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金木犀とメテオラ
金木犀とメテオラ
安壇美緒/集英社
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総合評価

67件)
3.8
13
28
20
1
1
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    北海道に新設された中高一貫校に一期生として入学した少女たちの挫折と成長の物語 安壇美緒さんは初読み作家さんです 家庭の事情で東京からやってきた秀才でプライドの高い宮田佳乃 地元出身で新入生総代に選ばれるほどの優等生でありながら美少女でもある奥沢叶 ふたりの視点で話は進むのですが、妬みやあこがれの感情をお互いにいっさい顔には出しません ふたりの主役は複雑な気持ちを抱えながら、友人たちに本心を打ち明けることもできず限界まで頑張ります リアルで震えます 精神的にも身体的にも大変だった合唱コンクールが、限界だったふたりの成長のきっかけになったと思います 宮田には具体的な進路を自分の手でしっかりつかみ取ってほしいなぁ 奥沢、きっと奇跡は起きるよ 私は宮田や奥沢のような飛び抜けた才能はなかったですが、物語を自分と重ね合わせながら、担任の先生に恵まれていたなぁ、と思い出していました 理科の時枝先生や杉本さんが奥沢や宮田にかける言葉は、私にもエールとして受け取れる素敵な言葉でした お勧めの青春小説です

    106
    投稿日: 2026.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「青春」と呼ぶには、悲しい痛みを胸に感じる話だった。 選べない家庭環境、一番にならなきゃという強迫観念のような思い、私には何の取り柄もないなっていう悩み。教室の中にはクラスメイトがたくさんいるのに感じる孤独。 誰もが登場人物の誰かに共感できるんじゃないかな。 今は信じられないかもしれないけれど、あの時見た景色、聞こえた音、交わした言葉がいつか力になることもある。後半、少しずつ踏み出していく姿に目が離せなかった。 今はぐっと踏ん張ってなんとか立っている佳乃と奥沢が、自分の意志で軽やかに好きなところに行けるようになったらいいな。

    8
    投稿日: 2026.01.28
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    啓光図書室の貸出状況が確認できます 図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50329332 他校地の本の取り寄せも可能です

    0
    投稿日: 2026.01.14
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    どうしても過ぎ去った青春を美化してしまうけど、この時代もどろどろした感情や焦りや妬みがあったんだよなって… それでもそれに負けないように歯を食いしばる姿がかっこいい。 彼女たちはどんな道を勝ち取っていくのか。 数字だけの勝ち負けから抜け出した奥沢も宮田もきっと自分の脆さを知った上で強い人間になっていくんだろうな。 わたしは圧倒的に森みなみポジションだけど、彼女ほど要領も良くないからそこにもまた妬みが生まれてしまうのです笑

    2
    投稿日: 2025.10.29
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    バチバチに発露する女子中高生達の感情を描写した青春小説。青春小説だからといって、明るく楽しく、ではなく、嫉妬や自己証明のための苦悩など、この年齢特有の苦味のある感情がメインに来る物語。 一筋縄では行かない人間関係。容易にわかりあう展開じゃないからこそ読み応えがありました。結末は、登場人物達にとってはようやく始まったといえる地点なのでこの先も読みたい!と思うけど、書かないからこその余韻であり、伝わるものがあるということなんだろうな。

    44
    投稿日: 2025.10.23
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    学生時代って…側から見るとめちゃくちゃキラキラしてるんですよね、楽しそうで楽しそうで。 だけど、笑顔の裏に色んな気持ち隠してたり、人間関係苦しんだり、ほんと、波瀾万丈。 私あんまり一気読みしないんですが、これは後半止まりませんでした!

    9
    投稿日: 2025.09.13
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     これまでの憎しみや劣等感を、あっけなく手放すなあと思った。でもきっかけなんてそんなもので、本当は、手放したくて仕方がなかったものを手放せるきっかけを待っていたのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.07.31
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    思春期の不安、孤独、人と比較してしまうこと自分らしさの狭間で苦しむ。 親に精神的に捨てられた主人公のプライドと不安。 劣等感や嫉妬、人を信じたい気持ち等細やかに描かれている。 残念なことがひとつ。 亡くなった母親との関係がもっと書かれていたらよかった。 無関心な父親に対して、亡くなってもまだなお佳乃を支配する母とはどんな人間だったのだろう。そこをもう少し知りたかった。 それと、変わりかけた佳乃と叶、もう少し先まで読んでみたかった。

    1
    投稿日: 2025.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私も学生のとき宮田のように勉強面で負けず嫌いなところがあったためその時を懐かしみながら読んだ。 きらきらした青春小説では決してない、薄黒い霧に囲まれた中を懸命に自問自答しながらも進む少女たちの物語です。 しかし、現実のこの時期もきらきら100%じゃないなと思う。純粋な自分の内面とは裏腹に、汚れている世界の気配を感じて疑念を抱き始める。そんな少し不気味な時期じゃないかと思っている。 自分にはない物を持っている人に劣等感を抱き、どうしたら手に入れることができるのか探し必死に掴もうとする。 宮田も奥沢も相手に嫉妬しながらもそのエネルギーを自分に向けているところが誠実で『嫉妬』という感情は割と悪いやつじゃないなとこの作品を読んで思った。 完璧主義な人、真面目な人、自分のことが好きじゃない人に読んで欲しい作品だなと思いました。

    6
    投稿日: 2025.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    星3.5 中学、高校という多感な時期を過ごす女子の心理描写がとても上手に表現されていた。 何となく斜に構えている宮田、完璧に振る舞う奥沢、どちらの気持ちも「うんうん、良く分かる。」と頷いてしまった。 メインの2人以外に登場する子や教師たちもさもありなんというキャラクターで、学校の雰囲気の描写なども「あぁ、女子校だぁ〜」という雰囲気が良く出ていた。

