.15
powered by ブクログ南米ぐらいで挫折しそうになったが、タイくらいから一気に読み切った。 「情報を伝えるための言語」と「仲良くなるための言語」がある。仲良くなるために言葉を学ぶのはロマンがあると思う。
7投稿日: 2024.02.21
powered by ブクログチェンマイで日本語をマンガで教えたやり方がすばらしい。 「言語を話す時のノリ」が語学で決定的に重要。 文法、言葉の使い方だけでなく、発音、口調、話す時の態度、会話の進め方など。タイ語はなよなよ。英語は喉の奥から声を出し、相手の目を見て笑顔。日本語は目を合わせず、ちょっと恥ずかしげな、おどおどしたような態度。中国語は声がでかい、語気が強い、屈託や遠慮がない。 スペイン声は平安京言語。驚くほど規則的で親切設計。 フランス語は旧植民地での優位性が支えとなっている。 日本語は孤独な言語。 非常に興味深い内容だった。
0投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログインド だまされて英語で必死に説明することで英語に慣れる コンゴ ムベンベ探検にいくために電車で隣り合わせのフランス人女性から個人レッスン 地元の言葉リンガラ語 文字がない アフリカ南部9割バントゥ諸語のひとつ 手紙はフランス語で スワヒリ語はアフリカ東部 ブラジル RはH? ロナウドRonald→ホナウド ヒクソンRickson タイ チェンマイ大学 東京ラブストーリーのタイ語マンガを教材に タイ文字はインド系 ミャンマー ケシの花 シャン人 ビルマ語 奥地中国国境付近のワ州 中国とビルマに分かれた ワ語 挨拶語がない 名前を呼ぶ 顔見知りの社会では挨拶語がない? ア=私たち二人 ≒飲み会の一気乾杯の掛け声 ケシ栽培、アヘン作り用語は充実 中国 大連留学 んで終わる漢字は nで終わる おーは ng
0投稿日: 2024.01.31
powered by ブクログ語学に対する認識が少し変わったような気がする。旅をする人は将来に不安を抱えながらも自分の信じた道を進むんだなあ。深夜特急と似てるなと思った。そんな姿が最高にかっこいい。
0投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログまだ最初の部分しか読んでいないけど、学生時代の楽しい思い出がつらつらと綴られていて、今の年齢ではあまり入ってこなかった。
1投稿日: 2024.01.23
powered by ブクログ語学学習の仕方を教示する本ではありません。語学学習又は世界中の言語について、作者が実際に現地で体験した事や、考えが主な内容でしたね。しかし作者の言語が必要なくなったらすぐ忘れる特性が相まって最初から最後まで面白いです。まさに語学の天才まで一億光年だなと。笑
7投稿日: 2024.01.16
powered by ブクログ道具として様々な言語を学んだ著者の経験を記したノンフィクション。学術書ではないので、この本をそのままリファレンスに使えるかと言うと難しいが、学術書でないが故のリアルな言語学習とそこから生まれた言語学習観がある。 筆者の経験は90年代のものが中心なので、今よりも言語学習環境が悪かったはずなのだが、その環境的制限があるからこその奮闘記となっている。環境的に良い現在で、このハングリーさがどこまで通用するか、とも思うが、伝えたいことを伝えたいと言う気持ちの強さが言語習得の鍵であることを再確認した。
2投稿日: 2024.01.03
powered by ブクログそれぞれの国の人によって、言語観が違うのが面白い。言語観がそのままその人の行動に影響していて、フランス人あるあるみたいなのがめっちゃ共感できる。言語も確実にその人を構成する要素の一つだと強く感じた。 翻訳機能などが発達している中で、最後の筆者の語学に対する考えにとても共感した。言葉には情報伝達だけでなく、心を通じるという役目は絶対にある。言語を学びたくなった。
1投稿日: 2023.12.21
powered by ブクログ言語とは、言語を学ぶとはどういうことかといった問いに対する深い洞察があった。 辞書や教科書がある言語を学ぶなんて生温い。著者は文字がない言語を学び、自分で法則性を見出し文法を作る所から始めることもある。 現代において言語を学ぶ意義はどこにあるのかといった考察もある。英語だけが外国語では決してないことを教えてくれる。 評価は⒋7くらいをつけたかったが、便宜上5とした。 外国語学習に行き詰まっている人にもおすすめだ。
5投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログ冒険譚と言ってもいいかもしれない。 その環境に身を置き、語学を習得してゆく様。 トレーニングも同じだけど、それそのものを目的とするより、手段としたほうが身につきやすいということを体現してくれている。 昔勤めていた会社の先輩は、海外の女性がいるお店のおねーちゃんと話がしたくて英語がものすごく上達していた。 自分に置き換えた場合、日本語でもコミュニケーションが苦手なので、なかなか語学が身につかないのがよく分かる。 それにしても、アヘンでラリっていたなんて!
