
総合評価
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powered by ブクログ人それぞれの価値観があって、自分の普通と相手の普通もそれぞれ違って、理解できないことも分かり合えないこともあるよね いろんな価値観を知ることで自分の視野が広がってくから映画からこの作品を知ったけど読んでよかった 善意でも価値観の押しつけって良くないなって客観視できてよかった
0投稿日: 2026.02.12
powered by ブクログ作風はまさに会話劇です 登場人物の会話が中心となり物語が進行されます リアルな会話口調なのでひとつのセリフがめちゃくちゃ長いです それが読みやすいと感じる人もいれば、読みにくいと感じる人もいると思います 私はテンポ良く読めて心地良いと感じました 登場人物の思考もひとつの文章がとても長いです笑 でもそれがとてもリアルに感じます あ、こういう考え方の人...今の時代なら結構いるよね... ってなんとなく感じる人物描写でした 自分の価値観を他者に押し付けることについて考えさせられます 相手の幸せを望む祈りのような要望だとしても、それが相手の本当の幸せとは限らない... 読みながらそういうことをたくさん考えました 人と人はわかりあえない わかりあえないから常に苦しい それでも人は誰かと一緒にいたがる その本能についても考えさせられます
9投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログ主人公の銀行員ゆかりは腐女子を隠しながらも、平凡な社会人生活を送っていたが、ある日失敗した合コンの帰りに舞伎町で、死にたい願望のあるキャバ嬢のライと出会う。これまでの人生において接点がなさすぎる人々との非日常が始まり、今までと世界の見え方が変わっていく・・。 解説が私の感じたことをすべて言語化してくれていて、最後に頭を整理できました。あまりにも新しい世界との出会いの時、「わからなさ」を必死に理解しようとするのって、ものすごく気力がいる。ゆえに「違う世界」だと割り切って、それでおしまいにするのがごく普通なのに、ゆかりはライに対してもがき続けるのだ。生きることに執着のない彼らと関わりながらも、その波に絶対に飲まれない生命力の強さは全然平凡じゃないと思う。そしてその生命力の源泉が間違いなく推し活だったところ、非常に希望でした。推しは命を救うね。(何の話)
0投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログ映画観たとき、多様性を押し付けてなくていいな、と感じた 映画と小説はほぼほぼ変わらないとかんじた なんならめずらしく映画の方が説明が丁寧と感じた 内容が、読みやすいようでわたしには難しかったからそう思ったのかも 映画プロデューサーの白井さん?が、ゆかりがミーツしていく話だから〜とインタビューで言われていた 多様性とはミーツしていくということだよな、と感じる ゆっきゅんのあとがき、よかった ゆっきゅんの本読んでみたい
0投稿日: 2026.02.10
powered by ブクログ初・金原ひとみ小説。でも解説によると、「ミーツ・ザ・ワールド」は金原ひとみ著作の中で“転換点”らしい。どやさ。 脳内会話まですごい長文で、でも最初は読みやすいと思ってたけど、それは私自身が腐女子に馴れているからかもしれない…とだんだん思えてきた。笑 だけどそれは腐女子の捉え方がリアルだからとも言えます! タイトル回収が素敵だった。 映画化きっかけで読んでみて、映画は見に行けなかったけど、読んでよかったなと思える1冊でした。 他にも金原ひとみさんの小説読みたいけど、何読めばいいですか?笑
0投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログ焼肉擬人化漫画を愛する腐女子の由嘉里は、人生二回目の歌舞伎町での合コンにて酔い潰れた時、美しいキャバ嬢のライに助けて貰う。「消えているのが、私の本来の姿」そう語るライと一緒に暮らすことになった由嘉里。他者が暮らす、理解の及ばない世界は由嘉里のものに、確実に影響を与えていくーーー すごく面白かった。 由嘉里が多種多様な人達と関わっていくにつれて、自身の世界を縦や横に伸ばしたりしていく様は、自分自身と重ねてしまってどこか達観した気持ちになった。自分がまだまだ未熟であるからこそ、自分が持つ世界に自信がない。絶対的な自信を持っている人に憧れる。自分の中に広がる世界では何が崇められているのかを日々考える。それでも、やっぱり小説が好きだし、小説無しでは私の世界は崩れてしまうと思う。 誰しもが自分の世界の中にある、最も大切なものがあって、勿論それは一つだけというわけではなく、いくつもあっていいもので、自分と他の人の大切にしているものが相反しているものだとしても、相手に無理に合わせたり、相手を無理に合わせたりする事は互いの世界が崩れるきっかけになってしまう。 私はまだ作中の人物のような経験はした事がないし、したくないからこそあまり他者と深く関わらないようにセーブしてしまっているのかもしれない。歯車になって、他の歯と共鳴する事で間違った音をたててしまうかもしれないけど、自分の判断が正しかったかどうかは自分で決めたい。 金原ひとみさんの作品を初めて読んだのだけど、他の作品も読んでみたいと強く感じた。
10投稿日: 2026.02.07
powered by ブクログ「死」というものや、他人との価値観の「断絶」とどう向き合えばいいか、そのヒントをくれる一冊だと感じた。 テーマは重めかもしれないが、ストーリーや文体は重すぎず、読みやすいが新たな知見を授けてくれる。 一文が区切りなく長いのが、個人的には少し読みにくかった。
0投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログ期待していたものではなかったかなあ。オタクの女の子の恩着せがましく、一人でバタバタしてる感じが苦手だった。
0投稿日: 2026.01.31
powered by ブクログ作者の中ではあまり刺さらなかった一冊。 ただ、愛とか人生とか死とか、そういうものにあまり深く悩むことがない、そんな最近だからなのかな。 読むタイミングによっては刺さって抜けないだろうと思う。
0投稿日: 2026.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋愛経験のないアラサー婦女子と、希死念慮のあるキャバ嬢ライをはじめとした歌舞伎町でのお話。 最近、希死念慮を持つ人と話してすごく驚いた。かなり忘れっぽく、前しか見れないような自分が、そのことをそれから時々考えている。そんな中でこの作品に出会った。 それぞれが自分の世界を、自分の価値観で生きている。似ていることもあるし、全然違うこともある。そんな他人の世界を理解し切ることはできない。相手が望まないまま押し付けようとするのは自分のためでしかない。 でも、それぞれが自分のために生きるべき人生でもある。価値観が違うから、主張する、押し付けるのはやめよう、だけだったら、コミュニケーションなんてできない。 自分は主人公のように押し付けがましく、お節介になってしまうと思う。それは主人公の母親がやっていたことと同じだと言われたとしても。
1投稿日: 2026.01.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めての金原ひとみ作品。面白かった〜! ストーリーもさることながら、随所に出てくる、現代の若者が抱きがちな幸せとか生きることに対する価値観に対する提言というか、「もっと気楽に生きたらいいんじゃない」というメッセージのような表現が散りばめられていて素敵だった。 恋愛経験0の腐女子・由嘉里が数合わせの散々な合コンで飲みすぎて気持ち悪くなったところに、「救急車呼んだほうがいい感じ?」と救いの手を差し伸べたキャバ嬢のライ。それまで交わることのなかった2人が共同生活を始め、心の距離を縮めていく、と思いきやそう単純な話ではない。生に対する価値観が違う人と心の距離を詰めて生活していく楽しさも感じたし、やっぱり分かり合えない部分もあるよねというリアルな描写もあり、そのバランスが面白かった。 由嘉里が自分の母親を嫌厭するようになった原因とも言える、母親からの「幸せの価値観」の押し付けを、由嘉里もまたライに対してしてしまっていたのでは、という後悔を感じている部分は読んでいて辛かった。「死んじゃダメ」という由嘉里にとってはまごうことなき「正しい価値観」を、気づかぬうちになんとかライに分からせようとしてしまった。それはライのためでもあるけれど、自分のためでもあった。その構造が母親が由嘉里にしていたことと同じすぎて、そして自分にもそんなことあるなと感じて辛かった。結局ライが消えてしまってどう思っていたのかわからず、答え合わせができないのも残酷だなと。 そしてライが消えてしまったのが思ったより早かったのももどかしかった。最終盤で消えてしまったならまだ良かったけど、意外と早く「もしかしたらライに繋がる手がかりが最後に出てくるのかも?」とドキドキしながら読み進めたので、由嘉里が抱いているであろうもどかしさや虚無感を共有できた感覚になった。 アサヒもユキもこじらせすぎて個性が強く、でも生命力に溢れるというか、欲望に真っ直ぐというか、そういう変な計算をしないで生きる生き方には憧れも感じた。アサヒはチャラチャラしているように見えて、由嘉里に恋愛についての話(人と触れ合うのってちょっと気持ち悪いものだから、本当に気持ち悪くないと思えるような人と出会えるまでは無理して恋愛する必要ないみたいな話)をしていたところはすごくかっこいいと思えた。そして由嘉里はみんなと関わるうちに(特にアサヒ)、生きる上で肩の力を抜いて息をしやすくなっているように変わっていったように感じられて、アサヒと由嘉里のコンビはすごく推したいと思った。
0投稿日: 2026.01.23
powered by ブクログ相変わらずの金原ひとみワールドで楽しかったが前回読んだナチュラルボーンチキンと重なる部分がある。この作家は毎回こう言う感じなのだろうか? 「属性は血の繋がりを越えられない」
0投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読書会の課題本のため読了! 正反対の性質を持った2人の女性の邂逅によって物語が動きます。 大好きなライに対し、理解できない壁があるからこそ、焦ったさや焦り、救いの無さに辛さを感じてしまう主人公の人心理描写が読んでいて心が苦しくなるような感じがしました。 私の中で、ライは結局居なくなったけれど、本当に幸せな人なんじゃないかなと思います。 アサヒ、オシン、ユキとのご飯の時も、ライのことを思い出しては泣き、ライの自殺をなんとしてでも止めるためにアサヒを連れて元彼に会いに行ったりしていた、ライに会うことによって自分は変わったんだと言ってくれた、ライが見てくれるだろうと期待を込めてSNSのアカウントを作り、賃貸から見える景色の写真を投稿した、ライをずっとずっと思ってくれる主人公がいたから。 そう思ってましたが、私も最後の最後のページまでライが出てきて主人公のユカリちゃんと再会あったらいいなと期待を込めてました…結局会えなかったんですね…
