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犬のかたちをしているもの
犬のかたちをしているもの
高瀬隼子/集英社
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総合評価

226件)
3.7
40
83
73
7
4
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    すんっっっごい不快だった!!笑 生々しくて、なんかしんどくなった。 でも、面白くなかったとはまた違う感じ。 うわーーーー この作家さん、なんか癖になりそーー笑 すんごい嫌なのにまた読んじゃいそうーー笑 読了2日後に星2→4に変更 やっぱり、じわじわ余韻きてるぅぅぅ

    0
    投稿日: 2026.02.07
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    結局女はいつかは産むか産まないか、覚悟を持って選択しなければいけない。時期やその時のパートナーにもよるし仕事にもよる。私も欲しいのか欲しく無いのかがずっとわからない、産む自信もない。でも小さい頃から子供は産むだろうという想像はやんわりあったが、それが現実を帯びる年齢になり、一気にわからなくなったし、覚悟は決まらない。かなり突拍子の無い話だが、主人公の気持ちはわかるし、かなりリアルだなと思った。

    0
    投稿日: 2026.01.28
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    こういう自分迷走系・周りを俯瞰系の話大好き。 薫の彼氏の郁也はある日、 浮気相手を連れて薫に話があるとドトールに呼び出す。 浮気相手のミナシロさんは、 「郁也との子供ができたから、私が産むので、あなたが育ててくれませんか?」と。 この時点で、は?となるところだが、 薫はそうはならなかった。 もう、頭が回ってないというか、 日頃から考えに考えすぎて、考えられないのだ。 薫自身、病気のことや、世間体に 押しつぶされそうになりながらも、 ミナシロさんの提案が無しよりのあり。にもなっていく。 犬は心から愛せるのに、人は上手に愛せない。 薫の辛さ、生きにくさ、 可能であれば共有したい。 最後の郁也とのシーンはズキっとした。 好きとか、嫌いとか、 そういう話ではなくて、 情はそこにあるのだ。 薫の枝分かれだらけの選択を そっと背中を押して応援したいと思えた。 がんばろう。 追記だが、38ページから39ページにかけて凄かった。 あ、高瀬準子先生だなぁ。。ってなって。 是非、他の作品も読んでみたい!

    7
    投稿日: 2026.01.20
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    主人公の気持ちちょっとわかるなーー。 「子どもがほしいのかな、いらないのかな。そういうことを考えすぎたんだと思う。選択する前に、よく考えてから選べと言うけど、考え抜いた後で、選びたい方が残っているとは限らない。」は刺さった。 私はバツイチ。今周囲は結婚ラッシュ出産ラッシュ家を建てる人まで。人生は人それぞれの歩み方がある。これが幸せという正解などもちろんない。今の私にとって、結婚も出産も「したい」ではない。この人と思える人がいたら、結婚したい。その人と結婚して家族を増やし、子どもを迎えたいと思えたなら、出産したい。 今のわたしは、この人と思える人もいないので結婚も出産も「したい」ではない。 でも、ラッシュ最中だとやっぱり考える。今こうやって考えてるうちに結婚せず出産せず年をとって、選択肢がない、例えば出産できる体じゃもうない、とかってなったとき、後悔するのかなって。 そうならないためには、たまに自分の胸に聞いてみるってことを、ちびちび続けていくことなのかな。いろんな幸せの形があるから、自分にとって本当に幸せなものを、見逃さず、まちがえず、大切にしてあげたいな。私にとって大切な人たちが今日もあったかいお布団で、やさしい夢を見て眠れてたらいいな。

    0
    投稿日: 2026.01.14
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    「子ども、もらってくれませんか?」という一言から始まるストーリー。主人公、薫の心情の変化が見どころでした。子どもを産む、産まない、育てる、育てないなど、様々な決断が盛り込まれていました。

    41
    投稿日: 2026.01.02
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    自身の価値観や経験と似ている部分がたくさんあり、 もの凄く共感もしたが、読み進めるのが辛かった、、、 高瀬準子さん作品の中で一番好きだった。 ほんとーに高瀬さんは、心情を語る描写がうますぎる!! 大袈裟でもなく、まわりくどくもなく、きれい過ぎず、 ただ心に浮かんだ言葉や想いがそのまま流れ出たような表現。 ページ的には短めだから、もちろん多く語らない部分も全てを書き切るわけでもないんだけど、そのバランスもまた見事、、!

    4
    投稿日: 2025.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    特別にグロテスクな場面があるわけではないのだが、愛や性の生々しさにじかに触れさせられるような感覚があり、どこか直視することに抵抗がある作品だった。 読みやすく、物語に引き込まれるし、質の高い作品だとは思う。 うまく感想を書けないので単行本の帯のコピーを転載しておく。 「どうしたら、証明できるんだろう。犬を愛していると確信する、あの強さで愛しているのだと——。」 「わたしたちがセックスを手放したあとに、やってきた『彼の子ども」。それでも二人でいつづけられるのだろうか、互いの身体を重ねることなしに……。」 「小説でしか表現できない、思考と文体を駆使しなければならない『複雑』さが、この作品の一番いいところだ。高橋源一郎(作家)」

    1
    投稿日: 2025.11.16
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    気分屋なライターみたいな本 壊れたかと思ったら勢いを増して広がったり、必要な時ほど寝ていたり。 思い通りにならないのに、固執して捨てられない。 そこら中にあるのに、次にいつ手に入るか分からないなんて錯覚に眩暈が漂う。 人の冷たさは、自然界の冷たさとはまた違う。 いつか消えてなくなってしまう気持ちは、本当の恋じゃないから。 恋についてなにか言い切る人は、自分は全てを得たと思っている。 恋愛について平坦な感情ばかり重ねてしまう私に連ねられる、それは恋じゃないと言う言葉。 恋だとか愛だとか目に見えない、取り繕えられるものその全てが苦手になる。 私の感情が確立する前に物事が成立する。 みんな自分の感情に気づくのが早過ぎる。 取り残されると自身に生まれた感情があまりにちっぽけで、マッチについた火の如く朧げに失せる。 突然ストンと針のような痛みが降ってくる。 光の反射で捉えられなかったのか、まさか私に被弾すると考えていなかったからなのか。 見えないほどの細さなのにれっきとした痛みが鎮座する。

    4
    投稿日: 2025.11.13
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    間橋さんの心情描写はとてもいいんだけど、そもそものスタートが現実離れしすぎてて、なんとも言えない感じが最後まで続いた

    3
    投稿日: 2025.11.12
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    高瀬隼子さんの作品は前にも読んでいて こちらもずっと読みたいなと思っていてやっと読みました。 現実にはありえない話だけど、その過程での主人公の気持ちは共感するばかり。 主人公と歳が近い人は、悩みや一度は考えたことがあることが分かる、ってなるのではないかと思った。 特に私は地元や田舎はどこも同じなのかなと思ったし女同士の会話もそんなものだよねと思った。ラストは含みをもたせる感じでどうなるかは曖昧な感じなのかな。 面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    高瀬さんは本作が初めてでした。 文章の表現力、心理描写がとても上手で、そこに1番引き込まれたかな。 特に田舎への複雑な思いの描写。 高瀬さんと同じ四国の田舎(高瀬さんの新居浜と似たようなところ)で生まれた自分には、刺さった。 育ててくれた親や良くしてくれた人たちには感謝しているけど、選択肢が多いところで生まれてたら...人が多いところで生まれてたら...といった都会への羨望と田舎へのうっすらとした失望、かといって地元が嫌いなわけじゃない。 なかなか割り切れない、消化できない地元への思いとか感覚をうまく文章にされていて、高瀬さんに親近感が湧きました。 他の方も書かれているけど、 肉体関係がなくても愛せるのは子供や動物だけになる人が多いのは、そうなんだろうな... 人の思いや感情を否定したくないけど、少し悲しい... 行為をするほうがより、満足度は高いし、愛を分かち合える良さは感じられるけど...愛は決心するから生まれるものだとも思うから、というか、そういう愛にチャレンジしたいなと...難しいんだろうけど、思いました。

    12
    投稿日: 2025.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女の人には確かに子供を作る、作らない、産むか産まないかなど選択肢が多い。 まあそもそも相手がいなければこんな選択肢はないけども。 私も子供欲しいと思ったことがないし、だから作る行為も必要ないと思うから共感できた。 最後は大体想像はできた。そりゃ、食べたいもの飲みたいものいろいろ我慢して痛めて産んだんだからそうなるよね。 逆に子供をかわいいと思えないのに主人公が他人の子供を育てられるのかってところもある。自分の子供だったら変わると思うけど。 だからこの結末でよかったと思う。

    3
    投稿日: 2025.10.19
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    4.3/5.0 素晴らしかった。 現代の女性が抱えている感覚や違和感(自分は男なので、完璧に理解出来るわけではないが)が、非常に濃く描かれていると感じた。

