
総合評価
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powered by ブクログアロマンティック・アセクシュアル。この言葉の意味を知っているひとは、日本ではどれくらいいるのでしょうか。私はつい最近、現在放送しているドラマにてこの言葉を知りました。 マイノリティの話なので、暗い展開も覚悟しながら読みましたが、そんなことはなかったです。咲子さんの少しズレているけれど、まっすぐに他者を思う、そんなキャラクターがよかったです。 咲子さんや高橋さんの悩みは、たしかにマイノリティの部分ではあるのですが、なんだか共感できてしまいます。他者の「普通」を押し付けられて、愛想笑いをしたり、ムッとすることって誰にでもありますよね。 最近はドラマでも小説でも、こんな終わり方が多いなあと思うような終わり方でした。現実世界でも、こうなっていくのでしょうか。みんな、こんなに自立しているのかな。。
26投稿日: 2026.03.09
powered by ブクログ心が揺さぶられすぎて、夜寝れなかった。 他人に恋愛感情を抱かないアロマンティックの2人が、寂しさを埋めるために同居を始める話。 自分の持ってたもやもやがすっきりと言語化されていて…これだから読書はやめられない。 2人の在り方がとても素敵。やりたいことを諦めない所も眩しい。
0投稿日: 2026.01.29
powered by ブクログ恥ずかしながら、アセクシュアル・アロマンティックという言葉を初めて聞いた。 世の中、ラブソングや恋愛小説が溢れていて恋愛をしないって選択があることを受け入れる態勢ができてないように思える。 クリスマスもバレンタインも恋愛する人たちがつくりあげてきたイベントだもんね。 咲子と高橋さんが少しずつ味方になっていく姿が愛おしく思えた。 学生時代に彼氏がいたら誕生日は彼氏と過ごすっていう暗黙の了解が苦手だった。付き合い始めたばかりの彼氏より、いつもお祝いしてくれる友達と過ごすことを選んじゃいけない理由がわからなかった。 私は恋愛もするしなんなら結婚して子供もいるけど、この感覚に似てるのかな。
0投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログマジョリティでも分かり合えないことっていっぱいあるのに、マイノリティだったら...。でもそんな人がうまく距離をとりつつ安定感を出してきたことにホッとした。
0投稿日: 2025.12.06
powered by ブクログ『恋せぬふたり』を読んでまず心に残ったのは、登場人物たちの素直さと柔軟さだった。作中の人々は、自分と異なる価値観に出会ったとき、最初こそ戸惑い葛藤しながらも、大切な相手だからこそ理解しようと必死に向き合っている。その姿勢がとても温かかった。 現実では、違う考えを持つ相手に出会うと、子どもなら喧嘩に発展するし、大人なら距離を置いて波風を立てないようにしがちだ。私自身も、価値観の違いを前にすると、ぶつからないようにそっと避けてしまうことが多い。しかしこの作品を読み進めるうちに、「大切な相手だからこそ理解しようとする」姿勢の強さを改めて教えられた。すぐには受け入れられないとしても、せめて相手の立場に近づこうとする努力はできる。私も、思いを飲み込んで距離を取るだけでなく、アイメッセージで自分の考えを丁寧に伝えていきたいと感じた。 また作品を通じて、「自分の『普通』を押し付けないこと」の大切さを強く意識させられた。私たちはつい「普通は〜だよね」と口にしてしまうが、その“普通”は自分が育ってきた環境や価値観から生まれた、一つの基準にすぎない。子どもがほしいと思うこと、仕事は楽しくあるべきだという信念、仕事に全力を注ぐこと――どれも私にとっては当たり前でも、そう考えない人もいる。作品の中で、登場人物たちが互いの価値観を丁寧に確かめ合いながら関係を築いていく姿を見て、私も自分の“普通”を疑い、立ち止まる習慣を持ちたいと思った。 さらに、物事の「重要さ」も人によって違うという点も心に刻みたい。自分の尺度だけで相手を測らず、相手が何を大切にし、どこに価値を置いているのかを尊重すること。それが、互いを理解し合うための第一歩なのだと気づかされた。
1投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「普通とはなにか」について考えさせられる一冊 アロマアセクと自覚した児玉咲子は、アロマアセクについてのブログを書いていた羽色キャベツこと高橋羽と出会う。周囲との価値観の違いに悩む咲子だったが、高橋と家族カッコ仮の生活を始める。 家族カッコ仮の生活から見えてくる世の中の、その人の普通を考えさせられる。
0投稿日: 2025.09.25
powered by ブクログアロマ・アセクの性的指向をもつ2人の話 本として読んでると『恋愛して当然』の押し付けが嫌だというのも分かるし でもいざ自分に置き換えると恋愛を押し付けてしまうのかなぁ…と思ったり 登場人物がにくめなくて読みやすかった!
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ心があたたかく包まれるような物語でした。 色々な考え方があるね〜 自分の普通を人に押し付けないようにしようと思いました。
1投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ一般的に「普通」とカテゴライズされない恋にも性にも惹かれることのない二人の話。さまざまな苦悩と闘いながら自分自身に対する許容度と周りの理解が変化していく様子はとても綺麗で上手に描かれていた。純粋な優しさも、悪意のない押し付けも丁寧に描かれていて良かった。 同時に、改めて「多様性」という言葉に対する苦手意識を確認した。これは未だ二十歳の自分の思想やインプットしてきた情報でしかないが、「マイノリティ側の理解されないことに対する攻撃性」にどうしても正当性を見出せない。否定されたり、「普通」と言われることに対して過剰に反応し自分たちはおかしくないんだ!と感情的になり右脳でしか話さなくなる様子は正直苦手だ。マジョリティ側が歩み寄ろうとするように、マイノリティ側も「この世界におけるマジョリティはこうなんだ」「自分たちは普通ではないがこれでも良いんだ」くらいに考えるべきだと思う。自分たちはおかしくないんだ!多様性だ、普通なんて無いんだ!と叫ぶのは溝を生む行為であり、少々様々な方へのリスペクトに欠けると思ってしまう。 ただ、理解されてこなかった、攻撃されてきた苦しさを思うと一概に全てを受け入れろとは言えないんだけどね。 自分は今のところほぼ全てにおいて「普通」と呼ばれる性質なので分からないだけなのかもしれないが。。。
1投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ違う価値観を受け入れる優しさを教えてくれる。 蔓延する普通の中で生きる辛さ。誰しも多少はもっていると思いますが、普通と違う価値観を持った中でどうやって生きるのか、勇気をくれました。 結婚が当たり前ではない。男女一緒にいたら恋人と思われる鬱陶しさ。 それでも世の中悪い事ばかりじゃないな、と、諦めていたら出会える事も出会えないと、少しだけ勇気がもらえました。 二人の穏やかな家族生活に乾杯!
