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警官嫌い
警官嫌い
エド・マクベイン、井上一夫/早川書房
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総合評価

22件)
3.8
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    警察小説の草分け的作品と言われているらしい「87分署シリーズ」の一作目。 雰囲気が最高に好き。リアリティがすごい。当時のNYの警察署に本当にいそう(架空の街設定だけど

    5
    投稿日: 2025.12.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ニューヨークモデルの架空の都市を舞台にした刑事シリーズ、87分署の一作目。 おもしろかった。 本格モノが好きなミステリファンにはちょっと物足りない(解決が唐突過ぎて…)けど、警察組織と刑事と都市を主人公にした小説としてはかなり楽しめた。この都市の茹だる様な暑さ、嫌気がさす様な熱波、市民が暑さに参ってる描写がほんとにすごくて、面白かった。読んでる間中都市のもわっとした不快な暑さを感じ続けてた。 ミッシングリンクものといえばそうなんだけど、やっぱり解決が唐突すぎるなぁ、とは思ってしまった。刑事ものだから納得感はあるんだけど。 読みながら、やたら刑事の妻だの母だの彼女だの、個人的な人間関係の描写が細やかだなと思ったけど、大きく見たらこれも伏線みたいなもんだったんだねー。

    0
    投稿日: 2025.06.12
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    「87分署シリーズ」聞いたことあるような、というわけで第1作を読んでみた。87分署には刑事が16人配置されているが、116人配置されていても人手不足は解消せず、プエルト・リコ人や追剥ぎや痴漢が横行、高層建築があり、東西に35本の通りに9万人が住む、と形容する街区での警官群像。「アイソラ市という架空の市だがニューヨーク市の地図を東西南北移しかえると87分署の舞台ができあがる」と解説にある。 主人公は2級刑事のスティーブ・キャレラ。事件は相次ぐ警官殺し。殺される警官、調べる警官、それぞれの家庭や行動が並行して語られる。警官たちは大きな街の中で点のように動く。そして87分署の街そのものも生き物のようで、人々を含有する。それがおもしろいところか。 聞き取りすると街の人は概ね警官ぎらい、しかし一番嫌っていたのは? というところがミソ。でもちょっと安易でわりとよくあることだよね、という気がしないでもない。 キャレラ警部はこの第1作で、ひとめぼれした女性テディがいて、テディをとても好きなのだ、というのがストレートに伝わってくるところは好感が持てた。 87分署シリーズの第1作 1956年発表 最後は 第56作「最後の旋律」2005発表 エド・マクベイン:1926-2005 ニューヨーク、イーストハーレム生まれ。 映画「暴力教室」1955 の原作者でもある(エヴァン・ハンター名義) 1956発表 1976.4.30発行 1992.11.30第20刷 図書館

    7
    投稿日: 2022.08.21
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    87分署シリーズは聞いた事はあったが、昔の人気シリーズという認識だった。 ちょっとしたキッカケでシリーズ第一作を手にして、夜寝る前に少しづつ読み進めた。 まずニューヨークの夜景の描写から始まるので、最初に夜のイメージが定着した。 1950年代の賑やかな巨大都市ニューヨーク。エアコンの設備が行き渡らない時代の茹だる様な暑い夏が舞台。もちろん夜となれば連日の熱帯夜。その熱にうかされように話は展開する。 これを夏に読んでよかったと思う。 海外ミステリーの醍醐味は、ストーリーや謎解きは当然だが、その時代・その場所の細かな描写が全体の雰囲気を大きく左右する。60年前に書かれた警察ミステリーの黎明期の作品だけに、ストーリー自体は特筆すべき点はないのだが、古き良きアメリカを堪能できた。良作。