14投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログ人と人は完全にわかり合えない。そんなことわかっていながら、いつもどうにかしてわかり合いたいと強く願ってしまう。期待しない、執着もしない、そうやって頭で唱えてみるけど心は応えてくれない。やっぱり求めてしまう。同じだけの愛で、繋がりたいと強く願ってしまう。こんなままいつか歳をさらに重ねて、いつかは死んでしまうんだろうな。いつまでも変わらない自分。いつまでも変われない自分。でもどこかでそんな自分を愛していたりする。この小説を読んでいる時間はずっと何かに守られているようだった。わたしにとってシェルターのような一冊。
1投稿日: 2026.01.16
powered by ブクログ腐女子の主人公とキャバ嬢っていう設定が面白かった。自分は満たされていないと勝手に思い込んでいるだけで、これまで関わってこなかった世界に入った時にどれだけ充実してたか分かっていくのが面白かったし、何を幸せだと感じるかに一般的な考えなど通用しないと思えた。
1投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログ正直文章に慣れるまでちょっと時間がかかった。 大好きな相手を分かりたくても分からない、分かり合えない辛さや絶望感は自分自身が最近味わったことだったから共感する場面が多かった。
10投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
心が軽くなる本。 いろんな偏見や凝り固まった思考から解放してくれる。そんな本。究極言えば、死にたい。死にたくないそんな発想すら自由。自由を選ばないのも自由。そんなことを肯定してくれる登場人物たちがいて、 凝り固まった僕らのような思考を持つ普通の主人公の目を通していろんなことを教わることができる。 好きな話は、死にたいと思っていたけど、生きているだけで死に向かっていると思ってからは楽になったというような雰囲気の話と、知らない権利の話、求められなくとも求める力が自分を地上に繋ぎ止めるという話がよかった。
0投稿日: 2026.01.08
powered by ブクログアサヒがめっちゃイイ! オシンもイイ! ゆかりんも好き。腐女子であることを気にし過ぎだと思う。 変わらない関係も、変わらない環境もないけれど だから、いなくなったり失くすことに不安と恐怖があるなと。 私はいなくなる人じゃなく『居る』人だから ゆかりんの最後の方の気持ちにとても共感した。
0投稿日: 2026.01.08
powered by ブクログこういう本と会えるからたくさんの本を読む価値があると思う。 去年はミステリー多めだったから、今年は選り好みせずに行きたいなあ。
0投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ自分の見てる世界が全てでは無いことを教えてくれる1冊。普段関わることのない世界の人との交流が、これほど人生を変えてくれるものか思わされた。 読みやすく、肉の部位にも詳しくなれそうかな?
0投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログ設定と、キャラの価値観が立ってて面白かった 価値観として何が「正しい」のかという観点では、 平野啓一郎の「正欲」、朝井リョウの「生殖記」などを思い出しました。 特に焼肉擬人化漫画の中身(キャラ設定等)がわりと詳細で面白かった。 強いて言えば主人公のゆかりの発言がところどころ流石に自分の主観に基づきすぎ(メインストリームを押し付けすぎ)で冷める部分があるので星4つにしました 腐女子で世間から無意識の偏見を受けてきたなら、序盤からもう少し配慮がある設定でも違和感ないと思いました
1投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログ普通の会社員がひょんなことから歌舞伎町で働いてるキャバ嬢に拾われ、同棲する話。 良い悪いは置いといて、たった一つの出会いがこれまでの人生とは180度変わった世界に引き寄せることがある。 こんな経験したいなーって思ったけど、実は気づいてないだけで今自分もその世界線にいるのでは?と思ったり。 地味にみんなの性格が全く違うところがリアルで良かった。 世間的には不幸って追われてることが誰かの幸せかもとか考えたことなかったから、自分の意見をただ押し付けるのは良くないね。 てことで、映画観てきます!
0投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『ミーツ・ザ・ワールド』を読んで、世間で「普通じゃない」とされる価値観について考えさせられた。 死にたいと思うこと、生きるために薬を使うこと、自分はすでに消えているような状態が普通だから消えたいと感じること――ライの価値観は、私にとって簡単に理解できるものではなかった。 私は生きたがりの人間で、もし「死にたい」と言う人がいたら止めてしまうと思う。けれどそれは正しさではなく、私自身の価値観にすぎないのだと気づいた。私や主人公、そしてライの考え方は、育った環境によって作られたものかもしれないし、生まれ持った性質(ギフト)なのかもしれない。 人はそれぞれ違う世界を生きていて、どれだけ愛していても、好きでも、相手の世界をすべて理解することはできない。だからこそ、相手の人生に簡単に干渉することはできないのだと思った。それでも、一緒に生きられなくても、相手の心の中に存在し続けることはできるのではないかと感じた。 私は自分は偏見が少ない方だと思っていた。しかし、「私の世界の普通」と「他人の世界の普通」は違う。その時点で、人は生まれながらに偏見を持ってしまう存在なのかもしれないと、この作品を通して考えさせられた。
3投稿日: 2025.12.24
powered by ブクログ今はそばにいないけど、過去いろんな人が与えてくれた優しさで自分は生かされてるなと。もう会えなくてもちゃんと覚えてるからねと伝えたい。
1投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログ他人と分かり合うことの難しさ、いや、そもそも分かり合おうなんておこがましいということが、よくよく分かった一冊でした。 腐女子の由嘉里と、死にたいキャバ嬢のライ。 全く違う世界で生きてきた二人が出逢い、影響を及ぼし合い‥‥というお話だと思っていたら、そんな単純な物語ではなかった。 読んでみて思ったこと、感じたことはたくさんあって、色々書き残したいのだけれど、とても難しい。 どんなに言葉を選んでも誰かを傷つけてしまいそうで 躊躇してしまいます。 由嘉里も最終的に自分がライに対してできることは彼女を傷つけないことだけだと気付きます。 相手をどんなに愛していても、決して分かり合えないことがある。愛していることが相手を苦しめることもある。 自分以外の世界は、どうやったって理解できない。でも、理解できないけれども存在しているということは分かりました。 読んで良かった一冊。
115投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログキャラクターが憑依しているかのような文体で1ページが濃密。想いが溢れまくっていた。主人公・由嘉里に関しての解像度の高さはお見事としか言いようがないのだけど、忘れ難いのはやっぱりライの存在で。Audibleの島袋美由利さんによる朗読も素晴らしかった。
1投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログ消えた方が良いと思っている女性に助けられた腐女子の話。これまで彼女の人生には登場しなかった人たちとの出会いをきっかけに人生が進んでいきます。 人を好きになることや別れや死というものを登場人物たちが考えながら生きています。登場人物はとても優しい人たちばかりです。 自分は人の死や別れについては悲しくなるし怖いので考えたくないと思ってしまうタイプなので、日々こんなに真剣に考えて生きている人たちってすごいなと思いながら読みました。この本を読んでいつも考えたくないと思っていたことに対する苦手意識を少し減らせたように思います。
16投稿日: 2025.12.12
powered by ブクログ入りやすいストーリー。自分の価値観をぶち壊して踏み出したからこそ出会える人間関係。綺麗な終わり方だった。
1投稿日: 2025.12.12
powered by ブクログ金原ひとみさんの転換点と思われる作品と聞き、たしかに私がもつ金原さんのイメージを大きく変えた「ナチュラルボーンチキン」に似た感覚であった。 ただ、「ナチュラルボーンチキン」のほうがひとつひとつの言葉や考え方にぐっとくるポイントが多かったのに対し、こちらは少し自分にとっての共感性が低かった。主人公のライへの盲目的な「愛」と推しであるM.I.Mへの盲目的な「愛」の双方に馴染みがなかったからかもしれない。でも、それこそ自分とは異なるワールドへ距離をとっている証拠であり、まだ自分が別のワールドに出会い共存することが感覚的にできていない証拠かもしれない。
0投稿日: 2025.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お母さんと自己、自己とライの関係が近しいものなのではないかと気づく部分が面白かった。 自分の幸せを願っている母を疎ましく思ったように、自分もライに疎ましく思われている可能性はないだろうかと。 誰かを救いたい、幸せになってほしいという気持ちは誰もが誰かに抱くのだろうが。それは結果的に相手に負担となっている可能性がある。 「相手を傷つけないようにすることしか出来ないのかもしれない」というようなセリフが印象的だった。 本当にそうだよなぁと思う。 僕らは自己ロマンを他者に投影し、相手を救っているようで、結局は自己のためという利己的な生き物なのではないかと思う。 ライが元カレに共感し、もしかしたら主人公に共感できてなかったのもとても哀しいが事実なのだろうと思う。同じ境遇、思考回路のひとが相手に深く共感できるように。 目一杯に相手の背景を想像し、敬意を払いながら関わることしか僕らは他者と健全な関係性を紡ぐためには出来ないのではないかと思った。 ** 失った人に対して、ちゃんと悲しむこと。 時間をかけること。その大切さを感じた。 それを許容した上で進むこと。すごく大切なことなのだと思う。
0投稿日: 2025.12.07
powered by ブクログ何らかの理由でいなくなった人が自分の中にいると温かい気持ちで読み終わったものの、それって嫌な奴も同じ……と不穏な考えが浮かんできた。