0投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ読み始めは単純な恋愛小説、また咲子さん、高橋さんの関係性への周りの関わり方の不躾さにイライラしてしまい、読むのを辞めてしまおうかと思ったが、読み進めていると女性と男性の関係性が繊細に丁寧に描かれていて、引き込まれて最後まで読んでしまった。読んでいて、私もパートナーとこんな関係性になれたらなと思ったことがあり、自分の中でそれが明確に1つの考えとして、形作られた気がする。
0投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ評価がわかれそうな作品なのかなと思いました。理解できる人にはわかるー!ってなるし、なんで?なんなの?って思う人もいるだろうなぁって。それがこの作品の良いところなのかも。それぞれの感想を持つことができる作品だと。普通を求められて普通ができなかった私には響きました^^
0投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログ自分の親世代にはなかなか理解してもらえない?という内容だと感じた。今でこそ理解し、尊重してもらえるであろうストーリーだけど、少なくとも90年代では理解し難い(理解しようともしない)風潮が残っていたし、自分もそうでした。
10投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログドラマを小説化した本だからなのか、引き込まれて、イッキに読んでしまった。とても、おもしろかった。 アロマンティック・セクシュアル、そういうものがあるというのは、漠然と知っていたが、当事者の生きづらさは、全くわかっていなかった。この本で少し理解できた気もする。 幸せには、決まった形がなくで人それぞれ、それをお互いに認めないとね。 高橋さんのキャラが最高!ドラマでは高橋一生さんだったのかな?うん、とても素敵ですよね。
0投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログ非常にバランスの取れたいい感じ内容でサラッと読めました 結局は同じ考えの集団を探してそれに自分も属しているという安心感は人である以上必要なんだと再認識しました
0投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログアセクシャルについてがテーマの本。 人生とはこういうべき、という大人すごろくを押し付けてくる周りに、モヤモヤする女性の主人公の葛藤から始まり、同じように恋愛するという感覚分からない高橋さんと一緒に暮らし始める話。色んな登場人物が2人をかき乱していくけど、それぞれ思いや葛藤があり…と面白かった。恋愛至上主義な世の中、そのレールに乗れないって相当しんどいだろうということを追体験できた。私も、昔はそこんとこ勉強不足だったから、反省すべき言動があったかも…。それぞれの価値観を尊重して、色んな家族の形が実現できたらいいよね。
0投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
テンポが良くさらっと読める。 日々アップデートが進む価値観の中で、この作品を読んだ2025年現在、発売当初の2022年には新しい価値観や配慮している演出だったかもしれないものが、少し古くかなり説教くさい印象を受けた。 主人公がカミングアウトしまくるかんじとか、覚えたての言葉を知識のない人間に使って、巻き込む感じとか。 題材について特別詳しいわけではないが、題材の性質が特別なものではなく他の人にもあるような個性のひとつとして受け止めているいち読者視点だと、相手も望んでいない中でいきなり専門用語を使用してカミングアウトする姿が、かなり配慮のない面倒なやつに見えた。 また、上記の行動を、主人公は初めに軽く注意をされて以降も度々繰り返し、それについて周りは何も言わない。なので、これは主人公の性格なのではなく、作品として強調して伝えたいもしくはこの世界ではその行動が良いとされているのだなと感じ、それが古くささと、説教くささに繋がっているのかもしれないと思った。 主人公の所属するコミュニティは漏れなく「女らしさ男らしさ・ハラスメント」に囚われており、物語を進む過程で改善されていくのだが、あまりに「性に絡め取られている主人公が周りを巻き込みながら打開するまで」を描くのに都合がよく、そのための装置に見えることがとても気になった。実家は土地柄による考え方なのか、会社は親戚経営所以の閉鎖的な思考によるものなのか、そういった偏った人間たちの背景が特になく、それがいっそう「主人公のための装置感」を際立たせていると思う。 メディア展開の順番を知らずに読んだので(Kindle Unlimitedでおすすめで知り、読む前にあらすじだけ見た)、先ほど書いたような説教くささ、主義主張をしなければとキメている感じなど、小説というある意味ニッチな媒体での展開としては珍しいな、映像化したらきっとこの場面はこういう画角とBGMなんだろうなと、想像しながら読んでいた部分が多々あり、後でドラマ化が先であり本作は脚本家の方が書いた小説と知り納得した。 例えば、カズくんが高橋の家に凸り悶着する場面。あまりに非常識すぎるし、あそこまで嫌悪感のある行為が過去あったことを加味すると即警察案件でも良いところを、話し合い・トラブルが起き・同居に至るという違和感。互いの他にもう1人いるからといって、自分を性的に見ている人間とその気もないのに同居できるのか? 恐怖心はないのか? そういった違和感をメディア展開を脳内ですることで「たしかに映像だと映える場面だな」とメタ視点で納得して読むなど。 目立った展開が多くテンポが良い反面、小説特有の1つの事柄に対して何行もねちっこく描写する感じ、登場人物たちが自分の中で考えを練って練って内側へ潜り込む感じが少なく、そう言ったものが好きな人間には物足りないと感じた。
0投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログサクッと読みやすい作品でした。 いろんな人がいて、いろんな家族がいて、、、 高橋の空気感、カズ君のキャラクターがとっても好きです。 身近にはいないけど、こーゆうふうに感じて生きてる人がいるんだなって面白く読めました。
0投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログKindle Unlimitedで読む 「虎に翼」の吉田恵理香さんの著書なので読んでみることにした ちょっと説教くさい・・・と思う自分はまだ頭が硬いというか古い アップデートしないと 「(無神経だけど)いい人だから」と怒りを我慢する描写が多いのは、「普通」じゃない人に我慢を強いてしまう気がする 「美味しそうに食事をする」をもっとちゃんと描写してほしい 結末はちょっと意外 面白かった
0投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログ読みやすいし、2人の関係がとうなるのか気になってすいすい読めた。 逃げ恥のような感じ。 高橋さんと咲子の関係が素敵だった。 咲子は 話を聞きいてくれて、指針となる言葉をふとくれる高橋さんから、 自分で前向きに生きられるような穏やかなエネルギーもらい、 高橋さんは明るくみえる咲子から新しい感情や世界を教えてもらう。 互いに別の方向を見てるけど、背中で支え合ってる感じが良かった。 やっぱりこういうタイプの本に出てくる、 ステレオタイプな思想の持ち主は疲れるが、 私も無意識に押し付けている可能性があるのだろうな、と感じた。
1投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログ中盤まで少し陳腐な印象を受けたけど、最後まで読み切るといろいろ詰まってたな、と思う。マンガ感覚でさらっと読めて良かった。
0投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ世の中人の数だけいろんな価値観があるよね お互いのことを認められなくとも みんな違うということをみんなが受け入れられたらそれでいいんだと思う
0投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログアンロマンティックでアンセクシャルな2人の物語 周りにも理解されず周りと疎遠になってゆくも自分の生き方を探してゆく 刺激はないが何となく居心地の良い作品
0投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログドラマ見てるみたに進んですぐ読み終わった。 おもろい、けど主人公はアロマアセクの性に関わらずあまりにも鈍感すぎたり変にお人好しなくせに自分が薄い感じが見てて腹たった。過保護のカホコ見てる時みたい。少なくとも私はこいつとは友達になれない。
