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九度目の十八歳を迎えた君と
九度目の十八歳を迎えた君と
浅倉秋成/東京創元社
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総合評価

66件)
3.6
9
22
25
2
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『九度目の十八歳を迎えた君と』は、青春のまばゆさと、時の流れに取り残された心の影が静かに交錯する物語だった。過ぎ去った季節を再び見つめ直すことで、かつて疼いていた感情が輪郭を取り戻していく。その過程を描く筆致には“痛みを抱えた優しさ”が通底しており読後に深い余韻を残す。 特に印象的だったのは、物語終盤に見せる美咲の振る舞いだ。あの年齢のまま時間を積み重ねられない彼女が、感情を爆発させるように駄々っ子めいた姿を見せた瞬間、思わず息を呑んだ。だがその驚きはすぐに胸の底で温かさへと変わっていく。あれは彼女がようやく“自分の痛みを声にできた”という、長い静寂の果ての叫びだったのだと感じられるからだ。無垢さと危うさが同居したその表情は彼女の存在をより立体的にし、物語全体の切実さを際立たせていた。 過去を悔やみ、大人になることを恐れながらも、それでもなお前へ進もうとする主人公と美咲の姿は、誰の心にもひそむ「取り残してきたあの頃」へと静かに手を伸ばす。 青春が終わりゆく音と、再び歩き出すためのかすかな胎動。それらが重層的に響き合い、ページを閉じた後もしばらく心を握りしめて離さない。 美しいだけではない、苦さも混じった青春の再生譚。美咲のあの瞬間の幼さすら、物語が抱えてきた切なさと希望を象徴しているように思え、読後には静かな光が胸に残った。 パイセン本。

    1
    投稿日: 2025.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ある日向かいのホームにいたのは、高校時代に好きだった彼女。 しかし、自分はもう卒業から何年も経っていて社会人となっているのに、彼女はまだ高校の制服を着たまま……。 年齢を患った彼女の、思い残したこととは? とても綺麗でしたし、ミステリーとしてもどういう結末を迎えるのかわくわくしました。人が死なないミステリーもいいですよね。 大人になるって怖いかもしれないけど、私は学生時代よりよほど大人になってからの方がいろんな道を選べて楽だなって思っているので、そんなに怖いことじゃないよって伝えてくれる作品は好きです。 最後に主人公の謎も明らかになって、なるほど!と思いました。確かに、大人になってからはそういうこともあるかも。

    0
    投稿日: 2025.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校時代に片思いしていた同級生が、18歳当時の姿のまま高校生として駅のホームにいるところを見つけた主人公がその原因を探る、青春と恋と人間ドラマ。 何故か高校生の姿を保っており、かつその状態が受け入れられたまま高校に通い続けていること以外は普通の世界であることがいい意味でファンタジー要素を薄めており、 ミステリー感もありつつ、先に上げた青春や恋物語などを堪能。強いて言えばラストがあっさりしすぎかな、と思いつつも読後の心は爽やかに。

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    最初は無茶苦茶な設定だと思い、 軽視しながら読んでしまったが、 伏線回収や終わり方、言葉の重みにまで とても感動させられた。 年齢を重ねると言うことや、この国が いかに年齢に囚われているかを考えさせられた。

    8
    投稿日: 2025.10.13
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    みんなの感想みてたらあまり評判よくないのかな?わたしは好きだった。爽やかで。青春の特有の心が苦しくなる気持ちとか、焦りとか、思い出して楽しかった。美咲があのちゃんで再生されたのは私だけ…? プラモデルの中の紙、なんて書いてたんだろう

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いまいち良さを感じられませんでした。 ミステリーのオチがファンタジーという流れに慣れていないからかも。 歳を取らない理由に「えぇ……」と思ってしまいました。ここまで読んでそれ?みたいな。 連続殺人犯の犯行動機が「人を殺したかったから」というドラマがあったけど、あれと同じ感覚。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    最近ハマっている作者の作品。 だったのだが、この作品はあまりハマらなかった。主人公は遥か前に高校を卒業しているのだが、ある日ふと高校の同級生だった女の子が歳も取らずにいるところに遭遇するという話。その謎を中心に展開するのだが、いまいち物語に入り込めず。 自分が歳をとったから、という気がしないでもないが。

    0
    投稿日: 2025.09.12
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    若林踏さんの解説「青春という二文字がかける呪いを解体する。そのために浅倉秋成は小説を書いているのではないだろうか。」の一文に、共感しすぎた。青春を終えた(と思っている)者たちのハートを滅多刺しにしたのち、その手で介抱する様な話。オレンジレンジとか東京事変が懐メロとして扱われていたのが結構衝撃というか、理解してるつもりだったけど笑 感情移入できる主人公で良きでした。彼が感じる違和感の正体にジタバタしてしまった…。