    1
    投稿日: 2021.07.21
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    みなさん覚えていらっしゃるでしょうか。 火曜サスペンス劇場のことですよ。 季節毎にテーマのミステリ・例えば6月の花嫁シリーズとか 色々ありました。 江戸マクベインのミステリシリーズを渡辺健と有森成美さん だったかな二人主演で定期的にドラマ化して居ました。 大事な題名忘れてました。確か『我が街』だった。 舞台を港町に移して、基本のプロットそのままなんでしょう あくまでも邦画なりのリメイクとしての矜持を感じたものです。 火スペもう失くなってしましました。内田康夫先生も昇天。 十津川警部しかおらんのかな・・。片平なぎさ・家政婦も 日本風のドラマとして消化されて居るのがわかりやすくて 自分には見応えありました。勿体無いなあ・・・

    0
    投稿日: 2018.03.23
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    ◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ ・・・ 第四回 「警官嫌い―87分署シリーズ 」 ・・・ エド・マクベインの87分署シリーズは、架空の大都会(たぶんニューヨーク)アイソラを舞台に87分署の刑事が事件を解決していくシリーズですが、その大一冊目がこの「警官嫌い」です。 このシリーズは事件を通して20世紀が抱えた問題を追及していたので、とびとびにはじめの方から順番に読んでいくとその流れがわかって面白いという読み方ができます。 この一冊目は、いまから見ると、かなり牧歌的で古き良き時代の雰囲気を残してはいますが、扱っている問題はティーンエージャーなので、子どもの本が好きな人には、ほぅ、こういうとこから問題提起が始まったのか、と思ってもらえるだろうと思います。 文章がうまいので疲れないで読めますが、ペンタッチが古い、昔のマンガがすすめにくいのと同じで、いまとなってはちょい、すすめにくい一冊ではあります。 2018年02月27日

    0
    投稿日: 2018.02.27
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    何かでエド・マクベインの名前をたまたま見かけて、久しぶりに87分署シリーズを読みたくなった。読みなおすならやっぱり第一作目。 走行中の急行列車の中で殺人事件とか、田舎の旧家で連続殺人とか、そういうことは実際にはあまり起こらないのだろう。たとえば中堅企業の経理部門に務める普通のサラリーマン男性42歳がある木曜日に帰宅途中の路上で刺殺体で発見される。目撃者なし、トラブルなし、心当たりなし。ぼくらの知っている犯罪はそうして起きる。どこから手を付けるか。どうやって犯人に肉薄していくか。それが87分署シリーズの「ミステリー」だ。警察は日々そういう事件を扱っているのだ。 シリーズの魅力のひとつがレギュラー陣の刑事たち。誰でも贔屓の刑事がいるんじゃないだろうか。キャレラはもちろん一作目から登場。相棒マイヤー・マイヤーはまだ登場せず。クリングはまだパトロール警官。ハル・ウィリスがちらりと名前が見える。懐かしい。

    0
    投稿日: 2016.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    87分署シリーズ第一作。三人の警察官が殺され同一犯による連続殺人とされた。同僚を殺された87分署の刑事たちが犯人逮捕のために捜査を続ける。 1人の刑事による推理を元にした捜査ではなく、刑事たちのチームによる捜査を描く。現実の警察の捜査を感じさせるリアルな物語となっている。 刑事たちの会話が多く、そこにユーモアや時代背景なども描かれている。新聞記者の暴走により事件が大きく動く。一つの可能性としての捜査方針が、真犯人とっては真相に導く大きな方向性であった。刑事スティーヴ・キャレラの恋人テディに真犯人が近づく。これに気付いたキャレラがテディのもとに向かう。 本命の被害者をカモフラージュし、警察官の連続殺人と誤解させるために他の刑事をも殺した犯罪だった。テディは助かりキャレラと結婚し新婚旅行に向かう。

    0
    投稿日: 2016.01.31
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    87分署シリーズ始まりの一冊★ 事件自体はシンプルなものだったけど捜査内容が時代を感じて面白かった(^O^) 登場人物も改めて把握できた(^○^)