0投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログ恋愛がモチベになる私にとって 目から鱗。 アロマンティック アセクシャル 初めて知りました。 自分の普通は他人の普通と違う。 「普通」ってい言葉、使わないように気をつけようと思います。
0投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログアロマ・アセクという言葉を初めて知った。主人公の咲子と高橋さんが巡り合えて本当に良かったと思うのは私が心のどこかでなかなか巡り合えない少数派であるのだろうと思っているからなんだろう。大人のすごろくというワードが出てきたときはハッとした。自分の当たり前が人によって違うと思って生きた方がいいな。これからは、どんどん多様性の時代。
0投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ「大人すごろく」ってそんな上手い表現があるのか 「私の人生に何か言っていいのは自分だけ、私の幸せを決めるのは、私だけ」もよかった
0投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログ読んでよかった〜〜!!共感部分多かった。多分私はAroである。世の中恋愛至上主義で昔から違和感があったけど、同じように考えてる人がいることが知れて嬉しかった。ラブコメ/ラブロマンス映画や愛がテーマの歌やミュージカルは芸術として大好きだけど、自分に関してはずっと恋愛にあまり興味なかったし、異性から好意を向けられるとそれだけで負担で落ち込んだりしてて自分でも謎だなーと、人間としてなにか欠如してるのではと心配になってたけど、アロマンティックという言葉を知れてよかった。 (ばか正直な感想を述べると、Aro/Aceについて具体的に知れて良かったけど小説としてはちょっと単純すぎて好みではなかったかな…笑)
0投稿日: 2025.06.05
powered by ブクログとても重くて考えさせられる設定の中、いろんな悩みを思いっきりぶつけられた。 普通に囚われてしまっている自分を自覚したし、普通に合わせて生きない選択もありだなと気づかせてくれた。
0投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログドラマっぽいと思ったらドラマだったのか… 映像だとどんな風なのか見てみたいと思う。 アロマ、アセクという言葉を初めて知った。 いろいろな呼び名があるんだなぁ 多様性とかスペクトラムとか、いろいろあるよなぁ 自分はこういうカテゴリって固執しなくてもいいし、咲子の言うように、何事も決めつけなくていいよねーと思いました。
0投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログどんな生き方を選ぶのかは本人の自由なはずだが、異なる価値観を持つ相関関係者(家族、友人、会社、パートナーなど)への忖度が不自由なものにしてしまっている事って多い。主人公は悩み、遠回りをしながらも最後は自分の価値観に素直に沿った生き方を選んでいく。
0投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ心が温かくなった。アロマンティック・アセクシュアルを初めて知った。自分の幸せを決めていいのは自分だけ。本当にそう。私も自分の人生、ベターではなくベストを目指したいと思った。ベストを目指すには、自分の気持ちと向き合って、本当に正直になる必要があると感じた。
0投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログドラマを小説にしたようだが、ドラマを見逃したのが勿体ないと思うくらい面白かった。アロマンティックアセクシュアルという言葉も初めて知った。人の気持ちを察すれないヤツだと思われるし、人の道を外れてるかのように親に思われるのも辛い。恋愛では無くても誰かを大切に想える。この2人は、カズ君が居たことで変化したのも良かった。セクシャルな面で、自分の当たり前に人を当てはめるのはダメだなぁと思った。
12投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ久しぶりの一気読み(一夜で) 読んだ後に心が温かくなるような感じ。 家族とは、男女とはという難しい話に『考えなくていい』という選択肢があると教えてくれる一冊。 出てくる登場人物がみんな人間味に溢れていて個性が立っている。誰一人として嫌なキャラクターが出てこないのも一気読みできた理由かも。 読みながら自分の家族や大切な人のことを思い浮かべながら幸せを感じることができた本でした。 お恥ずかしながら作者のことをあまり知らず、最後の作者紹介で『あのドラマも?この人?!』となるくらい有名な方でした笑 もっとこの方の作品を読んでみたいです!!
0投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ最初に実写化のポスターを見てしまったせいか、高橋さんが高橋一生そのままで脳内再生された。 「人と人との関係性を一つのカテゴリに当てはめてる必要なんてない」というメッセージが込められた本と思う。一方で、その考えを持ちつつ、社会の中で生きる難しさも書いてあったと思う。
0投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
無意識の「ふつう」の押し付けがひとを傷つけることもあるってこと 恋愛だけじゃなくて気をつけたい カズくんみたいなひと周りに欲しい
0投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ世間の普通、自分や近い人の「こうあるべき」、自分や近い人の「こうありたい」のせめぎ合いで生きてるんだなと思う。考えさせられるが、内容は読みやすくて優しい。
0投稿日: 2025.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本を見つけて原作だ!ぜひ読みたい!と手に取ったけれど、ドラマの小説版だったんですね。ドラマを懐かしみながら読みました。 アロマンティック・アセクシュアル題材にしつつも、きっと誰もが恋愛以外にも感じるだろう他者から押し付けられる価値観に対するアンサー的なものが描かれてます。 なんだかんだでカズくんが一番柔軟になった、色んな人から愛されるキャラだなと思いました。
0投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログ(本文より) 恋愛のことがさっぱり分からない。お付き合いをしたことはあるが、その度に自分が周りと違うということを痛感するばかりだ。
0投稿日: 2025.05.16
powered by ブクログ「こうあるべき」という世間からの眼差しと、「こうありたい」という個人の想いがぶつかる一冊。 自分の理想像が必ずしも相手の理想と一致するとは限らない。だからこそ、恋愛は難しい。相手を想っているつもりが伝わっていない、好きと思っていないのに誤解される。 はっきりと言える部分が少ないからこそ、奥ゆかしくもあり、儚いものなのかもしれない。
0投稿日: 2025.05.16
powered by ブクログ家族や対人関係の形を固定化せず、かといって「多様性」という「便利な」言葉で片付けないよう理解に努めることが大事に思った。
0投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ世間の「普通」に縛られる、押し付けられる息苦しさに関する話。 アロマンティックに限らず、誰でも一度は世間の普通を押し付けられて苦しいと感じたことがあると思う。 自由に自分が幸せと感じられる生き方をしていいんだと思える本だった。(実際に行動に移すのは難しいが。。)
0投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログ重くないテーマでページ数が少ないのですぐに読み終えた。何か劇的な展開や面白みを期待して読むには物足りないが、少しの息抜きに読むにはちょうどいいと思う
0投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログ恋愛が分からないアロマンティック?の人の話。とても良かった。世間一般の"普通"とは違うけどもそれぞれに幸せになったっていいじゃないかって話。あたたかい。自分にとっての「家族」とは、と考えてしまう。
0投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アロマンティック・アセクシャルのことを 何も知らなかったのでどんな展開になるかも 全く予想できず、面白くてするする読めました。 みんながいい人すぎて。 進め。進め。と終わるのがとても爽やかで、 自分も頑張ろうと思いました。
0投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ一気に読み進め、気持ちの良い読後感 思い悩むことがたくさんあるだろうけど、「普通」に縛られず、自分たちのベストをいいとこ取りして幸せのかたちを見つけた2人の姿に勇気をもらった
