
総合評価
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powered by ブクログゆるゆるとした中野商店の日常って感じなのだけど、少しずつ恋と事件とあって、最後は切なくて胸がきゅーっとなっちゃった。 特に主人公ののらりくらりしてそうで生きるの下手そうな感じ、すごい分かるわ〜
3投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログセンセイの鞄が好きだったので、タイトルに惹かれて川上弘美の恋愛作品を初めて読んだ。 やはり文体が生真面目で柔らかくしとやかな感じで読んでいて気持ちよかった。 絶妙に時系列が前後する表現やカギ括弧を使わない会話の流れがスパイスになっていて良い。 主人公が女性なので、女性の方が共感しやすい物語だと思った。こうなっちゃう時あるよね、、と自分事のように思えるシーンがいくつもあって、女性の心の内を実によく表しているなと思った。 川上弘美の他の作品ももっと読んでみたい。
2投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログ中野商店って名前がステキだし、古道具屋の雰囲気もいい。 ただ仕事の関係の人と、やれセックスがどうとか裸がどうとか、普通話しませんよね。不必要にでてくるエロというか性の話にどうしても違和感を感じてしまいました。
1投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログ3.2 何か大きな出来事がある訳でもなく中野商店を中心にした淡々とした日々なのに、スルスル読める。 やっぱり1番はタケオとヒトミの今後が気になるところ。
4投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログ最後の主人公たちの変化が唐突な感じがして、おいてけぼりな感じがあった。 淡々とした日常とちょっとのトラブル、ちょっとの変化を重ねていった先を もっと見たかった。
0投稿日: 2024.01.16
powered by ブクログ2023.4.29 読了。 アンティークショップでもなく骨董店でもない「古道具屋・中野商店」でアルバイトをする主人公のヒトミ。店主の中野さんとゲイジュツカの姉のマサヨさん。同じくアルバイトで無口で掴みどころの難しいタケオを中心にあやしい常連客と中野商店は商いを行っていく。それぞれが様々な恋心や優しさのある愛情を抱きながら日々は進んでいく。 川上作品は「センセイの鞄」に続いて読むのは2作目。 「センセイの鞄」はどっぷり好みだったけれど、こちらも不思議な、けれど恋をすると日々抱えてしまうモヤモヤや行き違いが淡々とゆるりとした雰囲気で描かれていた。中野さん、マサヨさん、サキ子さん辺りの大人な恋愛模様とヒトミとタケオのまだ初々しさのある恋の始まりなど色々な恋が描かれ、イライラしたり秘めたる駆け引きがあったりと恋愛作品としてだけでも楽しめた。 そして中野商店の独特の雰囲気。自分はどんな場所の時間や時代に連れていかれてしまったんだろう?と一瞬思ってしまうような不思議な場所と時間のあるお店だった。 マサヨさんたちのような小粋な大人たちと共に過ごせる中野商店でちょっと数年ばかり働いてみたい。そんな気持ちになる一冊だった。
0投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログ【2022年63冊目】 「センセイの鞄」を読んだときにも「あぁ、この作家さん好きだなぁ」と思ったのですが、本作を読んでより理由がわかりました。 登場人物の感情、間合いを含むテンポ、空気感、性格…その表現がとても豊かで、ずっと主人公を中心に繰り広げられているかつ章ごとに副題は変わるのに飽きさせることがない。 私と彼の関係性の変化 中野さんと彼女の関係性の変化 マサヨさんと彼の関係性の変化 物語の中で全部少しずつ変わっていく関係性 とても心地よく読めました。
0投稿日: 2022.10.31
powered by ブクログ雑多なものが所狭しと詰め込まれた空間って、 無条件にときめいてしまうたちなので、 古道具屋という舞台設定にまず惹かれた。 だからさあ、が口癖の適当店主中野さん、 中野さんのお姉さんで芸術家のマサヨさん、 少々ぼんやりしたアルバイトの男の子タケオ、 中野さんの愛人?らしき“銀行”ことサキ子さん、 古道具屋関係の人達は ちょっと浮世離れしているというか、 変わっている。 変わっている、というのが第一印象だ。 でも、物語を読み進めると、 彼らの人間くささを知ることになる。 このリアリティと非現実感のバランスが絶妙だ。 ヒトミとタケオのじれったい恋愛に、 もしくはマサヨさんの大人の恋愛観に、 はたまた中野さん(中年オヤジ)の愛嬌に、 あるいはサキ子さんの心の変化に、 きっと誰もがどこかで自分の経験を重ね合わせて、 はっとすることがあるんじゃないだろうか。 誰もが強さと弱さを持っていて、 意思や感情を持っていて、 生きている一人の人間という感じがして すごくよかった。 主人公であるヒトミの人間らしい感情は、 主人公であるが故に1番見えづらいんだけど、 ラストの“悲しかったよ”で全部もっていかれた。 主人公に自分を投影しながら 読むケースがあると思うけど、 ヒトミがひとりの独立した人間だって、 このシーンで強く感じた。 川上弘美さんの作品は『某』とか『神様』とかを 読んだことがあって、 ちょっとファンタジックな世界観の中で、 だからこそより克明に現実が見えてくる、 みたいな印象だったので、 それと比べると 舞台設定に現実感が強いなと思ったけど、 SFもファンタジーもなしに この作風は成立するんですね。 『某』が好きだからこそ敬遠してしまっていた 『センセイの鞄』も読んでみようと思った。
