
総合評価
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powered by ブクロググロいなと。特に匂いの描写が多い印象でした。ジメッとした、暗く、悪臭漂う世界線。 子供が大人になるというのは、このくらい強烈な精神的経験が必要なのかもしれない。思春期のまま大人になった人や、抜け出せなくて悩んでいる人に体感してもらいたい。 個人的には、「きみたちは…」を見てからで良かったと思った。表現する世界に対して、「きみたちは…」は「慈愛」を、この作品は「愛憎」を感じたので。逆の順で見たら物足りなく感じたかもしれない。
0投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ失われた物語のお話(児童文学)の子供向けかと思っていたら、ちょっとエロ、グロまるっきり大人の世界でした。 お話は、ちょっとどっかで読んだことがあるような感じがしましたが、次から次に怒涛の展開が最後まで続き、飽きさせません。 エピローグもとてもいい感じです。
0投稿日: 2025.12.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
帯に宮崎駿氏の、「ぼくをしあわせにしてくれた本」とのコメントがあり気になり購入。 第二次世界大戦中に最愛の母を病気で亡くした主人公の少年が、本の中の物語の世界に迷い込み、色々な怪物と戦い困難を克服しながら冒険する物語ではあるものの、「本当は怖いグリム童話」の中の様な暗くグロテスクな世界観の描写と、救われない人々が次々と亡くなっていく展開に感情は置いていかれ、徒労感しか残りませんでした。字数が多い上に最後の最後まで救われない。 これを読んでしあわせに?本当に読んだ?と思ってしまう1冊。 お勧め出来ません。
2投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログめちゃくちゃ良かった! 童話のキャラクターたちがでてくる話と知って、興味を持った。 歪んだ童話に侵食された世界での冒険がおもしろい!この世界にきた子どもたちの恐怖が世界を歪めているというところが、なるほどー!とおもった。 ローランドと出会ってからの物語は激アツ。 キャクストン私設図書館も読みたい!
0投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ不幸な境遇の少年が、不思議な童話の世界に迷い込んでしまう。そこでの体験や出会いを通じて、少年の成長を描いた物語。 誰もが知っている童話が絶妙に歪み、狂っていて、何故そうなったかもストーリーにうまく組み込まれており、読みながら非常に引き込まれた。 全体的に少年版の不思議の国のアリスのようなイメージなので、アリスが好きな人は特に楽しめると思う。
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ小さい頃に読んだおとぎ話の世界は久しぶりだったので、わくわくした! 残虐なシーンが結構あると聞いていたけれど、かなり非現実的なのでそこまで気にならなかったな~
0投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ血の匂いのただよう暗い森にわけいり、獣の息遣いを耳元で聞くような本。こどもの頃に、初めて完訳グリム童話(金田鬼一訳)を読んだ時の衝撃を思い起こされた。とりかえしのつかない過去の美しい残滓を、かきあつめて懐かしむ姿がかなしい。でも物語の外も光に満ちているだけではない、誰にとっても。
6投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
予備知識なく買いしばらく積読。 手に取ってからも、残酷な描写が多く読むのがつらかった。 恐らく若いころに読んだなら夢中になっただろう題材。 童話好き、ミステリーやホラーもよく読んだ。 大体大抵の童話は残酷だしね。 年をとってからめっきりこの手の本が苦手になった。 ※ 読了後、テレビで放映された映画「君たちはどう生きるか」を観て、 「ああ、これだったのか」と驚いた。 タイトルから吉野源三郎だとばかり思ってた。 内容はほぼほぼ「失われたものたちの本」。 子供の頃「ナウシカ」から始まり、ずっと宮崎さんの映画が大好きだった。でも、 これは正直良さがわからなかった。 映画も本も自分の年齢と好みの変遷について考えさせられた。また、数年後読み直したら(見直したら)感想は変わるのかな。
1投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログ事前情報なく読む。 これは宮崎駿さんの「君たちはどう生きるか」のモチーフになった本?。映画は説教臭いタイトルで、面白くなさそう(失礼すぎ)だったので見てないのですが、この本を読んだ今は俄然気になってます。 序盤は大好きな母を失った後の新しい家族の形に馴染めない男の子のモヤモヤ。この坊やがある事をきっかけに異世界へ。そこからは一気にファンタジーの世界へ。異世界に入ってからは、誰もが知ってるグリム童話が私たちが知ってる内容とはかなり解離したどす黒い形で表現され、いい意味での大きな違和感あり。ハイブリッド生物がでてくるのは最近の物語だなぁと思ったり(でも基本は馬、剣、城などのファンタジー)。グロシーンもあったりしてどの世代に読ませたいのだろうと思ったり。 少年の冒険、成長譚なんだけど、脇を固める大人達が彼の成長を近く遠くでしっかりフォローしていてハラハラドキドキ、ラストは疾走感マックスで最後まで楽しめます!映画見たい。
2投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログダークファンタジー、若干ホラー寄り。 序盤は物語に入り込めなかったが、ドンドン楽しめてくる。 表現がキツい部分が多いので、子供にはおすすめ出来ないかな。
1投稿日: 2025.08.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
デイヴィッドは本当の自分がどう在るべきかを、他者から教えてもらいたかった。理想化された大人ではなく、正しいあり方を示してくれる存在を求めていた。だからこそ彼は現実ではなく、物語の中に救いを探し、登場人物たちの言葉に期待を寄せた。語られる物語はおとぎ話のような、めでたしめでたしではなく、妙に現実味を帯びたトゥルーエンドのようだった。太宰治が「本を読まないということは、その人は孤独ではないという証拠である」と述べたように、デイヴィッドの読書量と想像力は、そのまま彼の孤独を示している。終盤で、いい子になったデイヴィッドは、ただ従順になったわけではない。彼は失いたくない世界があり、避けていても無視しても、他人という存在は消えてはくれないことに気づいた。そしてその現実を前に、勇気を出して自分を変えることを選んだ。現実と向き合い、自分の感情とも向き合う中で、変わらない世界のなかで変えられるものがあるとすれば、それは自分の心だけだと気づいたのだ。他者にも心があることを理屈ではなく、痛みを通して知ったからこそ、彼は自分を変え人に優しくなったのだと思う。それは誰かのためではなく、デイヴィッド自身が納得して選び取った変化だった。その姿勢はとても誠実で迷いなかった。
1投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログ母親の死、父親の再婚と義理弟の誕生、戦争…とあらゆることに傷つけられてきた主人公デイヴィット。義母と義理弟への憎しみを胸に抱きつつ庭を彷徨っていると、岩の割れ面から異世界へ閉じ込められてしまった。デイヴィットは帰れるのか? 題名が素敵で気になってたけど、ダークな世界観だとも聞いてたので、読むのを躊躇してた。今回旅行するにあたって本をいくつか購入することになり、夫と同時読みしようという流れになって読み始め。 めっちゃ面白かった。ダークであることに間違いはないんだけど、童話チックな語り口なので、そこまで生々しくないし、デイヴィットがどう窮地を切り抜けるかが気になりすぎてページをめくる手を押さえられなかった。ラストもいい感じ。
2投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ美しいのにどこかグロテスク、それでいて純粋、そんな印象が強い。 12歳、多感なデイヴィッドが入り込む物語の世界が怖くもあり、同時にワクワクもした。 背景に第二次世界大戦があるからだろうか、おとぎ話の中にもその影響は及んでいる。その中を彷徨う少年の冒険から目が離せない。子供の頃読んだ冒険ものと同じフォーマットだが、バラエティーに富むと同時に純粋さゆえの残酷さが際立っていて面白かった。ボーナストラック的についている「シンデレラ(Aバージョン)」の結末は笑ってしまった。
1投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ和訳の小説に慣れていない為、読み終わるまでに時間がかかってしまったが、読後感がとても良かった。外国のブレイブ・ストーリーのよう。
1投稿日: 2025.07.10