1投稿日: 2025.12.07
powered by ブクログ面白かったー。なんて優しい世界。この世界に合わなくてふっと消えてしまう人。でもその存在に救われる人。何とかしたいと足掻いたり、寄り添ったり。上手に言語化できないけど、良かった。金原ひとみがデビューした時、同世代だけど、その姿にも小説にも絶対に馴染めない人だなって思った。それが、40代になって共感できるようになるんだから。その面でも面白かった。
0投稿日: 2025.12.02
powered by ブクログ私の中で、「ブックスタンド使いながらドライヤー中も読みたい!となれば結構ハマってる」という基準があるのですが(笑)、本作はこれです(´∀`) 残りが15頁くらいになってきても、締め方が全く読めなくて。最後まで色々と予想をしながら読めて良かったです! レビューで、「ライのスピンオフが読みたい」とありましたがとても共感しました。 金原さんの文体が好きで、「ナチュラルチキンボーン」を機に2冊目。まだまだ読みたい作者さんです♪♪
1投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログ推し活が生き甲斐の腐女子と死にたいキャバ嬢が出会って人生が変化していくお話。ありのままの自分を認めることで新たな世界の扉をどんどん開いていける、、、今まで母親のもとこうでないといけないという価値観に縛られて生きてきたゆかりが、新たな価値観に触れて大きく成長し生き生きとしだす様は気持ちいいくらい、清々しい作品でした。ライはゆかりと出会い、本質的なところは何も変わらないように見えたが、何かかわったんだろうか。ライが消えてしまったとしても吸収されただけで消えたわけではない、そう考えれば良いと、人が消えがちな新宿を生き抜くための心得もよかった。。。 金原さんの作品は蛇にピアスぶり(23年ぶり?!)でしたが、どうやら今作は消えたい側ではない主人公の視点で描かれた珍しい作品のようなので、消えたい側の視点で描かれた作品も読んでみたいと思います!
1投稿日: 2025.11.26
powered by ブクログ新宿を舞台に、ゆかりやライやアサヒ、それぞれ価値観の違う人たちのやり取りに、どんどんのめり込んで読み進めた。 人間に理解できず悩み苦しむ、だけど人間を理解したい気持ち、愛され救われる。 そのことを強く教えてくれる作品だった。 60頁後半のライのセリフが、わたしはすごくすきだった!
2投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ明け方の繁華街のような空気感だった。 実際、この物語には明け方の歌舞伎町がよくでてくる。 消えたかったライはこの物語で切り取った中では最初から最後まで幸せだったのではないだろうか。 私も消えたい人だからライの幸せがよく分かる。 そして、私が夜から朝の繁華街が大好きな理由がぎゅっと詰まっていた。 この空気感大好きだな。
4投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログハローハロー世界 この声が届いても届かなくてもここにいるよ ワクワク10 展開8 読後9 再読8 構成8 学び7 文表現9 人物9 深み8 余韻10 合計:86/100
1投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ腐女子苦手だから手に取るのを躊躇ったけど 映画の予告の花ちゃんを見て 読んでみようかな…って思った。 映画みてないのにゆかりんのセリフは花ちゃんで再生されてすらすら読めた。 個人的にアサヒがいい事言うな、って思った。 焼肉が食べたくなった。
2投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
生き辛さを抱えた人たちが、お互いに意識せず支え合ってる。そんな印象。 ゆかりがライに生きて欲しいと願い、色んなことをしようとする そこは純粋な思いを感じるけれど。なんて勝手なんだと思う気持ちもある。 それはあなたの自己満足でしょう。余計な事しない方がいいよ。って思う私もいる。 悩んでいるわけじゃない人に、自分の願望や希望を押し付けるのは やっぱり違う。 とはいえ、ゆかりの可愛い性格は私は好きだし、関わり合っていくアサヒやオシン達も好きだ。 みんなで、そうやっていつまでも暮らしていけたらいいのになって思う。 何はともあれ、推し がいるのって強い。 そう思った。私も推しが欲しいと。
2投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ初めて金原ひとみさんの作品を読んで、ここまで詳細に主人公の心情を言語化する作者っているんだって思うくらい、細かく書かれてたからあー、こーゆー気持ちだったんだなって共感することができた。またクスッと笑える所がたくさんあったから死をテーマした本だけど読みやすかった。 金原さんの語彙力とか物事の考え方の概念が社会の枠に当てはまらない考え方で、自分の今までの概念が主人公のゆかりみたいにぶっ壊された。私の周りの友達は私と似た考え方の人が多いし、似た考え方の方が一緒にいて楽だけど、全く違う生き方をしている人と時間を共に過ごしたらゆかりみたいに考え方や生き方が変わっていくのかなって感じた。同じような人、全く違う人それぞれにそれぞれの良さがあるからこそ良いことも悪いこともあるんだよね、って思った。死を吸収と捉える鵠沼藤治(くげぬまとうじ)の考え方がすごく好き。
2投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ軽い気持ちで読むものではなかった。鉛のように重く、深海に沈んでいくような感覚。 舞台は新宿、キャバ嬢、ホスト、SNSで見ているだけの世界——私には関係ないと思っていた場所だ。 そこには「普通」とは違う生き方をする人たちがいた。フィクションのようで、どこかノンフィクションのようでもある。金原ひとみさんの言葉が、それをリアルに感じさせた。 この作品を読んで、私は知らなかった世界をほんの少しだけ知れた気がした。 でも、理解はできない。人はそう簡単に分かり合えない。十人十色とはよく言ったもので、“幸せ”の形も人それぞれだ。 重くて深い話だったけれど、なぜか少しだけ、この世界に行ってみたいと思った。
2投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ常識を軽々と飛び越え…などと書くと、個人的に村田沙耶香さんを連想しますが、金原ひとみさんの本作は、似て非なる常識の飛び越え具合で、その熱量は強く勢いを感じさせながら、見事な着地点を見せてくれました。 歌舞伎町を舞台に、擬人化焼肉漫画をこよなく愛する27歳の由嘉里の新たな世界との出会いを描く物語です。 登場人物は、理解し難い世界で暮らす全くもって意味不明な若者たちばかり。しかし、その思考や会話の端々に、ハッとさせられる部分が多々あり、単純にこの子たちを拒否できず、目が離せません。この価値観を揺さぶってくる会話に引き込まれます。 腐女子で自分が好きになれず、将来への不安と焦りを抱える由嘉里が、これまで関わることのあるはずもないキャバ嬢やホストなどと出会い、「人を鏡として自分を映す」ことで、自分の姿やあり方を客観的に見つめ直していく展開です。 由嘉里は、生身の人間と関わり他者を知ることで自分を知り、居場所を見つけていきます。そして、他者との違いを受け入れることで、自分を受け入れ変容・成長する物語でもあります。 新たな"世界"との出会いは、何も歌舞伎町やぶっ飛んだ人たちという意味ではなく、究極は新たな自分との出会いだったのですね。 全ての生きづらさを抱える人に、金原ひとみ流の寄り添いが感じられる作品でした。
113投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログミートイズマインが読みたくてしょうがない 好きなことについて喋ると早口になるオタク気質、対象がたまたまアニメとか漫画じゃないだけであらゆることに対して自分はオタク気質だと思う 牛肉の勉強、食べ比べ
5投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログおもしろかった 価値観や考え方などまったく世界の違う主人公と仲間たちが、それぞれのために奮闘していく悲しくもあり、げんきつけられる作品 あるキャラが死体がでてきたことすら、蝋人形と思い込んで生きていく、死ぬとは世界に吸収されたと思うというようなセリフを言っていたが 死ぬことに関しての価値観も強烈に違うことに、新たな発見を感じた
1投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ熱中できる物事があるだけでゆかりは幸せだと思う。らいあさひおしんゆきに続け様に出会って、そのままの自分を肯定してもらえて人に可愛がられる才能がある人なんだと思った。
1投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ人のかたちは其々違う為、ぴったりと合うことは無いけれど、隙間を心地好い空気で満たすことが出来るならば、その関係性は幸せなのだ。腐女子が、歌舞伎町で希死念慮のあるキャバ嬢や寂しがりホストらと出会い、新しい世界に触れる。価値観を強要しない彼女達の関係性が、“正しさ”とされるものを優しく更新していくようで愛おしい。と同時に何処までも淋しい。
1投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終盤、由嘉里が、自分の「ライに死んでほしくない」という感情•行動は、半絶縁状態の母から自分への願いと同じだと気づき声を出し涙を流すところが悲しかった。本当に理解し合える関係ってあるのだろうか。理解できないことを知った上でただ一緒にいる、ただ思い合うことはできないのだろうか。やはり捻れ具合によるのだろうか。 由嘉里はライのどこにこんなにも惹かれたのだろう。腐女子であり恋愛したことのない自分に、寄り添うでもなく意見するでもなく、人や物に執着なく母と違って自由にただそこにいさせてくれたからだろうか。「自由を手放すのも自由」そのアサヒの言葉に頷いた。 アサヒの妻の印象が最後にガラッと変わり「え?」と声が出た。読んでいた自分にもバイアスが働いていたことを知る。 色々と考えさせられ、腐女子でもキャバ嬢でもないわたしだが他人事に思えない作品だった。映画もみてみたい。
0投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ私とは縁がなかった世界に住む人達。人と人が出会って、関わりを持ち、それを持続させるということは簡単ではなく、まして、人を理解したり、助けたいなどと考えることは烏滸がましいんだろう。それでも、誰かを求めてしまうのは悪いことではないと思う。映画も是非、観たいです!
