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1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)
1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)
一木けい/新潮社
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総合評価

132件)
4.0
38
52
29
6
0
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    今はとても幸せでも、過去を遡れば1ミリ以上の後悔があって。きっと誰もがそんなことを思いながら生きているんだろうなと思ったら少しだけ息がしやすいなってかんじた。 どうか、みんなが穏やかに過ごせますように。 どうか、後悔も思い出になりますように。

    1
    投稿日: 2026.02.22
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    大学生の時読んだ本を再度手に取ってみた。 前読んだ時はどこか全てが遠い世界の話で理解ができなくて、愚かに感じてしまうような感覚で、印象にあまり残っていなかった。 約5年経って読んでみて、自分自身の考え方の変化も知れたような気がする。 例えば、この文章の登場人物は私にも私の周りにもいないような人が多いが、5年分の感情の幅で重ねられるものが増えたようなそんな感覚がした。

    0
    投稿日: 2026.02.12
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    職場の方に勧められて読んだ一冊。 「最後の一ページが心に残る」と聞き、そこは手で隠しながら、1行1行丁寧に読み進めた。 『1ミリの後悔もない、はずがない。』というタイトルから、 手紙を読み、幸せな今があっても後悔は残るのだろうかと考えさせられた。 一木けいさんの作品は初めて。 少し性的な描写は好みではなかったけど、物語自体は印象的で良かった! ただ、時系列や視点が行き来する場面があり、少し混乱するところもあり… でもまた読んでみたいと思える一冊でした。

    1
    投稿日: 2026.01.24
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    大好きな椎名林檎さんが帯書いてた。と聞いて、即購入。 この前に読んでいた「魔球」で貧困家庭の子供の生きにくさ。にやられていたので、テンション低めに読み続けました。 由井さんが好きだったという有島武郎の「小さき者へ」オーディオブックで聞きました。安伊子さんが語った、お父さん像とかぶりました。 ひとつ気になるのは・・・桐原くんは、どうしてるのかなー?ということ。由井さんが幸せな今を過ごしているから、桐原くんは出てこなかったのかな?

    0
    投稿日: 2026.01.23
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    2016年に、「西国疾走少女」で「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞した、一木けいさんのデビュー作。 なるほど、女のための読み物である。 一人の女性の人生を主軸に、思春期の瑞々しさ、二十代の混沌、四十代の…その時その時の心情が痛い程伝わってくる。 自分はこんな風に疾走してきただろうか。若い頃を怠惰に過ごすと、後からちゃんと皺寄せが来る。人生はうまくできている。 それに早く気づけた人が勝ちかな。 短編集か?と思っていると、「ああ!あの時のあの子か!」などと、どの話も本筋から枝分かれしているだけで、現在過去未来が絡み合い、しっかり繋がっている。伏線も張られていて、読み進める楽しみがあった✨ 素敵な作家さんだ〜世代も近い(´- `*) #うしなった人間に対して1ミリの後悔もないということがありうるだろうか あるさ、そりゃ。

    1
    投稿日: 2025.12.26
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    「うしなった人間に対して1ミリの後悔もないということが、ありうるだろうか。」 5つのストーリー全てがこの問いに繋がるような小説だった。 『西国疾走少女』の由井の物語が最後の『千波万波』に繋がっていたことは良かったけど、桐原の手紙を読んだことで由井の後悔はより一層深いものになったような気がする。ただ今の生活にはきっと後悔はしていないはずなので、後悔の連続の先にある幸福が描かれていたように感じた。 桐原視点の物語はないのであくまで想像だが、桐原の問いへの答えを最終的に桐原本人が出すという構成がとても良かったと思う。 個人的には、由井の父と由井の夫の父の描写がたまらなく切なかった。2人はお互いの境遇という見えない絆のようなもので、深いところで繋がっているのだと感じた。常にそばで愛情を注いでくれた自分の父とは似つかないが、子を思う父の気持ちが重なって、父をより大事にしたいと思った。 有島武郎の『小さき者へ』も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2025.12.20
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    由井本人やその周辺にいる(いた)人たちをそれぞれの視点から描いた作品。 ひとことで言ってしまえば青春恋愛小説なんだけど、その枠に留まらないエピソードや読後感があった。 特に「潮時」に描かれた船乗りのお父さんの話がたまらなく切なくて好きだった。 慌ただしく日常を過ごしていて、ふとしたタイミングで思い出す過去の恋愛。 その人の隣で過ごす時間が何物にも代え難い幸せな時間だったこと。 いまは消息も知れないし、その人が死んだとしても知る手段がないのだけど、いまもどこかで幸せに生きていればいい、その生活の中で一瞬でも私と過ごした時間を思い出してくれたらもっと良い、と願ってしまう気持ちになりますね。

    0
    投稿日: 2025.12.13
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    初めて読む一木けいさんの本、章ごとに時代や登場人物の視点が変わるので少し混乱したが文章は読みやすかった。  あのときのあの選択がこうだったら… なんで今こうしているのか… そんなふうに考えることはある程度年齢を重ねた人ならみんな思ったことはあるだろう。 ラストの手紙はせつないけど今が幸せそうでよかった。

    5
    投稿日: 2025.12.08
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    1章目は良かった! この人の文章好きかも! 青春時代独特のもどかしい感じが表現されてて、キュンとしながら読み終わった。あっさり終わりすぎて、物足りない。もっと読みたかった。 2章目からは、登場人物リンクされてたけど、 話があちこちに飛んで今何の話してるかわからなくなって流し読みしちゃった。笑 「今、何してる?という言葉は不思議で、相手に対する自分の気持がわかる。会いたい人なら絶対うれしい。会いたくない人なら絶対うれしくない。」 ↑この文章めちゃくちゃ刺さった。 たしかに、ほんまにそう(´・ω・) この小説は途中まで読んで読むの辞めちゃったけど、次はこの人の長編の作品読んでみようかな!

    16
    投稿日: 2025.11.30
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    一木けいさんの文章とてもすき。 等身大な感じがして、全身からすんなり沁みてくる。真冬のおでんみたいな嬉しい温かさ。 いろんな気持ちとタイミングが重なって変わっていく人生がそれぞれにあるって意外と忘れがちなことだった。 人の愛の形っていろいろだな、 葛藤もある、諦めもある。それでもその中で生活を営む。 みんな幸せでいてほしいと心から願った。 中学のとき好きだったあの人も。

    0
    投稿日: 2025.11.23
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    一木けいさんの本は初めて読んだ。 1ミリの後悔もない、はずがない の 、 が意味するもの。 子どもの頃に自分たちの力では何ともならなかったことが、大人になるにつれて自分の決断で人生を選んでいく。 それぞれいろんな事情がある人でも恋をする。 離ればなれになりたくても、その決断をしなければならない、自分以外のせいで。 生きるための強い意志を感じる。 足りない部分を埋め、誰かに埋めてもらう人生。 1人で生きていくのではなく、誰かと支え合うことのあたたかさを改めて感じた。

