
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本を語ることは人生を語ること。 読書を楽しめる人は、傷ついていたり、疑問を感じていたりする人だと思っている。幸せ100%で今までの人生に疑問も後悔もない人は多分読書を必要としない。著者の子どもの頃から記述が始まる。途中で夫との関係も語られる。師との日々や別れも語られる。それらは本とつながって語られる。 読書会は不思議だ。読書は読者と著者との対話でも十分ではあるが、共に読み、語り合うことで新しい視点や深みに到達できる。たとえ自分が発言しなくて他者の話を聴くだけでも学びはとても多い。課題になるから、自分だけでは読もうとしない本に取り組み、読み切れるというのも深く頷いた。大学の読書サークルで、合宿と称した小旅行の夜に徹夜で語り合ったり、飲み会で意見を交換したり戦わせたりしたことを思い出した。 もっとも共感したのは、「Ⅲ 司書として主催する」である。学校で読書会を開催するのは難しい。来ないし、読んでこないし、話さない。著者の試行錯誤は自分も経験した。図書館に来る生徒とのコミュニケーションへの気遣いや、生徒が求める本への対応も。古典は面白いぞ、読んでみなよ、と思いつつ、うまく薦めるのは難しく、今日もため息の日々。どこも同じなのだろうか。 あとがきで、タイトルも内容も内向きとあったが、本来の読書する人はそんなにアピール力がないと言われても、この本に巡り合って手に取るし、読書会をしたいと思う(実際に参加するかは別として)だろう。本は必要としている人のところに届く。読書と読書会の魅力を語る本として素晴らしいものだと思った。
0投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ自分自身も素晴らしい読書会の場と出会えて、本を味わう幸福感にとても共感した。 翻訳家ならではの視点も面白かった。 自分自身、アメリカ文学を専攻していた大学時代、今のような気持ちで本を読めておらず、読書には人生経験が必要というのも納得できた。
7投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログちょいちょい出てくる本のネタバレが多くて残念でした。冒頭に断りを入れておいた方がいいかもしれませんね。それ以外で言うと、自分も読書会に参加したくなったし忍耐力も鍛えられると思う。総じてとても良く、大いに嬉しい積読が増える一冊。
0投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ昨年から不定期ではあるが読書会に参加するようになったこともあり、共感する部分が多々あった。 初めて読書会に参加した時のことが思い起こされた。以前は本を読んで「終わり」であったが、読書会で人と語り合うことで、作品への理解も深まり、何より本の話ができるという楽しさを知った。 東江氏との師弟関係か書かれた箇所も印象深い。東江氏の訳本は(たぶん)未読だが、読んでみたくなった。 「はじめに」に書かれているこの部分。まさにその通り。 「本を開いてページをめくれば、はるかかなたの時代から登場人物たちがやってきて、するりとわたしの心のなかにはいりこむ。そして彼らはいっときそこに棲みついて、パリの街角を闊歩し、かなわぬ恋に苦悩し、夢を抱き挫折する。その姿をわたしは最後まで見届けたあと、ゆっくり本を閉じる。本を一冊読み終えるたびに、人生を十年ほど余計に生きたような気持ちになる。わたしはもう何百年生きてきたことだろう。」 本を読むっていいよね。
2投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログ(2025/04/06 2h) 読書会を主催するにあたって読んだ3冊目の本。 翻訳する側から見た読書、コラムの読書会についてなど興味深く読んだ。 巻末の課題本リストもありがたい。
10投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログ内面性を外に発信することが、どれだけその人の魂の救いとなるか。 このブクログで感想を書き合うのも一種の読書会なのかもしれません。
12投稿日: 2024.12.21
powered by ブクログ定期開催されている読書会に参加している著書が読書会の良いところ、開催の仕方のアドバイス、実際の読書会の記録などについて書いた1冊。 自分も年に1回くらいのペースで同じメンバーで集まってゆるい感じで読書会をしているのですが、読書会の良さをすごくうまく言語化していて開催方法などについても参考になることが多かったです。 自分たちは全然記録を残していないのですが、せっかく盛り上がってもその場だけで終わってしまってもったいない気もするので、やはり記録を残した方が良いのかなと思いました。 誰かが発言すると、みんなが無言でパラパラと頁をめくって該当箇所を探す時間が良いと書かれているところがあってすごい共感しちゃいました。