powered by ブクログ色んな側面から考え、 空想し、畏怖した。 こりゃ人生の10冊に入る… 人間のもつ勇敢さと醜さ、 生と死、過去と未来、 成長と衰弱、 そういったものの蠢き、 生命の持つエネルギー、 対比のようで一直線上にあることを 体感した一冊だった。と、思う。 なかなかグロテスクな描写もあり、 美しさは美しさだけで出来ている訳ではなく 一筋縄ではいかない。 どちらもあるから美しいとも言えそう。 綺麗事や理想だけじゃないのが余計にリアルで心にくる。 なんか、上手く言葉に出来ないんだよなぁ… なんだろうこの気持ちは。 ただただ喰らっている。立ち尽くしている。 自分にとってとても大切な部分が、この物語によって確かに動いたことが分かる、んだけど壮大で、今のわたしにはまだうまい言葉が見つからないや。 ジブリ映画の 「君たちはどう生きるか。」のガチ原作 という事で手に取ってみたけど もう一回映画を見返したくなった。
9投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
宮崎駿の「君たちはどう生きるか」の元になった本、ということで手にしてから数年、やっと積読解消。 1回目読み始めた時は、久々のファンタジー小説に中々頭がついていかなくて、途中で断念したんだけど、再度読み始めたら、何で前、途中でやめたんだろう?と思うくらい面白かった。 子供向けのファンタジーなんだろうけど、昔の神話や冒険譚の如く、かなりグロテスクな表現もあり、救いようのない展開もあって、ちょいちょい辛いのですが、その度に主人公がぐっと強くなるのが王道ファンタジーっぽくて、引き込まれます。 宮崎駿の映画との関連というと、モチーフとかは確かに似てて共通する部分もあれば、そうでないとこもある。多分、テーマがそもそも違うよね…。 どちらも好きですが。 失われた本は、自分が過去に置いてきたもの、人生の中で手に入らなかったもの、そして、誰もがみな、失われ、その本の一部になってゆくこと…人生そのもの、と思って読んだけど、さあどうか。 これを踏まえて、もう一回、映画を見てみたいなぁ。
2投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログ第二次世界大戦直前のイギリスから、「赤ずきん」や「白雪姫」のような童話が邪悪な話に変化している世界に迷い込んだ主人公のデイヴィッド。元の世界に戻るために、王様に「失われたものたちの本」を見せてもらうために、木こりや騎士の助けを得て旅をする。不気味なねじくれ男につきまとわれるし、ともかく色々な物語が入っていて、それでもちゃんと冒険譚になっている。最初の部分は、なかなか読み進みにくかったのだけれど、途中からリズムが良くなった。ちょっと、グロテスクな部分もあるし、お伽噺を愛する人には勧められないかもしれない。
1投稿日: 2025.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ダークファンタジーというくくりの物語を初めて読んだ。 中々グロかったけど、子供の恐怖心による想像で形作られた世界線、という設定は良かった。 登場するおとぎ話も皮肉な結末で、好きだった。 人から大事にされているのに、新しい存在が入ってきた時に疎外感を感じて、愛されたい、愛されているという実感が欲しい、という願望は誰にでもあって、子供たちのその願望をエネルギーに変換して自らの生に活かしているねじくれ男はきゅぅべえ的立ち位置で良かった。
1投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
けっこうグロくてびっくり! 子どもの頭と動物の体をくっつけて狩をして楽しんでるお姉さんの話が一番グロくてびっくりしたけど印象的。最後、動物の頭がついた子ども達に殺されちゃった終わり方も良いと思った。
2投稿日: 2025.05.18
powered by ブクログダークファンタジー好きには刺さると思う1冊。 例えるとアリス・イン・ワンダーランドと似た世界線 私はとても面白いなと思った。
4投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログ序章はよくある少年の成長譚なのかと思った。 一筋縄ではいかない、絶望が支配する世界が物語に深みを与え血肉になっている。
4投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログ「果てしない物語」や、ナルニアのような物語かな?と思いつつ読み始めました。 色々な童話のかけらが散りばめられた不思議な国で、主人公はさまざまなものと出逢いながら王様の元へ向かいます。 その世界の秘密は? 謎の男の正体は? 最初は様子を見ながらでしたが、途中から、物語の世界に入り込んでいました。私が物語を覗き見たというよりも、その世界を自分も体験したような感じ。 こういう読後感は本当に久しぶりでした! ねじくれ男的な部分って、私の中にもあるよな、とか。物語を通り抜けて、私自身もディヴィッドと同じく、すこし成長したような感じ。読んだ後は寂しさよりも清々しさがある。 いい物語に出会えたなぁ!
7投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ映画『君たちはどう生きるか』のヒントになった本ということで読んでみました。悪意がふんだんに出てきてすごかったですが、面白かったです。深いなあと思いました。
2投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログ君たちはどう生きるかの素となった本であるということで読んでみた。結構似たような物語だった。デイヴィットは結局自分の世界で生きることを選んだ。目先の欲望に負けずに、今に立ち向かった。現実世界は苦しいことだってたくさんある。でも、それから逃げてしまうより大きな後悔を生んでしまう。だからこそ、いっときの感情に流されず、一度立ち止まって考えるということが大事だと思った。
3投稿日: 2025.01.23
powered by ブクログ勝手に想像していたよりとてもダークな世界だった。あらすじを見ても生易しい物語でないのはわかるが、それでも思っていたよりもずっとダークであった。 はじめの現実世界での主人公の立場や心情、物語の中で主人公が出会う登場人物達と経験。全てが重くて読み進めていくとどんどん気持ちが沈んでいった。 主人公は子供ということだが、子供であろうと大人であろうと、主人公の立場や経験は受け止められるのがとても難しいものだと思う。そのような状況だけでなく、そこに主人公の心情が細かく書かれていたのがなによりこの本の感銘を受けた部分だった。ただ状況を書き並べるだけならいくらでも出来るだろうが、心情がこれでもかと書き並べてられている。だからこそ暗い気持ちになったり共感したり恐怖したりして最後まで飽きなく読み進められた。 主人公はとても強い子だ。自分もそうでありたいと思うが、実際主人公の立場になったらどうだろう…恐怖と混乱で全然頭が回らなくてすぐエンドになりそう。
2投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログスタジオジブリ「君たちはどう生きるか」のほぼ原作 第二次世界大戦中のイギリスを「君たちは〜」は太平洋戦争中の日本に変える。 主人公を狙う狼を「君たちは〜」は鳥に変更。 主人公を誘惑するねじくれ男を「君たちは〜」はカササギに変更(詐欺師とかけてるんだろう) 主人公が母親を亡くし、新しい母とその子供を受け入れられず本の世界に逃避する。 逃避した世界の王は叔父で、現実を受けいれられず拒否した主人公のダークサイドという設定もほぼ一緒。 「失われた〜」は本や御伽話の世界だが、「君たちは〜」はそれに生命が循環する世界に。 さらに宮崎駿が「カリストストロの城」などからずっとやってる上下の構造を使ったアクションに変更。 王の叔父が醜いものがない美しい世界を主人公に継承させようとする。 「風立ちぬ」は戦争の道具になるとわかっていながら、「美しいものを作りたい」と主人公が零戦を作る罪の話だ。 「君たちは〜」における主人公の父親も戦争に加担しながら軍需産業で儲けている罪な男だ。 風の谷のナウシカの原作はこういった「何も醜いものがない美しさ」に対抗するかのように、人類を一度滅ぼし新しい人類に総入れ替えして美しい世界を作る計画をナウシカが拒否する。 宮部みゆきの「ブレイブストーリー」を思い出した。 両親の離婚を受けいれられない主人公は何でも願いが叶う異界に行くが、願いが叶うラストで主人公は自分の願いではなく崩壊する異界の救済を選択する。 当時はなんで自分の願いを叶えないのか、よくわからなかったが、「失われたものたちの本」も「君たちはどう生きるか」も汚く醜い現実を受け入れる話だったのかと思った。
2投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ジブリ映画の「君たちはどう生きるか」の理解の助けになるかと、原作(原案?)の一つであるこの小説を読んでみた。 この小説自体の面白さ、テーマ性の力強さに圧倒され、宮崎駿監督はこの要素を取り入れたのかな等と考えつつも物語を楽しむことができた。 しかしこれを読んであの映画を作ったのかと思うと、やはりオリジナリティの天才だと思う。 まずこの本は、物語と人生の密接さを描いている。 数々の童話をモチーフにした物語や展開が描かれ主人公や登場人物の人生に相互に影響し合っているのが分かる。物語は生きており、それを読まれたがっているのだ。 そしてこの本は、ひとりの少年が成長し、大人になるまでを描いているのではない。ひとりの少年が成長し、人生の苦しみや悲しみや傷みを抱えながらも生きて死んでいく様を、登場する物語を通して描いているのだ。 だからこそ、これを読んだ宮崎駿監督は映画のタイトルを「君たちはどう生きるか」にしたのだろう。 ラストシーンで木こりは出ているのに母親は結局出てこないことに疑問はあったが、少年の頃の母の死は乗り越えるべき壁だという捉え方をしているのかもしれない。 元ネタとなった童話は全て知っているわけでもないので、機会があったら読んでみたいと思う。 素晴らしい読書体験に感謝。
