
総合評価
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powered by ブクログ仕事一筋で遊びもせずに頑張ってきた主人公が憧れの風流な生活を夢見て隠居をはじめる。だが、遊びをしてこなかったせいで訪ねてくる友人もおらず、触ってみる趣味たちもピンと来ない。そんな中、孫の千代太が犬を拾ってくる。これを皮切りに、隠居屋敷には様々なものが拾われてきて、悲しいくらい静かだった家はすっかり騒がしくなる。 子どもたちとのやり取りの中で、落としてきたものを拾い集めていくような優しい話だった。他の作品も是非読んでみたい。
0投稿日: 2026.02.25
powered by ブクログ商売一筋の糸屋の主人が隠居を決意するが、なんせ商売以外に何の趣味も持たない人生だったのでする事がない。ところが、気弱な孫の面倒を見てる間にどんどん貧しい子供達が集まるようになり、最初は嫌々ながら彼らに知恵を貸しながら自力で生活できるように導いていくうちに、皆を幸せにしながら少しずつその努力が花を開いていく。 ご隠居と子供達のやりとりが何とも微笑ましく、良いお話でした。
0投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログ最初はいやいや巻き込まれた人助けがどんどん拡大していく様子に人間関係や情の大切さを教えられた。おもしろかった!
0投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログaudibleにて。大店の主人徳兵衛が還暦を機に隠居する。妻とは別居の形になるが、隠居の住まいを巣鴨に構え趣味人として生きようと試みる。しかし、商売が生き甲斐だった徳兵衛には退屈で仕方ない。そこへ孫の千代太が犬を拾って訪ねて来て、あれよあれよという間に、子どもたちやその親、あげく狂言作者まで出入りするようになる。その過程で、徳兵衛は情をかけ、金銭では買えない人間関係を築き始める。人生とはあがりのない双六、とはいいえて妙な、、、。江戸の人情話が好きな人は読んでみてほしい。次々と事件が起こるし、人の情にほろりとする。
0投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ「思いやりとは、決して安い同情ではない。 考えも性質も境遇も異なる相手と、共に生きようとする精神にほかならない」p367 ことについて、 心躍らせ、はらはらし、喜び、物語を楽しみながらも考えさせられました。
0投稿日: 2025.12.05
powered by ブクログとても楽しく読んだ!!! 主人公は、巣鴨の糸問屋の主人、徳兵衛。 還暦で、隠居生活に入ると、宣言し、仕事から身を引く。 しかし、仕事一途だった徳兵衛。 酒も女も趣味も 縁がない生活だったので、余裕のある時間を持て余す事になる。 いつも忙しくしていたし、ちょっと短気で、怒鳴る事もあったのに、何か、虚しさを感じているところに、孫の千代太が、やって来て、嬉しさが、隠せない徳兵衛。 好々爺である。 しかし、その千代太が、捨て犬や捨て猫を拾って来るようになる。 はてはて、徳兵衛は、どう対処して行くか…… 人の役になることを……と、話すと、千代太は、みすぼらしい兄妹を始めとして、次から次へと、親が貧しい家庭の子供達を連れてくる。 教養も躾も習った事の無い子供達。 にわか師匠になったのは、千代太である。 徳兵衛は、うずうずするけど、一切手を出さずに、助言していく。 そして、商売の面白さをも、教えて行く。 子供達に 芝居をさせる 狂言師も、現れるのだが、世の中 それを 邪魔する輩も 居ること、そして、それを廻りと どのように 動かしていくか! 徳兵衛の人徳でもある。 しかし、自分の妻には、愛想を付かれているのか、なかなか、隠居生活の徳兵衛の元には、やってこなかった。 その理由が、理解出来、妻の笑顔も見ることが出来た。 隠居生活を しても、職人の腕を 持っていても 恵まれない女性たちに、仕事を させる段取りをしたり、子供達達は、知恵を 搾りながら、逞しく、成長して行くように采配して行く。 跡継ぎ息子が、騙されて、糸問屋も 危なくなったり、近くで 火事があったりしながらも、徳兵衛の采配が 上手く行く。 やはり、希望や次の世代への種を撒いておかないと、死んでも、人に惜しまれる人物にならないだろう。 題名の隠居すごろくの意味が、よくわかった!!! とても主人公の徳兵衛が、素敵で、子供達やご近所付き合いなど、日頃の行いや知恵が、好ましく、楽しく読み終えた。
0投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログ江戸時代のお話で、人の会話は今の言葉と違い、読むのに時間がかかってしまった。でも、じっくり味わえた。 嶋屋の主人を務め上げると言う1枚目のすごろくを終えたご隠居が、周りに振り回されつつも、とても生き生き生きする様は、まるですごろくをの上でサイコロの出る目は運任せ。その時々の出来事に体当たりする様は、これまでの人生よりも彩りがあり、人に慕われ囲まれて生きていく素敵さを感じることができた。