18投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ金原ひとみが名言マシーンすぎる。死生観にすごく共感できたのと、ゆかりんの置かれた境遇は割と胸に沁みた笑 でも、無理して普遍的な幸せを追い求めるよりも、自分の今の「幸せ」を大切にしたい。
3投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ登場人物の全員が生きづらさを抱えている。 生きづらさって比べられない。 容姿端麗のキャバ嬢に「あなたみたいになりたかった」と言う腐女子。 「あなたみたいになりたい」っていう「あなた」は幻想・妄想だよね。 「私の何を知っているんですか」ってドラマとかでもよく出てくるセリフのやつだ。 キャバ嬢ライは「死にたい」わけじゃないんだろうな。世界とは融合できない、無に戻るのが正しい感じ…だろうか。わかった気になるけど、これはライにしかわかんないのかもね。 金原ひとみさん自身も小中高生時代には生きづらさを抱えていたようで、「子供に向いていない人がいる」とお父さんに言われたのだそう。 「子供に向いていない人」って、ものすごくいい表現。さすが、金原さんのお父さん。私も幼稚園の時に、誰とも話す気にならなかったことを覚えている。笑。 心の病はすぐに良くなる人もいれば、何十年も良くならない人もいる。 理由なんてなくても、心を病んでしまう人はたくさんいる。 心の病は難しい。
48投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ金原ひとみを読むのは初めてだった。ライを主人公にせずにずっと由嘉里視点で書いているのが良かったと思う。色々なタイプの人とそれぞれ分かり合えない(そもそも分かり合うというのがエゴ)描写が印象的。 タイミングが合えば映画も観てみようかなとも。
9投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画を見に行き、感動してを本読みました。 映画では省かれていた、アサヒと旅行の経緯や詳しい内容。ゆかりの同僚とのオタ活の内容。他にもユキとの出会い方が少し違っているなど映画を見てから本を読むとミーツ・ザ・ワールドの世界観により浸れる気がしました。
2投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ映画前に読もうと思い手に取りました。 人によって恋愛観も死生観も様々で、けれどそういった当たり前のことを忘れてしまい固定観念を信じる、現代の"普通の人々"に向けた作品なのかな、と感じました。 緻密な描写、理不尽な展開、ハッピーエンドではないけれど温かさを残した終わり方、好きが詰まった作品でした。
12投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ初の金原 ひとみ作品。TV『情熱大陸』で興味を引かれ、映画も鑑賞して原作を読んでみたいと思い手に取りました❗️ 読む前は金原作品を凄く硬い文章で読み難い作家さんかなぁと、勝手にイメージしていましたが、読んでみると割りとテンポ良く、自分とは無縁のその世界にどっぷり浸かることができました。 ゆかりんとライとアサヒ、ゆかりんとアサヒとオシンとユキ、それぞれ一緒にいる時間ををもっと読んでいたいなぁーと思ったけれども、これくらいが丁度いい長さなのかなぁとも思っています。 ゆかりんのライに対する行動はお節介で、少しダサいと思うけれども、決して嫌いなキャラクターではありません❗️ 個人的には、ライ目線のスピンオフなんかを読んでみたいなぁと思ってしまいます。
23投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログゆかりと母の固定概念で物事を考える派とライ、ユキの物事の解釈を様々持ち執着のない生き方をする派をお互いが理解しようと行き来する。ゆかりは何度もライ達の意見に触れ偏見を持って接するいたことを反省するが、母親からされると理解が出来ない場面がとても印象的だった。どこまで行っても2人は1つにはならないからこそ何をするべきなのかを考えさせられた。 結末が若干残念だった。ライが心にいるのがハッピーなのかバットなのか。
0投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログ他者理解は難しく、しかしその姿勢は美しい。生と死について逡巡した結果、肉食いたくなった。好きなもの食って図太く生きていこうと思う。
6投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
彼女は私がこの人生の中で外から貼られたレッテルと自分で内側から貼ってきたレッテルの中で、過剰に卑屈になっている状態を「は何それ?」と思っているのだ。 「問題ない人なんてこの世界にいないよ」 「なんか、人に笑ってもらって、自分も笑って、そういうことでしか癒されないものってあるんですよね・・・」 ライとアサヒとオシンさんとユキさん 出逢えたからいきられた由嘉里。 いきていく世界と出逢えた。 グサグサ刺さりまくりながら、心をザクザク刺されながら生きていく。
4投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ映画を観たので原作も読みたくなりました。 原作と概ね沿った内容だった。 金原さん本人も映画に出ていたようですが、 見逃したのが残念。
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ途中ちょっと飽きたのと、主人公になかなか感情移入ができなくて違和感がずっとあったのがマイナス。 でも、読む価値はあったと思った。なんか腐女子がうらやましくなった
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ10月から実写映画化される中で 『爆弾』に続いて興味あるのが 『ミーツザワールド』 もっと早く…この作品に出会ってみたかったな! 私が20代の時にこの作品に出会っていたら どんな感想を抱いただろうか…と思いを馳せました 20代の時に漠然と抱えていた気持ちを 全て言語化してもらった気がする 過去の私をまるっと包み込んでもらえて ぎゅっと抱きしめて認めてもらえたような 気がしました! うぅ…なんか泣きそう…! みんな愛に溢れてた… きっと明日の私は… もっと自分のことを好きになれそうな気がする!
