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好日日記―季節のように生きる―(新潮文庫)
好日日記―季節のように生きる―(新潮文庫)
森下典子/新潮社
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総合評価

12件)
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    日々是好日の続編。 50代になった著者のお茶のお稽古から感じる季節。 逆に季節から感じるお茶の世界。

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    投稿日: 2026.02.09
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    「日日是好日 」の続編。まえがきからとてもいい! 毎夜、寝る前に静かな環境でゆったり読書を楽しむ至福のひととき……♪ まるで私も茶室にいて、ともに季節の移り変わりを感じているかのよう。厳かで静かな気持ちになる。 さらに心地いい緊張感さえ感じます。 掛け軸、茶花、茶器や菓子……ひとつひとつに季節やそこにある物語に思いを巡らせ、感じ入る。とても穏やかで心地いい時間。 本作も名言だらけで、心に染み渡るようでした。 素敵な言葉に触れて背筋が伸びる。読みながら五感が研ぎ澄まされていくような感覚でした。 前巻と共にずっと手元に置いて、この先何度も読み返したい特別な作品です! 今回、作中の茶道具や掛け軸の言葉を検索しながら読むのも楽しみのひとつでした。興味が広がると深く読み込むことになるので、読書がより興味深く楽しくなり、好循環が生まれています。 茶道に興味がある人も、そうでない人にも読んでみて欲しい1冊。不思議と気持ちが落ち着きます。 森下さんの作品は全部読みたいです。

    0
    投稿日: 2026.02.07
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     年度末になると「1月は行く」「2月は逃げる」「3月は去る」という言葉を思い出します。「月日が足早に過ぎる」ことを実感する時期ですね。  さて、厳しい"寒の内"が過ぎ、心なしか日差しが強くなってきた感があります。本書は、そんな春が待ち遠しい時に相応しい1冊と言えるでしょう。  『日日是好日』(2002年刊)には、お茶を通して出会った季節の自然や草花などが、流れる時間とともにとても豊かに描写されていました。本作はその続編(2018年刊)にあたります。本作も、話の軸が著者が50年続けるお茶の稽古です。  茶道に息づく季節の移ろいを、四季を章立てにしながら「小寒」から「冬至」まで二十四節気に沿って分け、匂い、音、肌ざわりで感じた季節を、繊細かつ情感豊かに綴っています。そこには、巡る季節の中の一瞬の「今」が記されています。  日本の四季の美しさや微妙な季節の変化を、これだけ豊かな言葉・文章で表現されると、勝手に脳内が活性化しイメージが膨らみます。普段の自分が、いかに現実世界の具体物に囲まれ、即物的な思考が多いかつくづく思い知らされます。  本書を常に手元に置き、2週に一度巡ってくる二十四節気に合わせ、読み返すのもいいかもしれません。そうすれば、怠惰な身も心を少し自戒し凛とした姿勢を保てるでしょうか? え、無理?

    86
    投稿日: 2026.02.06
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    前作の日々是好日は、本も映画も楽しんだ。茶道を嗜むライターの女性のエッセイだ。その続編があるということを文庫化を機に最近知り、早速求めた。本作は、物書きを生業とする著者が、何十年にもわたってお茶の習い事をするなかで観察してきた日本の24節気の美しさを書き留めたもの。四季のある日本で暮らす喜びや素晴らしさを改めて感じる。 その初々しくみずみずしい観察眼と言語化にしばし忘れるのだが、著者の茶道歴は数十年。結構年配の方のはずである。しかし、四季の移ろいのなかに発見する輝きや切なさには、説教臭さや達観ががなく若々しい。 著者は言う。日本人は毎年、訪れる季節ごとの感覚を忘れ、そして1年後にまたその感覚と新鮮に再会しなおす。そう、不思議なことに、変化に富んだ季節のある国だからか、その時々の空気に触れて記憶が呼び醒まされるまで、日本人はその季節の感覚を器用に忘れ続けている気がする。だから、忙しさにかまけていなければ、日々は新たな季節との出会いや再会の喜びと儚さと切なさに満ちている。そう気がつくと、毎日が楽しく愛おしい。

    18
    投稿日: 2026.01.31
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    茶道のお作法などは全く知らなくても、とても楽しく通読でしました。挿絵も可愛いです。 せっかく四季のある場所で生まれ育ったので、もっと季節を感じてみようかと思いました。今年は大寒からぐっと冷え込み、昔の人はこうして季節と暮らしていたのだなと、もっと草花にも目を向けてみたくなりました。

    1
    投稿日: 2026.01.22
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    心に刺さる言葉が静かに語られる。手元に置いておきたい一冊だ。『へこむ日もある 。それでも私はこれを選ぶ。選んだ道で苦しみたいのだ』はとても刺さる。お茶を通して生き方、仕事への向き合い方が語られる。挿絵がとても可愛い。

    1
    投稿日: 2026.01.21
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    お茶の作法というだけで遠慮してしまうが 日日是好日を読むと情報量だけ増える 知った気になる あたまでっかちでよくないし、もうほとんど忘れてる 好日日記は24節期とまさに季節を感じてするお点前、お点前や道具を覚える事じゃないとか、50年続けても正解がないとか、深い深過ぎるな書道の段をとるのとは違うのか?