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この小説のなかにある恋は、リアルな恋だと思う。 少しでも恋を経験した人が読んだら、追体験させられるほどのリアルさだと思う。 大人になってから出会って好きになった人に対して( もし学生の頃に同じクラスだったら好きになってたかな? )って考えてみたり、 こんなに好きな人でいっぱいの毎日を過ごしていて、この人に出会う前は自分は何を考えてどうやって過ごしてたんだろう?って考えてみたり、 喫煙者の彼と電話をしてるときの、タバコを咥えながら話すくぐもった声にキュンとしたり、 みんな同じことを感じて、考えて、生きてるんだなって思った。 ✎______________ 由井の今の旦那さんもとてもいい人で、由衣がこの人と出会えて幸せな家庭まで持てて本当に良かったと思う。 でも、桐原との終わりが曖昧なものになってしまってるから、桐原も由衣もどうにもなれなくて辛い。 由井は桐原のあの頃の思いを手紙で受け取ってしまって、自分の中で落とし所をみつけなくちゃいけない。 桐原も新しい生活があるかもしれないけど、もしかしたら心のどこかで由井のことをずっと待ち続けてるかもしれない。 とにかく最後があの手紙でおわったのが本当にいい。 読者としてどこまでも考えることができるから、余韻が全然抜けない。 ずーっと考えてる。 娘さんからしたらあの手紙を読んでお父さんに電話したくなる気持ちも分かるし、「捨てちゃおうかな」って思ってしまう気持ちも分かる。 私は、由井のことだからきっと手紙は押入れの奥深くにしまいこんで今を大切に生きていくだろうなとは思うけど、 あの頃のあやふやな終わりをはっきりさせてきっちり終わらせたいと思うんじゃないかなとも思う。 ✎______________ 桐原からの手紙の余韻にやられてしまって泉と高山のことが薄くなってしまうけど、泉は本当によくあの決断ができたと思う。 きっと高山と一緒になってたら、心のどこかにずっと子どもが居続ける。 高山と本当の意味で一緒になれることはなかったと思う。 もうすでに大切なものがある人間は、それを捨てては生きてはいけない。 ✎______________ 由井の父のアルコール依存症の書き方もリアル。 本人も苦しむけどその苦しみのためにさらにアルコールに逃げて、家族はずっと苦しみ続ける。 でもそんな由井に桐原という存在がいてくれてよかったし、逃げた先に幸太郎と幸太郎のお母さんがいてくれてよかった。 あわよくば、そういう大切な縁を切って逃げてきた由井のこれからは、そのご縁を少しずつ取り戻すものであってほしいな。 ✎______________ 由井の生い立ちを考えると、有島武郎『小さき者へ』に心を打たれる理由は分かりすぎる。 私も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.11.05
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    一編一編大切に読んだ。 絶対再読すると思う 一木けいさんの本、今まで読んだもの全て何度も読むぐらい気にいってる。 ストワリーはもちろん、心理描写巧みで心がきゅっとなるのに引き込まれる

    1
    投稿日: 2025.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハァー...。読んだことを後悔するくらい心に刺さる本だった。だいぶ好き。 無限の選択を繰り返す中で、過去の後悔や痛みごと包んでくれる人に出会ったり、抱えたまま堕落していったり。正しい選択をしたから幸せになれるわけでもないし、生きる道も出会う人もまた枝のように無限に広がっている。 私も久しぶりに初恋の人のことを思い出したわー。あの頃の感覚もまんま蘇ってきて不思議な気持ちになった。笑って生活できてるといいなぁ。 「潮時とは、漕ぎ出すのに潮が安定している、好いタイミングということ」

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    割と好みの読み心地だったのだけれども、あまり印象に残っていない。 確かめる意味で他の著作も読んでみたいな。

    1
    投稿日: 2025.09.03
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    かつて 「うしなった人間に対して1ミリの後悔もないということがありうるだろうか」という雑談をした最愛の人と、後悔しかない別れ方を強いられた由井。 大人の事情に振り回されて、叶わなかったあの頃の思い 過去と今 あの頃の同級生たち オムニバスで綴られるストーリー 私が今、人生で1番後悔してる事ってなんだろうな もしもあの時、一瞬早く(遅く?)アレをしてたら運命は変わっただろう…って転機、実はみんなたくさん持ってるはず そういうのを知っちゃったら、後悔することめちゃくちゃたくさんありそう~ ラストはてっきり彼の視点の章で締めくくられると思ってたのに… でもそれがなかった構成が、より余韻を楽しませてくれました

    35
    投稿日: 2025.08.26
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    筆者・一木けいさんのデビュー作で、『女による女のためのR-18文学賞』の読者賞受賞作。恋愛というか、青春というか。ほろ苦いです。連作短編ですが、主人公そして時代がズレるので、空想で補わざるをえなかった。

    19
    投稿日: 2025.08.24
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    由井の言葉の世界に入ってる間、痛くて辛いのに すごく居心地が良かった 言葉にしづらいというかできないけど、 こんな小説に出会いたかったっていつ一冊だった

    1
    投稿日: 2025.08.23
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    その男とつがえという自分の核からの命令 という言葉がドキッとした。 恋をするということは ごちゃごちゃ考えなくても シンプルに、もっと本能で動いていいんじゃないだろうか そう思いました。 林檎味の大玉の飴、シュワシュワする味 とか 尖った喉仏 とか 学生時代を懐かしく思い出した、1章が1番好き。 あとの章になるほど、どんどん息苦しくなってきた。 それにしても、涼しい切長の瞳、色白の骨ばった骨格の長身の男の子は、いつの時代もモテモテなんだなぁ。笑 自分も学生時代、そういう子が好きだったのを思い出しました。

    2
    投稿日: 2025.08.18
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    最後の手紙で胸が苦しく切ない気持ちで一杯になった。1ミリの後悔もない、はずがないというタイトルもほんとにそうだよ、な…と思う。私も後悔している事はある。その気持ちは何年経っても心の中にあったりする。

    3
    投稿日: 2025.06.17
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    少し生々しいところもあるけれども、男性の自分が読んでも共感できるところも多く、最後まですらすらと読めた。泣けた。 愛や恋とひとくちに言っても、身体の奥底から揺さぶられるもの、心が暖かくなるもの、分類などし尽くすことができないものだろうけど、それぞれ個々別々に多様な実態があって、個々別々に味わい深いものなのかもしれない。 そうしたことに、筆者は意識的であったのだろうか。 経験したことしか書けないのか。 経験したことも充分には書けないのか。 経験したこともないことすら、立ち表すことができるのか。

    2
    投稿日: 2025.04.21
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    一木けいさんの作品を初めて読んだが、良かった。 連作短編集だが、緩くお話は繋がっており、最後まで楽しい。楽しいというか、じんわり感動する。群像劇でもあり、ひとりの少女が大人になる物語でもある。この作家さんは巧い、と思う。 個人的には「高山」の飄々とした中にある寂しさや優しさが好きだった。 オッサンが読んでも感動するのだから、女性が読んだらさぞ感動するのだろう。 有島武郎の「小さき者へ」を読みたい。 星は4つと悩んで、3つ。3.9とする。

    2
    投稿日: 2025.04.10
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    中学時代を思い出した 初恋 背が高くてゴツゴツした手、モテてたな 小学校の時は仲良かったけど中学になって不登校になった友達

    2
    投稿日: 2025.03.23
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    あの人と添い遂げていたら、告白していたら、想いに応えていたら、なぜあんな事を言ってしまったのだろう…様々な後悔を多角的に掬い上げる1冊。あの時ああしておけば、しなかったらーーそんな、「1ミリの後悔もない、はずがない」。そう、こんなにも人生はままならなくて、だからこそうつくしい。これだから本を読むのはやめられない。

    3
    投稿日: 2025.03.03
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    最後の手紙で声を出して泣いてしまった。 後悔したことは?と聞かれたらなんで答えるだろう 沢山ありすぎてわからない

    3
    投稿日: 2024.11.13
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    少し難しかった。時系列がバラバラで登場人物も割と多く、読み終わった時に思ってたほど来る感情もなかった。。

