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powered by ブクログ【2024年7冊目】 川上弘美さんワールドにどっぷりと浸れる22の短編集。短編なので、どのお話も数ページの間だけの展開にもかかわらず、濃厚な物語の世界を楽しむことができました。短編の中でもうっすら続いているものもあったりして、読んでいると「おっ、これは」となるのも良かったです。 1番好きなのは、「ナツツバキ」でした。人間の私とコロボックル並の大きさの山口さん。違うのはその大きさだけなのに、その大きさの違いが2人にとっては、とても大きい。 恋を軸にしながらも、それだけではなく、どこか不思議な雰囲気もありつつ、現実と虚構を行ったりきたりする物語たちを堪能させて頂きました。 何度でもゆっくり読みたくなる一冊ですね。
1投稿日: 2024.01.16
powered by ブクログ一遍一遍読むたびに、はぁとひと息ついて、余韻に浸りたくなる。なんだかわからないけど、噛み締めたくなる。 この短編集を手に取る前に、『ざらざら』『ぼくの死体をよろしくたのむ』を読んでいたので、リンクするお話を見つけるたびに感動していた。もちろん、この短編集から読んでも十二分に楽しめると思う。 『ざらざら』よりかはソフトな恋模様だった。 それぞれ異なる恋愛をしていて、チープな言い方になってしまうが、面白い。 表題作『パスタマシーンの幽霊』が特に大好きで、料理の不得意な主人公がケチャップごはんをつくるシーンが一番のお気に入りだ。短編集を読み終わってからも、この部分は何回も読み返しているし、実際に真似して作ってみたりもした。本文のかわいい言い回しを思い出しながら、それにしたがって。それで、結構おいしかったので、適当にごはんを食べたいときはこれを作るようになりました。本当に好きな短編、というか、レシピの書き方。がさつで適当なご飯なのに、主人公の説明口調が丁寧でかわいらしいんです。 「炊きたてのごはん(炊飯器があるので、ごはんだけはふつうに炊ける。なんてありがたいことなんだろう)を茶碗によそって、バターをひとかけ、ごはんのてっぺんに落とす。……………(続く)」 どうでしょう、ここまででも既にかわいいですよね。 「おしょうゆ」「お箸」と丁寧に言ってるのが良い。 「そまったへん」と適当なのも良い。 これだけで、なんとなくの主人公の性格とかバックグラウンドが見えてくるような気がする…大袈裟だけど。 ひらがなの使いどころと、擬音の使い方、説明の仕方が絶妙で、胸を掴まれた。暗記したいレベルで好き。 これってもしかして、詩なの? このレシピ、みんなに読んでほしい…!!!!! まだこのケチャップごはんをつくったことがない方には、一度ぜひつくってみてほしい。おいしいから。
2投稿日: 2024.01.13
powered by ブクログ川上さんの小説で思うこと。 綺麗だけどハンカチじゃない違う布で手を拭いた気分?!みたいな感じ。 それが心地良さと居心地の悪さの共存的な感じ。
0投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログ『ざらざら』の続編。 ちりちりと心を焦がす残り火を、最後は自分の息でふっと消す。「恋のお葬(とむら)い」をするような短編集だった。どうして恋は、好きなればなるほど上手くいかなくなってしまうのだろう。同じくらいの「好き」じゃなくていいから、あともう少しだけ、一緒にいる口実にできるくらいの「好き」でよかったのに。 「杏子とおかまの修三ちゃん」、「誠子さんと山口さん」の連作短編が大好き。
0投稿日: 2023.07.31