    8
    投稿日: 2025.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    北海道の中高一貫の女子校を舞台に、優等生の宮田と美人の奥沢を主人公にした青春もの。最初は名作かなと期待したのだが、まあ普通かな。母が死に父から東京から寮へ投げ込まれた屈折した宮田はいいとして、母とその愛人を嫌う奥沢がひどい目に会ったりしないかと心配しながら読み進んだが、総じて悪い人が出てこなくてよかった。

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    安壇美緒『金木犀とメテオラ』 2022年 集英社文庫 見た目の性格は正反対の二人の少女、女性を主人公とした物語。 無邪気な子供ではない中学生から高校生の多感な時期の、揺れ動く思いや葛藤、思いが詰まった作品でした。 自分ではどうしようもない親や家庭環境をただ嘆くのではなく、それぞれが力強く立ち向かっている姿は強いです。 性格も環境も真逆かもしれないけど、二人はとてもよく似ている。 物語の終焉の後、彼女たちはどのような大学生、そして大人になっていったのか。 行先の道はまだまだ自分たちで好きに選べるのだから。 自分たちで思い悩み苦しんだ分、きっと納得のいく人生をちゃんと歩んだのではないかと思いました。 勇気あふれる希望の作品でした。 #安壇美緒 #金木犀とメテオラ #集英社文庫 #読了

    7
    投稿日: 2024.12.18
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    すごく好きなかんじ! 自然豊かなど田舎にできた新興の中高一貫の女子校の一期生たちのお話。 はたから見たら凡人離れしている突出して優秀な少女、宮田と奥沢。 それぞれ意識して、互いに相手を羨んで反発しているけど、その実どちらも劣等感や大きな悩みを抱えて苦しんでいる。 二人が相手も色々あるんだって気付くのに、変に距離が縮まったりしない感じが良い。 まわりの凡人?な少女たちも、キャラが立っていて魅力的。 ちょっとうざい子はいても、すごい嫌な奴っていうのいなくて、結局ずっと同じメンバーでつるんでいるの微笑ましい。 誤解されやすい宮田が「こいつはそういう奴」って、排除されることなく受け入れられていて、なんかほっこりした。 旧宣教師館に向かう落ち葉の道や 星を見に行く真っ暗な道路 色んな季節ごとの空気とか そういうの描くのも上手だなぁと思いました。 この作家さん初めてだったので、他の作品も読んでみたい!

    2
    投稿日: 2024.11.21
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    中学の時の塾の先生に勧められてから数年が経ち、最近友達が貸してくれて「そういえばタイトル聞いたことあるな〜」と思いながら読み始めた。 自分自身、可愛い制服や美しい校舎に惹かれて北海道の端にある女子校に憧れを抱いていた時期があったので、この本の舞台設定にはとてもときめいた。 宮田や奥沢が、自分には持ちえないものを持っているという点で特別な関係として描かれるのでは無く、同じクラスの程よい距離感の間柄として描かれるのがリアルで良かった。 進学校だと半強制的に自分の将来を考えて大人に伝えなくてはならない時が来るし、そういう時にこれまで育ってきた環境や容姿など、自らが選択出来ない自己を形成する要素に不満を持つことってあるよな〜と思った。 人には人の辛さがある、宮田と奥沢の置かれた環境の苦しさも感じたけど、平凡な一読者の私から見たら、彼女たちの苦しさを等身大で感じることは難しくて、二人の持ち合わせるものに終始ほんのりとした憧れを抱くことをやめられなかった。 だから本編よりもみなみの視点で描かれた「スーパースター」の方がより強く共感したし感情が大きく動かされた。 宮田や奥沢の持つものは、どこかで見たスターの来歴の一部ようで、私は「もしも私が宮田や奥沢だったら」というような想像をやめられないし、分不相応な夢を抱くこともやめられず、現実と理想の乖離に苦しむ。 宮田をライバル視していた馨も成績が常に三番手という優秀なキャラクターで、平凡もしくはそれ以下の人間はやっぱりスターと同じ土俵には上がれないのか、星の影のままなのか、と歯痒くなった。 深く心情が描かれることのなかった悠や真帆、由梨から見た宮田と奥沢の印象も気になる。 自分と誰かを比べて苦しむのではなく、良い意味で自分の持つものだけに目を向けて、他人をありのままで受け入れる彼女たちのしなやかさに感動した。 宮田や奥沢がどんな進路に進んだのか、その後も気になる。

    11
    投稿日: 2024.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「隣の芝生は青い」どんなに完璧に見える人でもその人なりに悩みがあったり必死に取り繕っていたりする。お互いに対していろんな思いがある二人が合唱の発表会で通じ合うシーンは心に響いた。

    1
    投稿日: 2024.10.15
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    2人の秀才少女が、自らと向き合い家庭環境を恨みながら、お互いを羨んで過ごした中高時代のお話。 この年頃の女の子の解像度が非常に高いので、読みやすかった。 一方で、お互いを認めまいとしつつ交わった時に何かが生まれる、そんな関係性が好きなので、もっと見たかったなと思ってしまった。そうなった途端にリアリティが薄れるのにね。読者ってわがままだ。