6投稿日: 2023.12.07
powered by ブクログおよそ一年前に読了した本だが、今年のうちに感想を書いてしまおう!ということで思い出しながら感想。 私を高野秀行氏にハマらせ、そして長らく離れていた読書の世界に舞い戻らせてくれた記念すべき一冊。私がチャンネル登録しているYouTube「丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー」で、丸山氏と対談していたのを観て著者のことを初めて知った。丸山氏が尊敬してやまない作家とのことで、興味を持ち本書を手に取った。 いやー、面白い。面白すぎる! 学生時代、ミステリばかり読書していた私。ミステリには“冒険小説”というジャンルがあるが、高野氏のノンフィクションは、「事実は小説より奇なり」を地で行く破天荒さで、愉快痛快極まりない。幻の怪獣を探しにコンゴに行ったり、東南アジアの麻薬密造地帯に潜入して“ワ語”なる超マイナー言語を習得したり、とにかくそのバイタリティに感心する。文章もユーモアに溢れ、思わず声を出して笑ってしまうエピソードもそこかしこに散りばめられている。 本書を読んだのを機に、著者の作品は全部読もう!と心に誓った。長らく遠ざかっていた読書習慣が復活し、ブクログを始めるキッカケにもなった、私にとって記念すべき作品。 キノベス! 10位
17投稿日: 2023.12.05
powered by ブクログ辺境の地に出かけて行っては自分で体験したことどもを客観的な事実と主観的な考察を交えて本を書くという独自の存在である高野さんが、語学(外国語の習得)を軸に大学時代からこれまで通ってきた人生を振り返る面白本。かなり期待して読んだのですがそれを上回る面白さでした。書評や何やらで目にするたびに、「あ、高野さんだ」と注目しつつも実は実際に読んだことがあるのは確認すると『アヘン王国潜入記』だけだったのですが、この本にまとめられた体験をするためにタイとミャンマーとカンボジアの国境にまたがる地帯、いわゆるゴールデントライアングルにたどり着くまでのことが時系列で章立てされる構成だったので、一作だけ読んだことのある本がこのエッセイの到達点になっており、なんだか感慨深かったです。ご自身のことをあけすけに分析して大変ざっくばらんに語っておられ、すごいなと思いました。楽をしようと、重要英単語を集中的に10だけ覚えてあとは放置しようと決めたあとに、覚える単語を選ぶために教科書に出てくる単語を全て数え上げて集計するという地道な作業をするところがこの方の強みというか地力なのではと思いました。この強みはその後の語学学習でもずっと同じ様子で続いており、先生の話すのを録音して全会話を書き起こすとか、教科書が無い言語を学ぶときにはひたすら例文を教えてもらって比べて法則を見出して文法や語法について仮説を立てて検証していくとか、そうして25の言語を身に着けようと努力した体験から、民族と言語の関係だとか、話し言葉と書き言葉の違い、教科書には表現しきれない言語の身体性(高野さんは「ノリ」という言い方をしていましたが)であるとか、興味深い考察が山盛りでした。暮らしている地域の言語の状況(公用語が複数あったり旧宗主国の言葉の影響を強く受けていたりいなかったり)による世界の捉え方、外国・外国語の認識、の話がなかでも大変興味深かったです。感想をまとめることが出来ないくらい、面白かったです。
4投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログ言葉を絡めての冒険・探検ドキュメンタリー。言葉=民族=文化=そこに住む人。なにより著者の壁の無い人間性が凄い。羨ましい。言語学的な分類とか、各民族の言語を通じての世界観とか、なるほど〜。ネイティブの話す言葉にはついていけない、片言の外国語を話す人には優しくなる、とか、あるあるです。冒険ものとしても、笑いも多々あり、楽しめる一冊でした。