powered by ブクログ久しぶりに川上弘美の作品を読んだ。 川上弘美作品に出てくるちょっと行儀が悪かったり、性格に難アリというような主人公をチャーミングに描いているところが好きだ。作品内の他キャラクターには「チャーミングですね」とは認識されていなくとも読者にはどこか可愛く思えるし、そういう少しの「難」を抱えた読者をちょっと救う話ばかりだ。 物語そのものは大きく変化していなくて、問題に対する心持ちだけがギュンと変わりましたよというお話が大好きなのでかなり良い作品集だったなあと感じた。 特に表題作の「パスタマシーンの幽霊」で主人公が披露するケチャップごはん(ほかほかごはんにバターと醤油、ケチャップを回しかけて適当にぐちゃぐちゃ混ぜるもの。混ざりきってない方がケチャップだけが濃い部分とかがあって美味しい。)がめちゃくちゃわかりすぎてニヤニヤしながら読んだ。あれだよね、このごはん好きな人絶対ピザポテトとかコンソメパンチ好きだよね。 本当にこのレシピを見て欲しいがばかりにこの本を人に薦めたい気持ちがある。私たぶんこの雑なケチャップごはんの良さをわかる人としか友達になれない。
1投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログ雑誌「クウネル」に連載していた短編集。 柔らかくて不可思議で美味しそうな相変わらずの川上ワールドを堪能しましたとさ。 お腹すいたー。
0投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログ日常生活の変な話や微妙な気持ち・失恋が書かれてるけ気持ちを追体験したり、不思議な世界に触れられる。 山口さんが出てくる話が好き。 「ざらざら」の続編らしいのでざらざらも読んでみたいなー
0投稿日: 2022.12.17
powered by ブクログ休日のちょっとした遠出の電車と喫茶店とで読みきった。 川上さんの文章、気持ちがすかすかして好き。別れる話がなんとなく多い気がしてつっかかったけれど、別れなかったとしても別れたとしても、川上さんの描く人たちはみんな清々してて好き。あと、ちょっと不思議でほんわかしてて、切ないのに、傷を知らないふりして、涼しい顔するのも好き。川上弘美の読後感が好きなのかもしれない。 少し不憫なこととか、ありえないことが起きても、まあしょうがないよねって受け止める。恋をしてじたばたして、恋にならなくてざわざわしても、そのあとはさっぱりしてる。どの短編のみんなもきっと、この先をずーっと進んでいけばどこかでハッピーエンドが待ってるんだろうなって思える。 修三ちゃんに叱られたいし、染谷さんと河原で石拾いしたいし、山口さんが口笛を吹いて部屋に遊びにきてほしい。 川上弘美、さすがにそろそろ飽きてきたかな?と思ったけど、全然良くて、ぐんぐん読んじゃった。
3投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログ少しだけ「普通」とは離れた感がある女性たちのお話。短編集なのだが、ひとつひとつの話にきっちり入り込めるし、時間も場所も忘れられる。どれもこれも、その辺のよくある話なのに(多分)川上さんの世界が存分に醸し出されていて、読み終わるのが寂しくなるくらいだった。失恋したりくっついたり立ち上がったり諦めたり。どの話の女性とも話をしてみたくなる。シワシワの黒豆が食べたくなる。ひとつだけ驚いたことが、私の旧姓は珍しい苗字なのだけど、その苗字が出てきて、その女性の話にやたら共感していたこと。私の大好きな川上さんの小説に自分の旧姓を見つけられるなんて、自分の中で勝手に宝物にした。
0投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