0投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ前半はなかなか読み進めることができず、途中でやめてしまおうかなあと一瞬思ったりもしましたが、最後まで読んで本当に良かったです。 隠居した徳兵衛の周りで思いがけず起こる様々な出来事にこっちまでハラハラしたり心温まったり。全ての登場人物がこのお話には欠かせない。電車の中で何度もうるっとし、なんとか我慢しながら最後まで読みました。
0投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログ最初は面白いのか?と思いながら読んだが、ページが進むにつれ話の展開に引き込まれた。 幼い孫が隠居の祖父を引っ掻き回し、厳しいだけの人から温和な人に変えていく様子や、周りの人々とのやりとり、次々と起こる事件が面白い。 最後の章は目頭が熱くなった。
0投稿日: 2025.04.22
powered by ブクログとっても良い話でした。 仕事一筋で趣味もなく、「質素倹約」「働かざる者食うべからず」が人生哲学だった糸問屋の主人の徳兵衛が還暦を機に隠居をする。老後はのんびり何もせず、静かに暮らそうと思っていたが、話は思わぬ方向へ進んでいく。厳しくて怒りっぽくしわい男、徳兵衛が第2の人生を金儲けではなく人助けのために生きることになるのだが、そこには純真無垢な孫の千代太の存在がある。 老後は人助けのために生きたいと思っていてもなかなか出来ないのに、思ってない人が変わっていく心の変化が読んでいて楽しいし、心動かされる作品です。
5投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ巣鴨の糸問屋の六代目徳兵衛は商売に身を捧げた人生を終え、隠居することにした。 ところが孫の千代太が隠居宅に来たことにより生活は一変する。千代太がその優しい性根で仲間を作り、困難に取り組み、成長することを助けるにつれて徳兵衛の心にも変化が。充実した老後の人生とはかくあるものだなぁ。
0投稿日: 2024.12.10
powered by ブクログいやー、もう大好き! ご隠居の徳兵衛も千代太も、みんなみんな優しくてかわいい。手習も組紐も、子供芝居も全部全部かわいい。ほっこり。 何度も読み返したいほっこり具合だった。
40投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ糸問屋嶋屋六代目として勤め上げて還暦を機に隠居した徳兵衛。根っからの商人で暇を持て余すも孫の千代太が次から次へと拾い物をして持ち込む動物や人に振り回されるうちに第二のすごろくが始まる。 最初は子供とはいえなんか持ち込んでは「お祖父様お願い!」の千代太や施されるのは嫌でも強請るのは当たり前の子供達にイライラした。読むのを止めようかと思い始めた時に千代太屋が立ち上がりそこからは楽しく読めた。最後は徳兵衛さんのお葬式で幸せな第二のすごろくの上がりを感じて嬉しかった。
1投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログ巣鴨で老舗の糸問屋を営む6代目の徳兵衛だが、還暦を機に突然の引退宣言。慌てる長男と番頭達。歴代の偶数店主が店を傾かせたことから、金に皺く、口煩い頑固爺いとなっていた。妻を店に残し、隠居所へ一人で入ったものの、趣味も持たなかったことからやる事が無い。手習所に馴染め無いことから、孫が隠居所へ入り浸るようになる。この孫が強情な孫で、犬を拾ってきたり、汚い子供達を拾ってきたり、何度注意しても拾って来る。最初の方は祖父と孫がひど過ぎて読みづらいが、徐々に徳兵衛が変わってくる。拾ってきた子供達やその親達も巻き込んで、皆んなの生活が成り立つように商売を考え始める。最後は隠居所が20名ぐらいの人達を毎日受け入れて、私設寺子屋や組紐生産工場に変わって行く。 代を譲った長男に店が傾くほどの大トラブルがあったものの、心が離れていた妻との邂逅もあり、亡くなるまでの隠居生活10年間は第二の双六の良い上がりを迎えたようだ。
69投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログAudibleにて。 隠居したお爺さんと、その孫、そこに集まって来た子ども達のほのぼのいい話。 タイトルにあるすごろくの意味がわかった時、うるっと来た。あがりの無いすごろくが、ずーっと続いていくって良い表現。
12投稿日: 2024.07.26
powered by ブクログ居場所を見つけていく話だった。 すごろくのように、少しずつ転がって、ぴたりぴたりと収まっていく。 多少戻りはあっても、盤そのものがひっくり返されるようなことは起こらない。 読後感の良い作品だった。 続編があるという。この、ぴたりと収まった後、子どもたちの更なる成長が見られるのだろうか。あるいはご隠居の?それともお登勢さんの? とても楽しみだ。
1投稿日: 2024.04.12