    3
    投稿日: 2024.10.03
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    解説がなんか…合ってるのかな? 私にとって、この小説の真髄は最後の短編にあった。 天才と天才とが、互いの良さ醜さを目の当たりにしながら、人それぞれの持つ弱さを知っていく。そんな傍らで息をする凡人が何を思いどう生きるか、ただハッピーエンドを迎えるのではないところがたまらなく好きだった。 テーマ自体はよくある青春小説、と思いきや、とても生々しく綺麗な物語。タイトルと装丁に惹かれて買った本だが、正解だった。文体も読みやすく素敵だった。

    1
    投稿日: 2024.09.22
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    中学生ぐらいの時に読んでたらものすごく刺さっただろうと思う。笑 こういう本をある程度大人になっても読んで…いいんでしょうか…?と思っちゃうくらい憧れる〜。

    0
    投稿日: 2024.09.15
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    タイトルに物凄く惹かれて手に取る。 北海道の中高一貫校で生活する主人公や その周りの友人たち。 日々葛藤する姿に少しハラハラし、だけど瑞々しくもあり心の中でエールを送る。

    7
    投稿日: 2024.09.08
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    ―孤独で辛くて怖いのは、この世で自分だけだと思っていた。 ―人が思うよりもずっと、この世で奇跡は起きるから。 ―もし、私がここにいていいって思ってくれているんなら、それは絶対に宮田さんもここにいていいってことなんだよ。この意味分かる?

    0
    投稿日: 2024.08.01
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    二人に共感した 二人とも強い思いを抱えながら努力しているのをみて、こうはなれないと思いつつも自分はなぜか共感して…時々泣きそうになった。特別でありたい、特別であるはずだと思う宮田に特に共感した ただ、部分部分は面白かったものの、深く印象に残ることはなく。よくも悪くも日々を描いてるなって印象だった

    5
    投稿日: 2024.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    北海道の進学校に、東京から進学した子。 地元で優秀と言われてきた子。 いろんな背景をもっている生徒たち。 お互いライバル視しながら、 羨ましがりながら、成長していく、 青春の1ページ。 大どんでん返しなどはないですが、 よんでて楽しくなる作品でした。

    0
    投稿日: 2024.06.21
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    どんなに優秀に見える人でも弱みや人に知られたくない秘密を持っていて、それを隠して一生懸命生きているんだと思った。 最後のみなみの描写が人間味があってとても良かった。

    2
    投稿日: 2024.06.20
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    主人公の2人は家庭環境のせいで心に闇をかかえていて、青春小説のようでこれは殺人事件とかミステリーに発展するのか、と思いつつ読み進めていったら結果いいお話でした。後半なんとか2人とも幸せになれ!と願いながらページをめくりました。個人的にはお友達のみなみちゃんが最高です

    1
    投稿日: 2024.06.02
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    04月-08。3.0点。 北海道の新設女子中学・高校、二人の優等生が。一人は父との折り合い悪く、母の死去後に受験したピアノの上手い娘、もう一人は地元で特待生になった娘。互いを意識しながら、互いにコンプレックスを抱え。。。 読みやすく、面白かった。最後の章がイマイチ意味がわからなかったかな。

    0
    投稿日: 2024.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    意図したわけではないけど親に苦しむ系の話を続けて読んでいる。 解決も折り合いもつくものではないので、そこはやはり苦しいな。 嫉妬の裏にある圧倒的憧憬が、とても響いた。 学園メンバーにも救われた。 残りの日々とこれから先も、彼女らに金の雨の景色がたくさん降るといいな。

    0
    投稿日: 2024.02.25
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    学生時代ってこんな感じだったか…ってきらきらの青春真っ盛り!ではない現実的な心情が描かれていた。奥沢のように外から与えられるイメージのとおりにふるまうこともある。宮田のように過去の栄光にすがって自分が一番だって思う気持ちもわかる。 奥沢と宮田の直接的な発言ではなく周りの様子から、彼女たちの葛藤や心の内が伝わってくる。仲が良いし楽しくても、みんなが繕って青春の空間を作り上げている感じ…あるなぁ。それでも最後、前を向こうとする二人の描写はとてもよかった。

    3
    投稿日: 2024.02.03
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    なんだかわからないけれど、すごく泣きそう。 北海道の中高一貫の女子校一期生で、ツートップの成績を誇る宮田と奥沢。 豊かな環境で育ちながらも無愛想でトラウマを抱える宮田と、愛想が良く美少女かつ優等生ながら家庭環境に秘密を抱える奥沢。 成績がよく、類稀な才能を持つ2人だが、その中身はとても不安定で歪。 一方で2人と一緒に過ごすみなみや馨といった女の子たちは、2人と比較すると一般的で秀でたところがない自覚しているものの、人格が安定していて思いやり深い。 彼女たちもすごく魅力的で、特に宮田のまわりに2人がいてくれてよかったなと思った。 正直最後まで人に心をずっと開いていないのは奥沢の方で、彼女の家庭環境に気が付きながら相手に気遣うまわりの子たちが成熟しすぎていてこうなりたいなと思ったりした。 そうなんだよなあ、、頭いい子とかって歪んでたりするんだよな、、。でも厳しい環境に置かれたことも2人の優秀さの原因ではあって、とはいえ頭がいいから歪むのかもしれないし、これどっちが先なんだろなと。 宮田と奥沢がどんな未来を進んだのか描かれてない点も余韻があってよかった。宮田が東大ピアノ学科に進めるといいな!笑 御三家がまだ変わってないみたいで安心しました。

    0
    投稿日: 2024.01.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中高一貫女子校の中身。こんな感じだったなあと思い出して、懐かしくなった。 宮田や奥沢のように、目に見えるほどの良いライバルで常に競っていたような子はいなかったが平和ボケした教室の雰囲気はまったく同じだった。宮田はプライドが高すぎるが故に、自身を苦しめ母親の呪縛から解かれないのだと思った。最後はいい感じに終わっていたが、結局奥田のお母さんは再婚したのか、奨学金はどうなったのか書かれていなくてあやふやだった。そこが1番気になったのに。