1投稿日: 2022.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルがいいね。 宝箱をそっと開けるみたいな気持ちになります。 『古道具 中野商店』 川上弘美 (新潮文庫) その名の通り、古道具屋・中野商店に集う人々の物語である。 “骨董”ではなく、あくまでも“古道具”。 こたつとか扇風機とか、ふちの欠けた皿とかビール会社のロゴの入ったグラスとか、亀の文鎮とかどこかのおまけの灰皿とか。 金持ち仕様のアンティークと違って、人の生活の匂いが染みついた道具たち。 古き良き昭和の香り漂う店内の様子が目に浮かぶ。 しかしながら、ここで“三丁目の夕日”的感動の物語が始まらないところが中野商店なのだ。 登場人物のアクが強くて全然ほのぼのしてないし。 店は古ぼけていても、ちゃんと携帯とデジカメの時代だしね。 女好きで風采の上がらない店主の中野さん。五十半ばで独身で“ゲイジュツカ”を名乗る姉のマサヨさん。無口でつかみどころのないアルバイト店員のタケオ。 語り手であるヒトミは、タケオと同じアルバイト店員で、タケオとは何となく恋人同士のような関係だ。 中野さんとサキ子さん、マサヨさんと丸山さん、ヒトミちゃんとタケオくん。 この三つのカップルの恋模様を絡めつつ、物の名前がタイトルについた連作方式で、物語は進行していく。 川上さんの小説に時折立ち現れる、空気の断層のようなものが私はすごく好きだ。 作者は時空を自在に操る。 ヒトミとタケオが一緒にいるときの、あの空気が急に濃くなる感じや、時間が止まったようになる感じ。 タケオから微弱電流が出ていて、引っ張られるような感覚とか。 ヒトミがタケオの汗を盗み見る場面なんか何だかドキドキするし、女の呪い(!?)が掛かった、客が持ち込んだ高麗青磁の丼鉢でチンチロリンをする場面とかも、うまいなぁと思う。 私は個人的に、中野さんからほこりの匂いがする、というところが好きだ。 中野商店の関係者たちは、性に対しては実にあけっぴろげで、そういう部分を織り交ぜつつのさばさばした人間の営みの描写は爽やかでさえある。 作者の言葉の使い方もいいな。 「悠揚せまらざる」とか「剣突く」とか、ちょっと大仰で古風な感じ。 「いくたり」という数え方も味があって好き。 さてそんな中野商店ですが。 物語の終盤、なんと、店主の中野さんがいきなり「解散」を宣言する。 ヒトミとタケオは、喧嘩をしたまま仲直りすることなく、離ればなれになってしまうのである。 なんでー!! と、読みながら叫んでしまった。 しかし私の思いなんてどこ吹く風(当たり前)、作者は郷愁の中にうずくまることを良しとせず、ずんずんお話を進めていく。 そして三年後。 新装開店した中野さんのアンティークショップで、旧中野商店の四人が再会する。 ツマミもなしにワインをどんどん飲んで、みんな気持ちよく酔っぱらって。 「ヒトミさんに、おれ、ひどかった。ごめん。」 「いや、わたしこそ、子供で」 三歩進んで四歩下がったままだったヒトミとタケオの時間が動き出す。 酔っ払いのマサヨさんと、もっと酔っ払いの中野さんが二人を応援して、最後に酔っ払い四人がてんでに喋り出して、何が何やら分からなくなるという何ともハッピーな終わり方! 私は、川上さんが描く“酔っ払い”がものすごく好きだ。 カタチのない幸せがそこにはある。 おいしいお酒と明るい酔っ払い。 幸せのおすそ分けをもらったようないい気分になりました。
0投稿日: 2022.04.02
powered by ブクログ再読。川上弘美さんの文章が好き。自分と全く違うタイプの登場人物たちの中に自分と同じ部分を感じた瞬間の棘が刺さる感覚がよい。
0投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログ父が古物を扱っている関係でよく手伝いをするので「あぁ、そうそう」と膝を打った。それに、ヒトミとタケオの酸っぱい距離感なども愛おしく、世界全体が美しく映る。中野商店という閉じられた世界で繰り広げられる物語に我々は引き寄せられ、人の脆さや、怖さ、複雑さを知っていくのだが、最終的には収まるところに収まるという結末を迎える。それが人生、という普遍妥当性でなんとなくオチがついたという塩梅だった。
0投稿日: 2021.01.16
powered by ブクログ学生の頃読んでとても好きになった一冊。 久しぶりに読んで、こんなに恋愛してる話だったかとびっくりした。 あの頃は大人の世界を楽しんでいたけれど今は別のことを思う。 大人だって子どもみたいなちゃんとしてないところを抱えて生きているのだ。 可愛い大人たちが集う中野商店。 改めて好きになった。
0投稿日: 2020.10.19
powered by ブクログ初読みの作家さん。最初は、日常の出来事をつらつら書いてるだけ⁇と思った。昔は苦手だったなぁと。誰も殺されないし謎もないし探偵もいない。でも最近は歳のせいかf^_^;意外とこういうのも好きになってきた。特に言い回しがステキだなと。水をはきだすホースのようにしゅるしゅると話をする、とか、そういう言い回し。人物描写もなんか独特。中野さんという店主やその姉、中野さんの愛人、中でもタケオは良かった。喧嘩して怒ったタケオが空メールを送った意味はなんだったのか。あっけない最後も含みがあって良いかなー☆推し本です☆
1投稿日: 2019.08.31
powered by ブクログ中野商店の人たちが、あたたかく、個性あふれる人ばかり。 ふつうの企業に勤める人間模様とは少し違う、 縛り合わない関係、楽で居心地のいい関係を見ているようで、ほっこりする気持ちになった。 うまく生きることができないというタケオの成長が、自分と重なった。 うまく生きるってなんだろう、と思うけれど。 不器用で、素直で、自分に正直なタケオがとてもいいキャラクターだった。
2投稿日: 2019.08.30
powered by ブクログ著者の作品はそんなに好きではないんだけど、この本は好き。 古道具というキッチュさがいいのかな。 全体的にぼやーっとしてる感じも、また良し。
0投稿日: 2019.08.12
powered by ブクログ人間描写が面白くてどんどん読み進めていけた。自分も中野商店で働けたら面白いのになと思わずにはいられなかった。
0投稿日: 2019.03.01
powered by ブクログいつもの日常に潜む、ちょっとした不思議な時間。 こんなバイトがあったらとても面白いんだろうな〜。 バイトを経験したところで、それが確実に未来に生きてくるということ保証はない。 でも、どこかで何かが繋がるときもある。 こういう現実味のある文章を読んで、やっぱりときめいてしまう。
0投稿日: 2018.11.09
powered by ブクログんー、この訥々とした語り口、ふっつりと切れるような内田百?にも通ずる終わり方、とても好き。人物もみんな活き活きと描かれていて魅力的。 …なんだけど最終話がどうしても違和感なんだよなあ。うーん、惜しいったらありゃしない。ま、好きずきだけどね。
