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ただし、無音に限り
ただし、無音に限り
織守きょうや/東京創元社
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総合評価

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    ※ 第一話 執行人の手 第二話 失踪人の貌 霊の姿が視える主人公、探偵の天野春近が 視る能力を使って受任した依頼に応える物語。 生業は探偵だけれど、主戦力は調査力ではなく 霊が残した記憶を見て、それをヒントに推理を 進めて真相に迫っていく行動力。 名探偵ならぬ記憶を見る目(視)探偵でしょうか。 第一話に出てきた楓が主人公以上に、かなり 魅力的な人物だったので、今後も登場するのか が個人的な楽しみです。

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    投稿日: 2023.05.19
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    霊が亡くなる前や後に見た景色が視える春近。それならすぐ犯人が分かると思いきや、視える記憶は断片でしかも音がない。なかなか不便な能力ですねー。そこからどうやって真相を見つけるのかがこの本の面白さ。 楓くんが一話限りのゲストじゃなく、二話目で春近の助手っぽくなっているのが嬉しかった。

    1
    投稿日: 2023.05.04
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    亡くなった方の記憶を視ることができる探偵の特殊能力ミステリ。資産家の老人の死は本当に自然死だったのか?老人の目を通して視たものを元に彼は推理を…となると聞こえはいいが、この探偵が微妙にポンコツでせっかく視たものをうまく使えないため、物語は想像以上にふわりと進む。老人とともに住んでいた中学生とのやり取りが優しく、連作の形となる二話目まで含め、人が死んでいるミステリにもかかわらず読み心地も柔らかい。中学生の彼が成長して相方となるのも楽しそうだし、知人の弁護士でもスピンオフができそうなので、続きを期待したい。

    0
    投稿日: 2022.04.22
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    「花束は毒」がかっこよくて強烈なインパクトだったので、織守きょうやさんの本を読んでみたかった。 探偵もの。連作短編集2作。どちらも面白かった。 楓くんが好青年で好き。 主人公の天野春近は、推理は今ひとつだが、なんと死者の見たものが視えるという特殊な能力を持っている。 ①犯人がわからず、着地点にとても驚いた。 意外性が心地よい。 ②どういうことなのか?わからずワクワクした。 推理は下手でも、先にこれは殺人事件!とわかっているなら推理しやすい。ラストの意外性にビックリした。 このシリーズをまた読みたい。

    0
    投稿日: 2022.04.10