0投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログ読書会を約30年間続けてきた著者による,読書会のルポと自伝。やり方が良いのか,かなりの本読み率に恵まれている。
0投稿日: 2024.11.19
powered by ブクログこの本のおかげで、「プルースト持ってるんだった!」や、「グレートギャツビーもあるよ〜持ってるよ〜!」や、「ほう…カズオイシグロねぇ…!」などと思えた。 誰かと共有したり語り合ったりする前に、わたしはまだ、一人で忙しいのかもしれない。
0投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログ感想 同じ体験を共有する。同じことを考える。違う意見を持つ。だけどそれが良い。そういう考えはなかった。ここだけは譲れない。一冊の広がり。
1投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログ読書会に関するhowto本として期待して買ったが、そうした内容は3割未満で、どちらかといえば多様な形で本に関わった翻訳者/司書による読書論エッセイ集という趣だった。『プリズンブッククラブ』の訳者と知って納得した。美文を味わうつもりで、もっと時間のある時に読み直したいと思う。
0投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ作者の読書会へのスタンスは好感が持てる。 読書会に興味はあるが、人見知りもあり中々勇気が出せずにいる。 カジュアルな雰囲気の会を探して、参加したいと思わせてくれた。
0投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログプリズン・ブック・クラブの翻訳もされている、向井和美さんのエッセイ。読書会に三十年以上参加されていて、読書会の魅力を語っている。うんうん、分かる分かる!という内容で、やっぱり読書会って良いなあと思える。「読書会を成功させるヒント」も参考になる。
2投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ『読書会』 気になってはいるのだが、元来臆病な人間で人前で話したりも苦手だし、自分に合いそうな読書会コミュニティを見つけられないということもあって敬遠してきた。 だが読書会に関する本は好きで、いくつか読んでいる。 本書はその読書会のなかでも刑務所内の読書会を描いた傑作ノンフィクション『プリズン・ブッククラブ』を翻訳した向井和美さんの本ということで手に取った。 これは素晴らしかった。 本への愛も素晴らしいが、読んでいるだけで読書会に行きたくなるようなワクワクに満ちていた。 難しい本に挑戦するのにも一人だと挫折することもあるが、読書会で話すという課題があると頑張って読もうと思えるという部分。 そんなもんかな? なんて思っていたが、巻末の読書会で課題になって読破した図書リストを見ると自分も挫折したような本がズラズラと並んでいた。『失われた時を求めて』『戦争と平和』『チボー家の人々』などの大作も人と一緒なら挑戦しようって思うかもしれない。 そして一人でも面白いのだが、他者がいると視点が広がる面白さもある。自分が木にしなかった部分を、他人はとても気にしていたり、自分には答えが出せなかったものが、他人には見えていたり、と。 そういう視点の広がりという面白さもあるよなって思った。 著者が自慢する巻末のリストも素晴らしい。
0投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログ本書のレビューを書く前に、とても情けない身の上話をさせていただく。 私は2年前に社内読書会を立ち上げて、月に3回のペースでスケジュールを組んでいるが、参加者が集まらない。そしてメンバーが定着しない。ドタキャンする人もいる。いつも最低4人集めるようにしているが、予定通り開催できるのは2回に1回程度。いろいろな人に声をかけて、宣伝メールも送るのだが、無視されることも多い。自分よりずっと下の後輩社員にすら、無視される。職場の中で、わざと私に聞こえるように「読書会?そんなもの出て意味あるの?飲みに行かない?」「読書会って、意識高い系を狙ったねずみ講なんでしょ?」と大声で話す輩もいる。 もともと神経は図太いタイプなのだが、さすがにこのような日常が続くと、なんだか気が落ち込んでくるものである。そんな自分を何とか奮い立たせるために手に取った一冊。筆者は35年も続いている読書会に、29年間通われたそうだ。そしてご自身も司書として働きながら、若者たちの読書会を主宰されている。それだけ長ければメンバーの入れ替わりも激しいだろうと思いきや、固定メンバーが多いらしい。 