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    全然うまくかけないのだけど、 自分の至らなさとかをわかりつつ、自分を必要と思いたいし、恋人に私のことが必要というのを体現してほしいし、そのために試すようなこともしてしまう。 それでいて自分にとって何もかも投げ売って大切に想える何かがほしい。それは恋人なのかわからない。 そして何よりも自分のことを必要としている、大切に想ってくれてる何かがほしい。それが恋人であってほしい。でも自信がない。 ごちゃごちゃ、そんなことを感じている私好きな文章でした。 救われなくて苦しくなる。終始苦しいお話。それでも好き。

    1
    投稿日: 2025.10.11
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    愛ってなんだろう。 育って来た環境、ルーツが違うもの同士、互いの本音なんて見えない中で探り合いながら協調して慈しんで・・ 主人公が抱いていた飼い犬への愛情のようなもの。それを自分にも相手に求めたい気持ちが分かり過ぎるけれど、そこに「性」の問題や「生活」や「他人の目」や「自己肯定感」が入ることで、より複雑に愛の形は変わるし思うようにいかないことの方が多い。 主人公の立場に立てば、郁也の言動はズレ過ぎているし、私だったらナシの一択だけど。 主人公は自分のことを愛せているのかな。少なからず、郁也といる時の自分のことは愛せてないんじゃないかなーと思う。 ただ、ラストで主人公が起こした行動は、私には2人の関係を肯定したい気持ちがあるように思えた。

    0
    投稿日: 2025.09.20
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    自分の中にある物差しや常識ではあり得ない内容ですが、そういう世界観もある、と意識しながら読みました。 思考や心情の分析が怒涛のごとく続くシーンがいくつもあり、次々に読み進めていきました。 高瀬隼子作品は、文学として本当に面白い。 現実世界でこんなことが起こったら、自分なら生きていけないとは思いますが。

    1
    投稿日: 2025.09.16
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    学生時代に卵巣の手術をしてから、性行為に消極的な薫。彼女の恋人で薫の事情を受け入れて性行為なしの半同棲をしている郁也。しかし郁也は、お金を払って知人のミナシロさんと性行為をした結果ミナシロさんは妊娠。ミナシロさんも郁也をお金の関係と思っていて堕胎したくないけど育児もしたくないからと、薫に「あげる」ことにする。薫はその提案に対して悩み… というお話。すばる文学賞受賞作。タイトルは、子どもよりも飼っていた犬のほうがかわいいと感じる薫の心情。婚姻とか出産とか、地方出身の薫にとっては重荷となる人生の選択よりも、単純に飼っていた犬への愛が勝るという。この薫は家族のことも愛していて、でも子どもについては子宮が関わってくるから純粋に愛といえない、というそんな感じなんでしょうか。 まず文章が読みやすく、それでいておもしろいフレーズも多く、共感しやすく、でも視点が独特で、その点がすばらしくて✩4にしました。薫の葛藤がほんとによくリアルに表現されていて、なんともいえない心理がきちんと言葉に変換されていました。 いっぽう、物語の内容としては、これは意図的なものかもしれないですが、薫にはちょっと共感しにくかったです。どちらかといえばミナシロさんに共感したので、別に物語の設定もあり得ないとは感じませんでした(最後にミナシロさんがマトモな女になるのはリアルすぎて少し残念)。 私も女性で若い頃から子宮に病気を抱えている身ですが、薫はナイーブになりすぎな気がしました。病気を盾にうじうじしてるなぁというか…それは病気のせいだけではなく、あなたの気持ちの問題だろというか…。産みたいのか産みたくないのか、育てたいのか育てたくないのか、郁也がそばにいるんだから、ちゃっちゃときっぱり決めちまえよ…とか言ってしまったら作品自体が成り立たなくなってしまいますが(笑)まぁ若さゆえの悩みかなとは感じました。閉経が近づけば諦めざるを得ないので。 でもたぶん私とは真逆の感想を持つ人もいるだろうし、それだけ物語に没入させられたということだから、力のある作品なのだと思います。

    8
    投稿日: 2025.09.16
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    私の心の中の、 言語化できない“それ”が はっきりと書かれていてぎくっとした。 女性の中の一つの期限。 それにとことん向き合う小説。 しばらく性行為をしていない恋人が他で子供を作ってきた。 許せるか許せないかを超えて、 その産まれてくる子をもらうか別れるか。 そんなことある?って内容。でもあるかも。 犬のが可愛い。本当にそう思う。 でも娘が子どもを産めば親が喜ぶかも。 そんなことで産めない。産み落として幸せな世界になるかなんて責任を取れない。 葛藤葛藤。 そんな感じの私の心を代弁してくれるようで 一気に読んだ。 答えはでなかったけど、お守りみたいな一冊。 私、このままでいいって思った。

    6
    投稿日: 2025.09.13
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    最終的な3人の結末が大事なのではない。 女性への妊娠という時間制限のある永遠のテーマへの葛藤が書かれていた。 『子どもがほしいのかな、いらないのかな。選択する前に。よく考えてから選べと言うけど、考え抜いた後で、選びたい方が残っているとは限らない。』 妊娠する事、子供が無事に産まれる事は、本当に当たり前な事じゃない。 子供が欲しいと思う今だからこそ読んでよかった。

    5
    投稿日: 2025.09.11
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    犬の話だと思って読み始めた。 そうしたら、犬はあんまり出てこなくて、あまりにも私の頭の中を言語化したものがそこには書かれていた。 薫も郁也もミナシロさんも、皆私だと思った。 子供が欲しくて、でも可哀想だから産もうとは思えなくて、でも女として産んでみたいという願望はある。 全員が全員を傷つけていて、痛くて、血なまぐさくて、可哀想なお話だと思った。絶対に手元に置いておいて何回も読み返したい本。 好き嫌いが明確に分かれる本だと思うし、好き嫌い以前にこのお話を「理解できるか、受け入れられるか」というところからかなり分かれそうだなと思った。

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    愛するということ、男性という生き物、女性という生き物のこと。序盤、東京の街と他人の表現が好きだった。

    1
    投稿日: 2025.09.03
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    学生時代に卵巣の手術を受け、それ以来性交渉に対して消極的になった薫。彼氏の郁也ともプラトニックな関係を保っているのだが……。 すべてが私の好みでした。私も卵巣の手術を受けたことがあるので、薫には共感します。ミナシロさんのキャラが濃くて良い。

    1
    投稿日: 2025.08.29
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    まだ若造でパートナーは勿論、子どものことなんて全然考えてないので登場人物たちの気持ちに共感はできなかった。でも読んでると、将来こういう状況に自分も陥るかもしれないって不安が出てきて、やっぱり子どもは早めに産みたいなって思いが強くなった。 ただ、犬への愛情に関しては全然共感できなかったな。赤ん坊であれば誰の子であっても無条件に可愛いと思えるけど、犬や猫をそこまで愛おしい存在だと感じたことはない。ペットを飼った経験がないせいかもしれないけど、人間が動物に抱く愛情はときに可愛い存在を世話してあげているという優越感にすぎないのではないかと考えてしまう。その動物が病気や障害で可愛らしさを失ったとき、あっさりと捨ててしまう人間も少なくないと思う。そうした現実を思うと、この小説に描かれた「愛のかたち」に対しても、自分なりに複雑な違和感を抱いた。

    2
    投稿日: 2025.08.29
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    子どもを無条件に、犬のように愛せるかという問題を突きつけられた。 性行為結婚妊娠出産育児をする人間が偉いのか、社会では普通とはされているのか、そんな苦しさに共感した。 たとえ血が繋がっていても子どもを愛せない人間なんてたくさんいるしミナシロが子どもを産んで育てたとして、その子は幸せになれるのかなと想像すると苦しくなる。 結末が曖昧でえこれで終わり?となったのが残念

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    すばる文学賞。 芥川賞を受賞した「おいしいご飯が食べられますように」が好きすぎたのでこちらも。 人間模様の描写がすごい。 彼氏が他の女性を妊娠させ、その子が産まれたら貰って欲しいと言われる。殴って断って別れて終わりのシチュエーションなのに、葛藤して気持ちが移り変わっていくのを見ていると、あり得るかも、と思わせられる。 白と黒じゃない、女性にとってとても大きな結婚妊娠出産というテーマに対するグラデーションの心理が見事に表現されている。 特に、ラストの複雑な心境の描写はすごい。 最近の純文学には妊娠や生理やセックスの話が多い気がする。尖った内容にしやすいからだろうか。個人的には暗くなるから好きじゃないけど、それも人間だから仕方ないか。 余談だが、巻末の奥泉光さんの解説があまりにも的を射ているので、必読。