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    「六人の嘘つきな大学生」の浅倉秋成さんの作品を続けて 内容未確認予約本で こちらも特殊設定ミステリでした 高校の同級生の少女がタイトル通り、9回目の18歳で未だ高校生の姿 たまたま駅のホームで見つけた29歳になった青年 そして同じ歳を繰り返す事は日常に受け入れられて、なぜ抜けることができないか?をたどるミステリです 少女にもいろいろあったんだな、と思いました

    117
    投稿日: 2025.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    浅倉さんの作品が大好きです。 一方、この作品は辛く感じました。 他作品もファンタジー×ミステリーなので私自身がファンタジーに納得がいかないタイプなのではなく、この作品は特に重要なミステリーの要素に納得できず終わってしまいます。 「これ、もしかして最後まで明かされないやつ?」と途中で勘づいてから読むのが辛く、そのせいもあって本来のこの本の魅力を堪能しきれませんでした。

    0
    投稿日: 2025.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1日で読んだので面白かったと思う 年齢が重要といっている割には、自分の年齢を30歳手前などと曖昧にされていたのが腑に落ちた 何者でもない自分が「何かに没頭している人間になることができている」というのはとても共感できた。実際、私が今までほぼしてこなかった読書を始めたのもこれに近いものがある また、「ギターケースを背負っているような人間に音楽という分野で認められたという事実が大切」など主人公に共感できる部分が散りばめられており、わかる…とにやにやしてしまった

    1
    投稿日: 2025.04.13
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    店頭で見かけた時に、二和三咲という名前に縁を感じて購入。 登場人物と共に自分も青春時代にタイムスリップしたかのような没入感で、謎の解明に向けて一息に読みたくなる作品でした。 ラストの主人公がもう少しわかるような表現だったら、で▲1、その手前の2人の会話の尻切れ感で▲1、という感じでした。 「君の名は。」も当社は同じような結末を描いていたらしい。 が、スタッフとの協議を経て公開された形に変更になったと聞く。個人的には変更後の方が好きだったため、この作品の感想も辛めかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    青春時代の眩しさと、それを諦めながらも最善を尽くしていく姿を感じられました。 特殊な設定のため、好き嫌いが分かれるかもしれません。 「俺がすでに通り過ぎてしまった、青春のただなかにいる。」

    12
    投稿日: 2025.02.14
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    「最後そう来たか」って感じ!ちゃんとタイトルを理解してなかった〜〜。 色々刺さるところがあってまさに青春!いい物語だった!! SFやファンタジー系よりなんだけど、しっかり日常とかけ離れていないのが、この作者の凄いところかなって思う!

    0
    投稿日: 2024.12.04
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    “年齢を患う” この表現に痺れました。 歳を重ねることをやめてしまった同級生。割とすごい異常事態なのに、すんなり入ってくると言うか、読めてしまうのも筆力のなせる技。 SFはあまり得意じゃないけど、これはページをめくる手がとまりませんでした。 浅倉秋成さんの作品、やっぱり好きだな。

    0
    投稿日: 2024.11.06
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    かつて好きだった同級生を18歳のままの姿で見つけ、なぜ彼女は18歳のままなのか、そして自分以外の周りの人は彼女の年齢が止まっていることを変に思わないのか。 浅倉秋成さん3冊目。SF味のある話でした。 途中まで中弛み感あったが、終盤は怒涛のどんでん返し。伏線回収も見事。 切ない展開もありつつ、最後はあたたかくもあり。 終盤の追い上げでやはり浅倉秋成さんの話は好きだな、と。

    1
    投稿日: 2024.10.27
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    再び特殊設定!!同級生が歳を取らないのはなぜか?の謎を探るべく、主人公が東奔西走する青春ミステリ。 普通におもしろかった!けど、真相とか含めて全体的にパンチが足りないのと、最後の方のどんでんがちょっと予想できる。展開は予想できないおもしろい。大人になるにつれて夢をあきらめてしまう人たちへのアンチテーゼ。無意味に思えても、何かに向かって一生懸命がんばる学生時代のアツさ。メッセージ性感じる。

    2
    投稿日: 2024.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初のストーリーはとっても良くて、見ていて想像するのが楽しかったけど、最後のオチがあまり分からず。 あまりスッキリしない展開だった。

    2
    投稿日: 2024.08.20
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    青春時代の無意味さが懐かしく、くだらない事で一喜一憂していた恥ずかしくも懐かしい時代を思い出させてくれた。伏線回収も見事。