    0
    投稿日: 2024.01.12
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    一見幸せそうに見える人にも悩みがあるってあたりまえの事なの忘れがちだよね。皆それぞれ何かに苦しめられて生きている。 登場人物達の抱えている苦しみは何も解決されていないけどその方がリアルなのかもしれない。でもやっぱり小説の中でぐらい幸せになって欲しいから続編希望。

    0
    投稿日: 2024.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    年明けに素敵な小説を読むことが出来た。 宮田と奥沢、学年のツートップの目線で話が続いていく。青春小説ではあるのだけど、この2人が最後まで仲良くはならないし、この先も仲良くなることはないのだろう。主人公が2人いて、お互いほぼ会話もない。少し異様な状況だが、ずっと存在は意識していて、でも深い関わりは無い人というのは結構いる。そして、そんな人の言葉ほどきっかけを与えてくれるし、忘れられない。 相手の弱さを見て、自分の状況を受け入れていけるようになるのは見方によっては薄暗い感情が湧きそうだけども、互いにとても前向きで気持ちが良い。 みなみがなぜ宮田とつるんでいるのかがさっぱり分からなかったが、スピンオフまで読んで腑に落ちた。

    0
    投稿日: 2024.01.04
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    2人の17歳以降の話が見たくなってしまった。心のもやもやが解決しているように思えて、まだまだ解決してないと思う。続けほしい!!!

    0
    投稿日: 2023.12.30
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    中学生。遠いむかしのように思える・・・。あのころ自分が抱いていたいろいろな気持ちの、ほとんど全部を今はもう抱えていない。そのせいか、深く肩入れすることなくスーッと読んでしまった。 中学受験を経てきた子ってみんなこんなに大人びているのかなぁ。使う言葉も抱く気持ちもその自己分析も、高校生みたいだ。自分の意思、感情を素直にぶつけられない家庭の中で、宮田も奥沢も一足飛びに子ども時代を終えなければならなかった、その悲しさや閉塞感が物語の中にずっと浮いている。 奥沢が、ほのかな想いを秘めながら教師と会話するところがよかったな。 「これって、私が卒業した後もずっと花は咲きますか?」 「咲きますよ」 宮田と奥沢は友人にはなれなさそうだけど、いつかお互いの背景にあるものを知って、まだ知らないことがたくさんあるんだなって感じてほしい。 「私に、私だけの恐れや災いがあるように、宮田にもきっとそれがある」 と気付いた時のように。

    3
    投稿日: 2023.12.12
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    宮田と奥沢、10代を生きる2人の少女の葛藤と成長を描いた作品。 家と学校が世界の全てだった中学、高校時代、自分も親のことや成績のこと、友達付き合いのことなんかですごく悩んだり、ムカついたり、焦ったりしたことがあったなぁと、読みながら自分が10代だった頃の気持ちを少しだけ思い出しました。 多感な時期ならではの、危うさを孕んだ切実な感情のゆらめき。 もちろん本人たちは必死で大変な思いをしながら毎日を生きているわけですが、情景として想像すると、この脆くて危ういからこその期間限定の煌めきってすごく美しいなと思います。 もしこの作品を映像化して主題歌をつけるなら、アンジェラ・アキさんの『手紙〜拝啓十五の君へ』がピッタリかと。 「人が思うよりもずっと、この世で奇跡は起きている」 17歳の秋、大切な気づきを得てまた一歩前進していく2人に、幸せな未来が待っていますように。

    2
    投稿日: 2023.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすい文章で面白かった。奥沢の家庭事情のところは読むのが辛かった。みなみが可愛い。宮田はすごい。

    0
    投稿日: 2023.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女子同士の友情というものが好きな私にとってめちゃくちゃ刺さった。 とにかく主人公の友達がいい子すぎてこの友達だけは離しちゃダメだぞと途中怖々読んでいた。 北海道の綺麗な自然が浮かんで、読んでると鼻がツーンとするような感じがした。 奥沢が同級生と比べて私服が幼くて周りがあれっておかしく思う感じとか中学女子のリアルがあった。 自分は宮田の素直に生きてる感じが羨ましさあり好きだった。

    1
    投稿日: 2023.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    北海道にできた新設の私立学校。そこに通うことになった東京出身の宮田と地元の奥沢を中心としたお話。とにかく中学、高校時代にあった感情を書くのがうまくて、主人公の2人の周りにいる友人たちも含めて、そうそう、こんな学生時代だった!と思いながら読んだ。 宮田は裕福な家庭に育ち、ピアノも上手くて学業にも励み、プライドが高い。 奥沢は貧しい家庭で、いつかこの環境から脱出したいと努力している。 この2人がお互いのことをライバル視して、お互いのことを深く知らずに羨ましいと思っている。 でも合唱コンクールを通じて、不安や焦りを持っているのは自分だけではないと知る。 個人的には宮田の友達のみなみちゃんが明るくて自然体で好きでした。クールで少し冷めている宮田に、みなみちゃんのように何でも言ってくれるような友達がいることが良かったなと思った。 登場人物みんなに幸せな未来があるようにと願った。

