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芙蓉の干城
芙蓉の干城
松井今朝子/集英社
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総合評価

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    満州事変後のざわざわとした雰囲気の中で、歌舞伎の劇場が絡んだ殺人事件が起きる。 戦争前という時代背景と伝統芸能の場という対比。 そしていつの時代も変わらない人間の情念。 それらが混ざり合った独特な雰囲気に、魅せられる。

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    投稿日: 2025.11.30
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    木挽座シリーズ第二弾。今度も歌舞伎役者絡みの事件が発生し、戯作者の孫が解決に奔走する。単に殺人事件が起こったというだけでなく、昭和初期の雰囲気(軍人や特高の横暴が目立ったり、貧富の差が拡大しつつあったり、社会主義活動が活発だったり)がよく伝わってくる描写で、リアリティを感じる。一方で、この手の権力の横暴と、人間の欲望と、非力な人たちが追い詰められる場面というのは現代も同じ。事件は解決するが、なんとなく無力感を感じる。小説自体はとても面白く、第三部が楽しみ。

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    投稿日: 2023.01.22
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    #芙蓉の干城 #松井今朝子 #読書記録 時代物は苦手、というと母が、松井今朝子なら読める、とのご推薦を受けて。 とはいえ手に取った1冊目は昭和。 歌舞伎劇場を舞台とした劇場時代ミステリー。三部作の二作目らしい。 歌舞伎を先日見たこともあり、選んでみた。 なるほどその時代を思いつつ。 時代物、とは思わず読めました(昭和だしね。) これははまる!ほどではなかったが。 次は、江戸ものを読んでみよう。

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    投稿日: 2023.01.06
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    昭和初期の歌舞伎界を舞台に起きる連続殺人を、評論家が解き明かす。 不調法にて歌舞伎なぞ2回ほどしか見たことない私にも、舞台からその裏までの魅力やしかけが生き生きと映るさすがの描写。人物もみんな深みがある。 科学捜査のない時代(指紋がやっと)に、証言と観察から、人間関係のもつれと動機への推理で犯人に迫っていく、時代ミステリならではの展開。良き。

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    投稿日: 2022.06.08
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    昭和初期、木挽座で観劇をした客が殺害され、大学講師の治郎は捜査協力を依頼される。 華やかな舞台、慌ただしい裏方、社会情勢を、芝居の場面転換のように追っていく文が気持ち良い。 導入で登場した黒衣の美少年の美しさから始まり、夭折の歌舞伎役者、老いた名優と次々出てくる役者の舞を見たこともないのに、思い浮かべてしまった。 終盤の展開は、蓮咲く池の中へ踏み入ってしまったような感覚になる。

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    投稿日: 2022.02.01