1投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログAudibleで。歩きながら。 映画化に惹かれて聞き始め 最初はなんだこれって、感じだった。 でも、生きる辛さと生きていて欲しいという思い、生きていると楽しいとかぐるぐるきて、読了(聴き終わり(笑))は感慨深い作品でした。 食べること、話すこと。 ゆかりの周りに厳しくも優しい人達がいて。 ここは物語だね。 恋愛はもともと気持ち悪いものだから、気持ち悪くない人が現れるまでまてばいい。。。 なんだか、この言葉。 生き急がなくていいよと言われた感じ。 ライはゆかりが気になるからきっと何処にいるかな。
34投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ終わり方が意外だったけど、歌舞伎町のクセが強い友人達のおかげで主人公がなんとか明るく前を向いていくことができているのが救いでした。
0投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ「孤独を抱えても、生きる理由を見つけたい。 夜の新宿で出会った二人が、世界と再びつながる物語。」 『蛇にピアス』や『ナチュラルボーンチキン』で知られる金原ひとみさんの最新作。 これまでの作品よりも、静かで、どこか柔らかい温度を感じる物語でした。 社会の“外側”に生きるような二人の女性が、 東京・新宿という街で、刹那的でありながら確かな「生」の実感を探していく姿が印象的です。 夜の街のざらつきや孤独を背景に、それでも誰かと関わりたいという願いがにじむ。 好みは分かれるかもしれませんが、金原ひとみさんの新しい一面が感じられる一作。 彼女の作品世界を追いかけてきた読者には、ぜひ手に取ってほしい本です。
23投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ「恋愛はもともと気持ち悪いものだから、この人気持ち悪くないって思える人が出来るまで無理に恋愛しなくてもいい」というアサヒの言葉に共感した。冷静に考えて不自然で気持ち悪い事を本気で一緒にしたいと思える相手ができることは奇跡だろうと思った。 ゆかりの「電柱とかガードレールみたいにそこにあるのが当たり前みたいな存在になりたい。過度に心配されたり意識されたくない。」という気持ちに首がもげるほど頷いた。私自身、両親からの過度な心配や干渉にしんどくなることがあったから。それによって救われたこともあるが。 「いつもあと一つ足りない。あと一つあれば立っていられるのに。」という思いは私の中にもずっとあった。恋愛をしている時もそうでない時も、何か一つだけが自分の主要の支えになる。そこから抜け出す方法を模索している。バランス良くいろんなものに頼れたらいいなと思う。 「自分の未来に思いを馳せられない事を可哀想という人は可哀想。思いを馳せられる存在の方が優れているという思い込みを持っており、その考えに縛られ続けるから。」自分にとって刹那的な生き方が正解な人もいるし、長距離走みたいな生き方が正解な人もいる。そこに優劣はなくただ個人の違いのみが存在しているだけである。 全体を通して考えさせられる言葉が多かった。 映画絶対観る。
9投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ読んでいて、主人公だか作者だかの自己評価と他己評価がたまにズレてるから、え?ってなる時がちょいちょいある。でも現実もそんなモンの積み重ねでできてる気がする。回避型やメンヘラな人が登場するけどみんな明るくてよい。さらっと読める。 sexは気持ち悪い。でもたまに気持ち悪いを越えてしたいって思える人がいて、好きだって思えて、そういう人と気持ち悪い事したら最高に気持ち良くなる。気持ち悪い人と気持ち悪いことしたら最悪な気分になる。みたいな話をアサヒがしてて、天才かと思った。
2投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ全然好きじゃなかった。 主人公がそんなに好きじゃないのと、なんでそんなにライを好きになったのか共感できなかった。
0投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ試写会で映画を観たことをきっかけに、原作も読みたくなって読む。 自分の常識が世の常識ではないこと、正義がすべての人にとって正義とは限らないこと、属性なんて軽やかに飛び越えられること、いろんなことを改めて気付かされた。 読点の少ない文章に、オタクの早口と感情が乗っているようだったし、由嘉里のセリフがオタクの思考そのものって感じで妙にリアル!金原ひとみさんがそういう思考の持ち主なのか、取材の賜物なのか気になる。 「ミーツ・ザ・ワールド」というタイトルは、今まで知らなかった環境や人に出会って身を置くという意味もあると思うけど、それによって今まで知らなかった自分の潜在的な感情に気づくという意味も表してるのでは。そう思うと秀逸なタイトルとしか言いようがない。
2投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ「毎日生きることで死に向かっている」って、悟り開いてないか?? 死にたい寄りのわたしとしては、ゆかりんみたいに死なないでほしいって思ってくれてそのための行動まで起こしてくれる存在がいたらいいなあって思う。 続きが気になるけど、続きがあるとこの作品の良さが曖昧になっちゃいそう。
3投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ実写化するということで気になっていて読んだので、ずっと頭の中で杉咲花ちゃんが話してた。映画も楽しみ。 金原ひとみ、こんなに面白いんだ…という衝撃。 軽やかで読み易く、キャラクターの造形も魅力的で一気に引き込まれた。 話は登場人物たちの希死念慮や何故生きていくかについて書かれているのだが、歌舞伎町に生きる人たちは問題だらけな筈なのにどうしてこんなに惹かれてしまうんだろうと思わせる魅力のある人物ばかりで、こんな人と出会いたいとつい思ってしまった。 重たい題材を軽やかに読めたのは主人公の生きたい気持ちにブレがなかったからなのか。 不思議な愛嬌のある物語だった。
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死にたいキャバ嬢と、推したい腐女子の物語。 この作品を通して、*生きる意味・死ぬ意味・偏見・恋愛・幸せ・推し・そして「人を想うこと」*について深く考えさせられました。 主人公の由嘉里は、“いわゆる普通”の感覚を持ちながらも、無意識のうちにバイアスをかけてしまう部分があります。 その姿に「自分もそうかもしれない」と気づかされました。 「小さな定規でものを測っている人間は、その定規に自分が測られていることに気付けない」 (本文より引用) この言葉が胸に残りました。 偏見や先入観、思い込みで判断しないようにしたいと、改めて感じました。 ライの希死念慮を理解できず、必死に救おうとする由嘉里。でも、その行動が本当に「救い」になるとは限らない。 「誰かを助けたい」という気持ちは尊いけれど、相手にとっての“救い”は違う形なのかもしれない。 それを読んでいて、ふと思い出したのが「自殺を止めた人が表彰されるニュース」でした。 命を救ったとしても、“心”を救えたとは限らない―― そのことを、この物語が優しく教えてくれた気がします。 「相手のことをどれだけ想像しても、本当のことはわからない。それでも“分かり合えないけど一緒にいたい”と思えることが尊い」 この気づきが、とても美しかったです。 また、親しい間柄であっても、踏み込まないほうがいい領域がある。 “全部を知ろうとすること”が、必ずしも愛ではない―― この感覚も、心に残りました。 登場人物それぞれが、生きづらさを抱えながらも懸命に生きていて、みんな魅力的でした。 特にホストのアサヒのセリフ 「この人ちょっと気持ち悪くないかもって思える人と出会えるまで、恋愛なんかしなくていい」 という言葉には、キャラクターとのギャップと人間らしさが滲んでいて、胸を打たれました。 由嘉里がさまざまな出会いを通して価値観を広げ、偏見や思い込みから解放されていく姿に、心がすっと晴れるような感覚がありました。 そして、会えなくなったライを今も想い続ける由嘉里の姿は、「人を愛し続けること」の美しさを教えてくれました。 自分にとって刺さる言葉がいくつもあって、これからも何度も読み返したい、大切な一冊になりました。
3投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ腐女子がギャルと出会ったことで異文化交流的に人脈が広がりみんなにかわいがられて、会いたい人に会えなくて切ないけど、とてもあたたかった。 オタクの勢いのある語り口調の文章も読んでて楽しかった。
1投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ映画の前に!と思って読了。 腐女子とキャバ嬢とホストの話。死にたい側ではなく、死ぬのを阻止したい側からの視点なのがこれまでの金原さんの作品と違うなと。 ゆかり、ライ、アサヒの気持ちがそれぞれわかって、なんとも言えない...それ以外でも登場人物がみんなよかった。何かを抱えながら、正解を探しながら生きてる。 ゆかりとアサヒの関係性、すごくよかった!この2人の関係がみれるだけでも少し希望が見えた気がする。
3投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログゆかりちゃんの言動には共感できないところもあるし、それ言う?もう余計なお世話やって〜と考える事も多々ありましたが、気がつくと私もライが大好きで、ゆかりちゃんと同じような言動とはいかなくても、似ているようなことをするんじゃないかと思いました。 私が欲していたのは、この世界観なんだ!とビビッと来ました。ワクワクしました。トキメキました。 私もアサヒとライとオシンとユキに出会いたいです。 なぜだか分からないですが、私はミーツ・ザ・ワールドの世界観にずっと出会いたかったような気がします。 結婚して出産してというような一般的と形容するのは違うと思いますが、世の中で疑問を持たれないルートが自分にはとても無理で、多様性だよねとか言いながらそんなもんはなくて、そのルートが当たり前だとどこかで思っているような世界も嫌で、だからこそアサヒ、ライ、オシン、ユキに出会って話を聞いてほしい、私の考えを聞いてほしいと思うのかな、友達になりたい! はぁ〜、幸せな読書でした。 絶対映画見に行く!
12投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今年のナツイチで買いました!実は「蛇にピアス」ぶりの金原ひとみさん。インタビューとかですごく素敵で追ってる作家さんなのだけど作品はしばらく読んでいなかった。しかしそれが惜しいくらい好きでした。良かった。 私にも概念になった人、いるなぁと思った。次は「ナチュラルボーンチキン」を読みたいな。
4投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ終始スピード感のある文章がオタク感が増し増しで金原さん凄いなと圧巻でした。 未婚で別のジャンルだけどオタクである私は、随所で共感ポイントがあり、生きていて地に足が付いてない気がする事もあるけど由嘉里の周りの人達の言葉でそうでもないのかもと思えた。 青春時代を想起させるような懐かしさも感じました。 映画で杉咲花さんが由嘉里をどう演じるか楽しみ!
5投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ歌舞伎町界隈。 腐女子とキャバ嬢の話。 その周辺の人々もなかなかのキャラ。 対象は違えど、依存欲と向き合いながら生きていく若社会人たちの物語。のめりこめず、第三者目線での完読。よく読み切った!