4投稿日: 2024.12.06
powered by ブクログ“おとぎ話”や“少年の成長物語”という言葉で紹介されることもあるこの本。 確かに幼い頃から慣れ親しんだ童話が出てきたり、少年の成長が描かれたりはしてあったものの、全編を通して残虐でグロテスクな表現が目立つ。 特に動物好きな人にとっては不愉快に感じるような話も多く、何度も繰り返し読みたいと思わせる本ではなかった。 怒り、恨み、悲しみなどの表現は多岐に渡るものの、愛や希望、信仰、反省といったものについてはほとんど書かれておらず、作者は作中に出てくるねじくれ男のように、人間の心の中にある“邪悪”をこそ“真実”のものとして限りなく愛しているように感じられた。
1投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログダークファンタジー! なかなかにグロいシーンが多々あり、途中手を止めてしまいそうになりましたが最後まで読み進めることができました。
3投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログ久しぶりに壮大なファンタジーの世界に引き込まれ、夢中で読んだ。思った以上に血生臭い表現も多かったが、それはファンタジーの世界、許容範囲だ。 少年の生きる世界は第二次世界大戦下のイギリス。彼の抱く感情は誰でも思い当たることのあるものばかり。怒り、孤独、迷い、恐怖、信頼、勇気。彼が少しずつ成長していく様子は頼もしいし、私の知っているものとは違うストーリーの童話がいくつも出てきて面白い。いろんな気持ちを思い出させてくれる、面白い冒険譚だった。
2投稿日: 2024.09.11
powered by ブクログうーん、私にはちょっと合わなかったデス。 冒頭をはじめとして、物語を通して全体的に暗く、つらい描写が多い。グリムなど童話のモチーフがたくさん出てくるのは楽しいんだけれど、どれも解釈が捻くれているというか…。 たぶん少年の心の葛藤や成長を読み取るべき物語なんだろうけれど、私にはつらい方が強くて、半分まで読んで残りは超飛ばして読んでしまった。 続編はたぶん読まないです。
1投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ終盤ぐっと輪郭が見えてきたような、見方が変わるような感覚になった。空想世界を作りながら読むとか、自分だけの物語になるとか、そんなのを感じて凄くよかった。自分の通り過ぎてきた物語を...って言葉なんか好き。
2投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
予想していたよりダークなファンタジーだった。 宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」という作品は、本書を結構モチーフにしているというレビューを見かける。先にこの本を読んだが、いずれ映画も観たい。 有名な童話(白雪姫やヘンゼルとグレーテルなど)が色々と登場するのももちろん好みなのだが、主人公・デイヴィッドを助けてくれる謎の国の良い人たちが命懸けで救ってくれたり、おかしな世界ではあるが現実的な考え方をしていたり(それがむしろおかしさを感じるが)、キャラクターが魅力的だ。 ねじくれ男が執拗い狼を始末し、デイヴィッドは私だけのものだ、という場面はゾクッとした。 ねじくれ男の正体がほとんど明かされない中で、たまに現れては嫌なことをして去っていくので、敵か味方か、という謎さ加減が強めで面白い。 また、3人の医者を奴隷にした女狩人がやること自体がなかなか残酷で、人間と動物のキメラを、頭と胴体を切り落とし繋ぎ合わせて作るというのを生き甲斐としており、デイヴィッドも狐と合体させられそうになったが、ケンタウロスの話をするとその気になって自身が馬と合体しようと考え、デイヴィッドに手伝わせる〜が、女狩人の首を切断した時に逃げ出そうとし、鍵がかかっておりすぐ家から出ることができないでいるも、水薬で止血して慌てて追いかけてきた女狩人。 女狩人が失敗作と呼ぶ、頭が動物で身体が人間のキメラたちがいつの間にか家の前に集まっており、出てきた女狩人を取り囲んで報復するという。 また、ヘンゼルとグレーテルもどきの童話も魔女が焼かれて死ぬのは原作通りではあるが酷く、その後、弟は母が恋しい余り姉と一緒に暮らすのが嫌になって出ていくも、母のような包容感のある女性に招かれて家に入るも、二度とその弟の姿を見たものはいない〜と〆るなど。 本当は怖いグリム童話のような、そんな話がチラホラあった。 話の出だしの取っ掛りが、実の母親が死んで再婚相手が先生で、どれだけ優しく接してこようとも僕の母親には決してなれないんだ!(むしろ優しくされるほどイラつく。パパは本当のママのことを忘れてしまったのか?あんなに仲が良かったのにそんな女とベタベタしやがって…)という複雑な子供心の話でありながら、そこまで展開はないので、話が長く感じた。 時どき、人を失う恐怖に囚われてしまうあまり、彼らが生きている現実を心から享受できていないのではないかと自分を疑うんだ。p276 最後まで読んでみて、これは大人向けではなく子供向けだなと感じた。道中のグロさはあるが、少年の精神的成長は子供にこそ読んで欲しいと思った。が、子供にそのことがどのくらい汲み取れるかどうか。そう考えると大人向けなのか? ねじくれ男は完全なる悪役だった。 人に近い狼は王様の想像の産物だった。 木こりが実は生きていたのは凄く嬉しかったし、デイヴィッドもこの世を全うしてまた再会するというのもとても良い世界観だと思ったが、躊躇なく剣で人を殺すようになったデイヴィッドの姿であったり、読後感がなんともどろっとした濃厚な大人の童話を読んだような感じだった。
19投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
がちむず がち読みにくい アリス殺しの序盤みたいな感じ 終盤ギリギリまで読みにくすぎて全然身が入らなかったけど最後は大満足。なにこれ〜 デイヴィッド良かったね勇敢だったね ループ=人狼 ループたち=人狼の群れ リロイ=人狼の長 狼=ただの狼 ブルード=ハルピュイアの群れ ハルピュイア=人面の翼獣 神話 トロル=ずんぐりとした象みたいな肌の顔は醜い猿 シンデレラAバージョン、めっちゃ面白い
2投稿日: 2024.08.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
既視感があった。なんだろう…?戦時中の子どもがトリップするお話?物語の中に入ってしまうお話? とても訳がすーっと入ってきた。優しい語り手という感じがした。原文読んでみたいなぁ。ただもう再読はしないかな。 子どもが母親を失って、継母に敵意を持って、子どもが受け入れるのが難しいという問題。時間が解決してくれるのかなぁ。そういう問題ってたくさんあるよね。親の忍耐試されるよね。本を読む視点が子どもをなんとかしてあげられるかなという養育者の視点になっているな。これが親になって変わったところだなぁ。
2投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」から。 読んでみると分かるが、かなりインスパイアされているなという印象。大まかな枠組み殆ど一緒じゃないかな。 中には、これ「もののけ姫」では…と思うシーンもあった。 児童書好きの私は、とても大好きな本になった。物語は読まれたがっている、という言葉に胸をぎゅっと一掴みにされた。物語の持つ無限の広がり、それは子供の頃から地続きで、今も広がり続けているのだ。今夜はデイヴィットと行った王国や、失われたものたちの本のことを考えながら眠りにつこう。
2投稿日: 2024.07.25
powered by ブクログ宮崎さんはこれを原作として提示しないといけなかったよね。 帯におすすめ書いてる場合じゃないよ.. という設定のパクリぶり。 原作の核心要素をしっかり取り入れたならオマージュと見るだろうけど、正直これは...設定のパクリとしか。 しかもこの原作の完成度に遠く及ばない。 1番の違いは、思春期観。宮崎作品ではズバリ少年少女は清廉一徹。だから成長と言っても精神修養というか...すごく「子供らしい」成長の爽やかさと解釈してることがほとんど。まあそれが魅力でもあるんだけど、原作がある場合は原作の要素を勝手に殺してしまうことが度々。 ゲド戦記や魔女の宅急便でも思ったけど、はっきり言って思春期の成長の中にある性への目覚めを極めてはっきり拒絶する傾向がある。 この原作でさまざまなお伽噺を通して語られる成長過程は残酷で性的。それが外界の戦時下とうまくリンクしてる。 この残酷と性という核心部分を全て漂白したうえでお伽噺の少年の冒険譚にしたいわけなので宮崎版がただもう一つの少年戦記ものになってしまうのはわかってたことというか... この原作で1番感心したのは、子供を無垢もしくは神聖に描いていないこと。 この王国はそもそも悪意と恐怖という大人に変わりゆく際の子供達の極めてダークな感情を喰らうことで生きながらえている設定。嫉妬によって次の生贄を連れてくるのも悪役ではなく子供達自身。 そういうダークな欲望の世界の旅を終えるからこそ、デイビッドは自分もそして父母たちも欲望を持つ個々の人間にすぎないことを受け止めることで大人になっても帰ってこられる。 そういうこの本の魅力を骨抜きにしておいて、設定だけはそっくりなんだから本来で言えば、この手のやり口って1番卑劣というか... ただ宮崎さんは無自覚なのか.. ともかくどちらも見たことない方には、この本の方こそお勧めできます。