powered by ブクログ喜介に感銘を覚えました。 賢いお人だ。わたしもそうなりたい… 隠居生活に何をしたら、とか上手く馴染めなかったりとか、まさに仕事人間だった人だからこそで、実際に当時にこんな人はいたのだろうかと面白かったです。 子どもの突拍子のなさに振り回される大人というのは、本人が厳格なつもりでもちょっとおかしくなってしまう。 いつまでもこの楽しさが続いてほしい。
1投稿日: 2024.03.25
powered by ブクログ定年退職して、4年。旅行に出かけたり、ジムや料理教室に通ったり。そんな日々を過ごしながら、かつての教員の仕事に関わる仕事も週の半分してきた。別の仕事に就く仲間もいたが、自分にはこれしかできないと思って時間を使ってきた。この本、迷いを吹っ飛ばし、自信を持ってこれから過ごしていける、覚悟をもらった。
1投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログおすすめにあったので、読み始めました。 初めの方のごちゃごちゃが、最後にトントン拍子にすすんで、スッキリしました!やっぱり人付き合いは大切ですね。 ただ、江戸時代の風習や慣習を、あまり知らないので読むのに苦労して、読了に時間がかかりました。米問屋のあたりは、3回くらい読んでもちんぷんかんぷん。解説が欲しい…。
0投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログ心暖まる人情時代小説、まさに!主人公のご隠居さんが、融通の利かない素直でもない奥さまに優しくもないじいさまなんだけど、変わっていく、というか本来の人のよさが表に出始めるというか、ぶつぶつ言いながら楽しみを見出だしてしまうあたりがニヤッとしてしまう。卑怯な相手に大声できる啖呵とか最高。他の登場人物もとにかくみんな魅力的で応援したくなる。
0投稿日: 2024.03.16
powered by ブクログ江戸人情物はいいですね。西條さんの作品を初めて読みましたが、バランスが取れていて読みやすいです。違う作品も読んでみようと思います。
1投稿日: 2024.01.18最後は幸せな上がり
孫に付き合わされてどんどん人助けをする。こんな人生があってもおもしろい。読み進めるうちに物語に引き込まれました。
0投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログ情に流されず仕事一筋に生きてきた徳兵衛と、情にもろい孫の千代太が好対照。他の登場人物たちもみんな好感が持てる。政二郎とか善三とか、脇役もいいんだよな。 ユーモアがあって、切ないところもほっこりするところもある。読後感も良くて、やっぱり西條奈加さんの江戸人情物はいいなあ、と思った。
1投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログ西條さんの書き振りには不安がありません。読みながら、厳しさ、不安、緊張を強いられる作品が多いものの、優しさや温かさがどんどん増幅して、幸せな読後感を味わえるのを知っているので。時代物の難解な背景、人物の絡みについては、毎作品、冒頭で「説明」とも思えるほど詳細に、ストーリーに練り込まれているので、歴史に疎い私でも楽しめます。心を射抜く人生訓、処世術の数々にも唸らせられます。私にとって、2023ラストの一冊になったので、2024に生きる一節を…。 p382 「状況の良し悪しは重要ではない。前を向く明るさと、容易に潰されね気概さえあれば、たいていの苦難は凌げるものだ。」 徳兵衛同様、吝嗇な私は、続編が文庫になるのを待って、再び千代太たちに会いにいきます。みなさま、よいお年を…。
0投稿日: 2023.12.31
powered by ブクログ読書メーターが横向きになってる。ずーっと縦にして書いてて煩わしいと。よきかなよきかなだよ。善人長屋からだが、どの作品も特徴がありしっかり面白い。前回読んだ関超えぬとも色合いが違う。とにかく徳兵衛なんだけど、出だしのサイコロの上がり目だと思った隠居が2回目のサイコロって、そこだけで食いついた。それで思った通り出来事が起きた、まさか寺小屋の様な、新しい商売が始まるなんて。確かに一回の釣りで飽きるとか、逆に身についた商いからアイデアが浮かぶ、いかりや長介の様に怖いけど懐かれたんだよ。線香立ては切ないけど
5投稿日: 2023.10.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
隠居の徳兵衛さんと孫の子どもたちが活躍するけど、現代ではなくこの時代だから成り立つ話だと思った。徳兵衛さんも楽しかったんだろうな。行ったことがある場所だったので地図があるとイメージしやすくて良かった。
0投稿日: 2023.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