    12
    投稿日: 2025.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    たしかに人間の子供より犬ほうが絶対とてつもなく可愛い。ただ、まだ見ぬ我が子の可愛さは計り知れない。 彼氏の浮気相手の作った子供を育てて欲しいとお願いされ、浮気相手と何度も会いやり取りを交わし、仕事や彼氏との日々をこなす中で子供を育てる決心をつけたが結局浮気相手は自分で産み育てると決める。彼氏に父親になって欲しいと浮気相手は頼んだが、彼氏は浮気相手と子供を選んだのか、私を選んだのかは明かされていない。

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    怖かった。高瀬さんの作品に出てくる「図々しいことが受け入れられて当たり前」みたいな顔をした女が本当に怖い。

    0
    投稿日: 2025.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分が女性だったらまた受け取り方が変わるのだろうかと感じた作品。 私自身、著者と出身が非常に近く、同じく上京して生活しているため、故郷で感じる漠然とした閉塞感やそれでも変わらない家族への感情、変わってしまうことへのやるせなさなど読んでいて苦しい部分もあったがそれもこの著者に望むものでもある。 この作品の終わらせ方については確かにその後どうなったのかなどのモヤモヤとした感情も少なからずあるが、 『小説を終わらせる作者の手つきというものはどんな場合でも邪魔に感じられるものなのだ。』 という奥泉光さんの解説は非常に秀逸であると感じた。

    0
    投稿日: 2025.07.29
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    うわぁっていう生々しい心理描写 なんとなくモヤモヤ思っていることを全て言語化してくれている ミナシロさんみたいな人いるよなあって思うし自分もその要素あるよなあって思う このお話の諸悪の根源は愛されたい、愛したいっていう気持ちなんだろうなと思った そこまでプラスにもマイナスにも働く愛という感情?物質?って不思議だと思う ただそこのあるものに対してそれぞれがどのように反応するか、捉えるか次第ではあると思うけど、、 それ自体は何も変わらないという。 なのです捉え方次第で良い方向にすることは可能なんじゃないかなと思う

    0
    投稿日: 2025.07.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ◾️record memo 時々偶然にわたしの涙が視界に入った人も、ごく自然に見なかったことにして立ち去る。そこには「見ちゃった、めんどくさそう、逃げよう」なんていう思考はなくて、ただ「見た、去る」だけがある。興味を持つ前にただ風景として受け流していく。 ああ、ここは東京だ。これだからわたしは、この街にいられるんだ。 「なんていうか、例えば、わたし昼休みはだいたい職場の自分の席で、コンビニのお弁当とかパンとか食べながら、パソコンをいじってるんですけど、ヤフーニュースを開いて眺めてたら、記事のアクセスランキングなんかに、だいたい毎日、どこかで女性が性暴力にあったって報じてるんですよね。そういうの見ると、あ、気持ち悪いな、って思って、気分の問題じゃなくて本当に気持ちが悪くなって、その時食べてるパンとか、飲み込めなくなって、ティッシュに吐き出しちゃうんですよね」 「うん、まあ、分かってはいるんです、わたしも、男の人みんながそうじゃないって」 そう、分かってる。暴力の正反対にあるセックスもあるんだって。愛し合っている二人が愛を確かめたり深めたりするための優しいセックスがあるんだって。 「それとこれとは違うって、分かってるんですけど」 そのセックスとこのセックスは違う。でも、何が違うんだろう。 動きがゆっくりで優しいとか、嫌がったらすぐに止めてくれるとか、好きだよと言いながらやるだとか、行為を終えた後も優しいだとか、そういうことかな。でも、それでも受け入れたくなかったら、どうしたらいい。 気持ちよくってたまらないといったあの息遣い。耳にかかる生あったかい息。普段自然に暮らしていたら決して他人の手がふれることなんてない場所に置かれた手。それが全部しんどかったら。 高校生の時は、とにかくこの町から出て行きたくて仕方なかった。いきぐるしいのは全部、自分が子どもで、ここが田舎だからって思っていた。だけど東京でもしんどい。大人になってもしんどい。

    0
    投稿日: 2025.07.24
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    古紙回収に無惨に捨てられてあったので、その場で読んでみたが何これ?めちゃくちゃ気持ち悪い この人の作品、文章無理、そりゃ、捨てられるわ。 なんでも気持ち悪く書けば文学っていう風潮止まないかね。

    1
    投稿日: 2025.07.16
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    可能性にはお金がかかる。たくさん。それから精神力も、たくさん。結局だめだったって時にしょげないで生きていけるよう常に頭のどこかで諦めながら、辛抱強く挑戦し続けるタフさが、必要。その根底には選択した責任感が敷かれる。ああ、また、ここでも選択を迫られる。

    0
    投稿日: 2025.07.14
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    すごいすごい、 この本でも自分のことを見透かされてる感じがした、 考えていることの周波数が完璧に合うというか、すごく安心する 地元も近いから、方言が頭の中で自分の声で再生できるのもとても嬉しい この本では、出産に関することがチラリと書かれてたけど、出産にまつわることでムカついたりモヤモヤすることは本当沢山ある。 ここ数日、高知県で初の無痛分娩が実施された(日本の中では最後)ことがニュースになってたけど、高瀬さんはどう感じているんだろう。

    0
    投稿日: 2025.07.11
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    犬好き、本をフィーリングで選ぶわたし。 タイトルに惹かれて読みました。 セックス/子供/家族/愛について女性視点の「問い」が書かれている。 女性視点といえど、一辺倒ではなくさまざまな感じ方や、考え方があることを2人の女性を通して表現しているのが良かった。 子供を育てる気がなかったミナシロさんが最終的に親権を求めたのは予想通りだったし、犬に対しての愛情と人に対しての愛情の違いは何か考えるなど、自分でも経験のある内容。なるほど、というよりも「分かる」の連続で強制的に自分と向き合わされる。 新しい何かを得るというよりは、アラサー子なしの自分が知りうる感覚を言語化されたような小説だった。

    0
    投稿日: 2025.07.09
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    知り合いにすすめられて読んだ1冊。 感想としてはとてつもなくなんだったんだろうって言う、よくわからない後味のお話でした。 結局二人はどうなるの?どうなったの? あんまり読まないジャンルだったので新鮮!短いのですぐ読めたのは良かった。 イヤミスでもないし、これのジャンルはなに?

    2
    投稿日: 2025.07.01
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     主人公の女性、どこか自分を俯瞰して見ているような違和感があった。そうしないと傷つくからかもしれないけど。  自分も苦しいけど、周りの人の気持ちも分かってしまうから、何も選べない。相手を傷つけるリスクを負って自分を貫き通す意地も、相手を優先して自分を押し込む度胸もなくて、ずっと曖昧で中途半端。ずるいけど、選択しないで不幸に浸っている方が楽なときってある。  世界が鮮明に見え過ぎて、自分はその影のような気分。いっそ鈍感でいられたほうが楽なのに。

    1
    投稿日: 2025.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何となく結末を予想してたら予想通りになって あ、やっぱりねって思ったけど普通にミナシロさんの自分勝手な行動に腹が立った。 郁也の“薫はおれがいないと生きていけないっていう話をしているんだよ”のセリフが主人公の事を理解しているように見えて全く理解してなくて、寧ろ下に見てる感があってさらにモヤついた。 だけど、作品自体はとても好みだし、高瀬さんの言葉の表現が面白くて一気に読んだ。

    2
    投稿日: 2025.06.23
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    私は浅い考えで子供は可愛いからという理由だけで欲しいと思っていましたが、これを読んで女性は産むだけでなくてそれまでも色々節制したり精神状態も不安定になったりするのを改めて知って男性に比べたら「割に合わない」って言ってたのめちゃ分かったし、実際に産んでしまうと子供嫌いとか関係なく、育てたいって思うのは産んだ人にしか分からないなーと思った。 大学で働いてる人達の話のとこでああやって大学生に対して親みたいに見てくれてるの凄くいいな。

    0
    投稿日: 2025.06.14
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    絶妙にイライラする人、イライラする出来事が起きて、それを消化しきらない。感情は理屈じゃないし説明できないものなのよね、、

    0
    投稿日: 2025.06.10
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    『子どもが好きで、赤ちゃんを愛おしいと当然のように感じ、大人になったら絶対に子どもがほしいと、自分が子どもの頃から思い続け、社会に出たばかりの頃からそわそわとし、二十代の間には実際に行動に移すことができる人だったら。たとえ今と同じ体の状況だったとしても、悩む方向が、なんというか、世間と足並みが揃えられるって楽ちんじゃないか。』 『子どもがほしいのと、子どもがいる人生がほしいのは、同じことだって思う?』 言葉の火力が高すぎる。人によってはすごく苦しくなったり、不愉快に感じたりする内容のような気もする。でも、わかっちゃうところが結構あったと言ったら、わたしは不適合者になるんかな。これがデビュー作ってまじかあ…。この内容を本にできる作家って他に誰がいるんだろう。