0投稿日: 2018.10.15
powered by ブクログ面白かったです。中野商店の人々が醸し出す空気が好きでした。 シビアな人間関係も、ゆるゆると描かれるので、ぼんやりと読んでしまいます。 何が起こるわけでもないですが退屈ではなく、ずっと浸っていたい世界です。 生きるってめんどくさい。でも、こんな世界もあると思えば素敵です。 ヒトミさん、好きだなぁ。タケオも、中野さんも憎めない。 解散しても、成長してまた会える結末が素敵でした。
0投稿日: 2018.02.17
powered by ブクログずっと、同じでなんていられないんだなぁ。 どんなに居心地がよくても、同じところに同じようにはいられない。 悲しいなぁ。寂しい。 そしてまた、昔みたいに、って思っても、それはたぶんできないことなんだ。
0投稿日: 2017.12.07
powered by ブクログ古びた家屋に足を踏み入れた時のカビの香りのような、汚らしくはなく、なつかしい香り。 その香りの中にひととき、たゆとうような物語でした。 行間から、ほのかに淫靡なものや、女性の強さや深さや純粋さや、いろんな物が立ちのぼってきます。
0投稿日: 2017.10.27
powered by ブクログ古道具やさんとそこにいる人たちが心地よい物語でした。川上弘美ってこんな感じね。次は、何を読もうかしら…
0投稿日: 2017.08.24
powered by ブクログこれはなかなか良かったなー。人物がみんな愛すべき人たちだったのが良かった。主人公と男の子のあたりは歯がゆかったけど、店主と愛人のあたりはなんかおかしみがあって、そこになんか人生のおもしろさが垣間見えた気がした。ラストも好き。
0投稿日: 2017.08.09
powered by ブクログ中野商店で働く人や、関係する人との人間模様を描いた話。曖昧な恋愛関係とか。 こういうのは説教臭い恋愛観を話す人物が出てきて辟易することが多いが、この話はそういうこともなく、ぼんやりものを思うように読める。この感じが心地いい。
0投稿日: 2017.07.27
powered by ブクログたまに読みたくなる川上弘美。これは他の本より分かりやすくて、身近な世界のようで、よい。とはいえ、不思議な人はたくさん出てくるけど、不思議な人って見方をすれば私の周りだって不思議な人ばかりかも。ヒトミさんのたんたんとした感じ、よい。ラストもとてもよい!
0投稿日: 2017.02.19
powered by ブクログ川上弘美の作品にしては、登場人物もどこか優しい感じです。どちらかというと、吉本ばななの登場人物のような含みのあるタケオやヒトミと、美しいサキ子さんが特徴的。とてもマイルドで、わりと幸せな最後でした。名前を呼ぶだけで揺さぶられるところや、なにより途中の転機みたいなところがいくつかあるんだけれど、うまく踏み込めない若さみたいなところがとっても好き。
0投稿日: 2017.02.01
powered by ブクログ大きく感情が揺さぶられるような話ではない。かといって滔々と読めるような話でもない。なんだこれは?と不思議な感覚を持って読み切った。 他の作品と違ってズバッと君たちは恋仲!君たちの関係はお終い!ではなく着かず離れずで微妙な距離感の仲がだらだらと続いていくのがリアリティーあるなと思った。
0投稿日: 2017.01.30
powered by ブクログあまり感情の起伏のない主人公だなぁと思いながら淡々と読んでいたので、ラストの「悲しかったよ」でびっくりしてもらい泣きしそうになった ヒトミちゃん、悲しかったの?!分かりにくいよ!!っていう。 この人の小説の、そういうところがわりと好き。自分の感情なんてそんなに出すつもりはないし他人に分かってもらおうとも思いません、でも間違いなくそこにあるしだからほんのたまに、自分ではどうしようもなく漏れでてしまうことがあるんです、という孤高なところ。
1投稿日: 2016.12.02
powered by ブクログ時間が止まっているようで、一瞬のみずみずしさに溢れた美しい物語。みずみずしさは魔法で、思い出せばいつでもその瞬間に戻ることができる青春だ。ヒトミちゃんに似てる友だちに、この本をプレゼントしたい。
0投稿日: 2016.09.03
powered by ブクログお仕事小説であり、恋愛小説であり、人間ドラマでもある。面白いバランスの作品だった。 主人公は、中野商店という古道具屋でアルバイトをしているヒトミ。経営者の中野さんはけっこう適当で、仕事中たびたび出かけて行っては、不倫相手のサキ子と会っている。 ヒトミは同僚アルバイトのタケオと、付き合っているのかいないのか、微妙な関係が続いている。 中野さんの姉であるマサヨさんは芸術家で、中野商店の面々と程よい距離感で絡んでいる。 そして月日が過ぎ…というお話。 雰囲気は緩いのだけど、実はものすごく深い。 人と人の関係(とくに恋愛)のままならなさ。若いからこそお互い意地を張ってすれ違って、そこから数年過ぎた頃、大人になって素直さを手に入れたらすんなり進んでしまうちょっとあっけない感じ。 でもやっぱり、大人になっても別のままならなさがあったりして。 3組のカップルが出てくるのだけど、みんなそれぞれに小さな苦しみがある。 著者の川上弘美さんの弟さんが実際古物商をされているらしく、古道具屋の仕事の内容や競りの様子なども描かれていて興味深かった。 住み分けじゃないけれど、この店はどの分野に強い、とか同業者でもお互い何となく線引きしている感じが面白い。 日常の些細な痛みをあぶり出すのがやっぱり巧いなぁ、と思った。生きていればそういうことの積み重ね。 ドラマチックなことなんて、そうそう起きるわけじゃないものね。
2投稿日: 2016.08.09
powered by ブクログ川上さんの中でもいちばんすき。 ヒラヒラしていて古道具やさんの立ち位置として正しいしゆるやかでたのしい。
0投稿日: 2016.06.25
powered by ブクログ2016/01/24 読了 だいぶ前にブックオフで買ったもの。 けっこう好きなので何度も読む本になりそうだ。
0投稿日: 2016.01.24