しわい屋で短気な主が、隠居後に変わっていくお話。 すっごく面白くて、登場人物皆が生き生きと描かれて面白かった❗読みながら、このわちゃわちゃした感じ大好きだわーって感じた……から、最後のさらりと描かれてた部分が凄く辛く悲しかった。正直、読後感しんどかった。 隠居後の話だからあってもおかしくはないけど、個人的でワガママな感想としては描いて欲しくなかったので星四個(泣)
0投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログ初めての西條奈加さんの作品。 短気でケチ、一文の得にもならない他人への情など絶対にごめんだというおじいさんが、隠居を機に孫の持ち込む厄介ごとに巻き込まれてるうちに他人への情愛、商いへの情熱を持っていく。 この人情味あふれる描写、登場する人物一人一人が個性に溢れていて素敵な作品だった。久々に読んでいて温かい気持ちになれる作品に出会えたと思う。
0投稿日: 2023.09.09
powered by ブクログ商売ばかりで家族を顧みてこなかった糸問屋のご隠居が、隠居所に遊びに来る孫に振り回されているうちに家族愛と人間愛に目覚める。 基本的に善人しか出てこないが、例外的に登場する敵役の憎々しいさまがアクセントとなって、その後の大団円を盛り上げる。 一文の得にもならないのに子供たちの芝居の台本と演出、さらには手習いの師匠まで買って出る銀麓の存在がいい。 趣味もなく、隠居所で暇を持て余していたご隠居が、一連の出来ごとのあとでは数十年の女子供に囲まれ、慕われるさまは、人生捨てたものではないと思わせる。 「情けは人の為ならず」
1投稿日: 2023.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった〜。深夜に一気読みしてしまった。どの子にもどの人にも感情移入できるところがあって、のめり込んでしまった。あと、主人公が一番疑り深いと言うか慎重というか…なので、「いやいやいやいや騙されるやろそれは!!」みたいな妙な気持ちにはあんまりならなかった。ちょっと性格が合いそう笑
0投稿日: 2023.08.21
powered by ブクログ老舗の主、嶋屋徳兵衛の隠居話。仕事一筋の生活に終止符を打ったは良いけれど待っていたのは味わったことのない孤独感。その時が来れば誰もが感じる孤独感 優しい孫の登場で色々ありながらだけれども、第二のすごろくに生き甲斐を見つけた徳兵衛は幸せ者です 勘七、おはち親子と徳兵衛の話や、36年ぶりに「おまえさま」と呼ばれた徳兵衛と妻登勢との話やら目頭がたびたび熱くなりました
4投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログご長寿番組のようなずっと眺めていたい安心感。人は年齢関係なく成長できることをその些細な変化の描写で教えてくれていました。最後はこどもの健気さに涙が出ました。続編も楽しみです。
0投稿日: 2023.07.26
powered by ブクログ最初は、困ってる人を見付けてはお祖父さんの所が連れてきて「何とかしてくれ」と自分勝手に話を進める孫と、大人相手に礼儀を知らず失礼ばかりの子ども達に苛々しました。平穏に過ごせるはずの隠居生活をぶち壊されて、不憫でならなかった笑← 困ってる人助けとか子どもと関わる事で、少しずつ徳兵衛の気持ちに変化が生まれて、子ども達との関係性とか子ども自身の成長とか、悪くない隠居生活だったなあと思いました。
0投稿日: 2023.06.01
powered by ブクログ巣鴨の糸問屋の店主・徳兵衛は、隠居生活に入った。 人生を双六にたとえれば隠居は「上がり」のような もの。だが、孫の千代太が隠居家を訪れたことで、 予想外に忙しい日々が始まった!
1投稿日: 2023.05.30
powered by ブクログ人の変化、子どもの成長、そういったものがしみじみと心に迫る感じのいい時代小説でした。 主人公となるのは代々続く糸問屋の主人だった徳兵衛。店を息子に任せ悠々自適にすごそうと考えていたものの、趣味も見つからず暇を持て余す日々。そんな中、徳兵衛の元に孫の千代太が訪れるようになり、徳兵衛の周囲はにわかに騒がしくなっていきます。 まず徳兵衛の心理の書き方が絶妙。引退を引き留められるかと思いきや、思ったほどの反応は得られず、自分より女将さんのほうが頼られる瞬間に悶々としたり、そんな女将=妻にどこか遠慮がちになったり。 隠居する徳兵衛のこの年ならではの悲哀、というほど大げさなものではないけど、自尊心と寂しさ、物足りなさ、が色々混ざったなんとも言えない感情が巧みにそして、おかしく描かれます。自分はまだそういう年齢じゃないけど、なんというか妙に刺さった。上の年代ならより深く突き刺さりそう。 そんな徳兵衛の元に訪れた孫の千代太。心の優しい千代太は捨てられた動物を拾ってきて、徳兵衛に飼ってほしいと頼む。それを徳兵衛が説き伏せたことで、事態はさらに大きくなっていく。 この小説のもう一人の主人公が千代太。優しくも世間知らずで、幼い言動故に友達を傷つけてしまう。そんな千代太や友人たちを見かね、徳兵衛は渋々ながら子どもたちに力を貸すことに。 世間知らずで甘えん坊だった千代太の著しい成長。友達を助けたい、そのために何ができるか必死で考え、責任を背負い成長していく姿の爽やかさ。