    2
    投稿日: 2025.06.08
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    卵巣の手術をした彼女と、セックスレスを承諾した彼氏。 読んでいて辛かった。 セックスをそうでないもので足したい。 共感軸とそうでないものがあるけれど、犬を可愛くないと思う人間は悪い人、のような風習があるのは私もよくないと思った。 それが好きか、嫌いかなんてSNSに書き込まなければ決して個人の意見ではなく、尊重されるべきなのではないか。 この主人公は、子供よりも、犬がすき。 犬の方が可愛いと思う、人。 そう思う人がいたって、全然悪いことではない。 悪いことなのは、人の好き嫌いで物差しを図るこの世の中である。 犬が嫌いなんて、やなやつ。 子供がいらないなんて人の心がない。 誰が決めたんだろうか? 深い話だった

    12
    投稿日: 2025.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでてめちゃくちゃ苦しかった。主人公が自分と重ねやすくて(女性、年齢近い、考え込みやすい性格など)一緒に思い悩んでしまった。 付き合ってる人に突然子供ができて、それは学生時代の友達との子で、相手とはお金だけの関係で付き合う気はなくて、でも相手は子供を育てる気はなくて、かと言って堕すことはもっと嫌で、一度籍を入れて産まれたら離婚するから子供を貰ってくれないかと言われて、自分は卵巣の病気で子供を授かるのが難しい身体ではあるけどもらうべきなのか?、、ってこんな状況になったら考えすぎてストレスでパンクしそう。 相手もあれだけ巻き込んでおいて最終的にやっぱり自分で育てたいので無かったことにって無責任すぎる。ずーっと子供のことより自分のことしか 考えてなくて呆れる。 もちろん彼氏も酔った勢いで覚えてないとか、浮気じゃないとか、自分がいないと薫は生きていけないとか、そういうことをいって論点をずらそうとしたり許してもらおうとしたりするのはどうなの?って思った。別れれば良かったのに。 モヤっとする終わり方だったなぁ。

    1
    投稿日: 2025.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『居場所が変わる度に、友達も一新されてきた。どの人も、共通のなにか話すことがあるから、私と友だちでいるんだと思った。クラスが同じとか、ーーーー何にも共通する所属がなくなった後で、それでもわたしと会いたいと思う人なんていないって、思う。』 『ストレスのはけ口にされるのはいつだって女だ、と思ってしまうのはわたしが女だからなのか。見知らぬ他人に不快な気持ちをぶつけられる場面が、定期的にやってくるのは、女だからじゃないのか。 むかつく。むかつく、こんな街で、こんな世界で、よく子供なんて産もうって、思えるな、みんな。 かわいそうだと、思わないのかな。傷ついたり嫌な思いをしたりするのが、目に見えているのに。子どもを産みたいとか子どもを持ちたいとかいう、自分の希望を優先するんだろうな。』 特にこの二つのフレーズが刺さった。本当に、私もそう思う。 あとミナシロさんの『わりに合わない』っていう気持ちもすごくわかる。ただ、あなたにそれを言う資格があるのか? とも同時に思った。 結局みんな無責任に、自分のために、自分の希望を優先して「子どもを持つ、持ちたい」選択をしていて複雑な気持ちになった。そこが妙にリアルだとも思って感心もした。 高瀬さんの小説は自分ごとのように感じられて、毎回読後いろいろ考えてしまうなあ。 現実世界でも小説の中の世界でも、いかなる理由をつけたとて「大人のエゴで」生まれてしまった子どもたち、等しく幸せになってほしいと思う。最終的にはただただそれだけだなと思った。

    1
    投稿日: 2025.05.24
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    卵巣の病気で手術して以来セックスしたくない主人公、それでも構わないとセックスなしで付き合っている交際相手。 実は交際相手は、主人公に隠れて別の女性とセックスをしており、その女性との間に子供ができてしまったという。妊娠した女性に「この子をもらってくれませんか?」と言われた主人公は、その子供を引き取って育てるかどうか思い悩む。 交際相手も妊娠した女もめちゃくちゃなこと言ってるし、主人公はそんな提案突っぱねればいいと思う。なのになぜか主人公はそうしない。なんで??って思うんだけど、思い悩む理由や打算が物語の端々にちりばめられていて、ありえない話なのに妙にリアルに感じてしまう。 >わたしがわたしであるというだけでは、多分じゅうぶんではないから、他のもので足したいと、思ってしまう。 彼らの期待値とわたしの理想値はいつだって似通っている。そうありたいと、やはり思う。愛され承認され、ぐるぐる巻かれてあったかくなるために。 自分が変わり続けて、まわりの期待値に添い続けていたいって感覚、分かるなぁと思った。打算的に子どもがいてもいいなと考えちゃうのも、まわりの期待があるからだと思う。交際相手に傷つけられた主人公の最後の心情は苦しくてぐっときた。みんな年相応のものを求められて、生きづらい世の中だよね

    0
    投稿日: 2025.05.22
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    「私のほしいものは、子供の形をしている。けど、子供ではない。子供じゃないのに、その子の中に全部入ってる。」 なにかの形をしているけど、それを通して欲しいのは、それを持っていると苦しくても、苦しさですら周りから正当化されて世界がやさしくなるもの  私にとってのそれは子供ではなくて、向上心とか社会的成功とか成長とかそういうものだけど。  生きやすくなるために効率的なコスパのいい悩みが欲しいという自覚と重なるものがあって、「ーのかたちをしているもの」という語彙をこの本を通して手に入れられてよかった 「当たり前のように傷ついた、ことを自覚してまた傷ついて、なに傷ついてんだわたし、とまた‥トイレの個室くらいの狭さのところで両手にナイフを持って振りまわしているみたいな傷つき方だった。」 感じたであろうものを自然発生的に受けとめるのがどこまでも苦手で、感情を自覚して、その自覚すらも怪しんで、のループから無限に抜け出せず、もういいや、と、感じることを放り出してしまう。 「目の前に本物がいるのに、待ち受けまで子供にしておく意味あるのかな?そういう親っぽさって、どこまてが本気のものなんだろう。わかんないな全然。わかるわけない」 その感情や行動は純真なものなのか、という辿り着けるはずのない問いに気づかないこともできず、どうしても気になってしまう様子の描写に救われる。 みんな本当に心からの気持ちでそういう言動に至ってるのかな?そういう時にはそう感じるべきっていうヘブ則的学習、予測符号化的学習に騙されてるだけなんじゃないの?本当はこうなんじゃないの?っていうのも過剰な逆張りで私の中の予測符号化にすぎないんじゃないか?っていう、疑念すらも疑念にかわる、輪郭のないものを追ってる自分の輪郭のなさに絶望する、それがトイレでナイフを振り回す様子と重なる。 「彼らの期待値とわたしの理想値はいつだって似通っている。そうありたいと、やはり思う。愛され承認され、ぐるぐる巻かれてあったかくなるために。」 世界の感触がやさしくなりますように。 私が生きるのがつらいと感じる理由を言葉にしてくれる本だった。 まあ題名が微妙だけど。欲しいのは子どもの形をしているものと犬そのものだよね

    6
    投稿日: 2025.05.20
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    主人公はわりと平凡な人間なのに物語が非現実過ぎる。でもその生き様が面白い。個人的に主人公に共感することが多く、なかなか世間的には言いにくい感情まで書かれていてとても良かった。

    1
    投稿日: 2025.05.13
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    女性にとって(あるいは男性にとって)、子どもとは? 妊娠、出産、育児とは? 考えさせられるテーマだが、ありそうでなさそうなストーリー展開と主人公の思索をなぞるような文体によって、どんどん読めてしまう。 いくら考えても答えが出ないことは多い。そもそも全ての問いに「正解」があるわけでもないだろう。そして、生きる上で重要な問いであるほど、そうである気がする。 ちなみに、犬はあまり出てこない。