0投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログアロマアセクではないけど、恋愛するのが当たり前、結婚するのが当たり前、子どもを持つのが当たり前という価値観を周りが押し付けてくるのがうっとうしいのは同意する。でも他人に恋愛感情を持たないのに、子どもは欲しいという感覚はあまり理解できないなあ・・・まあ結婚してて夫が好きでなくても子供が欲しいという女性は多いらしいから、そういう感覚みたいなものなのかなあ。
0投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログ主人公の純粋さ、明るさがとても良かったです。恋愛のことが分からなかったからこそ出来上がった性格や行動だと感じられました。カズくんがいい人すぎました。
0投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログアセクシャルという言葉は知っていたが、アロマンティックという言葉は初めて知った。 セクシャルにも色々あるんだなぁと思ったし、自分の常識や普通を誰かに押し付けていないか気をつけようと思えた。
0投稿日: 2025.04.22
powered by ブクログドラマがとても面白かったので本も読みました。 アロマンティック.アセクシャルという言葉、この物語の中で初めて知りました。 登場人物の中で印象に残ったのはカズ君です。 ちょっと無神経なところもありますが、咲子、高橋さんを理解しようと懸命な姿や優しさにジンときました。 カズ君には本当に好きな人と幸せになって欲しいな〜って思います。
0投稿日: 2025.04.22
powered by ブクログ擬態という言葉がしっくりと来た。自衛のために様子や姿や形を似せる。動物や昆虫たちもする術なのだから、僕らがしていけないわけがない。 --- お父さん以外、登場人物全員無理。 アセクシャル云々というか、鈍感で偏狭で無神経なだけ。ありのままの自分でいることと、学ばないことは別だろ。 文章もペラッペラでケータイ小説みたい
0投稿日: 2025.04.11
powered by ブクログ終盤大体上手いとこに収まるのが、急展開すぎて勿体無いなと感じた。特に同僚の考えが変わったのに気付くシーンとか、なんでこうなったのかをもっと掘り下げて書いて欲しかった。 あと主人公がちょいちょい鼻につく。 セリフとかは上手で、美容師が長年の思いを打ち明けるシーンが印象に残った
1投稿日: 2025.03.21
powered by ブクログ恋愛できない性癖の男女2人が家族(仮)として同居を始める。 個人的にカズくんのキャラが楽しく、期待値をどんどん超えてきて好きだった。 ドライな高橋とカズくんのやりとりが楽しい。 登場人物皆が前向きで結末も意外で楽しく読めた。
3投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ出会ったばかりの高橋さんに一緒に住もうと提案する展開はちょっと強引だなと思いつつ、わかるなあと思うところがたくさんあった。 LGBTは少しずつ広まってきていると感じるけど、アロマ、アセクは知らない人がほとんどだと思うから、作品を通して知られていけばいいなと思う。
0投稿日: 2025.03.17
powered by ブクログドラマがやってきた時からずっと気になっていた作品をついに読むことができました。 別に人が嫌いなわけじゃないけど、なんで恋人になっちゃうのかな?なんで友達より恋人を優先しちゃうのかな?どうして愛情の先が性行為だってされちゃうのかな?ってもやもやしていた気持ちを2人の主人公と共有できたことがとっても嬉しかった。 AロマAセクだけど、一人で生きたいわけじゃない、その気持ちを優しく肯定してもらえた。 辛くなった時にまた読みたい本。
0投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログ人の数だけ幸せのかたちの在り方があると思う。“普通の幸せ”ってなんなの?その“普通”って誰が決めたものなの?だったらなぜ、個性を殺してまでその“普通”でいなきゃいけないの?恋も暮らしも考え方も、自分自身が納得しなくちゃダメなんだってこの本を読んで強く思えた。隣の芝は青く見えるというけれど、あなたの幸せの形は私の幸せには当て嵌まらないよと、思ったし、逆に私の幸せは私が決めるんだ、って改めて思えるお話でした。今の生き方にもやもやしたり後ろめたい気持ちをもってる人に読んでほしい。すごく繊細な題材を扱ってるお話だけど、読んでて不思議と穏やかな気持ちになれました。
1投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログ面白かった。 アロマンティックアセクシャルの2人が家族(仮)になるお話。性的マイノリティのお話ってどこか深刻になりがちだけど、わかりやすくかつ軽快で、登場人物のキャラも良くすいすい読めた。 今後の2人を想像しても楽しい1冊。
53投稿日: 2024.12.05
powered by ブクログたぶん私もアロマンティックだと思っているので読んでみた。 私は咲子までは恋愛的アプローチに鈍感ではない(むしろ敏感な方かもしれない、たぶん本とかドラマとかで養ってきたのかな?)けど、男女が一緒にいるだけで付き合っていると決めつけられたり結婚して子供を産むことが一人前であり幸せであるという価値観を当たり前のように信じて押し付けられたりするときに違和感やもやもやでいっぱいになる咲子の気持ちが手に取るようにわかった。私はまだ大学生だけどそれでももう来年には社会人で24歳になる年で、最近結婚した中高の同級生もいて、きっとあっという間に咲子みたいにプレッシャーを感じるときがくるんだろうな、、 「そのうちわかる」「運命の人に出会ってないだけ」と理解されない序盤はすごく苦しかったけどカズくんや家族、田端さんのように知ろうとしてくれる人たちもいるんだと希望が見いだせる展開になっているところがすごい素敵。アロマ・アセクだとしてもそれでいいじゃん、私は私だとちょっと心が軽くなる温かいお話。
1投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログ先週ドラマの再放送前半があったので。 今週末も後半の再放送。 はつらつとした人とおとなしめの人、周囲からあーだこーだ言われながらも、恋愛感情抜きで『家族(仮)』の生活を送る2人。 "こういう風に生きていくのが幸せ"というものはないと再確認した。 でも自分らしく生きるって難しいよな。人に合わせてる方が楽だから。その意味で、2人で協力しながら生きていける関係性はいいなと思った。 どういう人であっても精神的な繋がり、心理的安全区域になる人・場所を見つけて(あるいは築いて)いけたらいいな。
7投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログ周りの人間…特に同世代から上の世代は恋愛至上主義者が多い。そしてそんな人達に無自覚に神経を逆撫でされる日々を過ごしている。 咲子さんが、逆撫でしてくる知人に話し方が似てるから変にモヤモヤしてしまった。 咲子さん高橋さんの生活は羨ましく思ったが、アロマアセク云々じゃなく朝からうどんを食べる生活に魅力を感じた。 この2人より、カズくんみたいな友人が欲しいと思った。 アロマアセクという指向を知ったとき、救われたような気待ちになった。 この本も、ぜひ読みたいと思った。 読んでみても、自分がアロマアセクなのかはまだよくわからなかった。それより自分にとってのベストな人生が何なのかがまだよくわからないことに焦った。
0投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログ一行目からさくさく読める、押し付けがましくなくて優しい小説! なにも知らずに読んだけど、作者さんが数々のヒットドラマの脚本家だと最後に知ってすごい納得(てか、NHKで実際ドラマになってたんだ)
0投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログまだ少数派でも、無視できない現代人の心のウチを描く達人と言える作者。 読むうちに、共感を生む展開はその脚本作品のほかからも窺える。注目されるべき作者。 この作品、NHKの夜ドラで初めて出会う。 今回は本で再会! またあの二人が目の前で生き生きと悩み幸せになりたいと。 愛おしい二人だ。