    7
    投稿日: 2024.07.09
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    浅倉先生の過去作品全て買ったので読んだ。 んー。。。これは微妙だったかな…。 オチもあんまりだし 18歳のままの疑問もあんまり

    8
    投稿日: 2024.05.25
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    駅のホームで出会った女性は元同級生で姿が高校生のままだった。年齢も18歳から年をとっていない。主人公は周りの人物に話を聞いて謎を解決していく。伏線回収も鮮やかだし、年齢や老いに対しての問いも作品の中で思考できた。

    1
    投稿日: 2024.05.15
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    タイトル通りに9回18歳の高校3年生を繰り返しているヒロインのお話。 主人公が彼女が18歳を繰り返しているのを終わらせようと走り回ります。 彼が学生の頃に出会った教頭先生がとても素敵な先生でした。

    1
    投稿日: 2024.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一行目から私を引きこんでくれる作品でした。 主人公は年老いているのに、彼の目の前に現れたヒロインはどう見ても十八歳の頃の姿をしていた。というストーリーから始まる展開に、「どういうこと?」という疑問が吸引力となって、どんどん読み進めてしまう作品でした。 私の動揺と同じように、主人公も驚いているので、シンクロしたような気持ちで読めたのも良かったです。読者が今、どういった気持ちで読んでいるのかを想像しながら書いている作者さんだと思いました。 そして、青春時代の後悔やちょっとしたやらかしが妙にリアルで、読んでいて胸が痛くなるような箇所も多かったですが、そこも良かったです。青臭さがしっかりと描かれていて、とても人間味に溢れたキャラ造形ができているなと感じました。 大人になったことへの哀愁と優越感。色々な感情に折り合いをつけながら、前を向いて歩いていく主人公の姿に、胸を打たれる思いがしました。とても素晴らしい小説だと思います。

    1
    投稿日: 2024.03.26
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    そういう理由で9回も18歳できる? 考え始めて読んでしまうとモヤモヤするから、 途中からは二和の若さの謎だけを考えて読み進めた 教頭先生いい人だなー… 仲違いしてる先生はちょっとなー… みたいな。でもそういう先生っているよね

    1
    投稿日: 2024.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SFミステリー。SF物はほとんど読みませんがこれは面白かったです。 思いっきりネタバレ↓ 二和が18歳を繰り返す理由が判明し、伏線も回収されてスッキリと思ったらまさかの間瀬、、、 間瀬がなぜ自分の年を勘違いし続けていたのか分からなかったですが、どこかに伏線あった? そして年齢を3歳間違えてたぐらいで吐血するのも納得いかなかった。 「彩雲」に入れた夢のせいかと思ったけど、何と書いたか明かされなかったですね。 その辺りがモヤモヤしました。 教頭先生のキャラが最高でした。

    2
    投稿日: 2023.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初の頃のラノベノリからかなり落ち着いた作風になった作品。 18歳のまま成長していないかつての同級生と再会した主人公が、なぜ彼女は18歳を繰り返すのかその原因を自身の過去を紐解きながら、他の同級生と再会しながら、突き止めていく。 さすがの浅倉秋成で、回想エピソードの中にさりげなく出てきた会話や描写がきっちり伏線になっていたり、違和感のあった表現が綺麗に謎解きされたりで終盤は毎度のことだけど止まらない。 ヒロインの子の「大人になるのが怖い、夢が叶わないことが怖いんじゃない、それを許容する大人になるのが怖い」というセリフ、かつて自分が19歳の頃に抱えていたまさにそのままの思いで胸が苦しくなった。若いの一言ですまされたくない切実さと必死な気持ちが確かにあって、でもそれすらきっと忘れていく自分に恐怖を感じていた。 あれから10年以上たって、まさにあの時自分がなりたく無かった、全てを忘れた大人になってしまったけど、なりたかった自分になれている人はほんの一握りだろう(そもそも私に夢なんか無かったような気もするし)。 「どんな地点からも最善の跳躍を決めることだ」 だからこそ、教頭のこの言葉は、それこそ老若男女問わず心に刻みつけて座右の銘にすれば良いと思う。救われる。頑張れる。 しかし、個性の前に年齢が立ちはだかる。言われてみたらその通りで、年齢抜きでその人の本質そのものをみれている人なんてどれくらいいるんだろうか。。。と、色々感銘を受けました。

    0
    投稿日: 2023.08.26
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    うーん。不思議な物語だった。 あまり現実的なことを考えてしまうと多分読めなくなるので、世界観を受け入れてあまり深く考えずに読み進めるべき。 誰しもみんな、いろんなことを乗り越え受け入れて、歳を重ねていくんだよね。