4投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログ映画「君たちはどう生きるか」まんまの展開で、あれ?原作こっち???特に序盤は読んでいるのが辛かったけど、中盤からは一気にファンタジー色強めになって面白かった。文体と物語のテーマからから「児童文学なのか?」と思ってたけどしっかり大人向けでびっくりした。生きていくってことは、1人では完結しないんだなとしみじみ感じた。
2投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログ有名なおとぎ話のパロディを連ねながら少年の成長物語になっている。読んでいて物語の世界に入り込んでしまう 戦争が背景になっているところ、片親が亡くなって再婚するところ、暗くて残酷な雰囲気と不安感、主人公の夢とも現ともつかない世界で話が展開するところ、「パンズ・ラビリンス」によく似ている。ほぼ同時期の作品である みじかい解説を読んで「あー、ここはこう読むのか」となった
2投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログ文字がびっしりで読みにくかった。 途中グロいし辛い。 少年が少しづつ成長して大人にっていく感じが好きな作品。子どもの頃に感じた気持ちと重なる所が沢山あって懐かしい気持ちにもなるお話でした。
3投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私は、暗くつらいお話は好きじゃない。それは十分すぎるほど、現実の世界に溢れているのだから、わざわざ読みたくない。 しかしこのダークファンタジーは、読めてよかった。(結末は辛くなかった。) 世界を、視野を、広げてもらった。 宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」は、ストーリーの骨組みはこの本こそがモデルである、という分析がきっかけで、そして宮崎監督による、本書の「僕を幸せにしてくれた本です。僕はこの本に出会えて本当に良かったと思っています」という帯が決め手となって、読んだ。 読後のいま、私は創作物から得た豊かな時間のうちどれほどを、宮崎監督に頂いただろう…と思っている。私もこの本に出会えてよかったです、監督。 私たちは(人間は)、己の中の嫉妬心や憎しみや怒りや、それに囚われて狭まってしまう視野、そういうものに負けてはいけないのだと教えてくれる。想像力の使い方には気をつけないといけないと、ハッとさせられる。 人生は温かで幸せなことばかりではないけど、それでもきっと生きるに値する、と最後には思わせてくれる。が、読中のほとんどは、多くの悪意に満ちた世界で、愚かな人間の世界で、いかに勇気や仁義を失わずにいるべきか、いられるだろうか、ということを突きつけられる。 よく見知った物語も、視点を変えて少し想像してみると、まるで別のものになる。それは、一視点から物事を眺めるだけで知った気になることの恐ろしさを教えてくれる。 読んでいる時間のほとんどは苦しかったが、それでも先が気になり、読書浮気性の私も一気に読んだ。久しぶりに出会えた、大人でも夢中になれる、深く壮大な物語だった。心に刻み込まれた本となると思う。
6投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少年の異世界冒険譚 恐怖や嫉妬、人間の暗い感情と向き合うことはとても勇気やエネルギーを必要とする。 まして、自分自身に打ち勝つのはとても難しい。 『白雪姫』『赤ずきん』『眠れる森の美女』など有名な物語を彷彿させるようなシーンもある。鮮明な描写に恐ろしさや所謂“グロさ”は子どもでも大人でも共感できるような表現であった。 身近な生活の中での思い通りにならない歯痒さ、戦争や社会問題といったどうにもならない現実、丸ごと全てをひっくるめた恐怖や絶望や諦めや逃げに対して、僕らはどう生きていくことができるのだろうか。ということに一つの道しるべを提示してくれるような作品だ。 主人公の少年だけではなく、読者である僕らも一緒に連れて行ってくれる異世界冒険譚。
2投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ読了。ファンタジーなのだがとても薄暗く、子供向けにしては血生臭く、その暗さは本来の童話のもつ本質的な影の側面でありながら現代ではとかく隠されがちな部分だなと考えていた。その暗さがあるからこその少年の成長物語が際立つのだけれど。訳者あとがきにあるように、心理学的に捉えて読み直すと一つ一つの描写が丁寧に少年の深層意識と成長への過程を描いているのがわかる。 とはいえ、そんな難しいこと考えなくともこの小説がどれだけ成長譚として素晴らしいものなのかは読み終えたらわかることなんだけど。 世界中に童話というものが存在し、それがいかに子供達を包み育てているか、人はそうした物語を心底に溜め込みその沈殿物によっていかに己を組み上げていっているかを感じる物語だった。 図書館ではYAの棚に並んでいたのだけど、まさにそこに並ぶべき本だと思う。
2投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログ宮崎駿さんが好きなので多少バイアスはかかっていると思うけど、世界観に飲み込まれる作品。面白い。 お母さんを亡くした男の子がダークファンタジーの世界へ入るお話。グリム童話の黒いギャップが描かれていて、この男の子の精神状態が映されていたと思う。
2投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誰しもがそれぞれに持つ内面の物語についての物語。 母親を亡くしたデイヴィッドは、新しい家族の中に自分の居場所を見失い家族関係がぎくしゃくしていたところをねじくれ男に付け込まれて物語の世界に誘い込まれるが、そこで大きく成長して戻ってきて、親子関係を見つめなおす。 ジブリの映画「君たちはどう生きるか」の元ネタになったと言われている本。公式にそう言われているのかは知らない。 映画を先に観てから読んだが、なるほど対応関係は分かる。 しかし原作と言えるほど、この物語を忠実に映画化しているわけではない。映画版はかなり翻案されており、設定や枠組みを拝借したという程度に見える。 吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」は戦前の本だし、映画の舞台もこの本の舞台も第二次世界大戦中ということで、それなりに古い本なのかと思いきや以外にも2000年代の作品。読んでみれば新しさは感じられると思う。 やたらと長かったが、逆にこの長さが読み応えに直結していてよいのかもしれない。
2投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログジブリの『君たちはどう生きるか』に関連して読みました。 とても良い!!!!!!世界観が好き。 主人公の成長過程が見れて、キャラクターも面白かった
2投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログジブリの映画を観ていなかったらこの本に辿り着いていなかっただろうし、自分が幼い頃ファンタジーを読み漁っていなかったら大人になったいまわざわざ読もうとしなかったと思う。 まだ自分の中にある、空想や物語の世界、とりわけナルニアやブレイブストーリーが好きだったのであの頃ハラハラしながら読んだ感覚を思い出して、自分もまた子供に戻ったような気がした。 ただグロすぎて、大人向けでした笑
2投稿日: 2024.06.03
powered by ブクログおとぎ話だけど、なかなか表現がグロくてしんどくなって来たから、まだ途中だけど、一旦脱落… 他の人のコメントを読んでると、ラストが良さそうだから、もっと元気のある時に続きを読みたいな…
1投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログ平和に終わるべき物語も、書き手や読み手の気持ちによって変化し、邪悪なものへと姿を変えてしまう。本は読まれてこそ生き続けるもので、本の世界も平和だったりそうで無かったりと形を変えながら現実の世界と並行して存在している。 そんなふうに妄想が膨らむストーリーでした。映画になったら面白そう。