0投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館で偶然見つけて借りた。NHKでドラマをやっていたそうで、それで何となくタイトルに見覚えがあったのか。まぁ見てないけど。初読みの作家さんだけど、読みやすかった。作家さんというか、脚本家さんだそうだ。アロマンティックもアセクシュアルも初めて知ったわ。自分も恋愛に興味がない方なので、寄りではあると思うけど、でもやっぱ違うわ。高橋羽には共感するけど、咲子は開けっぴろげすぎるというか、天真爛漫過ぎて全然好きになれないわ。でもこういう子がモテるというのは何となくわかる。高橋羽も見た目がよさそうだし、それでアロマアセクなのは本当に大変だろう。私がそうなら、そんなに問題を感じずに過ごせそうだ。まぁそれでも若い頃はいろいろあったからな。最後、高橋の元カノや転職は展開が急で何かいまいちだった。高橋の家族の問題も明かされないままだったし。
1投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったけど、展開が少し早い。 高橋さんの父母と縁を切るほどの理由も気になるし、みのりの離婚も唐突だったし、保守派の高橋さんが本当にキャベツ畑に行っちゃったのにも驚いたし、遥と咲子の出会いも強引だし、不完全燃焼なところはたくさんある。。 咲子のお母さんは、あー、こういう母いるよねー、うちのもこれよりは弱めだけどこんな感じ!と思った。 母親って重いよな。
0投稿日: 2024.03.11
powered by ブクログ1584 高橋一生と岸井ゆきののアセクシャルのドラマの小説が読み放題来てたんだけど、アセクシャルの事を知れたわ。私はレズビアンというマイノリティだけど、セクシャルマイノリティとしての感情は似た部分があって面白かった。思ったんだけど、100年前とかはほぼ見合い婚だったわけじゃん。でもそれが無くなってこういうセクシャルマイノリティ問題が出てきたのは自然な流れだよね。恋愛をスタートラインにしなきゃいけないってなったらそりぁ同性を好きになる人とか、好きという感情が分からない人とかいろいろ出てくるよね。 吉田恵里香 脚本家・作家。1987年生まれ。代表作にTVドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』『花のち晴れ~花男 Next Season~』、映画「ヒロイン失格」、「センセイ君主」などがある。小説『脳漿炸裂ガール』シリーズは累計発行部数60万部を突破するなど、映画、テレビドラマ、アニメ、舞台、小説等、ジャンルを問わず多岐にわたる執筆活動を展開している。 「へぇ、そうなんですか。先輩って割とお洒落 ですよね、地味ですけど」 丸山くんは細かいことに気がつく。今着ているベージュの丸首セーターを初めて着てきた時も、髪を切った時も一番に反応してくれた。きりっとした目鼻立ちと人懐っこい感じがたまらない、と同期の子たちが話していたっけ。そういうところも含めて、彼は営業戦略課で一目置かれた新人だった。 「何よりさ、ターゲットも広いよね! だって恋しない人間なんていないもん。なぁ兒玉」 同意を求められたが、私は否定も肯定もせず無言で微笑むことしかできなかった。 「兒玉も仕事一本じゃなく恋愛もな! そういう経験が商品開発に生きて、人を成長させんのよ!」 私は無言の微笑み返しを続ける。長年の経験で分かる。こういう話題は反応せず笑って流すのが一番なのだ。 「名前があるならきちんと呼びたいだけです。僕も一緒くたに人類とか呼ばれたくないので」 面白くて素敵な考え方をする人だな。彼の胸についた名札を見ると、「 高橋」とある。 「あ、もしかして野菜売り場の配置とかしてるのって、高橋さんだったりします?」 「まぁ、はい」 恋? どういう意味だろう? 本当に意味が分からない。私の話を聞いてなかったんだろうか。愛想笑いで流すこともできない私を置いてきぼりにして、田端さんが一人ニヤニヤと盛り上がっている。 『アセクシュアルは性的指向のひとつで、他者に性的に惹かれない人のことをいいます』 『アロマンティックとは恋愛的指向のひとつで、他者に恋愛感情を抱かない人のことをいいます』 『恋愛と性的なものは別物と考え、どちらの面でも他者に惹かれない場合はアロマンティックでありアセクシュアルでもあります。そのような人を「アロマンティック・アセクシュアル」、略して「アロマアセク」と呼ぶ人もいます。定義や表記、当事者にも多様性があります』 「私あんまり友だちが長続きしないっていうか、コイバナとかできないからかな……学校卒業したりすると他の子とは段々疎遠になっていって、でも千鶴は別で…… 「私それまで、ほんと馬鹿なんですけど、自分のこと駄目とかポンコツなのかなとか思ってて」 高橋さんは優しく首を振った。 「そんなこと絶対ないです」 高橋さんが力強く否定してくれて、また鼻の奥がツンとなった。静かな部屋の中心で、砂時計の砂がサラサラと落下していく。 「でも、ずっと言われてきたので……付き合ってみれば分かるよ、好きな人と出会えば分かるよ、大人になれば分かるよって。そう、みんなが言うけど、でも」 時々、私が言葉を詰まらせても、高橋さんは何も言わず待っていてくれた。 「結局……なんかうまくいかなくて……なんか欠けてるのかな、人としてって思ってて。だからその、アロマンティック・アセクシュアルという言葉に……いや高橋さんの言葉に 凄く救われたんです。ありがとうございます」 「だって恋愛しないってことは、多分一人で生きていかなきゃいけないってことじゃないですか。高橋さんも書かれてましたよね。一人が好きなわけじゃないって」 「ええ」 「親と一緒にいられればいいけど、でも彼らの期待に応えられないのも理解されないのもつらくて」 「……私と……恋愛感情抜きで家族になりませんか?」 一世一代の大提案だった。 お互い恋愛感情を誰にも抱かなくて、お互い寂しくて、一人を恐れている。なら、一緒に暮らしてみるのも悪くないと思ったのだ。 どんな反応が返ってくるか。全く予想がつかなかった。 高橋さんは私の提案を聞いてから固まったまま動かない。 瞬きを忘れて、私をじっと見つめている。時計が刻む秒針の音だけがやけに鮮明に聞こえた。 高橋さんは何度か瞬きをした後、不自然なくらい口角をあげて、作り笑いのお手本みたいな顔をした。その顔のまま、やっと口を開き、言った。 「えっと……僕のこと、舐めてます?」 「え?」 「たしかに僕も寂しいと言いましたが、別にあなたにそれを埋めてもらおうという意図では」 「分かってます! 私はただ高橋さんとなら一人での寂しさとか色々解消できるんじゃないかなって!」 「同じセクシュアリティの人間、アロマンティックやアセクシュアルが珍しいから言ってます?」 四六時中喋るタイプかと想像していたが、割とスマホをずっといじっている。僕が彼女に話しかけないことにも原因はあるかもしれないが、何を話せばいいのか分からないのだから仕方ない。 一生懸命家事をしてくれようとするのだが、色々と雑だ。共同生活二日目、彼女は早起きをして僕の分の洗濯と庭掃除をしてくれたのだけれど、シャツにはしわが寄り、洗濯物は片方に重さが集中して、不格好に傾いていた。僕がこっそりと干し方を直していると、落ち葉を 箒 で集めていた彼女は得意げに鼻を膨らませた。 小学校でプロフィール帳の好きなタイプの欄が埋められなくて、友だちに言ったら「いつか分かるって」と笑われた。中学生の時、友だちに恋愛が分からないと言ったら「いつか分かるよ」とちょっと上からな感じで笑われた。高校時代、彼氏を作らない私を心配した友だちにも同じように相談すると、「大丈夫、いつか分かるから」と、どこか子供扱いされた。最後に浮かんだのはお母さんの顔だった。 二十歳 を過ぎたくらいからだろうか。事あるごとに恋人の存在を探られては言われてきた。「いつか分かる、そのうち分かる」と。 「カズくんっていうんですけど。彼とは凄く気が合って、好きな推しも一緒。食の好みも映画や漫画の趣味も一緒。一緒にいるといつも笑ってました」 「てか俺朝からカップ麺は……咲子なんか作ってよ。簡単なものでいいからさ」 料理を舐めていることが分かる発言に、苛立ちが溜まっていく。 「自分で作ればいいじゃないですか」 「いやいや俺料理とか無理なんで」 会話が通じない。今まで出会ったことのない未知の生物が目の前にいる。病院の待合室で、間が持たずに食べてしまったおにぎりを残しておけばよかったと後悔した。 豊玉さんは咲子さんの頭からつま先まで眺めながら言った。口角はあがっているが、うっすらと怒りのようなものを身にまとっている。彼女がいるなんて聞いてない。そんな抗議を遠回しに受けている気がした。咲子さんは愛想よくニコニコして受け流そうとしていたが、松岡一はそれが気に入らないようだ。 「ひとつお訊ねしますが、普通の恋愛とは?」 「だからお互い好きになって、告って~まぁ、キスしてその後も……ってそういうのしたカップルですよ。昔っから人類が行ってる行為ですよ」 「恋愛の価値観など、時代と場所によって変化するものです。そもそも、恋愛という言葉が我が国で生まれたのは明治時代。それまでは、その価値観さえ存在していなかったと言われています」 「え、マジすか」 「諸説ありますが。とにかく、このように元々流動的で常に変化し続けている事柄に、全ての人間を当てはめようとするほうが無理な話なんです。そもそも人のためにとか、普通になるためにとか、恋愛って義務的にするものなんですかね?」 休日、私たちは小田原へと出発した。 