川上弘美さんの文章を前にすると、私は為す術がなくなります。 人物の感情を推し量るとか、場面を分析してみるとか、いわゆる「読解」をしてみても良いのに、存外その「読解」が嫌いではない質なのに、ダメなのです。 空気に呑まれるというのが、適切な表現かもしれない。 本を閉じて、自分の世界に戻っていくのが、いつももったいなく感じるので、私は現実に満足していないんだなと思い知らされたりもします。 川上さんの紡ぐ言葉は、除夜の鐘のようにボワワワーンと体の芯に響きます。 評価とか感想とか書けないので、今回の読書で一番響いた一節を紹介します。 「若いって、いいな。ヤマグチさんの話を聞いていると、いつも私は思う。若いこと、それ自体がいいというわけでもないのだけれど。ただ、この世界に、まだ知らないことがたくさんある、そしてまだ知らぬその事々をいつか制覇してやるつもりがある、という心弾みが、うらやましいのだ。」 そうだよな。そうなんだよ。 ずっと生きて、ずっと物語を書いて欲しいな、川上さん。
1投稿日: 2021.11.03
powered by ブクログ短い短編が沢山入っているので、ちょっとずつ読むのもいいかもね。一気に読み終わりましたが。 あまりにも沢山入っているのですぐ忘れてしまいますが、3編出てくるコロポックルの山口さんと、OLの誠子との淡い恋の話がとてもよかった。これだけ中編にして欲しい。 種族を超えての恋も良いし、どちらも憎からず思っているのに、控えめで歩み寄れない切なさもよい。読んだ後もふと思い出すこの感覚が「余韻」っていうんだろうなあ。
3投稿日: 2021.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
風呂文庫で10日くらいかけてちびちび読了。 川上弘美さんの書く物語は、微妙な機微を感じる。 ふわっと一瞬匂ってすぐ消えてしまうようなものを、凝縮したり、そのまま一瞬だけ匂わせたり。 ささやかで微妙なものにふれるのがとても心地よくて、たくさん読んでいる。 とぼけた人がたくさん出てくるのも好きだ。 生き物なんだかなんだかよくわからないものが、なやかやしているのもの好き。 この本ではその辺が少なめかも。 各話、主人公はもやもやを抱えていて、何かしらの印象的な出来事が起こり、何かを変えるために一歩を踏み出す。あるいは、気持ちにキリをつけたり、ちょっとすっきりしたり、気分が変わったりする。 些細な出来事なのかもしれないが、自分の行動を変えていこうと決意したり、実際に行動を起こしたりすることはとても大変でエネルギーが要る。 逆にその大変なことをしようとしている人を目の当たりにすると、元気をもらえる。そこまでではなくても、なんだか気分が良くなる。 どの話もちょいとスパイスが効いている。謎の生物や富士山のバックルや輪ゴムのかたまりや変な人たち。それらがクセになる。
0投稿日: 2020.10.10
powered by ブクログずっと前、居たなそういう人、原田聖子のような理解できなかった存在の人。(ゴーヤの育て方) 「ねえ、大学時代はさあ、会社に入って働くとか、考えてもなかったよね」「いろんな女や男やおっさんやおばさんがいるところで、自分も働いていることが、まだ信じれん」 不特定多数の人と、誰もが良い人間関係を結ぶのは難しいと学んだ自分の「お勤め」のころを思い出した。 輪ゴム、はよかった(全部よかったけど)。どのお話も哀愁が漂って、ふわふわしてるのにせつなくて、だけど穏やかになる。
6投稿日: 2020.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋っていう名前のものじゃなかった。でも、知らんふりは、できないものだった。 知らんふりできなかった想いは「あたし」の中に確かにずっと残ってる。 雑誌『クウネル』に連載された22の短編集第2弾。 今回も様々な「あたし」達の揺れ動く想いに、私の気持ちも揺さぶられっぱなし。 第1弾から続く修三ちゃんとアン子の親友コンビに加え、初登場の誠子さんと山口さんコンビもとてもいい。 この二組は長編にしてほしい。 この他印象的だったのは『海石』。川上さんの不思議ワールド全開の話で初っぱなからやられた。 どうして「陸のいきもの」は相手を好きになると混じり合わないようにしてしまうのだろう。 「海のいきもの」のように好きと好きが引き合ってくっついちゃうといいのにね。 また今回は美味しそうな料理も印象的。 ケチャップごはんに、修三ちゃんお手製の黒豆、アン子お手製のはまぐりずし、鶏のまるごと煮込み、ブイヤベース…。 料理と一緒に、作った時食べた時の想いも伝わってきた。 このシリーズはこの先もずっと続けていってほしい。
