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シングルマザー、その後
シングルマザー、その後
黒川祥子/集英社
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総合評価

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    「誕生日を知らない女の子」が良書だったのでこちらも読んでみた。著者自身もシングルマザーであるとは知らなかった。半分は貧困などに苦しむシングルマザーのインタビュー、もう半分は有識者へのインタビューで構成されていた。 シングルマザーが大変なのは単にワンオペや働き手が一人になることだけだと思っていたので、知らなかった内容が多く衝撃だった。日本は配偶者控除をなど専業主婦を優遇する制度は多くあるが、総合職に就けないシングル女性に対する制度が厳しいという。その上、シングルマザーに関しては、死別と離婚の場合で補助金の額が全く違い、先進国でそのような差別をする国は他にはないらしい。 フランスや韓国の例も詳しく書かれており、これらの国では離婚したシングルマザーでも暮らしやすい制度が整っているそう。日本ではシングルマザーという響きに「大変そう」というイメージが強くあるが、それは国の制度の問題だった、というのは目から鱗だった。 登場するシングルマザーたちのこれまでの人生を聞くと、これ貧困を免れるのはどうやったって無理じゃない?という絶望的な気持ちになった。著者も、貧困はあなたのせいではなく国せい、ということをしきりに訴えており、ぜひ高市首相に読んでもらいたい一冊、、と思った。 ラストに、貧困女子はこれまで問題視されてきたが、高齢女性の貧困はあまり問題視されていない、とあり、確かに、と思った。そういう意味でも貴重なノンフィクション。

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    投稿日: 2026.01.05
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    第1章 子育ての後に、待っていたもの 第2章 一九八五年―女性の貧困元年 第3章 老後などない 第4章 世界はシングルマザーをどう見ているのか―フランスと韓国の場合

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    投稿日: 2023.01.23
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    シングルマザーの現実や未来について考えるきっかけにはなるが、全体を通して事実と感情が整理されずに書かれており、読みにくさを感じた。一旦、感情は抑制して、事実をまとめた方が読者の幅が広がったと思う。 また、日本のシングルマザーを支える制度の貧弱さを批判する発言が何度も出てくるのだが、同一労働同一賃金が実現していないことや女性の教育水準の低さ(女に学歴はいらないという思い込みetc)などが根本的な日本の課題であり、これらについてはシングルマザーだけが被害者ではないとも感じた。結果的にシングルマザーにしわ寄せがいっているのは一定の事実なのだが、「シングルマザーは大変、辛い」という主張が全面に来すぎていて、逆に男性の非正規労働者や独身女性などへの想像力を欠いているように感じた。

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    投稿日: 2023.01.10
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    2022/09/26 読了 全体的に「シングルマザー“は”辛い」という論調で書かれており、他の辛いことで苦しんでいる人はモヤモヤするかもしれない。 もちろん「シングルマザー“も”辛い」ことは否定しない。 ただ、それ以外にも、犯罪によって家族を失った人や災害によって全てを失った人など、辛い経験を持つ人はいるだろう。 そう言った幅広い視点はなく「シングルマザー=辛い」という視点で書かれている。 特に、前向きに現実に適応しながら楽しそうに生きている方へも悲観的な見方をしているように感じる部分もあり…。 今、シングルマザーとして辛さを感じている人たちには、寄り添ってくれるため、良本となるとは思う。 ただ、他の辛いことで苦しんでいる人たちにとっては、読まないほうがいいかも?と思った。 要は特定の読書に向けて書かれた本、ということですね。

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    投稿日: 2022.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    パラパラと目次をめくる段階で、すでに胸が痛くなる。 著者の黒川祥子さん自身もシングルマザーである。その実体験を『はじめに』で 『虚空にたった一人、苦しさで胸をかきむしりながら、のたうち回る。』と、語っている。 ・シングルマザーのリアルな経験談とコロナ禍の現在の実情 ・「女性の貧困元年」とは?  ・「日本型福祉社会」 ・80年代の"幻想"のツケとは ・先進国で最低、日本の女子教育 ・フランスと韓国の場合 ・なぜ日本のシングルマザーは貧困なのか ・どうすれば貧困の連作を止めることができるのか 等々、 こんなに厳しい現状だったのか・・・本当に・・・知らなかった、知りたくなかった、と想う内容だった。 この日本で、シングルで、仕事・子育て・自分自身のケア・老後の備えまで、できるはずがない。 それでも、生きて行かなければ! 『生きる糧としていた「憎悪」を手放したのも、、その頃だ。自分が被害者でいる限り、わたし自身の人生を歩めない。むしろ毎月、きちんと養育費を入れてくれることに感謝して生きていこうと決めた。』(後に、養育費は途絶えるのだが。) これは、著者自身の体験の一文。 シングルマザーにまつわる法的なこと、現状や問題点など様々、学ぶことは多かった・・・しかし、一番心に残ったのはこの文章だった。 今、わたしはコロナ禍でお困りの子育てママさんに小さな小さなボランティアをしている。 読んで、改めて、微力だけど出来ることはある、喜んでやっていこうと想った。

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    投稿日: 2022.01.17