    0
    投稿日: 2013.03.24
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    言わずと知れた87分署シリーズの、記念すべき第一作。「この小説に現れる都会は架空のものである。ただし警察活動は実際の捜査方法に基づいている」という有名な扉書きも、マクベイン節などと言われる独特の美文調も、いや、そもそも警察小説というジャンル自体が全てはここから始まったのだ。捜査するマシンでしかなかったミステリーの刑事たちは、マクベインの登場で初めて血の通った人間になったのである。とにかく読み始めると、いつの間にか刑事たちのキャラクターに引き込まれ、気が付けばキャレラたちと一緒になって喜んだり、悲しんだりしている自分に気付く事になるのだ。 87分署シリーズには刑事ものの全ての要素が詰まっている。「太陽に吠えろ」も「相棒」も、この作品が無ければ生まれなかったのだ。

    0
    投稿日: 2013.01.29
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    故あって30数年ぶりに再読(もしかすると再再読?)した。警察小説の金字塔である「87分署シリーズ」の第1作だ。改めて調べると第30作『血の絆』までは読み続けていた。期待が大きかったせいか、評価は辛口だが、探偵小説へのアンチテーゼとして、また、警察小説の原点としての堂々たる作品であることには間違いない。

    0
    投稿日: 2011.09.03
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    マクベイン『87分署シリーズ』の第一作目を飾る『警官嫌い』。本書が、警察小説のはしりとも言える作品のようです。 巻頭の注釈…『この小説に現れる都会は架空のものである。登場人物も場所もすべて虚構である。』といったものは、よく目にするものですが。 ---ただし警察活動は実際の捜査方法に基づいている。 この一文には、なかなかお目にかかれないでしょう。 舞台となる87分署管轄の街や行き交う人々は勿論のこと、登場する警官たちの『バッジを外した』後の生活ぶりまで。読み始めて間もなく、精巧な描写と美しい筆致に、魅了されました。 必要以上の情景描写を取り入れる小説には飽き飽きすることが多々あるのですが、マクベインの腕にかかれば、それら全てが美しい調和を保っているのです。 警官三人を射殺した犯人はだれか…? 物語の焦点が定まるにつれて高まる緊張感は、まるでスリリングな映画のワンシーンを観ているようです。 疑いようもない名作と言えるのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2011.08.22
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    人気シリーズ87分署もの第1作。今まで何故か手つかずだったけれど、評判違わず、やっぱり面白い。さすが黒澤がシリーズ中の『キングの身代金』を原作に『天国と地獄』を撮っただけある。日本だけでもドラマ化・映画化が多いが、その大半は筋立てを活かして設定は日本に変えたもの。先の黒澤作品も然り。要はそれだけ、物語と人物造形の骨組みが磐石で普遍的ということだろう。全56作品。月に2~3冊クリアしても2年がかりだけれど、この第一級のページターナーにかかってはそれも待ち切れなく感じるかもしれない。次の古書探しリストに第2作『通り魔』追加~♪

    0
    投稿日: 2011.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    半世紀にわたり、作者が死去するまで書かれた87分署シリーズ。本作は、その第一作。警察小説の秀作。捜査活動が描かれるのは無論当然なのだけれど、そこに刑事たちの私生活をくわえることによって、登場人物たちに、ひとりの人間としての魅力、深みが出る。一作目である『警官嫌い』も十二分に面白かったのだが、どうやら二作目の『通り魔』のほうがより優れた作品であるらしい。そちらも是非読んでみたいところだ。

    0
    投稿日: 2011.01.23
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    87分署シリーズについに手を出してしまいました。 決して後味は良くはないんだけど、犯人も嫌な気分になる人なんだけど、それでもこの犯人は嫌いじゃない。動機も身勝手だし、庇う余地なんてないけど、それでも。 シリーズ一作目なんで、警察ものとしての魅力はまだこれからなのかな、と。