    62
    投稿日: 2023.08.06
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    18歳を9回過ごしている女性の謎を解くお話。 序盤はだいぶ楽しめました。 中盤から雲行きが怪しくなり・・・ラストにいたってはご想像にお任せしますパターンが数か所あり。 苦手。 小説とはいえ、正直、卒業後どうなったかの方が気になる。 オススメできない一冊となりました。

    0
    投稿日: 2023.07.05
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    青春もの、というよりは、青春に未練ある30手前くらいの人間に的確に刺さる本だ。 一箇所、「うーんそのことを肯定的に書くのは私の倫理観的にどうもね…」って描写は、ちゃんと伏線でした。うまいなぁ。

    2
    投稿日: 2023.06.13
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    主人公の男子高校生が高校時代に恋をした女性は、18歳の姿のまま高校生活を続けていた。 駅のホームでその姿を見つけたところから、物語がスタートする。 ミステリーというより、青春群像。高校時代の甘酸っぱい記憶が蘇り心が締め付けられます。主人公の間瀬に感情移入してしまいました。高校時代に戻りたい、、。

    2
    投稿日: 2023.05.31
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    全てではないが、物語の結末がなんとなく予測できてしまって、後半の伏線回収にあまりどきどきしなかった。 個人的には「六人の嘘つきな大学生」の方が好き。

    0
    投稿日: 2023.03.25
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    設定がおもしろく、ミステリとして興味深かった。 ただ、なぜ18歳のまま留まり続けることができたのか、そこには触れないんだな…という感じ。 手紙の内容や二和の返事が気になる!!!

    0
    投稿日: 2023.03.19
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    主人公の過去の話も間に少しずつ挟まれているパターンで、私はこの形式が好きだからいつもよりもワクワクしながら読んだ。 やはり浅倉さんというだけあって、高校生の心理の描写がお上手。 最後のシーンではよくわからないところもあったが、総じて楽しめた。

    1
    投稿日: 2023.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    題名からも年齢をテーマにした、現実では起こり得ないミステリー。歳をとらない同級生との恋愛話と思いきや、いやいや我々中年にもガッツリ勇気をくれるものでした。 そんな世代には投げかけているのではないのかもしれませんが、教頭先生の言葉、「大事なのは現状からの跳躍力」。 その後間瀬さんから二和さんにも伝えていましたが、何かとくたびれてしまっている自分にも響きました。まだまだだと。 展開も二和さんの問題が一段落し、異色ながら爽やかに恋愛物として終わるのかと思ったら…… 重ねてチカラをもらえた終わり方でした。

    6
    投稿日: 2023.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的には読みやすく、楽しめました。 途中から実は間瀬はもう死んでるのかなと思ったけど違いましたね。 ラストで間瀬の年齢がズレてるのくだりは??となったが、小説のタイトルをみて数えて、あっ!ってなりました。 関係ないけど、会社の改善提案の寸評が暴論とはあまりにも酷く、なんか悲しい。これじゃ形だけのものになるわな。

    0
    投稿日: 2023.01.29
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    高校生の時分、恋(片想い)に身を焦がしていたアラサーのあなた。ぜひ読んでみてください! 赤外線通信やら絵文字メールやら、高校時代の甘酸っぱくてほろ苦い青春の日々が思い出される描写が幾つも散りばめられていました。 当時は至って真面目に、そして一所懸命に生きていたのに、振り返れば青さと行動力と不器用さが余りにも眩しくて、少し愛おしい。 そんな青春の追憶の物語。 伏線もきっちり回収され、スッキリとした読後感です。 「六人の嘘つきな大学生」と同じく、著者と同世代ならではの楽しみ方ができた一冊でした。

    2
    投稿日: 2023.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学生ならではの葛藤や空回りにすごく共感しました。 最近高校時代のことを思い返す機会が増えましたが、そのたびにもっとこうしておけば良かったと思うことが多く、過去を振り返る形式の本書はすごく自分に刺さりました。 自分が大人になっても、常にその時の最善の跳躍を決めたいと思うようになりました。

    1
    投稿日: 2022.09.25
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    タイトルで興味でたけど、18才のままの彼女に周囲が違和感を持たなかったり、モヤモヤしたまま読み進めるのがだるくなって…特殊設定は嫌いじゃないけど、これはなんかしっくりこなかった。 途中でやめました。