0投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2022年第35回柴田錬三郎賞 2025年10月24日映画公開予定 金原ひとみ作品を少しずつ読んでいくつもりですが、とりあえず映像化された本作を。 焼肉擬人化漫画を推す腐女子銀行員が、合コンに失敗した夜、歌舞伎町で酔いつぶれそうなところを美女キャバ嬢に助けられる。そこから「普通の腐女子」が知らなかったキャバ嬢・ホスト・歌舞伎町文化という異世界に足を踏み入れていく。 恋愛未経験女子×希死念慮キャバ嬢のルームシェア。エンタメ性の高さが映像化の決め手なのだろう。 小説としては新しく、会話だけでなく地の文までSNS的口語で覆われている。感情の生っぽさは強く伝わるが、構成や整えられた文体でストーリーを把握したい私には少し読みにくかった。 ただ、自分の世界観を貫き切る力こそ、人気の続く理由なのかもしれない。
104投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ読み切るのに1ヶ月以上費やしました〜 やっと終わった〜! こんなに“生きる”ことに向き合って生きている人が、この世界にいるんだろうか いや、きっといるはずなんだけど… はじまりからおわりまで、ひたすらこの重いと感じるテーマのまま進んでいくんだけど、登場人物みんな正直だからか(私はそう感じた)、なんか落ち着くというか… 読後感は予想より軽かったです 金原さん初挑戦でしたが、なかなか手強かった笑 でも他作品いくつか積んでるのでまた読みます
0投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ他人にどれだけ強い思いを抱いてても絶対に理解し切れないのってもどかしいけど、だからこそ他人と一緒に生きていきたいとか思うんかな
2投稿日: 2025.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
令和ロマンのくるまが実写映画版で奥山譲役を演じると知り、その予習として原作を読んでみた。正直、このきっかけがなければ自分から手に取ることはなかっただろう。 読み進めるうちに、どうしても受け入れがたい部分が多いと感じた。最大の理由は、主人公・由嘉里に共感できなかったことだ。オタク特有の饒舌さや過剰な多弁さはもちろん、他人に必要以上に干渉する姿勢、さらに出会ったばかりのホスト・アサヒといきなり旅行へ行く展開など、理解が追いつかない行動が多すぎた。彼女をアサヒやユキ、オシンといった登場人物たちが受け入れる理由も、最後まで腑に落ちなかった。 私自身もオタク気質があるので、熱中する対象について語りたい衝動は理解できる。ただ、聞き手が興味を持っていないのに一方的に語り続ける気味悪さもよく分かっている。そのため、由嘉里の言動を読むうちに次第に不快感が募ってしまった。逆に言えば、「良識のないオタク(腐女子)」の人物像をここまで生々しく描ける筆力には感心もした。 宣伝コピーにある「死にたいキャバ嬢×推したい腐女子」という表現は耳目を引くが、物語の本質をやや外しているようにも感じた。由嘉里の人物造形が強烈なだけに、そこに込められた主題をどのように読み解くかは読者によって大きく異なるのではないかと思う。
0投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログ金原先生はオタクの表現力がとてもうまいなぁ。 あえて文章を切らない作り方が、取り憑かれてるように話す話し方とか好きなものしか視界に入らなくなっている瞬間の表現にぴったりハマっていて、説明なくてもオタク感を感じてしまいました。
14投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて出会ったテイストの作品だなって思った。 由嘉里の気持ちもライの気持ちもどっちも想像できたが故にこの結末で心がざわざわしちゃう。 もう何だろう、言葉で伝えるには限度があるからお互い心の中を覗け合えたらまだ由嘉里はライの気持ちを理解できて、ライは由嘉里に心を委ねる事ができたんだろうか とか読みながら勝手にファンタジー展開をするくらいには引きずってます…。
0投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◾️record memo 「そうやって見た目でレッテル貼るの良くないよ。あんたさっきもあなたみたいに生きたかったって言ってたけど、私の人生の何があんたに分かるの?」 「仕事と趣味があるのに憂鬱なの?ていうか男で孤独が解消されると思ってんの?なんかあんた恋愛に過度な幻想抱いてない?」 「理由は分からないけど私はこの世界から消えなきゃいけない。そんな気がするとかじゃない。私は消えなきゃいけない。生まれた時から決まってる、それが私にとってこの世界で唯一無二の事実」 鹿野ライはあくび交じりにそう言うと目を閉じて毛布を引き上げた。彼女は空っぽだ。そして空っぽな分、昨日私をこのマンションに連れ込んだように、コインロッカーみたいに、何でも受け入れるのかもしれない。理由もなくこれから死ぬことを決めている彼女には何も執着がなくて、それが私には怖くて、怖すぎて目を離せないという思いが、私が今日もここに帰ってきたいと思った理由の一つだ。 「とにかく金をかけるべきはベース。化粧なんてベースが綺麗で眉毛さえ時代遅れの形じゃなきゃ合格ゾーン。とにかくベースに金をかけろ。目の周りの粉なんて無難な暖色系のパレットでも買っときゃいいんだよリップも荒れてさえなきゃ何だっていい」 「なんかさ、二次元と三次元とか、愛とか恋とか、好きとか愛してるとか、恋愛か友情かとか、恋愛か憧れかとか、世の中そういうの細分化しすぎだよ。自分が一緒にいて心地いいものとか、好きだって思えるものを思う存分集めて愛でればいいじゃん」 更に餃子とビールの食券を出してついた席に風俗紹介冊子が置いてあるのを見つけてそういう業界の人たちが利用しているのだと思うと気が小さくなってただでさえベタついているテーブルに触れるのすら怖くなる。そうだ、この自分の無菌的なところはきっと恋愛や現実の男性への苦手意識に繋がっているはずだ。 ライに何か執着してもらいたかった。この気持ちは何かに似ているなと思って、父親に対する気持ちだと気づく。父親は、誰にでも何でも与える人だった。どうぞどうぞと席を譲る、荷物を持ってあげる人だった。ライがそんなことをする人には思えない。でも私はそんな父親を見る時どこか悲しみを感じていて、この人がもっとずる賢かったり乱暴だったりがさつだったりすれば私はこんな悲しみを感じないのにと思っていた。きっとそれは卑しさの欠如だ。父親にも、ライにも卑しさが微塵もない。卑しい人間を見ると、私は嫌悪でいっぱいになると同時にどこか気が楽になる。卑しさのない人間と向き合う時、私は一ヶ月分の給料をはたいて買った真っ白なワンピースを着てカレーうどんを食べる時のようなビクついた気持ちになるのだ。この人を汚してしまったらどうしよう、この人を傷つけてしまったらどうしよう、他の誰かが私の目の前でこの人を傷つけたらどうしよう、誰にもこの人を傷つけてもらいたくない、と。 そして卑しい人間が目の前にいる時、私は九百八十円とかの黒いTシャツを着てカレーうどんを食べる時のように気が楽なのだ。 きっと気づいていたのに私の腐女子属性に言及しなかった父。由嘉里はいい子だね、ずっとそのままでいてくれよと常に全肯定してくれた父。父が死んだ時、私をこの世に繋ぎ止める杭が一つなくなったような気がした。それは彼から全面的に与えられていたあの肯定感の喪失だったのだろう。だから私は、他の誰かからそれを得るために、婚活を始めたのかもしれない。 「アサヒ家出少女がいるとナンパして家に連れて帰っちゃうんだよ」 「え、家出少女を奥さんと住む家に連れて帰るんですか?それって色々問題ありません?」 「問題ない人なんてこの世界にいないよ」 きっと本当なのだろう。こういう時頭を撫でてもらえたらきっと楽になるんだろうなと、私は事あるごとに思ってきた。同僚からのマウント、上司からのパワハラセクハラ、窓口業務で出会う嫌な客、仕事上のミスを指摘された時、何かにつけてこんな時誰かに慰めてもらえたらと思ってきた。きっと私の恋愛したいという気持ちは、慰めてもらいたいという気持ちに近いのだろう。でもそんな気持ちから生じる恋愛は、結局のところ恋愛ではないのかもしれない。 でもこの人と不老不死になりたいよねなんてくだらない話をして高いお酒をおろして帰っていく女の人たちは、もしかしたらその数時間に救われて生き永らえているのかもしれない。私がトモサンに救われているように、皆何かこういう個人的な救いをストックして、辛い時に頓服のように利用して生き延びているのかもしれない。 恋愛だったり友達関係だったり、読書だったりスポーツだったり音楽だったり、買い物やホスト、ギャンブルやお酒、あらゆるものが誰かの救いとして機能しているのだろう。だったら別に、恋愛じゃなくてもいいのかもしれない。 「だからさ、単に気持ち悪い人と気持ち悪いことをしたら、最低な気分になるんだよ」 「なるほど。それは、そうでしょうね」 「だから、この人ちょっと気持ち悪くないかも……って思える人と出会うまで、別に恋愛なんてしなくていいんだよ。他の人よりも、ちょっとだけ触れるのにハードルが低いかもって思える人が見つかるまで、手だって繋がなくていいんだよ。ほんとね、気持ち悪い人と気持ち悪いことしたら、女だって男だって傷つくんだから」 こうしてまた、私は自分が苦手な人を自覚する。恋愛できるなら誰でもいいと思っていた。好意を持ってくれるなら誰でもいいと思っていた。でもライのフラットな視点に晒され、アサヒのセックスは気持ち悪い発言を聞いた私は、もう誰でもいいと思えなかった。モテたこともないくせにおこがましいかもしれないけれど、結局私は好きな人と恋愛がしたいのだ。