    0
    投稿日: 2010.07.30
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    警察ミステリのオールタイム・ベスト作品。警察組織の内情や縦社会ではなく、捜査過程の焦燥やジレンマをメインに描いてある。勤務時間外のエピソードも多く、等身大の刑事キャラになんとなく共感できるような。 でも一番印象に残ったのは熱気だろう。じっとりとした汗ばむような暑さ。昼夜関係なく襲ってくる熱波。それと比例するように、糸口の見えない警官殺し事件に躍起になる同僚たち。この“暑苦しさ”の漂い方はハンパではない。それでも割合さくさく読めたのは筆致がシンプルだからだろう。 個人的な思い込みだが、警察ミステリはシンプルな筆致が基本だと思っている。もちろん、人物やエピソードをしっかり書き込むことも大事だが、度が過ぎるとそれはもう社会派の範疇だ。あまり深追いしない淡白さが緊張感と現実性を生むこともある。そういう目線で見れば本作品はまさに警察ミステリの王道と言えよう。 キャラが立ってくるのはこれ以降かな? 機会があればあと何冊か読んでみたい。

    1
    投稿日: 2010.07.27
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    年代が古いだけに言葉が古い。 今時、そんな言い方しないよ!なんて突っ込み入れながら 読んだが、それもまた楽しい。

    0
    投稿日: 2010.07.06
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    87分署シリーズ、記念すべき1作品目。 1956年の作品なので、今の時代に読むと捜査方法や動機、表現等が古い部分もあるし、斬新に思わないだろう。 それは今の時代に読んだから当たり前なのである。 そんな部分を差し引いても、この作品は非常に面白い。 その最大の魅力は個性的なキャラクター達。 87分署の刑事全員が泥臭くて感情的で、それでいて魅力的だ。 この作品には天才的頭脳を持つ、クールなキャラクターは出てこない。 同じ口径の銃を所持している前科者のアリバイを調べる為、暑さにうんざりしながらも、ひたすら足を使って嗅ぎまわったり、科学捜査で発見される犯人の詳細な特徴に、なんでこんなにわかるんだろうとビックリしたりと、主人公のキャレラ刑事を始めとして全員が本当に普通の人なのだ。 ヒラリー・ウォーのフェローズ署長シリーズも警察の丹念な捜査活動をメインにした作品だが、フェローズ署長よりもキャレラ刑事達の方により親近感を抱くのは、私生活や感情がより大きく表現されているからかもしれない。 あと、署長じゃなくて一介の刑事って部分もありそう。 捜査の合間に合間に出てくる、各刑事の生活。 捜査パートと生活パート、この2つの入れ替わりがメリハリとなっていいリズムを作っているように思う。 あっと言う間に読んでしまった。 警察小説と言うジャンルの始祖に相応しい1冊だと思う。

    0
    投稿日: 2010.05.28
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    先に読んでいた都筑道夫さんの『読ホリディ』に大好きな1冊として何度も登場していて興味津々!今更ながら初めての「87分署シリーズ」です。 知人にお借りした文庫は昭和52年の第2刷り。表紙も違うし字も小さ〜い。 53年も前に書かれた作品とは思えない!読んでいても全く旧さを感じませんでした。なるほど〜昔の日本の刑事ドラマの原点はここかと納得。魅力的な登場人物にすっかりハマり、これから何十冊も読めるんだ〜♪と嬉しくなってしまったのでした。

    0
    投稿日: 2009.09.23
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    なんか淡々としてるというか、盛り上がりに欠ける感じはあるけど、別に嫌いじゃないかな…あっけなさは感じたけど…

    0
    投稿日: 2007.07.31
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    警察物好きが必ず通る道。大御所による一大シリーズ。翻訳者が複数に渡るのが難ですが、回を追うごとに面白くなっていくのはシリーズ物の醍醐味。たくさんあるので楽しみも続きます。

    0
    投稿日: 2006.09.17
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    警察小説の元祖とも言われるエド・マクベインによるミステリ。 筋は意外と簡単明快で、ミステリの古典というと、割かしめんどくさい昔ならではのお約束事とかあるのだが、筋を簡単明瞭にしたことにより、その時代性から逃れられている。今読んでも古臭くない。

    0
    投稿日: 2006.01.25