てっきり読書会の運営ノウハウや新規メンバーの増やし方が書かれているのかと思ったが、普段参加されている読書会でのやり取りや、筆者ご自身の「人生の振り返り」を綴った内容であった。ただし、ページをめくるにつれて、静かに、そして丁寧に、年月をかけて積み重ねてきた筆者の人間的な魅力が、じわじわと伝わってきた。「本について語り合うことは、人生について語り合うこと」という筆者の決め台詞に、私は一気に引き込まれてしまった。個人的には、何十年も続けている茶道に続いて綴った『日々是好日』を読んだ時のような感覚である。 「去る者追わず」「誰彼むやみに誘わず」「大事な想いを人に話したいが、分かりあえる少人数だけでいい」という、筆者の読書会に対する距離感は一見中途半端に見えるが、程よく心地よいものでもある。筆者にとって読書会とは、大事な箱入り娘のような存在なのだろうか。 「急用ができた」「仕事が忙しくて読む暇がない」「1人で読むほうがいい」などなど、読書会に参加しない(本を読まない)言い訳は、いくらでも作ることができる。その小さな積み重ねによって、読書会から足が遠ざかる。そんな振る舞いが、不思議と他のメンバーにも伝播するので、会員が1人1人と減っていく。会費は無料だが、事前に時間をかけて本を読んでこないといけない読書会より、お金をかけてでも、同世代の若者と飲み会やデートに行く方が魅力的なのかも知れない。そんな風に感じるお年頃であってもしょうがないのだ。そして、一生読書会に来ないかもしれないし、数年経ってある時、ふと戻ってくることもありうる。 名著を読んで、自らの言葉で感想を述べるだけなのに、新たな発見と感動がある。そして家族のように人生かけて付き合う仲間がいて、本当にうらやましい。30年も継続するわけである。 それに比べて、毎回参加者の人数を見てクヨクヨしている自分なんて、吹けば飛ぶような、チョロい人間である。周りがどんな噂をしようと、奇異の目で私を見る奴がいるだろうと関係ない。これまで1回でも参加してくれた社員に感謝しつつ、私は読書会の看板を掲げ続けていく。 若手社員たちが、読書会に興味を持ってもらえず、リピート参加してもらえなくとも、長い人生のどこかで、ふと「読書会やっていたな。まだやっているのかな。」と思い出す瞬間があると信じて、細く長く、灯を消さずにいるつもりだ。読書会を辞めたくなったときには、この本を再読すれば良い。 そして私が老後になって、読書会を継続しようと躍起になっていた記憶を、酒の肴にできるくらいには、日々粘り強く開催していこう。
36投稿日: 2023.08.25
powered by ブクログこの本を読んだら、読書会を体験してみたくなっちゃいますよね〜。 他の仲間と読むことで、自分1人では気づかなかった視点を得られたり、自分の中で必ずしも十分に形成されていない思いが、他の仲間の話を聞くうちに化学反応が起きて具体的に表現出来るようになるという体験について、著者が自らの経験を通して語ってくれる静かで熱い内容。 早速、会社近くの本屋さん主催の読書会に登録して先日第一回目がありました。ドキドキでしたが、1つの共通した課題本が皆の拠り処。
0投稿日: 2023.07.17
powered by ブクログ946 向井和美 翻訳家。東京都内の私立中高一貫校の図書館司書。早稲田大学第一文学部卒業 大学生のころ、わたしは「禅寺の修行僧」や「教会の修道女」的なるものに強く憧れていた。 将来への希望がほとんど見いだせず、人と接するのが苦手で、自分の内側をさらけだすことが できないため友人を作る気にもなれず、哲学や宗教にばかり関心を抱いていた。当時は新興宗 教がさかんで、大学構内でも宗教の勧誘をしている人たちがたくさんいた。一歩間違えば、わ たしもその種の宗教に入信していたかもしれない。周囲にはテニスに夢中になったりスポーツ カーを乗りまわしたりしている学生が多かったなか、宗教へと傾倒していった人たちは、むし 1ろ人生について真剣に考え、悩んでいる人たちだったに違いない。少なくとも、わたしはそう いう姿勢に共感を抱いていた。しかし、彼らが求めていたのは新興宗教だったのだろうか。は たして、彼らはほんとうに宗教を必要としていたのだろうか。もしかしたら、浮わついた時代 に逆らうように、深く話し合える場を求めていたのではないのか。今にして思えば、あのころ 身近に読書会のようなものがあればどれほど救われただろう。自分のなかに鬱屈する思いを言 語化し、吐きだす場が、わたしにも彼らにも必要だったのだ。 当時のわたしには「本を読むこと」と「人生について語り合うこと」が結 せなかった。小さいころから読書にのめりこんではいたものの、それはか がみへと内向していく読みかたでしかなかったからだ。いや、人とつながること自生 あのころのわたしには、もしかしたら読書会という語り合いの場は、まだも もしれない。人生の経験を重ね、数々の挫折も乗りこえ大人になった今 とうの意味で「本をとおして人とつながる」喜びを味わえているのかもしれない のうちに深く掘り進んでいたことは、そのあと横へとつながっていくために必要を だったのだと今は思える。 