1投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログ最高すぎた。自分まで旅行してる気分になった。 なんでこんなに違うんだろからなんでこんなに 似ているんだろうに至るまでの壮絶な過程。著者同様RPGを楽しむ感覚で読了する事が出来た。
2投稿日: 2023.11.09
powered by ブクログノンフィクションは余り得意ではないが、本作はNHKで紹介されていたのをたまたま目にし、購入してみた。 非常に面白く読み進められ、奇妙な没入感に包まれた。よくぞ無事に、と思うシーンが何度もあり、身内ならハラハラするだろうが、言葉が通じないさまざまな出来事を通じて「最後は人と人」ということが改めて思い知らされる。良作。
1投稿日: 2023.11.09
powered by ブクログ著者が自分とあまりにかけ離れすぎていて、未知なる世界を開拓した気分になりました。笑 世界ウルルン滞在記(もう終わってしまった?)を素でいく人なんですね。 体験談が腹を抱えて笑えるレベルですので、語学に興味のない方でも充分楽しめると思います。 実はこの本を手に取ったのには理由があります。 過去、仕事で英語(メールのやり取りのみ)を使っていたので、英会話に通っていました。 「これを機に英語を勉強して英語が話せるようになろう。転職の時に有利になるだろうから」とかそんな理由で。 ところが、英語学習を始めて数年後、英語を全く使わない部署に異動に。 目的を失い、英語はフェードアウトしていきました。 (日ごろ使わない語学のために、時間とお金はつぎ込めません) 自分の中では英語は終わったものになっていたのですが、転職したら再び英語がカムバックしてきました。 (今回もテキストのみのやり取り。メールに加えてチャットがついてきました) もはや英語からは逃れられないのか。。。 「(英語)どうするかな~」 英語を勉強を再開しようか決めかねていた時に発見したのがこちらの書籍。 (タイミングが良かった!) (英語を)やるにしても前回の敗因は何だったのか? そして、前回の二の舞になるのだけは避けたい。 (7年間も通っていたので、かなりの金額を英会話につぎ込んでいた) 敗因を分析したうえで英語と向き合おうと思い、読んでみました。 うん。読むだけの価値はありました。 私が英語を喋れない理由がよーーーくわかった。 理由は主にこちらになります。 ”話したいことがあれば、英語は話せるのだ。”(抜粋) ”言語はあくまで道具。それが私のスタンスなのである。何か大きな目的のために学ぶのだ。”(抜粋) 私、英語ネイティブに何が何でも死に物狂いで伝えたい事がない。。。(文章ではあるが、話す必要性はない) それに英語を学んだ先に何がしたいのか、目的がなかった。英語を学ぶことが目的化していた。 そりゃ、喋れるようにならないわけだよ。 (そもそも英語って必要なの?な感じが) この本を読んだら、英語に対して完全に吹っ切れる事ができました。 私には著者のような言語で伝えたい情熱は持っていません。なので、著者のような語学勉強をやる気力も持ち合わせておりません。 現時点では英語は「情報を伝える言語(テキストOnly)」として使いこなせればよい。先方の要望を読み取り、失礼のない言い回しでそれに回答する。反対も然り。私が今困っているのはこれなのです。 であれば、今の私に必要なのは、英会話に再び通って英語が話せるようになることではなく、洋画を字幕で観れるようになることでもないのです。 最も必要なテクニックは、Google翻訳を上手く使いこなせるようになることなのではないか……。(身も蓋もない解決策な気も) まずは目先のお困り事を解決することに集中しようと思った次第です。(選択と集中) ※ちなみにGoogle翻訳を使うにしても、ある程度英語の知識はあった方がいいかもですね。単語を微調整しながら使ってます。7年間の英語学習は全く無駄ではなかったようです。
23投稿日: 2023.11.08