    0
    投稿日: 2024.11.09
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    学生の時の気持ちを思い出してしまった、黒歴史?も思い出的な。 タイトルも内容とマッチしている! 由井を周りの人の短編。どの話もすごくいい。 「西国疾走少女」の由井と桐原がすごいキュンとした。学生ならではの甘酸っぱさが何とも言えない。郷愁に浸った。 「千波万波」の最後がすごくよかった。ほっとした。最後にすべてをかっさらわれた。

    1
    投稿日: 2024.10.21
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    星3.5 タイトルから受ける印象通りの本だった。 でも、この気持ちは分かるな。由井の中で美化された人との記憶、あの手紙をタイムリーに受け取れていれば… あの時の一瞬のすれ違いが、判断が、選択が、と思うようなことが自分にもあります。

    6
    投稿日: 2024.09.07
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    戻りたいけど戻りたくない。そんな過去は、まさしくタイトルでもある「一ミリの後悔もない、はずがない」と表すことができると思う。 環境が変わったことによって今まで距離の近い関係であった人物がそうではなくなる。逆に、環境が変わったことで出会う新たな希望もある。 恋愛小説ではあるが、どこか寄り添ってくれる、そんな本でもあるのではないだろうか。

    2
    投稿日: 2024.08.27
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    切ないなあ。 記憶の奥にある中学校のときの気持ちを思い出した。 1ミリの後悔もないはずがないんだよなー。

    14
    投稿日: 2024.06.15
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    ラスト1行が秀逸すぎます。 全部の短編漏れなく切ないです。 自分に重ねて読む場面も多くて、私だけが後悔に悩まされて苦しい訳じゃないのかと少し救われた気分になれました。

    6
    投稿日: 2024.05.06
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    大好きな椎名林檎さんが帯を書かれていたので。 後悔、と聞くと重く感じられるけど文章はとてもなめらかで読みやすかった。 環境へ感じる苦悩、人間関係の歪みなど重さや深さを比較するものじゃないけど誰しも悩みがあって、悩む度に深くて暗い海に対峙した時のように先が見えないことに絶望するものだなと思った。 どんな環境に置かれていてもどんな年齢でも悩みの対象はある。 ガラス片が波に揉まれ角がとれて丸みを帯びるように、私たちの人生も時を流れ様々な環境で様々な人と触れ合うことで過去の苦しみがゆるやかに溶けて形作られていく。 そしてまた新たな絶望に向き合った時にふと思い出したように過去への後悔が込み上げてくるけれど、ゆっくり作り上げてきた今のこの愛おしい造形を投げ捨ててまで全てをやり直したいという勇気を持つ人はどれだけいるのだろうか。 大人に終わりが無いことを想像して時折恐ろしくなるけど、きっと今答えが出ない悩みへの答え合わせを長い時間を経て出来るかもしれないと思うと未来に向き合う気持ちが持てる。 答え合わせが出来なかったとしても由井が桐原と出会えて初めてうまれてよかったと思えたようにどんな出会いによっても何か得られるものはあるはずだから。 小学校から中学校へ上がった時の友人関係が変化するグロテスクさ、家庭の目を瞑りたくなるような不和や逆に暖かい愛情、正しくない恋の湿っぽさ、少女時代の恋と大人に近づいてからの恋の違いなどを登場人物達の生活の少しの切り取られ方で感じられて良かった。 また時間を置いて読みたい。

    9
    投稿日: 2024.05.02
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    家庭環境が良くないけど強い由衣が好き。西国疾走少女が一番好きかな。そこまで悲しいことも起こらないし。どの話も悲しみや後悔を抱えている。人のタフさを感じられて良かった。 著者の隠喩が好き。そこまで物語がタイプでなくても苦痛に感じない

    10
    投稿日: 2024.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    苦しい。本当に苦しい。 私には果てしない絶望感が残る読了後となった。 1ミリの後悔もない、はずがない そう、そんなはずがない。 それが人生、と分かっていても、ここまで心を抉られる文章は今まで出会ったことがなかった。 全章見事に苦しかった。 今日の朝4章を読んで仕事に行ったけど、ずっと頭で泉さんのことを考えてた。してること自体は絶対に良くないことは分かってる。でもそこまでの人に出会えた泉さんが少し羨ましくも思ってしまった。恋とか、愛とか、大恋愛だとか、そんな言葉には表せられない程の人の存在。私は一生出会うことないと思うな。出会いたいわけではないんだけども。なんて表したらいいのか分からない。こういう時に語彙力って大事になってくるなと、ひしひしと感じるなぁ。 帰り道では最終章を読んだ。最後の桐原からの手紙を読んで絶望に呑まれた。どの本を読んだ後にも得たことがない絶望感だった。たった一回の言動が、たった一回のすれ違いが、こうも人生を左右する。大人になった桐原に会いたくなった。今桐原はどう過ごしてるんだろう。 苦しいなぁ。 初恋は実らないってこういうことかな。 大人に振り回される人生で、少しでも由井の中で輝く記憶があることだけが救い。 私自身感情移入をしやすいタイプなので、結構引きずると思うし笑、再読するには勇気がいるくらい滅入ってしまった本だった。 でもすごくすごく、考えさせてくれる本だった。 出会えて良かった。

    6
    投稿日: 2024.02.12
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    一木けい『1ミリの後悔もない、はずがない』 2020年 新潮文庫 5編からなる連作短編集で、著者デビュー作。 皆さんの書評など見て、読んでみたいと思い購入しました。 思春期、恋愛、仲間、いじめ、逃避、不倫、アルコール依存症、家族、出産、子供。そして愛と性。これでもかという程に様々な内容が詰め込まれています。しかも背景の根底には辛く思いテーマがどしりとあって。 でも普通ならば破綻してしまう程の内容の多さなのに、それをまったく感じさせることなく、優しく包み込まれた作品でした。 中途半端に極端なフックばかりが悪目立ちしそうなのに、あくまでもさりげなく、でも芯を持って組み込まれてることに感動です。 そして第5編の「千波万波」を読み終えたときの切なさと希望と歯がゆさなど。皮膚でなく内臓がかゆいみたいな感じ。かいたとしても届かなくて、奥底にかゆみが残るような感じ。 この読了後の世界観はなんだろう。 自身では経験のないことばかりなのに、あまりにも我が身のような感覚。 今日はこの浮遊感のまま眠りにつきたいと思いました。 #一木けい #1ミリの後悔もないはずがない #新潮文庫 #読了

    2
    投稿日: 2024.02.07
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    表現力が秀逸。若かった頃のカサカサした気持ち、ざわざわした気持ち、なげやりな気持ちなど、生々しく共感できる。それぞれの短編が緩く繋がっているけれど、主人公が目まぐるしく変わるのが自分としては落ち着かなかった。

    0
    投稿日: 2024.02.06
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    1ミリの後悔もない、はずがない タイトルがいいよねぇ。 人生自体がそうだけど、恋愛において後悔のないことなんてあるんのだろうか。 僕にとって、誰かと一緒なったことがないから、想いを伝えられな買った後悔ばかり。果たして、伝えたことで後悔がなかったのかどうかはわからないけれど。

    8
    投稿日: 2024.01.10
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    誰もがもっているであろう、結ばれなかった恋の経験。だからこそ、自分の中で美化されていることを文章化してくれた作品。 それぞれの短編がどことなくつながっていて、どんなつながりだったかなぁって、前の章に戻ってみるんだけど、新しく登場する人物も多くて、何回も戻るのに疲れて、時系列もよく飛ぶので、、、何回か途中で断念しようとしたっす。