2投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログ2024/3/31 読了 宮崎駿推薦的な帯に釣られて、読んだら、ビックリ。 君たちはどう生きるのか の元ネタ?本だった。もちろん違う所は多いけど、ストーリーはほぼ同じ。個人的にはこちらの方が、赤ずきん等のモチーフがあるので理解しやすかった。 そして、主人公がこじれにこじれた性格になってしまい、すごい嫌なヤツになってたけど、 木こりとの出会いを経た後は、メキメキと人柄に魅力が出てきて、いつの間にか頑張れーと思っていた。 終わり方もとてもキレイだった。
3投稿日: 2024.03.31
powered by ブクログ久しぶりにファンタジーの世界にどっぷり浸りました。 残酷な描写が多くあり、もう少しマイルドな表現でもよかったんじゃないかと感じましたが、物語の終わり方が印象的で良かったです。
2投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログ描写はグロテスクでしたが、物語の展開はさくさく進んでとても読みやすかったです。大人の事情により悩む主人公の揺れる感情がほんの少しですが、共感する部分がありました。昨年、「君たちはどう生きるか」という映画を拝見しました。この本と似ている部分があり、どちらの作品にも違う良さがありました。こちらの作品もぜひ。主人公と自分を重ね合わせた時、人間の美しくも醜い部分がまじまじと感じられます。自分の生きている世界が見苦しく感じるとき、この本は世界をきっと広げてくれます。ぜひ。
3投稿日: 2024.03.06
powered by ブクログ帯に、宮崎駿監督の言葉があったから読んでみた。 映画「君たちはどう生きるか」と重なる部分が多いけど、この本の方がもっと生々しいし、本だからこそ自分の想像力でより残酷な描写が思い描けてしまうと思った。 主人公が現実世界で抱えるものは子供ながらに感じるドロドロとした感情で、自分にも覚えがあるものだった。 最後は自分の中で全て折り合いをつけ、受け入れ、成長していく主人公のように生きていければと思う。 似てると感じた、エンデの『はてしない物語』もまた読みたくなった。
6投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
グロテスク描写が苦手な人にはあまりおすすめできないけど、ストーリーはすごく好き。 主人公のデイヴィッドの、思春期らしい多感で繊細で善良なだけではない人間らしい心の動きが、大人の視点で読んですごくいじらしくなってしまう。自分が思春期の頃を思い出しても共感できる部分は多かったけど、同じくらいの年齢の頃に読んでいたらどう感じていただろう。 人間に対するある種潔癖な理想像が崩れていく様子に、大人になって「しまう」という喪失感を感じる。 ただ主人公はあの世界での経験があったからこそ、紆余曲折あっても光の中で人生を終えることができたように思う。
4投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログ本屋で帯を見て、手に取られずにはいられなかった本です。3年間の読書離れから引き戻してくれた本。ファンタジーなのかもしれないけれど、子供向けというよりは、大人の心を子供に帰らせてくれる、読書のワクワク、楽しみを素直に思い出させてくれる本でした。子供でも楽しめる内容なのに、大人を飽きさせないのは、残虐な、無慈悲な、そういう面も併せ持つが故じゃないかなと感じました。とりあえず、本の世界に引き戻したきっかけの本として、手元に置いておきます。
3投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
帯に宮崎駿氏推薦って書いてあるから、勝手に児童書よりかなーと思いましたが、思ったよりダークで残酷でした。 知らない童話もあって訳者あとがきであれ童話ベースなのかと後で知りました。 多分三人の軍医さんってやつの女狩人出てくるやつ一番狂気を感じました。 がらがらどんも出てたらしいのですがどこだ…と思ったら崖の下のトロールと書いてあって、言われないと分からないなと思いました。 個人的にはローランドが好きでした。 あんな世界でもいい人っているんですね。木こりもいい人ですが。 本の世界から帰ってきた後の人生はねじくれ男の言う通りになりましたが、それでもちゃんと人生を生きているのが素敵で切なかったです。 ラストもほんと…今思い出すだけでも泣けます。とても素敵な終わり方でした。 これ実写化していいと思う…。 シンデレラAバージョンも嫌いじゃないです。 コミカル(?)で好きです。
3投稿日: 2024.02.05
powered by ブクログちょっと長いかなあ 「君たちはどう生きるか」を観た後なんで、どうしても比べてしまう 狼は向こうに出てなくて、インコだったのはどうしてとか 最後の女性って、奥さんor母親どっちだろう
3投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちょっと大人向けな冒険小説 デイヴィッドの成長や戦いはもちろん、木こりがまた出てくるところが嬉しかった
2投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母親を亡くした少年デイヴィッドが、継母や生まれたばかりの弟、父親との関係に悩みつつ生活するなかで、いつしか本達の声が聞こえるようになる。 ある日、引っ越した先の家の荘園から、異世界に紛れ込んでしまう。そこで出会う者達や、危険な冒険、出来事を経験し、成長して元の世界に戻ってくるお話。 バンバン登場人物は死んでいくのが、なかなかショッキングだけど、ハラハラドキドキして、ついついページを捲ってしまう。 ねじれ男は、結構悪いやつなんだけど、魅力的。モデルとなったお話を知らないので、今度読んでみようと思う。映像にしたら好きなキャラなんじゃなかろうか。 騎士ローランドも好きだった。誠実で純粋な男って感じで面白味はないが、ラファエロとの関係性は興味深い。そこをあまり掘り下げてないのもまたよし。 文学的に語れば、色々ありそうな一冊なんだけど、冒険譚として非常に面白かった。デイヴィッドの人生全てを詰め込んでいるのも良かったし、ラストもお気に入りである。
2投稿日: 2024.01.24
powered by ブクログ色々な意見があると思うけど元々ダークファンタジーが好きな私はこの本もかなり好きだったしあっという間に読み終えてしまった。 王道の冒険譚にダーク要素が加わっている。挿絵はないけど文章だけでも血などのグロ要素がダメな人にはおすすめできない。 ジャンルは間違いなくファンタジーなんだけど、結構現実的というか的を得ているようなことが書かれている。 もし私が小学生の時にこの本を読んでいたら色々影響受けてたかもしれないし、大人になった今読んでももし私が同じようにあの世界に行ったら一体どんな風景が広がっているんだろうと思った。
4投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログ心にスッと流れ込んでくるような文章で読んでいて心地が良かったです。 血生臭い場面は多いのですが、言葉選びが繊細なせいか不思議と読み切ることができました。 主人公の12歳の少年デイヴィッドが不思議な世界で危険な敵と闘う姿に心打たれました。 不思議な世界での出会いと別れに感動し、また元いた世界でのデイヴィッドの葛藤にとても共感して夢中で読み切りました。
4投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログ宮崎駿監督作品である「君たちはどう生きるか」を観て、この小説に出会うこととなった。かなり長い、長編小説だと思う(村上春樹の長編ほどではないが、世界観は壮大だと思う)。「君たちはどう生きるか」とのアナロジーを感じながら読み進めるという楽しみ方を私個人はした。あと何度か、「君たちはどう生きるか」と「失われたものたちの本」を行ったり来たりするつもりだ。
4投稿日: 2023.12.18
powered by ブクログ誰もが知っているおとぎ話や童話の新訳解釈って感じの盛り込み方はおもしろかった。ただなんだか流れが冗長で読むのにすごい時間がかかって疲れてしまったな
1投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログ普段は全くファンタジーを読まないのですが、映画「君たちはどう生きるか」の原作と聞き興味が湧き読んでみました。 確かにあの映画の原作かと思われるストーリーですが、あちら側の世界がダークすぎて残酷なシーンの描写が多く暗い寒い印象です。展開が気になり引き込まれました。旅が進むにつれデイヴィッドの判断力には目を見張るものがあり、困難な状況に置かれることはやはり人間の成長につながるのだなぁと思います。 表紙も内容の雰囲気ですてきです。久々の異世界もの読んでよかったです。
3投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログファンタジー感が強いのと、 結構グロい内容だった。 ただ、後半のねじくれ男の言葉には 感慨深い言葉があるな、と思った。
2投稿日: 2023.12.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