    4
    投稿日: 2025.05.11
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    読みたいリストから。 ふゆイチ対象作品になっていた時に、あちこち探して買ったのに、手に取るのがすっかり遅くなってしまった( ..)՞ 間橋薫は半同棲している恋人・郁也に連れられ、ミナシロと名乗る女性に会う。彼女は郁也との子どもを妊娠したけれど、育てる気はないと言う。そして薫に尋ねるのだ。「子ども、もらってくれませんか?」 「水たまりで息をする」もだけど、本書もあらすじがなかなかに強烈…でもなぜか惹かれてしまう…! 短い物語なのでサクッと読めるけど、感想を書くのはなかなか難しい…… 。 子どもを産むこと、産まないこと。 子どもを持つこと、持たないこと。 性は愛がなくても成立するが、愛は性がなくても成立するのか? 考え出すと「これ」という答えが出ない問いを出されているかのよう。 設定にはリアリティがないのに、その出来事が間橋の心を動かしていく様がすごくリアルで引き込まれた。 「子ども」ってパワーワードだよなぁ。 ミナシロには終始嫌悪しかなかったけれど、子どもを産むか産まないか、についての言葉には共感した。 私も実際に子どもを産むまでは、頭の片隅にずっと産むか産まないか問題があった気がする。 実際は「産んだらクリア」ではなくて、産んだら産んだで第2子問題がある気がするし、第2子産んだら第3子…?(。•́•̀。) 物理的に産めなくなるまで終わらない気がする。 これはもう女の性なのかもしれない。 私は母親という立場で読んでるからか、子どもの行く末がとにかく気になった。 収まるべきところに収まったなぁという気はするけれど、その後の2人は…? 心がザワザワしたまま読み終えた。 ✎︎____________ 謝られると、許すか許さないか、選ばないといけないような気になる。許すとか許さないとかじゃないのに。(p.20) バツイチって魅力的だと思いません?独身の気軽さのまま、結婚しなよとか子ども産むなら早い方がいいよとか言われないで済んで。結婚してないと半人前みたいに言ってくる人いますけど、一回しておけば、やってみたけどダメでしたって言えるっていうか(p.21) 可能性にはお金がかかる。たくさん。それから精神力も、たくさん。結局だめだったって時にしょげないで生きていけるよう常に頭のどこかで諦めながら、辛抱強く挑戦し続けるタフさが、必要。その根底には選択した責任感が敷かれる。(p.54) 子ども産んでおいた方がいいのかなって、まあ、一度は考えますよね、女性はみんな。程度は違うし、口に出すか出さないかはありますけど。いつか産めなくなるわけだし、女にしか産めないし、人生一度限り、できることなら産んでみようかなどうなのかなって。考える、その感覚は、分かるんです。でもあれって、産むか産まないか、ですよね。子どもを持つか持たないかはまた別の話っていうか。子どもを持つだけなら、産めない人も、養子縁組で子どもを迎えることはできるわけだから、人生設計として子どもを持つ、持たないっていうこと以前に、産むか産まないかが、あるなって思うんです。体のこと、で、女だけのこと。自分は子どもほしくないなあって、ずっと思ってたのに、ずっと産むの産まないの問題が頭の中にあって、それが、わずらわしかったんです。(pp.55~56) 子どもがいるだけで、世界が急にシンプルで優しいものになる。(p.65) 子どもって赤ちゃんや小学生だけじゃないんですよね。大学生だって、親にしてみたらまだまだ子どもで。そうは言ってもハタチ超えてたら大人でしょ、って言う人もいますけどね、でも大学で働いてみて実際、ああ子どもだなあって思いますよ。それは、言動が幼いとか、常識を知らないってことじゃないんです。そのあたりは、社会に出る前にむしろ大学で身につけさせていくべきところだからいいんです。そうじゃなくてね、もっと根本の、その人間が大人か子どもかを決定づけている条件みたいなのが、子どもの方に寄ってるんですよね。大学は、子どもが子どもでいられる最後の最後のところですよ。(p.98)

    61
    投稿日: 2025.05.07
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    読みかけ、56ページぐらいで苦しくなってやめた。自分の問題が解決してからもう一回手につけたい。 呼んだ。気持ち悪くなるくらい感情に侵入してくる感覚だった。苦しいです。

    1
    投稿日: 2025.04.24
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    郁也は何が欲しかったのか聞いてみたいと思った。 子ども?それは誰との子ども? それとも子どもと薫との人生? 薫の遺伝子は入っていないけど自分の遺伝子は入っているから〈うん、おれたちのこどもになる子だよ。名前、一緒に考えよう〉って言えるのかな。 「子ども、もらってくれませんか?」って言うミナシロさんより、郁也の方が怖いと思った。 「薫はおれがいないと生きていけない」なんて言える郁也は何も分かっていなくて1番怖い。

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高瀬さんは、みんなも同じなのにあえて人と話したくないような膣から流れ出る血だったり、快楽だけで済まされないセックスだったり、結婚して子供を産むような当たり前だけど違和感のあることを自然に書くので心をつかまれる。平凡だからこそ自分にも重なる主人公も魅力的だった。最後の3ヶ月で妊娠できた方が幸せなのか、できない方が幸せなのか、きっと思うようにいかないし、正解もない。

    1
    投稿日: 2025.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん…理解できない。 冒頭のシーンからこの子、大丈夫か?と女として終わってる、とぶったまげる。 薫 郁也 ミナシロさん 主な登場人物は3人。3人共に何かズレてる。 お腹にできた子どもを「ハイ、あげます」は無いわ〜。物じゃないんだから。 彼女達は、子を産み育てる事をどう思っているのか。社会的信用を得るための条件と捉えているのか。 一方で、薫は犬に対しては自然に湧き出る愛情を感じている。そのような愛情を男性に対して抱く事ができないのが、生きづらさなのかなぁ。 高瀬隼子さんは、見事に文章化し問題を突きつけてくる。そして答えを出さない。 どのような選択をするのだろうか。自分だったら、娘だったら、友人だったら…と、ずっと考えさせられている。

    21
    投稿日: 2025.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高瀬さんの「おいしいものが〜」に衝撃を受けたので、次に手に取った。 主人公は、卵巣の病気を持ちセックスも好きでなく、長く恋愛が続かない。 そんな自分でも愛して受け入れてくれていると思っていた彼氏、に子供ができた。その彼氏の子を宿った見知らぬ女から、その子供をもらってほしいと提案を受ける。 主人公の動揺をしていたものの受け入れる様子に、もっと感情的になってもおかしくないのでは?と疑問でしかなかった。 ラストは相手の女から出産後に自分の子として育てたいと言われるが、産んだ後に自分が育てたいと心変わりするなんて容易に想像できるのでは?作中の人物はみな想像力が足りない、浅はかすぎると思ってしまった。 誰かに相談できて、第三者から意見がもらえたら、こんな非現実的な提案は最初から受け入れられなかったのではないか。 このあとどんな選択をとるのか気になった。

    1
    投稿日: 2025.04.13
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    愛してるのにセックスしないのは悪ですか?セックスしたくない罪、セックスはたんに気持ちいいだけの行為でも、子作りのための行為でもなく、そのどちらでもあり、どちらだけではないというのを改めて思った。彼氏とセックスレスだから刺さったな〜地方出身の女性という主人公の属性も同じだ

    0
    投稿日: 2025.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「水たまりで〜」が良かったので、デビュー作も拝読。 やっぱり、この人の描く女主人公が好きだな。普通に仕事をして、普通に生きてるんだけど、どこか社会との隔たりや違和感を抱えている人。そういう人物を、特別変わってたり繊細だったりするわけでもない、普通の人として描いている。 そして、主人公に相対するミナシロさんも、登場初期の言動はまあびっくりだけど、でもまあわからなくもない、と思わせる人物像。 自分も30過ぎて、とにかく仕事に情熱を注いでいれば「ちゃんと」生きていると思える時期も過ぎつつあるな、と思うので、この主人公の葛藤は共感できることも多くて、どうかこの先も、普通に幸せにいきていてくれればな、と思う。 あと、解説の奥泉光氏の「鈍さの脂肪を魂にまといつかせていない」の表現が好き。

    0
    投稿日: 2025.03.16
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    主人公である間橋薫、その恋人である田中郁也、郁也の子どもをみごもったミナカミさん。 ミナカミさんが子どもを産む前に形だけ入籍し、子どもが生まれたら離婚し、その子を郁也が引き取って薫と郁也が入籍して育てる…ということを提案される。 なさそうで、ありえそうな提案。 産むけど、育てられないという人は実際にいるからな。 この物語のこの先は、どうなるのだろうか? 郁也は何を選ぶのだろう。 形あるものなのか、それとも。 主人公の薫の性についての感覚が私と同じで、自分のことかと思ったほどだった。 ずって自分一人がおかしいのかなと思っていて、誰かに話しても理解してもらえないから、いつからか話すのをやめたけど、こういう女性はけっこういるのだろうか? わたし自身、20代のときに自分の子どもがほしいと強く思っていたことがあった。 あれは具体的に子どもを育てるイメージを持っていたのではなく、なんとなくだったのだと、今ならわかる。 「子どもがほしいのではなく、子どもの形をしたものに欲しいもの全てが含まれている」という感覚には、すごく利己的でエゴイスティックで、どきっとさせられた。私もそうだった気がしたから。 自分の欲望をそんなふうに直視したら、何も欲しがれなくなるよね、薫は不器用な人だ。

    1
    投稿日: 2025.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世間と色々相容れないけれども、何故だか流されて、卵巣(片方だけ?)もなくした主人公の私は、気づいたら人生のパートナーだったはずの相手もいなくなりそう。気づいたら…こうなってたという展開が自然、ミステリーでもないのに、何度もあれ?なんでこんな展開になった?って読み返してしまう。 出てくる登場人物全員見事に意味不明だけど、いい小説に出会えたなあ。いや、主人公のお父さん、お母さんとおばあちゃんは意味不明じゃないか。 高瀬隼子さんの本、初めてだけども全部読みたいって思える。穏やかな生活描写の中に、いきなり、死体とか張り巡らされた罠とかいう比喩表現をぶち込んで考えさせる文章も堪らない。