    4
    投稿日: 2022.09.21
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    九度目の十八歳を迎えた君と (浅倉秋成) 久しぶりの創元推理文庫にわくわく。 しかも謎は、主人公は同級生だった二和と駅で出会うが、なんと彼女は時間が止まったままの高校三年生のままだったって状況!さらに周りの人間は、そのことに何も違和感を持たずに受け入れている世界。さて、この状況をどう謎解くのか、それに興味があって読み進めました。 しかし、読み進めると、この作品は青春時代の青臭さや一途な気持ちやデリケートな感情など、さまざまなことを通して、作者が言いたいことを言わせるために、このありえない設定が必要だったようにも思えてきます。納得いく結末という訳でもないけど、個人的にはもやもや感が残ってよかったかも。 教頭先生が魅力的。でも、9年も教頭をやっているのが謎。 9年も高校3年生をやれば、どこの大学でも合格するのではって謎。 高校時代に思いを伝えられなかった彼氏や彼女がいた方におすすめ(笑)

    0
    投稿日: 2022.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    解に絡む要素が多くてミステリとしてはすっきりしない。最後にもうひとつ盤面をひっくり返してくるとこは意外性あってよかった。

    0
    投稿日: 2022.07.19
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    高校時代を無為に過ごしてしまった、あのときこうしていれば、という思いがあるからこそ、とても心に刺さる1冊。 勿論、決して後ろ向きなだけではなくて、「今だから取り返せるものもきっとある」と感じた。 人生には、『出会うべくして出会うもの』があると思っているが、 私にとってこの1冊もそれだと思った。

    0
    投稿日: 2022.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「六人の嘘つきな大学生」と「俺ではない炎上」がすごく面白かったので、著者の他の作品も読んでみようと思ってこちらが3冊目。 一気読みしてしまったけれど、SF設定と青春小説が個人的に苦手分野だったのか、最後まで読んであまり響かなかった…。 夢は変わってもいい。いくつになっても、その時の夢に向かって前進しろ、というメッセージ性があるのは、良かったなと思った。 

    3
    投稿日: 2022.05.29
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    最後にボロボロと 大きく泣ける訳でも ないんだけど 途中、途中に出てくる 「年齢」に対する言葉が グサグサと突き刺さり リアル18歳にも リアルアラサーにも 「今」が、なんとなく 過ぎ去っていってる 全ての人に 「ちょっと読んでみりん!」 と、kojiさんは 言いたい。笑 あと、教頭 かっきぃ◎

    0
    投稿日: 2022.05.04
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    アラサーになった僕は、朝の通勤電車を待つホームで信じられない光景を目にした。同級生が高校生の姿のまま、向かいのホームにいる。 彼女はどうして歳を取らないのか。 どうやら高校3年生に未練があり、縛られているようで…。 何とも不思議な話だった。 文章はとても読みやすいが、内容はまあまあだったかな。

    0
    投稿日: 2022.04.22
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    高校の頃の同級生が19歳になることを拒絶している理由を探るという、ちょっと特殊状況なミステリー。特殊設定ではあるものの、その設定に基づく展開の描き方が巧みです。気を抜いてると作者が描く特殊状況に自然と取り込まれてます。

    9
    投稿日: 2022.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    そういえば、僕は「成長」を描いた小説が好きだった。それも、自身が行動し血肉を自ずから増やす物語が。 ここには、ファンタジーから始まるミステリが描かれ、青春と大人の残酷さ、そして両方を慈しむ様が確かに書き記され、さらには明日へと向かう主人公が居る。 なんだか、僕も少しばかりセンチメンタルな気持ちになってしまったようだ。でも、それは恥ではない、と思う。そう思いたい。そして、僕も少しは前を向かなきゃ、なんて考えさせられるのであった。

    0
    投稿日: 2022.03.23
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    今回もSFテイストな青春ミステリでとても良かった…! この人の書く青春描写がすごく好み。主人公の考えなんかがしっくりくるなと思ってたら、ほぼ同い年だった。鳥インフルエンザとかアスベストだとか、華麗なる一族とか…あとは真鍋の歌がちょっとブルーハーツぽかったり。青春時代ドンピシャ。 9年ぶりに見かけた高校時代のかつての片思いの相手は、今も変わらず高校生だった。 SFテイストなんだけど特にそこが深掘りされることなくて、周りはそういうこともあるよね、なんて体で受け入れるものだから主人公もおかしいとは思いつつも受け入れ態勢にならないといけない。 そしてそれでも美咲に未来を歩み始めてもらうために、主人公は美咲を高校生にとどめる理由を探すためにかつての同級生に会っていく… 星は5でもよかったんだけど、これの前に読んでた浅倉さんの二作『ノワールレヴナント』『教室がひとりになるまで』に比べると、今ひとつこれ!という押しが弱い気がして4にしてみた。 「大人になればボキャブラリーも増えるし、会話もウィットに富む。オレンジレンジだって歌うし野球観戦だってする。ツーリングだってするようになる」 何気ない台詞だったのかもだけどすごく好き。 ただ美咲の友達の女の子が、なんか無愛想であまり魅力もないのに主人公への告白が押し付けがましくてちょっと嫌だった。 全然好きになってもらえる要素ないのに「付き合ってくれますか?」とか押せ押せで引いたわ… 好きな人になかなか素直な態度とれないのはわかるんだけどね…