一方で徳兵衛は手を貸しながらも、あるところでは手を引き、子どもたちに自立をうながすよう考えさせる。そのさじ加減も絶妙。 徳兵衛の啖呵やかんしゃくも味があっていい。礼儀の知らない子どもや、子どもを放り出す母親、権力を嵩に着た大人などへの啖呵は小気味よくて、こういう気持ちよさも時代小説ならではだと思います。 千代太に関わっていく中で、徳兵衛自身にも変化が生じます。自分の中になんとなく生まれていた偏見が正され、儲けとはまた違った商売の楽しみを見いだし、千代太をはじめとした人々の変化や成長に心を動かされるようになる。そして徳兵衛自身の家族の向き合い方の問題にもつながっていきます。 登場人物がどんどん増えていくのに、それが余計という感じはせず、わいわいがやがやといった楽しさがどんどん膨れていく。そしてかたくなだった徳兵衛の心も徐々にほぐれていく。 作中で描かれる問題もけっこう現代につながるところがあります。子どもの教育格差や貧困。女性の労働問題。そうしたものを一切合切飲み込み、突き進んでいくのもとても気持ちよかった。 登場人物みんな、大人も子どもも男性も女性も関係なく、みんなどこか粋で魅力あふれる人物ばかりでした。個人的に徳兵衛の妻のお登勢が好きでした。 徳兵衛はなぜか決まり悪くて、お登勢に隠れて色々やっているのに、周りの人がお登勢に注進して、徳兵衛の知らないところで差配を振るっているのとかおかしかったし、そんな二人の酸いも甘いも超えた夫婦としての関係性もまたよかったです。
4投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログ商売一筋で生きてきた徳兵衛が、隠居して好きなように生きるぞと思っていたのも束の間、あれやこれやと休む暇なく事件が起きて……。 人と人との繋がりの素晴らしさ。読めば読むほど先が気になり、心も温かくなるまさに人情物語。読めて良かった〜。 2週目のすごろくのゴールは一周目のゴールよりも、もっとずっと素晴らしい。
2投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とっても良かった。「ほっこりする」とはこのことだなぁ。 最後数行がとっても暖かくて、じんわりと暖かい涙が滲む。 散々働き尽くして、さあ隠居生活始めるぞ!と意気込む徳兵衛が千代太を筆頭にした子供達のドタバタに巻き込まれる姿にクスッとくる。 何だかんだ文句言いつつ突き放せない徳兵衛が愛しい。 商い一筋だった頭が固くて面倒臭い(!)おじいちゃんといった印象の徳兵衛だったけれど、 子供達や出会う人々の「人情」に触れて徐々に変わっていく様子にとても優しい気持ちになる。 同時に千代太が徳兵衛から「商い」を教わり成長していく姿も見ていてとても嬉しい。 子供達のやり取りも可愛くて、時に頼もしくて読んでいて楽しかったなぁ。 お芝居の場面はちびっこが可愛くってきゅんきゅんしてしまった。 江戸の商いや暮らしについて知れて楽しかった。昔も今も商いの基本は変わらないんだな。 『江戸版お仕事小説』としても楽しめた! しかし数字にてんで弱い私。お金については難しくてピンと来てないけれど。米……?匁……? 時代小説は大好きだけど難しい内容のものも多くて、分厚いものはいつも躊躇いがち。 そんな躊躇はなんのその。面白くってさらさらと読んでしまった。 西條奈加さんの時代小説好きだなぁ。
3投稿日: 2023.04.17
powered by ブクログ仕事一筋で打ち込んできてさあ隠居するぞ!第2の人生楽しむぞ!と用意周到に進めてきたのに孫にわちゃわちゃにされるご隠居のお話( ^ω^ ) 江戸の町人の暮らしぶりと人情を見事に書ききった素晴らしいお話でした 長い…読み切れるかな…と何度も手にしては置いてを繰り返した本でしたが、読み出すと続きが気になり寝る間を惜しんで…と久しぶりに熱中して読める本に出会えて読み終わった後の爽快感も一入です
1投稿日: 2023.03.31
powered by ブクログ温かいもので心が満たされる素敵なラスト。 最後の一行までいい…。何とも感慨深く幸せな涙がこぼれてしまいました。 隠居生活を送る徳兵衛を心配し、孫の千代太が訪ねてきたことから、孤独な隠居生活は一変! 物語の様相も千代太がやってくるようになってからあれよあれよと様変わりしていく…。 これは、読めば読むほどに引き込まれます。 無邪気な子どもの予想外の行動やお願いに、徳兵衛も翻弄されっぱなし。徳兵衛の慌てる姿が何とも微笑ましい。 徳兵衛が千代太と一緒に多くの人の情にふれ、助け合い成長していく。 他人の人生に関わり責任の一端を担うとともに、力を合わせ楽しむ心も孫と共有。ともに成長していく様子には目を細めてしまいます。 「商一筋」だった頃とは違う、これまでにない第二の人生を送り始める徳兵衛。 幼かった千代太の成長ぶりも眩しい。 読みながら、千代太と一緒に、また徳兵衛と一緒に人生勉強をしているようにも思えました。実に深い。 表題の「隠居すごろく」とは上手いこと言うなぁ。 ラストは感動で胸がいっぱい。 とても素敵な作品でした。 .