    1
    投稿日: 2025.02.23
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    言葉選びが、本当に、素敵すぎるんだよ、、 主人公の期待、諦観、希望、絶望を、こんな風な素敵な言葉で綴れるのが凄い。 「明日からどうしようかな、何を見て、何を聞いて、どうやって生きていこうかな。何をよすがに、何のために、何を言い聞かせていれば、まるで自分のために生きているみたいに、息ができるんだろう」

    2
    投稿日: 2025.02.23
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    長らく気になっていたもの。高瀬さん、芥川賞作家の中では私は好みの作家だなと思う。こちらがデビュー作。『いい子のあくび』や『おいしいごはん~』に連なるような描写がある。恋人の浮気相手(?)から自分が産む子供をあげるので、恋人と育ててほしいというトンデモナイ提案を受ける主人公とその後のそれぞれの心情の変化を追った作品。

    1
    投稿日: 2025.02.21
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    理不尽な展開を前にしても、主人公は他者への怒りとして表現することは少なく、自分がどう思っているか、どうしたいかの葛藤。 「わたしがわたしであるというだけでは、多分じゅうぶんではないから、他のもので足したいと、思ってしまう。」 空虚さに向き合おうとするのは苦しいなあ。

    0
    投稿日: 2025.02.19
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    高瀬隼子さんの作品、やっぱり好きだ 本作もやはり共感できるところが多かった ただ女性に生まれただけで周りからの色んな期待やしがらみを背負って生きていかないといけなくて、男性もそういうことあるだろうけど、女性にとっての出産はやっぱり独特というか荷が重いなと思う 自然の流れのように結婚して子供作って出産して子育てして、って周りの人たち凄すぎ やっぱり私には絶対むりだなって改めて感じさせられた

    0
    投稿日: 2025.01.27
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    デビュー作をやっと読了。 主人公に共感する度に、「変わらない事実」に打ちのめされた。救いはあるのだろうか。

    1
    投稿日: 2025.01.24
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    一日で読破。高瀬さんやっぱりとても好き。「わたし」に強く共感してしまう。 初読だけでは自分のなかに落とし込みきれないほど、一頁一頁、一文一文に行間がある。もっと噛み砕いて、「わたし」を理解したいと思うのに、頁をめくる手が止まらない。すごくもどかしい読書だった。 この人はきっと、人生において逃げられない恋愛とか夫婦について、考えに考えて生きている女性にありがちな煩悶を真摯に向き合って言葉にするのが飛びぬけて上手だ。本当にあとがきの通りだと思う。ちょっと文学的表現に傾いた堅いあとがきだったけど笑 わりと一般的な感覚の女性が、パートナーによって変わった状況に投げ込まれたとき、今まで抱えていた"普通"や悩みをどう処理するか? そのとき浮き彫りになる世間のおかしさや人間の勝手さがとてもリアルで、たまらない。 高瀬隼子さんの作品のなかでは『水たまりで息をする』に次いで読んだたった2作目。『おいしいごはんが食べられますように』まだ読んでないです。でもちょっとこの作品のなかに芽があったような。。 とにかく、必ずまた他の作品を読みたいなぁ。

    2
    投稿日: 2025.01.21
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    なんとなく何を言いたいのかはわかった。 結婚出産に関しては迷いもあるので、考え方の一つが知れて良かった。

    0
    投稿日: 2025.01.08
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    同じ女性として、共感できる部分も多かった。 ラストはやっぱりそうなるのかと思ったけど、もし反対の結果だったどうなったのだろうか…

    1
    投稿日: 2025.01.05
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    あい変わらず、この人の作品、途中で気持ち悪くなる。 心が軽いときに読むのはいいけど、心だけでなく身体が辛いときは読んじゃだめだな。 それでも、え、この先どうなるのか気になって、気になって。 本当に子供貰うん?とか、関係を持った彼氏を許せるの?それは自分に負い目があるから? ままならない心、病気を受け入れてそれなりに飄々と生きているように見える主人公だが、実はずっとモヤモヤしたまま。 誰にもわからないだろう そんなモヤモヤがつきまとう。だからこそ引きこまれる

    23
    投稿日: 2024.12.14
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    表紙と題名がずっと気になっていて、今が読む時かなと思ったので手に取った。 人の一筋縄ではいかない、複雑な感情描写がリアルで、最後はそっちでそこで終わるんだとも思ったけど、そこもリアリティがあって、尚且つ良い終わり方だったと思う(その先を描くとぐだぐだしそう)。 今まで読んだ中で、ロクジロウへの愛の描写が、1番私の愛の定義と一致していて、好きな文章だった。 表紙と題名と本の厚さが素敵で、手元に置いとく文庫本としてもお気に入り。かわいい。

    5
    投稿日: 2024.12.10
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    高瀬隼子さん初読みでした。 女の人には生理があって、妊娠ができて、出産ができる。でもそれは、「できる」んであって「しなきゃいけない」わけじゃない。なのに。 しなきゃいけないような気がして、でも自分の本音はちがくて、でもそれじゃダメな気がして… 葛藤のような葛藤じゃないような、モヤモヤしててぐるぐるしたものが常にある感じ。 本当に、好きってなんだろう?愛してるってどんな感情だろう?執着と愛は違うんだろうけどその違いって… ここまで書いといてなんだけど、いろんな部分で考えながら読んじゃって、なかなか入り込めなかったのが正直なところ。 それは、自分が妊娠出産してる人間だからなのか?…分からない。 あ、最後に一つ追記しておこう。わたしも他人の子どもの写真見ても特段可愛いとは思えない。隣の犬が何百倍も可愛いと思うタイプの人間です。

    4
    投稿日: 2024.12.03
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    うう、重なるところが多くて読んでいて苦しかった。愛ってなんだろう、自分は相手をちゃんと愛してる、って自信を持つにはどうすればいいんだろう。 相手の幸せが自分の幸せと心の底から思えることが愛?正解はないんだろうけど、たまに自分で濃淡をつけているみたいに感じて嫌になる。 でもきっと、いろんな愛の形があっていい。ロクジロウへの気持ちも郁也への気持ちもきっとどっちも本当。

    0
    投稿日: 2024.11.21
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    150ページもないのでサクッと読めるのに、心にずっしりときました…。 この作品は男性、女性、女性だと子どもを産んだ、産む、産まない、産めない、産みたい(こういう漫画作品ありますね)、それぞれの立場で大きく感想が分かれそうです。 薫が出血するたびにトイレで後ろ向きな気持ちになる描写がつらかったです。 ミナシロさんには、郁也抜きで子どもを育ててほしい、郁也は薫もミナシロさんも失ってほしいと思いました。 郁也が薫に、俺がいなくなったら薫がかわいそうみたいなこと言う場面がありましたが、それは思うだけで言うなよ…でした。作品として、そのセリフがないと成り立たない面があるとは思いましたが。 なにがつらいって、自分は子どもが好きじゃないのに、親やおばあちゃんを喜ばせたいがために決心をしたことかなと思いました。

    2
    投稿日: 2024.11.16
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    子どもをもらってほしい、という発端は独創的でいいと思う。ただ、主人公のミナシロさんに対する感情に激しい起伏がなく、淡々としているようなところに、違和感のようなものを抱いた。そういう性格なのだと言えばそれまでかもしれないが、主人公しかミナシロさんを掘り下げていく人がいないのに、感心が薄いので、結局ミナシロさんというミステリアスな立ち位置にいるキャラクターが謎のまま、深まりも解明されもせず終わった印象を受けた。

    0
    投稿日: 2024.11.15
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    他人に相談するには(前提となる、自分に関する背景情報やテンションのギャップが多すぎて)遠慮がちになってしまうトピックについて自分一人で考え続けてしまうときに陥りがちな、自分の中でしか成立しない式が出来る感じの描写がめちゃくちゃ上手い。 絶対他人の考えも聞いた方がいいんだけど、そのときのテンションっていう条件付きでは、どこかしかに思考が落ち着いて納得できてしまう。 そこへの経過の解像度がとても高いように感じました。

    0
    投稿日: 2024.11.09
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    ずっと前から気になっていたこちら やっと読めたー! 30歳の薫は半同棲中の郁也とはセックスレス ある時ミナシロさんと言う女性が現れた お金を支払い定期的にセックスをする関係だったが なんと妊娠してしまったと ミナシロさんは堕胎するのは怖いが、子供を育てる気はない つまり、子供もらって田中くんと育ててくれませんか?とありえない相談を持ちかける 薫は子供はそんなに好きではないが、若い頃卵巣の手術をしており、妊娠する事が出来るのかわからないし、そもそも行為自体好きではない 郁也も薫とのセックスレスを受け入れていたが本当は子供が欲しいと望んでいた事 色々が重なり、なし崩し的にミナシロさんの提案を受け入れる流れになってしまうが…… 薫の自己肯定感の低さ、田舎者の劣等感 郁也の頼りの無さ、どこか他人事感 ミナシロさんの自分さえ良ければOK感 もう全てはちゃめちゃなのに、なんか嫌いじゃない 苦しい 正直私は自分の子供や、身内の子供以外は全然可愛くない 他人の子供なんてお願いされたっていらんけど いろいろ重なるとリアルに考えちゃうんかしら 一応愛する人の子でもあるのか…とか 自分が子供出来ない身体だったら…とか サクッと読める薄い本だけど とても考えさせられる内容だった

