
総合評価
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powered by ブクログアメリカの作家クリストファー・バックリーの長篇ミステリ作品『リトル・グリーンメン 〈MJ-12〉の策謀(原題: Little Green Men)』を読みました。 レックス・スタウトの『ネロ・ウルフ対FBI』に続き、アメリカの作家の作品です。 -----story------------- ワシントンの内情、謎の秘密機関・・・・・・抱腹絶倒間違いなしの大陰謀小説 超売れっ子TVパーソナリティがUFOがらみのとんでもない策謀のターゲットに。 『ニコチン・ウォーズ』でアメリカのロビー活動の実態を見事に描き出して、読者を大笑いさせたC・バックリーが描く、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ニュースキャスター対情報部とホワイトハウス。 エイリアンがらみで失墜するキャスターの運命やいかに。 かつてジョージ・ブッシュのスピーチライターをつとめた経験もある彼らしく、ホワイトハウスの内情なども興味深く、トランプとその周辺をも思い起こさせる傑作。 ----------------------- 1999年(平成11年)に刊行された作品です。 大統領をも番組に呼べる、超売れっ子テレビ・パーソナリティ、ジョン・O.バニオンは、首都ワシントンの人気者……一方ネイサン・スクラブスもワシントンの住人だったが、ある秘密機関の一員としてUFO関連の仕事についていた、、、 007を夢見ていたのに……不遇をかこつ彼が癇に障るバニオンのUFOによる拉致を思いついたのが、すべての始まりだった。 ホワイトハウスとメディアの攻防、情報部の策謀……抱腹絶倒の大陰謀小説! アメリカ合衆国がUFOとの接触に成功し、そのテクノロジーを手に入れたとソ連に信じさせる……そのために全米各地で、UFOによる善良なる市民の拉致を演出し、宇宙からの侵略をチラつかせることで、納税者たちの恐怖心をあおり、宇宙防衛活動の予算拡大する というミッションを持った秘密機関 〈MJ-12〉の存在や、その作戦を担当するネイサン・スクラブスがテレビに映るジョン・O.バニオンの自信に溢れた表情や華々しい活躍ぶりが癇に障り彼を拉致しよう!と思いつき、ゴルフ場でバニオンを似非UFOに拉致させ、UFOや宇宙人の存在を信じさせてしまう、、、 という展開には興味深いものがありましたが、笑いのツボがわからず(笑いの波長が合わないのかな)、登場人物にも感情移入できず、惰性で読み終えた感じです……ちょっと残念でした。
0投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログ第二次世界大戦直後の冷戦時代、対ロシア戦略として出発したMJという米政府の秘密組織。1999年現在は、軍事、宇宙科学の予算獲得のため。一般市民にそれとなくUFOの存在を信じさせるため、UFOによる拉致やキャトルミューテーションを演じる組織となっている。今回、ちょっとした気まぐれから、テレビの人気パーソナリティを拉致してしまった。翌年は大統領選挙ということで、大統領も巻き込まれて大騒動。1999年に発表された小説、日本では2021年に翻訳されている。そして、私が読んだのがちょうど四半世紀後の2024年。大統領選挙をめぐるゴタゴタも、UFOに関する情報開示状況もあまり変化がないように思え、古めかしさを感じさせない。一方で、バイアグラ(1998年販売開始)のような時事的な話題もたくさん取り入れられている。バイアグラについては「疲労困憊した女性たちからの講義で、議会はやむなくFDAに販売を禁止させた。現在は闇で高値で取引されている」という、いかにもありそうな注がついていて、25年後の読者を笑わせてくれている。かように、注まで含めた内容が皮肉にあふれていて楽しい。それにしても、なぜ20年以上経って翻訳されたのだろう。
0投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ〈ミレニアム〉を目前に控えた二十世紀末のアメリカ。 物語は二人の男を中心に展開される。 ひとりは各方面に強い影響力を持ち、飛ぶ鳥を落とす勢いの売れっ子テレビ司会者であるバニオン。 もうひとりは’国民にUFOの存在を信じ込ませる’為に存在する政府の秘密機関〈MJ-12〉で宇宙人の仕業を装った自国民の誘拐・襲撃ミッションを担当し、うだつの上がらない生活に倦んでいるスクラブス。 華々しいバニオンの活躍をやっかんだスクラブスが〈MJ-12〉のチームを私的に、しかも二度も動員して彼を襲撃し、二度に渡り性的暴行を加えさせるというとんでもない事をやらかす。 完全に宇宙人の所業と信じ込んだバニオンは周囲に異星人侵略の脅威を訴える。が、やればやるほど妻・友人は去り、正気を疑われ、凋落の一途を辿る。 ところが徐々に宇宙人支持派層の人々がバニオンの周囲に集まり出し、やがては「UFO界のイエス」(p307)とも呼べるような強大な一大勢力を作り上げ、一度は彼を見限った人々に対しての強烈なカウンターを見舞うはずだったのだが…! …と、話は二転三転。 ベースはコメディタッチでありながら政府の陰謀や企業の権力闘争、スクラブスを追う謎の組織、バニオンを中心に描かれる友人関係の崩壊と再生、謎の美女ロズ・ウェル(この名前も実に冗談臭いが)の正体は?…と要素もりもり。ちょっと取り留めが無さすぎるように感じた。 タイトルの『リトル・グリーンメン』はいわゆる宇宙人のステレオタイプなイメージを指した言葉であるが、つまるところ、欲や色や業に縛られた人間は本作にも沢山登場するけどもそれって結局普通の感覚の人であって、要するに我々自身が『リトル・グリーンメン』みたいなものだったのだ!という理解に私は落ち着いたのだが、どうなんだろう。 今思えば90年代ってまだまだ色々なことがあやふやでアバウトな感じがむしろ良かったんだよな…としみじみ。 今は正しさを顕す事こそが正しいとされる空気が強いけど、息苦しさもありますよね。 1刷 2021.10.16 フェイクニュースに躍らされる民衆、みたいな点は現代にも十分通じるな。 インフルエンサーの発言は盲目的に信用してしまう層っていうのは一定数いるもんだ。 2021.10.17 加筆
5投稿日: 2021.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人気のニュースキャスターがUFOにさらわれた!それから多くのUFO信者とともに政府に乗り込んでいく話。 UFO誘拐の真相は、アメリカの秘密機関「MJ12」のせいなんだけど、それも別に秘密にされることなく、なんでニュースキャスターという有名人が「誘拐」されるに至ったかまで、しっかり書いてあるんで、そこがミステリーな訳じゃない。っていうかミステリーじゃないのか。 本の帯で「めっちゃウケる」的な書き方をされてたので、随所にクスクスポイントがあるのかと期待したけど、なんかアメリカ人とかアメリカの政治がわかる人にはウケる皮肉なんだろうなあ…(でも自分はよくわかんない)とか、自分に近づく美女スパイと恋に落ちるとか、あーステレオタイプじゃーん…とかモヤモヤポイント多数で、自分はあんま楽しめなかった。エンディングも何だかなあ…でした。
0投稿日: 2021.07.22