4投稿日: 2023.03.26
powered by ブクログ自信を持って人に勧めたい。 この作者さんの本は初めてですけど、心理描写がすごく素敵です。時代ものはとっつきにくさがあって避けてたのですごすごく読みやすかったです。
0投稿日: 2023.03.18
powered by ブクログ隠居こそ、人生の上がりだと思って仕事してきていざ仕事を止めて隠居してみたもののする事がない。 そんな徳兵衛がなし崩し的に巻き込まれて巻き込んで隠居暮らしを楽しんでいく話。 『仕事を楽しむ心がある。楽しいうちは投げ出すこともなく苦労を苦労とも思わぬもの。 … 楽しいだけでは済みませんがなんといいますかやり甲斐といった方がよいのかもしれませんね。 …仕事なのだから、つらくともあたりまえ。堪えるよりほかにならろう。』 仕事だからこそ、ちゃんとやる。だけど同じくやるんでも楽しんでできたらいいね。 私にはそこがいちばんぐさっときた。 西加奈子、他のも読んでみたくなりました。
0投稿日: 2023.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これは傑作! 笑えて、泣いて、考えさせられて、いやーいい小説でした。子供達のかわいいこと! 手習いや飽きて遊びまわってるところ、泣いたり、芝居をしたり、全てが目に浮かぶよう。ミステリーを主に読んでいると後味の悪い物があったりするから、か偶にはこんな小説を読みたくなる。愉しい読書でしたよ。
0投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログあ〜、、、いい話だった。読んでよかった。頑固ジジイを変えることができる孫パワーは、リアルだった。 わたし自身、隠居というには多少早い年齢だけれど、歳をとるのも怖くないと、ほんのちよっぴり思えた。 女性陣のピリリと辛口なセリフがところどころ非常にナイスでした。
8投稿日: 2023.01.17
powered by ブクログ中盤まではテンポがゆっくりしすぎてなかなか興が乗らなかったが、終盤一気の寄りで時の経つのを忘れました。 勧善懲悪は人情時代小説の基本、トータルでは良かった。
0投稿日: 2023.01.15
powered by ブクログ還暦を機に引退し、悠々自適な隠居生活を楽しもうとしていた徳兵衛だが、いざ始めてみると趣味となるものもみつからず、時間を持て余していた。 そんなところに孫の千代太が訪れたことで人生第二のすごろくが動き始める。 子供たちの逞しさ、優しさが徳兵衛を変えていく。 すごろくのアガリ方が良かった。
1投稿日: 2022.11.28
powered by ブクログ他人に厳しい糸問屋の徳兵衛が隠居した。人情に篤い孫が持ち込む難題に関わっていくうちに、徳兵衛自身も別人のように生まれ変わってゆく。 ここ数年のベスト。文章に無駄がない、江戸の暮らしがリアルに感じられる、ストーリーが何層にも分かれ先が読めず、登場人物が魅力的。最高。
0投稿日: 2022.11.17
powered by ブクログ3ヶ月ほど前に朝日の書評に載っていて、面白そうだったので「読みたい」に入れていた。 巣鴨で六代続く糸問屋の主人を務めた徳兵衛が還暦を機に引退し、悠々自適な隠居生活に入るところから始まるお話。 商い一筋で生きてきていざ時間が出来ても何をしたら良いのか無聊をかこつ隠居家に8歳の孫・千代太が遊びに来たことから話が進みだす。 私は既に徳兵衛より年嵩だがお金もないので隠居などは夢のまた夢。とは言え、会社を辞めたら何もすることがないところは同じで身につまされる。 孫にいい顔したくても、子供のことが分からずに持て余し、癇癪を起してしまうところなども居心地が悪い。 そんなことも思いながら読むのだが、話の仕込みとなる前半はすごろくが三歩進んで二歩下がり蘊蓄話で一回休みみたいな感じであまり興が乗らず。 その後、あれよあれよという間に徳兵衛のところには女子供を中心に17人が出入りすることになるが、これらの食い扶持を得るために組紐の商売や子供たちの芝居を工夫していく段になって、ようやく面白くなってきた。 組紐を巡って色々な店を回ってリサーチしたりここぞと見込んだ長門屋の主人との丁々発止のやり取りなど、徳兵衛がイキイキとしていく様が微笑ましい。 実は書評では『商売だけに向き合ってきた徳兵衛の来し方を否定しないのである』というところに惹かれたのだったのだけど、それはこういうことだったのね。 だけども、ひねた見方をすると、仕事一筋で生きてきた人間は、仕事を辞めても仕事みたいなことでしか楽しみを見出だせないというようにも受け止められ、いささか複雑。 隠居だからと言って気ままに趣味に生きる暮らしをしなくても、商売しかできない現実だったらそれを活かす暮らしを探せばいいということのようだが、今まであくせく生きてきて、ようやく自分の時間を自由にできるようになっても、今までみたいにしか生きられないとしたら、それもなんだかなぁという気がして…。 後半になるに従って、徳兵衛の隠居生活の在り様よりも、子どもたちの逞しさのほうがどんどん勝っていき、どちらかと言えば、負うた子(この話では孫だが)に教えられといった人情話になってしまったことが(それはそれで悪い話ではないのだけれど)、私には肩透かしだった。