    2
    投稿日: 2023.10.19
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    祐天寺駅を歩いていると、女子大生の卒業制作に遭遇した。10人の店主と100冊のおすすめ本。神保町の本屋の店主におすすめの本を聞いて、展示して売っているという。主催をしていた2人の女の子も、家からおすすめ本を持ってきて売っていた。それぞれ朝井リョウとこの本をすすめられて、この本を買った。 読んでみて、最後泣いてしまっていた。すごくいい作品というか、心に来る作品だった。この本と偶然出会えて嬉しいし、女子大生にありがとうすごく良かったよと言いたい。 つながった短編集。短いお話だけじゃなくて、その後の登場人物のことを勝手にあれこれ想像できる。 最初の、由井と桐原の関係が良すぎて悶えた。先生にしこたま怒られたスキー教室の帰りのバスで、「そろそろ付き合わない?」はやばい…。尊い…。ううう…。変な言い方だけど、どんな家庭環境の子にも平等に訪れるのが恋なのではと思った。桐原に会えたことで由井の人生が輝いててよかった。 ミカと高山先輩、高山先輩の過去の不倫、由井の旦那さん、由井と娘のカコちゃんの話。どの話も、優しかった ゆいの旦那さん好きだ。好きな人のために怒ったり泣いたり全力で出来る人。 ラストの桐原からの手紙が愛しすぎた。 愛し合っていること 苦しい日々を送っていても恋は生まれる。由井と桐原との出会いと別れは『1ミリの後悔もない、はずがない』を牽引する出来事として瑞々しく描かれ、登場人物を変えて物語は進んでいく。  潮目が変わるのは、由井の夫が登場する「潮時」から。由井も友人たちも大人になり、それぞれの人生を歩いている。由井の夫も「事情あり」の子どもだ。そうした二人が、新しい家庭を築いていく様子が描かれる最後の一編、「千波万波」という作品は、一木けいさんが、これからもずっと書き続けることができる作家であるということを、はっきりと見せつけた作品でもあると思う。 あとがきより 仕方ない時だって、どうしようもなく辛い時だってあるけど、少しでも世界がこうだといいと思う。

    0
    投稿日: 2023.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学生のとき、休み時間に机に突っ伏して寝たふりをしたり、ひとり読書に夢中になっていたことがある。見たくないものから目を閉じて避ける、本に夢中になることで聞きたくないものに耳を貸さないオイラの自己防衛の手段だったんだ。由井のそれと違うのは、ほんとは周囲とうまくやりたいと思っていたことだ。実に女々しいのだ。貧困で苦労した由井だけど、ミカや桐原や常楽はそうした家庭環境を理由に由井を避けることなくそばにいて助けになってくれる。なんかこれだけでよかったなと思ってしまう。ほんとに大切な人ってそんなに多く出会えない。だからオイラみたいに周囲に期待するんじゃなくて、由井のように凛としていればいいんだって思う。

    3
    投稿日: 2023.07.30
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    どんなバックグラウンドの子も同じ制服を着て過ごす、学校生活。その暗い時間を生き延びる主人公が、好きな人からもらう幸せ。 暗さの中にある光、みたいなのがきらきら感じられる作品だった。有島武郎のことばが自分にも刺さった。 ひとつだけうーんと思ったのは、嫌な人を描く時の描写がやりすぎに思えるところ。姑の描き方とか、ちょっと露骨じゃないかと思った。 描写力ありすぎるのかな、、

    1
    投稿日: 2023.06.15
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    学生の頃の「好き」だけで成り立っていた恋愛は、今も私の記憶の中でとても輝いている。過去に戻りたくなったり後悔したりすることはたくさんあるけど、結局は自分で選んだ人生。輝いていた思い出も後悔も丸ごと愛しながら、前を向くしかないのだと強く思った。

    3
    投稿日: 2023.06.12
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    友人から借りた一冊。 けど、自分でも買おうと思った。 家の中に図書館を作るのが夢で、将来子どもができて思春期を迎えたときに、手に取れる近さにあってほしい本だと思ったから。 各編で主人公(目線)が変わる短編のようで、それぞれがの登場人物が全体を通して絡み合っているから 最終章で全貌が見える運び。 情景の表現、情景と主人公の心情のリンクの仕方、 すべてが好みだった。 物語の開始2ページ目(p10)にこんな文がある。 〈まな板の上、イカの胴から、体液があふれ出てくる。堰き止めていたものがなくなり、どろりと伸びて、広がる。白く濁った液体は、辺りに青い匂いを放った。〉 これから広がる物語を、ぎゅっとした文だと思った。一気に好きになった。 『うしなった人間に対して1ミリの後悔もないということが、ありうるだろうか』 作中で桐島が主人公と交わした会話である。 私の中の様々な ”うしなった人間“ が頭の中に浮かんで消えなかった。 後悔がある。その後悔があって、いまの幸せがある。 最後の1ページ、泣いてしまったのはなんでだろう。 大人が読んでも、思春期真っ只中の人間が読んでも、沁みる箇所は違えど響く本だと思った。 以下、気に入った文。 p13 〈なぜ桐原に惹かれたのか。どんなに考えをめぐらせても、色気としかいいようがない。色気を感じる相手は人それぞれだろうが、それは感じるものであると同時に、細胞や遺伝子の叫びのような気がする。その男とつがえという自分の核からの命令。でも中二のわたしがそこまで考えたはずはなく、ただ生き物のメスとして、順調に繁殖への準備をしていたことだと思う。〉 -だれかに一目惚れしたときの現象を、実にわかりやすく表現した文だと思った。 一目惚れって浅はかと軽いとか馬鹿にされることがあるけれど、そうじゃない。本人にも分からない引力を、こんなにも合点がいく言葉で表した作者に感動した。 p17-18 〈自分の本当に欲しているものが何かもわからない。でもとにかく外へ出たい。酸素が薄くて息苦しいから。壁を爪で削ってみる。砂がポロポロ落ちてくる。外に出たい。夜の街を歩いてみたい。西国分寺駅まで行って帰ってくるだけでもいい。夜の空気は自由な感じがする。日常は不自由ばかりだ。でもわたしはまだ十四歳で、ひとりでは生きていけないからここにいるしかない。自分では何も変えられない。自分ひとり養えるくらいのお金を、稼げるように早くなりたい。ほしい服を買って、食べたいものを食べて、いっしょに暮らす人と仲良くしていたい。〉 -わかるなぁ。中学高校の頃は、なぜか常に息が苦しかった。喉というか心臓というか、その辺りを掻きむしりたくなる感情。〈壁を爪で削ってみる。砂がポロポロ落ちてくる〉この表現はすごい。あの独特の感情をドンピシャで思い出させる描写。どうしたらこんな表現が出てくるんだろう!感動を禁じ得ない… いままで読んだ恋愛小説のなかで 1番におすすめの一冊になったかもしれない。

    4
    投稿日: 2023.05.25
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    中学、高校のころを思いながら読みました。 あの頃に戻りたいとはちっとも思わないけど、1ミリの後悔もない、はずがない。いや、ちょっとでいいから戻ってみたいかな。

    11
    投稿日: 2023.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「今、何してる?という言葉は不思議で、相手に対する自分の気持ちが分かる。会いたい人なら絶対嬉しい。会いたくない人なら絶対嬉しくない。」

    0
    投稿日: 2023.05.20
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    何度読んでも切なくなる本当に大好きな本です。 もう過ぎた事の後悔をしないなんて絶対に無理だし払拭することもできないけど、 登場人物全員の今が幸せであってほしい。 少し重たいかもしれないので、好みはあると思いますが多くの人に読んでもらいたい本。

    1
    投稿日: 2023.05.02
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    短編で構成された連作集。 様々な青春だったり人間関係だったり、見ていて学生時代のことが蘇りました。 毎日少しずつ読み進めましたが、1週間ほどで読み終えました。