宮崎駿さんの映画、君たちはどう生きるかの要素のひとつになった作品 獰猛で生々しく、残酷な物語 でも、それだけじゃない ねじくれ男の言葉 お前は誰かに邪悪な行いをさせられたのではないぞ そんなことは誰にもできやせん 己の内に飼う邪悪に、お前が溺れただけのことさ できるだけ溺れないように生きていきたい
4投稿日: 2023.12.14
powered by ブクログあの映画と同じようで全く違うような、不思議な感覚。映画が希望ならこちらは諦観。映画が次世代へのバトンとするなら、この物語は自らの幕引き。 たしかに原作とは言い難いかも。 残酷見本市みたいにグロいシーンが続くのはしんどかったけど、ラストの描き方で帳消しでした。 自分の物語があるならば、今どんな世界が広がっているだろう。そして私が死ぬとき、その世界はどんな風に変わっているだろう。
3投稿日: 2023.12.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少年の成長物語。宮崎駿の帯に惹かれて手に取り、しかし映画の元ネタとは知らずに読む(未視聴なのに‥)。面白かったけど、終始暗いトーンで、晴れ晴れとした気分にはならない。最後は救いがあって良かった。
2投稿日: 2023.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「君たちはどう生きるか」関連本。 設定とかがかなり類似しているが、映画とは伝えたい主題が少し違う印象。 子供の頃、ファンタジーを読みながら自分もその世界に深く潜り込んで一緒に探検していた人は読んでほしい一冊。 現実世界で得た知識や自分の感情が物語世界に干渉して自分の物語を作り出してしまう、という世界観がすごく面白かった。
2投稿日: 2023.11.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんとなく気になって深く調べずに買った本。ジブリ映画は未視聴。 あらすじから子供向けファンタジー的なものを想像していたが、結構陰惨。旅に出るまでの序盤も長い。子供向けファンタジーが好きな大人向けなんじゃないだろうか。個人的にワクワク感より、ややウンザリ感が勝つ部分もあったけど、なんやかんや楽しめた。 少年の自立の話なので途中で庇護者が退場するのは予想できてたけど、戦士ローランドが好きなので恋人と一緒に生きてて欲しかったなー。魔女は明らかに父親の後妻のイメージだけど、それ以外にも道中出てくる敵の化け物は女性ばっかりだったな…。 異世界から帰還してもなお、現実には厳しいことがたくさんあったのがこの物語が他と違う部分で、やっぱり大人向けだなあと思う。淡々と描写されるのが逆にもの悲しい。それでも最後には望んだ天国に辿り着ける救いがあって良かった。
2投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ母親に死なれた 神経症的な少年ディビット 父親は5ヶ月後 ローズと再婚してジョージを産む。 12歳の男の子は 気持ちがついていかない。 父親をローズとジョージに取られたと思う。 ちょうど ロンドンは大戦の真っ只中 ドイツの飛行機が飛んでくる。 そこで不思議な王国に迷い込む 昔話 童話でいっぱいの国 ところが 赤ずきんや白雪姫などのお話が えげつなく誇張された世界になる。 ネジクレ男に誘導されて 王様のところに行けば もとの世界に戻れる と信じて 旅をする。 狼に襲われたり 木こりや騎士ローランドに助けられて だんだん勇気ややる気などを身に向けていく。 ネジクレ男に 弟の名前を教えたら もとの世界に帰してやる と言われる。 その誘惑に打ち勝ったことが 一番の成長かもしれない 子供の時 あいつさえいなければ たかいうアクの思いに ネジクレ男は 反応して現れる 無事 この世に戻ってきて 家族ともわかりあえ 年取って 父親 弟 奥さん 子供を亡くしてから 又 あの木の根元に戻っていって 木こりのいる世界に戻る その時 木こりは父さんみたいだ と思う 木の家には 奥さんが赤ちゃんを抱いて待っている。 あの少年の時に行った毒毒しいお伽話の世界から 死んでから行った 心穏やかな幸せな 同じ木こりのいる世界 終わり方が良かったですね。 子供の時に 心よぎる あんなやつなんかいなくなればいいのに が 誇張されたお伽話の世界で発散されていく ある種の冒険物語です。
5投稿日: 2023.11.10
powered by ブクログ個人的にはすごく刺さりました! 童話がベースのファンタジー小説です。 冒険譚が好きな人は結構刺さると思うけど、正直好き嫌い別れる話だと思います。
7投稿日: 2023.11.08
powered by ブクログ物語が、物語として存在する意味や、読む人つくる人語る人によってかわる現実と完全に別ではないことが腑に落ちるような感覚になった。残酷で怖いのに馴染みが深いような出来事ばかりで、他で感じない読書感だった。
5投稿日: 2023.11.01
powered by ブクログ宮崎駿氏の映画、君たちはどう生きるかの原案?となった著作 物語として少年の成長譚であり特筆すべきところは見当たらない 話の主軸にして童話を退廃的に脚色した挿話が挟まれる構成 その構成もうまく回収できているとは言い難い 何となく著者が脚色した童話を発表したくて、その箱として主軸の物語を作った印象を受ける 映画、君たちはどう生きるか、も主軸の話にテーマを感じない 若しかしたら、宮崎氏は自分の技術や方法論を入れる箱としてあの作品の作ったのかも知れない つまり、本著の物語にインスパイアされたというよりは構成にインスパイアされて、こんなやり方もあり、と考えたのかしれない
1投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログ私が書きたいことは既に1999年に出版されていた衝撃。異世界の冒険を身近に感じることは難しいがお馴染みの童謡の気配を感じるだけでこんなにも自分事に受け取れる。私は昔この世界にいて、そのことを忘れてるだけだったりして
1投稿日: 2023.10.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」のストーリー基盤の方だと聞いたので読んでみた。 先に吉野先生の原文を読んだのだが、順番としては、本作→吉野先生原文の順番で読んだ方が映画を理解するのには良かったかもしれない。 優しい語り口のわりにグロテスクな描写の多いダークファンタジーだった。なんとなく“本当は怖いグリム童話“などを思い出すような作品だったと思う。 グロテスクで残酷な旅の中で成長していく主人公のデイヴィット。映画よりもデイヴィット自身のモノローグがしっかり描かれているので、どのように成長したかがよくわかる。 他者をどう赦し、どう愛していくのかというものが根底にあるのかなと感じた。 どうしても映画ありきでみてしまうため必要以上に比べてしまうのだが、映画よりもわかりやすい作品だった印象。
1投稿日: 2023.10.25
powered by ブクログジブリ映画『君たちはどう生きるか』のもう一つの原作。おとぎ話をベースにした異世界冒険譚。映画視聴後に読了。 家庭内の問題で傷つき悩む少年が異世界にとばされ冒険する、典型的な「行きて帰りし物語」。童話をモチーフとしながらも、変則的な展開をさせて独自の世界観を築き上げている。おとぎ話にありがちなグロテスクな表現や、シビアな物語の謎が、子供の残酷さの裏返しに思える。子供だからこそ、物事の本質にまっすぐたどり着けるのかもしれない、そういう感想を抱いた。 ジブリ映画『君たちはどう生きるか』は同名小説と本作をベースにしており、それぞれの要素をうまく取り入れつつ、宮崎駿作品の集大成的な雰囲気も感じた。実際には3作品ともまったく異なる印象を抱いたので、是非ともすべて触れてほしいものだ。 本作はボリュームもあり、児童文学の枠におさまらない、想像以上の大作ファンタジーだったといえる。主人公と共に読者も成長する、これこそファンタジーの醍醐味だ。
4投稿日: 2023.10.16
powered by ブクログ読んだときの年齢や状態によって解釈は変わりそうだけど、それぞれで楽しめそうな本。子供の頃にファンタジー読んでた人には読んでみて欲しい。自分的にも色々考えながら読めて良かった。
3投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母を失い、父親が後妻を娶った少年が、新しい家族になじめず、また母親を忘れたかのように見える父親に怒りを感じてふつふつとした思いで生活する中、異世界に迷い込んでしまう。 そこで、出会った木こりに守られて、王様が持っている失われたものたちの本には元の世界に戻るための方法が書いてあるのではないかと教えられ、王城を目指す。 その世界には有名な童話がいびつに形を変えて実際に存在している。 その形を変えた童話がこの世界を恐ろしいものにしてしまっている。最初の童話、赤ずきんちゃんでは、赤ずきんちゃんは狼と交雑し、人と狼の両方の邪悪な部分を引き継いだループという怪物を生み出してしまう。 少年はこんな世界に一人で放り込まれつつも、木こりやローランドの力を借りつつ、少しずつ大人に成長していく。
1投稿日: 2023.10.12
powered by ブクログ本当に読んで良かった。ジブリの「君たちはどう生きるか」を観た後、宮崎駿がこの本を元に映画を作ったとのことで購入。私はほとんどの小説において集中し一気に読めるようになるまでにしばらく時間がかかるのだが、この本は最初のページからもう面白い。そして最後までずっと面白い。とても質の良いファンタジーだった。ファンタジーが好きであれば絶対に読むべき本。一家に一冊置いておく本。