    16
    投稿日: 2024.10.27
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    2時間もしないで読めちゃう。 愛の証明って難しいね、 って話。 高瀬隼子さんの他の作品をもっと読みたくなった。

    2
    投稿日: 2024.10.18
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    男側がが子供を欲しがったとしても所詮産むのは女側。 なんとなく他人事っぽく思えてしまう 薫の、子供より前に飼っていた犬の方がかわいいって思う気持ちは共感する 女は子供が好きで当たり前みたいな風潮には違和感しかない

    1
    投稿日: 2024.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    苦しかった〜!!これはわたしの話だ、と思わせられる一文が多くてやっぱり高瀬さんの文すきだとしみじみ 郁也の態度がとんでもなく他人事で、だからこそリアル わたしがそういう人しか知らないだけかもしれないけれど、結局大事なことは分かってなくて他人事にして…こういう瞬間がある度まただって思う、またこうしてわたしがどうにかしなきゃいけないのか、1人で、って。 犬に対する愛情と郁也への気持ちに差があるのも分かる これって本当に愛してるって言うのかな、やっぱりあの時だけが本物だったんだって今目の前の愛を確かめられないまま嘘で固めている気もするね 「可能性にはお金がかかる。たくさん。それから精神力も、たくさん。結局だめだったって時にしょげないで生きていけるよう常に頭のどこかで諦めながら、辛抱強く挑戦し続けるタフさが、必要。」p.54 そう、結局絶望しながら生きてんだよね だめだった、ああでも私ってずっとこうだったなって そう言い聞かせてる だって自分が傷つくから もう知っているから 期待した分勝手に裏切られた気になって、苦しくなって。だったら何にも期待なんて、願いなんてない方がいいのかな 「自分に、そこまで他人の人生に関与する価値があるのか。自分の価値。そう、つきつめればそういうことだった。」p.45 言い当てられて苦しい、私がこの人の人生に関与することが正しいのか分からなくて、自分という存在が周りに与えている影響を考えて怖くなるしとことん嫌になる 私はなにか対価をあげられているのか、あなたにとってのわたしの意義って何?私はあなたのなにで、どうすれば完璧な「私」でいられる?もう全部わからないよ

    1
    投稿日: 2024.10.07
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    気持ちのいい話ではないが嫌いではない話。 人の自尊心•自己肯定感•他人を愛する気持ちがぐちゃぐちゃで面白い。 主人公とミナシロさんは、お互い自分の方が幸せだって思い合ってるんだろうなと思う。 恋人•仕事•結婚•子供とか、他人からみても文句がつけられないような幸せの形をやっぱりどこか求めてしまうのが人間らしさだと思う。 本来恋人はその人が好きだから、子供はパートナーと子供が好きだから、その結晶としてあるものなのかもしれないけれど、本当に? 子供ももしも可愛いと思えないなら、子供を育てるのってそんな自分が好きだから、他人から見て幸せになりたいからじゃないの?という部分が剥き出しになる。 正直共感できるのはミナシロさんだなと。自分の考えがあって、それが1番正しいって思ってしまいがち。自分が幸せならそれでいいってどれくらい本音なんだろうな。 郁也がクズだけどでも一応きちんと薫のことは大事に思ってはいるどっちつかずのキャラクターだったのがよかったな。人間らしくて情けなくてバカで。 きっとミナシロさんと子供を育てるんだろなと思います。 卵巣の手術を過去に行った主人公の薫は性行為が好きではない。恋人の郁也と暮らしていたが、性行為はないまま過ごしていた。そんなある日郁也と浮気相手の女性の間に子供ができる。 あっけらかんとした態度の彼女は一度郁也と結婚したうえ、そのあと離婚するので子供をもらってほしいと薫に依頼するが-。

    0
    投稿日: 2024.10.07
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    主人公の性行為に嫌悪感を抱いているところとか、子供に対して可愛いと思えないところとかが、私と似ているところがあるなと思って、読んでて共感しかなかった。 最後の終わり方が、今後の彼氏との関係性がどうなっていくのかが気になるような形で終わっていたので、叶うなら続きが読んでみたいと思ったり。

    0
    投稿日: 2024.10.02
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    薫も、郁也も、ミナシロさんもおかしい。間違っている、と頭では思うのだけれど…どこから、どう間違っているのか、どうするのが正解か?ががまったく掴めなくて困惑。 薫の葛藤の描写も繊細で、分からないこともなくて、本当にどこかにこういう人が居るんだろうなと思わされます。赤ちゃんを無条件にカワイイカワイイと連呼しなきゃいけないのは、疲れるし腑に落ちないというのは共感しました。

    9
    投稿日: 2024.09.28
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    2024.9.27 読了 私は、薫と似たような境遇でして。あー、わかるわぁと共感しながら心にグサグサ刺さりながら読みました。 私も猫を2匹飼っており、この子たちには愛を一生捧げられるし、一生冷めることもないんだけど、どうして人間にはそれが出来ないんだろうなぁと考えてしまったなぁ。 私も子供興味ないし、欲しいとも思わないけど、女に生まれたからには1回くらい産んでおかないと。的な考えはあるからめんどくさいですよね。はぁ。

    2
    投稿日: 2024.09.27
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    大好きな作家さん、なぜかこれはまだ読んでなかったということで。 やはり今作も共感するところがいっぱい。私も犬が大好きで、人間に対する思いよりワンコへの思いの方が強い気がする。 ページ数も少ないので、本当にこれこそ一気読み。 今回もこの後どうなるの?本当に大丈夫?と心配になる終わり方。とても気になるな、、、

    2
    投稿日: 2024.09.21
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    フェミニストではないけど、出産においては圧倒的に女性の負担が大きいということを改めて感じた。つわりとか出産とかじゃなくて、そもそも「子供ができる側」であるということとか、「妊娠する性別」と認識されていることに負担がかかるとあまり考えたことがなかった。

    0
    投稿日: 2024.09.18
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    私も毎回検査引っかかるので他人事に思えなかった。今の彼は、私が子供を作れないからだだったら、どうするんだろう。私はどうしたいんだろう。

    0
    投稿日: 2024.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっぱり高瀬隼子さんすごく好き 愛してる、って本当はつよい言葉じゃないから大事な人にたくさん言いたい、けど怖いから軽さ装っていっぱい言っちゃう "雨の日よりも晴れの日が多くありますように。こわい夢を見ませんように。おいしいものが食べられますように。時々私のことを考えてくれますように。でも、考えなくても、いいよ。" "自分には何も返ってこなくていいから、この子にいつもいいものがありますように。幸せにしなくちゃ、覚悟みたいな決意みたいな。" "淡々と、うん、愛しているなあってわかる感じ。" 本当にこう思う、泣きそうになる ここを読んで、自然と思い出せる人たちがいる贅沢を噛み締めて大事にする

    1
    投稿日: 2024.09.16
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    高瀬隼子さんの、ちょっとグロくてリアルな小説を読みたくてチョイス。 子供を産みたいのに産めないかもしれない、浮気されてて挙句に子供まで作られてた、家族は自分の子供を見たいと言うかもしれない。 女ならではの、結婚や出産や育児や恋愛に際どくスポットを当てている。 自分の股から出てくるドロッとした血と同じような、この吐き出せそうで吐き出せない感情を文章で本当にリアルに表していると思う。

    1
    投稿日: 2024.09.15
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    人間の体は、悪いところを正しくとったら、傷が塞がるし、痛みは消えていくんだってさ よかったストレートさがいい 男と女とかいらないと思っちゃうけど、必要だと分かっていて、でも煩わさを感じることばかり思い出してしまう 「性差」は現代も現代特有の新しい形で人を悩ませているんだなと思った 難しいし今の私じゃ思考をめぐらせられない。 この本をいまの私が読めてよかったと思う 薫にとって絶対的なロクジロウがそばにいたらなと強く思った。

    2
    投稿日: 2024.09.13
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    情景を"文学的"に表現するのがお上手。割とすらすら読めた。 女性に対する強い固定観念みたいなものが、社会に蔓延っていることに対する言及みたいなところで、少し胃がキリキリした。 ロクジロウへの無償の愛、郁也に執着する理由がもう少し知れたら良かった気もした。