現地に到着するまでの間、カズくんは終始浮かれていた。手に持った小田原のガイドブックには受験生の参考書のように沢山の付箋がついている。 「家族……うちには正直分かんないです。一人が寂しいとかパートナー欲しいとか。誰かと話したいなら友だちに連絡するし。あと今タイドラマにハマってて、休みは一日ドラマ見てネットで感想漁って、それが幸せで」 ハマユカさんの話に周りで深く頷いている人たちが沢山いた。 恋愛感情を抱かない人がいるように、一人が好きでそれが幸せな人もいる。私のように誰かといたい人もいる。パートナーが同性だったり、異性だったりする。考えれば当たり前のことなのに、世間では珍しいものとして扱われがちだ。 でもここではどんな考えも、みんな当たり前として受け止めてくれる。そのことに私は感動していた。 「ちゃんと話したほうがいいですよ。そのパートナーさんと。アセクシュアル同士で友情結婚してる人とかも実際いますし」 「一人で生きるか誰かと生きるかで、またかかるお金も変わってくるし」 「本当にそう、一人で生きていく人に厳しいから、この国は」 「お母さんたちも、いい歳の娘二人に、こんなに頭悩まされると思ってなかったろうね」 お母さん、お父さんを悩ませたくはない。でも、私が私らしく生きることがなんで誰かを悩ませることになるんだろう。 私が落ち込んだのが分かったらしく、彼女は気まずそうにしている。みのりは私に輪をかけて大雑把だし言葉がきついところはあるけれど、悪い子じゃない。それを私はちゃんと分かっている。 家に帰ると玄関の前に宅配便が届いていた。ほくほく顔で箱を抱えて「ただいまです」と家に入る。箱の中身はバスケットボール用のシューズだった。 この前メタさんとごっちんさんとその彼女の 美樹 さんと話していたら、ごっちんさんも元バスケ部であることが判明して盛り上がり、今度体育館で軽く運動をしようという話になったのだ。またコートに立てる日が来るなんて、思ってもみなかった。四人だから正式なバスケではないけれど、大学生以来手に取るバッシュに鼻の奥がツンと痛くなる。 バッシュが届いたことでテンションがあがった私は早々にお風呂を済ませて、ベッドに寝転がり練習着やボールをネットで物色しているうちに睡魔に優しく包み込まれ、手元のランプを消して眠りについた。 最近の私の生活はこんな感じで、控えめに言っても毎日最高だった。 これが、大満足な毎日、大満足な私たちの形。 でも、この大満足に、それでも、何かを言ってくる人たちがいるかもしれない。傷ついて腹が立つこともあるかもしれない。時々怖くなる。 でも、絶対忘れちゃいけない。私の人生に何か言っていいのは私だけ。私の幸せを決めるのは、私だけ。 この勢いのまま、ペダルを 漕がずにどこまで行けるだろうか。 自転車はぐんぐんと駅前のスーパーに向かって進んでいく。私も進み続けたい。私たちのベストへ。私のベストへと、前へ前へ。
1投稿日: 2023.12.16
powered by ブクログドラマが大好きで絶対に読む!って決めてたのをやっと手に入れて嬉しくてどんどん読み進めて、逆に読み終わるのが勿体なくてゆっくり読んだりもしたけど、私の中ではめっちゃ早く読み終わった!!!! 咲子と高橋さんの家族カッコ仮、素敵で大好きな関係性。自分のモヤモヤも高橋さんの言葉で晴れていく感覚があったドラマの台詞がそのまま本に文字に現れてくれて嬉しくて。何回も読み返そうと心に決めてる。
1投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログ高橋さんと咲子のやりとり、好きだなぁ。高橋さんめちゃくちゃ優しいと思う。 人の数だけ普通があって、でも多くの人は自分の普通と周りの普通をイコールだと思っている。理解しなくても良いけど、自分と違う普通をもっている人がいることを知ることは大切だなと思った。読み終わった後は、なんだか優しい気持ちになれた。
1投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログ感想 世間並みの幸せ。どれだけ残酷か。心無い言葉に傷がつく。だけど引きずらず爽やかに。自分の道をスキップで。満足できたらそれでいい。
0投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログいい歳して未だ恋愛をしたことがない私にとって、どこか焦りを感じていた時に読みました。誰かを好きとか結婚、子供とか世間一般的な幸せに憧れはありつつも、自分自身のあり方を大切にしようと思える作品でした。読んで良かったです。登場人物のキャラクターも様々で簡単に十人十色とは言うけど、折り合いのつかない人間絶対にいます。でも、お互いを尊重しあって生きていくことの尊さも感じました。
0投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログ不勉強のため、初めてアロマアセクという言葉を知りました。 主人公をとりまく人ほど、露骨に決めつけたり考えを押し付けたりはしていないつもりでしたが、知らずに無神経なことを言うことはあったかもしれないと反省しました。 テーマは重いけれども、話し自体はさらりと書かれていてあっという間に読めました。
7投稿日: 2023.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
よかった ドラマ自体を始まる前から楽しみにしていて、始まってからも楽しませてもらっていた 小説として出版されてるのを知って読めてよかった ドラマと同じストーリーで、高橋さんも咲子も、高橋一生さんや岸井ゆきのさんで脳内再生されて、より楽しめた そうだ、こんなストーリー、こんなシーン、こんな場面だった、というのが一度ずつしか見なかったドラマでもどんどん思い出せて、それだけであのドラマをとても好きだったことを思い出せた 主人公2人以外のアロマアセクの人たちも多くはないながらも描かれていて、その人たちが2人とはまた違うから、「そうだよな、ロマもセクも人それぞれだからアロマアセクだからといってこうってことにはならないよな」と改めて思えてよかった 『決めつけなくていい、カッコ仮のままでいい』 が、本当に嬉しかった。 好きな人がなかなかできないことや子供を持ちたくないと昔から思い続けていること、だけど1人ではどこか寂しくて不安なこと。 自分に自信を持って「これでいいんだ」て言ってあげたいけど、それができる日ばかりじゃないこと… そういうものを全部、包み込んでくれる気がした 咲子がラストのシーン、自転車で坂道を下りながら考えてることが全てだよな、と思った 『これが、大満足な毎日、大満足な私たちの形。 でも、この大満足に、それでも、何かを言ってくる人たちがいるのかもしれない。傷ついて腹が立つこともあるのかもしれない。時々怖くなる。 でも、絶対に忘れちゃいけない。私の人生に何か言っていいのは私だけ。私の幸せを決めるのは、私だけ。』 大満足だと思える日々に、少しでも近づけますように
1投稿日: 2023.08.06
powered by ブクログ私もずっと恋愛やお付き合いがぴんとこないけど、アセクアロマだからなのか、「いつかわかる」ことなのか、結論なんて出るわけないんだけど、咲子や高橋さんの考えに共感できるところが多かった。体感的には結構こういう人って多いと思うんだけど…
0投稿日: 2023.08.01
powered by ブクログドラマを見て共感したので、自分のペースで噛み締めたくて買いました。 「普通」の家族ってなんでしょうね。 「普通」の恋愛ってなんでしょうね。 考えさせられました。 大事な小説になりました。
0投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログ恋愛だけでなく、普段の生活でも"普通"って言いがちだけど、それはただの自分基準で押し付けないようにしたい。 幸せを決めれるのは自分だけ。
0投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログドラマがとても良くて好きでした。 ノベライズ版も読みやすく、文章になることで心情などわかりやすくこちらも良かったです。 ただ、うどんを踏む高橋一生さんを見れるドラマ版はやはり強い……
0投稿日: 2023.07.18
powered by ブクログこの本を読んで、アロマンティック•アセクシャルという恋愛的思考があるということを初めて知った。 SNSが発達して自分の悩みを世間に打ち明けることができ、人々が生きやすい世の中になるのはすごくいいことだ!! (まあ、その反面デメリットもあるけど) 多種多様な人がいることで、仕事を含め生活していく中でも、色々な見方ができるから、もっと、視野を広げられたらなとおもう。
7投稿日: 2023.07.09
powered by ブクログ初めて聞く言葉や、価値観を知りました。暗くて重い感じがなく、フラットな気持ちで心地よく読めました。 無知がゆえにだれかを傷つけてしまっていたのでは?と少しギクリとする部分もありました… この本に出会えて良かったです!