21投稿日: 2022.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
糸問屋を経営していた徳兵衛は日々を忙しく仕事だけに過ごし隠居する日を夢に見ていた。 隠居する日をすごろくで例えると上がりだと考えていた徳兵衛だったが… 癇癪持ちで仕事人間だった徳兵衛は隠居家を作り、俳句や釣りなどを気楽にしながら余生を過ごそうとしていたのだが、どれも性にあわず無為な時間を過ごしているとそこに孫の千代太が隠居家に度々やってくる様になる。 孫可愛さと孫の成長を考えながら孫と向き合う徳兵衛だったが… 西條奈加さんの作品は善人長屋ぐらいしか読んでいないのですが、帯に何度も目頭が熱くなると書かれていたので読んでみましたが、その通りで楽しめました。 頑固親父が少しずつ変わっていく様なストーリーが個人的には好きで映画でいえばグラントリノがすぐに思い浮かびました。 いい物語を読むことが出来て良かった。 おすすめです。 2022/8
0投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログ隠居生活を楽しみに頑張ってきた徳兵衛。 まるで定年退職を待ちわびた現代人と同様、仕事一途だったがために陥る壁にぶつかる。 それまでの人生、仕事中毒で人間関係も仕事関係の人ばかり。ご近所の人も知らず、友達もいない。はたと気付けば趣味の一つもない! これからどーしたらいいんだ~!と、雄叫びを上げそうな人にオススメです。 きっと元気が出ますよ。
2投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初、主人公の徳兵衛と孫の千代太のやり取りにイライラしたけど、読み進めていくうちに面白くなった。最後、すっかり丸くなってしまった徳兵衛が、財布の紐までゆくるなっているのを見て大丈夫か?と思ったりしたけど。 孫と祖父でも一方通行ではない、教え、教えられの関係性がよかったと思う。 まあ、周りの人がみんな徳兵衛に感謝していて「そんなことあるか〜!」と少しは思いながら読んだけど笑
0投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログ人との関わり、仕事の甲斐、人が喜ぶと自分も嬉しい。 千代太に振り回される楽しいストーリーの中に大切なことが散りばめられたお話でした。
1投稿日: 2022.07.09
powered by ブクログ糸問屋「嶋屋」の6代目主人を引退し、隠居生活を始めた徳兵衛。商いを離れ穏やかな日々を送るはずが、孫の千代太(8歳)がやってきては厄介事を持ち込み、心も体も休まらない。 徳兵衛は割と頑固ですぐ怒鳴り散らすし、千代太もこうと決めたら折れない上にしつこい。それぞれ心が優しいことはわかるのだけれど、しばらくはどちらにもイマイチ感情移入できずに読んでいたかな。 でもその後は少しずつふたりの関係がしっくりしてくるし、登場人物も増えて状況もどんどん変化してくるので楽しめた。 300ページが近くなった頃からは、それまで以上にめまぐるしく展開が動くので目が離せない。 徳兵衛は千代太と関わるうちに心情や言動に変化が起きて、価値観すら変わってくる。その様子や人との関係にグッときちゃって、涙腺を何度も刺激されてしまった。 456ページと少し長めの本だけど、その分、徳兵衛たちの歩んできた道が心に沁み渡って読後は胸がいっぱいに。徳兵衛の第二の人生を一緒に体験したような満足感。面白かった。 余韻に浸っていたら、急に犬のこと思い出した。シロどうなったんだっけ?(笑)
2投稿日: 2022.06.26
powered by ブクログ心温まる人情もの。ご隠居さんと、子ども達(幼い子どもたち、純真な子どもたち、反抗的な子どもたち)との交流が素晴らしい。
1投稿日: 2022.06.26
powered by ブクログ☆5では足りない!文句なしに面白い! 久しぶりの西條さんの時代物を読んで大満足(^^) 仕事一筋三十三年、ケチで頑固、趣味無し、癇癪持ち そんな徳兵衛が隠居! それまでの人生が、すごろくで言うなら上がり… 二枚目のすごろくが始まった! まるでジュマンジの如きすごろくの目( ̄▽ ̄)笑 笑いあり、事件あり、最後はホロリ… やっぱり好き西條奈加!