powered by ブクログ何度も何度も聞いてリピートが一番と語学の天才ではない人が言う。そうだろうな。それと話したいこと、聞きたいことがあるというのも重要。それもわかる。 日本語は孤独、という表現が面白かった。
0投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログ大変面白く最後まで読めた。 高野さんの行動力と謙遜と優しいユーモアが多分に感じられ、自分も楽しく謙虚に生きていきたいという気持ちが自然とわいてきた。 (それで初めて感想を書こうと思ったので書いている) 何をするにも体系的な学習を求めてしまいがちな自分にとって、ブリコラージュという概念は新しいことを気楽に始めるために背中を押してくれる言葉と思った。 頭でっかちから実践の人に変わりたい自分にとって大変ありがたい読書になった。
0投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログ【読もうとしたきっかけ】 評価が高く、面白いかなと思ったため。 【読んで感じたこと、自分が認識したこと】 評価が高かったため、めちゃくちゃ楽しんで読めるかと思ったが、自分にはあまりピンとこなかった。恐らく、言語学習についてあまり興味がなかったからである。 筆者は、自分とは全くことなる考え方の人で、異文化圏へ飛び込み、冒険することをめちゃくちゃ楽しめる人である。 このような考えと行動が出来る人は凄いな~と思う反面、現地に行く前にどの程度下調べをしてから行ってるんだろうと無謀さも感じる。恐らく、言語に重きを置いている本なので、そこらへんはあまり記載はないが、念入りにできる限り下調べをしているのだと思うが、現地での行動を見ると破天荒である。 ひとまず、異文化、異なる民族を知るためには、そこの言語を学び、現地の人と話すことが重要であり、親しくなるためには言語学習が不可欠である。また、確とした目的があればこそ、言語を身に付けることができる。
0投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログ大学の探検部員としてアフリカに幻の怪獣を探しに行ったり、ミャンマーでケシ栽培をしてアヘンを作ったりと破天荒な行動を繰り返す著者の青春時代を、語学というフィルターを通して描いた体験記。 現地の人と親しくなるために、著者は現地の言語を学ぶ。例えばコンゴでは公的な場所で使われるフランス語の他に、コンゴ川流域で共通語として広く使われるリンガラ語がある。リンガラ語だけでも習得が難しそうなのに、さらにその民族の間だけで話されるボミタバ語まで手を広げる。現地の言語を話すことで現地の人との距離がぐっと縮まるというメリットがある一方、副作用として起こるいろいろな失敗も紹介されていて面白い。 私自身、語学に興味があり、これまで英語の他にスペイン語やベトナム語を少し勉強した経験がある。本書で紹介されている語学に対する考え方には、私が学習中に感じたものと共通するものも多く、なんか嬉しくなってしまった。語学学習者の心構えとして有効な情報がたくさん散りばめられていると思う。 また、歳を重ねていくにつれて生き方に悩んで迷走する著者の苦しい心情など、他人とは思えなくてドキッとする場面もあった。決して真似をしてはいけないが、人生を考えるきっかけにもなる作品だった。
0投稿日: 2023.10.25
powered by ブクログ面白かった!語学が好きな人におすすめ。必要があるからネイティブに習い、必要がなくなったら忘れる、の繰り返し、と書いていたが、とりあえず話せるようになるのが凄い。別に完璧は目指さない。でも楽して覚えたいといつも思っていて、色々な方法を試す。それが参考になるし、面白かった。著者は人間観察力がとてもあるんだと思う。 どこにでも片言で飛び込む勇気や言語の特徴を分析する頭脳はすごい。高野さんの他の本を読みたくなる。