    35
    投稿日: 2026.01.10
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    仕事の他に習い事など趣味があることは大事なことだと痛感。 茶道に関して知識を持ち合わせていなかったので初めて知ったことが殆どでした。 一番心に残ったのは「人間が本当に「持っている」と言えるものは目に見えない「身についた何か」なのかもしれない」というところ。 「知識」や「教養」がその人の財産という見方には賛成できます。

    2
    投稿日: 2026.01.04
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    日々是好日の続編。 今回もエッセイではあるが、ある一年を24節季に分けた章立てとなっている。 普段意識しないが24節季という区切りで見ると、季節がまざまざと意識させられる。 前作から日が経っているので、著者自身も主に仕事に悩む日々ではあるが、自分がライターという鎧を脱げる場所がお茶の稽古なんだなとよくわかった。 とても読んでいて清々しい気持ちになる本でした。

    3
    投稿日: 2026.01.04
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    私たちの日常は、一瞬の美しさに満ちているー この本を読む前の私は、一年は春夏秋冬がただ順番に巡るもので、暑い寒いといった外の気温の変化でしか季節を感じることがありませんでした。そこまで季節に興味がなく、自然の中にある細やかな変化に気づくことも少なかった。だからこそ、この本を読む前の自分にはもう戻れないと思います。 本書も「日日是好日」に引き続き、好きなフレーズが多すぎて付箋だらけになりました。 私はつい自分を必要以上に「駄目だ・出来ていない」と追い込む癖がありますが、この本を通して、変えようと焦るのではなく、今の自分を抱えながら一歩ずつ進むことの大切さに気づきました。 柳は花にはなれないし、花は柳にはなれない。花はあくまで赤く咲けばいいし、柳はあくまで緑に茂ればいいのよね。 「柳は緑、花は紅」ーp80春の章 春分・一より ここが一番好きな一節になりました。 日常や経験の中で身につけたものは、形のあるものではなく、自分の中に積み重なる学びであり、それが私の支えになっているのだと思います。 この本を読んで、完璧であろうと焦る必要はなく、迷いや不安を抱えながらでも、日々の中にある一瞬の美しさや学びに目を向けることで、人生は少しずつ輝きを増していくのだと感じました。 とても素敵なものを読ませていただきました。 私の人生本の一冊になりました。ありがとうございました。

    6
    投稿日: 2025.12.20
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    地球の地軸が23..4度傾いて、自転しながら、太陽のまわりを公転している限り、季節はめぐる。 特に日本人として二十四節気が感じられるのは、幸せだ。 だからこそ季節の中でゆったりと生きていけばいいと思った。

    25
    投稿日: 2025.12.17
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    森下典子『好日日記 季節のように生きる』新潮文庫。 『日日是好日』の続編。 その昔、森下典子さんは『週刊朝日』のコラム『デキゴトロジー』の執筆者の1人として活躍し、後に『典奴どすえ』というタイトルで京都での舞妓さん潜入取材記録を執筆した方である。『デキゴトロジー』は新潮文庫からシリーズで刊行され、全て読んでいる。勿論『典奴どすえ』も読んでいるが、テレビドラマにもなり、それも観た記憶がある。もう30年以上も昔の話だ。 あれから幾年月が過ぎ、森下典子さんが『日日是好日』という素晴らしいエッセイを書いていたことには心底驚いた。『デキゴトロジー』の頃は素人同然の文筆家が、これ程の成長を遂げるとは誰が予想したろう。 ページを捲ることが、まるで次々と四季を捲るような錯覚に陥る不思議な体験であった。何時の間にか静かな森の中で風や野鳥の声を聴いているかのような落ち着いた気持ちになっていくのだ。 日本人が忘れ掛けていた四季折々を茶道に息づく二十四節気に従って、茶道に於ける筆者自身の成長と移りゆく四季の風景や風物、自然の息遣い、匂いなどを描いた素晴らしいエッセイである。茶道の道具や菓子を描いたカラーイラストも良いアクセントになっている。 季節に応じた茶の楽しみ方、季節によって変わる菓子や道具、様々な自然を見事に表現する言葉の豊富さは日本人ならではであろう。 二十四節気は1月の『立春』から始まる。 読み進めると『春分』の章で紹介される『柳緑花紅』という言葉に目が止まった。『やなぎはみどり、はなはくれない』と読み、柳は緑のままで、紅にはならないし、花が緑になることもないという何でもない意味なのだが、変われないものを、変えようとしなくていいという深い意味を秘めているのだ。 昔、サーフィンの神様と呼ばれるジェリー・ロペスが語った『Flow is it.』という言葉がある。流れに身をまかせろ、成すがままにという意味である。サーフィンを経験したことのある人なら解ると思うのだが、大きな波を背にした時に身体の力を抜いて成すがままに身をまかせることは極めて難しい。 ジェリー・ロペスがバンザイ・パイプラインで波のチューブをくぐり抜ける映像を観ると肩の力の抜けた極めて自然体で波と一体化していることに驚かされる。 我々が辿り着くべき人生の境地とはきっと『柳緑花紅』や『Flow is it.』ということなのだろう。長い人生、あがらえば、あがらうだけ傷を大きくし、得るものなど一つもないのだ。 還暦を過ぎて兎に角一年が過ぎるのを速く感じる。異常気象のためか四季を感じる間もなく、今年も過ぎようとしているようだ。冬が終わったかと思ったら短い春を楽しむ間もなく暑い夏が来た。この暑さが延々続くのかと思っていたら秋を通り越して、いきなりの冬。今年は春に筍やタラの芽、コシアブラを味わったものの、秋のきのこは全く口に出来なかった。それでも桃と梨、柿やりんごはイヤになるほど楽しんだので良しとしよう。 本体価格1,000円 ★★★★★

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    投稿日: 2025.12.05