8投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログ面白かった! 隠居の頑固爺さんが孫の千代太によって 変わっていくお話 じいじだけでなく まわりのみんなが成長していく様が心地いい 読み終わったあとの爽快感 いいね
0投稿日: 2022.05.28
powered by ブクログ面白かった! 時代小説は好みではないのだが、西條奈加さんの本は時々買ってしまう。商人が主人公で舞台となる町が生き生きと描かれており、読んでいて楽しい。 いつの時代も悩みや厄災は変わらないのだなぁと思う。 孫の千代太がとにかく可愛い。 訳アリの親と子供たちが必死に生きる姿に、御隠居と妻お登勢の夫婦の在り方に…泣けた。 また、所々にある御隠居の説教は今でも考える値のある教訓のように思った。
11投稿日: 2022.05.18
powered by ブクログ現役をリタイヤしたご隠居が、利発な孫に巻き込まれ、想像を超えた様々なトラブル(?)に巻き込まれ、現役時代からは想定もつかなかったような新しい生き方を楽しむ、というお話。 前半はやや緩慢だったが、中盤からの展開がとにかく面白い。現代にも通ずるようなエピソードも多く、最後はほろっとさせる。極上の人情話。
0投稿日: 2022.04.18
powered by ブクログ当ての外れ/悪癖/兄妹/にわか師匠/糸玉の音/ 千客万来/狂言作者/商売道楽/芝居顛末/裏の顔/ 落首/双六の賽 短気で沸点の低い徳兵衛さん、商売の為だけだった生活から隠居生活へ。ガシガシとわき目も降らずに過ごしていたのがひまー になってしまい生活のリズムが上手く作れない。 そこへやってきた孫の千代太。それから来るわ来るわ……… ガラッと変わった徳兵衛さんはどこまで行くのでしょう 途中ではクスクス笑い終わりにはホロっとしましたよ
0投稿日: 2022.04.10
powered by ブクログ初めて西條奈加を読む。 読み始めは展開が全く普通の隠居の話で、正直「なにこれ?」だったが、中盤からの展開は涙腺緩むわ、鼻水でるわのイッキヨミになってしまった。 いいお話でした。
0投稿日: 2022.04.07
powered by ブクログ後期の藤沢周平を思い出す。三屋清左衛門残実録、獄医立花登手控え、そして用心棒日月抄。よく出来た話だが出来過ぎにはならない構成の良さ、物語の面白みがある。
0投稿日: 2022.04.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
巣鴨で六代続く糸問屋の嶋屋。 そこの主人の徳兵衛は三十三年間の仕事の一筋の生活に終わりを告げて、還暦を機会に隠居することに。 だが、若い頃から仕事漬けの日々を送ってきた徳兵衛には何一つ趣味がない。 やることがなくて途方に暮れていた時に、孫の千代太が隠居屋敷へ。 そこでいろいろと蘊蓄を語る徳兵衛だが、それを勘違いして受け取った孫の千代太。そして千代太は食べるにも困った二人の兄妹を連れてきて……。 そこから徳兵衛の二枚目の双六が始まった。 こういう話は大好物。楽しかったし、考えさせられることもあったし、好きだなあ。西條さんの時代小説(*^^*)
12投稿日: 2022.04.01
powered by ブクログ「千両かざり」のときのように、職人たちの世界、技術が詳細に描かれているのが素敵。 子どもたちの逞しさは「はむ・はたる」を、手習いの様子は「銀杏手ならい」を、などこれまでに読んだ著者さんのいくつかの作品を次々に思い起こさせた。 今回は理不尽な死人も出ないし、格差社会は毎度心が痛むが、千代太が純粋な気持ちで人々を繋いでいき、徳兵衛が次の世代への道を開いていく、力が湧いてくる作品だった。 目次の番号がさいころの目になっているのが楽しい。目が増えるたび登場人物も事件も増えていく。 子どもたちのお芝居、商売仲間や妻との語らい、お寺での落首……名場面がたくさんあり連続ドラマにでもなったらさぞおもしろいだろうと思った。最初から最後まで退屈することなく先へ先へと急いで読んでしまったがまた日を置いてゆっくり読み直したい。
4投稿日: 2022.02.26