    2
    投稿日: 2023.10.01
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    読んでいて凄く苦しくなる作品でした。 それは決して悪い意味ではなく、目を向けなければならないという意味で、そうなるほどに感情移入させられます。 叶ちゃんも、佳乃ちゃんも、みなみちゃんも、みんなそれぞれ何かを抱えている。 抱えている苦しみに大小なんかなくて、その人はその人なりに戦っているのだと感じさせられました。 最後の終わり方も良かったです。別に全てが解決する訳では無いし、叶ちゃんと佳乃ちゃんが仲良くなる訳でもない。 それでも、お互い抱えていることがあるのだと分かっただけで凄く大きな進歩に感じました。

    0
    投稿日: 2023.08.25
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    ラブカは静かに弓を持つで好きになった安壇さん。 やっぱり少年少女〜青年の心情描くのとても上手。 誰もが持ってる中学生とか高校生みたいな感情 蘇った、思い出して、少し曇る、、、 焦燥感とか嫉妬とか他者への羨望とか。 それでいて救出されたのかは詳しく描かない。 この子達の将来はまだまだ続いていくもんね、という気持ち…。 皆自分が思う幸せを生きて……。

    2
    投稿日: 2023.08.20
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    青春小説は、登場人物達に「幸せになってほしい」と思えたら良い小説だと思う。 作者の安壇美緒は、語り口は優しいのに中々辛辣で、主人公2人に輝かしい未来が約束されるような終わり方はしなかった。 どちらも高学歴を得ることによって現状脱出を目論んでいる。プランBの用意などない。 極端なガリ勉で好成績を保ってきた宮田の成績はもう頭打ちのように見える。母親の愛人が色目を使ってくる奥沢の家庭は崩壊寸前にも見え、大学受験すら危うい。 今回は、高2の秋に少し呼吸ができた程度のことだ。受験まであと1年ちょっと。このまま目標に突き進むのか、それとも新たな目標を見出すのか? 最近の学校はやたらと将来の夢とか目標とか言うけど、こういった、追い詰められた子にこそ目標って必要なんだなと感じた。 読み終わった後に改めてカバーイラストを確認した。先頭を走っているのは宮田だろうか、続いているのは奥沢。でも2番手の方が背が高いから、こっちが宮田かな。後ろでこけそうになってるのはみなみだな。この子達が好きだ。「幸せになってほしい」と思う。

    10
    投稿日: 2023.08.12
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    青春小説だ こうあらなきゃ、自分は人とは違うんだ、自分だけがこんなに辛いんだ そんな青さが眩しかった 「自分が辛いんだから他の人も辛いことはあるんじゃないか」 そんな当たり前に気付くだけで見える景色や感じる想いは一気に変わる 凡人は才能があり熱意を持った人間に憧れるし 才能あるものは何にも縛られていない人間を羨む 人生は結局ないものねだりで隣の芝は永遠に青いまま 自分が幸せだと思える日々になるように、息をして生きたい

    2
    投稿日: 2023.08.02
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    本書の中の一文「人が思うよりずっと、この世界で奇跡は起きている。」 たしかに私にも「奇跡」は起きた。 いい本に出会えた事。 しかしそれだけでは奇跡は起きない。読了までの心理状態、環境、季節、大袈裟に言えば社会情勢も含めてさまざまな条件が上手くかみ合った時、私にとって「それ」が起きます。 ごく稀にこういった感じになるから読書はやめられない。

    28
    投稿日: 2023.07.16
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    親ガチャ。 無い物ねだり。 誰にも言えない秘密を抱えている二人だからこそこんなささやかな奇跡とかじゃなくて王道でも良いからもっと大きな奇跡を起こしても良かったのでは。 構成が悪過ぎるように思う。 主人公二人の家庭の事情を知るために割かれたページ数の多さに対しての救いがほんとに些細なものなので、読んでる身としてはこんなもんじゃ足りねえ〜〜〜〜〜に尽きる。 彼女たちを大人のように背伸びさせる理由があまりにも辛いのにこの結末では正直全然足りないと思ってしまった。

    1
    投稿日: 2023.07.09
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    うちのマンションの前にも金木犀が植えられており、その香りがする時期になれば季節の移ろいを感じるところ。 この辺では結構あちこちで目にするのだが、北限が東北南部あたりで北海道には自生しないということは初めて知った。 北海道に新設されたばかりの中高一貫の女子校に入学することになった東京出身の宮田佳乃と地元育ちの奥沢叶。 成績も容姿もピアノや絵画の才能も、傍目からは何もかも持っていると思われているツートップ。 だけども二人にはそれぞれ周囲には知られたくない心の傷や秘密があって…、その葛藤が二人の視点で描かれるお話。 地の文でそれぞれが「宮田」「奥沢」と苗字で呼ばれるところが新鮮。 二人の少女のキャラクターに惹かれながら面白く読んだが、二人も周りの子もお行儀が良い子ばかりでちょっと物足りなさはあり。 どちらかと言えば、12歳のパートのほうが良かったが、今の12歳ってみんなあんなに大人びた感じなんだろうか。私の感覚では彼女らは中1の女の子には思えずに読んでました。

    36
    投稿日: 2023.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    非常に読みやすく面白かった。 女子中学生の学校での話であるが、完璧に見える人間もそうでない人も苦悩があるし、自分以外を理解するのは難しい。 しかしそれでもうまく行くよう努力して信じ続けることは大事だよなあと感じた みなみちゃんがイイやつ。 あと正直これで終わりか?と読み終わった瞬間は思ったが、人生として綺麗な人間関係の展開はないし、人は理解できないし、必ず報われた未来が約束されている訳ではないからこれが綺麗な終わり方なんだなと考えた。 親と子供は選べないとよく言うが、自分が子供を持ったときはどうあるべきなのだろうと漠然に思った。私は親に恵まれたと思っているが、一般的に親はサイテーになってしまうものであるんだろうか? なぜ自分だけがこんな悩んでるんだ?とかみんなは気楽でいいな、と思うときはあるが実はそうでもなくみんなそんな感じなんだろう。 気楽に生きよう