    1
    投稿日: 2023.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなにおもしろいとは思っていなかった。失礼しましたというかんじ。 わたしにとって桐原は、いいことなどなにひとつないこの世界ではじめて得た宝で、生きているという実感そのものだった。 目の前の愛しい男は今、わたしに受け入れてもらうことだけを渇望している。ずっと探していたものはこれだったんだ。 桐原と出会ってはじめて、自分は生まれてよかったのだと思えた。彼を好きになると同時に、すこしだけ自分を好きになれた。桐原がわたしを大事にしてくれたから。 この十年。たとえ眠れない夜があっても、僕は一人じゃなかった。寝室に満ちる由井さんの寝息を聴いていると、焦りが消えて穏やかな気持になった。僕だけこんなに幸せでいいのだろうか。よくそう思った。やっぱりだめだったんだ。 「潮時」はものごとの終わりという意味ではない、と教えてくれたのも父だった。「漕ぎ出すのに潮が安定している、好いタイミングということなんだ」と父は言った。 絶望には二種類ある。何かをうしなう絶望と、何かを得られない絶望。私の絶望はいつも後者で、手に入らないものを渇望するのは、本当に屈辱的なことだと思った。 「今までの人生でいちばん後悔していることは何ですか」私は、なんて答えるだろう。 身体が触れているとそれがどんなに狭い範囲でも、互いの考えていることが伝わりやすくなる、そんな気がする。 この先いいことなど何ひとつない気がする。

    3
    投稿日: 2023.04.23
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    桐原、きっと私も好きになってた。 失った人間に対して、1ミリの後悔もない、はずがないけど、1ミリの後悔じゃ満足出来ない。

    0
    投稿日: 2023.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うん。面白かったな! 中学時代の恋愛を思い出すねー。 最後の手紙、メチャクチャ切ないね。 私も最後の電話に出ていたら… 今頃どうなっていたかなー… と重ねてみた。 ま、結果は同じだっただろうな。 運命的なもの?縁?が無い人とはどう小細工しても終わる。

    5
    投稿日: 2023.03.02
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    この世のどこかにきっとある日常だと思った。 道ですれ違う中学生も主婦もコンビニのアルバイト店員も、みんなそれぞれ忘れられない恋や人があるんだろうなって考えさせられる作品だった。 個人的には4つ目の短編のラストが、自分の身と重なって胸に迫った。

    2
    投稿日: 2022.12.23
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    椎名林檎ちゃんおすすめと帯にあったからつい買ったら一気に読んでしまった。 ところどころ自分にも経験がある気持ちの描写があり共感が持てた。妻が大好きな夫と、昔の恋を思い出す妻....という男女の違いみたいのがわかるー....となった。 めちゃくちゃ良くて、最後ずっと泣きっぱなしだった。この方の別の本も絶対読みます。

    1
    投稿日: 2022.11.26
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    自分も昔を思い出すようなそんな感じの本 主人公?(由井さん)の話がメインだけど、 その周りの人たちのことも少し書いてある なんだか中途半端なような気もするけど、、 それがいいのかな、、? とにかく、病む本・・笑

    0
    投稿日: 2022.11.23
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     めちゃくちゃ、めっっっちゃくちゃ、いい本だった。風呂で読みながらひぃーんって馬みたいな音を立てて泣いた。  複数の登場人物がいて、章ごとに一人あるいは二人についての物語が描かれる。物語同士が互いに絡み合って、本人たちが気付くことのなかった過去とかすれ違いとかを、読者だけが知ることになる。読めば読むほどいろんなことが腑に落ちて、なるほどそういうことねと思って、でもそれだったらもっとうまくやれたじゃん、とか、悲しい思いしなくて済んだじゃん、とか、もどかしくて歯痒くて悔しくて、胸をかきむしりたくなるような気分になった。若い頃に読んだら、ここに出てくる人々が取った行動の意味を何ひとつ理解できなかったんじゃないだろうかと思う。欲しいものがあっても取りに行けない。それどころか、手を伸ばせば届く状況にあっても、自ら手放さなきゃいけない。なんで?なんで敢えてそんな苦しい選択をしなければいけないの?昔の自分の戸惑った声が聞こえてくるような気がする。でも、人生って得てしてそういうものだということを、今のわたしは死ぬほど知っている。  この本を読んでいたある夜に中学からの親友と会って、泥酔して珍しくカラオケに行った。学生時代に流行っていたKREVAとか湘南乃風とかドリカムなんかを歌って、二人して謎に泣いた。あれは本当に謎の涙だった。若かった頃が今より楽しかったかといえば全くそんなことはないし、私立の進学校だったからお金も時間もなくてあらゆる物事が不便さの上に成り立っていたし、過干渉な親はいつ何時もただひたすらに面倒臭かったし、恋はうまくいかないし、うまくいっても最終的にはロクでもない終わり方しかしないし、全然ハッピーな若者じゃなかった。でも、戻りたいと思っても絶対に戻れないんだっていうことに気付いて、もうあの時間を、窮屈で苦しくてでもそれを全部吹き飛ばせるくらいの覇気と勢いだけはあったあの不便な日常を、私たちは永遠に失ってしまったんだということを思い知って、そのどうしようもなさがあまりに絶望的で、しんどくて、最後の曲が終わった後に安っぽいオルゴール的なBGMが流れる薄暗いカラオケの部屋で、二人で向き合って座ったまま、頑張って生きていこうね、ずっと一緒に年を重ねていこうね、とか言いながら、謎に泣いた。そしてそのしんどさが予想外に尾を引いてしまって、二日が経った今も、わりとまだしんどい。

    2
    投稿日: 2022.10.29
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    積読になっていたのを ようやく読めたのですが、 うーん。私にはハマらなかったです. 終始暗い感じがあるのと、 登場人物にそこまで感情移入できなかったり 想像しにくい背景だったり (過去など暗すぎる人が多すぎた) 貧乏な時代の様子なども切ないけど うーん、って感じでした. 桐原がかっこいいのでそれが救いかな!

    1
    投稿日: 2022.10.16
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    痛々しくも人と人の繋がりを感じる素敵な1冊。潔い印象を受ける文面が、重暗い世界もすっと入り込めて読みやすい。大人の女性向け。

    0
    投稿日: 2022.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    切なすぎて2.3日引きずってしまった 感情移入しすぎてしんどくなるのに 最後のページを何回も開いてしまう。 いろんなことを考えたけど やっぱり桐原と由井は結ばれてほしかった。 桐原と由井の恋は綺麗でお互いを想う気持ちが素敵すぎて、眩しすぎた。 本人たちの意図しないどうしようもならないすれ違いがしんどすぎた。 由井がいなくなってしまった時の桐原の気持ちや、あの手紙を送って返事を待ち続ける桐原の気持ち、桐原の立場になるともう、しんどすぎた。 いまの桐原はどうか幸せでいてほしい。