9投稿日: 2023.10.04
powered by ブクログ世界の辺境に突っ込んできた著者の語学(言語)との付き合いが語られる。探検的活動の道具として現地の言葉を習得し、「ウケる」ことで親しくなり開かない扉を開けていく体験は痛快だ。テキストすらない言語を習得する過程も探検的で面白い。著者が潜り抜けてきた危なっかしい現場の空気をダイジェストで感じることもできる。
0投稿日: 2023.09.23
powered by ブクログ現地の言葉で現地の人と仲良くなりたいという気持ちや、何かを成し得る為の貪欲さが語学学習に向かう筆者は充分語学の天才だと思う。 言語の歴史と世界の歴史は繋がっている。 世界の旅のルポとしても楽しめたので、筆者の他の本も読んでみたくなった。
0投稿日: 2023.09.22
powered by ブクログ著者の語学に対する貪欲さは「何者かになりたい」という劣等感やハングリー精神からきているもの。私は、、そこまで劣等感を感じるほど自分と向き合えてないし、貪欲さも持っていないから、羨ましい、真似したいと思いつつも一生できないだろうな。これは著者の才能。
0投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログ新聞の書評とタイトルの1億光年に惹かれ、同書を手に取りました。 ジャレッド・ダイヤモンドの「銃・病原菌・鉄」?にも描かれていた言語人類学、言語を通して人類の系譜や文明・文化の発展、浸透具合を探る様な内容です 本書の記述の中には、「話したいことがあれば話せる、コミュニケーションの言語と仲良くなる言語、言語内序列の法則、まんが学習法、言語のノリ、日本語は辺境の孤独な言語」等興味深いものがたくさんあり、特に言語のノリは、民族性の表れとの指摘、日本語や中国語等なるほどなあと思わせられました。 最後は、筆者がチェンマイの奥深くに住みながらケシの栽培をし、アヘン中毒になり、帰国する所で終わりますが、なんとも凄い余人には体験不可能な語学の旅に圧倒されました。
0投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログhttps://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-7976-7414-9
0投稿日: 2023.09.10
powered by ブクログ語学学習といえば、英語を中心とした欧州圏のポピュラーな言語や、韓国語/中国語のような近隣国の言語がクローズアップされがちだが、本書はむしろそれ以外の言語が中心とした記述となっており、言語を学ぶという意味を考えさせられた。 別の視点から見ると著者の探検記のような見方もできるが、他の環境や媒体で見ることのない描写や記述が、個人的な感覚としては異文化への興味を掻き立てられるモノだった。
0投稿日: 2023.09.10
powered by ブクログ奇抜なタイトル。この本を読んだ人から面白い、お勧めというコメントを受け、読み始めるが、本当に面白く、超絶人生そのものを感じた。 著者のポリシーは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」とあるが、まさにそれを実践している。そもそも語学に取り組み始めた目的が、辺境地帯で未知の巨大生物を探すとか、謎の麻薬地帯に潜入するといった、普通の人は考えないだろう常軌から外れた探検心からである。もともと語学は得意ではなく楽して覚えたいという発想から、独特の習得法を編み出し、結果的に話せる達人の領域に至り、ツールとして使いこなしながら、ポリシーに沿った人生を歩んでいる。側から見れば無謀に見える行動や壮絶な体験も、ときには笑いを誘いながら、巧みにぐいぐいと追体験の世界に引き込まれていく。かなりボリュームのある本だが、内容の濃いボリュームであり、読後に達成感さえ感じられる。とにかく面白かった!