5投稿日: 2023.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原題は「THE BOOK OF LOST THINGS, including one short story, CINDERELLA(A Version)」by John Connolly 宮崎駿監督「君たちはどう生きるか」ありきで読んだ。 帯文に「宮崎駿氏推薦 ぼくをしあわせにしてくれた本です。出会えてほんとうに良かったと思ってます。」と。 ファンタジーの読めない子供だった。 いや、正確に言うと、ファミコンゲーム→角川スニーカー文庫や富士見ファンタジア文庫、そしてファンタジー漫画は読んでいたので、サブカルチャーで美味しく加工されたファンタジーしか食べられなかった、と。 でも少なからぬ子供がそうなのではないかしらん。 駿が読み、戦時中の幼年期を思い出して感応し、きっと夢でデイヴィッドと同化しただろうと想像すると、ちょっと琴線に触れる。 というか、そもそも著者と読者の時空を超えた交流ってそうだよな。 作中、本の声という描写があるが、読者たる駿がそれを再現したのが、今回のアニメ化。 で、そこまで突き詰められないわれわれは、そのお裾分けを頂いている、と。 いまや児童文学やファンタジーが「正当な教養」と位置付けられているが、別に古き良きファンタジーを摂取しなければならないとは思わない。 が、引け目はある。 大人になってから「はてしない物語」に再入門("例の"映画は見たので)して、どこが悪いのだ。 子供に勧めたいが、たぶん乗ってくれないだろう。それでもいいのだ。 取り留めのないメモになってしまった。 本書、駿への影響元として読むぶんには面白かった。 が、もしそれなしで単体で読もうとした場合、途中で挫折したかもしれない。 あまりよくない意味で作者のひねくれた考えや、性癖のごときものが滲んできているので、しんどいところはあった。 むしろ中高生のころに読んでいたら面白がれたかもしれないと思える、いわゆるヤングアダルト小説という位置づけなのか。 調べてみたら、全米図書館協会アレックス賞(「12歳から18歳のヤングアダルトに特に薦めたい大人向けの本10冊」)受賞作らしい。
16投稿日: 2023.10.02
powered by ブクログダークファンタジー!想像力をかきかたてられる細やかな描写で脳内に登場人物の姿を思い浮かべながら読み進めました。サラッと読むのもよし、色々紐付けて読むのもよりよし、心にざらざら残る読み応えある作品でした。
3投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログ今はやりの映画の元ネタともいわれている本書。 あらすじで心を掴まれてしまったので手に取ってみた。 結論、面白かった。 少年の成長譚といえばそれまでなのだが、それ以上の何かが本書には詰まっている。 王道ファンタジーの面もあれば、およそ子供向けとは思えない描写もある。 本書は、成長したかつての少年が、自らの郷愁にも思いをはせるような、そんな物語なのかもしれない。 私は彼のように成長し大人になれているのだろうか。 色々と考えさせれつつも、穏やかな読後感をもたらしてくれる一冊であった。 追伸:映画も見てきた。別もんじゃねえか。
2投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久々のファンタジー小説。宮崎駿監督の帯を見て購入を決意。 かなりブラックだが深みのある大人向けのファンタジー小説。たくさん人が死んだり、暴力的な描写もあるので、苦手な人はいるかもしれない。 主人公はデイビッドというまだ12歳の子供。舞台は戦時中のイギリスで母親が病気で亡くなり、父と継母との間に子供が生まれ、自分の居場所を危惧しているおとなしい少年の物語。自己主張も得意ではなく、内向きで根暗で本を読むのが好き。だが、そのうち本の声が聞こえるようになり、本の世界に迷い込んでしまう。 最初は子供で現実を受け入れられない主人公デイビッドが嫌で、こんな子供のストーリーなのか…と思っていたが、本の世界観と謎めいた様々な登場人物に引き込まれ、気がついたら一気読みだった。 物語は読んでもらいたがっている、というフレーズが出てくるのだが、誰かが読むからストーリーが成り立つという逆説的かつ生物的な考え方が面白かったし、逆に読み手に合わせてアジャストされていい、ということを揶揄しているように見えた。実際、赤ずきんやヘンゼルとグレーテルを始め、有名な童話たちを本の中でブラックで残酷に書き換え、デイビッドが迷い込んだ本の世界で紹介していくのだが、主人公の子供っぽい価値観や行動を皮肉ったアレンジになっていた。ヘンゼルの行動は私的には幼稚なデイビッドに見えたし、赤ずきんのループの出現は父と継母から生まれたジョージーを体現していたように思う。 一方でガキで情けなかったデイビッドが命懸けの冒険をしていくにあたり、どんどん精神的に大人になっていくのも面白かった。化け物を引きつけて倒したり、騎士ローランドを追いかけて茨の城に入り、眠り姫の魔女を彼の代わりに退治したり…。 そして、最後には彼の最大の恐怖だった「ジョージーが生まれたことにより家族にとって自分は要らない子になったのではないか」という思いを自ら払いのけ、新しい家族を、弟を愛して受けいれて元の世界に戻っていく。 大人になってからの彼のストーリーが、あまり幸せな感じではないのが少し残念だったが、ある種ねじくれ男の呪いのようなものが最後まで残る感じが、単なるハッピーエンドではなく贖罪的な部分がある大人のストーリーだなとも感じた。
2投稿日: 2023.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
宮崎さんの新作に影響を与えた、というので読んでみる おもしろかった。 母親を失う男の子、新しい母親、新しい家 消えた叔父、死んでないと呼びかける母の声、そしてサギ! あれ、あれまんまじゃんかっっとツッコミまくりながらよんだ。 とはいえ、なんだろう?受ける主人公のイメージは全然違うような気も。 あと異世界がこっちの方がめっちゃぐろい。 これはまんま映画にはできんなーっと。 ジブリ映画の方は、まあ、人喰い鳥とか出てくるしよく考えると怖いんやけど色合いがカラフルな分何故か楽しい気分 けどこっちはなんか色合い暗いイメージ 途中で語られるお話もブラックーー 赤ずきんちゃんは狼と交わってなんか異形誕生やし、 白雪姫は小人たちこき使ってるし 王子様はお姫様じゃなくて失われた想い人を追ってるし なんか黒いバケモノに追われるシーンは あれ、カオナシが千尋追っかけるとこじゃん、とか思ったり あーでもこれ2015年発行なんでこっちの方が後でした とにかくファンタジーなのに全然ゆるくない、血みどろ ブラックファンタジーっというやつになるのかな。 そして圧倒的に邪悪なるものの存在がジブリにはない要素かなーーーっと思ったりもする。 ねじくれ男。どー考えてもいいもんっぽくはなかったけれど 後半に語られるこのものの邪悪さにうわああっとなる 結局、ただ間に合わなくて自滅って感じでもあったけど 取り返しのつかない過ちってあるよなーーっと ワナに堕ちないように気をつけねば なんかどーーしようもないほどの自分の中のドロっとした部分って目を背けたいけどあるもんで、 だけどそれに呑まれるのはやっぱり違うんだよなあ。 それはありたい自分じゃない、と思う。 失われたもの。手に入らないもの、 それはもう本当にどうしようもないもので、 終わりが来るまでは、私たちはきっとそれを失ったままで進むしかない 2015年に1ど読んでいることにレビューで気づく 恐ろしい 全く覚えていなかった
2投稿日: 2023.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これは宮崎駿さんのオビつけるのわかるけどモヤモヤする。 宮崎さんの「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎さんのではなく)の生立ちがここにあるんだろうなあと思うが、残忍だし、なんか辛いんです読むの。
1投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」で興味があったので、宮崎駿の「君たちはどう生きるか」を観たらよくわからなかったので、こちらの本を手に取りました。 グリム童話やギリシャ神話をモチーフにしている内容が続き、部分的に非現実的なので想像するのが難しいところもありました。 イギリス文学特有の残虐シーンやグロいシーンもありますので心臓が弱い方は遠慮した方がよいかもしれません。 あと文字の行間が狭くて老眼には読みにくかったです。 クライマックスで主人公のデイヴィッドに対して、子どもをさらうねじくれ男が"幻の王国”の素晴らしさのプレゼン場面が忘れられないシーンでした。 「人間は争い合い、傷つけ合い、痛めつけ合い、裏切り合う。それこそ人間がずっと続けてきた所業だからだよーーお前はやがて体を壊し、老いぼれて病に苛まれる。手脚は痛み、目はかすみ、肌は皺だらけのかさかさに成り果てる。ーー医者は殺してなんぞくれやしない。お前はぐずぐずと生かされたうえに、手を取ってくれる者も額を撫でてくれる者もないまま、やがて死が忍び寄り、暗闇の奥へと手招きするのさ。」 「だがこの国じぁあお前は王になれるし、痛みなどとは無縁のまま高潔に年を取らせてやることができる。やがてお前が死を迎える時がきたならば静かに眠りに就かせ、お前が望むままの天国で目覚めさせてやろう。」 なんとなく、必ず老いるし人間同士の争いもある現実の世界がいいのか、年もとらない平和な幻の王国がいいのか。という問いに聞こえました。 安心安全な日本、長寿大国の日本、平和な日本など人間社会に対する矛盾に行き当たった感じになりました。 もしかしたら駿さんもそこの部分を「君たちはどう生きるか」にしたかったのかもしれませんがね! ファンタジーはあまり好きではありませんでしたが、とても学んだような感覚になりました。