    2
    投稿日: 2022.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは、私の気持ちをどのように書いたらいいのか、考えて考えて、的確な言葉が見つからなくて、 その中で思ったことを書き留めます。 本を読む、というのは、心の均衡がとれる行為です。何か問題があると、外に向く人と、内に向く人がいて、どちらかに極端に向かわないようにする効果があると思います。 お金がなくても図書館は無料です。そこにひとりでいても咎められない。安全です。家でも借りた本を読めば時間は過ぎます。 自分とは別の物語は現実を忘れさせるし、感じるという大切な能力を、人知れず静かに育みます。 (泣く笑うとかの感情表現は出来なくても) そして、自分と周囲を冷静に見られるようになります。 由井は貧しくて、人から嫌悪の対象になることもあって、なのに淡々と学校にいけてるのは、本のおかげもあると思います。 魚の名前を聞いたり、疑問をしっかり聞けるのも、 由井の人となりをあらわしてます。 変えられない境遇に不平不満を言うのではなく、 人を責めるでもなく、 自分の領域を守りながら、静かに、そこに在ると感じます。 そういう人だから、きちんと愛されたんだと思います。 私は、20年ぐらい前に「その人がいい人かどうか、どうやったら見極められるのだろう」という話を身近な人としたことがありました。 そのときの結論が、 「自分が死ぬときに思い返して、ああ、あの人はいい人だったなと思うまでは、いい人かどうかはわからない」というものでした。 それを、思い出しました。 桐原の手紙は、この人は、この恋は、本物だったと、由井が生きていて良かったと、思えるものでした。幸太郎とあいこさんも。。。。 「義母の口から飛び出した言葉は霧スプレーから噴射される微粒子となって私の身体をまんべんなく湿らせる」のような、たくさんの言葉は、 喉元を締め付けてきます。 この本に出てくる人達は、生々しくて、誰にも話せない部分を、突きつけてくると思いました。 もがいて、あがいて、耐えて、飾って、静かに、 自分でありたいと、思いました。 この本は、私は、大切に読み続けたいと、思いました。

    2
    投稿日: 2022.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブワッと涙が溢れる瞬間が、何度も何度もあった 特に最後の手紙は強烈だった。 私にも忘れられない恋があった、やり切れない若い時代があった その恋はこんなに綺麗ではなかったし、 こんなに未完了でもなく、終わりがあった恋だけど そういう心の奥に眠ってる、切なくて苦しくて真っ直ぐな思いを鮮やかに思い出させてくれる あの頃どうやって自分が好きな人を見つめていたのか バスケットシューズ、手書きの文字、手の表情 一つ一つの描写があまりに瑞々しくて心が震える思いがした

    2
    投稿日: 2022.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    悲しかった。苦しくて悲しくて心の奥で羨ましい。 「うしなった人間に対して1ミリの後悔もないということが、ありうるだろうか」まあやっぱり、はずはない。 「桐原と出会ってはじめて、自分は生まれてよかったのだと思えた。彼を好きになるのと同時に、すこしだけ自分を好きになれた。桐原がわたしを大事にしてくれたから。あの日々があったから、その後どんなに人に言えないような絶望があっても、わたしは生きてこられたのだと思う」 これは私だけではなくて恐らく多くの人が刺さったのではないだろうか。私だけなのだろうか。まあとにかくピンポイントではあった。私はきっと求めている。しかしながら永続的に、救いようもなく。救いを求めている。そういうことを実感させられた。浮気も不倫も好きも諦めも何もかも切ないと言ったら陳腐なようで、幅広の布で締め付けられるようだった。真綿でも縄でもない、幅のある締め付け。

    3
    投稿日: 2022.05.17
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    評判通り、テイストは「ふがいない〜」に似てる。自分も男女、家族、友人などに対して、様々な後悔を抱えている、だからこのテの話が好きなんだろう。ラストは“後悔”でもキレイで輝いてるやつで、こっちまで「じ〜ん」ときた。

    0
    投稿日: 2022.05.09
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    めちゃくちゃ好みだった。中学時代の初恋・切ない終わり、大人になった由井とその周り。わたしはこういう連作短編が大好きなんだなあと改めて思いました。 刺さった言葉もたくさんあって、初読みの作家さんですがいろいろ読んでみようと思います。悩んだ過去・後悔したこともきっとどこかで繋がっているものなんだと改めて思う。

    0
    投稿日: 2022.04.17
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    うしなった人間に対して1ミリの後悔もないということが、ありうるだろうか この言葉を発したのは中学生の桐原だが、それ以前もその後も彼がどんな環境で、何を考えて生きていたのか気になった。 どの話も心の中にドロっと入ってきて〝良い気持ち悪さ〟を残してくれたし、伏線を回収しない、多くを語らないところがこの小説の良さだと思う。

    1
    投稿日: 2022.03.14
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    複数の登場人物の恋愛小説でもあり、1人の女性の生き様を描いた作品でもある。伏線を回収しなさすぎる結末と、読者に委ねる範囲が広い内容に、少し物足りなさを感じた。

    3
    投稿日: 2022.03.13
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    タイトルに惹かれて手に取る。 大人になった由井の、少女時代を振り返る。 夜逃げを繰り返すことで、交友関係も切れる。大人の事情で子供たちは振り回されている。 どの登場人物も、言えない過去や後悔がある。 いや、タイトル通り、誰でも1ミリの後悔もない、はずがないよね。私も後悔の数を上げたらキリがないよなぁ。 自分に自信がなくても、誰かを好きになって、その人が自分を大事に思ってくれることで、自分が自分を好きになれることがある。うん、すごく共感する。 大人になった由井が幸せでよかった。 桐原の手紙が、とても切ない。

    1
    投稿日: 2022.03.11
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    最後の桐原からの手紙がとても切なくて苦しい これだけでタイトルの “1ミリの後悔もないはずがない” を、全て表現していると思った それぞれの人物がいろんな後悔をしながらも 小さな幸せを掴んでいる

    0
    投稿日: 2022.03.02
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    なんだかすごく引き込まれた〜。 それはきっと誰もがこういう気持ちや思いを持っているから。 キツい生活の中でもキラキラした思春期を過ごした由井。 大人になった由井とまわりの人たちが、過去を振り返った時の思いを綴った連作短編集。 私達はみんな、日々色んな選択をしながら生きている。 意識してない様な小さいことや、自分ではどうにも出来ない事もあるけど。 あの時こうしていたら、、どうしてあんな事言っちゃったんだろう、、そういう思いって誰もがあるんじゃないかな。きっと歳を重なれば重ねるほど。 今幸せに過ごしていても、大人になってもずっと心の奥底で忘れられないものってあって、そんな思いが読んでて ちりちりちりちりと胸を締めつけてくる。 上手く言葉に出来ないけど、懐かしさと切なさがまじった様な複雑な気持ち。 1ミリの後悔もない人なんてきっといない。 ままならない事も多いけど、だからこそ人生って味わい深いのかも知れないな〜 最後の手紙にウッとなった(TT) 桐原は今どうしているんだろう

    16
    投稿日: 2022.02.10
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    「椎名林檎さん絶賛『私が50分の円番や90分の舞台で描きたかった全てが入っている』」の帯を見つけて買ってみたら、なるほどと腑に落ちた。 最初は短編集なのかな?と思いきや、読み進めていくうちに登場人物が拾われて繋がっていく感じやスルスルと話が進んでいく感じ、一見繋がっていないように見えて実は全部絡まっているんだね、確かに林檎嬢、貴女の演目はこう流れをとても大事にされていますよね、と納得。 言葉使いとか表現、節々でこちらの心を刺してくるところも林檎女の歌と似通うところがあると思っていたら、林檎OTKの友人が「この本は『野性の同盟』」に似ていると言っていて、なんと言い得て妙なのかと感心しきりだった。

    1
    投稿日: 2022.01.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1ミリの後悔もない、はずがない ほんとにそうだと思った。最後の手紙がくるしい 宝物のような瞬間 もう会うことはないかもしれない人ともし今でも一緒にいれたら 目次を見てタイトル名になってるものがないとおもってたけど、この本はこのタイトルでしかあり得ないな それでも今この瞬間そばにいる人へ温かい愛情を向けられる由井だから、前向きな気持ちになれる 桐原も宝物のような時間を抱えて幸せであったらいいな 他の章の主人公たちも章ごとにいろんな面がわかって やったことの後悔、やらなかったことの後悔 いろんな人生が詰まってる 穴底の部屋の高山先輩は切なくて愛おしいな 幸せになってほしい 悔いがないように今できるベストは尽くしたいな でも1ミリの後悔もせずに生きられるわけじゃないからそれを抱えて生きていく強さも持ち合わせていたい