そしてもうひとつ。メンバー同士、互いの生活に立ち入りすぎないことも大事だ。本だけを 接点につながっている関係は実に心地がよいものだ。 本を読もうとしても、全体像が把握できないため、なかなか物語に入りこめずに苛立ったり、 登場人物たちの名前や人間関係が覚えられなくて挫折しかけたりした経験はだれしもあるだろ う。そんなとき、ひとりだったら放りだしてしまうかもしれない。しかし、なにがなんでも来 月までに読んでいかねばと思うと、不思議なことに、つらいページも乗りきれる。いつかは読 もうと積読にしていた長編小説も、読書会の課題にしてしまえば、もう読めたも同然である。みんなが伴走してくれるからだ。 二つ目の利点は、日常生活ではまず口にしない話題でも、文学をとおしてなら語り合えると いうことだ。とりわけ、生や死や心の問題についてだれかと話したいけれど、周囲にそんな場 所をみつけられないわたしにとって、読書会は魂の交流の場でもある。 四つ目の利点は、同じ本を読んできた参加者から、さまざまな意見を聞けること。自分では 思いもよらなかった視点を与えてもらえるのは、読書会の大きな魅力のひとつだ。 カミュは、どこまでも魅力的で 動くして父を戦争でなくし、極貧の少年時代を送る。家庭には本など一瞬 読めないし、家族の会話もない。小学校で出会った教師に才能を認められ、特 業をしてもらったおかげで進学に道が開かれる。ノーベル賞受賞時のスピーチでこの教師への 感謝を述べたのは感動的である。「受賞の知らせを聞いて私は母のこと、それから、ジェルマ ン先生のことを思いました。いまでも私は先生に感謝する小さな生徒です」。
0投稿日: 2023.07.14
powered by ブクログ最後まで読み切れてはいないが、読書会という場を通じての人の交流、知らない本との出会いの素晴らしさは私も日々実感している。 今は幼子を抱えながら、同じ立場のママとのビジネス書を中心としたオンライン読書会ばかりだが、そのうち、ライフワークの1つとなるくらいいろいろ広めていきたい
0投稿日: 2023.04.01
powered by ブクログ新聞の書評を読んで興味がわき手に取った新書です。 冒頭、「わたしの両親は、けんかばかりしている夫婦だった…..」から始まり「わたしがこれまで人を殺さずにいられたのは…..」という文章を読んで、この本はどんな展開になるのだろうと少し心配になってしまいました。 でも、読み進めると好感を持てるようになりました。著者の30年に及ぶ読書会での活動や、本をとおして人とつながる熱い想いが、丁寧に語られています。また、翻訳家である著者が翻訳家視点での読書を語る部分は、今まで気づかなかったことを教えもらい、新鮮な気持ちで読みました。 本書は古典文学を中心に、200冊近くの本を取り上げています。読んだことがない作品が大半です。全部読みたくなりますが、無理かな?
1投稿日: 2023.03.14
powered by ブクログ学校図書館の司書でもあり、翻訳家でもある著者が、それらの視点も含めながら読書会について語るエッセイ。読書会を主宰する上でのコツから実際の読書会記録・ルポ、本の感想など内容は多岐にわたる。 翻訳の師匠から読みやすい日本語表現を学んだという話があったが、たしかに全編通して読みやすく、美しい文章。 読書会に参加してみたい、読んだ本について人と語り合いたくなった。
0投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログ読書は一人で楽しんでもOKです。でも他の読者と話し合うと、文学を通して深い人生の話もできる。読書会に行くのが恥ずかしい・緊張する・ハードルが高いと思ている自分も感想を共有したくなった。
1投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログ読書会の魅力を語るエッセイ。普段行っている読書会を始め、さまざまな形式の読書会について紹介している。 本書のテーマは「本を語ることは人生を語ること」。読書し終わってまとまり切らない半熟状態な思いを読書会という場で語り合うことで、自身の考えが整理されたり、思いもよらない視点に出会えたりする。また、意見を聞いて言いたいことが湧き上がり、自身の体験も交えて話したくなってくる。そうして、思いは形となり、知っている人/初めての人と繋がりができていく。 1人で読書するのもいいけど、読書会に参加して語り合う読書も他にはない魅力があることを教えてくれる。
4投稿日: 2023.02.01
powered by ブクログ長年読書会に参加してきた翻訳者である筆者によるエッセイ。作品論あり、読書論、読書会論ありの、多彩な内容となっていて飽きさせない。チョイスされている本は、ともすれば「高尚」と揶揄されかねないような、文学畑の本たちです。本を通じて人とつながること、本を通じれば、人と繋がり合うことができる幸せが、存分に語られている。