    2
    投稿日: 2023.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    勉強、友情の青春の物語だった。 ピアノコンクール受賞者で、築山学園の入試では 東京会場で1番の成績の宮田と 入学試験満点で成績優秀、周りへの気配りができて 容姿端麗の奥沢 完璧に見える二人にも、親との関係、学費、プレッシャーなど抜け出せない悩みがあること 学校行事、クラスメイトと切磋琢磨しながら 足掻いているところが面白かった。 最後の学校行事で 自分の貧しい家庭環境隠し、完璧な優等生だと 宮田を羨んでいた奥沢が相容れなかった宮田を励まし、自分だけだ通っていた不幸も、自分だけの持ち物ではないと気づく場面がよかった。

    4
    投稿日: 2023.06.25
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    宮田も奥沢も誰から見ても優秀で完璧なのに、本人たちはそれに満足できずにいる。 彼らを苦しめるものが辛く痛い。

    4
    投稿日: 2023.06.05
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    ピアニストの宮田は、私の学生時代に近かった。勉強が割とできたから宮田がピアノを弾けなくなった時の挫折、自分が何になりたいんだろうって考えないで、生きてきてしまって周りに対して焦ったことなど気持ちがわかりすぎて後半は心が特に震えた。 私にもみなみのような友人がいて、学生時代には宮田のように話を聞いていなかったのだが、今も側で見守っていてくれるので、彼女に改めて感謝の気持ちが湧いた。宮田もみなみに自分の話をしてほしいし、みなみの話もしっかり聞いてほしい。 馨も杉本も時枝も素敵だった。誰かの人生のワンシーンでその人の力になれる言葉や行動がとれてるといいなあと思わずにはいられなかった。

    1
    投稿日: 2023.06.03
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    よく、若い頃に戻りたい、なんて話を聞くけど、私は嫌だね。あの、心と身体のアンバランスを持て余す日々。学校での振る舞いをひと言を計算する日々。ヒリヒリするような敗北感や後悔や嫉妬を隠して笑う日々。もう、あんな日々は嫌だと思う。けど、この小説を読むと、あの頃にだけ見えたキラキラがあったなあ、と思い出すことができた。やっぱり、ちょっと戻りたいかも。

    5
    投稿日: 2023.05.14
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    早く大人になりたいと思っていた学生の頃を思い出しました 教室が全ての世界で大人が自由に見えて 早くどこか遠くに行きたいと願っていた10代 色んな壁とぶつかりもがき苦しんでいた10代 「あんなこともあったな〜」 過去を美化しているからかもしれないが ふとあの頃に戻りたくなりました

    1
    投稿日: 2023.05.09
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    どんな人生だったとしても悩むんだろう。羨むんだろう。金木犀くらいの奇跡に気付けた彼女たちは、気付けた分だけ少し幸せだ。メテオラは学校か、彼女たちか。

    0
    投稿日: 2023.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東京出身超エリートコースにいた宮田と、北海道出身で謎めいた優等生の奥沢のお話。 宮田は、東京の競争を不本意に離脱して、現状が受け入れられなくて、周りをちょっと見下してて、過去の栄光にしがみついて、自分はこんな所にいるべき存在じゃないって思ってる。だから『こんな所』で自分と同等に優って見える奥沢のことが癪だし、東京のかつてのライバル達の活躍がつらい。 奥沢は、恵まれていない家庭環境から抜け出して完璧な女の子になるために、努力と努力と努力と、プライドを捨てて美少女優等生の地位を保ってる。だから、努力なしで何でも持っているように見える宮田のことが癪に障る。 女子学生の物語だけど、宮田や奥沢が持つような嫉妬心、執着心、負けん気というのは、大人でも持っている。だから読んでいてこの2人にはよく感情移入できた。結局は、隣の芝生は青く見える。それに尽きるんだと思う。そしてその事を、学校行事を通して2人が気づいていく。結局、自分よりも優れて見える人は、何かしらの努力と犠牲をきっちり払っているんだ。 この物語には明確な結末がないから、最終的に2人の受験がどうなったのか、ピアノや絵の道はどうなったのか分からない。そういう意味で若干の不完全燃焼感がある。でも、文章もするすると読んでいけたし、2人の秀才の裏側は読んでいてとても共感できて面白かった。

    3
    投稿日: 2023.05.03
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    周りから見たら何もかも持っているように見える、才気煥発な女子中学生二人が、実は誰も言えない悩みを抱えている。 完全なモブキャラとして長年生きているので、なんでもできて見た目もいいという無双キャラの人たちはきっと明るく正しい青春を送って来ていたと思っていたし、今でも結構そう思っています。 大人になって、自分を受け入れる事が出来たけれど、それまではあまり上手い事折り合い付ける事が出来なかったなあ。 佳乃 東京出身、音大級のピアノ、東京での入学テスト首席、クールキャラ 叶 地元出身特待生、地元でのテスト首席、振り返るほどの美少女、実は絵が上手い どちらも恵まれているとしか言いようがありませんが、お互い誰にも触れられたくない致命的な家庭の事情があり、読んでいるこちらとしてはどちらも痛ましいです。 特に叶はどうなってしまうのかなと心配で、嫌な予感を抱きながら読みました。

    4
    投稿日: 2023.05.02
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    青春が恋しくなるお話。 中高ってつい人と自分を比べちゃうけれど、誰でも人に見せたくない一面があるのも事実。 風景の描写もきれいできらきら感が全体的に散りばめられた一冊。 主人公2人の今後が気になる。

