20歳で命を落としては婚約破棄の瞬間にループしてしまう公爵令嬢リーシェの7回目の人生のお話。 ・タイトルにある「悪役令嬢」的な場面は一瞬 ・リーシェはループしてしまうことを諦め的に捉えているのではなく、どの人生も別の生き方を満喫するくらいに前向き ・リーシェ過去のループ人生、どれも常人を逸するレベルになるくらい一生懸命 ・リーシェは過去の人生で得た知識や経験も活かしながら、今世は「だらだら」するために動くが、動き方がだらだらからはかけ離れてる ・いずれの過去もリーシェの死の要因をつくりだしている隣国の皇太子アルノルトとリーシェが婚約 リーシェかわいい〜〜前向きで努力家で強くて頭も良くてかわいいし、アルノルトに翻弄されてる姿もかわいい。ギャップ。 アルノルトもかわいい〜〜ハイスペすぎるけど、リーシェの色々を見守ったり助けたり予想外のことも全部受け止めてる懐の深さと慈愛の感じが良いし、時々不本意なこともありつつ受け入れる様子もまたかわいい。

15歳で婚約破棄され、20歳で必ず死んでしまう主人公が時間ループし7回繰り返したところからのスタート。 死の原因であるアルノルト殿下の婚約者となり、繰り返してきた人生を糧に、生き残るための作戦を立てていくお話。 主人公も強いし、アルノルト殿下も強い精神を持ってる 。 こんな強い人になりたいと、ほんと思う。

婚約破棄の瞬間から20歳で死ぬまでの時間をループする、婚約破棄令嬢もの。 公爵令嬢リーシェは婚約破棄されるが、今回は商人、薬師、騎士ではなく隣国の皇太子アルノルトに見初められ、嫁ぐことに。 侍女の教育システムを確立し、慢性的な人材不足の解決、前のループで世話になったアリア商会のタリーの妹を救う薬を提示し、利を説いてよき関係を結ぶ。 第二王子のテオドールの配下であったエルゼ、カミルにより拉致監禁されるが脱出、兄弟間の和解をもたらす。

婚約破棄されてから20歳で死ぬまでの人生を6回も繰り返しているリーシェ。前の人生の知識と経験を活かして生き抜こうとするリーシェは応援したくなる。誰もが怖がる相手のはずのアルノルトに対しても、好きなように言っているのも楽しいし。ぐうたらすると言いながらも結局忙しく動くことになりそうなリーシェ。今後、どんなことをやっていくのか、アルノルトとの関係はどうなるのか気になる。

人生に無駄なことは無い。 なぜ、ループしているかは分からないけど、得た経験は最大限に使って、前を向いて進むヒロインが良い。

ループものスキーとして手にとって大正解。読み終えた後、WEB版を即読みに行ったくらい。15〜20までの短い年数でこれだけのスキルを身につけてきたリーシェは優秀だったんだな。7回目のループでは、過去の自分が死ぬ遠因(6回目は直接やられてるけど)になったアルノルトに嫁ぐことに。アルノルトとリーシェのやりとりがもう微笑ましくて。再読まで時間がかかったことで、続きが手元にあるという。

１５歳から２０歳までの人生経験にしてはチートすぎる気もするが、取り敢えず楽しかったです。 癖のある登場人物たちすぎる気もするが、この先長すぎるてダレないとイイなぁ。