2投稿日: 2023.01.19
powered by ブクログ1.この本を一言で表すと? 読書会の意義と魅力をまとめた本。 2.よかった点を3~5つ ・「本を通して人とつながる」喜びを味わえているのかもしれない。(p6) →読書会の魅力の一つだと思う。 ・司書として主催する(p46) →主催者としての苦労が書かれていて共感できた。中学高校の生徒を対象とした読書会ならではの難しさがあると感じた。 ・読書会を成功させるためのヒント⑥話し合いの内容を記録しておく(p192) →報告書をまとめて参加者に共有するのは読書会を継続して行くためのいいアイディアかと思った。 2.参考にならなかった所(つっこみ所) ・思いがけない効用を(p12)は読書会経験者としてほぼ既に知っている内容であった。 ・Ⅵ翻訳家の視点から(p136) →文章を書くための役に立つ情報は書かれていたのは良いが、読書会について関係があるだろうか? ・文学を語ることは私たち自身の人生を語ることなのだから。(p199) →このこと自体は否定をしないが、ビジネス書を語ることも人生を語ることにはならないだろうか? 3.実践してみようとおもうこと ・文学作品をもっと読むべきと思った。 4.議論したいこと ・文学作品の読書会に参加したことはあるか?ビジネス書の読書会との違いはあるか? 5.全体の感想・その他 ・著者があとがきで述べているようにこの本は良くも悪くも中身が内向きである。 ・本の中盤の文学作品の読書会の感想を述べている部分では、著者の読書会の感想を述べているだけだと思っていたが、あとがきを読んでこのセクションの意義がわかった。
0投稿日: 2022.12.22
powered by ブクログ読書会、高校以来参加していない。コロナの影響もあって外出しないでいたら、不意に読書会に参加したくなった。オンライン読書会も花盛りだし、じゃあこんな案内書読んでいるより、ぱっと参加しちゃえばいいのに。ところが、開催時間には、たいてい家族がいる。夕食の遅い我が家では、みんなが集まりだす頃、夕餉を取り、やっとお風呂に入る。参加はなかなか厳しそうな塩梅である。 それならば、いっそ自分で何かできないかと暗中模索の今。この本が気になって読んでみた。読書会の豊穣さ、楽しさも、本当にたっぷり語られている。紙上読書会さながら、著者様にとって、一人で読む時間も楽しく、他人様と読む時間も楽しいことがよくわかる。特に、長編、海外の翻訳作品との向き合い方などは、本当に参考になる。巻末の読了リストもコピーしておきたい。個人で読んでも集団で読んでも、読み応えはあるだろう。 しかしながら、私はきっと、この本を読む事は、多分もうない。著者様の『何か』が、決定的に合わないのだ。お仕事ぶりは立派なのであろうし、実際この本も内容は魅力的。だから星4なのだけれど…。失礼ながら、 「それは言わずにいらしたら良かったのに…。」 と思う部分があって、気に障った。御本人に責があることというより、私と合わないだけ。読書会の詳細や、長編の海外文学と向き合った読書記録としては、どなたにもおすすめできる良書である。 やっぱり一人で読もうか。読書会、なんとかしてみるか。悩ましいところであった。
3投稿日: 2022.12.11
powered by ブクログ翻訳家、司書。参加した読書会で読んだ本は35年で180作品。読書会を通じて触れる古典文学そして読書そのものの魅力。 読者という極めて個人的な行為が読書会という集団行動を通じて変化する。何とも面白いことだ。取っ付き難い古典文学も毎月の課題として数年かけてみんなで読んでいく、しかも自分では気づかなかった解釈や魅力も堪能できる。 巻末に実際に読書会で題材とした作品のリスト付き。これだけの作品に触れた人が羨ましい。 読書会を探して参加してみたくなる間違いなしです。
0投稿日: 2022.11.28
powered by ブクログ後半は少し飛ばし読みあり。 思っていたような内容以外も入っていて、そこは飛ばさせてもらった。 読書会の行いかたや長続きするポイント。著者本人は司書もしているので、中高生の本との出会いを画策するところや中高生の読書会、ビブリオバトルなど興味のある内容も多く紹介されていて参考になった。 読書会が江戸時代には存在したということや、読書会と称して政治について集まって語っていた時代などなど読書会について知れた。
1投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログ読書会の楽しさを知らせてくれる面白い本だ.小生も某所の読書会のメンバーだが、運営のことなど参考になる点が多かったが、小学生で本を読まない、or 読めない人がいることには驚いた.大人で読書をしない人は多いが、子供の時は何かしら読むものと思っていたので意外だった.筆者の参加している読書会では有名な古典作品に取り組んでいるようで、凄いなと感じたし、議論の内容も素晴らしいと感じた.