5投稿日: 2018.07.06
powered by ブクログ面白かったです。「ざらざら」に引き続きとても好きな世界でした。 恋ってままならないけど、良いものです。 「結婚てうまくできそうにない」と、修三ちゃん好きだ、は今も変わらず思うことです。 ケチャップごはん、わたしもやってみよう。 ふわふわ読みましたが、ずっと浸っていたい世界です。 とても心地好いです。
0投稿日: 2018.06.12
powered by ブクログ冒頭の短編「海石(いくり)」で強烈に引き込まれた後は、目くるめく川上ワールドの奔流に絡め取られて、気付いたら最後まで一気に読んでしまいました。勿体無いことした…。 こういう中毒性がある短編は、秋の夜長に、大事に大事に、一編一編、噛みしめるように読んでいくのが一番満喫できると思うんですよね……。 勿体無いことした…………。
0投稿日: 2017.10.29
powered by ブクログ花澤香菜ちゃんが読んでたって言っていたから購入した、たぶん。独特な世界観についていけなくてはじめて読み始めた当時は積んでしまっていたけれど、数年経って読んでみたらすんなり入ってきた。色んな恋の深みを体験できて楽しくてすこし寂しい。
0投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログ川上さんの小説を読むといつも不思議な居心地になる。独特な世界観のなかで、ゆらゆらしてる感じ。今回も、短いながらもぎゅっと詰まった22のお話を堪能できました。海石とナツツバキが好き。 カバー装画 伊藤絵里子。図書館より借り出し。
0投稿日: 2017.07.03
powered by ブクログまったりしてるのにどこか物悲しいところが好きだな、と思った短編集。 いや、超短編集。 パスタを作るおばあちゃんの幽霊が出てくる表題作もとても可愛らしくて好きだけど、私は小人のヤマグチさんが出てくるお話が好きだった。 忘れたころにまたヤマグチさんの短編がやってくるところも何か嬉しい。そういうつくりだった。 可愛くて笑ったり、ちょっとほろっとしたり、切なくなったり。 そしてそこにはいつも男女がいる。様々なかたちで。 多くは語れないけど大好きな世界観。
1投稿日: 2016.05.10
powered by ブクログ川上弘美さん大好きです この本の中では [ほねとたね]が好きでした 日常の なんでもないようなことが川上弘美さんのフィルターを通すと 読んでいて 面白いです
0投稿日: 2016.04.01
powered by ブクログ2015/09/21 読了 解説が高山なおみさん、うれしい。 病院で待っている間とか、ほんの少しの待ち時間にすこしづつ読み進めました。何度も持ち歩いてぼろぼろになってもずっと読んでいく本になると思います。表紙になぜかベタベタとしたものがついてしまって捨ててしまい、すでにボロくなっている。 2017/12/04 読了 寝る前にちょこちょこと
0投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログ22の短編集。 修三ちゃん コロボックルの山口さん 好きです。 楽しく読めた(^o^) P30 しあわせな女の定義。 何より一番大切なのは「揺るがないこと」。
0投稿日: 2015.02.03
powered by ブクログ読んでいてすごく心がザワザワした。 道明寺ふたつ、やっとこ、きんたま、富士山が好き。 この本の中では言葉にできて的確なものは言葉にするししないものはしない。と言葉できない感情をそのまま時々差し出されるような。 それが心をざわつかせるのか。 好きになった瞬間の言語化は特に難しい、反面別れたこと、原因を言葉にするのは易いよう・・・で易くない自分の倫理と感情が反するような。 うまくいった話も、行かなかった話もどこかしんとひとりごちたよう、個人の感覚的で人は1人と思わせられる悲しさも感じた。 感想を考えるうちに思い出と混同してチクチクしてきたから締めたい。 「今」から離れた時にもう一度読みたい。