4投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログ著者が、過去に数々の冒険をした際に、 どんな語学を、どのようにして学んだきたか、 まとめた本。 とても面白い。本編も読みたくなる。
0投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログきっかけはどうであれ、高野さんの語学の学び方はすごい。尊敬する。言語をただ話すだけではなく、その言語のノリが大事というのもすごく腑に落ちた。
0投稿日: 2023.08.21
powered by ブクログ語学は実益兼趣味で複数言語習ったことがある(or学習中)んですが、そうそうそうなのよ!!と共感できること多数。作者がノンフィクションライターとは知っていたものの全く興味無く1冊も読んだ事なかったのですが、彼のこれまでの冒険がテンポよくまとめられていて「そんな無茶なとこしてたん!?」と驚くやら面白いやらで他の著書にも興味が湧きました。
0投稿日: 2023.08.16
powered by ブクログ内容が未知のこと過ぎて感想をまとめるのが難しい。 筆者の好奇心、探究心、現地の人に飛び込んでいく思い切りのよさ、語学を学ぶためのアイディア、言語考察などなどに感心し、メディアにのらない世界の地域の様子に驚く… その連続で、気がついたら読了していました。
0投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログあれもこれもと色んな言語に手を出して習得していた話だが、語学を学びたい人の参考にはあまりならないかなと。ふーんこんな言語があるのかあという気持ちで読むとよいかも。
0投稿日: 2023.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コンゴに怪獣探しに行く!その為には現地の言葉を知らないと!そこの言葉がわかれば現地の人と打ち解けられて探検もスムーズ! いや、それはそうかもしれないけど!!そんなサラッとできなくない?をやってのける著者のパワーと素直さが素晴らしい。真似したくても出来ないレベルのコミュ強。 そして好奇心の赴くままにたどり着く麻薬王と阿片製造。 そうはならんやろ…!の気持ちですがなるんですねぇ。とても面白かったので著者の冒険を記した書籍も読んでみたいと思いました。
0投稿日: 2023.07.15
powered by ブクログカテゴリーと感想が、難しい。 外国語を習得するための本と勝手に想像し読み始めたが、語学の本と言うよりは、世界丸ごと冒険記かと。1985年から10年間の冒険探検と言語学と語学上達ヒント記録。あるいはエッセイ。 語学の学び方を探している人には、さまざまな方法がヒントして役立ちそう。 当時、周囲にも高野さんの様に世界を放浪していた人が多勢存在していた事を思い出した。 世界的に平和な良い時代でしたね。
1投稿日: 2023.07.09
powered by ブクログ語学って、異文化へのパスポートだなあ、とつくづく感じた。自分もずっと趣味程度に英語を勉強しているが、正直、受験とかキャリアとか就活とかの為に勉強しているだけだったし、異国で生きるため、とか異文化の人たちとコミュニケーションとるためではなかった。 もっと純粋に語学学習を楽しみたいな、と思う。 それから、もっと色々な外国語を知ってみたい、勉強したい。
1投稿日: 2023.07.01
powered by ブクログ誰も行かない所へ行って誰も書かない本を書く高野さんは、語学の天才だった。 聞いたこともないような言語も、必要と思えば独自の勉強法を駆使して覚えちゃう。 そのパワーに驚かされる。すごい。
5投稿日: 2023.06.26