powered by ブクログアンティークでも骨董でもなくどこかテキトーな古道具を扱う中野商店。 そこに集まるのは人たちもダメっぽかったり、不器用だったり、 大人になりきれない人たちばかり。 中野商店に漂うゆるい空気は そんな一癖も二癖もあるモノや人をすっぽり包み込みこんでくれます。 ちょっと寂しく切ないけれど 「ちゃんとしてなくていい」というある種の居心地よさに どっぷり浸れる一冊です。
1投稿日: 2015.12.04
powered by ブクログ古道具屋さんという、外から見るとわかるようなわからないようなあいまいで不思議な空間。 死傷事件、別れ話、怨念の丼に、淫靡な会話等々出てきても、愛憎ドロドロ方向には向かわない。それどころか肩の力の抜けた空気がポワンと回っているよう。 散らばったちょっとしたおかしみもまた楽し。 なんというか、みんなかわいい人たちだなぁ。 つっかえながらも、それぞれ自分らしく歩いてゆく。 数年後彼らがどうなっているのか、ちょっとのぞいてみたい気がした。
0投稿日: 2015.11.05
powered by ブクログ古道具の店、中野商店で働くヒトミ。 お店に集まってくるのは、ちょっと風変わりな人ばかり。働く人も、やって来るお客さんも、だ。 ヒトミが出会う人たちとのふれあいと恋を描いた物語。 2015年10月9日読了。 特別な事件が起きるわけでもないのだけれど、ちょっとした出来事で、ちょっとだけ右往左往する人たちの物語を集めた連作短編集です。 みんなの不器用さがなんとも、ほんわかとさせてくれる、味のある作品でした。
1投稿日: 2015.10.09
powered by ブクログ「わたし」は特にこれと言った特徴もなく、多分それなりに可愛らしく、でも飄々としているので女の子らしい愛らしいさとは無縁。同僚のタケオの事が好きでありながらどうアプローチして良いか分からずに、時にタケオからザリガニのように引かれたりする始末。 仕事はぼちぼちで、店主で女ったらしの中野さんや、中野さんの姉マサヨさんとも上手くやっているが、どちらからも小金額を授受しダブルスパイをしてそのお金でお菓子やお酒を買ってタケオと酒盛りしてしまったりする。 そんな淡々とした楽しい生活もいつまでも続かない。いつか人は変わって行かなければならない。それは人も、そして店さえも。 なんとも人間臭い愛おしさに満ちたお話でした。
0投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログ中野古道具店でアルバイトをしているひとみさんと、店に関わる人たちの静かな日々。なんとも適当だけど腹の中が読めない店主の中野さん、中野さんのおおらかで女っぷりのよい姉マサヨさん、ひとみさんと恋人なのか微妙な関係の無口なタケオ、などなど、読むほどに好きになってしまう人たち。 なんの心配もないはずなのに古道具屋という商売柄のせいなのか、いつかこの生活が綻びてしまったら、と不安な気持ちにさせられる。どこか不器用なまま大人になってしまった人たちの恋は切ない。 ひとみさんの、たまに顔を出すジリジリとした気持ちから人間らしさを感じる。
0投稿日: 2015.08.10
powered by ブクログ好きだなぁ…こういうの…。 なぜだろう?? うまく説明できないような感じ。 また、こんな作品に出会ってみたい。
0投稿日: 2015.07.15
powered by ブクログゆるさが大好き。 ゆるい人にはゆるい人なりの理屈があるんだなー。 川上さんの書く男性は、ダメダメなのにいつも素敵。 「世界でいちばん愛してる」 のことばがたまらなくいじらしかった。
0投稿日: 2015.04.17
powered by ブクログかなり昔の川上弘美の作品になるが、もっと早く読んでおけばよかったと後悔。極めて感覚的な作家である彼女の作品には、正直バラツキが大きいのだが、僕の感覚では『センセイの鞄』・『ニシノユキヒコの恋と冒険』に続くクオリティ。 登場人物が全員魅力的であり、一見普通の人に見えるが 皆どこかにストレンジな感覚があり、ユーモラスに、しかし切なく物語が進んでいく。最後の再会の場面は特に感動的。
0投稿日: 2015.04.06
powered by ブクログゆるりとした日常が、ゆるりとした文章で描かれていていて、なおかつリアルな感じで心地よい。日々は驚きで詰まっているわけではなく、こんななんとなーくな時間のつらなりだなと思う。
1投稿日: 2014.11.05
powered by ブクログ面白いともあまり思えず、かといって面白くなかったわけでもなく、 なんとなく放置していた作品。 思い返してみると、覚えているのはかっこいい女性が出てきたような気がする・・・のとどことなく下品だったな、という印象のみ。 あまり好きではなかった模様。個人的には。
0投稿日: 2014.08.19
powered by ブクログ『古道具 中野商店』は、どこかにあるような無いような、不思議に懐かしい気がする古道具屋さんで起こる物語。 最初の一文からするっと『古道具 中野商店』の世界に入って行った、という感想。 主人公のヒトミは、はっきりしない、今どきじゃない人 で、そのゆらゆら感に共感してしまう。 じわじわと沁み込んでくるような不思議な存在感ある文章、また味わいたくなりました。 http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-150.html
1投稿日: 2014.07.30
powered by ブクログきゅんっとしちゃう なんでもない日常… 心の声と、口から出た言葉とがちぐはぐで それでいて、わかって…って さけんでいいるような5人+お客さんの話。 すきだなぁ~。
0投稿日: 2014.06.17
powered by ブクログううう、この良さは分からず。どこにでもありふれていそうな不器用だけど温かい人達の物語といったところか。
0投稿日: 2014.05.17
powered by ブクログ最近個人的に古道具がとても流行っている。 あの”味”、佇まい、見てるだけで癒される。 ちょっとした傷なんかも含めて、いい。 そんなわけで、古道具屋が舞台という事で購入。読了。 のんびりしたゆるい感じの小説。 リラックスして読める。
0投稿日: 2014.05.08
powered by ブクログ何を考えているか分からないタケオの態度に主人公ヒトミ同様モヤモヤ・イライラさせられたけれど、すっきりなラストに繋がってよかった。