そんな当然のことに気づいて、そんな当然のことも分からなくなるくらいこじらせていた自分に気づいて、気づいた今、晴れやかだった。 そうだ、私は我を忘れたいんだ。我を喪失して、好きな人に狂いたいのだ。でもそうなった人間はあまりに浅ましく恐ろしく凶暴だ。恐れをなしていた。私はこんな世界に足を踏み入れるべきではない。 ユキが薬を飲んで感情や行動を抑圧する力を得たら、彼女は生きやすくなるだろう。薬を飲めば彼女は社会に適応し、夫や娘と幸福な家庭を築けるかもしれない。でも彼女が薬に依存し、それなくしては社会に適応できず、幸福な家庭を破壊してしまうのだとしたら、それは今にも弾け飛びそうな自分自身を何重にもビニールテープで食い止め食い止め抑圧しながら生きているようなものではないだろうか。 自分らしさを大切に、でも社会の秩序を乱す可能性のある人には投薬治療を受けさせ社会生活に適応させていきましょうというダブルスタンダードがまかり通っている現代において、ユキに精神科の治療を受けながら何としてでも家庭を守るべきだったとも、あなたの判断は正しかったとも、私には言えない。 同じ幻想を持っているふりをし続けなければ彼らといられないと知っていて、彼らと生活し続けるユキはどんな絶望を、どんな目で見つめていたのだろう。 奥山譲と出会ったあの合コンに参加した時には、腐女子属性であることをバラされあんなに動揺したというのに、私はあの晩ライと出会ってすっかり肝が据わってしまったように思う。たぶらかされたとか、勇気付けられたとか元気付けられたとか開き直ったとかではなく、慌ただしく立ち上がったりうろついたりする私の肝を、「伏せ」と手なずけてもらった感じだ。私はいつまでもこの私で、私として生きていくしかない。そのことを思い知ったのだ。 私は勝手に、彼との付き合い始め、倦怠期、相手を憎む時期、そして別れまでをも想像してその荷の重さにうんざりする。 私は自分一人の重みにしか耐えられないのではないだろうか。改めてそう思う。それを超えて無理してまで人と付き合おうという気になれないのだ。自己責任なんていう無責任な言葉が横行する社会で、自分以上の重みに耐えられない若者は増えているはずだ。 自分自身の身体、食事、生活、仕事、責任、人付き合い、未来、そういうものだけでいっぱいいっぱいだというのに、この目の前で取り皿にハチノスを取り分けてドヤ顔とは言わずとも「分かってますよ、色々」という表情の男と人生を共にするなんて、無理ゲー辛酸溺死の未来しか待っていない気がするのだ。 でも私のように「結婚してみたいな恋愛してみたいなだってなんかみんなしてるししてみたらなんかちょっと世界観変わるかもしれないし揺るぎなく愛されてたら人生楽しいだろうし」くらいの気持ちで婚活を始めた女が、実際の恋愛の始まり的なものに直面した時感じるのは、自由と身軽さを喪失する恐ろしさと、このままこの重荷を背負ってしまったら、私自身というものは押しつぶされて消失してしまうのではないかという不安だった。 でも、私は希薄なのだ。それこそ重荷が少しでも増えたら、社内で少しでも責任のある仕事を増やされたら、彼氏ができて彼氏に捧げなければならない部分が少しでも増えたら、それだけで実生活がつぶれて私のやりたいこと好きなもの実現したいこと、つまり私が私であると認められる私のほとんどの部分が潰えてしまうような、そんな希薄さなのだ。だから私はいい塩梅に仕事をし、適当に生活を送り、自分が夢中になれる趣味に没頭し、自分が自分であると言える範囲を必死に守っているとも言える。 引かれるかもとかキモいかなとか小うるさいかなとか考えずに、自分の言いたいことを言えば、引く人は引くし、引かない人とはそれなりに仲良くなれるのかもしれない。 つまり私は、値踏みされている?自分に相応しい相手かどうか、測られている?恋愛ってそういうもの?確かに私たちは好きが先行するような関係ではない。でもそんな風に探りを入れ入れ付き合おうかどうか審査選考するもの?でも思い返せば私だって婚活をしていた時、相手の条件をあれこれ見比べていたではないか。それはもう不動産屋の物件を見比べるように子細な条件検索をして希望に近い男性を探していたではないか。 今はあの子とルームシェアをしていて、異文化交流ではないですが、世の中にはいろんな人がいることを知りました。それで、彼女や彼女の周りにいる人たちと話しているうちに、少しずつ自分の認められなかった部分を、まあこのままでもいいのかなって思い始めたんです。自分が腐女子であること、恋愛体質でないこと、趣味に猛進してしまうこと、推しへの課金を止められないこと、好きなことについて話す時早口になってしまうこと、そういうオタクならではのあれこれをです。それで、あんなに恋愛をしたがっていた自分に疑問を持つようになりました。今は自分のペースで、恋愛をしたいと思った時に恋愛をしたいと思っています。そんなんじゃ一生恋愛できないぞって声が聞こえてきそうですけど。 「普通に生きてるだけなのに、どうしてこんなに苦しいんだろうな」 「いつも一つ足りないって思うんだ」 「一つ足りない、ですか?」 「あと一つ支えがあれば立ってられるのにって」 私たちは肺呼吸で、彼らはえら呼吸で、私たちは陸でしか、彼らは水中でしか生きられない。そこに大きな断絶が生じるのは当然のことだ。でもえら呼吸のライが、陸でも普通に生きられる手だてがないか、模索し続けているのだ。水槽の中で普通に生きていられるのなら、私が水槽を持ち歩いて暮らせばいい。ポンプとかが必要なら発電機も持ち歩けばいい。 でももし虫は未来の自分に思いを馳せられないから可哀想と言う人がいたとしたら、そう言ってる人の方が可哀想だ。その人は、未来の自分に思いを馳せない存在よりも、馳せる存在の方が優れていて幸せだと思い込んでいるからだ。小さな定規でものを測っている人間はその定規に自分が測られ縛られていることに気づけない。
2投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログライ、ゆかりん、アサヒの関係に 羨ましさを感じた。 オシンのお店にも行ってみたい。 自分の周りであり得そうで あり得なさそうで憧れすら芽生えた。
2投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
キャバ嬢と腐女子という組み合わせは割とありそうではあったが、そこに焼肉擬人化漫画が混ざったことで少し新鮮味はあった。 でも私個人的には比較的オタク気質だけど、例えば腐女子が腐女子であることを卑下していたり、リア充でないことを卑下していたりするあり方というのがあんまり好きじゃない(笑)そういうサンプルが多い…からなのか。 婚活を数合わせのように呼ばれ、そこで腐女子であることをバラされ泥酔したのを介抱され出会った歌舞伎町の住人ライ。鹿野ライというらしい。名前も本当は漢字だけど難しすぎるからと教えてもらえない(笑) ライは少なくとも銀行員の腐女子、由嘉里よりは金銭的には優位である。そして見た目も恵まれないと思ってる彼女に300万でなんとでもなると放つ。一方ライ自身は、この世にいないことがギフテッドという考え方を独白してしまう(笑) どうなんだろう会ったばかりの人にそれは言っていい事なのか?しかもあんまりパリピでもないちょっと暗めの腐女子は真面目に受け取る。 この小説はおおむね、腐女子由嘉里が死ぬというライを死なせたくないために進むストーリーだが、ライは居なくなって少し心がポッカリする反面で、由嘉里は歌舞伎町でライと付き合うようになって知り合った友人たちと日々を過ごし生活も変わる。一人で悩むようなことも昔よりはなくなって結果的によかったねと思う。 誰かが居なくなって、誰かたちが仲良く生活していく アニメ「あの花」…的な構造なのかな?メンマはライ? そんな淡い感想を抱いた。 いまいち、ライの思うこと思想というのが掴み切れなかった。ライに限らず、歌舞伎町に生きる人の数割はこんな感じなのかもしれないしね。
0投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログ腐女子の銀行員と「死んでる状態が自分のあるべき姿だ」と言うキャバ嬢のお話。 人間は結局一人で、他人とぶつかっても融合しても結局は自分の人生しか生きれなくて、けどだからこそ自分の中で大切な人を生かして一緒に生きて行くこともできるのかもしれない。
10投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ初読み作家。 由嘉里27才銀行員、恋愛経験ゼロ、焼肉擬人化アニメに陶酔する腐女子。そんな由嘉里の一人称の物語。 句点が極端に少ない文体に戸惑った序盤。 歌舞伎町キャバ嬢:ライに拾われ一緒に暮らすことになった。2次元にしか興味がなかった由嘉里が、2.5次元的なライやホストのアサヒと接するうちに、生身の他人と共存できていく…句点が程よい文体へ変わっているではないか! 『死にたみ』のライを、思い止まらせるため、必死になる由嘉里…自己肯定感も出てきた♡ 振り切った登場人物が多かったが、他の作品も読みたくなった。
19投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ人生イージーモードなのに自殺願望があるキャバ嬢のライと腐女子で婚活でも相手にされず、漠然と幸せになりたいと焼肉擬人化マンガを愛するこじらせ女子で主人公の由嘉里。 自分が好きになった人、憧れを持った人、愛した人が自分とは絶対的に分かり合えない存在だと気づいてしまった由嘉里。 崖から突き飛ばされたような気持ちになるくらい絶望を感じる姿に胸が痛くなる。 それでも由嘉里はこの生き辛い現代社会を少しずつ勇敢に時には図々しく前を向いて生きていく。