1投稿日: 2014.11.18
powered by ブクログクウネルでの連載をまとめた2作品目だということは解説にて知ったが、オトナの女性が読んだらきっと胸がつかえるような、繊細な物語たち。 川上弘美が紡ぐ言葉が本当に好き。この人はなんて綺麗な言葉を編むのだろう。 流れるような日本語の甘く脆く緩やかな様にいちいち胸がきゅっ、となる。 少女も会社勤めするOLもお婆さんも、女性が抱く繊細な感情は大して変わりないのかもしれないなーなんて思うと、私もずっとこのままなのかなあ、と何だか不安な気持ちになる。同時に、このままでもいいかな、とも思う。
1投稿日: 2014.10.17
powered by ブクログ裏表紙に「恋をしたとき、女の準備は千差万別。」「女たちが足をとられた恋の深みの居心地を描く22の情景。」と書いてあるけれど、これは恋の本なんだろうか? 恋愛の話もある、あるというか読み終わったらほとんどそうだった気もした、前の「ざらざら」から続いているアン子の恋の話もあるし、表題の「パスタマシーンの幽霊」だってそれは恋人の部屋で見つけたパスタマシーンに問い詰めた所から話は始まるし、他にもいっぱい恋も出て来るんだけれど 最初の一編が「海石」と書いて「いくり」と読む圧倒的でどこか神話的な話から始まるのもあって、まるで色々な立場、年齢、環境にいる様々な女たちをどこかから見ている神様か何かがいて、少しずつそれを私にも見せてくれているような気がして、恋もそういう女達に起こる出来事の一つのように思ったのかもしれない。 描かれている恋愛も、こんな感情を持つというのはなんと可愛らしいことかと涙ぐみたくなるような恋もあれば、いらないのならそれはいらないでいいんだなと思う話もあり クウネルで連載していた短編というとクウネル的なという風に思うかもしれないけれど、表題作である「パスタマシーンの幽霊」は 蕎麦も打ったし、餃子の皮も手作りしたし、パンも焼いた という ”料理上手なばあちゃん”が念願のパスタマシーンを孫達からプレゼントされてじきに亡くなって、幽霊になってまでパスタを作りに出てくるのだけれど、その孫の一人の恋人で料理が下手だと自分で言い「パエリアなんか、土鍋で作っちゃうような」女をまるで仮想敵のように思っているのに、恋の終わった反動で料理に没頭し「今にパエリア女になってやる」と叫ぶ唯子の所にあらわれて 料理上手な女なんて、ロクなもんじゃないよ。 と非難する。 イメージを持ったりそれで整理をつけると便利なこともいっぱいあるなと思うけれど、そんな風にだけでは収まりきらないこともあるからおもしろい人や物事に会えたり、おもしろい本が読めたりすることもあるんじゃないかなーと思ったり。 普通に幸福だと言われていることがそうだとは限らないし、逆もまたそう、ということもとても思った本でもありました。
0投稿日: 2014.08.06
powered by ブクログ海石で、不思議な心地に。 ゆるゆるとした語り口調だから、染み入るのか。 大人になっても、大声で泣いて良いんだな、 とかそういう阿呆みたいなことを思って しまった。そういうことを、ハッと思い 出させてくれる。 ブイヤベースとブーリード、あぁ、すごい 身につまされるなぁ。
0投稿日: 2014.06.26
powered by ブクログ胸がギューンとなる恋愛短編集。 不思議な話ばかり。でもあんまり心には残らなかったな。わたしは小説の中の主人公たちのような恋愛をしていないからだろう。
0投稿日: 2014.05.28