0投稿日: 2022.10.27
powered by ブクログ得るものがあったかといわれると、ほとんどなかった。文学の読書会のお話。 でも、一回一回の読書会を大事にしようという気持ちになれた。楽しくて始めたはずの読書会も知らず知らずのうちにインプットアウトプットの場として位置づけていた。しかし、実存をかけるに足るものだと再確認できた。
0投稿日: 2022.10.24
powered by ブクログ2022.9月末、JWAVEの早朝番組の最終回で紹介され、すぐ予約した本。 読書会に参加したいと思いながら、なかなかできないので、何か良い知恵がもらえたら…と読み始めました。 司書、翻訳家。私にはまぶしい肩書の著者が、30年参加している読書会に誘われたきっかけ、そこで読まれた作品リスト、著者の半生を時々のぞかせながら、読書会を成功させるヒントなどもコラム的に紹介。とても有益でした。 「本好きの生徒は往々にして内向的」 「(著者の師匠と著者が)ふたりとも内向的で話下手」 自分もやっぱり内向的と再認識… 読書会はある意味社交界…だから成功させるヒントも必要なのでしょう。 自分自身はパートナーと2人読書会もどきをしています。 それくらいでちょうどいいほど、内気なのです… それからこの場所に記録できているので、仮想読書会体験中、ですね。 本の紹介本としてもひきつけられました。 並行して読んでいる別の本と同時にヘミングウェイを紹介され、読まなくては。 アチュべ マンガレリ ガイイ フランス組曲 魔の山 ロリータ チボー家の人々 トルストイ チェーホフ プルースト… 果たして生きてる間に読めるのでしょうか!? 「Tさん」のエピソードも、心に残りました。 著者の師匠、東江一紀さんの翻訳にも、特に若い頃お世話になりました。 合掌。
0投稿日: 2022.10.19
powered by ブクログコロナ禍の中で友人とzoomで一つの本を一緒に読む、という体験から読書会に興味を持ち、晶文社「読書会の教室」を読んで、ますます、もっとやってみたいモードが高まっているタイミングでの岩波新書。題名も「読書会の幸福」ってホンワカムード。でも中身は超ハード。のっけから子供時代が両親の不仲で地獄だった話。文体も柔らかくて、しかも読書会の体験記や読書会の運営のノウハウや、読む前にこちらが期待していた構成もちゃんと盛り込まれているのですが、そういう気軽さを覆いつくす、本と人生の熱い物語。著者の人生。なにせ「もしかしたら、わたしがこれまで人を殺さずにいられたのは、本があったから、そして読書会があったからだと言ってよいかもしれない」ですから。読書会の数少ない男性メンバーのTさんのエピソードは、まるで短編小説のようだし、現在のパートナーとの関係もそこまで書く?ということをスルッと紛れ込ませてくるし…恩師や父親の最期の話もグッときます。まさに生きることは文学を読むこと、読んだ文学について人と語らうことは生き延びること、という文学の力を感じました。まさに章のタイトルになっている「文学に生かされて」の迫力。著者にとっての「読書会の幸福」は「読書会に生かされて」という意味なのだと合点しました。この著者、やさしい文体でも結構、凶暴です。カズオ・イシグロ「日の名残り」で丸谷才一の誤読にも噛みついているし…それにしても巻末についている1987年からの読書リストの豊饒さよ。文中に出てくる「ぼくはこのほとんどを読まずに死ぬのか…」このつぶやきは自分のつぶやきでもあります。
3投稿日: 2022.10.14
powered by ブクログ長男と早朝ゴルフ。#赤羽ゴルフ倶楽部 朝方はメチャ寒くて、厚着して車の暖房をつけて出発。 数日前までは半袖短パンだったのに。 夕方は小石川植物園3周ラン。締めて14kmのラン&ウォーキング。9月はコロナになったり台風が来たりでインドア中心だったので、10月はそのぶん挽回しないと。 ***************************** インドア中は読書。新聞の書評で面白そうだなと思った新作本は図書館で予約しておく。中々借りられない本もあれば、すぐ借りられる本もある。 「読書会という幸福」という本は後者で、あっという間に借りることができた。ラッキーだ。 読書会って以前から興味はあったが、実際に参加したことはない。皆で集まって感想を話し合うって、自分では思いつかない意見が聞けるかもしれないし、楽しそうだなとは思っていた。 読書会なら、1人では読むのをためらう長編の名作を読む機会ができるとのこと。チボー家の人々、失われた時を求めて、レミゼラブル、源氏物語、などなど。 なるほどなるほど。でも私は面白そうか否かで本を選んでいるので、読書会でも興味が湧かなければ、やっぱり長編は挫折してしまうかもしれない。 もちろん、そんな人は読書会には向いてない、なんてことはこの本には一言も書いてない。 ただただ、読書や読書会を通して得られる幸福感がひしひしと伝わってくる良本だった。
1投稿日: 2022.10.08
powered by ブクログ読書会、いいなぁ。参加してみたくなりました。でも、著者が参加している会は、外国作品ばかりなので、私には敷居が高い。もう少しハードルの低い会に参加してみたい。
0投稿日: 2022.10.05
powered by ブクログ本は命だ。読もう。生きよう。 読書会、やりたい! 生きるために。楽しく、より人生を味わうために。 「読書会の利点はまずなんといっても、自分では手を出さないような本や挫折しそうな本でも、みなで読めばいつのまにか読めてしまうことだ」(ⅳ) その通り。 読書をワークにしてしまえばいいのだ。さあやろう!