0投稿日: 2014.02.12
powered by ブクログたんたんと古道具屋での毎日が描かれているけど、変わらないような日々も実は変化していて、そのままではいられない。でも、それだから愛しい日々になる。あぁ、なんかいいなぁと思った。 「水をはきだすホースのように、しゅるしゅると話す」とか、タケオの留守電を3回聞いて「ていねいに消去ボタンを押した」とか、描写が好き。
0投稿日: 2014.01.19
powered by ブクログふわふわした描写の前半と、まるで夢から覚めたように精緻に書かれた後半はじめと、ちょうどよくそれらが混ざりあった終わり。 登場人物達の住む世界を表しているようなその表現に、もはや脱帽するほかない。
0投稿日: 2013.11.28
powered by ブクログ大好きな本のひとつ。 彼の家の近くの本屋で買ったからどうしても、その街にあの中野商店があるイメージで読んでしまう。 登場人物の関係というか、距離感も良い。ほこりくさいような、青臭いような不思議な作品。 大好き。
0投稿日: 2013.11.22
powered by ブクログ最初から筋書きがあるように、すっとうまくいかない恋。話の本筋は最初から、恋の話。 店長の恋人の女の人がなんとも怖くて、女の人の不可思議な魅力をしみじみと感じました。 なんとも、大人の本です。
0投稿日: 2013.09.29
powered by ブクログ川上弘美にしては珍しくリアリズム小説。少なくても日常を超越したり(この人の場合は超越というよりは逸脱か)はしない。東京のどこかの街(特定されてはいないが、タイトルにある中野だろうか?)にあった、古道具の中野商店を舞台に、そこに集う人々がヒトミの視点から語られる。ここでの川上宏美の方法は、中野商店を設定し、主要な人物(ヒトミ、テツオ、ハルオ、マサヨ)の基本的な性格付けを行った後は、これらの登場人物たちに自由に行動させたのではないかと思われる。終わってみると、なんだか一場の夢だったかのようだ。
1投稿日: 2013.09.24
powered by ブクログ色々あるんだけど、なんとなく話のトーン?登場人物はぼーっとと言うかほんわかしている。 のんびりだらだら感がたまらなく私にはいい感じ
0投稿日: 2013.08.06
powered by ブクログアンティークショップでも骨董品屋でもなく、古道具屋なのがよかった。 ゆっくりゆっくりゆっくり、変わらないように見えてもしっかり確実に時間は流れていくし、人と人との関係も変わるのだなあと。 ずっと読み続けていたくて、でも必ず終わるのだなあと。 読み終えてしまっても、誰かとの関係が変わったり、途絶えても、会えてよかった、読めてよかった、と思えるような、それもいいかな、と思えるような。
1投稿日: 2013.05.31
powered by ブクログ古道具屋の主人と、そこで働くアルバイト達のお話。 のんびりした古道具屋のお気楽感の中に、恋愛のウジウジした感じもあって、休みの日に読むには最適だったかも! 2013.3.24
0投稿日: 2013.03.24
powered by ブクログ一貫してこの小説の雰囲気が大好き。 小さな人間関係の中で繰り広げられる話がいい。 同じような毎日の中で、みんな少しずつ前に進んでいる、変化していっているのがじんわりわかる。時間は留まらない。当たり前なんだけど切ないかんじ。
0投稿日: 2013.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんな人いたらいいのになあと思える人物が出てきます。 中野さんみたいな人いないかなー こんなところで働きたいなー(だべりたい)と思える場所が出てきます。 中野商店どこにあるんだよ。
0投稿日: 2013.03.04
powered by ブクログのんびりした日常に、恋の難しさがちらちら垣間見えてくるお話。 登場人物が個性的でゆるくてよかったです。中野さんのほんとにいそうな変な人加減が好き(笑) 川上さんの描く恋愛小説のヒロインがすごく好きだなあと思います。表現なのかなあ。素直だけど遠まわしで上手くゆかないかんじ。 物語に入り込めたし、さいごのほんのり切ない雰囲気もよかったです。また読んで中野商店の人たちに逢いたいなあ~と思います。
0投稿日: 2013.03.01
powered by ブクログ古道具屋を営む中野さん、そこでバイトをしている主人公ヒトミとタケオの話。 登場人物たちが営む日常が淡々と続く。 小中学校時代の自分が読んでいたら、間違いなく退屈に感じたであろう作品。 それなりに年を経た今だからこそ、何かを面白く感じている。 そんな感じの作品。 ちなみに、最初と最後はなかなか気に入った雰囲気の話だが、中盤だけふと波長がずれていた感じ。
0投稿日: 2013.02.19
powered by ブクログ川上氏のなかでは、ゆるいお話。 相変わらず仕草ひとつひとつの描写が奥深くて少し重い。 でも、このお話は骨董屋さんの日常を淡々と語った軽い仕上がりになっている。 ちょっとどろどろした川上作品に慣れていたので、 あっさりしすぎているのが物足りなくもある。 でも、このどうでもいいような毎日をただ淡々と描いた作品・・・ って考えると、川上氏じゃなければ途中で読むのを止めていたかも やっぱり、川上氏の独特な表現が好きなんだなぁ、私。
1投稿日: 2013.01.24
powered by ブクログ「センセイの鞄」が非常にツボだったので、また買ってみた。やっぱりツボだった。スローテンポな恋愛小説。いいのは恋愛部分だけじゃなくて、出てくる登場人物みんながそれぞれにちょっとすっとぼけてて、愛嬌があって、読み進めていくうちに、だんだん愛しくなってくる。いつまでも読んでいたいような気がする。読み終わってしまって寂しいんだけど、でもちょっと顔がにやけてしまう。幸せな読書時間をもらった。
0投稿日: 2013.01.22