powered by ブクログ川上さんの本を開くといつも、同じ活字なのに、活字を見ただけで、あっ川上さんだって思ってしまう。 「ざらざら」の続編。 不器用でどうしようもない、女という厄介な生き物について書かれている。 厄介だけど、恋するって幸せなんだよね。 修三ちゃんとアン子と中林さんの登場する長編が読みたくなってしまった。 あと、コロボックルの山口さんも。
4投稿日: 2013.11.10
powered by ブクログ「柔らかいしわなしの黒豆は、長時間かけてゆっくりお砂糖をしみこませてゆっくり冷まして段階ふんで作るけど、しわしわの黒豆は砂糖なしでゆでたあとどばっといっぺんに砂糖を入れてばりばりにしわを入れるのである。どば。ばりばり。アン子そのものだな。修三」 (修三ちゃんの黒豆)
1投稿日: 2013.10.02
powered by ブクログ短編集。 最近気づいたんだけど、わたしは川上弘美の本をつい買って読んでしまう。無自覚的なファン状態なのだと思う。
1投稿日: 2013.10.01
powered by ブクログ雑誌「クウネル」に連載していた短編をまとめた一冊。 その短さゆえか、さらりとした文章ゆえか、相当に奇妙な状況が“ちょっと奇妙”くらいに感じて、後から、長編になりそうなくらい濃い設定だなあと気づいたり。 でもかえって、この短さが印象的かもしれない。 小説を読んでいない時に、ふと「こんな話のこんな状況があったなあ」と思い出し、これって何の話だっけ?…あ、パスタマシーンの幽霊の一遍だ。 と思い出す、ということが何度もありました。 じわじわ心に残っていることに気づかされる短編集。
0投稿日: 2013.09.30
powered by ブクログ22の短編集。 「海石」は、おとぎばなしのようで、それでいてちょっと怖くて・・・ 印象に残りました。 出てくる女の子たちは、どれも普通な感じで等身大で、好感が持てる。 さりげなく心を動かされる感じが、とても「川上弘美」的で、素晴らしい一冊でした。
0投稿日: 2013.09.30
powered by ブクログ2006年~2010年にかけて、隔月で雑誌「クウネル」に連載されていた掌編小説集。全22話。「クウネル」はよく知らないのだが、小説の中身から察するに30代くらいの女性を主たるターゲットに据えた雑誌かと思われる。掌編なので、個々の作品は軽いのだが、なかなかに機微を衝いていて、川上弘美らしさも十分に出ていて楽しめる。ただ、連載2年を迎えた頃からいささか疲れと種切れを起こして来るあたりもまた川上さんらしいと言えば言える。力の入っているのは、何といっても連載初期の数篇―「海石」や「パスタマシーンの幽霊」などだ。
0投稿日: 2013.09.27
powered by ブクログこのお話が好き、こっちがいちばん、 と心でしるしをつけながらひとつひとつ読み進めたら、 最後にはいちばんがなくなってしまった。 ひとつ読むと、それがいちばんになる。 そして、左手で挟むページが薄くなってくると かなしくて、 あとひとつ?まだある?と、 そわそわした。 読んでしまうのが勿体ない。 けど、もっと欲しい。まだまだ食べたい。 だから、川上さんの短いお話はだいすきなのだ。
2投稿日: 2013.09.17
powered by ブクログこの実際にありそうな人間関係のきりきり感がだいすき。 本に出てくる人たちは、普通の人で、恋に友達関係に将来にいろいろ悩んでるんだけど、みんな生きることをなんだかんだ楽しんでる。 料理や生活用品がたくさんが出てきて、文章を読むと、匂いや触感、色が想像できてとてもリアル。そこが好きです。 お気に入りお話はたくさんあるけど、「カブ」と「ブイヤベースとブーリード。」
0投稿日: 2013.08.24