    3
    投稿日: 2022.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SFテイストな青春ミステリ小説。とても面白かったです。 なぜ18歳を繰り返しているのかの謎を解く過程で描かれる高校生活がとても瑞々しい。 現象の説明とか一切ありませんが、そこは個人的にもどうでもよかったです。 『六人の嘘つきな大学生』がとても面白かったのでこちらの作品も読んでみたのですが、浅倉秋成さんの作品のテイストがとても好きです。他の未読作品も読んでみようと思います。

    1
    投稿日: 2022.03.08
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    六人の嘘つきな大学生、教室がひとりになるまで、連続二冊を読み終わって、この作者の物語にハマったところ、残りの作品も読んでみたが、正直最初の二冊と同じレベルではない。 本作から伝いたいこと自体が面白いが、設定も伏線もあまり面白くないです。

    1
    投稿日: 2022.02.19
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    浅倉さんの小説はなんと言っても最後にかけての散りばめられた付箋回収が美しい。 年を取ることについて考えさせられる、それと同時に青春時代を思い出した。 今あるところから最善の跳躍をすること。この言葉はこれからも忘れないで生きたいと思う。 とても感銘を受けた一冊でした。

    1
    投稿日: 2022.02.11
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    歳を重ねるとは…。考える。月並みではあるが、得るものと、失うものがある。失うと聞くとネガティブっぽいけど、そうじゃないのかなと、考える。

    0
    投稿日: 2021.11.23
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    終盤のの間瀬と二和が対峙するシーンは二和の言葉にドキッとした。 私は今大学生で子供でも大人でもない曖昧なところにいると思う。この先の人生はどんなことがあるかわからない。今いるところでの最善の跳躍を決めていくしかない。とても心に沁みた。

    5
    投稿日: 2021.10.20
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    おそろしく真っ向から「失われた青い春」に対峙した作品。 ヒロイン・二和が自分の年齢を止めた理由、夢を諦めそれがオトナになることだと嗤う大人への嫌悪感をまくし立てる場面は、ある程度オトナなら、むず痒さと羞恥となんらかの反発を覚えずにいられないと思う。 主人公・間瀬の口を通して、「人はそんなに長く子どもでいることを許されない」と書かれているけれど、作者自身は、「青春」を美化することも懐かしむことも捨て去ることも、同じレベルで見つめ、公平に扱っている。 この透徹した視点こそ、浅倉秋成の魅力。 二和の年齢の謎解きと見せかけて、この作品は青春の群像劇だ。 間瀬はマサに「魂の救済者」で、二和は青春の純粋な結晶体。真の主役は「失われた青春」であり、間瀬も二和も作者が遣う人形感が強い。 物語のテーマは胸に残るが、キャラクターへの愛着や魅力をもてなきったところが少し残念だった。

    5
    投稿日: 2021.07.29
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    単行本うらすじよりー いつもの時間より遅めの九月の朝。 通勤途中の駅のホームで僕は高校の同級生・二和美咲の姿を目撃する。十八歳のままの姿の彼女をー。二和は僕が卒業してからもずっと十八歳の高校三年生として通学しているという。周囲も不思議とは感じないらしいが、彼女に恋をしていた僕だけが違和感を拭えない。何が彼女をその姿に留めているのだろう?最初の高校三年生の日々にその原因があるはずだと考え、僕はかつての友人たちや恩師のもとを訪ね、二和について調べ始めた。ファンタスティックで切ない追憶のミステリ。 この作品では二和美咲が何度も高校三年生を繰り返しているのに主人公の僕こと間瀬以外は誰もおかしいと思っていません。当たり前のこととして受け止めています。その辺がミステリアスではありますが、私にはよく理解できませんでした。 最後のメッセージがすごくよかったと思いました。 「みんな年を取るにつれて、現実に直面する。夢ばかり見ていられなくなっていくのは仕方ないことだ。誰も望んで希望や夢を放棄しているわけじゃない。もがく子供には存分にもがいてもらった方がいい。もがく環境を整えてやるのが大人の仕事なのだーでもきっと君はもがきながらも前に進まなくてはならない。子供とは、そんなにも長く続けるような身分ではないのだ。年齢がなんだ。そんなものを言いわけにしているうちは永遠に子供だ。俺はもう二度と自ら年齢を間違えない。誰も死んでなんかいない。人は生きてるかぎり、間違っても死んでなんかいないのだ」