    2
    投稿日: 2023.04.08
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    金色の雨、金木犀の香り。読了後、胸に広がる青春の残滓を、消えないようにそっと噛み締めた。 彼女たちの懸命さに、今は遠く去った思春期の痛みへ想いを馳せる。 光ばかりではない青春も、社会人となった今の自分には染み入る。解説も素晴らしい。手元に置いておきたい一冊。

    3
    投稿日: 2023.03.11
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    安壇美緒が2020年に発表した「金木犀とメテオラ」の文庫版。北海道の中高一貫の新設女子校を舞台に、東京出身の宮田佳乃と地元出身の奥沢叶を中心にした思春期の悩みを描いた青春小説です。登場人物をはじめ、物語全体が非常に緻密に描写されており、作品の世界にどっぷりとつかれます。どの娘も性根はとてもいい子たちばかりです。子供たちが緻密に描かれている分、大人の描写が少し雑に感じてしまいました。コンプレックスの原因の一因のはずなんですが…。

    1
    投稿日: 2023.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    安壇さんの別の作品が本屋大賞?か何かで話題になっていて、気になり、手に取りました。 Amazonで購入した本書の帯にはナツイチ。 ------------------------- 孤独で辛くて怖いのは、自分だけだと思っていた。 北海道で女子高を舞台に描く直球の青春小説! ------------------------- 父親との確執で、東京からひとり北海道の中高一貫校に進むことになった宮田。 北海道出身の美少女で新入生代表を務めた奥沢。 完璧で非の打ちどころのない奥沢には、秘密があった。 二人は相容れない関係。 お互い意識はしているけれど、近づかず離れすぎず。 クラスメイトとして過ごしているが。 子どもは、親を選べない。 わかっているけれど。 全くジャンルは違いますが、 昔読んだ組織理論的なビジネス本に、 それぞれのナラティブに架け橋をかけること、 相手のナラティブから見える景色を理解することが、 組織として機能していくために必要だという話があり、 それを思い出しました。 宮田は、奥沢に対し、疑問と胡散臭さを感じるが、 そんなことより自分の居場所(勉強)を奪われたくない、 負けたくない、という気持ちが強く、 自身のコンプレックスや自信のなさに、 ひどく傷つく瞬間があり。 奥沢は宮田に対し、 都内出身、ピアノコンクール入賞、勉強、 すべてを「持っている」宮田に密かに嫉妬している。 自分の生まれた環境(母親と交際相手との関係)に苦しみ葛藤しながら、自分はどうすれば生きていけるのかを必死に模索している。 どちらも相手に自分のコンプレックスや不安を投影し、 相手のナラティブに目もくれず、自分だけ。 中学生~高校生の話なので、当たり前なのですが、 本書を読んで、 ビジネス本を思い出すとは思いませんでした。 個人的には、 気が強くて一本気で、 賢いのに不器用な宮田が好きでした。 本書は、宮田視点、奥沢視点、 そして宮田の友達のみなみの視点で描かれています。 みなみが、奥沢の秘密を偶然知り、 地元の友達に面白おかしく話したくなったとき、 宮田だったらどうするとよぎった場面、 とても好きでした。 女の子って何か知るとすぐ誰かに話したくなるし、 ネタに面白可笑しい時間にすることもできるけど。 宮田の飾らないまじめな姿に感化されて、 成長しているみなみに好感が持てました。 家族との関係がどうなったのかはわからないですが、 宮田と奥沢がべったり仲良くなるような友人話でもなく、 周囲のクラスメイト達も、 気づいたら関係が変わっていて、 あいつちょっと嫌な奴だったのにっていうのが、 意外にも本当は気の良い奴だったり、 すごくその辺は良かったです。 ただ、これを中学とか高校時代に読んでいたら どう思ったかわからないです。 私はもう30代後半で、学生時代から離れているから、 読めたような気もします。 一番好きな場面は、 宮田が一歩踏み出して、 合唱コンクールのピアノを弾きたいと、 馨に申し出る瞬間。 情熱を恥と思うのをやめた瞬間。 不器用でもつたなくても完璧じゃなくても、 誰かがいて自分がいる。 そして知らないうちに助けられていたり、 誰かを元気にできていたりする。 思わず安壇さんの作品をもう一冊購入したので、 そちらも早く読まねばです…!

    5
    投稿日: 2023.02.11
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    「金木犀とメテオラ」読了。 北海道の中高一貫校が舞台。 優等生の二人でも思春期ならではの自尊心と劣等感、嫉妬がある。 自分は決して優等生ではないけれど、 中高生のころを思い出して心がヒリヒリした。今思い出すと何でもないようなことが重要に思えた。 彼女たちのその後が気になる。

    2
    投稿日: 2023.01.12
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    本のタイトルがうつくしくて手に取りました。気がづいたら登場人物たちを頑張れ、と応援していました。じゅうぶん頑張っているのに。大なり小なりある、人には言えない、わかってもらえない、と諦めたりつぐんだりしているひみつ。それをほどいたり、紐解いたり、受け止めたり、乗り越えたりして私たちは生きているのかもしれません。