    1
    投稿日: 2022.01.28
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    誰でも昔を思い出すような、甘酸っぱい恋の思い出話。あんな時代もあったなぁって感じた話しで、ちょっと切なくなりました。私は、好きです。

    7
    投稿日: 2022.01.02
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    2022/01/01 結構読むのに時間かかったけど、それだけ内容が濃い恋愛についての話でした。 主人公は由井という中学生と、同じ中学校での桐原の出会いから始まるのですが、彼女らに関わる友人も含めて家族関係や、人間関係が結構複雑な状況です。 浮気や不倫なども去ることながら、住む場所を家庭の事情で転々とせざるを得ない由井の家庭環境や、転々とする先で出会う人々とのやり取りなどの描写が一つ一つ丁寧に描かれているように思います。 全ての話が経過するにつれて、主人公も大人になっていきます。 その辺りの親に対する、昔からの想い人に対する感情の変化も注目するポイントだと思います。

    1
    投稿日: 2022.01.01
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    読者の年齢や性別を問わない上質な恋愛小説。 誰だって、1ミリ以上の後悔をして、歳を重ねる。 そして、後悔の先も受け入れようとしていくのでしょうね。

    6
    投稿日: 2021.12.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どのストーリーにも後悔がにじみ出ていて、切なさとやるせなさで胸が苦しくなってしまった。 それでも千波万波のお話が最後にあったことで救われた気分になり、一気にこの本が素敵な人生の断片のお話であるように思えた。 特に「それがあなたのすべてやなかろうもん」という言葉がとても力強く輝いていた。

    0
    投稿日: 2021.12.06
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     これからする事が後悔する事であるなら、それは誰かを傷つける事だし、自分自身を一番に傷つける事だと思う。  今を一生懸命に生きていれば、振り返った時に苦い思いをした事や後悔であったとしても違った見方や景色に見えてくる気がしました。  

    4
    投稿日: 2021.11.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正直に言うと途中までは「あーはいはい、よくあるやつ。甘酸っぱい物語からのちょっとドロドロした物語で最後感動系で締めるんでしょ〜」とは思ってた。まぁそうっちゃそうなんやけど。 最後の手紙で泣いちゃった。由井は幸せなんだろうな。そしてあの手紙は捨てるんだろうな。

    0
    投稿日: 2021.11.08
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    それぞれの登場人物が一ミリの後悔もない、はずがない。ってシーンがある。 人生ってそういうもので、それでも前を向いて生きていかないといけない。 物理的に離れてしまっても心は繋がっているということ、表には出さなくともあれこれ考える登場人物の感情に共感した。 それぞれの話が繋がっていて面白いし、登場人物のキャラを簡単に想像できて読みやすかった。 恋愛に関わらず本気で想ってくれる人を大事にしたい。

    0
    投稿日: 2021.10.25
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    読んでるだけで登場人物の生暖かい温度がするりと伝わってきた。色んな後悔を重ねているようで、実はみんな過ぎ去った過去に執着はしていなくて、それぞれがどんな形であれ前に進んでいて良かったな。後悔の全くない人なんていないし、正解ばかりを選べる人はそういないから人と関わったり知り合うのが楽しくて難しくて辞められないんだと思った。

    0
    投稿日: 2021.09.30
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    後悔していることって瞬間瞬間の景色とか匂いもミクロで思い出せることが多いけれど、充実している時や楽しい思い出は、そこまで鮮明に思い出せない。 人は苦労している時、自分が一番辛いと思いがち。でもどんな人にもそれぞれの人生と後悔があって、みんな向き合いながら生きていると思うと、他人に少し優しくなれるような気もする。 温かいような鮮烈なような小説でした。

    3
    投稿日: 2021.09.27
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    読み終えてからデビュー作だと知りました。 簡単に言葉にできないけど、これがデビュー作なのか、、この作品を書き終えるまでどんな風に過ごしてきたのか、何を見てどう思うのか気になった 人によりけりだけど、若い頃になによりも優先したい恋人ができて、恋愛が自分の中で一番上の段にあって、何よりも相手が一番になることってあると思う でも果たしてその人と一生を添い遂げることが一番の幸せなのかといわれたらそうでもない だからといってその人とは別れたことに後悔がないのかと聞かれたらきっとないわけでもない 何が正解か不正解かとかじゃなくて、その出来事で自分が得た感情だったり、自分の知らない一面を知れることが大切なんだと思う この本の中の桐原目線のお話が読みたいなと思った 由井が消えてしまった時の桐原の気持ち、そこからの桐原の過ごし方とかね

    0
    投稿日: 2021.09.14
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    短いながらも強烈な印象を残すデビュー作。作家としての将来有望だと言わざるを得ない。読み手が男性でもこれほど打ちのめされたのだから読み手が女性であればもっとはまると思う。中学生の娘に紹介してみようかな。まだ早いか。大人の方が伝わるか。第5章が個人的によかった。

    1
    投稿日: 2021.09.04
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    哀しいけれど、たまに温かい。 出だしからぐっと心を掴まれる。 由井と、その周りの人たちの短編集。 時も主人公も変わるけど、どの話も切なかったり苦しかったり、でも最後は温かい。 たまたま見つけた本だけど、読めてよかったなと思えた。

    2
    投稿日: 2021.09.02
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    読み終わった瞬間、全力でニヤけた 正直言うと1章と最終章しか理解できなかった でもこの作品は何かとてつもなく強いものを伝えたいんだなということは分かった 私的には、1書がものすごく好き キュンキュン出来るし、とにかく桐原がカッコ良すぎる なんで最後ニヤけたのかっていうと、桐原が出て来たから 是非また読み返して、今度こそ物語の奥深くまで理解したい

    0
    投稿日: 2021.08.21
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    これがデビュー作とは、やはり小説家って凄いと思った作品でした。 短編ですが主人公の成長していく様が目に浮かぶような読みやすさもありながら、どんな事があっても人は恋をするということ、そこにあたたかさも感じました。

    1
    投稿日: 2021.08.20
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    失う絶望と、得られない絶望、どっちが辛いんだろうと考えさせられる作品でした。でもどちらの絶望の中でも、時間が経つにつれて、ちょっといいことがあるんだよと教えてくれる作品でした。好きとか幸せとか綺麗事じゃない、名前のない恋愛が素敵だと思いました。

    2
    投稿日: 2021.08.19
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    若い時の煌めいた瞬間の話だけでなく、様々な後悔はあれど大人になってからの姿まで書いてあり、自分ごととして読めた。人生を肯定してくれているように感じた

    0
    投稿日: 2021.08.16
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    1ミリの後悔もない。 はずがない!!(たしかにーー!!) タイトルその通りすぎて感動! あー、こんな風にふとした時にフラッシュバックするようなキュンキュンヒリヒリした初恋したかったなぁ。。 これがデビュー作なんてすごすぎる。

    0
    投稿日: 2021.08.15
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    主人公が代わり、目線が違う話が展開されていく連作短編集が好きだ。 前の話では深掘りされなかった登場人物の全身が見えるようになるのがいい。 それぞれの人物の後悔とこれからが浮き彫りにされて、私にも後悔があることはあるなと同感した。 人生において、1ミリの後悔もない、はずがない。 けれど、勇んでいけば道は開ける。 有島武郎さんの「小さき者へ」を読んでみたくなった。