    61
    投稿日: 2021.07.29
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    大人になりたくないから、本当に歳をとるのをやめてしまった。9回も18歳を続けている……。何それ羨ましい(笑) 最近年齢を重ねることに焦りを感じ、昔に戻りたいとばかり思っているせいか、この設定が羨ましすぎて。年齢を患うって言うのなら、私も大して変わらないなと。何だか読んでいて痛かった。 誰だって何かしらは後悔を持っているだろうし、ふとした時に思い出す事はあるだろうけど、ずっと引きずり続ける人ってどのくらい居るのだろう。 個人の精神的な問題、恐怖もそうだが、色々と未来が心配な昨今。何だかすごく刺さった。 この物語の人々は、ちゃんと前を向いて歩けたけど、誰にでも救われる日が来ればいいな。 それにしても、教頭先生が最高だった。

    1
    投稿日: 2021.05.19
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    30代を目前に控えた主人公が高校時代のある謎を解くために奔走する、というお話。 現在の主人パートと高校時代の追想が交互に描かれるが 高校時代のパートを読み進めるのに苦労し、現在パートはスラスラと進むのは、自分が高校時代から余りにも遠くに来てしまったのかも。 特異な設定に沿ってストーリーが展開するのだけれど 登場人物が違和感を感じていないが読み手のこちら側は設定に違和感を覚えてるしまって、その辺りの地ならしが足りないかな?とも感じた。 著者の他の作品も続々文庫化されるとの事で、他にも読んでみたいとは思った。

    1
    投稿日: 2021.05.12
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    彼女が十八歳に留まる原因は最初の高校三年生の日日にある?僕は友人や恩師を訪ね、調べ始めた。注目の俊英が贈る、ファンタスティックな追憶のミステリ。(e-honより)

    0
    投稿日: 2021.05.11
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    ミステリーとして読むと張り巡らされている伏線を見事に回収していくストーリーテリングは、さすがは浅倉秋成という感じでした。 一方でヒューマンドラマとして詠むと、高校生時代や大人になってからの理想と現実や、夢や妥協など考えさせられるテーマが描かれていて、今の若者もかつての若者にも読んで欲しい作品だと思います。

    2
    投稿日: 2021.05.09
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    時が止まったり進みすぎたり、時間の概念が一つではないことを具現化した青春SF。 読み終わって思い返すと結構おもしろいつくりな気がするけど、読んでるときはちょっとこうだるかった。

    2
    投稿日: 2021.04.11
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    何やら不思議な話だったな。 18歳から抜け出せずにいる二和美咲。それに気付いた間瀬は、過去を思い出しながら、その謎を明かしていく。 間瀬の高校時代。 先輩が抜けて部員1名になった新聞部。活動は新聞を読み、プラモデルを作ることと決める。それを静かに認める教頭。 こんな教頭先生がいたら、高校時代楽しかったかもね。 「大事なのは夢が破れることを恐れることじゃない。昔の夢にこだわりつづけることでもない。どんな地点からも、最前の跳躍を決めることだ。」 間瀬が書いた手紙を読んだ、二和からの返事が気になるなぁ。

    2
    投稿日: 2021.04.03
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    なぜか18歳であり続ける「彼女」と 当たり前のように時を刻み続ける「世界」 そしてその矛盾に疑問を持つ「自分」と 疑問を持たない「周囲の人々」 全てに謎が隠されていて 全てに真実が埋め込まれている 綺麗な終わり方ではないかもしれないけど 誰も予想できない展開が隠れミッキーのように随所に隠されている 通り道では気づくことはできないけれど 帰り道で振り返ってみると巧妙なトリックのタネを発見することができる

    1
    投稿日: 2021.03.31
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    駅のホームで見かけたのは18歳の姿のままの、かつて恋した同級生。加齢が止まる原因は外因的、あるいは内因的な理由である。この現象に対して主人公だけが疑問を持ち、他の人は受け入れてしまう。と、こういう現象の青春もの。 青春の空回り、思い出は快感と鈍痛を伴うもので、それはどうしようも無いけれど、前に進めたラストはよかった。 主人公も年齢がわからなくなっているから、彼女に疑問が持てるというのは面白い、完全に舞台装置でトリックはないと思ってたので。 でもまぁ、物語としては読みやすいが、少し物足りないかなぁ。