3投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大切な人の喪失と恋愛について考えた。 恋愛ってそんな大袈裟なものではない気がして来た。いい意味で、恋愛に幻想を抱かずに、このままでもいいかなと思えた。 p60にあるように、好きの種類を細かくジャンル分けせずにいっぺんに好き!でまとめられたらいいなと思う。 大切な人がいなくなったら、悲しむだろうけど無理に乗り越えようとか忘れようとかせず、悲しめるだけ悲しんでたまに思い出しながら生きていくのがいいのかなと思った。 p225の最後から2行目の「何でもいいよ。」のところ、金原ひとみさんが文學界新人賞のコメントの「何でもいいよ!小説書けたら送ってみて!」を思い出した。これはキャラクターの言葉でもありつつ、金原さんの本心をキャラクターに代弁させてる気がした。
1投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文字がぎちぎちなのにいつもサクサク読めてしまう金原ひとみ作品 正直あまり主人公に共感はできなかったけれど、由嘉里が歌舞伎町の面々に守られて会社でも学生時代の友達でもヲタ友でもない別のコミュニティを築けているのが羨ましかった ライと出会ったこと、ライのために奔走することと歌舞伎町の人たちとの交流を通して、誰にも侵されない自分の世界を卑下せず手に入れられたことが良かった(解説より)
0投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログ現代社会で普通の幸せや自己肯定感に悩む登場人物たちが交わることで生まれる「新たなつながりと救い」を描いた小説。 恋愛至上主義からの脱却を感じさせる点も現代っぽくて良かった。 以下、本文から引用 人が人によって変えられるのは45度まで。 こっちのルールを押し付けたら向こうの世界は壊れる、向こうのルールを押し付けられてもこっちの世界は壊れる。 他人とどんなにくっついたとしても、人は自分の人生しか生きられない。でも全ての人が自分の人生しか生きられないからこそ、私たちは他人を、愛する人を包み込みその人が物理的にいなくなったとしてもその人の目を通して世界を見て、その人と共鳴しながら生きていくことができるのかもしれない。
1投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログ愛情あふれる小説でした。 与えられた人生を右往左往しながら生きる姿は素晴らしいですね。若者の新しい出会いや、勇気を出した行動が自分の世界を大きく変える一歩になります。 著者独特の文章で、もっと楽しく前向きに生きよう!と改めてくれます。
0投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログ初めて金原さんの小説を読みました。 主人公の由嘉里は自分自身のことを希薄な人間と言っていたけれど、私からしてみれば止まることを知らない思考回路や、そこから溢れ出る言葉の波に人間としての厚みやパワーを感じました。 その生命力みたいなものと、吹けば飛ぶようなライの存在感とのコントラストが終始寂しくも、どちらも気持ちにも共感してしまうような、どちらともつかない複雑な気持ちを感じながら読み終えました。 また5年、10年後に読み返したら、自分なりの言葉で気持ちに整理が付けられるのかな、やっぱり無理かなと想像しています。 手元に残しておきたい1冊になりました。
0投稿日: 2025.08.02
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金原さんのお話は初めてでしたが、作品に引き込む力がとても強くてあっという間に読み終えてしまいました。 終盤、主人公が母と対峙した時に自分もこの人と同じことをライにしていたのではないか、と己を顧みるシーンはいろいろと考えさせられました。 個々の人間が生きる世界を他人の世界と交えることはできないとしても、人は誰かと関わりながらでないと生きていくことはできなくて、誰しもがそうしたジレンマを抱えながら自己中心的に、けれどその中でも近しい誰かや大切な人を精一杯思いながら生きていくんだろうなと。 欲を言えばライには戻ってきてほしかったけど、価値観の違う人間は(その擦り合わせが叶わなければ)一緒には生きていけないのだから当然の帰結と言ってもいいのかもしれません。 それでもオシンが言うみたいに三年後か五年後か、いつかふらっとまた主人公の元に姿を見せてくれたらいいなと思ってしまいます。 とても面白かったです。映画化も楽しみ。
1投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ『ミーツ・ザ・ワールド』を読んで、「人ってやっぱりわかり合えないんだな」と思った 他人の苦しさや価値観は、どれだけ想像しても本当のところまでは届かないし、自分のつらさだって、うまく伝わるとは限らない。それでも「そばにいたい」「そばにいてほしい」って思う瞬間はあるし、そんな相手がいること自体が、たぶんすごく大切なんだと思う ただ、それが恋愛や性愛の関係じゃなきゃいけないわけじゃないし、恋愛や性愛が不要な人だっている そういう人でも恋愛や性愛以外の関係性を深く求めることだってあるし、求めたっていいし、求めなくたっていい 「わかりあえない、でも一緒にいたい」と思える誰かが現れたとき、その気持ちにどう向き合うかが、この物語の問いなのかもしれない。答えが出なくても、その問いを持って生きていくことが、きっと何かを変えていくのだと思う。 「自分と他人のわかりあえなさ」が愛おしいと思える小説だった
4投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログボロボロになった時はいつも金原ひとみ様の本が助けてくれる!中学生の時からずっーーと救済書 いつか感謝を伝えたい...笑 「人ってさ、誰しも誰かへの愛情を引きずりながら次の恋愛に踏み出していくもんだぜ。 そんなさ、人の気持ちなんてはっきりしてるもんじゃないんだよ。恋愛って主に感情と言葉っていう不安定なもので成り立ってるわけで、しかも感情と言葉は必ずしも一致しないしね。別れたからもう好きじゃありません、付き合い始めたからこの人のことを一途に愛してます、なんていうシンデレラみたいなことじゃないんだよ」 「必死になってる人は皆、自分が一人相撲取ってる気になっちゃうもんだよ。」 「誰しも人と人との間には理解できなさがでんと横たわっていて、相手と関係継続を望むのであれば、その理解できなさとどう接していくか、どう処していくかを互いに考え続けなければならない。」 「気の済むまで泣き喚いて大騒ぎしてジタバタしてればいいって。しがみつきたいだけしがみつけばいいし、すがりたいだけすがればいい。」 「全ての人が自分の人生しか生きられないからこそ、私たちは他人を、愛する人を包み込みその人が物理的にいなくなったとしてもその人の目を通して世界を見て、その人と共鳴しながら生きていくことができるのかもしれない。強がりでも逆張りでもなく本当に、そんな幸せは他にないのかもしれない。」
2投稿日: 2025.07.27
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今ちょっとメンタルしんどいかな、変かも・・・と思った時に金原ひとみ作品を読む。読み終える頃には世の中色んな人がいて色んな感情があるんだった、変なのは私だけじゃない。という安心感と元気をもらえる。 由嘉里の腐女子トーク全開で進む物語に最初は読みにくさを感じたけど、読み進めていくうちに面白くなってきて読み終えるのが寂しくなった。 ライと関わることで今までの人生で関わったことのない人種アサヒ、ユキ、オシンと交流し、逞しくなった由嘉里が後半合コンの誘いを「どうしてもリアタイで見たいアニメがあるんで」と断る場面はスカッとした。アサヒとの決して恋愛に発展しない友情?もいい。 若い頃よく飲みに行ったけど、今はもう会わなくなって人生を通り過ぎていった人達を思い出した。 「人が人によって変えられるのは四十五度まで。九十度、百八十度捻れたら、人は折れる。」
7投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ映画の蛇にピアスを見て、食わずぎらいしていた金原ひとみさん。先日の情熱大陸を見て番組内で、自身の中にある破壊衝動や、希死念慮とどう向き合い、文学に昇華してきたか心情を包み隠さず語っており見入ってしまった。さっそく何冊か購入した。 ミーツ•ザ•ワールドは登場人物が腐女子×キャバ嬢×ホストなどなどで、普段私の周りにはいない人たちの会話がおもしろい。 他者理解の難しさと、わからないことを前提に、それでもわかろうと努力する姿勢の美しさを感じられた。由嘉里がライと出逢い別れたあとの母親との会話が見どころですね。 タコピーの原罪をアニメで観たところで、ライにタコピーがくっついてたらどう変化があっただろう〜なんて妄想した。
33投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログ自分の過去の恋愛だったり、友人関係だったりを思い出しながら読んだ。 死んでる死んでない関係なく自分の中に居る。 ふと『シュレディンガーの猫』を思い出した… メモ(映画.comより) 芥川賞作家・金原ひとみが新宿・歌舞伎町を舞台に描き、第35回柴田錬三郎賞を受賞した同名小説を、松居大悟監督、杉咲花主演で映画化。二次元の世界を愛し、自己肯定感の低い主人公が、キャバクラ嬢との思いがけない出会いをきっかけに、新たな世界の扉を開いていく姿を描く。
0投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログ恋愛経験のない腐女子・由嘉里と「自分は死んで消えている状態があるべき姿」というキャバ嬢・ライの話。金原作品はしばらく前に『蛇とピアス』を読んで以来だが、ところどころ言葉で心を揺さぶってくる強い表現力はさすが金原ひとみだった。
1投稿日: 2025.07.17