    1
    投稿日: 2023.01.04
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    読後、メテオラの意味を調べて、「崖の上の修道院」だとわかったときは痺れた。 子供扱いはされないけど、大人たちに守られていて、成長するため、勉強するために過ごすことができる場所。そして家族や家庭以外の自分の居場所。彼女たちにとってあの学校は、外界から隔離された特別な居場所で、崖の上の修道院のような空間なんだろうなあ。 宮田に対する杉本の言葉がとってもよかった。仕事に追われて、社内の評価を気にして、正直現実逃避のために本を読んでる部分もあるけれど、仕事や社内の評価だけがわたしを形作っているわけではないよなあ。 毎日心を殺して過ごしていると、こんな当たり前のことにも気がつけなくなるよね。宮田もそうだったんだろうなあ。 わたしは宮田が目指していたコースを辿ってきた人間で、だから彼女が、本当にやりたいことってなんだろう、将来何をしたいんだろう、とはたと立ち止まるところは本当によくわかってしまった。自分にとってゴールが高いところにあると、そして周りからそのゴールを達成することを強く期待されると、なぜそのゴールを達成したかったのか忘れてしまう。何をやりたいかではなく、「あの学校に入る」というゴールそのものが目的になってしまって、それ以外のことは見えなくなってしまう。 わたしは大人になるまでそんな状態に気がつけなくて、大学を出て、なんなら社会人になって、本当にやりたいことって、好きなことってなんだろう?と考える始末だった。だからその分、ピアノへの情熱を素直に受け止めることができたシーンは印象深くて、うらやましかった。 級友たちの描写もステキだったな。馨が伴奏を宮田に譲るところなんて本当に温かかった。 気が合わないことや、気に食わないことがあっても、級友たちがお互いを尊重しているところは、なんとなく母校に似ていて懐かしかった。舞台となるこの学園も、彼女たちにはとても居心地がいい温室のような場所なんだろう。 なんだかとてもいい本を読んだ。

    4
    投稿日: 2022.11.17
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    女子校、ギフテッドな2人の少女と 友人たち 自分も抱えつつ他人が背負ってるかもしれないものに想像力を働かせることの難しさ 他人が個人になっていく過程がすごく良かった 著者も内容も北海道がらみでうれしいです

    0
    投稿日: 2022.11.05
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    反発する2人の少女の似てるようで似てない苦しみ。個人的には不完全燃焼感が残る。こんな終わり方があるなら、他の物語も途中で終わらせても許容されちゃいそう。この話には続きがあるはずと思える終わり方。

    0
    投稿日: 2022.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    桜を待つ春の北海道、キラキラが散りばめられた空気の中の中学生になりたての女の子たち 新設の中高一貫の成績優秀な二人の正反対の女子、天才肌の宮田と優等生の奥沢。二人の学生生活のキラキラにはガラスの破片が混じっていて、それは時々気がつかないうちにお互いを傷つけていた。 極端ではなく「ありそうな」家庭のもめごと、ふとしたときの劣等感、焦燥感に共感した。中学生だった昔のことを思い出す。私も彼女たちだった。 安易な終わり方じゃないのが良かったです。 十代女子に読んでほしい一冊です。きっとどこかに自分を見つけて共感できそう。 志村貴子さんの絵に惹かれて手に取りましたが良かったです(*´▽`*)

    1
    投稿日: 2022.08.20
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    青春小説。 中高一貫女子校の第1期生として入学した2人の主人公。1人は見目麗しく優しく成績も良い子、もう1人は背が高くピアノが弾けて成績も良い子、だけど2人には誰にも話せない秘密があり…という話。面白かったし続きを書いてほしい作品

    0
    投稿日: 2022.06.17
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    二度と帰ってくることのない青春時代への憧れ。若く、多感であることはそれだけで素晴らしいこと。 今になって思うことは娘息子に対して、この価値観を知った上で接してあげること。中学生になったら女に読ませたい。人生は素晴らしい。

    1
    投稿日: 2022.04.06
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    Amazonの紹介より 12歳の春。東京出身の宮田佳乃は、家庭の事情で北海道にある中高一貫の女子校に入学する。しかし、秀才でプライドが高い彼女には、受け入れ難い進路だった。一方、地元出身の奥沢叶も、新入生総代に選ばれるほどの優等生。パッと目を引く美少女で誰もが羨む存在だが、周囲には知られたくない〝秘密〟があり……。思春期の焦燥や嫉妬、葛藤をふたりの視点で描く、青春長編。 新しく出来た女子校を舞台にした青春物語で、初めてで味わう憧れや勢い、時が経ってからの苦悩や進路など学生時代に味わったモヤモヤ感や焦ったさ、ワクワク感といった心理描写が丁寧でした。 女子校というと、勝手な想像ですが、嫉妬やマウンティングといったダークな部分を想像していました。しかし、この作品ではそういったことは程々に、「青春」を前面にお互い切磋琢磨していく姿が垣間見えました。 大きな盛り上がりはありませんでしたが、逆にリアルっぽくもありました。 主に学校生活の初めと終わり辺りを描いており、所々端折っている感はありましたが、それぞれが味わう学校生活は貴重な体験だと思います。 自分は共学でしたが、女子校は女子校、男子校は男子校、それぞれでしか味わえない「何か」があったと思います。 読んでいて、あの頃の自分に戻ってみたいなとも思いました。

    0
    投稿日: 2022.04.05
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    中高一貫の女子校に通う宮田と奥沢。それぞれに事情があって北海道の田舎の学校へ。中学生の無邪気な空気と誰にも知られたくない心の内。友達との時間、比較、焦り。そういうたくさんの感情が様々な場面で顔を出す。理解し合えないと思っている二人が少しずつ変わっていく中盤以降がとくに面白い。中学生から高校生になるまでの間の変化、他人との距離、将来のことと青春小説の要素たっぷりで読み応えのある作品。書店でなんか気になって取った一冊がこんなにも印象に残る作品になって嬉しい。

    1
    投稿日: 2022.03.29