    0
    投稿日: 2021.03.07
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     不思議な物語。通勤途中の駅のプラットホームで、9年ぶりに見かけた彼女は高校生のままだった。Why? 主人公は、この謎を追って、昔の同級生や彼女の現在の同級生達に話を聞く。この辺は読んでいて違和感ありありなのだが(おそらく作者の狙い)、次第に明らかになる主人公と彼女の過去。そして現在。これもやはり青春ミステリーなのか。  そして、最後はそんなこともあるのかなと妙に納得(?)させられた不思議な物語だった。昔の彼女が歳を取らないなんて、ちょっと雨月物語を想像させられたのだが、どちらも作者の名前は同じ「秋成」だ

    20
    投稿日: 2020.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もうすぐ30歳のサラリーマン間瀬がある日、駅のプラットフォームで高校の同級生二和を見かける。しかし二和は高校の制服を着た18歳のままだった。って、いやそれどういうこと?永遠に年を取らないっていうSF設定?あるいはファンタジ?でも彼女の元同級生からその謎を解いて欲しいと頼まれる。つまり、本人も周りも「年を取らない」ことを理解してはいるようだ。彼女に何があったんだ、なぜ彼女は年を取らないだ。元同級生たちはなぜずっと18歳のままの彼女を受け入れているんだ? 二和に恋していた間瀬の、謎解きの旅が始まる。この、間瀬の過去を探す旅がいい。元同級生を訪ね二和との話を聞いて回る。なぜ間瀬がそこまでやるのか。二和との本当の関係は。そのあたり、甘くて痛くて恥ずかしくて尊い、まさに青春だ。自分の18歳の恋の空回りを思い出し悶絶する人、多いだろう。わかるわかるの大合唱が聞こえるようだ。高校時代の教頭の存在もいい。いい先生だ。こういう先生に出会えたことは大きな財産だな、間瀬君。 そして明らかになる「真実」。18歳のまま高校にい続ける理由。け、れ、ど! 年齢って、なんなんだろう。1年ずつ年を取ることっていったいなんなんだろう。なんなんだろうね。

    2
    投稿日: 2020.12.06
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    年齢の概念を変えさせる物語で、SFなんだけれどもミステリーの要素もあり、ふっと立ち止まらせてくれる感じにさせてくれました。 30歳の主人公が、通勤途中、ふとホームで目撃したのは、18歳のままの同級生・美咲だった。これは現実?なぜ高校生の制服を着ているのか? 高校生だった過去の記憶と振り返ったり、友人や恩師に会ったりと美咲の隠された真相が明らかになっていきます。 ずっと18歳のままの美咲ということなので、「美咲の親は?」「高校生の間、お金は?」という現実的な問題を読んでいる間考えていました。終始、そういった所が描かれていないので、これは現実ではなく、パラレルワールドとして解釈しました。 美咲をいかにして19歳にしていくのか。最初の方は、美咲との出会いや部活の光景など高校生ならではの青春さを感じさせてくれるので、ミステリーというよりは青春小説でした。当時流行っていたアイテムも登場し、懐かしさも込み上げてきました。 また、現在の主人公のパートでは、普通に18歳のままの美咲と普通に会話しているので、こちらが変なのかと思うくらい違和感を感じました。 その後は、「今」の美咲の同級生や「過去」の同級生、昔の先生と出逢いながら、なぜ美咲は卒業できないのか、段々とミステリーの要素が入っていきます。 その真相は残酷であり、一気に甘酸っぱさから苦々しい雰囲気に変わりました。 秋倉さんの小説は初めてでしたが、伏線の張り方が面白かったです。全て回収というわけではありませんが、何気ないエピソードが後に大きな鍵となって、真相へと導いてくれるので、真実がわかった瞬間、「あーなるほど」と思わず納得しました。エピソードの裏側では、こんな真相が隠されていたんだということで、話の奥行き感が増しました。 ミステリーとしても楽しめましたが、ヒューマンドラマとしても楽しめました。 高校生が考える夢や理想、大人になって感じる理想と現実を一歩引いたところから俯瞰的に捉えていて、ちょっと考えさせられる部分もありました。 なかなか理想通りにいかないのが人生であり、上手くいかないのが多数かと思います。それをどう自分にとって、楽しめる人生にしていくのか。 高校生に思い描いていたものとは違うかもしれないけれども、今が楽しめればイイじゃん。そんなことを読んでいる時に思いました。

    3
    投稿日: 2020.11.30
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    ある日、向かいのプラットホームに同級生を見つけた。だが、何かおかしい。彼女は高校生の制服を身に着けていた。 卒業してもう何年も経っているのに。

    1
    投稿日: 2020.11.29