powered by ブクログいくつかの短編は、ドキドキするほど自分のことが書いてある…と思い、 自分のこの恋も、もしかしてこの小説の登場人物たちみたいに終わっちゃったりするのかなとか、 本気で心配しちゃうくらい、気持ちの中で重なるところが大きくて、 小説は小説なんだろうけど、どうにも繊細にあたしの胸をついてくるものだから、 読みやすいんだけど、数編読むと疲れて先に進めないのでした。 今はいくつかの短編にビビっと反応して、 きっとまた違う恋をしたら違う短編にビビっと反応して。 川上弘美さん、もてるんだろうな。 良い恋も悪い恋も、たくさんして来たに違いない。 良い恋も悪い恋も、どれもたぶん良い恋なんだ。
2投稿日: 2013.08.21
powered by ブクログ短編集だけど、登場人物がつながっていたりして、一冊読み終えたときの満足度は高い。 いろんな好きな気持ち、いろんな苦手な気持ち、いろんな大切な気持ちに覚えがあって、自分をいちいち振り返ってしまう。短編なのに…短編だから?すごい。 心の栄養になりそうだ。
0投稿日: 2013.08.11
powered by ブクログなんでか?泣くまでではないんだけど、目頭がギューッとなったり、鼻の奥がツーンとするような恋話や友情モノが盛り沢山。素敵な短編集。 「ほねとたね」「ピラルクの靴べら」「きんたま」が好き。一編一編が繋がっていないようで、繋がっているところがまた面白い。
0投稿日: 2013.07.30
powered by ブクログ22の作品からなる掌編集です。川上弘美さんは、新作が出版されれば、内容も確かめずについ買ってしまう作家のひとりです。しかも、ぜ~ったいハズレがないッ。楽しみを後に残しておきたくて、読み終えてしまうのがもったいなくて、どんどん後回しにしてしまい、それでもガマンしきれずに読んでしまう、それがボクにとっての川上作品です。そんな大好きな、プロの作家の方に対して誠に失礼な言い方ですが、やっぱり川上さんは上手いなぁ・・・というのが率直な感想です。たとえ胸がチリチリしたり、しょんぼりしたりしてしまうような悲しい内容のお話でも、川上さんの手にかかればほわほわと優しい気分で読めてしまうから不思議です。
0投稿日: 2013.07.30
powered by ブクログ或る人が一歩を踏み出す前のような、前向きになれるお話ばかりで、読んでいてハラハラせず、悲しくもならず、ほんのりとした幸せと元気を貰えるような本。 読んでいて得られる物は特に無かったような気もするが、大人になるとただの恋愛ではなく結婚や不倫やいろいろな障害を乗り越えなければいけないのだなあと思った。
0投稿日: 2013.07.27
powered by ブクログ登場人物も設定もバラエティに富んでいて、飽きることなく、大切に一話ずつ寝る前に読んだ。恋愛がらみがほとんどで、不倫や失恋ですったもんだしている話も多いのに、どれも軽やか。10ページかそこらの短い話ばかりなのに、どれもきれいにまとまっていて、川上弘美はやっぱりすごい。
0投稿日: 2013.07.18
powered by ブクログほんのりと。…というのが大きな印象です。 ほんのりとした幸せ、 ほんのりとした不安、 ほんのりとした恐怖、 ほんのりとした好意、 ほんのりとした嫌悪…。 はっきりしたものではない、 でも確かにそこにあって、生活に影響を及ぼしている。 そんな情感をたくさん感じる一冊でした。 これまで朗読で耳からしか触れたことがなかった作品にも 今回初めて活字で触れることになりました。 面白かったですw。
0投稿日: 2013.07.08
powered by ブクログ短編集。 特にオチがある話ではなくても、なんだかストンと受け入れられるのが川上さんの文の魅力。同じ電車に乗り合わせている見知らぬ誰かの話かも知れないし、毎日の忙しさに忘れてしまっていた自分の話かも知れない。ちょっとした日常が並ぶ一冊。
0投稿日: 2013.06.23
powered by ブクログ短編集なので、いろんな本の合間合間に読み進めて漸く読了。面白かった。やはり川上弘美さんの書く不思議で少し物悲しいお話は好き。20130622
0投稿日: 2013.06.22
