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ごんげん長屋つれづれ帖 : 1 かみなりお勝
ごんげん長屋つれづれ帖 : 1 かみなりお勝
金子成人/双葉社
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総合評価

9件)
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     2025年3月24日から再放送中の朝ドラ『チョッちゃん』(1987)。その脚本家が時代小説!? ……と思ったら、作者 金子成人さんは多くの時代劇の脚本を手がけていて、2014年に「付き添い屋・六平太」シリーズで小説デビューしたのだとか。  副題から、主人公 お勝はガミガミうるさいのかと^^;  『チョッちゃん』と同じく、「無名だが、今この時を生きている市井の人々」の描き方が巧みすぎる!! 登場人物それぞれの紹介と為人を叮嚀に、且つ物語の流れとして自然に描写している。態とらしさが全然感じられない!  『ごんげん長屋』や根津権現門前町、質舗『岩木屋』……。お勝をはじめ住人たちの暮らしぶりが活き活きと描かれていること! 屋内や往来の様子が写実的で、だがしつこさは無い。自らも住人になったかのような没入感だ。  第二話「隠し金始末」での国松・おたか夫妻の為人がいい。この話の筋は国松が拾って届け出た3両が落とし主不明ということで下げ渡されるも、夫妻は困り果てる……というところから始まる。ネコババなどしない、急な大金など持て余すだけで素直に喜べないという夫妻の感覚や生き方が、こと金銭に関しては誰も彼もガツガツと貪欲になっている(ならざるを得ない)現代では微笑ましく、眩しく映った。  母親や番頭の役が似合い、時代劇の所作と殺陣ができる女優を主演に、1話15分くらいの連続TVドラマにしてほしい!

    0
    投稿日: 2025.09.18
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    「ごんげん長屋」シリーズの一作目。 四編の連作短編もので、物語は淡々と進んでいく。 長屋ものだというので、人情たっぷりかと思いきや、 それほど、人物が入り乱れて、という感じはなく、 どちらかというと、勤め先の質屋での騒ぎ(という ほど、事件的ではない)が静かに描かれる。 主人公であるお勝の人となりも、細かに言い表される わけでもない。 ただ、大火で焼け出され、一人ぼっちになったこと、 子どもが3人いるが、亭主の影は見当たらない 様子であることはわかる。 そして、小太刀をつかい、なかなかの肝の太さで あることも。 後半に入り、旗本相手の始末のつけ方、立ち回り、 そして、子どもとの関係などが明らかになり、 一挙に物語が動き出し、さらに、お勝の像が 途端に生き生きとしだす。 続きも読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.02.21
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    Audibleにて。 時代小説は苦手意識があったけど、こういういける系の話もあるんだと最近気付いた。 お勝さんが3人の子供達を育てる事になった経緯や、その話を子供達に話す場面が一番好き。

    12
    投稿日: 2024.10.08
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    江戸時代の長屋の話と言えば、人情に厚く、良くも悪くもおせっかい。貧しい暮らしの中で助け合いながら生きているって感じ。 質屋で番頭を務めるお勝も例に洩れず曲がった事が大嫌いなひと呼んで「かみなりお勝」と言われている。 小説の出だしはとっつきにくいが、お勝の素性が分かってくるとグッと話に引き込まれていく。 時代小説特有の「夜の帳が下りる頃」や「夜のしじまが〜」の表現もいい感じ(笑)。 おけら長屋によく出てきた「科を作る」も綺麗な表現で好きだなぁ。 十八五文の薬売りなんて言葉が出てきたら調べずにはいられない(笑)。 スカッとした性格のお勝がどんな風に騒動を解決していくのか続きが読みたくなる作品です。

    0
    投稿日: 2024.04.26
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    後半になってググッと面白くなり、次巻以降も読みたくなった。 かみなりお勝のきっぷの良さと、秘めた過去の痛みと、子どもたちに、周囲の弱き人に寄り添う温かな情が心地よい。 いろいろあっても、前向いて笑って生きていこう、生き抜こう、と思える時代もの。

    0
    投稿日: 2023.11.07
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    内容(ブックデータベースより) 岡場所で賑わう根津権現門前町の裏店、通称『ごんげん長屋』に住まうお勝は、女だてらに質屋の番頭を務め、女手ひとつで三人の子供を育てる大年増。 情に厚くて世話焼きで曲がったことが大嫌いなお勝は『かみなりお勝』とあだ名され、周囲に一目置かれる存在だ。 そんなお勝の周りでは、今日も騒動が巻き起こり――。 くすりと笑えてほろりと泣ける、これぞ人情物の決定版。 時代劇の超大物脚本家が贈る、傑作シリーズ第一弾! 令和4年3月31日~4月3日

    0
    投稿日: 2022.04.03
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    金子氏の本は付き添い屋、かぎ縄に続いて3シリーズ目。人情話しだが淡々とした味わい。 本作も主人公が女性で質屋・損料屋の番頭で品物の目利という不思議な設定。何故こんな仕事を、との疑問が湧くが、この解答は最後の4話目に出てくる。3人の子供はいるが亭主はどうなった、の解答は3話目と4話目とみんな後ろに持ってきている。このあたりはどうだろうか? 町民で小太刀の名手だが、立ち回りも1回あった。度胸は「かみなりお勝」として随所に出てくる。 大身の旗本のお世継ぎ問題も出てきて、次作はどう展開して行くのだろうかと期待を持たせる。

    18
    投稿日: 2022.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

     本所のおけら長屋も根津のごんげん長屋も、どちらも人情に溢れた素晴らしい長屋です。金子成人「ごんげん長屋つれづれ帖(一)」、かみなりお勝、2020.10発行。かみなりお勝、隠し金始末、むくどり、子は宝の4話。むくどりはちょっと辛い話でしたが、お琴12歳、幸助10歳、お妙7歳を育て、難題を次々に解決していく強くて筋の通ったお勝(質舗・岩木屋の番頭)の活躍に大拍手です。

    0
    投稿日: 2021.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    202010/質屋の番頭を務めながら女手ひとつで三人の子供を育てるお勝。子供達との関係には驚かされた。シリーズもの1作目ということで今後も楽しみ。

    1
    投稿日: 2021.01.03