1投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログドラマ化したものを観て原作を読みました。 『アロマンティック・アセクシュアル』という言葉を初めて知りました。 十人十色とはいうけれど本当に色々ありますね。 『普通』とは何か?考えてしまいます。
1投稿日: 2023.01.22
powered by ブクログアロマンティック・アセクシャルの主人公が、自分の指向を自認し、自分にとっての幸せ、ベストな選択を探していく。 「自分にとっての普通の幸せ」という暴力で、人を傷つけていることは多いのだろうと思う。多様な幸せの形があることを忘れずにいたいし、周りが決めた「普通」に縛られず、その時々のベストを考えたらいい。 家族は、家族一人一人の「どうしたい」「どうしてあげたい」が常にぶつかり合うもの。そうなりがち。 相手を想う気持ちがベースにあるからこそ、それがプラスにもマイナスにも働くんだろうな。だからこそ、本当に相手を知るための会話や柔らかさが大切で、そうありたいと思った。
0投稿日: 2023.01.10
powered by ブクログ“恋愛”を前提としたコミュニケーションになじめず日々暮らしている咲子(岸井ゆきの)。 会社の後輩が企画した“恋する○○”キャンペーン商品を見にスーパーへ訪れた際、店員の高橋(高橋一生)から「恋しない人間もいる」と言われ、ハッとする。 咲子は結婚を急かす母さくら(西田尚美)のいる居づらい実家を出て親友千鶴(小島藤子)とのルームシェアを計画するが、千鶴が元カレとヨリを戻したことでドタキャン。 心が折れそうになった咲子は、ネットで「アロマンティック・アセクシュアル」という言葉と出会う。 恋愛感情を理解出来ないアロマンティック・アセクシュアルの男女の共同生活の中で、咲子の家族や元カレのような男友達などとの摩擦や咲子に自分の気持ちを隠していた咲子の親友の千鶴との和解などを経験する中で、「自分たちが居心地いい決めつけ過ぎない幸せ」を模索するヒューマンストーリーが、アロマンティック・アセクシュアルの葛藤だけでなく幅広くテーマを掘り上げていて、岸井ゆきのや高橋一生などのリアルな演技もあり、「恋愛至上主義」に縛られている男女にこそ見て欲しい男女を主人公にしたドラマに新風を吹き込んだユニークなヒューマンストーリードラマで小説。 「私の人生に何か言っていいのは、私だけ」
6投稿日: 2022.12.20
powered by ブクログフィクションだってわかってるけどさ~~~こういう距離感でいてくれるひとと出会えたら最高だよな~~~心の底から羨ましい。ドラマ作品だからか、キャラ設定が少し極端というか、それは口に出す前に想像力で補えるだろ…って言動が、主人公や周りの人達にあって、たまにきつかったかな。
1投稿日: 2022.11.30
powered by ブクログドラマ観てたので手に取った本。ドラマそのままアロマアセクを丁寧に描いていて良かった。咲子のモヤモヤに共感。高橋一生さんと岸井ゆきのさんで脳内再生余裕でした。
1投稿日: 2022.11.22
powered by ブクログ周りの人間の恋愛話に共感が抱けない咲子は「アロマンティック・アセクシュアル」というセクシャリティについて書かれたブログを知る。 NHKドラマ脚本家による小説版。 アロマンティック=恋愛的指向のひとつで恋愛感情がない アセクシュアル=性的指向がない だそうです。 本書で初めて知りました。 老いほど「結婚するのが幸せ、家庭を持って一人前」って意識が強そうですが、その世代も上の世代からそう刷り込まれてきたのでしょう。 『じぶんの普通が全人類の普通だと疑わない人たち』って表現がすごくしっくりきた。家族が違う考え方だった時、確かに自分の価値観で反対して「そういう生き方もある」ってどうして思えないんでしょうね… 考え方や生き方も多様性の時代、な本が増えてきた気がします。
1投稿日: 2022.11.18
powered by ブクログ「アクセシュアル・アロマンティック」〜他者に性的に惹かれない人、他者に恋愛感情を抱かない人〜という言葉を初めて知った。異性を好きになって、結婚して子供を産んで育てるのが、一般的な社会だが、いろんな人がいていいと思う。 アクセシュアル・アロマンティックの二人が家族となることを試みる。最後、その関係を保ちつつ、新しい一歩踏み出せた二人。こういう関係もいい。
1投稿日: 2022.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「アロマンティック・アセクシャル」… 他者に対して恋愛感情や性的欲求を持たないセクシャルティーのことである。以下アセク・アロマと記す。 近年、性的マイノリティーへの認知度は確かに上昇しており、「LGBT」という言葉を聞く機会も増えてきている。しかし上記で示したアセク・アロマについてはまだ認知度はそれほど高くはないだろう。同じセクシャルティーの一種であるにも関わらずその認知度が上がらないのは、作中にもみられるような「共感のしにくさ」が影響を及ぼしているのではないかと思う。 しかし、私自身は自分のことをアセク・アロマであるという認識ではないものの、共感できる部分があったことも事実である。 それは友達と恋人(恋愛)の違いである。 作中では登場するアセク・アロマの男女2人が同棲を始めることとなる。彼らの周りには彼らのセクシャリティーを理解できないさまざまな登場人物がいるが、口を揃えて言うのが、「恋人じゃん!」というようなセリフである。 確かに仲良さげな男女が2人で楽しく買い物や食事、ましてや同棲をしているとしたら、それはなんらかの関係性を持っていると疑われても仕方がないことかもしれない。 しかし、いざ自分たちに置き換えてみるとどうだろうか。私たちの間でも友達と恋人の違いを細かく、すべての人々の間にあたるような説明をできる者はほとんどいないのではないかと思う。 当然この作品においては、心温まるシーンがいくつも登場する。特に、主人公の咲子が少しずつ自分の思いを打ち明けられるようになり、行動できるようになる姿、家族(仮)の相手である高橋さんの優しい一面、咲子を愛するカズくんのポジティブな面、咲子の家族の変化など、よくあるような恋愛による人間の変化以上の成長は、どこか普通の恋愛物とは違った感動を覚えた。 決してアセク・アロマは私たちから遠い存在ではなく、私たち自身にも共感できる感覚を持ち合わせていると言うことである。 彼らが完全な理解を求めているかは分からない。しかし、そんな一面を私たちも持ち合わせていると言うことを忘れてはならないと思う。
0投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログノーマルな自分でも共感できる部分は無きにしも非ず。好きな人いるの?恋人いるの?から始まる会話を安易にしてはいけないなと思った。
1投稿日: 2022.10.01
powered by ブクログメトロポリターナというフリーペーパーの「いか文庫 本日は閉店なり」という書評的な連載で知った1冊。 この本でアロマンティック、アセクシャルという言葉を知りました。でも、なかなか現実的には受け入れてくれない人が多いんだろうな、などとも思ったり… センシティブなテーマをわかりやすい小説にしてあり、目線も二方向から、という手法が生きていました。 わかる人にはわかり、わからない人は一生わからない…でも、こうして表現されると、それにより世間に知らせることができるので、すごいなあと思っています。 ★3つじゃ評価は低いかも、ですが、どうしても語り口の軽さが気になり…でも、良い本でした。
1投稿日: 2022.09.24
powered by ブクログ自分の生き方に、自分自身がウソをつかずに生きようとする。登場人物それぞれのそういう姿がいいなと思った。