4投稿日: 2023.09.15
powered by ブクログ嫌いではないけど、しばらく読む機会のなかったファンタジー。帯の宮崎駿の名前で手に取った。 男の子だったディヴィッドが、いくつものゆがんだ物語が実体化した世界に引きずり込まれて、旅をする中で成長する。帰ってきた彼が、継母にも異母弟にも優しくなって、その後の一生を送るエピローグが良かった。ローランドも実は生きてて欲しかったな。
9投稿日: 2023.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
約450頁もあるし外国の本だし読み終わるのか不安だったけど、なんだかんだ没頭してしまい2日間で読み終わった 道中は残酷なシーンが多々あるのでウゲーッ!となるが、木こりやローランド等の魅力的な登場人物に支えられながら、ディヴィッドが成長していくのが良かった 誰かが読みだすと、物語は変わり始める。人の想像力に根を下ろしその人を変えていく。物語は読んでほしがっている、だから自分達の世界から人の世界へやってくる、私たちに命を与えてもらいにやってくる。 このお母さんの言葉好き あとエピローグにうるっときてしまった。 ディヴィッドおつかれさま。
2投稿日: 2023.09.04
powered by ブクログファンタジーを読んだのなんて、本当にいつぶりだろうか。久しぶりに読んだ物語がこの本でよかった。ダークファンタジーで、怖いんだけど、主人公と一緒に悩み、恐怖し、それでも危険に立ち向かい、少しずつ、少しずつ心が成長していく…幼い頃にファンタジーを読みながら感じた心の機微をあらためて体験することができたように思う。 やっぱり骨のあるファンタジーって面白い! はてしない物語も、読み返したくなった。
6投稿日: 2023.09.04
powered by ブクログ自分の空想の世界で自分の恐怖や不安を乗越え 力や勇気で自分自身を理解することができた 空想の世界で立派な大人へと成長して 現実の世界へ戻ることを決めたデイヴィッドは 最後にはまた戻り失われし全てのものを再びみつける 地上で送る人生は一瞬にすぎず、だから、 人間は誰でも自分の天国を夢に描く
3投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログ君たちはどう生きるか 映画を見たので すごく納得した気がした 子供向けの童話なんだけど ほんと童話ってバカに出来ないよね…
2投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログジブリファンとしてはどうしても読まないとと思って図書館から借りました。残酷なシーンがあったり、悲しい場面があったりで、ボリュームもすごくあったのですが、読み終わった後には主人公の少年の成長になんだかじわじわ感動させられました。色んな場面にジブリの片鱗を感じることもできました。ファンタジーではありましたが、これから生きていく中で、何を、誰を、大事にするのか、すごく考えさせられる素敵な本でした!
6投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログなるほど。 宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」(の原作そのものと言ってしまってもよいレベル)がオマージュを捧げた物語。 現実から物語に入り込んでしまった主人公の成長譚としてはエンデの「はてしない物語」を思い出す。だが、私は個人的にはこちらの方が好き。主人公の考え方に、より共感できることが最大の理由。本の囁きを聞くようになってしまう主人公が現実世界で直面するのは"喪失"と"嫉妬"だ。それだけに本作の描写ははるかにシビアでダーク。必要以上に残酷でエロティック。物語の世界観やリアリティが私好みだ。長過ぎるとも感じる前半エピソードと、中盤以降のダークファンタジー部分が、『虚飾の玉座より大切なのは正しく生きること』を丁寧に訴えていたことが分かるという展開も良い。 …という訳で、宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」を見てモヤモヤしている人用…かな。主人公が抱える心の傷の痛々しさや、繰り返し描かれる"これでもか"的な残酷描写で読むのが辛くなる人もいるでしょうからお薦めとは言い難いです。主人公は少年ですが『お子さま向け』ではない。全く逆です。 …なお、私は本屋で見るまでこの本の存在自体知りませんでした。映画は、『泉鏡花の世界観』を投影して見ていたんですが、勝手な思い込みでしたね。宮崎駿監督、さすがです。
48投稿日: 2023.08.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
孤独な少年が異界に迷い込み、困難を乗り越え成長していく、という王道ファンタジー。 赤ずきんや白雪姫などの童話のモチーフが、あるときは滑稽に、あるときはダークに捻じ曲げられて登場するのが面白く、敵役である「ねじくれ男」のキャラクターも強烈で印象深い。 主人公が旅する異界は、主人公の内面も一部、反映してはいるものの、完全な内面世界というわけではない。そこに義母の伯父やその義妹が住み着いていたり、異界で生まれ育った人物・ローランドが「この国はお前と同じように本当に存在する。だから、お前の心の奥深くから形づくられた、夢か何かのようなものなんだなどと考えてはいけないよ」と諭すシーンさえある。 (主人公が、ローランドがゲイであることに戸惑いながら、彼と彼の失った恋人との愛を尊重するようになっていく描写も、自然で説得力があった) 異界が都合の良い内面世界ではないから、結局、主人公は失くした母親を異界で取り戻すことはできない。それだからこそ、彼は、いま現実にあるものの大切さに気づき、その先に続く生活でも強く生きていこうとする。 それだけに、主人公が晩年の死の淵において、異界に舞い戻り、失くした父や妻や子どもと再開する、という結びは、とても優しく美しいながらも納得がいかなかった。 ───とはいえ、やはり物語として読み応えがあったから、評価としては難しいところ。 映画「君たちはどう生きるか」の翻案元なのでは、とのレヴューがあったことに興味を惹かれて読んでみたのだけど、確かに設定の多くが重なっていた。けれど、本書の核となる部分、映画の核となる部分はそれぞれに違っていて、それぞれ味わい深かった。
4投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログこれはもう絶対あの映画の構想の元である、というストーリーでした。 映画よりもだいぶ残酷だけど… 結局、夢だったのか現実だったのか… たくさんの経験を通してデイヴィッドがどんどん大人になっていった。本当は怖いグリム童話、とかもあるけど、それ以上に怖くて残酷。 人々が生み出す恐怖は果てしないな。
7投稿日: 2023.08.10
powered by ブクログスタジオジブリの新作「君たちはどう生きるか」の元ネタなのではないか?と噂されている本。映画の内容が伏せられているので、あらすじは省きます。 主人公の少年の成長の物語。 物語に出てくる人物や出来事は全て少年の心の中のメタファーなのだろうか? 映画の内容が気になるが、映画館に観に行こうか、金曜ロードショーでやるまで待とうか悩む。
43投稿日: 2023.08.04
powered by ブクログ某映画の原作らしいと思って積読していたものを読んだ。陰鬱でグロテスクな描写の多いダークファンタジー。行きて帰し類型の話で、童話アンソロジーかつ、はてしない物語の前半にも近い。心理描写がしっかりしている。読後感はスッキリとしていて、不思議な夢を見たような感覚。
5投稿日: 2023.08.02
powered by ブクログディビッドの冒険は、自分の弱い、他人を蔑む心を克服するためのものだった?随分と残酷な成長の為の通過儀礼だけど。
4投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログ【追記】2023.7.19 「君たちはどう生きるか」…! 映画観てびっくりした! 2023.3.7 行きて帰りし物語 よりはっきりとシビアな『ナルニア国ものがたり』のような印象 序盤はあらすじに対して冗長な展開で進んでいると思っていたけど、途中から一気にスピード上げて読めるようになった 子どもの頃に読んだ物語が、当時も、大人になった今も、少なからず自分に影響を与えているよなあということを再認識した
5投稿日: 2023.03.07