0投稿日: 2022.09.23
powered by ブクログ内容についてはまるで知らず、ブックオフで見つけた本。いい本に出会えました。「読書の神様」がいらっしゃるのなら、感謝します。 本書をざっくり紹介するなら、読書で得られる幸福感を教えてくれる本、文学、特に難解な長編が読みたくなる本、そしてすぐにでも読書会に出席したくなる本です。 著者の向井和美さんは翻訳家兼某中高一貫校の図書館司書。そして「全員が同じ作品を読んできて語り合う会に、30年近く途切れることなく参加してきた」実績を持ちます。 本書の構成は①読書会の醍醐味、作法と効用②読書会潜入記③図書館司書として学校で主催する読書会③読書会で取り上げてきた本とその読みどころ④翻訳家が中心となって参加する読書会の特徴⑤読書会記録の効用。ひとことで言えば読書会の魅力が凝縮された1冊になっています。 読書会の醍醐味は①どんな難解で長い作品であっても「みんなが判走してくれる」ので、「つらいページ」も乗り切れられる②文学を通してなら普段口にしない話題であっても語り合える。例えば「8月の光」を通して「差別とは何か」について議論できる③本の感想や意見を人前で話せるようになれる。人の意見を聞くうちに感想を言語化できるようになるため④同じ本を読んできた参加者の意見から、「思いもよらなかった視点を与えてもらえる⑤参加者の人間性を垣間見られること。本書はそんな読書会の醍醐味を課題本の紹介を通して記述します。 「POP1280」(ジム・トンプソン)は「登場人物のだれひとり好きになれないけれど、作品としてはきわめておもしろい」。「蜘蛛女のキス」(マヌエル・ブイグ)は「女だと思っていた人物が実はオネエ言葉のゲイだとわかってびっくりした」。「ハックルベリー・フィンの冒けん」(マーク・トウェイン)は「死と距離の近さ、黒人奴隷や貧乏白人の立ち位置、そして差別の多重構造」。「チボー家の人々」(ロジェ・デュ・ガール)は「本を読むとは、まさにこういうことだ。ページを開いて文字を追っているときはもちろん、横断歩道を渡っているときも、風呂に入っているときも、登場人物たちの姿がつねに頭のなかにある」。「崩れゆく絆」(チアヌ・アチェべ)は「わたしは今回、価値観とはなにかということをすごく考えさせられました。『野蛮な伝統』を文明化すればそれでいいのか、と。これはとても普遍的なテーマだと思います」。こんな具合に著者や読書会の参加者の言葉で、読むにはある程度エネルギーが要る作品が紹介されてゆきます。 本書は読書会を成功させるテクニカルな面も紹介しています。その中で「課題本をリスペクトする」というアドバイスは良いと思いました。「課題本の選び方」も参考になります。 また、本書はエッセイとしても面白い本です。著者の翻訳の師匠は東江一紀さん(故人。『犬の力』など)。「目にも耳にも美しい文章を書くべし」「代名詞はなるべく使わず訳すべし」というアドバイスは翻訳だけでなく、文章を書く上で役に立ちそうです。「泣ける本」という言い方が嫌いな著者が、生徒から「泣ける本ありますか?」と尋ねられれば「どんなふうに泣きたいの?」と相手の要望を聞き、4、5冊泣ける本を挙げて「良い司書」ぶりを発揮するというくだりは笑ってしまいました。 本書の帯には「わたしがこれまで人を殺さずにいられたのは、本があったから、そして読書会があったからだと言っても良いかもしれない」。バイアスがかけられてしまうような帯ですが、本書を読むと著者がリスペクトすべき読書家であり、司書であり、翻訳者であることが認識できます。「本について語りながら、実のところわたしたち自身の人生を語り合ってきたのではないかと思う」。本書を読み終えて、本当にそう思いました。 今、たまらなく読みたくなった本は「崩れゆく絆」「チボー家の人々」「レ・ミゼラブル」。明日、ブックオフに行こうかな。
5投稿日: 2022.09.20
powered by ブクログ読書会の楽しさを語っている。参加者としての楽しさで、主催する側ではないが、参考になるポイントも有り。あー、読書会したい。
1投稿日: 2022.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
10年以上、読書会を続けられているのには、さまざまな工夫をされているのだなと思った。 文学には沼があると手をつけないでいたが、この本を読んで、外国文学に興味を持った。