powered by ブクログ昔、友達の弟が高野さんとトルコの東部ワン湖にすむ巨大生物ジャナワールを探しに行く話「怪獣記」に出ており、それからいろいろと高野さんの本を読んでいた。 好きなYouTube「ゆる言語学ラジオ」で紹介されており、言語の観点で書かれているこの書籍を知り、購入。 おもしろい!そしてすごい。こうやって言語を学んでいくし、使っていくんだ。と感心してしまう。 そして、言語の違いや共通点。やっぱり言語っておもしろい。 本を読み終わった後、また「ゆる言語学ラジオ」の高野さんゲスト回をみてしまった。
1投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ沢木耕太郎『深夜特急』や前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』みたいなワイルドさ加減に、蛇蔵&海野凪子『日本人の知らない日本語』を足したようなテイスト。世界各地でのとんでもエピソードがどれも面白い。(言語的に)過酷な環境に嬉々として身を投じる姿は、すごいとしか言いようがない。
2投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ私は多分日本人の平均以上に語学が得意な分野かもしれない。しかしこの著者は、得意でないと言いながら、世界中の少数民族の言葉を覚えては忘れ、その修得のために使ったさまざまな言語を今でも使える。本人は天才ではないというが、語学遊びに賭けては天才である。 で、この人が言う通り、語学遊びは若い時にやるのが一番である。私もちゃんと話せる言葉はすべて20代にはなんとか話せていた。 50代になってから、Duoling毎日やってはいるが道は遠いのだ。 他にも面白い指摘がある。日本語と外国語の関係は、日本語、とそれ以外とほぼ分けられて、それ以外の中に少し序列がある。ヨーロッパ言語にも序列があり、アジア言語にも序列がある。 一方、例えばこの話に出てくる、アフリカのザイール、そこでは自分の出身部族の言葉の外にザイールの共通語とフランス語が周りを占めていて、その外はすべて外国語となる感じ。このように育ったコンテクストで、外国語の意味が相当異なるみたいだね。 ミャンマーとタイの奥地で、ケシの栽培をする目的で現地語(ワ語)を学ぶ話や、アフリカの奥地に幻の動物を探すために現地語を学ぶ話、どれも目的が馬鹿馬鹿しいのが、この著者の素晴らしいところだ。 私も語学を無目的にやっている。例えば、マルコポーロが通った道の言語全部話せるようになってみたい、とかね。 とにかく語学は遊びの中で楽しんで学ぶのが一番であり、できればこれを若い時に知っていたかった。
1投稿日: 2023.06.19
powered by ブクログかなりクレイジーな、世界を駆けまわる探検家さんの語学学習記。 私も語学が好きで、英語、中国語、日本手話、フランス語を学んだことがあるのですが、かなり一般的な方法でした。対して作者さんは、かなり破天荒な学習方法です。 (1)誰でもいいからネイティヴに習う (2)使う表現から覚える(目的に特化した学習) (3)実際に現地で使ってウケる(現地にいるとき即興で習うことも多々あり) (4)目的を果たすと、学習を終え、速やかに忘れる(ひじょうに残念であるが) いまどき英語ぐらいできたほうがいいよ、なんて一般論ではモチベ上がらない作者さんですが、探検のためという目標ができると、途端にやる気爆発! 全体的に爆笑しながらものすごく楽しく読ませていただきました。作者さんは失敗談をおもしろおかしく書くのがお上手で、「かわいそう…でも笑える!」みたいな話が満載でした。 こんなに語学ができるのに、上から目線じゃないところが、作者さんの人格のすばらしさだなぁ。 文章の端々から感じられるのですが、決して人を見下さない。 作者さんは、誰とでも仲良くなれるようなコミュニケーション能力の特別に優れた人、という訳でもないらしい。むしろ現地の人と仲良くなれないことが多かったそうなのだけど、現地語を片言でもしゃべると、めっちゃウケる!ことを体験し、言語がコミュニケーションの魔法の剣であると気付く。 以下、いろいろおもしろかったことの覚え書き ●単語の覚え方 自分でテキストや重要単語リストを作ると、作ってる途中で単語や発音はほぼ頭に入ってしまうそう。 