    1
    投稿日: 2021.08.04
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    切なくて叫び出したくなるような、連作短編集。 昔の恋と、今の愛。刹那な恋。 それぞれの心の動きが繊細に描かれていて、引き込まれる。淡々と語られる複雑なバックボーンも、すんなり入ってくる。 桐原に愛された記憶があったから、生きてこられた。理不尽で苦しい環境にも耐えることができた。居場所を見つけられた。あたらしい、愛を得ることができた。 その人に愛されることで、「自分は生まれてきてよかったのだ」と思えるような恋。 高山先輩の話も結構すき。 深い穴。彼となら落ちたかった。 「前途は遠い。そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。」(小さき者へ/有島武郎)

    0
    投稿日: 2021.08.02
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    タイトルと、表紙と、出だしの一文に惹かれて購入。 過去を振り返りながら今を生きる人々を描いたオムニバス。 後悔なく生きる者などいない。 人は在りし日を思わずにはいられない生き物なのである。 そしてその度に「あのときああしていれば」と無限のifに思いを巡らせる。 わたしの場合は勉強に尽きる。 あの時もう少し努力していれば。あの日もうひと頑張りしていれば。 そうして、その場合今の自分を取り巻くご縁には恵まれなかったかもしれないことに思い至り、思考をとめる。 その繰り返し。 誰しもふとした瞬間に在りし日を思い出し、このループを繰り返しながら今を生きていくのだろう。 甘く痺れるようなひととき、嫉妬や自己嫌悪に飲み込まれる瞬間、己の無力さに打ちひしがれるような時など様々な人間の感情を表現することに長けた作家さんで、一気に読んだ。 有島武郎の「小さき者へ」の一説で締めくくられるところも良かった。 「小さき者へ」は高校生の現代文のテスト対策で暗記したような覚えはあれど、読むことはなかったためこれを機にそちらも読破した。 わが子や愛する人、誰かを慈しむ時、あふれ出てくる思いをあんなに美しく表現できる人がいるなんて。 まごうことなき名著であり、この世には人生の勉強本として読むべき本がまだまだたくさんあるのだと思い知った。

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    投稿日: 2021.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごかった 書評はできる人間じゃないし、 感じたことを言葉にできないけれど。 穏やかな温度でずっとずっと小さく心地よくチリチリと燃えてる感じ。暖かいような時折うっすらと汗ばむような感じ 余談だけど 個人的に桐原のイメージ像は楽駆さん

    2
    投稿日: 2021.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わったあと頭が痺れて戻らないくらい、切なかった‥ 由衣の人柄や佇まい、悲しい過去が、全部手に取るようにわかってびっくりした。そして、なんて魅力的な女性なんだろうとも思った。由衣が好きな桐原も、いでたちが目に浮かぶようで、すごくセクシーで、恋をするってこういうことだったな、と思い出した。 そんなことあるだろうか、と思うほどのかわいそうな生い立ちの由衣だったけれど、桐原とはなればなれになったあとも、ちゃんと思い合っていたことが、最後の最後でわかったことが幸せで切なくて苦しかった。 こんな風に物理的に身に不幸があるわけじゃなくても、人はたくさん大切なものを見落として、失うけど、由依は目の前にある幸せを決して溢さないように生きていて、娘に静かな愛情を絶えず与え続けて、その様子こそが、幸福なのではないかと思った。

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    投稿日: 2021.07.21
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    読後、鳥肌が立った。 これが、デビュー作だなんて…。 一木けいは化け物だ。 小説家を志す端くれとして、厳しい現実を突きつけられた。 圧倒的な表現力─ 文章を追いながら、自然とその光景が綿密に脳裏に浮かぶ。 魅せられた。 魅せつけられた。 これが、現実なんだ。 完敗だった。 きっと、私は一生この作品を忘れることはないだろう。 今後の自分がどうすればいいのか、今、私は本気で悩んでいる。 同じフィールドに立つことすら、今の私にはきっとできない… もっと、多くの世界を見ないと。 もっと、丁寧に生きないと。 完璧な作品だった。もう、なにも言えないほどに。

    3
    投稿日: 2021.06.28
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    由井の人物像が なんとも言えない雰囲気があり好き。 静かで、神秘的で憧れてしまう。 その由井と桐原とのシーンが もうキラキラのキュンキュンで 一気に思春期の頃にタイムスリップ。 他の短編も由井周辺の人達の 物語がしっかり描かれて良かった。 この作者さんは父親との葛藤を よく描かれてますが 本当にリアルで心えぐられるが そこがいい。 これからも期待してます。

    0
    投稿日: 2021.06.26
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    面白かった。 ちょっとずつ話が繋がってて、もう一回読み返したいと思った 潮時は終わりのタイミングではなく、何かを始めるのに丁度いいタイミング それが安伊子さんの全てやなかろうもん 否定的に考えると脳が守りに入る。そのせいで力が発揮できなくなったらもったいない。

    0
    投稿日: 2021.06.08
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    なるほど。こーゆー感じなのか。 由井から始まって彼女の周辺の人たちにつながる連作短編。 由井の話は良かったけど、それ以降のはあまりハマらなくてちょっと流し読み。 桐原はずっと由井のこと好きだったんだろなぁ。

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    投稿日: 2021.06.08
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    一木けいさん、初めて読みましたが、とても良かったです。ただ、装丁がなんだか少し軽く安っぽく見えるような…写真だからかな? どの短編も人を失うことについて「1ミリの後悔もない、はずはない」のテーマが根底にあり、ままならない人生にもがく人々の閉塞感のある日常が綴られていて、一気に読みました。10代の幼く、でも煌めくような忘れられない恋を描いた「西国疾走少女」と裕福でも生活に倦んだ主婦と高山を描く「穴底の部屋」が特によかった。高山、良いキャラをしていると思いました。 「千波万波」のラストは…胸に詰まりました。どうにかならなかったのかなと思ってしまう。失ったものの大きさが、どうにもならなかった境遇が…。由井は強いですね。

    3
    投稿日: 2021.06.06
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    椎名林檎が帯を書いていて購入。 みずみずしく、ひりひりとする好きなタイプの作品。10代の子たちだからこそ許される、一瞬のためだけに生きる姿が美しく儚い。 それまでサクサクと読み進めていたのに、千波万波のラストまでの数ページで、涙が溢れた。 幸太郎、そして安伊子さんの愛情、桐原の想いがとても深く、救われた。

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    投稿日: 2021.06.02
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    一木けいさん初読み。一部話しの繋がった短編集、面白かった。「西国疾走少女」「ドライブスルーに行きたい」「潮時」「穴底の部屋」「千波万波」。キャラの立て方がうまい、最後まで読ませてくれた。ほか作品も読んでみたい。

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    投稿日: 2021.05.24
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    読んでいて、経験したようなしてないような、ひりひりした時の記憶が蘇った。 人はどうにもならない絶望を経験しながら、前に進んでいるのかなと思った。

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    投稿日: 2021.05.23
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    ・桐原と出会ってはじめて、自分は生まれてよかったのだと思えた。彼を好きになるのと同時に、すこしだけ自分を好きになれた。桐原が私を大事にしてくれたから。 ・あの日々があったから、その後どんなに人に言えないような絶望があっても、わたしは生きてこられたのだと思う。 皮肉な運命によって引き裂かれた2人。 ある日急に連絡も取れなくなり、当たり前に側にいた存在がいなくなる。 何年経っても、何十年経っても、想い続ける。 1ミリの後悔もない、はずがない

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    投稿日: 2021.04.20