powered by ブクログ面白い事件でも起きるのかと、今か今かと期待して読んでたけど これと言って何も起こらず。 ほのぼのと言うより、終始だらーっとした感じでヤマ場がない! それでも最後まで読んでみたが...疲れた。 東京近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」 ダメ男感漂う店主・中野さん。 きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。 わたしと恋仲であるようなないようなタケオ。 どこかあやしい常連たち……。 不器用でスケール小さく、けれど懐の深い人々と、 なつかしくもチープな品々。 中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋と 世代をこえた友情を描く傑作長編。
0投稿日: 2013.01.17
powered by ブクログ川上弘美さんのこういう雰囲気が好き。 大きな事件が起きるわけでも ハラハラドキドキするわけではないんだけど 登場人物、みんなの生き方が どんどん知りたくなって読みふけっちゃう。 中野商店、近くにあったら是非行きたいなぁ。
0投稿日: 2012.12.03
powered by ブクログ穏やかで、たんたんと過ごす日々。 恋をしたり、別れたり、逃げられたり、刺されたり。 色んな出会いがあって、苦しいこともあるけれど、たんたんと快方に向かっている。 おだやかぁな気分になれる本です。 川上弘美さんの本で初めてハマった本です。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログ中野商店を中心に、登場人物のやり取りや生活、恋愛が読んでいて微笑ましかった。 誰かと何かをすることはやっぱり楽しいものだと思う。 タケオとヒトミの恋模様が最後まで気になっていた。
0投稿日: 2012.10.10
powered by ブクログ周りの目ではなく、自分の信念に忠実に生きる人ってかっこいい。あたしはそういう器を持ち合わせていないからあこがれる。 この小説は古道具屋で起きるとりとめもない日常を描いたお話だけれど、中野姉弟はまさにそんな生き方をしていて、なんだか師匠ができたような気持ちになった。 ヒトミとタケオのあいまいな関係については、なんとなくわかるような・・・。 なんで大人になるとこういう関係が成立しちゃうんだろうなぁと、少し憂鬱な気持ちになってしまった。
0投稿日: 2012.08.31
powered by ブクログ川上弘美の描くヒトは、どれも大層『ヘン』なのに、あくがない。 骨董でなく、古道具 どこか掴み所がなく、それでいて実直で『マイペース』なひとみ 適当な店主中野ハルオ 無骨なアルバイトタケオ 清流のような店主の姉マサヨ 洗練されたいい女サキ子 どれもなんだか、愛着が湧く。 日常――中野商店の奥の部屋でガラス戸をぴしゃりと閉めきってマサヨさんの作ったタンメンをタケオと3人で啜り、店先には不細工なボール紙でやってます、それを観て冷ややかに笑うサキ子さんとむきになる中野さん、自転車の店主が掛けてきてうんざりしていると、田所まできて余計に言葉数が減る――なんていう、描かれていない中野商店がもわもわ浮かんでくる。くすくす笑いたくなる。 タケオとヒトミ ハルオとサキ子 マサヨと丸山 それぞれの恋愛、それぞれの色や形、それぞれに"愛着"が湧く 愛着って、好いね。 〈古いもんこそ、清潔に。でも清潔すぎちゃだめ〉
0投稿日: 2012.08.08
powered by ブクログだいすきな川上弘美さん。 この本もとてもとてもすてきでした。 一つの映画を観ているような感じ、あたまの中に、 中野商店の様子がありありと存在しました。 そして、毎日ふつうに生きていれば誰しも感じるであろう、 ひととひととのせつなさやあたたかさに思わず、 ここまで感情移入するかってくらい、胸がいっぱいになります。 ほんとうにこの雰囲気すきです! どっぷり浸かって一気に読みました。
0投稿日: 2012.07.29
powered by ブクログ数冊読んだ、川上作品の中では、1番好き。ゆるい感じで。 ヒトミとタケオの恋、最初必要❔って思ったけど。 ツイ労働目線になってしまい、イイ職場環境がこれで、崩れるとしたら残念って。 店主の中野さんをはじめ、登場人物が魅力的。 こういうお店で働いてみたいな〜と単純に思ってしまいました。
0投稿日: 2012.07.22
powered by ブクログ文庫裏の 概要にも書いてあるとおり、じれったいじれったい恋物語。 僕はそれほど気が長いほうではないので、じれったすぎて途中で飽きてしまった。 中野商店を舞台にした友情は心温まるのだが、やはり時間経過が長すぎて・・・僕は苦手。 でも良い話です。
0投稿日: 2012.06.29
powered by ブクログ好きで、ばかみたい、と思う。好きって、ばかみたいな感情、と思う。 ↑この部分いいな~。ヒトミとタケオ、 不器用な感じのじれったい恋がなんか、いいす。
1投稿日: 2012.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
古道具屋「中野商店」で、古道具と人間が織りなす物語。 ひとりひとりのキャラクターがはっきりしていて、読みやすかった。 主人公のなかなか発展しない恋愛は、何となくリアル。 現実って、そんなに劇的なものじゃないもんなー、なんて。 そして、古道具がまた「いい」。 私は全くものの値打ちとかわからない。 鑑定団とか見ても、値段が高くついたものは売ればいいのに、と思う現金主義。 それでも、亀の文鎮とか、皿とか見て、ふんふんこれはいいものだね。とか、ちょっと言ってみたくなった。 ただ、最後の最後はちょっと。ハッピーエンドも悪くはないけれど。 主人公が一人でも歩いていく姿のまま終わった方が、私にはしっくりくるな、と感じた。
0投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ全体に漂うこの物足りないというか起伏のない感じが古道具屋さんという設定にも合っていると思いました(貶しているわけではありません)。 最後までタケオ君が謎というか解明されきれませんが、「なんかリアルにありそう…」と感じました。主人公がタケオ君にビクビクしたり話の進展?がないのも共感…まではいかなくともこれまた「ありそう…」と読み進められます。 二人以外の登場人物のおかげで閉鎖的にならずに深みも出たりして良かったと思います。