    0
    投稿日: 2024.09.06
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    女性は子ども関連で選択肢が多い。 また、良くも悪くも主導権はこちら。 きちんと考え、自己の意見、軸をしっかりしておかないとなとおもった。 私の場合、子供ができて、その流れで結婚したので選択肢も何も。普通に自分の目の前にひかれたレールを辿ったので歩むのは最適ルートとして迷いがなく楽だった。 ミナシロさんの言う 結婚したことがないっていうのは× 結婚したけどあわなかったから離婚したー と言って生きていくのは 同じ独身でも、世間からの見方がだいぶ変わる。 ____ 高瀬さんの本、おいしいご飯のほうが好き

    0
    投稿日: 2024.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夫のセフレが妊娠して,「出産は体験してみたいので産んだら育ててくれ」と言われる話。 妊娠することが偉い、出産することが偉い、っていう価値観を自分は世間から感じたことはあまりないけど、子供を持たないという判断をした人は、そういう意見があるから、という意味で逆バリで言ってるんじゃないか、って少なからず思ってしまう自分がいる

    0
    投稿日: 2024.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読後、、、あぁ。しんどい。。 私が女性であるから余計にかもしれません。 性行為に消極的な主人公にとって たった一人の良き理解者である恋人が、 お金を払って他の女で欲を満たし、 子供ができてしまう。 その女から、子供をもらってくれと。 中絶は怖いし、育てる自信がないから。 この話には、ほんっとうに数々の問題が散りばめられていて(主人公が卵巣の病気であることなども起因して)、 もう考えるのが本当に疲れました。 当事者じゃない私でこうだから、主人公はもう。。 考えても最適解出せるのか? この小説は、主人公が自分の中で考えてることをひたすら呟いてる感じの文章で、それがまた自分のことのように感じ、リアルでした。 だから、、、 こんだけ悩んで他人の子供を育てようと決めた時に、女から「やっぱり私が育てます」って主人公が言われた時。 自分に言われたかのように、私は心にぽっかり穴が空きました。呆然。頭真っ白。 もうどうしたら主人公は幸せになれるのだろうか。 自分のために生きて欲しい。 けど、そんな簡単なことじゃない。あぁ、難しい。

    7
    投稿日: 2024.08.27
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    女性は子どもが好きだ、産みたいと思っている、産まないといけないという固定観念。女性としてのあり方を思い悩む主人公の姿をみて、自分と似た感情を持っている人がいるんだな良かったぁとどこか安心しました。はっきりと結論が出せるわけじゃないけど、自分が自分らしく、悔いのない生き方ができたらそれで良いのかもと思ったり...。物語を通して考えさせられる一冊でした。

    1
    投稿日: 2024.08.23
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    男性である自分が読んでみて。確かに好き嫌いはあると思うが、個人的には興味深かった。 いま子供はいないが、友人たちにも子供が生まれ、いざ自分が子供を持つということを想像すると漠然とした不安に駆られることがあった。それは経済面や環境面とかではなく、なにか少し得体の知れないような感覚であった。もちろん、嬉しさや幸せといった感情もあり、それが親になるということなのかも知れない。ただ、一抹の怖さを感じることは事実であった。 郁也の欲情は男性本能としてはわかりつつ、一方で自分の中でも先述のような考えがあるからか、男女の違いはあるとは思いつつも薫の考えにはどこか共感はできた。 もちろん、周りを見ていても自分の考えは少数派だとは思う。だからこそハマる人は他の小説と比べたら限定的ではあると思う。ただ、世間一般に言われている「結婚して子供を産むのが当たり前」という感覚に少しでも違和感のある人にとっては、一読すると良い本なのかもしれない。

    5
    投稿日: 2024.08.23
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    高瀬隼子さん3冊目。『いい子のあくび』で「このひと、好きかも!!!(スゴイ!!!)」とファンになった訳だが、デビュー作で既に駅でぶつかってくる不愉快製造おじさんが登場しており、なんとなく嬉しかった。 今まで読んだ高瀬さんの本で1番文学っぽいなと思った。何故なら、変で不快な人間がたくさん出てくるからです(文学への偏見と無知)。ミナシロさんよお…郁也くんもさあ…。でもミナシロさんの「出産をクリア」発言には、非常に「分かる」ところがあった。薫の「自然とできちゃってたらラッキーなのに」も、分かる。こうやって現実だと「考えすぎ〜」で一蹴されそうなモヤモヤ感情を言語化できるの、作家はマジで凄いなと思う。 読んでいて、心に刺さる、胸がザワザワする、生きた文章が散らばっていた。ラスト2ページに薫の迷子になったような寂しい気持ちを想像して、鼻の奥がツンとなった。 愛してるとか大切にしたいとか好きだってことを、どうやって相手に伝えられるだろう。そして、ちゃんと伝えていることになるんだろう。言葉、態度、生活、相手が性的な対象ならばセックス? 分かりやすい形があって、目に見えて、社会から認められていること。結婚して子供をつくること。素晴らしいけれど心の底で馬鹿らしいとも思う。犬の方がかわいい。 巻末の解説も良かったです!なるほど、と思いました。

    1
    投稿日: 2024.08.09
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    私自身の潜在的な気持ちを言語化してくれたような小説。 愛の形というのは人によって様々であり、自分の置かれている環境や周りからの評価、価値観、偏見によってより複雑さを増して、ただ相手を想う気持ちや一緒にいたいとかいうだけでは成り立たないのが現実であると。 "子どもを持たない人生を送る覚悟もなければ、子ども持つ覚悟もない"という作中の言葉や、妊娠している女性を見た時に(いくつか抱く感情1つではあるが)怖いという感情を抱くという部分など自分に通ずる部分があって衝撃を受けた。 周囲から与えられた言葉や、家族、近しい人の変化を目の当たりにすることによって、少なからず自分の価値観が変化していく可能性もあるし、明日の自分、5年後、10年後の自分から見た今日の自分の悩みや価値観は馬鹿らしく思える日が来るのかもしれないと感じさせられる内容であった。 しかしながら付加価値的要素が無くとも、愛される理由なんて私が私であるというだけで十分で、それ以外の何物でもない、そうであって欲しいと思ってしまうのは私が強欲であるからなのか。

    6
    投稿日: 2024.08.08
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    ナツイチ2023。大好きな声優梶裕貴さんの朗読付きということで手に取りました。「彼氏の浮気相手から子どもをもらってほしいと懇願される」衝撃の冒頭。主人公の性の感覚、考えに共感するところも多かったです。個人的にはモヤモヤの残る終わり方。

    1
    投稿日: 2024.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったが、今の私に合わない感があった 主人公はセックスと子供に全く魅力を感じていない女性。 というか、なんなら、犬以外はあんまり何も好きじゃなさそうだった。 主人公は子供に魅力は感じないものの、同棲している彼氏や家族、出産してライフステージの変わる友人などとの関わりを考えると、子供のいない人生を選ぶ事も嫌。 この状態が、私にとって想像がつきすぎる。考えが近すぎて、面白みがなかった。 でも、著者の他の小説も読んでみたいと思った。

    1
    投稿日: 2024.07.04
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    子供があまり好きでもないし欲しいとおもったこともない自分にとって主人公の気持ちはよくわかるというか、普通に恋愛して結婚して子供を持つ人生をなんの疑問もなく「普通」だと思う人には全然わからない感覚なんだろうなと思ってしまう。そしてこの作品はその「普通」って本当に普通なんですか?と投げかけてくるものに感じる。 この話に限らずだけど、世の中のマイノリティ側の気持ちを「わからない」で切り捨てるのは簡単だけど想像することは大切なんじゃないかと思う。理解して寄り添えとは言わないから。でもそうなると主人公の彼は彼女のことを理解しようとするだけマシなのかどうなのかという問題も出てくるのだけど。

    3
    投稿日: 2024.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私も主人公と同じように子どもができなかったので、気持ちがよ〜くわかった。 恋人を愛する気持ち、子どもを持って世の中の大多数になりたい気持ち、他人が産んだ子を愛せるか心配な気持ち、自分を大事にしたいけど、どれを優先すれば自分を大事にしたか分からない気持ちが同時にあって複雑すぎる…。 主人公が考えているように、考えすぎず、子どもがほしいとか選択する前にてきとうに、なんとなく子どもができればいいのにと何度思ったことか…。 そんな気持ちがしっかり描かれていておもしろかった。 ラストも◎

    5
    投稿日: 2024.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読む立場が違うと感想は違うのだろうな。 子供を望んでもって育ててる身としては、2人ともなにいってんの?(ミズシロさんと男の人)って気持ちでいっぱいで。無理だった。

    0
    投稿日: 2024.06.25
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    興味深い内容だったし社会に対する疑問にも大きく共感した。郁也とミナシロに対して言って欲しいことを主人公が言ってくれずモヤモヤする部分もあった。

    1
    投稿日: 2024.06.25