1投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログ「わたしがこれまで人を殺さずにいられたのは、本があったから、そして読書会があったから」や「本を一冊読み終えるたびに、人生を10年ほど余計に生きたような気持になる」等々の著者の読書に対する思い入れにはじまり、「本を語ることは人生を語ること」を自ら実践するような内容で、著者の人生・生活を赤裸々に語る部分が面白い(さすがに、勤務先のデータベースを私的利用するという犯罪まがいの行為まで書く必要はないのではないかと思ったが)。 とはいえ、本題の読書会そのものについては期待したほど記述があるわけでもなく、どちらかと言うと読書会で取り扱った海外の古典文学についての紹介・感想が多い。ただし、異色パートはⅢの学校司書でもある著者が主催する中高生向け読書会に関する記述で、ここがイチバン興味深く、この内容だけで1冊書いて欲しいところ。 疑問点としては、読書会には男性も参加者もいるはずなのに、あとがきの最後の最後で「永遠の文学少女たち」と尊敬対象を性別限定しているのが気になったが、ここにはどのような意図があるのかが謎として残った。
0投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログ翻訳家の先生がずっと続けてきた読書会の記録。読書会いいっすね。ノウハウや運営むずかしいところの話はもうすこしあってもよかったかもしれない。
1投稿日: 2022.08.13
powered by ブクログ雑誌『世界』に連載されていたエッセイをまとめたもの。 著者が30年以上参加しつづけている読書会を中心に、各地のさまざまな読書会の話題や、文学を読むことの楽しみや意義についても語られている。 著者が学校の司書さんなので、高校での実践例やオンラインで高校生が『世界』の記事について話しあう読書会の話題なども面白かったけれど、何よりもやはり『失われた時を求めて』その他自分ではなかなか読了できそうにない外国文学の読書会の話題が、とても豊かでため息が出る。 ため息が出るのは、たぶん自分では読まずに終わるだろうなと思うからなのだけど、そうは言っても自分が参加した数少ない読書会でも、やはり感想を話しあうことで自分のなかにもやもやと渦巻いていたものが整理され、新たな感想が引きだされる快感を味わったことはあるので、うんうんと納得できる部分も多かった。 そして翻訳家としての文学との関わりが記された部分はいろいろ胸に迫るものがあった。ときどき読みかえしたい。
1投稿日: 2022.08.05
powered by ブクログ「読書好き」のスノッブな空気が大嫌いな私なのだけれど(だから私自身なかなか「趣味は読書」と言えない)、この本は面白いと思った。読書の世界をも侵食している「泣かせ」や「感動」の安直な氾濫に抵抗しつつも、孤独に本と向き合う(が、同時に作者や自己自身との対話を重ねる行為の謂でもある)「読書」の大事さを説いている。そして、そうした「読書」を通して人とつながることの大事さをも説く。話題は著者が読んで語らった様々な面白い本についても飛び、一種のブックガイドとしても楽しめるのではないかと思う。読みやすくそう難解でもない
0投稿日: 2022.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
約30年間、翻訳者中心の読書会に参加している著者の記録。主に読書会で取り上げた本の紹介とかいつまんだ内容紹介で、物足りなさもありました。
0投稿日: 2022.07.26
powered by ブクログ30年余り続く読書会の秘訣は課題本にふだんでは手に取らないであろう古典本を深く読みいろんな人の感想を聞く楽しみらしい。私が参加する読書会はおすすめ本を紹介することが多いですがオンライン開催になってからは全国たまに海外からもといろんな意見が聞け楽しいですよ。
1投稿日: 2022.07.13
powered by ブクログ読書会は、一人では手に取らないような本を読めてしまう、普段話しにくい人生の難しい問題を話し合える、本を介して人を知ることができる、などの魅力がある。そんな読書会について、参加者の視点、主催する学校司書の視点、翻訳家の視点から読書会について書かれる。学校司書からの視点が興味深かった。読書会の楽しさも伝えている。
0投稿日: 2022.07.12