7投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログNHKドラマで見て本も読んでみたいと思い、読んでみた本です。 ドラマはなかなか忠実に本を現してました。 特に高橋一生さん演じた高橋羽は、すごくイメージ通り。 いろいろなセクシュアリティがあるのだな、と。 アロマンティック、アセクシュアルと言う言葉もはじめて知りました。とっつきやすく知る事ができたという意味で有意義な1冊でしたが、ストーリーも爽快でした。 誰ひとり悪人が居なくて、登場人物みんながいい人です。 そして、それぞれの幸せのかたちを探してる‥読後感良かったです。
3投稿日: 2022.08.29
powered by ブクログ映像化された作品らしく本屋さんで平積みになっていた。 大手スーパーの本社商品開発部で働く女性とそのスーパーの支店の野菜売り場の担当者の男性。 ふたりはアセクシャル・アロマンティックである上で「恋愛感情を持たない家族になろう」という女性からの提案で同居することになる。 セクシャルマイノリティの中でもアセクシャル・アロマンティックにスポットを当てたお話。 昨今セクシャルマイノリティだけでなく今まで「マイノリティ」「弱者」とされていた人にスポットを当てた作品は増えている。 その都度考える。 正解などないという大前提のもとに「落としどころはあるのだろうか」ということを。 物語の中では登場人物が「自分の落としどころ」を求めて考え手を伸ばしたり足を踏み出したりする。 誰にとってもそれは自分で考えて行動しなければ手に入れられない「落としどころ」なのだろう。 それはマイノリティとか弱者とか関係なく。 アセクシャル・アロマンティックを題材にはしているけれどそういう誰にでも当てはまることを感じる作品でした。
1投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ドラマきっかけで読んだ本。 アロマもアセクも初めて知った言葉。咲子を見てて、知ると知らないでは全く違う生き方になるな、と。それと周囲が自分とは違うけど、それを否定・拒絶しない、自分の考え・普通を押し付けない。わからなくてもわかろうとする、その姿勢が大事。 多種多様な世界で私の恋愛・性愛の幅が広がった。咲子、高橋さん、カズくん3人のキャラがとても良い、ほっこりあたたかい気持ちになれる本
0投稿日: 2022.08.19
powered by ブクログドラマを先に見ていたけど 小説の方が色々共感できた アロマアセクは、わからないけど みんな色々でいいんじゃね? という感覚で私は生きてるので おかしいやろっと思うことは ひとつもなく、すんなり読めた でもカズくんが1番好き 始めは、よくいる亭主関白な 嫌な男だったけど どんどん吸収して理解してくれて 1番咲子を大事に思ってくれてるなと。 高橋さんは自分流にこだわりありすぎて (アロマアセク関係なく) 近くにいたら、めんどくさって 思ってしまいそう ドラマでは、岸井ゆきのさんが すっげ自己中に見えて、少し イラッとしながら見たけど 小説になったら、そんな気持ちに ならずに読めた 岸井ゆきのさんが苦手なのか、私? (すみません)
1投稿日: 2022.08.12
powered by ブクログドラマを見てから本を読んだので、頭の中では高橋一生さんと岸井ゆきのさんでした。 今の時代、こういう家族の形もありだと思いました。 むしろ恋愛感情ぬきのほうが上手くいくのかもしれないなと思います。関係性に名前をつけてしまうとそこに甘えて、本来なら一番大切な人を傷つけてしまうのではないか?と思ったりします。 カズ君のセリフで「やってもらえばいいのに。家族ってそういうもんでしょ」と言うところがあってそれに対して高橋さんが「家事を押し付けるのが家族ですか」と返していて、まさしく関係性に名前がつくとカズ君みたいな考えになるのかな、と。 家族じゃなくても好きな人だった時は好かれたくて嫌われたくなくて、相手のこと考えたりするのに恋人同士になった途端、甘えなのか何なのか雑に扱うようになったりするのもそういうことなのかな、と思ったりします。 色んな保障のことを考えると籍を入れて家族になるのが今の日本では便利なのだろうけど、咲子さんと高橋さんみたいな関係もありだなと思うし、二人はお互いがお互いの一番味方みたいな感じがしていいなと思いました。
3投稿日: 2022.08.03
powered by ブクログ自分はアロマンティック・アセクシャルなんだろうなと気付く機会があり、これからの生き方に悩んでいたところ、友人に勧められて読み始めた。 一般的な恋ができないことに悩み続ける日々だったが、この本を読んで勇気をもらえた。悩んで立ち止まった時には何度でも読み返したい。
1投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログ恋をしないとかそー言ったことよりも、いろんな人がいるんですよ。自分の常識がすべてじゃないんですよってことに気づいて欲しい。 理解して欲しいとまでは思わないけど、自分の常識が正しいと思って押し付けられるのがつらいと思っている人などが読むと、共感できるのでは。 私はドラマも本もとても面白かった。
1投稿日: 2022.06.22
powered by ブクログたくさんの人に知ってほしい。 これは小説のなかだけの話しじゃないことを。 「いると思いますよ 恋しない人間」
5投稿日: 2022.06.15
powered by ブクログあーーーーーーめちゃくちゃ良かった!!!! この1年読んだ現代小説の中で1番!!!! いろんなことがきっかけでアロマアセクという言葉を知って。LGBTQ+関連の本読んだり性自認、性的指向については色々調べていたけど、「恋愛感情がない、性的欲求がない」ってところはすっぽり抜けていたわけで。見てきたことしてきたことが全てじゃないと改めて思い直したところで読んだこの話。 誰かのベストは私にとってそうじゃなかったりするし、本当に色んな人がいて色んな人が色んなことを思いながら、色んなことを大事にしたり諦めたりしながら日々を生きてるんだなと思う。。。 私はデミアロマデミアセクなのかな、、私自身が何なのかまだ私もよくわかってないけど、この話みたいにその時その時のベストをひとりでも誰かとでも目指して生きていきたいな〜
5投稿日: 2022.06.14
powered by ブクログ視点が二つあることでドラマではわかり辛かった羽さんの感情を知ることができて嬉しかった。また、お陰でおばあちゃんの老いの描写と幸せの有り様が具体的に分かってしまって、羽さんの挫折がありありと分かって残酷だった。 また、文字にするとより咲子の元気パワーを感じた。たしかに羽さんと暮らし始める時の空回りは有るけれど、ベターよりベストは凄い。ベストの目標を設定できること、それに向かって試行錯誤できること…並々ならぬ力強さを感じた。 やっぱりドラマの小説化だからか、やや断片的に思えてしまった。でも、アロマアセクが主題で当事者としてとてもとても嬉しい。
0投稿日: 2022.05.02
powered by ブクログドラマの小説化ということもあって、登場人物たちの会話がテンポ良く、とても読みやすかった。 LBGTとも違う、他人に恋愛感情を抱かない人たちは、アロマンティック・アセクシュアルと呼ばれる。 そういう人たちがいることは知っていたけど、その中でも他人と触れ合うことが苦手な人/苦手でない人、一人は寂しく思う人/思わない人、子どもが欲しいと思う人/思わない人…同じ「アロマンティック・アセクシュアル」と区切られていても、グラデーションのように個性があるのだと知った。 思えば異性と恋愛する人だって、その辺りの気持ちは人それぞれ、グラデーションなのに、どうして理解できないんだろう。 性自認の違いだけでなく、人に自分の「普通」を強要しないこと、人を分かろうとすることを大事にしていきたいし、人からの押し付けに負けずに、自分の生きたいように生きようと思えるお話でした。
0投稿日: 2022.04.09