powered by ブクログこの人の小説は、雨に似ている。それも降り出したばかりの、コンクリートのにおいが混ざったような、ものうい雨に。匂い立つのだ。いい意味でも、悪い意味でも。 全編が全て女の人が主人公の連作短編集という形を取るこの作品は、雑誌ku:nelの巻末で連載しているのだけれど、日常の中でふと訪れる恋の終わりを描いているものが多い。 今までの失恋をことごとく思い出すこと請け合いである。というか、もうその時嗅いだにおいまで思い出しそうになる。 失恋した時の、訳のわからないことにぶつけてしまった怒りとか、本当にこれで良かったのかと思い悩む頭痛みたいなぐるぐるする気持ちとか、もうほんと鮮やかに蘇る。そして、その先の、スカッとした肯定に至る所まで、思い出せるのだ。 雨の降り始めはそんなに嫌いじゃない。匂い立つ雨の香りは、コンクリート臭くて、正直昨今はいいものとは言い難くても、私は好きだ。 でも、降り続ける雨はにおいを遠ざける。人生はそんなことの繰り返し。 いいのかな、これで平気かな…?と恐る恐る始まる恋が多いのが若い頃だった。ウキウキしつつ、いつも不安で、ものうい気持ちだった。 でも、それも続けば飽きるのだ。重荷になる。不安な若い恋も雨も、長くは身が持たない。 でも、不安な若い恋は、かぐわしい。懐かしくて、いじらしい。時折ちょっとまた齧りたくなる。そんな時に、この本を開くと、気持ちが満たされる。そんな気がする。
0投稿日: 2013.06.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コロボックルの山口さんの話が所々に出てくるところは楽しい。あぁ、そうなんだーってね。修三ちゃんが出てくる話は、どうでもいいかな。なので、星三つ!
0投稿日: 2013.06.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雑誌『クウネル』に掲載されていた短編。「ざらざら」の続編。 また杏子と修三ちゃんに会えて嬉しい! 杏子も成長してるなぁ。 今回は山口さんと誠子さんの連作もおもしろかったです。 続巻がたのしみ。 クウネルはたまに手に取るけれど、川上さんの短編は文庫化するまでのオタノシミにしてます。 解説にも似たようなことが書いてあって、そうそう!と深く頷いたのでした。
0投稿日: 2013.06.18
powered by ブクログ何か結末があるわけじゃない。日常のあるヒトコマ。前にも日常は続いていたし、これからも続く。 初めて読む川上弘美作品。
0投稿日: 2013.06.15
powered by ブクログ海石(いくり)という妙な動物(妖怪?)や幽霊やコロボックルなんてものが日常に普通に出てきて、久しぶりに「うそばなし」の川上さんが戻ってきてくれた様な気がします。全部ではないのですけどね。 基本的に私が苦手にしている恋愛小説なのです。しかし、このところ多かった現実的と言うかドロドロした雰囲気の作品では無く、どこかホワホワとした感じが戻ってきて、これが川上さんらしさだよなと思ってしまいます。 やっぱり川上さんはこの路線で行ってほしいな。
0投稿日: 2013.06.14
powered by ブクログいつもながら、登場人物のキャラクターがいい。不思議な世界のはずなのに、とても身近。するっと抵抗なく入っていけて、とても平易な言葉を紡いで文章ができているのに、ふぅと考え込んでしまうほど深い。 一つ一つの話は短いが、その余韻のせいか、少し間を空けないと次の話が読めないほど。 やっぱり川上弘美はいい。 (2013.6)
0投稿日: 2013.06.07
powered by ブクログなんだか好きなんだよなぁ、川上さんの書く物語… と、改めてしみじみと思う。 恋愛を書いた短編集。不器用な主人公達のままならない恋愛が書かれているのに、何故か、緩やかに肯定されているような、寄り添われて温かいような、そんな気がする。 何度も読み返したい一冊。
0投稿日: 2013.05.31