この方法をやるかどうかは別として、自分に合った単語の覚え方を知っておくと良いと思う。わたしなんかは、単語帳とか見ても全く覚えられなくて、結局、スマホゲームで覚えた… ●「正しさ」 外国語を話そうとするとき、「正しさ」は関係ないと頭ではわかっていても、どうしても正しく話そうとしすぎて、逆に言葉自体が出てこない。 学校などでは、正しくないとだめだし、試験もあるので、それはある意味仕方ない。 作者はその対策として「ウケる」「笑い」を狙っている。 ウケること、笑いを取ることを目標にすると、正しさなんてどうでもよくなる(現地の人が笑いながら正しい言い方を教えてくれることもあるので、学びにもなる)。 なお、ウケる秘訣は、現地語を話している人をよく観察して(どんなシーンでどんな言葉を使うか、など)、それを、大げさに真似するといいらしい。(=物真似学習法) ●言語内序列 言葉がしゃべれる人が、あまりしゃべれない人を格下に見てしまう現象を、作者さんはこう名付けている。 たとえば日本で外国人に英語で話しかけられた時はおどおどしてしまうのに、相手が少しでも日本語を話すと分かると、途端に立場逆転、横柄な態度になってしまう、とか。 どうやら、日本語やどこかの現地語など、非メジャー言語で起こる現象らしい。 英語ネイティブの人は、英語は世界共通語だと思ってるので、英語が通じないとイラつくことがあるそう(笑) ただ、スペイン語にはこの言語内序列がないそう。しかもスペイン語はめっちゃ系統だっていて、例外が少なく、学びやすい。 ●アイデンティティ・クライシス 自分の存在意義が分からなくなっちゃうことを、アイデンティティ・クライシスと言うそう。作者さんは、アイデンティティ・クライシスに陥るたびに、新しい言語を学び、「〇〇語ができる俺」というアイデンティティを保ってきた。 これ、めっちゃ私も同じで、以前、某観光地で働いてた時、私はミスとか多くて残念ながらあんまり仕事ができるタイプじゃなかった…そこで、もともと好きだった英語に加え、中国語と日本手話を学び、アイデンティティを保とうとしたのです。結果的に外国人の対応とかできて良かった。日本手話は、私の技術が低すぎて、手話でお話しできるほどでは全くなかったけれど、お客様の付き添いの人に通訳してもらいながら「手話を学んでます」とか「楽しい一日をお過ごしください」とかやるだけでもニッコリしてもらえてうれしかった…♪ ところでこれ、当然ながら語学だけではなくて、人によって、絵だったり音楽だったり何かの趣味的活動だったりするのだと思う。 私自身がのめり込みやすい性格で、資本主義経済では全く役に立たないことに異常なほどの情熱を注ぎこんでしまうことがあるのですが、それって、「アイデンティティ」の問題だったのかもしれない。 私が理解できないようなことに、ものすごくのめり込んでる人がいたとしても、それを否定したり何かネガティブなことを言うってことは、その行動や活動だけでなく、その人のアイデンティティを否定することになるってことか… なんてことを考えました。 ●言語特有のノリ 上記、物真似学習法の延長でもあるが、言語を学ぶときは、文法や単語や発音だけでなく、このノリも一緒に真似するといい。 たとえば、タイはやさしい口調で、なよなよっとした感じ。 英語は、喉の奥から発音、アクセント強く、目を見て常に笑顔。 中国語は、声を大きく、語気強く、腹から声を出す、屈託や遠慮なし 日本語は、口の先で発音、ぼそぼそと、目を合わせず、相手より小さく弱く見せる みたいな。 言語って、単語や文法だけじゃなくて、それを使う人たちの文化や生き方やあり方や哲学とかと深く繋がりがあって、言語を学ぶとは、そういう文化も一緒に知ること。
1投稿日: 2023.06.19
powered by ブクログユニーク!面白い!自分は語学の天才ではないと言いつつ、独自の学習法と集中力で次々新しい言語を習得していく。未開の地、誰も行かない危険と思われる国に、語学を武器に潜入?していく。痛快な物語だ。加えて、深い洞察力で、語学と支配の模様も分析していく。その破壊力にやられました。
0投稿日: 2023.06.18