0投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ5冊目の川上弘美作品。 長篇は最初に読んだ「センセイの鞄」以来。 古道具屋の中野商店で働く人々と、そこに集う人々の話。 とりたてて何かが起こるわけではなく、 もちろん小さなことはいろいろと起きているのだけれども、 それは日常の積み重ねであって、 中野商店を取り巻く人々の情況が時間が経つごとに、 少しずつ少しずつ変わっていく。 変わっていくというよりも、物語の中で登場人物たちが 生きているってことなんだろう。 時間も場所も変わっていく。 人々の関係性もちょっとずつ変わっていく。 それでも、繋がっている。 こういうの素敵です。 大好きだな。
1投稿日: 2012.04.15
powered by ブクログ東京の西の近郊の町で 古道具屋を営む、 女にだらしなく浮き世離れした 中年親父の中野さん。 語り部であり 主人公の 中野商店アルバイト店員のヒトミさん。 同じくアルバイトで 右手の小指の先がない タケオ。 中野さんの姉で きっぷのいい芸術家の マサヨさん。 凛とした中野さんの愛人の サキ子さん。 どこかちょっと変わってるけど、 憎めない登場人物たちが織りなす 心ほぐれていくストーリー。 店に来るお客がまた あやしくて 一癖も二癖もあるような連中ばかりで ホント飽きさせません。 川上さん特有の 上手いなぁ〜と思わず唸るほど美しい文体と、 ドキドキするような言い回しと、 瑞々しい 恋する女性の心理描写。 印象的なシーンも 沢山あります。 三日月が浮かぶ 夜の公園のベンチで、 ヒトミさんが ひとりチーちくをアテに 缶ビールを一杯やってる場面。 タケオとヒトミさんが酔っ払って 公園でキスをする場面。 タケオからの留守電を聞きながら コンビニで買ったプリンを ゆっくりと食べるヒトミさん。 タケオが携帯に出れない あらゆるシチュエーションを ヒトミさんが妄想する場面。 どれも劇的な出来事ではないけれど、 普通の日常の中の 小さな幸せの粒を 見逃さず掬い取ってくれる感じ。 それにしても 生きるのがヘタで じれったい恋に悶え苦しむ、 ヒトミさんとタケオの ぎこちない会話が、 どうにも切なくて胸が震えます(≧∇≦) 誰かを好きになればなるほど、 不安になったり 怖がったり 胸が張り裂けそうな思いを 嫌でも味わうことになる。 でもそれでも、 過去にどんなに痛い目に遭ったって、 人は人をまた好きになるし、 性懲りもなく ある日突然 恋に蹴つまづく。 人は本来、永遠や、 限りないものに 憧れる傾向があるらしいけど、 限りあるものや いつかは無くなってしまうものほど、 いとおしく思える体質な自分には、 埃の匂いのする古道具屋での 可笑しき日々と、 亀のように進む じれったい恋を描いたこの小説は、 読み終えてしまうのが勿体無いくらい 空気感がハマった作品です。 民法ではなくNHKで 全5話くらいの ドラマにしてほしいなぁ〜(笑)
2投稿日: 2012.04.11
powered by ブクログ古道具屋という、一般企業でもない世間的にも独特な世界で繰り広げられるあらゆる人間関係。 そういう展開なんだと思いつつ、ユルすぎたのか余り読書が進みませんでした。
0投稿日: 2012.03.18
powered by ブクログ川上さんが書く、日常的出来事。自然体でよい。主人公とタケオのギクシャクした感じがうまいなー。店主の中野さんもいいキャラだし。味があります。時々不思議な雰囲気をもった人物が登場すると、つい期待しちゃいます
0投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログ単純に僕の期待値が高すぎました。持ち込まれる品についてのやりとり、各人の恋模様、とりとめやのない会話。全ておもしろいのに、どこか物足りない。
0投稿日: 2012.02.02
powered by ブクログ最初は感情移入できず苦戦。 川上さんの作品は端的でどういう意味かわからず置いてけぼり感ははあるが、シンプルで好きだ。 後半タケオが元カレと被ってもどかしくてどんどん読み進んだ。
0投稿日: 2012.01.19
powered by ブクログ骨董品ではなくあくまで「古道具」を扱う中野商店。やる気があるんだかないんだか分からない店長中野さん、ひとみ、タケオ、中野さんの姉マサヨさんの何気ないゆるーい日々。 昔から行間を読むのが苦手で国語の成績が低かった私、とつとつと語られる文章に「これどういう意味なんやろ…」と、置いてきぼりにされた感もあり、なかなかストーリーに入っていけなかった。ひとみに感情移入もできなかった。読み込んだら面白い作品だったのかな? むしろこのタイプの文章が好きな人のほうが多いのかもしれない。
0投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログ小さな古道具屋「中野商店」に集まるのは、店主をはじめ個性的な面々。"わたし"はそんな中野商店でアルバイトをしながら、微妙な関係のバイト仲間・タケオにやきもきしたり、店主・中野さんにふりまわされたり……。 小道具屋の独特の空気が行間からもわもわするから川上さんはすごい。登場人物が個性的で、愛おしくて、この世界に入りたいと思ってしまう。 中野さんの姉・マサヨさんが好きだなあ。
0投稿日: 2011.12.15
powered by ブクログ本気の古道具は置いてない、古道具屋さん「中野商店」を舞台に緩やかでもどかしい人たちの話。 こんなお店あったらお茶を飲みに通いそう。 お店の人たちには「あの人またきたっす」と呟かれそうだけど。
0投稿日: 2011.11.26
powered by ブクログ器用で不器用な人たちと、不器用なのに器用な人たちの話。 古き良き、だけじゃなく、ちゃんと身勝手なお店で流れる日々。 こんなお店で働く人も集まってくる人も嫌いじゃない。
0投稿日: 2011.11.25
powered by ブクログタケオがすきだー。 勝手に、ずっと加瀬さんのイメージで読んでた。 パンチングボール の出だしのところもすき。 トマトジュース。 川上さん、初小説。 エッセイもだいすきだけど小説もすきだな。
0投稿日: 2011.11.24
powered by ブクログどこか一風変わった登場人物たちが、 あるようでないような少し懐かしい空間で 繰り広げられる日常のやりとり。 出てくる道具や、言い回しに心ひかれます。
0投稿日: 2011.11.05
powered by ブクログ川上弘美さんらしい作品。 動物をメインにした非現実的な作風ではなく、あるようでないような人間描写を主にした作風。 センセイの鞄をどことなく思い出させる。 出てくる人物はみんな変で、みんな人間らしいんだけどどこかやっぱり非現実的。ありそうだけどなさそうな話 ふわふわした言葉使い。決していやらしくない言葉使い とても美しい。 センセイの鞄やニシノユキヒコの恋と冒険が好きな人はきっとすきなはず◎
0投稿日: 2011.11.03
powered by ブクログ何かズレてて、掴みどころのない感じ。 ふわふわ、とは違う、どちらかというととぼけた雰囲気。 さらっとした一言が意外と胸に迫る要素を持っていたりして。
0投稿日: 2011.10.26
powered by ブクログ古道具屋さんの小さな日常。そのゆっくりとした流れで、読むスピードもペースダウン。読み終わりまでに時間がかかってしまった。 読んでいる途中は、先がもっと読みたいという気持ちはなかったものの、読後感は「何だか良かった」と思わせる作品。 気持ちがほんわり温かくなった。
0投稿日: 2011.10.19
powered by ブクログ情景がじわじわと心にしみ込む感じ。 登場人物がみんなマイペースなので、のんびりした雰囲気。 タケオの「○○っす」ていうしゃべり方好きです。
0投稿日: 2011.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
骨董品店ならぬ古道具屋で起こる出来事をたんたんと綴る。 「先生のかばん」でも思ったのだがこの人の小説の主人公。。。 すべてキャラがかぶる。同一人物か?と思うぐらい。 アイドルのKがいろいろな役を演じるがすべて一緒と感じるぐらい。。。この主人公も一緒だった。。。
0投稿日: 2011.10.14
powered by ブクログこれは、あまり四の五の言わずに、いろんな生い立ち、性格の人々がそれなりの関わりを作りながら生きてゆく様を、その作りだす空間を楽しんだ小説。 とりたてて事件が起きるわけでもなく、まったりとした時間の流れがある。 そうした時間の経過が人を変え、以前は分からなかったことを認識させ、もちろん環境も変えて新しい生活を営んでゆく様が、最後に清々しさ、前向きな気持ちをもたらせてくれる。
0投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログ中野商店に集まる、一風変わった人々のエピソードがおかしくて、吹き出しそうになりながら読みました。 ヒトミとタケオの恋愛が、不器用でじれったいのだけれど、応援し続けてよかったー!最後は感動でした。 姉のマサヨさんの率直な一言が、毎回気持ちよくて、感心しちゃいます。
3投稿日: 2011.08.27
powered by ブクログ「古道具 中野商店」(川上弘美)読了。久し振りだけどやっぱり川上さんはいいですねえ。登場人物の誰もが愛しい。そしてひとつひとつの物語がそれぞれにやわらかく盛り上がる。やわらかいけどじわーっと沁みこんできますよ。じわーっと。ものすごくお薦めです。
0投稿日: 2011.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中野さん、ヒトミ、タケオ、マサヨさん それぞれの人となりが描かれてる作品。 最後まで、中野さんの奥さんが出てこなかった。 実は、奥さん実在しないとか? 愛人はよく出てきてたけど、そっちが気になってしまった。 ヒトミとタケオも良いね。
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログ題名にひかれて久しぶり購入した小説。 古道具自体が今気になるキーワードだったから、っていうのもあるのだが もう少し道具に主眼がおかれていると好みだったかな。 でも恋愛恋愛!って感じもそこまでじゃなかったし結構好き。 ここまで書いて気づいたけど私恋愛小説ってあんまり好きじゃないんだな。
0投稿日: 2011.08.08
powered by ブクログ中野商店ではたらきたい…。 という気持ちでいっぱいにさせる、 キャッチーなキャラクターと、 お店の描写! 聖子ちゃんの等身大の看板とか、いいね! オークションにはまる中野さんも。 女性の心理描写がすてきなこと! キャラクターがとても立ってたので、 解散シーンはさびしくなるね! センセイの鞄のセンセイが死んじゃったときもおもったけど、さびしい。 素敵な小説です。
0投稿日: 2011.07.12
powered by ブクログ大きな事件は起きないけれど、日常のちょっとした出来事がおもしろく綴られている。ちょっぴりドキドキしたり、ちょっぴり悲しくなったり。登場人物の少なさもこの作品の良いところでは。
0投稿日: 2011.06.09
powered by ブクログ再読しました。 中野さん、マサヨさん、タケオ。ヒトミちゃんがみんなに対する少しギクシャクした態度は、自分と重なってしまいました。 中野商店で仲良くカツ丼食べたり、お酒飲んだり、のんびりした感じが好きです。
0投稿日: 2011.06.08
powered by ブクログ古道具屋の中野さんとその姉マサヨさんと、バイトのヒトミちゃんとタケオの日常。 ヒトミちゃん一人称で、タケオとの煮え切らない恋愛が主題(たぶん)なんだけど、中野さんやその愛人や、マサヨさんの不安になったり見栄張ったり恋愛したりの心模様が面白い。 そしてそれを小さな行動や口調で表現してしっかり伝わっているのがすごい。
1投稿日: 2011.06.07
powered by ブクログ眠れない夜に読んでいたら、すーっと無理なく朝を迎えました。 はっきりしない男とふらふらしてる男が好きにはなれない私としては(悩む男、とか暗い男、は好きなんだけども・・・)、この本に出てくる男衆にはいららららー!!としてたまりませんでしたが、 そういう、「『嫌い』に近い『嫌いではない人』を割りと多く見かけるこの著者の作品の端々に、ふとシンクロする自分がいるので。普段自分からは積極的に絡まないそういう人の中にも、自分と似たような欠片があるんじゃないの?といわれてるような気がして・・・そういう穏やかさを持つことのあたたかさを自分の中に感じたくて、つい手にとってしまう。 男って、「文鎮みたいなのよ。」・・・イメージ的にわかる。そう、こういうシンクロがあるから、めくってしまう川上文学。
1投稿日: 2011.05.21
